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ただす‐つかさ【弾正台】🔗⭐🔉
ただす‐つかさ【弾正台】
(糺ただす司の意)
⇒だんじょうだい。〈倭名類聚鈔5〉
たまいり‐ぎ【弾丸入木】🔗⭐🔉
たまいり‐ぎ【弾丸入木】
猟師が撃った弾丸が、樹幹に留まっている木。船材に用いると大漁だといい、漁夫によろこばれる。
たま‐よけ【弾除け】🔗⭐🔉
たま‐よけ【弾除け】
敵の弾丸を防ぐこと。またその具。防弾具。「―の御守り」
だん【弾】🔗⭐🔉
だん【弾】
①たま。また、たまを数える語。
②打ち出す企画や作品を数える語。「シリーズ第1―」
だん‐あつ【弾圧】🔗⭐🔉
だん‐あつ【弾圧】
①罪を糺ただしておさえること。強くおさえつけること。
②支配階級が強権を使って反対勢力に妨害・圧迫を加えること。「―に抗して闘う」
だん‐う【弾雨】🔗⭐🔉
だん‐う【弾雨】
弾丸の雨。弾丸が雨のようにはげしく飛んでくること。「砲煙―」
だん‐がい【弾劾】🔗⭐🔉
だん‐がい【弾劾】
①罪や不正をあばき責任を追及すること。きびしく人を攻撃すること。「―演説」
②公務員の罷免手続の一つ。
⇒だんがい‐さいばん【弾劾裁判】
⇒だんがい‐さいばんしょ【弾劾裁判所】
⇒だんがい‐しゅぎ【弾劾主義】
だんがい‐さいばん【弾劾裁判】🔗⭐🔉
だんがい‐さいばん【弾劾裁判】
公務員に重大な法違反があったときに、議会が刑事裁判的手続に従ってこれを裁く制度。日本では裁判官について採用(日本国憲法第64条)。→裁判官弾劾法。
→参照条文:日本国憲法第64条
⇒だん‐がい【弾劾】
だんがい‐さいばんしょ【弾劾裁判所】🔗⭐🔉
だんがい‐さいばんしょ【弾劾裁判所】
日本で、弾劾手続によって裁判官を裁判するため国会が設ける裁判所。裁判官が職務上の義務に著しく反した場合などに、両院議員で構成される訴追委員会の訴追をうけて裁判する。
⇒だん‐がい【弾劾】
だんがい‐しゅぎ【弾劾主義】🔗⭐🔉
だんがい‐しゅぎ【弾劾主義】
刑事訴訟法上、原告の訴追をまって手続を開始する原則。原告・被告が当事者となり、攻撃・防御を行う。訴追の方式には国家訴追主義と私人訴追主義・公衆訴追主義とがある。↔糾問主義
⇒だん‐がい【弾劾】
だん‐かん【弾冠】‥クワン🔗⭐🔉
だん‐かん【弾冠】‥クワン
(冠のちりをはじき払う意)
①[楚辞]世間の汚れをきらうことのたとえ。
②[漢書王吉伝]出仕の用意を整えて待つこと。
だん‐がん【弾丸】‥グワン🔗⭐🔉
だん‐がん【弾丸】‥グワン
①古代中国で、小鳥などを捕らえるために弓にかけてはじきとばした球状物。弾弓だんぐうのたま。はじきだま。
②火器から発射して飛行する物体。銃弾および砲弾の総称。「―が飛んで来る」「―ライナー」
③極めて小さい地域。
⇒だんがん‐どうろ【弾丸道路】
⇒だんがん‐れっしゃ【弾丸列車】
⇒弾丸黒子の地
○弾丸黒子の地だんがんこくしのち
[十八史略宋]はじきだまかほくろほどの、極めて狭小な地域。
⇒だん‐がん【弾丸】
○弾丸黒子の地だんがんこくしのち🔗⭐🔉
○弾丸黒子の地だんがんこくしのち
[十八史略宋]はじきだまかほくろほどの、極めて狭小な地域。
⇒だん‐がん【弾丸】
だんがん‐どうろ【弾丸道路】‥グワンダウ‥
高速道路の別称。昭和20年代に使われた語。
⇒だん‐がん【弾丸】
だんかん‐れいぼく【断簡零墨】
書き残されたものの小さな断片。
⇒だん‐かん【断簡】
だんがん‐れっしゃ【弾丸列車】‥グワン‥
(1938年、東京・下関間9時間を目標とする標準軌間別線建設計画が唱えられた時に初めて使われた言葉)弾丸のように非常に速い列車。
⇒だん‐がん【弾丸】
たん‐き【丹祈】
丹誠をこめていのること。平家物語5「新たに―を照らして唯一の玄応を垂れ給へ」
たん‐き【胆気】
物事に臆しない気力。押し切ってなす意気。
たん‐き【単記】
①一枚に一つ記すこと。↔連記。
②そのことだけ記すこと。
⇒たんき‐とうひょう‐せい【単記投票制】
たん‐き【単機】
飛行機ただ一機。特に、編隊を組まずに単独で飛行する軍用機。
たん‐き【単騎】
①ただ一人の騎者。一騎。
②一人だけ馬にのって行くこと。
たん‐き【短気】
気みじかなこと。性急。せっかち。短慮。「―な人」「―を起こす」
⇒短気は損気
⇒短気は未練の元
⇒短気は身を亡ぼす腹切り刀
たん‐き【短晷】
短いひざし。冬の日の短いこと。短日。
たん‐き【短期】
短い期間。↔長期。
⇒たんき‐かしつけ【短期貸付】
⇒たんき‐きおく【短期記憶】
⇒たんき‐こうさい【短期公債】
⇒たんき‐しきん【短期資金】
⇒たんき‐じこう【短期時効】
⇒たんき‐せいさん‐とりひき【短期清算取引】
⇒たんき‐だいがく【短期大学】
⇒たんき‐てがた【短期手形】
⇒たんき‐とりひき【短期取引】
⇒たんき‐プライム‐レート【短期プライムレート】
⇒たんき‐よほう【短期予報】
だん‐き【断機】
機はたの糸を断ち切ること。→孟母もうぼ断機の教え(「孟母」成句)
だん‐き【弾機】
はじき。ばね。
だん‐き【暖気・煖気】
①あたたかい気候。
②あたたかみ。
だん‐ぎ【弾棋・弾碁】
遊戯の具。二人が盤に対座し、双方、中高の盤上の隅に棋子1個を置き、互いにはじいて相手の棋子に打ち当てれば相手の棋子を取り、当てそこなえば自分の棋子を取られる。棋子のなくなった方が負。棋子は黒白各6枚(一説に8枚)。指石。たぎ。〈倭名類聚鈔4〉
弾棋
だん‐ぎ【談義・談議】
①はなしあうこと。相談すること。源平盛衰記20「ここにて軍いくさの―あり」
②物事の道理を説ききかせること。経典の意義を説くこと。源平盛衰記8「聖教しょうぎょうの―する僧法もなかりしかば」
③説法。法談。浄瑠璃、女殺油地獄「お―に聞くやうな周利槃特の阿呆でも」
④意見すること。説教。浮世風呂4「どうでおれがお―は…新内節を聴くやうではないのさ」
⇒だんぎ‐そう【談義僧】
⇒だんぎ‐ぼん【談義本】
⇒だんぎ‐まいり【談義参り】
⇒だんぎ‐もの【談義物】
だんき‐うんてん【暖機運転】
(→)アイドリングに同じ。
たんき‐かしつけ【短期貸付】
短い期間(通常1年未満)の貸付。一般には、手形貸付・手形割引・当座貸越など。
⇒たん‐き【短期】
たんき‐きおく【短期記憶】
〔心〕20〜30秒間しか保持できないような記憶。一度に処理できる情報は7単位程度にとどまることが知られている。覚えようと頭の中で繰り返すことにより長期記憶となる。
⇒たん‐き【短期】
だん‐ぎく【段菊】
クマツヅラ科の多年草。九州に自生、また庭園に栽培。高さ約1メートル。夏、青紫色の唇形花を各段の葉腋ごとに密生するのでこの名がある。蘭菊。漢名、蘭香草。
だんぎく
だん‐ぎく‐さ【団菊左】
明治劇壇の三名優。9代市川団十郎・5代尾上菊五郎・初代市川左団次。
たんき‐こうさい【短期公債】
通常、償還期限が1年以内の公債。国債では、割引短期国債と政府短期証券とがある。流動公債。
⇒たん‐き【短期】
たんき‐こつ【担鰭骨】
魚のひれの基部にある骨。その外縁が鰭条に連なる。四足動物の肢骨は担鰭骨から変化したと考えられる。
たんき‐しきん【短期資金】
返済・回収期間が短い資金。長期信用銀行法では6カ月以下の資金を指すが、普通は1年未満の資金をいう。原材料購入・商品仕入や賃金・地代支払などに充当。↔長期資金。
⇒たん‐き【短期】
たんき‐じこう【短期時効】‥カウ
〔法〕普通の債権の消滅時効期間である10年より短い時効期間。民法上は、5年・3年・2年・1年の別がある。
⇒たん‐き【短期】
だん‐きずい【段祺瑞】
(Duan Qirui)中国の軍人・政治家。北洋軍閥安徽派の首領。安徽合肥の人。民国初期、前後5回国務総理に就任。(1865〜1936)
たんき‐せいさん‐とりひき【短期清算取引】
証券取引所で行われた清算取引の一種。1922年(大正11)創設。受渡しは法制上は7日以内、多くは1日取引。43年廃止。↔長期清算取引。
⇒たん‐き【短期】
だんぎ‐そう【談義僧】
仏教の教義をおもしろおかしく話す僧。また、経典などを解釈する僧。
⇒だん‐ぎ【談義・談議】
たんき‐だいがく【短期大学】
修業年限2年または3年の大学。学校教育法の改正により、暫定的制度として1950年発足。64年同法に恒久的制度として位置づけられる。短大。
⇒たん‐き【短期】
だん‐きだん【暖気団】
発生地よりも寒冷な地表面へ移動した気団。また、隣接の気団よりも温暖な気団。
たんきち‐ばり【丹吉鉤】
土佐の広瀬丹吉が作った釣鉤。天保(1830〜1844)年間、小寺彦兵衛が丹吉の釣鉤造りの技術を学び、播磨国加東郡の釣鉤製作の基を築いた。
たんき‐てがた【短期手形】
一覧払手形、または一覧後もしくは日付後数カ月以内の満期日を有する手形。↔長期手形。
⇒たん‐き【短期】
たんき‐とうひょう‐せい【単記投票制】‥ヘウ‥
一人の選挙人が一枚の投票用紙に、一人の被選挙人の氏名を記して投票する制度。↔連記投票制
⇒たん‐き【単記】
たんき‐とりひき【短期取引】
短期清算取引の略。
⇒たん‐き【短期】
だん‐ぎ【談義・談議】
①はなしあうこと。相談すること。源平盛衰記20「ここにて軍いくさの―あり」
②物事の道理を説ききかせること。経典の意義を説くこと。源平盛衰記8「聖教しょうぎょうの―する僧法もなかりしかば」
③説法。法談。浄瑠璃、女殺油地獄「お―に聞くやうな周利槃特の阿呆でも」
④意見すること。説教。浮世風呂4「どうでおれがお―は…新内節を聴くやうではないのさ」
⇒だんぎ‐そう【談義僧】
⇒だんぎ‐ぼん【談義本】
⇒だんぎ‐まいり【談義参り】
⇒だんぎ‐もの【談義物】
だんき‐うんてん【暖機運転】
(→)アイドリングに同じ。
たんき‐かしつけ【短期貸付】
短い期間(通常1年未満)の貸付。一般には、手形貸付・手形割引・当座貸越など。
⇒たん‐き【短期】
たんき‐きおく【短期記憶】
〔心〕20〜30秒間しか保持できないような記憶。一度に処理できる情報は7単位程度にとどまることが知られている。覚えようと頭の中で繰り返すことにより長期記憶となる。
⇒たん‐き【短期】
だん‐ぎく【段菊】
クマツヅラ科の多年草。九州に自生、また庭園に栽培。高さ約1メートル。夏、青紫色の唇形花を各段の葉腋ごとに密生するのでこの名がある。蘭菊。漢名、蘭香草。
だんぎく
だん‐ぎく‐さ【団菊左】
明治劇壇の三名優。9代市川団十郎・5代尾上菊五郎・初代市川左団次。
たんき‐こうさい【短期公債】
通常、償還期限が1年以内の公債。国債では、割引短期国債と政府短期証券とがある。流動公債。
⇒たん‐き【短期】
たんき‐こつ【担鰭骨】
魚のひれの基部にある骨。その外縁が鰭条に連なる。四足動物の肢骨は担鰭骨から変化したと考えられる。
たんき‐しきん【短期資金】
返済・回収期間が短い資金。長期信用銀行法では6カ月以下の資金を指すが、普通は1年未満の資金をいう。原材料購入・商品仕入や賃金・地代支払などに充当。↔長期資金。
⇒たん‐き【短期】
たんき‐じこう【短期時効】‥カウ
〔法〕普通の債権の消滅時効期間である10年より短い時効期間。民法上は、5年・3年・2年・1年の別がある。
⇒たん‐き【短期】
だん‐きずい【段祺瑞】
(Duan Qirui)中国の軍人・政治家。北洋軍閥安徽派の首領。安徽合肥の人。民国初期、前後5回国務総理に就任。(1865〜1936)
たんき‐せいさん‐とりひき【短期清算取引】
証券取引所で行われた清算取引の一種。1922年(大正11)創設。受渡しは法制上は7日以内、多くは1日取引。43年廃止。↔長期清算取引。
⇒たん‐き【短期】
だんぎ‐そう【談義僧】
仏教の教義をおもしろおかしく話す僧。また、経典などを解釈する僧。
⇒だん‐ぎ【談義・談議】
たんき‐だいがく【短期大学】
修業年限2年または3年の大学。学校教育法の改正により、暫定的制度として1950年発足。64年同法に恒久的制度として位置づけられる。短大。
⇒たん‐き【短期】
だん‐きだん【暖気団】
発生地よりも寒冷な地表面へ移動した気団。また、隣接の気団よりも温暖な気団。
たんきち‐ばり【丹吉鉤】
土佐の広瀬丹吉が作った釣鉤。天保(1830〜1844)年間、小寺彦兵衛が丹吉の釣鉤造りの技術を学び、播磨国加東郡の釣鉤製作の基を築いた。
たんき‐てがた【短期手形】
一覧払手形、または一覧後もしくは日付後数カ月以内の満期日を有する手形。↔長期手形。
⇒たん‐き【短期】
たんき‐とうひょう‐せい【単記投票制】‥ヘウ‥
一人の選挙人が一枚の投票用紙に、一人の被選挙人の氏名を記して投票する制度。↔連記投票制
⇒たん‐き【単記】
たんき‐とりひき【短期取引】
短期清算取引の略。
⇒たん‐き【短期】
だんがん‐どうろ【弾丸道路】‥グワンダウ‥🔗⭐🔉
だんがん‐どうろ【弾丸道路】‥グワンダウ‥
高速道路の別称。昭和20年代に使われた語。
⇒だん‐がん【弾丸】
だんがん‐れっしゃ【弾丸列車】‥グワン‥🔗⭐🔉
だんがん‐れっしゃ【弾丸列車】‥グワン‥
(1938年、東京・下関間9時間を目標とする標準軌間別線建設計画が唱えられた時に初めて使われた言葉)弾丸のように非常に速い列車。
⇒だん‐がん【弾丸】
だん‐き【弾機】🔗⭐🔉
だん‐き【弾機】
はじき。ばね。
だん‐ぎ【弾棋・弾碁】🔗⭐🔉
だん‐ぎ【弾棋・弾碁】
遊戯の具。二人が盤に対座し、双方、中高の盤上の隅に棋子1個を置き、互いにはじいて相手の棋子に打ち当てれば相手の棋子を取り、当てそこなえば自分の棋子を取られる。棋子のなくなった方が負。棋子は黒白各6枚(一説に8枚)。指石。たぎ。〈倭名類聚鈔4〉
弾棋
だん‐きゅう【弾弓】🔗⭐🔉
だん‐きゅう【弾弓】
①繰綿をはじき打って柔らかにするための弓状の器具。わたゆみ。唐弓。
②⇒だんぐう
だん‐きん【弾琴】🔗⭐🔉
だん‐きん【弾琴】
琴をひくこと。
だん‐ぐう【弾弓】🔗⭐🔉
だん‐ぐう【弾弓】
(ダングとも)竹の弦で球形の弾丸をはじき飛ばして射る弓。古代の猟具・遊び道具。はじき弓。
だん‐こん【弾痕】🔗⭐🔉
だん‐こん【弾痕】
弾丸の当たったあと。
だんざえもん【弾左衛門】‥ヱ‥🔗⭐🔉
だんざえもん【弾左衛門】‥ヱ‥
江戸時代、関八州およびその周辺のえた等を支配した、えたの頭かしらの世襲名。1722年(享保7)江戸の非人頭車善七くるまぜんしちらもその配下に組み入れた。
だん‐し【弾子】🔗⭐🔉
だん‐し【弾子】
榴散弾などの砲弾の内部に充填した多数の小粒の玉。
だん‐し【弾糸】🔗⭐🔉
だん‐し【弾糸】
①箏・琴などをひくこと。万葉集17「仍りて詩酒の宴を設け、―飲楽す」
②〔生〕胞子を胞子嚢から弾き出す働きをする糸状器官。
だん‐し【弾指】🔗⭐🔉
だん‐し【弾指】
(タンジとも)〔仏〕
①許諾・歓喜・警告のため指をはじいて音を出すこと。大鏡道長「いかに罪得侍りけんとて、―はたはたとす」
②極めて短い時間。わずかの間。弾指頃きょう。「―の間かん」
だん‐し【弾詞】🔗⭐🔉
だん‐し【弾詞】
中国の明代・清代以降現代まで江蘇・浙江を中心に行われる語り物の一種。伴奏は琵琶・三弦または洋琴。
だん‐じょう【弾正】‥ジヤウ🔗⭐🔉
だん‐じょう【弾正】‥ジヤウ
律令制の弾正台の職員。特に巡察弾正。
⇒だんじょう‐だい【弾正台】
だんじょう‐だい【弾正台】‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
だんじょう‐だい【弾正台】‥ジヤウ‥
①律令制で、京内の非違を糺弾し、官人の綱紀粛正をつかさどる役所。親王および左右大臣以下の朝臣の非違をも、太政官を経ず、直ちに奏聞する権力を有した。尹・弼・忠・疏の四等官と巡察弾正とがある。9世紀初頭、検非違使けびいしの設置後は形骸化。ただすつかさ。
②1869年(明治2)に設置された警察機関。71年刑部省とともに司法省に合併された。
⇒だん‐じょう【弾正】
だん・じる【弾じる】🔗⭐🔉
だん・じる【弾じる】
〔他上一〕
(→)「弾ずる」(サ変)に同じ。
だん・ずる【弾ずる】🔗⭐🔉
だん・ずる【弾ずる】
〔他サ変〕[文]弾ず(サ変)
(中世にはタンズ)弦楽器をひきならす。かなでる。古今著聞集6「常陸親王箏を―・じ、八条中納言保忠琵琶を―・ず」
だん‐せい【弾性】🔗⭐🔉
だん‐せい【弾性】
〔理〕(elasticity)外力によって形や体積に変化を生じた物体が、力を取り去ると再び元の状態に回復する性質。体積弾性と形状弾性とがある。→塑性。
⇒だんせい‐げんかい【弾性限界】
⇒だんせい‐ゴム【弾性ゴム】
⇒だんせい‐しょうとつ【弾性衝突】
⇒だんせい‐しんどう【弾性振動】
⇒だんせい‐せんい【弾性線維】
⇒だんせい‐そしき【弾性組織】
⇒だんせい‐たい【弾性体】
⇒だんせい‐は【弾性波】
⇒だんせい‐へんけい【弾性変形】
⇒だんせい‐りつ【弾性率】
だんせい‐げんかい【弾性限界】🔗⭐🔉
だんせい‐げんかい【弾性限界】
固体に外力を加えて変形させる場合、ある限度以上応力が大きくなると元の形に戻らなくなる限界の応力。弾性限度。
⇒だん‐せい【弾性】
だんせい‐ゴム【弾性ゴム】🔗⭐🔉
だんせい‐ゴム【弾性ゴム】
生ゴムに加硫して、著しく弾性を加え保存性を強めたもの。
⇒だん‐せい【弾性】
だんせい‐しょうとつ【弾性衝突】🔗⭐🔉
だんせい‐しょうとつ【弾性衝突】
衝突の前後で運動エネルギーの和が変わらない衝突。完全弾性衝突。
⇒だん‐せい【弾性】
だんせい‐しんどう【弾性振動】🔗⭐🔉
だんせい‐しんどう【弾性振動】
弾性体のひずみに伴う応力が復元力となって起こる振動。弦・膜・棒・ばねなどの振動や地震波・音波など。
⇒だん‐せい【弾性】
だんせい‐せんい【弾性線維】‥ヰ🔗⭐🔉
だんせい‐せんい【弾性線維】‥ヰ
脊椎動物の皮膚・皮下・気管・血管などを構成する組織に多く含まれる伸縮性の大きい線維。
⇒だん‐せい【弾性】
だんせい‐そしき【弾性組織】🔗⭐🔉
だんせい‐そしき【弾性組織】
結合組織のうち、特に弾性線維を多く含むもの。
⇒だん‐せい【弾性】
だんせい‐たい【弾性体】🔗⭐🔉
だんせい‐たい【弾性体】
弾性限界内で変形を論じるときの物体の呼称。ゴムのような、弾性を示す限界の特に大きいものを指していうこともある。
⇒だん‐せい【弾性】
だんせい‐は【弾性波】🔗⭐🔉
だんせい‐は【弾性波】
弾性体中を伝わる波動。地震波・音波の類。体積弾性による縦波とずれ弾性による横波とがある。
⇒だん‐せい【弾性】
だんせい‐へんけい【弾性変形】🔗⭐🔉
だんせい‐へんけい【弾性変形】
弾性限界以下の力を加えて変形した物体から力を取り去るとすぐに消える変形。→残留応力。
⇒だん‐せい【弾性】
だんせい‐りつ【弾性率】🔗⭐🔉
だんせい‐りつ【弾性率】
弾性体が、弾性限界内でもつ応力と歪ひずみとの比。ヤング率・剛性率・体積弾性率の類。
⇒だん‐せい【弾性】
だん‐そう【弾奏】🔗⭐🔉
だん‐そう【弾奏】
①弾劾だんがいして上奏すること。
②弦楽器をひきならすこと。かなでること。「琴を―する」
だん‐そう【弾倉】‥サウ🔗⭐🔉
だん‐そう【弾倉】‥サウ
連発銃で、補充用の弾丸をこめる部分。
だん‐たい【弾帯】🔗⭐🔉
だん‐たい【弾帯】
弾丸の底部にはめた銅製の帯。銃身内部の施条しじょうと噛み合って弾丸に旋回運動を与えて弾道を安定させる。銅帯。
だん‐ちゃく【弾着】🔗⭐🔉
だん‐ちゃく【弾着】
発射した弾丸が命中すること。また、弾丸の達する地点。着弾。
⇒だんちゃく‐きょり【弾着距離】
だんちゃく‐きょり【弾着距離】🔗⭐🔉
だんちゃく‐きょり【弾着距離】
①弾丸の発射地点から到着地点までの距離。
②銃砲の最大射程。着弾距離。
⇒だん‐ちゃく【弾着】
はじき【弾き】🔗⭐🔉
はじき【弾き】
①はじくこと。また、その力。
②物をはじく仕掛け。ばね。
③三味線のひき方。左手の指で弦をはじいて音を出すこと。
④釣竿のこと。弾はね竿。はんりき。やぎ。
⑤石弾いしはじき。おはじき。
⑥ピストルの隠語。
⇒はじき‐がね【弾き金】
⇒はじき‐ざる【弾き猿】
⇒はじき‐しょうぎ【弾き将棋】
⇒はじき‐だけ【弾き竹】
⇒はじき‐まめ【弾き豆】
⇒はじき‐ゆみ【弾弓】
はじき‐がね【弾き金】🔗⭐🔉
はじき‐がね【弾き金】
はじくように装置した金具。ばね。
⇒はじき【弾き】
はじき‐ざる【弾き猿】🔗⭐🔉
はじき‐ざる【弾き猿】
竿に抱きつかせた紅布製の猿を下部に取り付けた竹発条たけばねで弾いて昇り降りさせる玩具。
⇒はじき【弾き】
はじき‐しょうぎ【弾き将棋】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
はじき‐しょうぎ【弾き将棋】‥シヤウ‥
将棋の遊びの一つ。将棋の駒を用い、一方は歩ふを、一方は大きい駒を盤の端に並べ、交互に指で駒をはじき、早く相手の駒全部を盤から落とした方が勝ち。
⇒はじき【弾き】
はじき‐だけ【弾き竹】🔗⭐🔉
はじき‐だけ【弾き竹】
(→)「犬除よけ」2の別称。
⇒はじき【弾き】
はじき‐だ・す【弾き出す】🔗⭐🔉
はじき‐だ・す【弾き出す】
〔他五〕
①はじいて外へ出す。「爪で―・す」
②のけものにして押し出す。古今著聞集18「心得つ雁食はんとて若党が老いたる者を―・すとは」。「異分子を―・す」
③そろばんを用いて計算する。転じて、費用を算段する。「経費を―・す」
はじき‐まめ【弾き豆】🔗⭐🔉
はじき‐ゆみ【弾弓】🔗⭐🔉
はじ・く【弾く】🔗⭐🔉
はじ・く【弾く】
[一]〔他五〕
①押し曲げられた物がはね返る力でうつ。万葉集14「みちのくのあだたら真弓―・きおきて反せらしめ来なば弦つらはかめかも」。徒然草「碁盤の隅に石を立てて―・くに、むかひなる石をまぼりて―・くは当らず」
②のけものにする。排斥する。はねてよせつけない。「不適格者を―・く」「油は水を―・く」
③(そろばん珠を指先で動かして)計算する。「そろばんを―・く」「損得を―・く」
[二]〔自下二〕
⇒はじける(下一)
はじけ‐まめ【弾け豆】🔗⭐🔉
はじけ‐まめ【弾け豆】
①ソラマメを炒るなどして弾けさせたもの。はじきまめ。
②ソラマメの異称。
はじ・ける【弾ける】🔗⭐🔉
はじ・ける【弾ける】
〔自下一〕[文]はじ・く(下二)
裂けて開く。成熟して割れる。罅裂かれつする。はぜる。「豆のさやが―・ける」「笑い声が―・ける」
はずま・せる【弾ませる】ハヅマセル🔗⭐🔉
はずま・せる【弾ませる】ハヅマセル
〔他下一〕
①当ててはねかえらせる。「ボールを―・せる」
②息づかいを激しくさせる。「息を―・せる」
③わくわくさせる。「胸を―・せる」
はずみ【弾み・勢み】ハヅミ🔗⭐🔉
はずみ【弾み・勢み】ハヅミ
①はずむこと。はねかえること。
②勢いづくこと。調子づくこと。また、その勢い・調子。「―がつく」
③その場のなりゆき。ゆきがかり。「事の―」「話の―」
④事の勢い。拍子。「倒れた―に足を折った」
⑤気前よく買うこと。おごり。好色一代女5「衣類寝道具かずかずの―」
⇒はずみ‐ぐるま【弾み車・勢車】
⇒弾みを食う
はずみ‐ぐるま【弾み車・勢車】ハヅミ‥🔗⭐🔉
はずみ‐ぐるま【弾み車・勢車】ハヅミ‥
回転軸に取り付けた重い車で、クランク軸に与える力の変動を緩和して、回転を滑らかにするもの。フライ‐ホイール。
⇒はずみ【弾み・勢み】
○弾みを食うはずみをくう
思いがけず余勢を受ける。「はずみを食らう」とも。
⇒はずみ【弾み・勢み】
○弾みを食うはずみをくう🔗⭐🔉
○弾みを食うはずみをくう
思いがけず余勢を受ける。「はずみを食らう」とも。
⇒はずみ【弾み・勢み】
はず・む【弾む・勢む】ハヅム
〔自五〕
①物に当たる勢いではね返る。はね上がる。平家物語4「馬の足の及ばうほどは、手綱をくれて歩ませよ。―・まばかい繰つて泳がせよ」。日葡辞書「マリガハヅム」
②息づかいが激しくなる。日葡辞書「イキガハヅム」。「胸が―・む」
③調子づく。形勢が良くなる。浄瑠璃、関取千両幟「今度の角力には、千羽川が病気故―・むまいと思うたが思ひの外きついはずみ」。「話が―・む」「嬉しくて声が―・む」
④機に乗ずる。つけこむ。浄瑠璃、彦山権現誓助剣「有難い初対面から―・んだ穿鑿」。色道大鏡「はづむ、蹴鞠より出でたる語なり…すべて機に乗ずる所に用ふ」
⑤思い切ってする。傾城禁短気「そなたの此のごろ髪切つて遣りやつた先のぬく助は、なんぞ―・んだ事したか」
⑥(他動詞的に)思い切って多分の金銭を出す。奮発する。おごる。好色一代男6「投節うたふ女に紫檀の継棹を―・み」。「祝儀を―・む」
はす‐むかい【斜向い】‥ムカヒ
ななめ前。正面のとなり。「道を隔てて―の家」
はす‐めし【蓮飯】
①蓮の葉に糯米もちごめを包んで蒸した飯。もと盂蘭盆うらぼんの仏壇に供えたことに始まり、客のもてなしや親戚への贈りものなどにする。はすのいい。
②蓮の葉を蒸してこまかに刻み、塩をふりかけてまぜた飯。はすのはめし。〈[季]秋〉
はず‐もと【筈本】
矢の筈のねもと。
はず‐ゆ【巴豆油】‥ヅ‥
巴豆の種子を圧搾して採った油。透明で粘りがあり、褐色または黄色。異臭がある。軟膏として神経痛・凍傷などに外用するほか、他の薬と混ぜて下剤とする。
バスラ【Baṣra】
イラク南東部の港湾都市。ペルシア湾奥、シャトル‐アラブ川下流右岸に位置し、7世紀にイスラム史上初の軍営都市(ミスル)として建設。近郊の油田を利用して、精油所・化学工場が立地。人口40万6千(1987)。
ハスラー【hustler】
勝負師。特に、プロの玉突き。
ハズリット【William Hazlitt】
イギリスの批評家・随筆家。ロマン主義的な傾向をもつ。評論に「時代の精神」「シェークスピア劇人物論」など。(1778〜1830)
は・する【派する】
〔他サ変〕[文]派す(サ変)
出張させる。派遣する。
はず・る【外る】ハヅル
〔自下二〕
⇒はずれる(下一)
パズル【puzzle】
謎解き。判じもの。「クロスワード‐―」
バス‐ルーム【bathroom】
洋風の浴室。風呂場。
はずれ【外れ】ハヅレ
①はずれること。また、はずれたもの。「調子―」「けた―」「仲間―」「―くじ」
②中心から離れた所。特に、手足の先。はし。御伽草子、鉢かづき「手足の―の美しさよ」。「村の―」
③言葉や動作のはしばし。また、そこからうかがえる特徴。浄瑠璃、冥途飛脚「詞の―に孫右衛門つくづくと推量し」
④「つまはずれ」の略。
は‐ずれ【葉擦れ】
風などで草木の葉がすれ合い、音を立てること。
バス‐レーン【bus lane】
車両の多い道路で時刻表通りの運行を守るため、路線バス用に設けた車線。専用と優先の2種がある。
はず・れる【外れる】ハヅレル
〔自下一〕[文]はづ・る(下二)
①外へそれて出る。はみ出る。枕草子223「ものの枝などの車の屋形などにさし入るを、急ぎてとらへて折らむとするほどに、ふと過ぎて―・れたるこそ、いとくちをしけれ」。平家物語4「馬や人に塞せかれて、さばかり早き宇治川の水は上にぞ湛へたる。おのづからも―・るる水には何もたまらず流れけり」。「コースから―・れる」
②はまったものが外へぬけ出る。掛けたものが取れて離れる。「障子が―・れる」「ボタンが―・れる」「関節が―・れる」
③届かない。源氏物語野分「薄色の御衣に、髪のまだ丈には―・れたる末の、ひき広げたるやうにて」
④その中へ加わらない。漏れる。枕草子99「元輔が後といはるる君しもや今宵の歌に―・れてはをる」。古今著聞集1「社家推挙しければ―・るべきやうもなかりけるに…除目じもくに―・れけり」。「仲間から―・れる」
⑤そむく。たがう。どちりなきりしたん「誰にてもあれ、人を殺す事は道理に―・れ」
⑥基準からかけ離れる。日葡辞書「ヒトナミニハヅルル」
⑦狙いとはちがう結果になる。当たらない。くいちがう。「天気予報が―・れる」「くじに―・れる」
バス‐ローブ【bathrobe】
湯上がりに着るタオル地の部屋着。前で打ち合わせ、共布のベルトを結ぶ。
パス‐ワーク
(和製語pass work)球技で、味方にボールを送り合う技術。「巧みな―」
パス‐ワード【password】
(合言葉の意)正式の利用者であることをコンピューターに通知するために使用する、あらかじめ取り決めた任意の文字列。キャッシュ‐カードの暗証番号もパスワードの一種。
はせ【玉茎】
陰茎の異称。〈倭名類聚鈔3〉
はせ【初瀬・長谷】
奈良県桜井市の一地区。初瀬川に臨み、長谷寺の門前町。古く「はつせ」と称し、泊瀬朝倉宮はつせのあさくらのみや・泊瀬列城宮はつせのなみきのみやの上代帝京の地。桜の名所。長谷寺の牡丹も有名。(歌枕)
はぜ【粶・爆米・葩煎】
糯米もちごめを炒いって爆はぜさせたもの。紅白などに染め分けて、雛の節句などの菓子用にする。近世には、年賀客に出したり、蓬莱ほうらい台の下に敷いたりした。〈日葡辞書〉
はぜ【沙魚・鯊・蝦虎魚】
ハゼ科の硬骨魚の総称。淡水・海水・汽水に産し、多くは全長20センチメートル以下で水底にすむ。腹面は平たく、左右の腹びれが盃状に癒合して吸盤となっているものと癒合しないものとがある。種類が多いが、マハゼを指すことが多い。〈[季]秋〉。〈日葡辞書〉
マハゼ
提供:東京動物園協会
はぜ【黄櫨】
(→)「はぜのき」に同じ。
は‐ぜ【羽瀬】
簗やなの一種。竹簀たけすまたは葭簀よしずなどを、口を陸の方へ向けて半円状に立て回し、満潮の時に陸の方に来た魚が干潮の時に逃げようとするのをさえぎって捕らえる仕掛け。はじ。簀立て。
ばせ
米俵の両口に当てるわらのふた。桟俵さんだわら。俵ばす。
ばせ
〔接尾〕
体言に付いて、その様子や状態の意を添える。「顔―」「心―」
はせ‐あ・う【馳せ合ふ】‥アフ
〔自四〕
馬をかけさせて敵と争う。かけあう。平家物語9「打物ぬいてあれに―・ひ、これに―・ひ」
は‐せい【派生】
①根源からわかれ生ずること。分派して発生すること。「新たな問題が―する」
②〔言〕(derivation)語または語基から、接辞付加などの方法により、新たに語を形成する方法。語幹の母韻交替によるものを内的派生という。例、「寒い」→「寒さ」「寒がる」。
⇒はせい‐ご【派生語】
⇒はせい‐しゃかい【派生社会】
⇒はせいしょうひん‐とりひき【派生商品取引】
⇒はせい‐てき【派生的】
ば‐せい【罵声】
ののしりさわぐ声。「―を浴びせる」
はせい‐ご【派生語】
(derivative)派生2によって作られた語。多くの場合、語基と品詞が異なる。→複合語。
⇒は‐せい【派生】
はせい‐しゃかい【派生社会】‥クワイ
社会分化の過程で、原型をなす基礎社会(自然社会)から派生した人為的結合による社会。
⇒は‐せい【派生】
はせいしょうひん‐とりひき【派生商品取引】‥シヤウ‥
金融派生商品(デリバティブ)を売買する取引。古くから農産物などの価格変動に伴う危険性を回避する手段として発展。20世紀後半以降、金融工学の発達等により、金融商品市場において急速に普及。デリバティブ取引。
⇒は‐せい【派生】
はせい‐てき【派生的】
他からわかれ出たさま。部分的なさま。「―な問題」
⇒は‐せい【派生】
はせ‐うち【馳せ撃ち】
互いに馬をはしらせながら刀で撃ちあうこと。
はぜ‐うり【粶売】
江戸時代、大晦日や元日早朝、蓬莱ほうらい飾りなどに使う粶を売り歩いた者。〈[季]新年〉
はぜ‐うるし【黄櫨漆】
〔植〕ハゼノキの別称。
は‐せお【芭蕉】‥セヲ
(セヲは「蕉」の古い字音表記で、今日ではショウとよむ)
⇒ばしょう
はせおそうし【長谷雄草紙】‥ヲサウ‥
鎌倉時代、14世紀前半制作の絵巻。1巻。平安前期の文人紀長谷雄が鬼から美女を得た怪異な説話を描く。長谷雄卿絵巻。
はせ‐かえ・る【馳せ帰る】‥カヘル
〔自五〕
かけて帰る。走って帰る。また、馬を走らせて帰る。
はせがわ【長谷川】‥ガハ
姓氏の一つ。
⇒はせがわ‐かずお【長谷川一夫】
⇒はせがわ‐きよし【長谷川潔】
⇒はせがわ‐さぶろう【長谷川三郎】
⇒はせがわ‐しぐれ【長谷川時雨】
⇒はせがわ‐しん【長谷川伸】
⇒はせがわ‐せったん【長谷川雪旦】
⇒はせがわ‐せんし【長谷川千四】
⇒はせがわ‐てんけい【長谷川天渓】
⇒はせがわ‐とうはく【長谷川等伯】
⇒はせがわ‐としゆき【長谷川利行】
⇒はせがわ‐にょぜかん【長谷川如是閑】
⇒はせがわ‐は【長谷川派】
⇒はせがわ‐へいぞう【長谷川平蔵】
⇒はせがわ‐まちこ【長谷川町子】
⇒はせがわ‐りゅう【長谷川流】
はせがわ‐かずお【長谷川一夫】‥ガハ‥ヲ
映画俳優。芸名は初め林長二郎。京都生れ。「雪之丞変化」などに出演、時代劇のスターとなる。ほかに「蛇姫様」「地獄門」、テレビドラマ「赤穂浪士」など。宝塚歌劇「ベルサイユのばら」を演出。(1908〜1984)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐きよし【長谷川潔】‥ガハ‥
版画家。横浜生れ。1919年(大正8)以来フランスで生活。西洋銅版画の古い製版技法メゾティントを復活させ、独自の表現様式にまで高めた。(1891〜1980)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐さぶろう【長谷川三郎】‥ガハ‥ラウ
洋画家。山口県生れ。小出楢重に師事。自由美術家協会を結成、抽象絵画を発表。第二次大戦後は東洋的伝統に傾く。渡米して客死。作「蝶の軌跡」など。(1906〜1957)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐しぐれ【長谷川時雨】‥ガハ‥
小説家・劇作家。本名、ヤス。東京生れ。三上於
吉の妻。演劇活動のかたわら、雑誌「女人芸術」を創刊し、林芙美子らを育てた。著「旧聞日本橋」「近代美人伝」など。(1879〜1941)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐しん【長谷川伸】‥ガハ‥
小説家・劇作家。本名、伸二郎。横浜生れ。股旅もの・敵討ものに新分野を開拓、多くの門人を育てて大衆文学の質的向上に尽くした。作「瞼の母」「一本刀土俵入」など。(1884〜1963)
長谷川伸
撮影:石井幸之助
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐せったん【長谷川雪旦】‥ガハ‥
江戸後期の画家。名は宗秀。別号は巌岳斎・一陽庵。江戸の人。法橋ほっきょうのちに法眼ほうげん。「江戸名所図会」「東都歳事記」など、版本の精密な挿絵で知られる。(1778〜1843)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐せんし【長谷川千四】‥ガハ‥
浄瑠璃作者。大和の人。長谷寺の僧侶の出。「鬼一法眼三略巻」「壇浦兜軍記」など合作が多い。(1689〜1733)
→文献資料[壇浦兜軍記]
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐てんけい【長谷川天渓】‥ガハ‥
評論家。新潟県生れ。早大卒。雑誌「太陽」を編集。自然主義文学の代表的評論家。著「文芸観」「自然主義」など。(1876〜1940)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐とうはく【長谷川等伯】‥ガハ‥
桃山時代の画家。長谷川派の祖。能登の人。初め信春と称し仏画を描いたが、のち京都に出、独自の画風を創造して狩野派に対抗。法眼に叙せられた。水墨画に鋭い筆法を見せ、花鳥画や肖像画にも才能を表す。作「松林図屏風」「智積院ちしゃくいん障壁画」、著「等伯画説」など。(1539〜1610)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐としゆき【長谷川利行】‥ガハ‥
洋画家。京都生れ。貧窮無頼のうちに表現主義的な奔放な筆致で下町風景や人物を描く。(1891〜1940)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐にょぜかん【長谷川如是閑】‥ガハ‥
評論家。名は万次郎。東京生れ。東京法学院卒。大阪朝日新聞記者を経て、大山郁夫らと雑誌「我等」を創刊、論壇に文明批評の健筆をふるう。著「現代国家批判」「ある心の自叙伝」など。文化勲章。(1875〜1969)
長谷川如是閑
撮影:田村 茂
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐は【長谷川派】‥ガハ‥
長谷川等伯を祖とする画派。等伯の子の久蔵・宗宅・左近・宗也の他に門人等胤・宗圜そうえんらが知られる。江戸初期には町絵師的性格を強めた。
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐へいぞう【長谷川平蔵】‥ガハ‥ザウ
江戸中期の旗本。名は宣以のぶため。1787年(天明7)火付盗賊改ひつけとうぞくあらため加役。90年(寛政2)老中松平定信の命で人足寄場を創設。火付盗賊改として犯罪人逮捕や裁判に敏腕を発揮。(1745〜1795)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐まちこ【長谷川町子】‥ガハ‥
漫画家。佐賀県生れ。田河水泡に師事。1946年〜74年、新聞に「サザエさん」を連載。平均的な日本のサラリーマン家庭を舞台に、明るく活躍するサザエさんは国民的人気者となる。(1920〜1992)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐りゅう【長谷川流】‥ガハリウ
①剣術の一派。天正(1573〜1592)の頃、長谷川宗喜が創始。
②砲術の一派。長谷川八郎兵衛一家を祖とする。
③流鏑馬やぶさめの一派。奈良春日の祭の奉仕として知られる。
⇒はせがわ【長谷川】
ば‐せき【場席】
居るべき席。場所。座席。
はせ‐くだ・る【馳せ下る】
〔自五〕
①高地から低地へ馳せる。
②都から地方へ急ぎ向かう。
はぜ‐ぐち【爆口・罅口】
はじけ開いた口。ざくろぐち。
はせくら【支倉】
姓氏の一つ。
⇒はせくら‐つねなが【支倉常長】
はせくら‐つねなが【支倉常長】
江戸初期の仙台藩士。通称、六右衛門。1613年(慶長18)伊達政宗の正使としてイスパニア・ローマに使し、通商貿易を開くことを求めたが、目的を達せず20年(元和6)帰国。(1571〜1622)
⇒はせくら【支倉】
はぜ‐ぐり【爆栗】
クリの一変種。果皮は縦裂して種子をあらわす。本州北部産。ハダカグリ。
はせ‐さん・じる【馳せ参じる】
〔自上一〕
(→)「はせさんずる」に同じ。
はせ‐さん・ずる【馳せ参ずる】
〔自サ変〕[文]馳せ参ず(サ変)
馳せて参上する。大急ぎで参上する。平家物語2「―・じたる勢ども、一万余騎とぞしるいたる」
はせ‐じに【馳せ死に】
戦場などに馳せつけて死ぬこと。平家物語11「ただ―に死ねや、者ども」
は‐ぜせり【羽挵り】
鳥が嘴くちばしで羽をせせること。羽繕い。狂言、柿山伏「鳶といふ者は―をする物ぢやが」
はぜ‐だま【爆丸・爆弾】
ばくだん。
はせ‐ちが・う【馳せ違ふ】‥チガフ
〔自四〕
互いに馳せて、ゆきちがう。合戦などで、馳せ合って入り乱れる。
はせ‐ちら・す【馳せ散らす】
[一]〔自四〕
馬を全速力で走らせる。今昔物語集25「此よりやがて―・して往ね」
[二]〔他四〕
馬をはせて敵を蹴散らす。
は‐せつ【跛説】
釣合いのとれない説。矛盾した論説。
はせ‐つかい【馳せ使い】‥ツカヒ
(ハセヅカイとも)走り使い。
はせつか‐べ【丈部】
大和政権で馳使はせつかいなどの雑用に従事した品部しなべ。
はせ‐つ・く【馳せ着く・馳せ付く】
[一]〔自四〕
①走って、または馬を走らせて到着する。古今著聞集6「―・きて言ひけるは」
②急いで追いつく。馬を走らせて追いつく。
[二]〔自下二〕
⇒はせつける(下一)
はせ‐つ・ける【馳せ付ける】
〔自下一〕[文]はせつ・く(下二)
走って、または馬や車などを走らせて到着する。かけつける。「いの一番に―・ける」
バセット‐ハウンド【basset hound】
イヌの一品種。肩高35センチメートルほど。ビーグルに似るが、さらに足が短く、耳が大きい。フランスで作出された狩猟犬だがイギリスで改良され、現在は愛玩犬。
パセティック【pathetic】
悲壮なさま。悲哀を起こさせるさま。
バセテール【Basseterre】
西インド諸島東部、セント‐クリストファー‐ネイヴィスの首都。セント‐クリストファー島の中部に位置する。人口2万(1990)。
はせ‐でら【長谷寺】
(チョウコクジとも)通称、長谷観音。
①鎌倉市長谷にある単立寺院。もと浄土宗。現寺号は新長谷寺。聖武天皇の勅願で、徳道の開山と伝える。坂東三十三所第4番の札所。
長谷寺(鎌倉)
撮影:関戸 勇
②奈良県桜井市初瀬はせにある真言宗豊山派ぶざんはの総本山。別称、本長谷寺。天武天皇の頃、川原寺の道明が開創したと伝え、女性の信仰を集めた。1587年(天正15)根来寺の専誉が入寺して再興。西国三十三所第8番の札所。牡丹の名所。豊山寺。泊瀬寺。初瀬寺。
バセドー‐びょう【バセドー病】‥ビヤウ
甲状腺の機能亢進こうしんによって起こる疾患。1840年、ドイツの医師バセドー(Karl von Basedow1799〜1854)が研究、発表。甲状腺腫脹・眼球突出・心悸亢進・多汗・手指振顫しんせんなどをおこす。グレーブス病。
はぜ‐の‐き【黄櫨・櫨・梔】
①ウルシ科の落葉高木。高さは約10メートルになる。暖地の山地に自生、秋に美しく紅葉する。5〜6月頃、葉腋に黄緑色の小花をつける。果実は灰黄色、扁円形。実から木蝋を採り、樹皮は染料となるので栽培される。ハゼ。ハジ。ハジノキ。ハジウルシ。ハゼウルシ。ヤマハゼ。漢名、野漆樹。〈書言字考節用集〉
はぜのき
ハゼノキ(実)
提供:ネイチャー・プロダクション
②ヤマウルシの別称。
はせ‐の‐だいぶつ【長谷の大仏】
(→)「鎌倉の大仏」に同じ。
はせ‐ひき【馳せ引き】
馬を馳せながら弓を引くこと。はせゆみ。弓馬の芸。
はせべ【長谷部】
姓氏の一つ。
⇒はせべ‐ことんど【長谷部言人】
はせべ‐ことんど【長谷部言人】
人類学者・解剖学者。東京生れ。新潟大・東北大・東大の教授を歴任。人類学に理化学的研究法を導入し、理学部に人類学科を創設。(1882〜1969)
⇒はせべ【長谷部】
はせ‐まわ・る【馳せ回る】‥マハル
〔自五〕
馬に乗って走り回る。かけまわる。
はせ‐むか・う【馳せ向かふ】‥ムカフ
〔自四〕
馬を走らせておもむく。いそいで行く。走りむかう。
パセリ【parsley】
セリ科の二年生草本。栽培上は一年生または二年生葉菜。地中海地方の原産で、野菜として広く栽培。17世紀頃日本に渡来。生の葉は爽快な香味があり、洋食に添えてつまとする。オランダゼリ。
パセリ
は・せる【馳せる】
〔自他下一〕[文]は・す(下二)
①走るようにする。走らす。また、走る。かける。宇治拾遺物語3「馬を―・せて鹿を逐ふ」。「思いを―・せる」
②広く世間に知らせる。「名を―・せる」
は・ぜる【爆ぜる・罅ぜる】
〔自下一〕[文]は・ず(下二)
①果実などが熟しまたは熱せられて裂ける。裂けて開く。はじける。「豆が―・ぜる」
②魚や肉などが、酢や熱湯のために白くなる。〈日葡辞書〉
は‐せん【端銭】
はしたの銭。はしたがね。
は‐せん【波線】
波状の線。
は‐せん【破船】
難破した船。
は‐せん【破線】
「

」のように等間隔に切れ目を入れた線。→点線→実線
は‐せん【播遷】
遠国にさまようこと。
ば‐せん【場銭】
①劇場などの席料。
②露店などの場所代。
ば‐せん【馬氈】
馬の鞍におおい敷く毛布。毛皮・革製もある。くらおおい。
ば‐ぜん【馬前】
馬の前。騎馬の前。「君の―に死す」
ば‐せんざん【馬占山】
(Ma Zhanshan)中国の軍人。満州国軍政部総長・黒竜江省長に就任、のち離反してソ連に脱出。帰国後、包頭パオトウ方面で日本軍と対戦。抗日戦の英雄。(1885〜1950)
はそ【鰣】
⇒はす
はそう【
】ハサフ
(ハゾウとも)胴部に小さい孔のある壺形の須恵器すえき。孔に竹の管をさし、内容物を注いだり吸ったりしたらしい。→半挿はんぞう
は‐そう【爬掻】‥サウ
爪でかくこと。掻爬。
は‐そう【破窓】‥サウ
やぶれた窓。
ば‐そう【馬装】‥サウ
軍人がその服装に準じて用いるように定められた馬具および装飾。
は‐そく【把捉】
しっかりとつかまえること。「意味を―する」
は‐そく【波束】
〔理〕(wave packet)
①ある瞬間の波形が媒質全体に拡がっていないで、一部分に限られた波。
②量子力学で、空間の中に有限の拡がりをもつ波動関数。この波動関数が代表する粒子は、空間のその有限の部分でだけ存在の確率を有し、粒子のおおよその位置がこの部分の中にあることを示す。
ば‐そく【馬足】
①うまの足。馬脚。
②足首が蹠あしうらの方へ屈曲して、足先が下に向き、歩行が不自由になる病症。尖足。
ば‐ぞく【馬賊】
清末から中国東北部に横行跋扈ばっこした騎馬の群盗。
パソ‐コン
パーソナル‐コンピューターの略。
⇒パソコン‐つうしん【パソコン通信】
パソコン‐つうしん【パソコン通信】
パーソナル‐コンピューターを端末装置とし、通常の電話回線網を用いて情報を交換する通信方式。
⇒パソ‐コン
ば‐そつ【馬卒】
旧軍隊で、隊付の将校の乗馬を世話する兵卒。大佐以上は馬丁を雇った。
は‐そで【羽袖】
袖を羽にたとえていう語。
ばそ‐どういつ【馬祖道一】‥ダウ‥
中国唐代の禅宗の一派、洪州宗の派祖。四川省の人。6祖慧能えのうの弟子南岳懐譲えじょうに師事。「即心即仏」「平常心是道」などの句を残す。大寂禅師。(709〜788)
パソ‐ドブレ【paso doble スペイン】
スペイン風のワンステップ‐ダンス。また、その舞曲。パソドブル。
バソプレシン【vasopressin】
脳下垂体後葉ホルモンの一種。抗利尿ホルモン。
は‐ぞり【端反り】
(ハソリとも)陣笠などの端が上方または外方へそっていること。「―笠」
ば‐そり【馬橇】
馬に引かせて走る橇。
パゾリーニ【Pier Paolo Pasolini】
イタリアの詩人・作家・映画監督。社会から爪弾きにされている青少年の思いを自らの作品の根拠とした。詩集「グラムシの遺骨」、小説「生命ある若者」などのほか、映画「奇跡の丘」「アポロンの地獄」「王女メディア」など。(1922〜1975)
バソリス【batholith】
深成岩体の形の一つ。露出面積100平方キロメートル以上の巨大なものをいう。ただし、単一の岩体ではなく、多数の貫入岩体から成り、ふつう花崗岩またはそれに近い組成の岩石。底がどうなっているかは不明。ギリシア語で「深い」を意味するbathysと「岩」の意味のlithosを語源とする。底盤。
は‐そん
(把針の転。関東・甲信越地方で)修繕すること。
は‐そん【破損】
やぶれ損ずること。こわれること。「屋根が―する」「―をつくろう」
はた【凧】
(伊勢・長崎地方で)「たこ」のこと。
長崎はた
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
長崎はた
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
長崎はた
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
長崎はた
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
はた【杯】
(→)「杯はい」に同じ。→ひとはた(一杯)
はた【畑・畠】
(→)「はたけ」に同じ。〈類聚名義抄〉
⇒畑返す
はた【秦】
(古くはハダ)姓氏の一つ。古代の渡来系の氏族。応神天皇のとき渡来した弓月君ゆづきのきみの子孫と称するが、確かではない。5世紀後半頃より、伴造とものみやつことして多数の秦部はたべを管理し、織物の生産などにたずさわった。
⇒はた‐さはちろう【秦佐八郎】
⇒はた‐とよきち【秦豊吉】
⇒はた‐の‐かわかつ【秦河勝】
はた【旗】
①布・紙などで造り、主に竿さおに掲げて、標識・装飾とするもの。万葉集2「捧げたる―の靡きは」→仗旗じょうき→軍旗。
②紋所の名。
③〔仏〕(梵語patākā 「幡」と書く)仏・菩薩の威徳を示す荘厳具しょうごんぐ。法会・説法などの際、寺の境内に立て、または本堂に飾る。三角形の首部の下に細長い幡身ばんしんをつけ、その下から数本の脚を垂れたもの。幡ばん。
⇒旗を揚げる
⇒旗を振る
⇒旗を巻く
はた【端・傍】
(ハシと同源)
①器物の外縁。へり。ふち。枕草子28「火桶の―に足をさえもたげて」
②その物に近く沿った所。ほとり。平家物語5「頸を切つて猿沢の池の―にぞかけならべたる」。「口の―」「炉―」
③わき。かたわら。そば。「―でやきもきする」「―の迷惑を考えない」
はた【機】
①織物をつくる手動の機械。織機しょっき。万葉集7「未通女おとめらが織る―の上へを」。「―の音」
②(「服」と書く)機はたで織った布。古事記下「わが王おおきみの織ろす―」
はた【鰭】
魚のひれ。祝詞、祈年祭「―の広物ひろもの・―の狭物さもの」
はた【二十】
にじゅう。「―とせ」
はた【羽太】
ハタ科の硬骨魚の総称。アカハタ・アオハタ・マハタ・キジハタ・クエなど種類が多い。多くは暖海に産する。また、マハタを単にハタと呼ぶ。食用魚として珍重。藻魚。
はた【将】
〔副〕
(一説に、「はた(端)」が語源で、「ふち(縁)」「ほとり(辺)」などと関係があるという)
①ひょっとすると。もしや。万葉集6「さ男鹿の鳴くなる山を越え行かむ日だにや君に―逢はざらむ」
②上の意をうけて、これをひるがえす意を表す。
㋐しかしながら。そうはいうものの。源氏物語帚木「聞きすぐさむもいとほし、暫し立ちやすらふべきに―侍らねば」
㋑それとも。あるいは。
③上をうけて、それと同様であることを表す。やはり。
㋐…もまた。源氏物語帚木「家の内に足らぬ事など―無かめるままに」
㋑その上にまた。源氏物語桐壺「この御事にふれたる事をば道理をも失はせ給ひ、今―斯く世のなかの事をもおぼし捨てたるやうになりゆくは」
はだ【肌・膚】
①かわ。うわかわ。表皮。「木―」
②人などの体の表面。はだえ。皮膚。また、きめ。膚理ふり。万葉集11「赤らひく―も触れずて寝たれども」。「―が荒れる」
③土地などの表面。「山の―」
④気質。気性。「学者―」
⇒肌が合う
⇒肌で感じる
⇒肌に粟を生ずる
⇒肌を合わせる
⇒肌を入れる
⇒肌を汚す
⇒肌を脱ぐ
⇒肌を許す
バター【butter】
乳製品の一つ。遠心分離により牛乳からクリームを分離し、これを激しくかき回して得る。脂肪とビタミンA・Dに富む。パンにつけ、料理・製菓にも用いる。発酵乳が原料のファーメント‐バターもある。乳酪にゅうらく。牛酪ぎゅうらく。
⇒バター‐クリーム【butter cream】
⇒バター‐ケーキ【butter cake】
⇒バター‐ナイフ【butter knife】
⇒バター‐ピーナッツ
⇒バター‐ボール
⇒バター‐ミルク【buttermilk】
⇒バター‐ライス
⇒バター‐ロール【butterroll】
パター【putter】
ゴルフで、パットに用いる頭部が金属製のクラブ。
⇒パター‐ゴルフ
はだ‐あい【肌合い】‥アヒ
①皮膚や物の表面の感じ。
②気風。気だて。「―が違う」
はた‐あきない【旗商い・端商い】‥アキナヒ
米相場・銭相場などで、現物をもたずに思惑で売買をしてさやをかせぐ業。旗師。たてあきない。好色一代女3「北浜の―する人、年中うそと横と欲とを元手にして世を渡り」
バター‐クリーム【butter cream】
バターに卵・砂糖等を加えて作ったクリーム。ケーキの飾りなどに使う。
⇒バター【butter】
はた‐あげ【旗揚げ】
①兵をあげること。胆大小心録「みのの国に―させ給ひし」
②転じて、新たに事を起こすこと。「新党が―する」「―興行」
バター‐ケーキ【butter cake】
バターを多く用い、砂糖・卵・小麦粉などを混ぜ合わせて焼き上げた洋菓子の総称。パウンド‐ケーキ・フルーツ‐ケーキなど。
⇒バター【butter】
パター‐ゴルフ
(和製語putter golf)パターのみを使うゴルフ。専用のコースで行う。
⇒パター【putter】
はた‐あし【旗脚】
長旗の末端の、風になびきひるがえる所。〈倭名類聚鈔13〉
ばた‐あし【ばた足】
水泳で、伸ばした両足を交互に上下させて水を打つこと。
バター‐ナイフ【butter knife】
パンにバターをぬるのに使うナイフ。
⇒バター【butter】
パターナリズム【paternalism】
相手の利益のためには、本人の意向にかかわりなく、生活や行動に干渉し制限を加えるべきであるとする考え方。親と子、上司と部下、医者と患者との関係などに見られる。
バター‐ピーナッツ
(butter peanut(s))落花生の渋皮を除いて油で煎りつけ、食塩・植物性油脂で調味をしたもの。
バターピーナッツ
撮影:関戸 勇
⇒バター【butter】
バター‐ボール
(和製語)バターを多く加えてつくった飴。バター飴。
⇒バター【butter】
バター‐ミルク【buttermilk】
クリームからバターを採った残りの液体。飲料または粉末ミルク・製菓材料とする。
⇒バター【butter】
バター‐ライス
(butter rice)米をバターで炒いためてからスープ‐ストックで炊きあげたもの。肉料理などのつけ合せに用いる。
⇒バター【butter】
バタール【bâtard フランス】
フランスパンの一種。バゲットより太く短い。
はだ‐あれ【肌荒れ】
肌が荒れること。皮膚の水分や油分がなくなること。
バター‐ロール【butterroll】
バター風味のやわらかい小型ロールパン。
バターロール
撮影:関戸 勇
⇒バター【butter】
パターン【pattern】
①型。類型。様式。「ワン‐―」「行動―」
②図案。図像。「テスト‐―」
③(→)フリップに同じ。
⇒パターン‐にんしき【パターン認識】
パターン‐にんしき【パターン認識】
文字・図形など空間的なものの形の特徴を抽出・判別し、これを属すべきカテゴリーに対応づける操作。文字の読取り、図形の分類など。広義には音声認識などの時間的なパターン、さらには抽象的な事象にも拡張して用いる。
⇒パターン【pattern】
バターン‐はんとう【バターン半島】‥タウ
(Bataan)フィリピン、ルソン島のマニラ湾の北側にある半島。湾口のコレヒドール島とともに太平洋戦争の激戦地。
は‐だい【歯代】
人力車などの車の損料。車の借賃。
は‐だい【破題】
唐宋の科挙で、答案の冒頭数句を用いて全文の主題を簡潔に述べること。明清の八股はっこ文でも、初めの2句が同様の意味を持ち、こう呼ばれた。
ば‐たい【馬体】
馬のからだ。馬のからだつき。
ば‐だい【場代】
場所代。席料。場銭。
ば‐だい【馬代】
①(→)馬代銀に同じ。
②馬の借賃。
⇒ばだい‐ぎん【馬代銀】
はだいうす【破提宇子】
キリシタン教理を批判した書。ハビアン著。1冊。1620年(元和6)刊行。
ばだい‐が【跋提河】
(梵語Ajiravatī 阿恃多伐底)中インドの川の名。ガンダック川の支流。釈尊がこの川岸で入寂した。ばつだいが。
ばだい‐ぎん【馬代銀】
室町・江戸時代、武家の間で馬の代りとして贈った金銭。ばだい。
⇒ば‐だい【馬代】
はた‐いた【鰭板・端板】
壁あるいは塀の板。正倉院文書によれば幅2尺、厚さ2〜3寸。
はた‐いと【機糸】
機を織るのに用いる経緯たてよこの糸。
はた‐いも【畑芋】
畑に作る里芋。水田に栽培するのを田芋たいもというのに対する。
バタイユ【Georges Bataille】
フランスの思想家・社会学者・作家。1930年代にM.レリスやカイヨワらと社会学研究会を組織して、近代を超える思想を探究。近代の「限定された経済」を批判して、蕩尽と浪費の非生産的な「一般経済」、非知の世界を構想。ポスト構造主義に大きな影響を与えた。主著「呪われた部分」「エロティシズム」。(1897〜1962)
はた‐いれ【旗入れ】
(→)「旗埋め」に同じ。
はた‐いろ【旗色】
①戦場で旗のひるがえる様子。それによって戦況を知るところから転じて、形勢けいせい。「―が悪い」
②立場。旗幟きし。「―を鮮明にする」
はだ‐いろ【肌色】
①はだのいろ。また、人の肌のような色。やや赤みをふくむ淡黄色。「―のじゅばん」
Munsell color system: 5YR8/5
②器物などの地肌の色。
バタヴィア【Batavia】
(もと、ゲルマンの一部族バタヴィ人が定住したライン川河口地域を指したラテン語)
①フランス革命の結果、1795年ネーデルラントに成立した共和国。1806年オランダ王国となる。
②インドネシアの首都ジャカルタのオランダ領時代の名。
はた‐うち【畑打ち】
種蒔きの準備などのため、鍬くわなどで畑の土を掘り返すこと。〈[季]春〉
はた‐うめ【旗埋め】
取引で、空売りしたものを買い戻すこと。旗入れ。
はた‐うり【旗売】
取引で、現物を持たずに空売りをすること。
はだ‐え【肌・膚】‥ヘ
(ハダウヘ(肌上)の約か)
①人や獣類の体の表面をおおう皮。はだ。「玉の―」
②刀剣の身の表。
はだ‐おび【肌帯】
したおび。ふんどし。はだのおび。
はた‐おり【機織】
①機で布帛ふはくを織ること。また、その人。
②機織虫の略。〈[季]秋〉。建礼門院右京大夫集「声のあやは音ばかりして―の」
⇒はたおり‐どり【機織鳥】
⇒はたおり‐ひめ【機織姫】
⇒はたおり‐むし【機織虫】
⇒はたおり‐め【機織女】
はたおり‐どり【機織鳥】
スズメ目ハタオリドリ科の鳥の一群。スズメよりやや大。主として種子食、枯草やヤシの葉の繊維を編んで精巧な巣を作る。しばしば1本の木に多数が巣を作って集団繁殖する。アフリカと南アジアに約130種が分布する。近年ではスズメ類約35種もこの科に含める。
ハタオリドリとその巣
撮影:小宮輝之
キハタオリドリ
撮影:小宮輝之
⇒はた‐おり【機織】
はたおり‐ひめ【機織姫】
織女星の異称。たなばたつめ。〈[季]秋〉
⇒はた‐おり【機織】
はたおり‐むし【機織虫】
キリギリスの異称。
⇒はた‐おり【機織】
はたおり‐め【機織女】
①機を織る女。はたおりおんな。
②キリギリスの異称。古今和歌集六帖6「―くだ巻く声のきりきりと鳴く」
⇒はた‐おり【機織】
はたおる‐むし【機織る虫】
キリギリスの異称。拾遺和歌集秋「秋くれば―のあるなへに」
はだか【裸】
(ハダアカ(肌赤)の約)
①衣服を脱ぎ、全身の肌のあらわれていること。すはだ。あかはだ。裸体。〈[季]夏〉。紫式部日記「―なる人ぞふたりゐたる」
②転じて、おおいや飾りのないこと。むきだし。「―の冬木」「チップを―で渡す」
③つつみ隠すところのないこと。赤裸々。浮世草子、御前義経記「我が身の上を―になして語りません」。「―のつきあい」
④所持品のないこと。無一物むいちもつ。裸一貫。「事業の失敗で―になる」
⇒はだか‐いくさ【裸軍】
⇒はだか‐いっかん【裸一貫】
⇒はだか‐いわし【裸鰯】
⇒はだか‐うま【裸馬】
⇒はだか‐ぎ【裸木】
⇒はだか‐きん【裸金】
⇒はだか‐ぐら【裸鞍】
⇒はだか‐しょうばい【裸商売】
⇒はだか‐じろ【裸城】
⇒はだか‐すずり【裸硯】
⇒はだか‐そうば【裸相場】
⇒はだか‐つるはぎ【裸鶴脛】
⇒はだか‐でんきゅう【裸電球】
⇒はだか‐にわ【裸庭】
⇒はだか‐の‐おうさま【裸の王様】
⇒はだか‐び【裸火】
⇒はだか‐ひゃっかん【裸百貫】
⇒はだか‐ぶみ【裸文】
⇒はだか‐へび【裸蛇】
⇒はだか‐ほおずき【裸酸漿】
⇒はだか‐まいり【裸参り】
⇒はだか‐まつり【裸祭】
⇒はだか‐み【裸身】
⇒はだか‐むぎ【裸麦・稞麦】
⇒はだか‐むし【裸虫】
⇒はだか‐やき【裸焼】
⇒はだか‐やぐら【裸櫓】
⇒はだか‐やま【裸山】
⇒はだか‐ろうそく【裸蝋燭】
⇒裸で物を落とす例なし
はぜ【黄櫨】
(→)「はぜのき」に同じ。
は‐ぜ【羽瀬】
簗やなの一種。竹簀たけすまたは葭簀よしずなどを、口を陸の方へ向けて半円状に立て回し、満潮の時に陸の方に来た魚が干潮の時に逃げようとするのをさえぎって捕らえる仕掛け。はじ。簀立て。
ばせ
米俵の両口に当てるわらのふた。桟俵さんだわら。俵ばす。
ばせ
〔接尾〕
体言に付いて、その様子や状態の意を添える。「顔―」「心―」
はせ‐あ・う【馳せ合ふ】‥アフ
〔自四〕
馬をかけさせて敵と争う。かけあう。平家物語9「打物ぬいてあれに―・ひ、これに―・ひ」
は‐せい【派生】
①根源からわかれ生ずること。分派して発生すること。「新たな問題が―する」
②〔言〕(derivation)語または語基から、接辞付加などの方法により、新たに語を形成する方法。語幹の母韻交替によるものを内的派生という。例、「寒い」→「寒さ」「寒がる」。
⇒はせい‐ご【派生語】
⇒はせい‐しゃかい【派生社会】
⇒はせいしょうひん‐とりひき【派生商品取引】
⇒はせい‐てき【派生的】
ば‐せい【罵声】
ののしりさわぐ声。「―を浴びせる」
はせい‐ご【派生語】
(derivative)派生2によって作られた語。多くの場合、語基と品詞が異なる。→複合語。
⇒は‐せい【派生】
はせい‐しゃかい【派生社会】‥クワイ
社会分化の過程で、原型をなす基礎社会(自然社会)から派生した人為的結合による社会。
⇒は‐せい【派生】
はせいしょうひん‐とりひき【派生商品取引】‥シヤウ‥
金融派生商品(デリバティブ)を売買する取引。古くから農産物などの価格変動に伴う危険性を回避する手段として発展。20世紀後半以降、金融工学の発達等により、金融商品市場において急速に普及。デリバティブ取引。
⇒は‐せい【派生】
はせい‐てき【派生的】
他からわかれ出たさま。部分的なさま。「―な問題」
⇒は‐せい【派生】
はせ‐うち【馳せ撃ち】
互いに馬をはしらせながら刀で撃ちあうこと。
はぜ‐うり【粶売】
江戸時代、大晦日や元日早朝、蓬莱ほうらい飾りなどに使う粶を売り歩いた者。〈[季]新年〉
はぜ‐うるし【黄櫨漆】
〔植〕ハゼノキの別称。
は‐せお【芭蕉】‥セヲ
(セヲは「蕉」の古い字音表記で、今日ではショウとよむ)
⇒ばしょう
はせおそうし【長谷雄草紙】‥ヲサウ‥
鎌倉時代、14世紀前半制作の絵巻。1巻。平安前期の文人紀長谷雄が鬼から美女を得た怪異な説話を描く。長谷雄卿絵巻。
はせ‐かえ・る【馳せ帰る】‥カヘル
〔自五〕
かけて帰る。走って帰る。また、馬を走らせて帰る。
はせがわ【長谷川】‥ガハ
姓氏の一つ。
⇒はせがわ‐かずお【長谷川一夫】
⇒はせがわ‐きよし【長谷川潔】
⇒はせがわ‐さぶろう【長谷川三郎】
⇒はせがわ‐しぐれ【長谷川時雨】
⇒はせがわ‐しん【長谷川伸】
⇒はせがわ‐せったん【長谷川雪旦】
⇒はせがわ‐せんし【長谷川千四】
⇒はせがわ‐てんけい【長谷川天渓】
⇒はせがわ‐とうはく【長谷川等伯】
⇒はせがわ‐としゆき【長谷川利行】
⇒はせがわ‐にょぜかん【長谷川如是閑】
⇒はせがわ‐は【長谷川派】
⇒はせがわ‐へいぞう【長谷川平蔵】
⇒はせがわ‐まちこ【長谷川町子】
⇒はせがわ‐りゅう【長谷川流】
はせがわ‐かずお【長谷川一夫】‥ガハ‥ヲ
映画俳優。芸名は初め林長二郎。京都生れ。「雪之丞変化」などに出演、時代劇のスターとなる。ほかに「蛇姫様」「地獄門」、テレビドラマ「赤穂浪士」など。宝塚歌劇「ベルサイユのばら」を演出。(1908〜1984)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐きよし【長谷川潔】‥ガハ‥
版画家。横浜生れ。1919年(大正8)以来フランスで生活。西洋銅版画の古い製版技法メゾティントを復活させ、独自の表現様式にまで高めた。(1891〜1980)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐さぶろう【長谷川三郎】‥ガハ‥ラウ
洋画家。山口県生れ。小出楢重に師事。自由美術家協会を結成、抽象絵画を発表。第二次大戦後は東洋的伝統に傾く。渡米して客死。作「蝶の軌跡」など。(1906〜1957)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐しぐれ【長谷川時雨】‥ガハ‥
小説家・劇作家。本名、ヤス。東京生れ。三上於
吉の妻。演劇活動のかたわら、雑誌「女人芸術」を創刊し、林芙美子らを育てた。著「旧聞日本橋」「近代美人伝」など。(1879〜1941)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐しん【長谷川伸】‥ガハ‥
小説家・劇作家。本名、伸二郎。横浜生れ。股旅もの・敵討ものに新分野を開拓、多くの門人を育てて大衆文学の質的向上に尽くした。作「瞼の母」「一本刀土俵入」など。(1884〜1963)
長谷川伸
撮影:石井幸之助
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐せったん【長谷川雪旦】‥ガハ‥
江戸後期の画家。名は宗秀。別号は巌岳斎・一陽庵。江戸の人。法橋ほっきょうのちに法眼ほうげん。「江戸名所図会」「東都歳事記」など、版本の精密な挿絵で知られる。(1778〜1843)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐せんし【長谷川千四】‥ガハ‥
浄瑠璃作者。大和の人。長谷寺の僧侶の出。「鬼一法眼三略巻」「壇浦兜軍記」など合作が多い。(1689〜1733)
→文献資料[壇浦兜軍記]
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐てんけい【長谷川天渓】‥ガハ‥
評論家。新潟県生れ。早大卒。雑誌「太陽」を編集。自然主義文学の代表的評論家。著「文芸観」「自然主義」など。(1876〜1940)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐とうはく【長谷川等伯】‥ガハ‥
桃山時代の画家。長谷川派の祖。能登の人。初め信春と称し仏画を描いたが、のち京都に出、独自の画風を創造して狩野派に対抗。法眼に叙せられた。水墨画に鋭い筆法を見せ、花鳥画や肖像画にも才能を表す。作「松林図屏風」「智積院ちしゃくいん障壁画」、著「等伯画説」など。(1539〜1610)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐としゆき【長谷川利行】‥ガハ‥
洋画家。京都生れ。貧窮無頼のうちに表現主義的な奔放な筆致で下町風景や人物を描く。(1891〜1940)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐にょぜかん【長谷川如是閑】‥ガハ‥
評論家。名は万次郎。東京生れ。東京法学院卒。大阪朝日新聞記者を経て、大山郁夫らと雑誌「我等」を創刊、論壇に文明批評の健筆をふるう。著「現代国家批判」「ある心の自叙伝」など。文化勲章。(1875〜1969)
長谷川如是閑
撮影:田村 茂
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐は【長谷川派】‥ガハ‥
長谷川等伯を祖とする画派。等伯の子の久蔵・宗宅・左近・宗也の他に門人等胤・宗圜そうえんらが知られる。江戸初期には町絵師的性格を強めた。
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐へいぞう【長谷川平蔵】‥ガハ‥ザウ
江戸中期の旗本。名は宣以のぶため。1787年(天明7)火付盗賊改ひつけとうぞくあらため加役。90年(寛政2)老中松平定信の命で人足寄場を創設。火付盗賊改として犯罪人逮捕や裁判に敏腕を発揮。(1745〜1795)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐まちこ【長谷川町子】‥ガハ‥
漫画家。佐賀県生れ。田河水泡に師事。1946年〜74年、新聞に「サザエさん」を連載。平均的な日本のサラリーマン家庭を舞台に、明るく活躍するサザエさんは国民的人気者となる。(1920〜1992)
⇒はせがわ【長谷川】
はせがわ‐りゅう【長谷川流】‥ガハリウ
①剣術の一派。天正(1573〜1592)の頃、長谷川宗喜が創始。
②砲術の一派。長谷川八郎兵衛一家を祖とする。
③流鏑馬やぶさめの一派。奈良春日の祭の奉仕として知られる。
⇒はせがわ【長谷川】
ば‐せき【場席】
居るべき席。場所。座席。
はせ‐くだ・る【馳せ下る】
〔自五〕
①高地から低地へ馳せる。
②都から地方へ急ぎ向かう。
はぜ‐ぐち【爆口・罅口】
はじけ開いた口。ざくろぐち。
はせくら【支倉】
姓氏の一つ。
⇒はせくら‐つねなが【支倉常長】
はせくら‐つねなが【支倉常長】
江戸初期の仙台藩士。通称、六右衛門。1613年(慶長18)伊達政宗の正使としてイスパニア・ローマに使し、通商貿易を開くことを求めたが、目的を達せず20年(元和6)帰国。(1571〜1622)
⇒はせくら【支倉】
はぜ‐ぐり【爆栗】
クリの一変種。果皮は縦裂して種子をあらわす。本州北部産。ハダカグリ。
はせ‐さん・じる【馳せ参じる】
〔自上一〕
(→)「はせさんずる」に同じ。
はせ‐さん・ずる【馳せ参ずる】
〔自サ変〕[文]馳せ参ず(サ変)
馳せて参上する。大急ぎで参上する。平家物語2「―・じたる勢ども、一万余騎とぞしるいたる」
はせ‐じに【馳せ死に】
戦場などに馳せつけて死ぬこと。平家物語11「ただ―に死ねや、者ども」
は‐ぜせり【羽挵り】
鳥が嘴くちばしで羽をせせること。羽繕い。狂言、柿山伏「鳶といふ者は―をする物ぢやが」
はぜ‐だま【爆丸・爆弾】
ばくだん。
はせ‐ちが・う【馳せ違ふ】‥チガフ
〔自四〕
互いに馳せて、ゆきちがう。合戦などで、馳せ合って入り乱れる。
はせ‐ちら・す【馳せ散らす】
[一]〔自四〕
馬を全速力で走らせる。今昔物語集25「此よりやがて―・して往ね」
[二]〔他四〕
馬をはせて敵を蹴散らす。
は‐せつ【跛説】
釣合いのとれない説。矛盾した論説。
はせ‐つかい【馳せ使い】‥ツカヒ
(ハセヅカイとも)走り使い。
はせつか‐べ【丈部】
大和政権で馳使はせつかいなどの雑用に従事した品部しなべ。
はせ‐つ・く【馳せ着く・馳せ付く】
[一]〔自四〕
①走って、または馬を走らせて到着する。古今著聞集6「―・きて言ひけるは」
②急いで追いつく。馬を走らせて追いつく。
[二]〔自下二〕
⇒はせつける(下一)
はせ‐つ・ける【馳せ付ける】
〔自下一〕[文]はせつ・く(下二)
走って、または馬や車などを走らせて到着する。かけつける。「いの一番に―・ける」
バセット‐ハウンド【basset hound】
イヌの一品種。肩高35センチメートルほど。ビーグルに似るが、さらに足が短く、耳が大きい。フランスで作出された狩猟犬だがイギリスで改良され、現在は愛玩犬。
パセティック【pathetic】
悲壮なさま。悲哀を起こさせるさま。
バセテール【Basseterre】
西インド諸島東部、セント‐クリストファー‐ネイヴィスの首都。セント‐クリストファー島の中部に位置する。人口2万(1990)。
はせ‐でら【長谷寺】
(チョウコクジとも)通称、長谷観音。
①鎌倉市長谷にある単立寺院。もと浄土宗。現寺号は新長谷寺。聖武天皇の勅願で、徳道の開山と伝える。坂東三十三所第4番の札所。
長谷寺(鎌倉)
撮影:関戸 勇
②奈良県桜井市初瀬はせにある真言宗豊山派ぶざんはの総本山。別称、本長谷寺。天武天皇の頃、川原寺の道明が開創したと伝え、女性の信仰を集めた。1587年(天正15)根来寺の専誉が入寺して再興。西国三十三所第8番の札所。牡丹の名所。豊山寺。泊瀬寺。初瀬寺。
バセドー‐びょう【バセドー病】‥ビヤウ
甲状腺の機能亢進こうしんによって起こる疾患。1840年、ドイツの医師バセドー(Karl von Basedow1799〜1854)が研究、発表。甲状腺腫脹・眼球突出・心悸亢進・多汗・手指振顫しんせんなどをおこす。グレーブス病。
はぜ‐の‐き【黄櫨・櫨・梔】
①ウルシ科の落葉高木。高さは約10メートルになる。暖地の山地に自生、秋に美しく紅葉する。5〜6月頃、葉腋に黄緑色の小花をつける。果実は灰黄色、扁円形。実から木蝋を採り、樹皮は染料となるので栽培される。ハゼ。ハジ。ハジノキ。ハジウルシ。ハゼウルシ。ヤマハゼ。漢名、野漆樹。〈書言字考節用集〉
はぜのき
ハゼノキ(実)
提供:ネイチャー・プロダクション
②ヤマウルシの別称。
はせ‐の‐だいぶつ【長谷の大仏】
(→)「鎌倉の大仏」に同じ。
はせ‐ひき【馳せ引き】
馬を馳せながら弓を引くこと。はせゆみ。弓馬の芸。
はせべ【長谷部】
姓氏の一つ。
⇒はせべ‐ことんど【長谷部言人】
はせべ‐ことんど【長谷部言人】
人類学者・解剖学者。東京生れ。新潟大・東北大・東大の教授を歴任。人類学に理化学的研究法を導入し、理学部に人類学科を創設。(1882〜1969)
⇒はせべ【長谷部】
はせ‐まわ・る【馳せ回る】‥マハル
〔自五〕
馬に乗って走り回る。かけまわる。
はせ‐むか・う【馳せ向かふ】‥ムカフ
〔自四〕
馬を走らせておもむく。いそいで行く。走りむかう。
パセリ【parsley】
セリ科の二年生草本。栽培上は一年生または二年生葉菜。地中海地方の原産で、野菜として広く栽培。17世紀頃日本に渡来。生の葉は爽快な香味があり、洋食に添えてつまとする。オランダゼリ。
パセリ
は・せる【馳せる】
〔自他下一〕[文]は・す(下二)
①走るようにする。走らす。また、走る。かける。宇治拾遺物語3「馬を―・せて鹿を逐ふ」。「思いを―・せる」
②広く世間に知らせる。「名を―・せる」
は・ぜる【爆ぜる・罅ぜる】
〔自下一〕[文]は・ず(下二)
①果実などが熟しまたは熱せられて裂ける。裂けて開く。はじける。「豆が―・ぜる」
②魚や肉などが、酢や熱湯のために白くなる。〈日葡辞書〉
は‐せん【端銭】
はしたの銭。はしたがね。
は‐せん【波線】
波状の線。
は‐せん【破船】
難破した船。
は‐せん【破線】
「

」のように等間隔に切れ目を入れた線。→点線→実線
は‐せん【播遷】
遠国にさまようこと。
ば‐せん【場銭】
①劇場などの席料。
②露店などの場所代。
ば‐せん【馬氈】
馬の鞍におおい敷く毛布。毛皮・革製もある。くらおおい。
ば‐ぜん【馬前】
馬の前。騎馬の前。「君の―に死す」
ば‐せんざん【馬占山】
(Ma Zhanshan)中国の軍人。満州国軍政部総長・黒竜江省長に就任、のち離反してソ連に脱出。帰国後、包頭パオトウ方面で日本軍と対戦。抗日戦の英雄。(1885〜1950)
はそ【鰣】
⇒はす
はそう【
】ハサフ
(ハゾウとも)胴部に小さい孔のある壺形の須恵器すえき。孔に竹の管をさし、内容物を注いだり吸ったりしたらしい。→半挿はんぞう
は‐そう【爬掻】‥サウ
爪でかくこと。掻爬。
は‐そう【破窓】‥サウ
やぶれた窓。
ば‐そう【馬装】‥サウ
軍人がその服装に準じて用いるように定められた馬具および装飾。
は‐そく【把捉】
しっかりとつかまえること。「意味を―する」
は‐そく【波束】
〔理〕(wave packet)
①ある瞬間の波形が媒質全体に拡がっていないで、一部分に限られた波。
②量子力学で、空間の中に有限の拡がりをもつ波動関数。この波動関数が代表する粒子は、空間のその有限の部分でだけ存在の確率を有し、粒子のおおよその位置がこの部分の中にあることを示す。
ば‐そく【馬足】
①うまの足。馬脚。
②足首が蹠あしうらの方へ屈曲して、足先が下に向き、歩行が不自由になる病症。尖足。
ば‐ぞく【馬賊】
清末から中国東北部に横行跋扈ばっこした騎馬の群盗。
パソ‐コン
パーソナル‐コンピューターの略。
⇒パソコン‐つうしん【パソコン通信】
パソコン‐つうしん【パソコン通信】
パーソナル‐コンピューターを端末装置とし、通常の電話回線網を用いて情報を交換する通信方式。
⇒パソ‐コン
ば‐そつ【馬卒】
旧軍隊で、隊付の将校の乗馬を世話する兵卒。大佐以上は馬丁を雇った。
は‐そで【羽袖】
袖を羽にたとえていう語。
ばそ‐どういつ【馬祖道一】‥ダウ‥
中国唐代の禅宗の一派、洪州宗の派祖。四川省の人。6祖慧能えのうの弟子南岳懐譲えじょうに師事。「即心即仏」「平常心是道」などの句を残す。大寂禅師。(709〜788)
パソ‐ドブレ【paso doble スペイン】
スペイン風のワンステップ‐ダンス。また、その舞曲。パソドブル。
バソプレシン【vasopressin】
脳下垂体後葉ホルモンの一種。抗利尿ホルモン。
は‐ぞり【端反り】
(ハソリとも)陣笠などの端が上方または外方へそっていること。「―笠」
ば‐そり【馬橇】
馬に引かせて走る橇。
パゾリーニ【Pier Paolo Pasolini】
イタリアの詩人・作家・映画監督。社会から爪弾きにされている青少年の思いを自らの作品の根拠とした。詩集「グラムシの遺骨」、小説「生命ある若者」などのほか、映画「奇跡の丘」「アポロンの地獄」「王女メディア」など。(1922〜1975)
バソリス【batholith】
深成岩体の形の一つ。露出面積100平方キロメートル以上の巨大なものをいう。ただし、単一の岩体ではなく、多数の貫入岩体から成り、ふつう花崗岩またはそれに近い組成の岩石。底がどうなっているかは不明。ギリシア語で「深い」を意味するbathysと「岩」の意味のlithosを語源とする。底盤。
は‐そん
(把針の転。関東・甲信越地方で)修繕すること。
は‐そん【破損】
やぶれ損ずること。こわれること。「屋根が―する」「―をつくろう」
はた【凧】
(伊勢・長崎地方で)「たこ」のこと。
長崎はた
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
長崎はた
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
長崎はた
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
長崎はた
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
はた【杯】
(→)「杯はい」に同じ。→ひとはた(一杯)
はた【畑・畠】
(→)「はたけ」に同じ。〈類聚名義抄〉
⇒畑返す
はた【秦】
(古くはハダ)姓氏の一つ。古代の渡来系の氏族。応神天皇のとき渡来した弓月君ゆづきのきみの子孫と称するが、確かではない。5世紀後半頃より、伴造とものみやつことして多数の秦部はたべを管理し、織物の生産などにたずさわった。
⇒はた‐さはちろう【秦佐八郎】
⇒はた‐とよきち【秦豊吉】
⇒はた‐の‐かわかつ【秦河勝】
はた【旗】
①布・紙などで造り、主に竿さおに掲げて、標識・装飾とするもの。万葉集2「捧げたる―の靡きは」→仗旗じょうき→軍旗。
②紋所の名。
③〔仏〕(梵語patākā 「幡」と書く)仏・菩薩の威徳を示す荘厳具しょうごんぐ。法会・説法などの際、寺の境内に立て、または本堂に飾る。三角形の首部の下に細長い幡身ばんしんをつけ、その下から数本の脚を垂れたもの。幡ばん。
⇒旗を揚げる
⇒旗を振る
⇒旗を巻く
はた【端・傍】
(ハシと同源)
①器物の外縁。へり。ふち。枕草子28「火桶の―に足をさえもたげて」
②その物に近く沿った所。ほとり。平家物語5「頸を切つて猿沢の池の―にぞかけならべたる」。「口の―」「炉―」
③わき。かたわら。そば。「―でやきもきする」「―の迷惑を考えない」
はた【機】
①織物をつくる手動の機械。織機しょっき。万葉集7「未通女おとめらが織る―の上へを」。「―の音」
②(「服」と書く)機はたで織った布。古事記下「わが王おおきみの織ろす―」
はた【鰭】
魚のひれ。祝詞、祈年祭「―の広物ひろもの・―の狭物さもの」
はた【二十】
にじゅう。「―とせ」
はた【羽太】
ハタ科の硬骨魚の総称。アカハタ・アオハタ・マハタ・キジハタ・クエなど種類が多い。多くは暖海に産する。また、マハタを単にハタと呼ぶ。食用魚として珍重。藻魚。
はた【将】
〔副〕
(一説に、「はた(端)」が語源で、「ふち(縁)」「ほとり(辺)」などと関係があるという)
①ひょっとすると。もしや。万葉集6「さ男鹿の鳴くなる山を越え行かむ日だにや君に―逢はざらむ」
②上の意をうけて、これをひるがえす意を表す。
㋐しかしながら。そうはいうものの。源氏物語帚木「聞きすぐさむもいとほし、暫し立ちやすらふべきに―侍らねば」
㋑それとも。あるいは。
③上をうけて、それと同様であることを表す。やはり。
㋐…もまた。源氏物語帚木「家の内に足らぬ事など―無かめるままに」
㋑その上にまた。源氏物語桐壺「この御事にふれたる事をば道理をも失はせ給ひ、今―斯く世のなかの事をもおぼし捨てたるやうになりゆくは」
はだ【肌・膚】
①かわ。うわかわ。表皮。「木―」
②人などの体の表面。はだえ。皮膚。また、きめ。膚理ふり。万葉集11「赤らひく―も触れずて寝たれども」。「―が荒れる」
③土地などの表面。「山の―」
④気質。気性。「学者―」
⇒肌が合う
⇒肌で感じる
⇒肌に粟を生ずる
⇒肌を合わせる
⇒肌を入れる
⇒肌を汚す
⇒肌を脱ぐ
⇒肌を許す
バター【butter】
乳製品の一つ。遠心分離により牛乳からクリームを分離し、これを激しくかき回して得る。脂肪とビタミンA・Dに富む。パンにつけ、料理・製菓にも用いる。発酵乳が原料のファーメント‐バターもある。乳酪にゅうらく。牛酪ぎゅうらく。
⇒バター‐クリーム【butter cream】
⇒バター‐ケーキ【butter cake】
⇒バター‐ナイフ【butter knife】
⇒バター‐ピーナッツ
⇒バター‐ボール
⇒バター‐ミルク【buttermilk】
⇒バター‐ライス
⇒バター‐ロール【butterroll】
パター【putter】
ゴルフで、パットに用いる頭部が金属製のクラブ。
⇒パター‐ゴルフ
はだ‐あい【肌合い】‥アヒ
①皮膚や物の表面の感じ。
②気風。気だて。「―が違う」
はた‐あきない【旗商い・端商い】‥アキナヒ
米相場・銭相場などで、現物をもたずに思惑で売買をしてさやをかせぐ業。旗師。たてあきない。好色一代女3「北浜の―する人、年中うそと横と欲とを元手にして世を渡り」
バター‐クリーム【butter cream】
バターに卵・砂糖等を加えて作ったクリーム。ケーキの飾りなどに使う。
⇒バター【butter】
はた‐あげ【旗揚げ】
①兵をあげること。胆大小心録「みのの国に―させ給ひし」
②転じて、新たに事を起こすこと。「新党が―する」「―興行」
バター‐ケーキ【butter cake】
バターを多く用い、砂糖・卵・小麦粉などを混ぜ合わせて焼き上げた洋菓子の総称。パウンド‐ケーキ・フルーツ‐ケーキなど。
⇒バター【butter】
パター‐ゴルフ
(和製語putter golf)パターのみを使うゴルフ。専用のコースで行う。
⇒パター【putter】
はた‐あし【旗脚】
長旗の末端の、風になびきひるがえる所。〈倭名類聚鈔13〉
ばた‐あし【ばた足】
水泳で、伸ばした両足を交互に上下させて水を打つこと。
バター‐ナイフ【butter knife】
パンにバターをぬるのに使うナイフ。
⇒バター【butter】
パターナリズム【paternalism】
相手の利益のためには、本人の意向にかかわりなく、生活や行動に干渉し制限を加えるべきであるとする考え方。親と子、上司と部下、医者と患者との関係などに見られる。
バター‐ピーナッツ
(butter peanut(s))落花生の渋皮を除いて油で煎りつけ、食塩・植物性油脂で調味をしたもの。
バターピーナッツ
撮影:関戸 勇
⇒バター【butter】
バター‐ボール
(和製語)バターを多く加えてつくった飴。バター飴。
⇒バター【butter】
バター‐ミルク【buttermilk】
クリームからバターを採った残りの液体。飲料または粉末ミルク・製菓材料とする。
⇒バター【butter】
バター‐ライス
(butter rice)米をバターで炒いためてからスープ‐ストックで炊きあげたもの。肉料理などのつけ合せに用いる。
⇒バター【butter】
バタール【bâtard フランス】
フランスパンの一種。バゲットより太く短い。
はだ‐あれ【肌荒れ】
肌が荒れること。皮膚の水分や油分がなくなること。
バター‐ロール【butterroll】
バター風味のやわらかい小型ロールパン。
バターロール
撮影:関戸 勇
⇒バター【butter】
パターン【pattern】
①型。類型。様式。「ワン‐―」「行動―」
②図案。図像。「テスト‐―」
③(→)フリップに同じ。
⇒パターン‐にんしき【パターン認識】
パターン‐にんしき【パターン認識】
文字・図形など空間的なものの形の特徴を抽出・判別し、これを属すべきカテゴリーに対応づける操作。文字の読取り、図形の分類など。広義には音声認識などの時間的なパターン、さらには抽象的な事象にも拡張して用いる。
⇒パターン【pattern】
バターン‐はんとう【バターン半島】‥タウ
(Bataan)フィリピン、ルソン島のマニラ湾の北側にある半島。湾口のコレヒドール島とともに太平洋戦争の激戦地。
は‐だい【歯代】
人力車などの車の損料。車の借賃。
は‐だい【破題】
唐宋の科挙で、答案の冒頭数句を用いて全文の主題を簡潔に述べること。明清の八股はっこ文でも、初めの2句が同様の意味を持ち、こう呼ばれた。
ば‐たい【馬体】
馬のからだ。馬のからだつき。
ば‐だい【場代】
場所代。席料。場銭。
ば‐だい【馬代】
①(→)馬代銀に同じ。
②馬の借賃。
⇒ばだい‐ぎん【馬代銀】
はだいうす【破提宇子】
キリシタン教理を批判した書。ハビアン著。1冊。1620年(元和6)刊行。
ばだい‐が【跋提河】
(梵語Ajiravatī 阿恃多伐底)中インドの川の名。ガンダック川の支流。釈尊がこの川岸で入寂した。ばつだいが。
ばだい‐ぎん【馬代銀】
室町・江戸時代、武家の間で馬の代りとして贈った金銭。ばだい。
⇒ば‐だい【馬代】
はた‐いた【鰭板・端板】
壁あるいは塀の板。正倉院文書によれば幅2尺、厚さ2〜3寸。
はた‐いと【機糸】
機を織るのに用いる経緯たてよこの糸。
はた‐いも【畑芋】
畑に作る里芋。水田に栽培するのを田芋たいもというのに対する。
バタイユ【Georges Bataille】
フランスの思想家・社会学者・作家。1930年代にM.レリスやカイヨワらと社会学研究会を組織して、近代を超える思想を探究。近代の「限定された経済」を批判して、蕩尽と浪費の非生産的な「一般経済」、非知の世界を構想。ポスト構造主義に大きな影響を与えた。主著「呪われた部分」「エロティシズム」。(1897〜1962)
はた‐いれ【旗入れ】
(→)「旗埋め」に同じ。
はた‐いろ【旗色】
①戦場で旗のひるがえる様子。それによって戦況を知るところから転じて、形勢けいせい。「―が悪い」
②立場。旗幟きし。「―を鮮明にする」
はだ‐いろ【肌色】
①はだのいろ。また、人の肌のような色。やや赤みをふくむ淡黄色。「―のじゅばん」
Munsell color system: 5YR8/5
②器物などの地肌の色。
バタヴィア【Batavia】
(もと、ゲルマンの一部族バタヴィ人が定住したライン川河口地域を指したラテン語)
①フランス革命の結果、1795年ネーデルラントに成立した共和国。1806年オランダ王国となる。
②インドネシアの首都ジャカルタのオランダ領時代の名。
はた‐うち【畑打ち】
種蒔きの準備などのため、鍬くわなどで畑の土を掘り返すこと。〈[季]春〉
はた‐うめ【旗埋め】
取引で、空売りしたものを買い戻すこと。旗入れ。
はた‐うり【旗売】
取引で、現物を持たずに空売りをすること。
はだ‐え【肌・膚】‥ヘ
(ハダウヘ(肌上)の約か)
①人や獣類の体の表面をおおう皮。はだ。「玉の―」
②刀剣の身の表。
はだ‐おび【肌帯】
したおび。ふんどし。はだのおび。
はた‐おり【機織】
①機で布帛ふはくを織ること。また、その人。
②機織虫の略。〈[季]秋〉。建礼門院右京大夫集「声のあやは音ばかりして―の」
⇒はたおり‐どり【機織鳥】
⇒はたおり‐ひめ【機織姫】
⇒はたおり‐むし【機織虫】
⇒はたおり‐め【機織女】
はたおり‐どり【機織鳥】
スズメ目ハタオリドリ科の鳥の一群。スズメよりやや大。主として種子食、枯草やヤシの葉の繊維を編んで精巧な巣を作る。しばしば1本の木に多数が巣を作って集団繁殖する。アフリカと南アジアに約130種が分布する。近年ではスズメ類約35種もこの科に含める。
ハタオリドリとその巣
撮影:小宮輝之
キハタオリドリ
撮影:小宮輝之
⇒はた‐おり【機織】
はたおり‐ひめ【機織姫】
織女星の異称。たなばたつめ。〈[季]秋〉
⇒はた‐おり【機織】
はたおり‐むし【機織虫】
キリギリスの異称。
⇒はた‐おり【機織】
はたおり‐め【機織女】
①機を織る女。はたおりおんな。
②キリギリスの異称。古今和歌集六帖6「―くだ巻く声のきりきりと鳴く」
⇒はた‐おり【機織】
はたおる‐むし【機織る虫】
キリギリスの異称。拾遺和歌集秋「秋くれば―のあるなへに」
はだか【裸】
(ハダアカ(肌赤)の約)
①衣服を脱ぎ、全身の肌のあらわれていること。すはだ。あかはだ。裸体。〈[季]夏〉。紫式部日記「―なる人ぞふたりゐたる」
②転じて、おおいや飾りのないこと。むきだし。「―の冬木」「チップを―で渡す」
③つつみ隠すところのないこと。赤裸々。浮世草子、御前義経記「我が身の上を―になして語りません」。「―のつきあい」
④所持品のないこと。無一物むいちもつ。裸一貫。「事業の失敗で―になる」
⇒はだか‐いくさ【裸軍】
⇒はだか‐いっかん【裸一貫】
⇒はだか‐いわし【裸鰯】
⇒はだか‐うま【裸馬】
⇒はだか‐ぎ【裸木】
⇒はだか‐きん【裸金】
⇒はだか‐ぐら【裸鞍】
⇒はだか‐しょうばい【裸商売】
⇒はだか‐じろ【裸城】
⇒はだか‐すずり【裸硯】
⇒はだか‐そうば【裸相場】
⇒はだか‐つるはぎ【裸鶴脛】
⇒はだか‐でんきゅう【裸電球】
⇒はだか‐にわ【裸庭】
⇒はだか‐の‐おうさま【裸の王様】
⇒はだか‐び【裸火】
⇒はだか‐ひゃっかん【裸百貫】
⇒はだか‐ぶみ【裸文】
⇒はだか‐へび【裸蛇】
⇒はだか‐ほおずき【裸酸漿】
⇒はだか‐まいり【裸参り】
⇒はだか‐まつり【裸祭】
⇒はだか‐み【裸身】
⇒はだか‐むぎ【裸麦・稞麦】
⇒はだか‐むし【裸虫】
⇒はだか‐やき【裸焼】
⇒はだか‐やぐら【裸櫓】
⇒はだか‐やま【裸山】
⇒はだか‐ろうそく【裸蝋燭】
⇒裸で物を落とす例なし
はず・む【弾む・勢む】ハヅム🔗⭐🔉
はず・む【弾む・勢む】ハヅム
〔自五〕
①物に当たる勢いではね返る。はね上がる。平家物語4「馬の足の及ばうほどは、手綱をくれて歩ませよ。―・まばかい繰つて泳がせよ」。日葡辞書「マリガハヅム」
②息づかいが激しくなる。日葡辞書「イキガハヅム」。「胸が―・む」
③調子づく。形勢が良くなる。浄瑠璃、関取千両幟「今度の角力には、千羽川が病気故―・むまいと思うたが思ひの外きついはずみ」。「話が―・む」「嬉しくて声が―・む」
④機に乗ずる。つけこむ。浄瑠璃、彦山権現誓助剣「有難い初対面から―・んだ穿鑿」。色道大鏡「はづむ、蹴鞠より出でたる語なり…すべて機に乗ずる所に用ふ」
⑤思い切ってする。傾城禁短気「そなたの此のごろ髪切つて遣りやつた先のぬく助は、なんぞ―・んだ事したか」
⑥(他動詞的に)思い切って多分の金銭を出す。奮発する。おごる。好色一代男6「投節うたふ女に紫檀の継棹を―・み」。「祝儀を―・む」
ひき‐うたい【弾き歌い・弾き唄い】‥ウタヒ🔗⭐🔉
ひき‐うたい【弾き歌い・弾き唄い】‥ウタヒ
箏曲・地歌など楽器を弾きながら歌うこと。邦楽の歌い物でいう。→弾き語り
ひき‐がたり【弾き語り】🔗⭐🔉
ひき‐がたり【弾き語り】
①同一人が浄瑠璃などを三味線を弾きながら語ること。↔口語り。→弾き歌い。
②ピアノ・ギターなどを弾きながら歌うこと。
ひき‐こな・す【弾き熟す】🔗⭐🔉
ひき‐こな・す【弾き熟す】
〔他五〕
楽器を思うように弾く。「難曲を―・す」
ひき‐さ・す【弾き止す】🔗⭐🔉
ひき‐さ・す【弾き止す】
〔他五〕
弾くのを途中でやめる。源氏物語須磨「琴きんを、すこし掻き鳴らし給へるが、…―・し給ひて」
ひき‐しず・む【弾き鎮む】‥シヅム🔗⭐🔉
ひき‐しず・む【弾き鎮む】‥シヅム
〔他下二〕
弾きこなす。源氏物語明石「琵琶なむ、まことの音を―・むる人」
ひき‐すさ・ぶ【弾き遊ぶ】🔗⭐🔉
ひき‐すさ・ぶ【弾き遊ぶ】
〔他四〕
弦楽器を弾いて興ずる。源氏物語少女「かき合はせ―・び給ひて」
ひき‐すま・す【弾き澄ます】🔗⭐🔉
ひき‐すま・す【弾き澄ます】
〔他五〕
みごとに弾く。弾いてのける。源氏物語明石「あるかぎり―・し給へるに」
ひき‐ぞめ【弾き初め】🔗⭐🔉
ひき‐ぞめ【弾き初め】
新年(多くは正月2日)にはじめて箏こと・三味線などをひくこと。ピアノ・バイオリンなどにもいう。〈[季]新年〉
ひき‐た・つ【弾き立つ】🔗⭐🔉
ひき‐た・つ【弾き立つ】
〔他下二〕
盛んに弾く。夫木和歌抄14「―・てたりな秋の調べに」
ひき‐て【弾き手】🔗⭐🔉
ひき‐て【弾き手】
弦楽器・ピアノなどを(巧みに)ひく人。
ひき‐ととの・う【弾き整ふ】‥トトノフ🔗⭐🔉
ひき‐ととの・う【弾き整ふ】‥トトノフ
〔他下二〕
琴などを弾いて調子を合わせる。能因本枕草子かたはらいたきもの「まだ音も―・へぬ琴を」
ひき‐と・る【弾き取る】🔗⭐🔉
ひき‐と・る【弾き取る】
〔他四〕
弾くことを習い取る。弾き覚える。栄華物語月宴「箏の御琴…いみじうよく―・り給へりければ」
ひき‐なが・す【弾き流す】🔗⭐🔉
ひき‐なが・す【弾き流す】
〔他四〕
①門付かどづけをしながら、三味線などを弾き歩く。
②下座音楽で、幕開きや人物の出に用いた合方を、せりふになってもそのまま唄なしに弾き続ける。
③楽器を気軽に弾く。
ひき‐なら・す【弾き馴らす】🔗⭐🔉
ひき‐なら・す【弾き馴らす】
〔他五〕
弦楽器などを弾いて楽器や楽曲に馴染むようにする。
ひ・く【挽く・碾く・弾く・轢く】🔗⭐🔉
ひ・く【挽く・碾く・弾く・轢く】
〔他五〕
⇒ひく(引)➒・➓・⓫・⓬
[漢]弾🔗⭐🔉
弾 字形
筆順
〔弓部9画/12画/常用/3538・4346〕
[彈] 字形
〔弓部12画/15画/5528・573C〕
〔音〕ダン(呉) タン(漢)
〔訓〕たま・ひく・はずむ・はじく
[意味]
①はじけて飛ぶ、銃砲などのたま。「弾丸・弾道・砲弾・不発弾・照明弾」
②はじく。
㋐指先でぴんぴんとはじく。「弾指だんし・たんじ」「新沐者必弾冠=新たに沐もくする者は必ず冠を弾はじく」〔楚辞〕(髪を洗った者は冠のちりをはらってからかぶる)。弦楽器を鳴らす。ひく。「琴を弾ずる」「弾奏・連弾」
㋑つまはじきする。罪を責める。「指弾・糾弾・弾劾だんがい・弾圧」
③はずむ。はねかえす。「弾力・弾性」
[解字]
形声。「弓」+音符「單」(=ぱたぱたたたく)。弓や弦楽器の弦が上下にふるえて動く意。
[下ツキ
曳光弾・糾弾・凶弾・巨弾・散弾・霰弾・指弾・実弾・銃弾・焼夷弾・装弾・擲弾筒・肉弾・爆弾・被弾・飛弾・砲弾・防弾・榴弾・流弾・連弾
筆順
〔弓部9画/12画/常用/3538・4346〕
[彈] 字形
〔弓部12画/15画/5528・573C〕
〔音〕ダン(呉) タン(漢)
〔訓〕たま・ひく・はずむ・はじく
[意味]
①はじけて飛ぶ、銃砲などのたま。「弾丸・弾道・砲弾・不発弾・照明弾」
②はじく。
㋐指先でぴんぴんとはじく。「弾指だんし・たんじ」「新沐者必弾冠=新たに沐もくする者は必ず冠を弾はじく」〔楚辞〕(髪を洗った者は冠のちりをはらってからかぶる)。弦楽器を鳴らす。ひく。「琴を弾ずる」「弾奏・連弾」
㋑つまはじきする。罪を責める。「指弾・糾弾・弾劾だんがい・弾圧」
③はずむ。はねかえす。「弾力・弾性」
[解字]
形声。「弓」+音符「單」(=ぱたぱたたたく)。弓や弦楽器の弦が上下にふるえて動く意。
[下ツキ
曳光弾・糾弾・凶弾・巨弾・散弾・霰弾・指弾・実弾・銃弾・焼夷弾・装弾・擲弾筒・肉弾・爆弾・被弾・飛弾・砲弾・防弾・榴弾・流弾・連弾
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