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よそ・る【寄る】🔗⭐🔉
よそ・る【寄る】
〔自四〕
①自然に寄せられる。引きつけられる。万葉集13「荒山も人し寄すれば―・るとぞいふ」
②打ち寄せられる。寄せる。万葉集20「白波の―・る浜辺に」
③ある異性と関係があると言われる。万葉集14「吾に―・り間はしなる児らしあやに愛かなしも」
よ・る【寄る・凭る・頼る】🔗⭐🔉
よ・る【寄る・凭る・頼る】
〔自五〕
事物や現象が一方向や一点にいちじるしく近づき、また集まってあらわれる意。
➊空間的に、ある地点に引きつけられる。
①その方向ばかりに接近する。近づく。允恭紀「とこしへに君も会へやもいさな取り海の浜藻の―・る時々を」。竹取物語「かぐや姫のかたはらに―・るべくだにあらざりけり」。「そばへ―・る」
②道の途中で訪れる。立ち寄る。万葉集19「さし―・らむ磯のさきざき漕ぎはてむとまりとまりに」。「帰りに―・る」
③もたれかかる。古事記下「やすみしし我が大君の朝戸にはい―・り立たし夕戸にはい―・り立たす」。「壁に―・る」
④相撲などで、土俵際まで押して行く。今昔物語集23「成村いかりて起つままに、ただ―・りに―・りて取り合ひぬ」
⑤片方にずれる。片隅の方へ行く。仁徳紀「末うら桑の木―・るましじき川の隈々くまぐま」。「額が右に―・っている」
⑥集まる。万葉集18「波立てば奈呉の浦みに―・る貝の間なき恋にそ年はへにける」。「三人―・れば文殊の知恵」
⑦積もり重なる。重なりふえる。平家物語4「入道も年こそ―・つて候へども子どもひき具してまゐり候べし」。「皺しわが―・る」
⑧神霊・物の怪けなどが乗り移る。今昔物語集31「幾ばくもなくて病付きて日頃を経て遂に失せにけり。その女、―・りたるにやとぞ」
⑨寄進される。寄付される。宇治拾遺物語8「かかる所に庄など―・りぬれば、別当なにくれなど出で来て、なかなかむつかしく」
➋心理的に対象に引きつけられる。
①気持がかたむく。万葉集4「打ち靡き心は君に―・りにしものを」
②より添う。服従する。万葉集14「武蔵野の草はもろ向きかもかくも君がまにまに我あは―・りにしを」
③たよる。たよりにしてそこに定着する。古今和歌集雑体「沖つ波…伊勢の蜑も船流したるここちして―・らむ方なく悲しきに」。「―・るべき人もない」
④考えが及ぶ。思いつく。金葉和歌集恋「逢ふまでは思ひも―・らず夏引のいとほしとだにいふと聞かばや」
⇒寄ってたかって
⇒寄らば大樹の蔭
⇒寄ると触ると
⇒寄る年波には勝てぬ
○寄ると触るとよるとさわると🔗⭐🔉
○寄ると触るとよるとさわると
一緒に寄り集まると必ずといっていいほどに。折さえあれば。寄れば触れば。「―その話でもちきり」
⇒よ・る【寄る・凭る・頼る】
○寄る年波には勝てぬよるとしなみにはかてぬ🔗⭐🔉
○寄る年波には勝てぬよるとしなみにはかてぬ
人は、年を取ることからは逃れられない。
⇒よ・る【寄る・凭る・頼る】
よる‐の‐あき【夜の秋】
晩夏の候に、夜だけ秋めいた気配のあること。〈[季]夏〉
よる‐の‐おとど【夜の御殿】
清涼殿内の天皇の寝所。昼御座ひのおましの北、朝餉間あさがれいのまの東、二間ふたまの西にある。よんのおとど。枕草子82「―に入らせ給ひにけり」→清涼殿(図)
よる‐の‐おまし【夜の御座】
①(→)「夜の御殿おとど」に同じ。栄華物語鳥辺野「上はやがてそのままにものものたまはせで、―に入らせ給ひて」
②貴人の夜具。
よる‐の‐おんな【夜の女】‥ヲンナ
夜、街角で客をさそう売春婦。街娼。
よる‐の‐ころも【夜の衣】
夜寝る時の着物。ねまき。
⇒夜の衣を返す
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