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おん【恩】🔗⭐🔉
おん‐あい【恩愛】🔗⭐🔉
おん‐あい【恩愛】
(オンナイとも)
①いつくしみ。情け。
②〔仏〕親子・夫婦などの間の愛情。愛情や恩にひかれる執着。「―のきずな」
おん‐い【恩威】‥ヰ🔗⭐🔉
おん‐い【恩威】‥ヰ
恩恵と威光。「―並び行われる」
おん‐えん【恩怨】‥ヱン🔗⭐🔉
おん‐えん【恩怨】‥ヱン
なさけとうらみ。
おん‐がえし【恩返し】‥ガヘシ🔗⭐🔉
おん‐がえし【恩返し】‥ガヘシ
受けた恩に報いること。「せめてもの―」
おん‐がま・し【恩がまし】🔗⭐🔉
おん‐がま・し【恩がまし】
〔形シク〕
恩に着せるふうである。恩着せがましい。
おん‐かん【恩簡】🔗⭐🔉
おん‐かん【恩簡】
他人から送られた書簡の尊敬語。
おん‐がん【恩顔】🔗⭐🔉
おん‐がん【恩顔】
いつくしみのある顔つき。やさしいかおつき。主君などの顔についていう。
おん‐ぎ【恩義・恩誼】🔗⭐🔉
おん‐ぎ【恩義・恩誼】
報いるべき義理のある恩。「―を受ける」「何の―もない」
おん‐きせ‐がまし・い【恩着せがましい】🔗⭐🔉
おん‐きせ‐がまし・い【恩着せがましい】
〔形〕
恩に着せて相手に感謝を強いるさまである。「―・い言い方」
おん‐きゅう【恩給】‥キフ🔗⭐🔉
おん‐きゅう【恩給】‥キフ
①封建社会で、主人から家臣に土地(恩地)などを与えること。
②一定年限勤続の後、退職した公務員や旧軍人軍属またはその遺族に、国庫または国の指定する団体が給付する一時金または年金。恩給法が1923年(大正12)公布されて制度化。56年以降順次、共済年金に移行。
おん‐きょ【恩許】🔗⭐🔉
おん‐きょ【恩許】
(長上の人からの)温情によるゆるし。
おん‐きん【恩金】🔗⭐🔉
おん‐きん【恩金】
人のなさけによって貸し与えられた金銭。恩借の金銭。
おん‐ぐう【恩遇】🔗⭐🔉
おん‐ぐう【恩遇】
なさけぶかいもてなし。厚遇。
おん‐けい【恩恵】🔗⭐🔉
おん‐けい【恩恵】
①めぐみ。なさけ。太平記30「君臣和睦の―を施され候は」。「―に浴する」「―をこうむる」
②(→)恩寵2に同じ。
⇒おんけい‐きかん【恩恵期間】
おんけい‐きかん【恩恵期間】🔗⭐🔉
おんけい‐きかん【恩恵期間】
国際法で、開戦の際、自国港にある、また開戦を知らないで入港した敵商船に対して、抑留せず、出帆のために与えられる期間。
⇒おん‐けい【恩恵】
おん‐こ【恩顧】🔗⭐🔉
おん‐こ【恩顧】
なさけをかけること。ひいき。ひきたて。「―を蒙こうむる」
おん‐こう【恩光】‥クワウ🔗⭐🔉
おん‐こう【恩光】‥クワウ
①万物を生育する太陽の光。
②恩恵を日光にたとえた語。君主の広大なめぐみ。
③(植物が春の日光をうけて生育することから)春の光。
おん‐こう【恩降】‥カウ🔗⭐🔉
おん‐こう【恩降】‥カウ
律令制で、恩赦によって罪人の罪を減ずること。
おん‐し【恩師】🔗⭐🔉
おん‐し【恩師】
教えを受けた先生。師に対する敬称。
おん‐し【恩賜】🔗⭐🔉
おん‐し【恩賜】
天皇・主君から賜ること。「―の御衣」「―公園」
⇒おんし‐しょう【恩賜賞】
おんし‐しょう【恩賜賞】‥シヤウ🔗⭐🔉
おんし‐しょう【恩賜賞】‥シヤウ
皇室の下賜金で日本学士院・日本芸術院から、学士院賞・芸術院賞の受賞者で特に優れた者に与えられる賞。
⇒おん‐し【恩賜】
おん‐しゃ【恩赦】🔗⭐🔉
おん‐しゃ【恩赦】
行政権によって犯罪者に対して刑罰権の全部または一部を消滅させる処分。大化(645〜650)以前からあった。多くは国家的慶事の際に行われる。現行法では大赦・特赦・減刑・刑の執行免除・復権の5種。
おん‐しゃく【恩借】🔗⭐🔉
おん‐しゃく【恩借】
人のなさけによって金品を借り受けること。また、その借りたもの。
おん‐しゅ【恩主】🔗⭐🔉
おん‐しゅ【恩主】
恩を受けた主人。
おん‐しゅう【恩讐】‥シウ🔗⭐🔉
おん‐しゅう【恩讐】‥シウ
情けとあだ。「―を超えた交わり」
おんしゅうのかなたに【恩讐の彼方に】‥シウ‥🔗⭐🔉
おんしゅうのかなたに【恩讐の彼方に】‥シウ‥
短編小説。菊池寛作。1919年(大正8)「中央公論」に発表。身分・仇討などの封建性に新しい倫理観の目を向けた主知的作品。戯曲「敵討以上」に改作。
→文献資料[恩讐の彼方に]
おん‐じょ【恩叙】🔗⭐🔉
おん‐じょ【恩叙】
特別の恩恵で官位に叙せられること。
おん‐しょう【恩詔】‥セウ🔗⭐🔉
おん‐しょう【恩詔】‥セウ
なさけあるみことのり。ありがたいみことのり。
おん‐しょう【恩賞】‥シヤウ🔗⭐🔉
おん‐しょう【恩賞】‥シヤウ
①功をほめて主君が金品などを与えること。また、そのもの。「―の品」
②報恩。日本永代蔵5「かく厄介になれる―にせめてはと思ひ」
⇒おんしょう‐かた【恩賞方】
⇒おんしょう‐ち【恩賞地】
⇒おんしょう‐ぶぎょう【恩賞奉行】
おん‐じょう【恩情】‥ジヤウ🔗⭐🔉
おん‐じょう【恩情】‥ジヤウ
なさけある心。恩愛の心。いつくしみ。「―あるはからい」
おんしょう‐かた【恩賞方】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
おんしょう‐かた【恩賞方】‥シヤウ‥
建武政権および室町幕府の論功行賞を取り扱う機関。後者は将軍直属。
⇒おん‐しょう【恩賞】
おんしょう‐ち【恩賞地】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
おんしょう‐ち【恩賞地】‥シヤウ‥
封建時代、その家の固有の本領のほかに、功労によって主君から御恩として与えられた領地。
⇒おん‐しょう【恩賞】
おんしょう‐ぶぎょう【恩賞奉行】‥シヤウ‥ギヤウ🔗⭐🔉
おんしょう‐ぶぎょう【恩賞奉行】‥シヤウ‥ギヤウ
室町幕府の職名。恩賞方に属し、将士の勲功を評し、恩賞の下付に参画した。
⇒おん‐しょう【恩賞】
おん‐しらず【恩知らず】🔗⭐🔉
おん‐しらず【恩知らず】
恩を受けても報いることを知らないこと。また、そういう人。おんぬすびと。「―な所業」
おん‐しん【恩信】🔗⭐🔉
おん‐しん【恩信】
なさけ深く、誠のあること。
おん‐じん【恩人】🔗⭐🔉
おん‐じん【恩人】
なさけをかけてくれた人。恩のある人。「命の―」
おん‐ぞろ‐か【恩候か】🔗⭐🔉
おん‐ぞろ‐か【恩候か】
当然。もちろん。浄瑠璃、賀古教信七墓廻「ばけものならば―、たとへ誠の人間にても」
おん‐たい【恩待】🔗⭐🔉
おん‐たい【恩待】
(明治期の語)手厚くもてなすこと。目をかけること。
おん‐たく【恩沢】🔗⭐🔉
おん‐たく【恩沢】
(オンダクとも)めぐみ。なさけ。おかげ。
⇒おんたく‐ぶぎょう【恩沢奉行】
おんたく‐ぶぎょう【恩沢奉行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
おんたく‐ぶぎょう【恩沢奉行】‥ギヤウ
鎌倉幕府の職名。御家人ごけにんの勲功を考査し、恩賞・所領を議し、これを交付することをつかさどった。勲功奉行。
⇒おん‐たく【恩沢】
おん‐ち【恩地】🔗⭐🔉
おん‐ち【恩地】
武家時代、勲功によって賜った土地。恩賞地。恩給領。恩領。
おんち【恩地】(姓氏)🔗⭐🔉
おんち【恩地】
姓氏の一つ。
⇒おんち‐こうしろう【恩地孝四郎】
おんち‐こうしろう【恩地孝四郎】‥カウ‥ラウ🔗⭐🔉
おんち‐こうしろう【恩地孝四郎】‥カウ‥ラウ
版画家。東京生れ。日本の抽象木版画の先駆けで、創作版画運動に尽力。装丁美術家としても著名。(1891〜1955)
⇒おんち【恩地】
おん‐ちょう【恩寵】🔗⭐🔉
おん‐ちょう【恩寵】
①めぐみ。いつくしみ。恩遇。
②〔宗〕(gratia ラテン・grace イギリス)
㋐キリスト教神学で、神の恵み。罪深い人間に神から与えられる無償の賜物。
㋑自然的なものに対し、超自然的なもの。超自然的な宗教の世界を恩寵の国、啓示を恩寵の光という。恩恵。
おん‐てん【恩典】🔗⭐🔉
おん‐てん【恩典】
めぐみのあるとりはからい。また、それを施すこと。「―に浴する」「学費免除の―」
おん‐でん【恩田】🔗⭐🔉
おん‐でん【恩田】
〔仏〕三福田さんぷくでんの一つ。父母や師匠・年長者のこと。その恩に報いれば福徳を得るということを、田になぞらえる。報恩福田。
おん‐とく【恩徳】🔗⭐🔉
おん‐とく【恩徳】
(古くオンドクとも)めぐみ。なさけ。恩恵。
おん‐ない【恩愛】‥アイ🔗⭐🔉
おん‐ない【恩愛】‥アイ
⇒おんあい
○恩に受けるおんにうける🔗⭐🔉
○恩に掛けるおんにかける🔗⭐🔉
○恩に掛けるおんにかける
(→)「恩に着せる」に同じ。
⇒おん【恩】
○恩に着せるおんにきせる🔗⭐🔉
○恩に着せるおんにきせる
恩を施したことを相手にありがたく思わせるような言動をとる。
⇒おん【恩】
○恩に着るおんにきる🔗⭐🔉
○恩に着るおんにきる
恩を受けたのをありがたく思う。
⇒おん【恩】
おん‐ぬすびと【恩盗人】
恩を受けて報いない人をののしっていう語。恩知らず。
おん‐ねつ【温熱】ヲン‥
あたたかく感じる熱。あたたかさ。
⇒おんねつ‐かんきょう【温熱環境】
⇒おんねつ‐ようそ【温熱要素】
⇒おんねつ‐りょうほう【温熱療法】
おんねつ‐かんきょう【温熱環境】ヲン‥クワンキヤウ
温熱要素の状態に関する周囲の条件。熱環境。
⇒おん‐ねつ【温熱】
おんねつ‐ようそ【温熱要素】ヲン‥エウ‥
人が感じる暖かさや涼しさに影響を及ぼす四つの物理的要素、すなわち温度・湿度・気流・放射の総称。
⇒おん‐ねつ【温熱】
おんねつ‐りょうほう【温熱療法】ヲン‥レウハフ
①患部を温めることにより代謝を促進し、血流やリンパの流れをよくする物理療法の一種。パラフィン浴・罨法あんぽう・温浴・電気療法など。
②体組織の温度を41〜45度に上昇させる癌治療法。加熱療法。
⇒おん‐ねつ【温熱】
おん‐ねん【怨念】ヲン‥
うらみのおもい。遺恨。
おん‐の‐ざ【穏の座】ヲン‥
(→)穏座おんざに同じ。
おん‐の‐じ【御の字】
(「御」の字をつけるほど丁重に扱うべきの意から)
①最上のもの。極上のもの。結構なもの。西鶴織留3「今の世の―の客」
②ありがたい、しめたなどの意。歌舞伎、天衣紛上野初花「割に合はうが合ふめえが、二十両なら―だ」。「この試験に60点とれれば―だ」
おん‐ぬすびと【恩盗人】🔗⭐🔉
おん‐ぬすびと【恩盗人】
恩を受けて報いない人をののしっていう語。恩知らず。
○恩の主より情の主おんのしゅよりなさけのしゅ🔗⭐🔉
○恩の主より情の主おんのしゅよりなさけのしゅ
恩を受けた人よりも、情を受けた人の方を嬉しく思う。
⇒おん【恩】
○恩の腹は切らねど情の腹は切るおんのはらはきらねどなさけのはらはきる🔗⭐🔉
○恩の腹は切らねど情の腹は切るおんのはらはきらねどなさけのはらはきる
報恩のために死ぬ者は少ないが、義理人情のために死ぬ者は多い。
⇒おん【恩】
おんば【乳母】
(オウバの転)うば。めのと。
⇒おんば‐ひがさ【乳母日傘】
おんば【穏婆】ヲン‥
産婆。とりあげばば。
おん‐ぱ【音波】
気体・液体・固体などの音の媒質が、発音体の振動を受けて生ずる弾性波動。ふつう、可聴周波数のものを指す。音波は縦波たてなみであるが、固体中の音波には横波も含まれる。→音速
おん‐ぱ【恩波】
君主の恩恵のゆきわたるのを波にたとえていう語。めぐみを蒙ること。恩沢。平家物語7「家門繁昌の古は―によつて私を顧みき」
おん‐はいすい【温排水】ヲン‥
原子力発電所などで冷却に用い、温められて排出される水。多量の温排水は周辺海域の生態系・局地気象に影響を及ぼす。
おん‐はかせ【音博士】
(オンパカセ・オンハクジとも)律令制で、大学寮の博士の一つ。漢音を教授し、また素読そどくを学生に授けた教官。こえのはかせ。
おんばこ【車前】
オオバコの訛。
おんばしら‐さい【御柱祭】
長野県の諏訪大社で寅とら年と申さる年の春に行われる祭。上社かみしゃの本宮・前宮、下社しもしゃの秋宮・春宮の4社殿の四隅に、御柱と呼ぶ巨大な樅もみの木を立てる。おんばしら。みはしらさい。
おんば‐ひがさ【乳母日傘】
乳母うばに抱かれ日傘をさしかけられなどして大事に育てられること。「おんばひからかさ」とも。木下尚江、良人の自白「元は如何どんな大家たいけの御姫様で、―で育てられたか知らないが」
⇒おんば【乳母】
オン‐パレード【on parade】
総出演。勢ぞろい。大行進。
おん‐ばん【音盤】
蓄音器の録音盤。レコード。
おん‐びき【音引き】
①字書などで、漢字や語をその発音によって引くこと。また、そのような配列。↔画かく引き。
②長音符「ー」の俗称。
おん‐びょう【瘟病】ヲンビヤウ
(→)瘟疫おんえきに同じ。
おんぴょう‐もじ【音標文字】‥ペウ‥
①(→)表音文字に同じ。
②(→)音声記号に同じ。
おん‐びん【音便】
国語学の用語。音節の一部が脱落して、もとの音とは違った音に変わる現象。「咲きて」が「咲いて」、「早く」が「早う」、「飛びて」が「飛んで」、「知りて」が「知って」になる類。一般に、イ音便・ウ音便・撥音便・促音便の4種がある。
おん‐びん【穏便】ヲン‥
①おだやかなこと。かどだたないこと。「―な処置」「―にすます」
②簡単なこと。手軽なこと。都合のよいこと。正法眼蔵行持下「―のところに坐禅す」
③内証。秘密。洒落本、青楼夜話色講釈「おいらが事はけつして―だよ」
おん‐ふ【恩補】
恩賞として職に任ずること。
おん‐ふ【蔭補】
父祖の功績によって、子孫が官に任ぜられること。
おんぶ【負】
(オブウの転)
①(幼児語)背負うこと。
②人にたよること。特に、入費を他人に負担させること。「不足分は親に―する」
⇒おんぶ‐ばった【負蝗虫】
⇒おんぶに抱っこ
おん‐ぷ【音符】
①文字の補助符号。濁音符「゛」、半濁音符「゜」、促音符「っ」、反復音符「ゝ」「
」「々」「々」、長音符「ー」などの総称。
②漢字の形声文字で、字音を示す要素。例えば「惜」の字では「昔」の部分。
③音楽で、譜表中の位置によって音の高低を示し、形によって音の長短を示す記号。→付点音符
音符
おん‐ぷ【音譜】
音楽の譜。楽譜。「―が読める」
おん‐ぷう【温風】ヲン‥
気持よい程度に温度のあがった風。
おんぶ‐きごう【音部記号】‥ガウ
洋楽譜で、譜表上の位置と音の高さとの関係を規定する記号。五線譜の場合はト音記号・ハ音記号・ヘ音記号の3種があり、一般にそれぞれ高音部・中音部・低音部の譜表であることを表す。
オンブズパーソン【ombudsperson アメリカ】
(オンブズマンのmanを「男」と解し、性差別を避けてできた語)(→)オンブズマンに同じ。
オンブズマン【ombudsman スウェーデン】
議会・市長などにより任命され、任命者から独立して行政活動を調査し、国民・市民からの苦情を処理する機関。スウェーデンに始まる。新聞業界など民間でも行われる。
おん‐ぶつ【恩物】
(Spielgabe ドイツから。Spielは遊び、gabeは神から賜った物の意)フレーベルの考案による幼児のための遊具。球・積木・板・棒などから成る。明治10年代、日本にも導入。



おん‐ぱ【恩波】🔗⭐🔉
おん‐ぱ【恩波】
君主の恩恵のゆきわたるのを波にたとえていう語。めぐみを蒙ること。恩沢。平家物語7「家門繁昌の古は―によつて私を顧みき」
おん‐ふ【恩補】🔗⭐🔉
おん‐ふ【恩補】
恩賞として職に任ずること。
おん‐ぶつ【恩物】🔗⭐🔉
おん‐ぶつ【恩物】
(Spielgabe ドイツから。Spielは遊び、gabeは神から賜った物の意)フレーベルの考案による幼児のための遊具。球・積木・板・棒などから成る。明治10年代、日本にも導入。
○おんぶに抱っこおんぶにだっこ
すべて人の世話になり、自分では何もしないこと。人に頼ること。
⇒おんぶ【負】
おん‐めい【恩命】🔗⭐🔉
おん‐めい【恩命】
恵みあるおおせ。ありがたいおおせ。
おん‐めん【恩免】🔗⭐🔉
おん‐めん【恩免】
なさけによって許されること。恩赦。
おん‐もん【恩問】🔗⭐🔉
おん‐もん【恩問】
他人の訪問の尊敬語。なさけあるおたずね。
おん‐ゆう【恩宥】‥イウ🔗⭐🔉
おん‐ゆう【恩宥】‥イウ
おゆるし。恩赦。
おん‐らい【恩賚・恩頼】🔗⭐🔉
おん‐らい【恩賚・恩頼】
神や天皇からさずかるめぐみ深いたまもの。また、その恩恵。みたまのふゆ。
おん‐りょう【恩領】‥リヤウ🔗⭐🔉
おん‐りょう【恩領】‥リヤウ
(→)恩地に同じ。
○恩を仇で返すおんをあだでかえす🔗⭐🔉
○恩を仇で返すおんをあだでかえす
恩返しをしないばかりか、かえって仇を以て報いる。
⇒おん【恩】
○恩を売るおんをうる🔗⭐🔉
○恩を売るおんをうる
相手からの見返りを予期して恩を施す。
⇒おん【恩】
○恩を知るおんをしる🔗⭐🔉
○恩を知るおんをしる
恩を受けたありがたさが分かる。
⇒おん【恩】
か
①後舌面を軟口蓋に接し破裂させて発する無声子音〔k〕と母音〔a〕との結合した音節。〔ka〕
②平仮名「か」は「加」の草体。片仮名「カ」は「加」の偏。
か【日】
日数を表す語。け。古事記中「日には十―を」。「三―三晩」
か【香】
①鼻で嗅かいで知る物の気。におい。よいかおり。「―をかぐ」「梅が―」
②(女房詞)味噌。
か【蚊】
ハエ目カ科の昆虫の総称。体・翅・脚共に細くか弱い。体は褐色または黒褐色で、白い紋のあるものが多い。飛ぶ時、羽音を発する。口吻は吸収に適し、雌は人畜を刺しその血を吸い、マラリアや日本脳炎などの伝染病を媒介するものがある。世界に約2000種。幼虫は「ぼうふら」。〈[季]夏〉。〈倭名類聚鈔19〉
⇒蚊の食う程にも思わぬ
⇒蚊の鳴くような声
か【鹿】
(鳴き声に基づく名)シカ。万葉集1「―鳴かむ山そ」
か【甕】
飲食物を盛る器の総称。け。「み―」「ひら―」
か【下】
(呉音はゲ)
①したの方。しも。また、表に現れない部分。「意識―」
②わるいこと。劣っていること。「下げの下げ」
③順序で、あとの方。「下巻げかん」「―記」
④(接尾語的に)「…の影響のもとで」の意を表す。「戦時―」「県―」
⑤相手に属するものの下にいる意で、敬意を表す。「殿―」
か【化】クワ
(呉音はケ)
①徳を以て教えみちびくこと。平家物語5「尭舜無為の―をうたひ」
②化学の略。「―繊」
か【戈】クワ
①古代中国に独特の兵器。鳶口とびぐちのように、柄の上端に直角に刃部を付け、打ちこんで引き切ったもの。青銅製から鉄製のものに進む。→銅戈。
②⇒ほこ
か【火】クワ
①律令制の軍団で、兵士10人から成る一組。
②五行ごぎょうの第2。時季では夏、方位では南、十干では丙・丁に当てる。
③仏教で、四大の一つ。
④火曜の略。
か【加】
①たしざん。「―の値を求めよ」
②加賀国かがのくにの略。「―越」
③加奈陀カナダの略。「日―」
④加利福尼亜カリフォルニアの略。「―州」
か【可】
よいこと。よしとして許すこと。「優・良・―」
⇒可もなく不可もなし
か【伽】
(キャは慣用音)梵語の音訳に用いる。「閼―あか」→とぎ(伽)
か【価】
①〔化〕原子・基などの原子価、イオンの電荷などを数える呼称。また、アルコール類の分子中で水酸基の数をいう語。
②〔数〕変数の各値に対して決まる関数の値が何通りあるかを示す語。「一―関数」
か【果】クワ
①木の実。くだもの。また、それを数える語。菓。
②〔仏〕
㋐原因によって生ずる一切のもの。↔因。
㋑仏果ぶっか。
か【河】
①かわ。
②中国の黄河の称。
③河内国かわちのくにの略。
か【科】クワ
①一定の標準を立てて区分けした一つ一つ。「―を立てる」
②〔生〕(family)生物分類上の一階級。目もくの下で属の上。→階級(表)
⇒科に盈ちて後進む
か【夏】
(呉音はゲ)
①殷いんの前にあったとされる中国最古の王朝。伝説では、禹が舜の禅ゆずりを受けて建国。都は安邑(山西省)など。紀元前21〜16世紀頃まで続く。桀けつに至り、殷の湯王に滅ぼされたという。殷に先行する時代の都市遺跡が夏王朝のものと主張される。
②五胡十六国の一つ。大夏。→赫連勃勃かくれんぼつぼつ。
③西夏せいか。
→げ(夏)
か【家】
(呉音はケ)
①身うち。一族。「徳川家とくがわけ」
②その道の人。その道にすぐれた人。また、そのような性質・傾向の人である意を表す。「書道―」「恐妻―」
か【荷】
荷物を数えるのに用いる語。宇津保物語蔵開上「わりご五十―」
か【華】クワ
(呉音はケ)(礼文の盛んな地の意)中国の自称。「―僑」
⇒華を去り実に就く
か【菓】クワ
木の実。くだもの。果。
か【訛】クワ
発音の正しくないこと。なまり。「イガムはユガムの―」
か【過】クワ
おおげさな物言い。狂言、今参「かやうに―をば申せども、召使ふ者はただ一人」
か【暇】
(「假」とも)古代令制で官人に与えられた休暇をいう。け。
か【瑕】
玉についたきず。欠点。欠陥。
か【禍】クワ
わざわい。災厄さいやく。
か【窠】クワ
①あな(穴)。穴の中にある鳥などのす(巣)。
②鳥の窠すが卵を包容する形に似た文様。→窠文かもん→窠かに霰あられ→木瓜もっこう
か【靴】クワ
「靴かの沓くつ」の略。
か【寡】クワ
①ひとりもの。やもめ。
②(徳の少ない意)王侯の謙称。
⇒寡は衆に敵せず
か【歌】
漢詩のうち楽府がふの一種。→楽府題
か【箇・个・ケ】
(「ケ」の字は「个」からか)
①物を一つ一つさし示す語。「―条書」
②(漢語名詞の前に付いて)物を数える語。「3―月」→こ(個・箇)
か【銙】クワ
革帯かくたいの飾りの金具。
か【課】クワ
①仕事や義務をわりあて。また、それを数える語。「1日2―」
②事務組織などの小区分。また、それを数える語。「営業―」
か【顆】クワ
①丸いもの。つぶ。
②粒状のもの、丸いものを数える語。「みかん1―」
か【彼】
〔代〕
①遠くにある物や人を指す。かれ。あれ。万葉集14「―の児ろと宿ねずやなりなむはだすすき裏野の山に月つくかた寄るも」
②「何」と対応して、並列される事物を漠然と指し表す。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「何をいふも―をいふも皆こつちの不調法」。「何や―や」
か
〔副〕
あのように。ああ。万葉集17「―行きかく行き見つれども」。万葉集2「浪の共むた―寄りかく寄る」
か
〔助詞〕
➊(係助詞)種々の語に付き、活用語には連体形に付く。話し手の疑念を表し、その結果、この語を受ける結びが活用語の時は、断言することを避けて連体形になり、係結びの関係ができる。表す意味は「や」と近いが、「や」がこれと定めた対象への疑問であるのに対し、「か」は、対象を定めない「…か何か」という形での疑問となる。→や。
①そこに挙げたものを中心にして、それに類するものを対象にしての疑問を表す。古事記中「にひばり筑波を過ぎて幾夜―寝つる」。万葉集1「少女らが玉裳の裾に潮満つらむ―」。万葉集15「吾妹子がいかに思へ―ぬば玉の一夜も落ちず夢いめにし見ゆる」。「青い鳥はいつ来るの―」「これは夢ではないだろう―」
②一つに決めがたく、列挙した中から選ぶ意を表す。並立助詞とする説もある。万葉集16「荒雄らを来む―来じ―と飯盛りて門に出で立ち待てど来まさぬ」。古今和歌集秋「秋風のふきあげに立てる白菊は花―あらぬ―浪のよする―」。平治物語「大国―小国―官裳加階も進むべし」。浄瑠璃、博多小女郎波枕「今日―明日―は戻られふ」。「する―しない―が問題だ」
③相手に問いかける。平家物語10「宗清は御供して候―」。十訓抄「此の木はさくら―」。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「こなたは御存じござらぬ―」。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「春様はまだ帰らず―」。「あれは何―」「君は知っていたの―」
④(多く不定を表す語と共に用いられ)不確実な意を表す。源氏物語桐壺「いづれの御時に―、女御更衣あまたさぶらひ給ひける中に」。浄瑠璃、生玉心中「いやいや今迄幾たび―たらされた」。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「伊勢の御師―なんぞの様に」。「何―いい話、知らないか」「2度―聞いたことがある」
⑤反語を表す。「かは」の形や文末では「ものか」の形で用いられることが多い。…か、いや…ない。万葉集17「いづれの時―吾が恋ひざらむ」。万葉集15「心なき鳥にぞありけるほととぎす物思ふ時に鳴くべきもの―」。古今和歌集春「声絶えず鳴けや鶯ひととせに再びとだに来べき春―は」。竹取物語「何の疑ひ―あらむ」。「真実を誰―知ろう」「こんなことがあっていいもの―」
⑥(打消の語を受けて)願望を表す。…ないか。万葉集3「わが命も常にあらぬ―昔見し象きさの小河を行きて見むため」。「早く来ない―なあ」
⑦相手に念を押す。「いい―、間違っても言うな」
⑧相手を咎める意を表す。「どうして、できないの―」「泣く人があります―」
⑨(打消・推量の表現を受けて)誘いかける。「うちへ来ない―」「出かけよう―」
➋(終助詞)
①詠嘆の意を表す。…かなあ。多く、事に気づいた時の心の動揺を表す。助詞「も」と呼応することが多い。古事記下「山県に蒔ける青菜も吉備人と共にし摘めばたのしくもある―」。万葉集1「三輪山をしかも隠す―雲だにも情こころあらなも隠さふべしや」。古今和歌集春「はかなくも散る花ごとにたぐふ心―」。「彼も死んだ―」
②不意の事に出会った驚きを表す。「誰かと思ったら、君―」
③近世、上層で下女などに呼びかける時その名に付けて言う。浮世風呂2「弥寿―」
か
〔接頭〕
形容詞に冠して語調を整える。万葉集15「―黒き髪に」。「―細い」「―弱い」
か
〔接尾〕
状態を表す体言を形づくる。「さだ―」「ひそ―」「ゆた―」
か【処】
〔接尾〕
(ソコのコ、イヅクのクと同源)場所の意を表す。万葉集5「国の奥―を」。「住み―」
か
(形容詞の語尾クに助詞ハの付いた「…くは」の約)…ければ。狂言、素襖落「諷ひた―此方諷はつしやれ」
が
「か」の濁音。後舌面を軟口蓋に接し破裂させて発する有声子音〔g〕と母音〔a〕との結合した音節。〔ga〕 ただし、語頭以外では鼻音〔ŋa〕となることが多い。
が【瓦】グワ
重さの単位「グラム」に当てて用いる語。
が【我】
①われ。おのれ。自分自身。
②思う所に凝り固まって、人の言に従わないこと。ひとりよがり。「―が強い」
③自我の根底にある実体的・霊魂的存在。アートマン。また、一般的に事物の根底にある永遠不変の実体。仏教ではこのような我を否定し、無我を主張した。
⇒我を折る
⇒我を殺す
⇒我を出す
⇒我を立てる
⇒我を張る
が【画】グワ
(慣用音)えがくこと。「広重―」
が【賀】
①祝うこと。いわい。特に、長寿の祝い。「七十七の―」→賀の祝。
②加賀国かがのくにの略。
が【蛾】
チョウ目のチョウ以外の昆虫の総称。形態上はチョウと明確な差はない。多くは夜間活動し、静止の際、翅を水平に開くか屋根状に畳み、また触角は先端ほど細くなり、櫛歯状になっているものもあるなどでチョウと区別するが、やや便宜的。きわめて種類が多く、日本だけで約5000種。その幼虫に髄虫・毛虫・芋虫・蚕・尺取虫などがある。火取虫。古称、ひひる。〈[季]夏〉
が【雅】
①みやびやかなこと。趣味の高尚なこと。「―趣」↔俗。
②中国古代、詩経の六義りくぎの一つ。周の朝廷の楽歌で、宴会や儀式の歌、周の建国の由来を述べた歌など。大雅・小雅に分ける。また、和歌の六義の一つ。
③敬意を表す語。「―兄」
が【餓】
うえること。ひもじいこと。
が【駕】
(慣用音。漢音はカ)のること。のりもの。また、他人の往来を敬っていう語。「来―」
⇒駕を枉げる
が
[一]〔助詞〕
➊(格助詞)
①体言及び体言に準ずる語に付く。連体格を示す。前の体言が後の体言に所有・所属などの関係で続くことを示す。同じ連体格に「の」があるが、「が」は、前の体言に「我わ」を始めとして話し手側の人間を受けることが多く、能動的主体としてとらえる。「の」に比べ、低い敬意で遇するととらえられることもある。→の。
㋐所有・所属を示す。後の体言が省略された形で使われる場合もある。古事記上「太刀―緒」。万葉集5「妹―心のすべもすべなさ」。万葉集5「笞しもと取る里長さとおさ―声は」。万葉集17「なでしこ―花」。平家物語2「しやつ―首」。「我―国の経済発展」。古今和歌集秋「この歌はある人のいはく、柿本人麿―なりと」。宇治拾遺物語1「いかなれば、四条大納言のはめでたく、兼久―はわろかるべきぞ」
㋑後に来る語の数値を具体的に示す。源氏物語若菜上「三日―程は夜がれなく渡り給ふを」。歌舞伎、好色伝受「一貫―酒を売りたさに」
㋒体言、活用語の連体形に付き、下の「ごと」「ごとし」「まにまに」「からに」「むた」などの形式名詞の内容を示す。万葉集3「咲く花の匂ふ―ごとく今盛りなり」。万葉集6「一重山超ゆる―からに」。万葉集20「草―共むた寝む妹無しにして」。宝物集「臨終に見欲を起さじ―ために」
②後に述べることをもたらしたものを示す。
㋐それを生み出したものを取り出して示す。一般には主語を示すとするが、主語を述語の主体ととらえるとすると、主体とならない「私が歯を抜いた病院」のような言い方もある。日本語では具体的な内容の語に付くのが本来で、「運命が私の一生を変えた」の「運命」のような抽象名詞に付くのは明治以降の言い方。古くは述語が連体形となったり、条件句であったりなど、従属節の中で用いられた。中世に終止形で言い切る文でも使うようになった。同じように主語を示す働きのある「は」との違いを、「が」は主語を示し、「は」は題目を示す、あるいは、「が」は初出の情報を示す、「は」は既出の情報を示す等と区別する説もある。(i)(多く話し手を指示する語に付く)自ら進んでそれをもたらしたものを示す。話し手以外に付く時は、進んでそれをしたとして責める思いのこもることがある。源氏物語若紫「雀の子を犬君―逃がしつる」。「君が黙っているなら、私―言う」「誰も行かないから、彼―行った」「私―コーヒーだ」(ii)(話し手以外に付いて)話し手が関わらずに起こった事態のもとになったものを示す。古事記上「青山に日―隠らば」。万葉集3「吾妹子―植ゑし梅の樹見るごとに心むせつつ涙し流る」。源氏物語桐壺「いとやんごとなき際にはあらぬ―すぐれて時めきたまふありけり」。徒然草「この文、清行―書けり」。「雨―降って来た」「海―美しい」「彼―山田さんだ」「油―切らしてある」「急に予定―変更した」
㋑後の情意を表す形容詞、可能の表現などに続け、その原因・条件となったことを示す。述語の対象を示すととらえる説もある。現代語では「が」の代りに「を」の使われることもある。万葉集20「母を離れて行く―悲しさ」。天草本平家物語「平家の由来―聞きたいほどに」。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「早い―好きなら、この舟、初夜が鳴ると出します」。浄瑠璃、心中宵庚申「若いものの人中へつら―出されませうか」。「故郷―恋しい」「この本―私には面白い」「歩くの―楽しい」「本―買える」
③活用語の連体形に付いて、その動作主体との位置関係を表す。万葉集20「白波の八重折る―上に」。源氏物語桐壺「高麗人の参れる―中に」
④後の「も」と呼応して「…が…でも」の意。源氏物語葵「三つ―一つにても、あらむかし」。浄瑠璃、傾城無間鐘「いつ―いつまでも」。歌舞伎、傾城浅間嶽「銀かねがすまぬ間は、五年―十年でも」
⑤(後に続くべき語句を省略して)驚きや非難の意を込めて示す。狂言、長光「あのすつぱめ―。あの横着者め―」。「あの人―。信じられない」
⑥代価を表す語を受けて、それ相当の分量を表す。「…分」の意。黄表紙、廬生夢魂其前日「緑青と丹を三十二文―買つて来い」
➋(接続助詞)活用語の連体形を受ける。➊2㋑の用法から、前後の句の動作主体の異なる例が出て来て成立した。
①前後の句を接続し、共存的事実を示す。「…ところ」などの意。今昔物語集16「巳の時ばかりなりける―、日も漸く暮れぬ」。狂言、萩大名「下京辺によい庭をもたれた御方のござる―、これに唯今宮城野の萩が盛りでござる」。「きのうお訪ねしました―、たいそうお元気でしたよ」
②転じて、前後が反対の結果になり、食い違う事柄に移行したりする意を表す。「…けれども」の意。平家物語6「熊野の別当湛増も平家の重恩の身なりし―、其も背いて源氏に同心の由聞えけり」。「声をかけた―、答えがなかった」
③下文を略して、不審や不安を表明したり、軽い感動を表したりする。天草本平家物語「あの木をば自らこそ植ゑさせられた―」。歌舞伎、娘孝行記「『兄源之丞が死にました』『それは今朝まで内にゐた―』」。「あしたも天気だとよい―」
④推量の助動詞を受けて二つの事柄を列挙し、そのいずれにも拘束されない意を表す。…と。…とも。浮世風呂4「八百屋だろう―前栽せんぜへ売りだろう―、おめへにつかまつてはいかねへ」。「雨が降ろう―風が吹こう―行く」
➌(終助詞)
①相手の注意をうながしたり、念を押したりする。「…が、それでよいか」「…ぞ」の意。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「おのれ帰ると命を取る―」。浄瑠璃、女殺油地獄「ある所にはあらう―な」。「みんな困っているんだ―」
②(疑問の「か」の転ともいう)希望を表す。上に「し」「てし」「にし」を添えて「しが」「てしが」「にしが」とする。また「がな」「がも」「もが」「もがな」「もがもな」となることもある。後世には「がな」が主に用いられた。
[二]〔接続〕
(接続助詞からの転用)であるが。だが。「おとなしい。―、酔うと人が変わる」
カー【car】
車。車両。自動車。特に、乗用車。
カー【Edward H. Carr】
イギリスの外交官・国際政治学者。国際政治における理想と現実の関係を考察、またロシア革命史を研究。著「危機の二十年」「ソ連史」など。(1892〜1982)
ガーヴィ【Marcus Garvey】
ジャマイカ出身の黒人運動家。「アフリカに帰れ」のスローガンを提唱、世界の黒人解放運動に多大な影響を残した。(1887〜1940)
ガーヴィ
提供:Photos12/APL
か‐あお【か青】‥アヲ
(カは接頭語)青。万葉集2「―なる玉藻沖つ藻」
があが【毬】
(幼児語。「いが(毬)」の意から)魚の骨。
かあ‐かあ
(幼児語。鳴き声の擬声語から)烏。
があ‐があ
①アヒルなどの鳴き声。
②機械類が発する騒音やスピーカーなどの雑音。
③やかましく文句を言ったりわめいたりする声。また、そのさま。「過ぎたことをいつまでも―言うな」
カーキ‐いろ【カーキ色】
(khākī ヒンディーは土埃つちぼこりの意)黄色に淡い茶色のまじった色。枯草色。
Munsell color system: 1Y5/5.5
カー‐ゲー‐ベー【KGB】
(Komitet gosudarstvennoi bezopasnosti ロシア)国家保安委員会の略称。ソ連の秘密警察。1954年内務省から改組し、反体制派の監視、スパイの摘発などを行う。91年解体。ケー‐ジー‐ビー。
カーゴ【cargo】
貨物。積荷。「エア‐―」
⇒カーゴ‐カルト【cargo cult】
ガーゴイル【gargoyle】
ゴシック建築で、怪奇な鳥獣などの彫刻を施した雨水の排水口。
カーゴ‐カルト【cargo cult】
19世紀後半からニューギニアなどメラネシアで見られる宗教・社会運動。ヨーロッパ文明の積荷を船や飛行機に載せて祖先が帰還すると、危機に瀕した住民が救済されるという信仰を背景とする。
⇒カーゴ【cargo】
ガーザーン【Ghāzān・合賛】
イル‐ハン国第7代の汗。イスラムに改宗、中央集権を回復。(在位1295〜1304)(1271〜1304)
かあ‐さま【母様】
母を親しみ敬って呼ぶ称。
かあ‐さん【母さん】
(カカサンの転)母親を親しみと敬意をこめて呼ぶ語。
カー‐シェアリング【car sharing】
乗用車を共同で保有し、使用に応じて料金を負担すること。
カージャール‐ちょう【カージャール朝】‥テウ
(Qājār)イランの王朝。開祖アーガー=ムハンマド=ハーン。ヨーロッパ勢力の進出にさらされ、特に英・露両国の分割の対象とされた。国都テヘラン。ガージャール朝。(1796〜1925)
ガーシュウィン【George Gershwin】
アメリカの作曲家。シンフォニック‐ジャズに新生面を開いた。作「ラプソディー‐イン‐ブルー」「パリのアメリカ人」、歌劇「ポギーとベス」など。(1898〜1937)
ガーシュウィン
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
→ラプソディー‐イン‐ブルー
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
カーズ【kaas オランダ】
(→)チーズに同じ。遠西医方名物考「―と名る者は乾酪の如し」
カー‐ステレオ【car stereo】
自動車に装備されたステレオ装置。
カースト【caste】
(ポルトガル語で「血統」の意のcastaから)インドにみられる社会集団。儀礼的な観点から序列づけられており、各集団間は通婚・食事などに関して厳しい規制があるが、弱まりつつある。2000以上の数があり、多くの場合、世襲的職業をもち相互に分業関係を結ぶ。インドではジャーティ(生れの意)という。カスト。真政大意「殊に往古印度やエジプトに、カストと申して」→ヴァルナ
ガーゼ【Gaze ドイツ】
(パレスチナのガザ(Gaza)地方産だったことによる名という)目を粗く織った軟らかい綿布。多くは完全消毒を施して医療用とする。精製綿紗。「―をあてる」
カーソル【cursor】
①計算尺や測量器械などで、目盛りを読んだり合わせたりするための、左右に動く透明な板。
②コンピューターなどのディスプレー画面上で、文字・図形を入力・表示する位置を指し示す下線や記号。
カーソン【Rachel Louise Carson】
アメリカの女性海洋生物学者・作家。1962年「沈黙の春」を著し、農薬を含む化学薬品による公害問題をいち早く指摘。(1907〜1964)
カーゾン【George N.Curzon】
イギリスの政治家。保守党員。1898〜1905年インド総督。1919〜24年外相。19年ポーランド東部国境に関するカーゾン線を提唱。(1859〜1925)
カーター【James Earl Carter】
アメリカ合衆国第39代の大統領(1977〜1981)。ジョージア州出身の民主党員。退任後も和平外交に活躍。ノーベル賞。(1924〜)
カーター
提供:ullstein bild/APL
ガーター【garter】
靴下留め。靴下吊り。
⇒ガーター‐あみ【ガーター編み】
⇒ガーター‐くんしょう【ガーター勲章】
ガーター【gutter】
⇒ガター
ガーダー【girder】
主要な梁はり。
ガーター‐あみ【ガーター編み】
棒針編みの一種。表目と裏目が1段おきに配列されている編み方。表編みのみを編み重ねる。両面とも同じ編み目になる。
⇒ガーター【garter】
ガーター‐くんしょう【ガーター勲章】‥シヤウ
(the Garter)イギリスの最高勲章。ナイトを授けられた者が左膝の下に佩用はいよう。1348年頃エドワード3世によって制定。
⇒ガーター【garter】
ガーダマー【Hans-Georg Gadamer】
ドイツの哲学者。ハイデガーの思想を解釈学的に展開し、言語的対話をモデルとする独自の哲学的解釈学を樹立。著「真理と方法」など。(1900〜2002)
カー‐ダンパー【car dumper】
石炭・鉱石などを鉱車からあける際、鉱車のままくつがえす装置。
カー‐チェイス【car chase】
自動車で他の自動車を追いかけること。
かあ‐ちゃん【母ちゃん】
「母さん」のくだけた言い方。「うちの―」
か‐あつ【加圧】
圧力を加えること。
⇒かあつすいがた‐げんしろ【加圧水型原子炉】
かあつすいがた‐げんしろ【加圧水型原子炉】
(pressurized water reactor)原子炉の炉型の一つ。原子炉内を約160気圧に加圧して一次冷却水の沸騰をおさえ、蒸気発生器で二次冷却水を蒸気に変えて発電タービンを回す軽水炉。PWR →原子炉(図)
⇒か‐あつ【加圧】
ガーディアン【Guardian】
イギリスの高級日刊新聞。中立的でややリベラル。1821年マンチェスター-ガーディアンとして創刊。1961年現名に改称。
カーディガン【cardigan】
(考案者の名による)毛糸編みの、前あきボタン留め上着。「―をはおる」
カーディナル【cardinal】
①主要な。基本の。
②〔宗〕枢機卿すうききょう。
⇒カーディナル‐すう【カーディナル数】
カーディナル‐すう【カーディナル数】
〔数〕(cardinal numbers)(→)濃度2に同じ。
⇒カーディナル【cardinal】
カーディフ【Cardiff】
イギリス、ウェールズ南部の中心都市。家電・食品加工業などで著名。人口31万5千(1996)。
ガーデニング【gardening】
園芸。造園。特に、自然の風景をそのまま生かしたイギリス風の庭作りをいう。
カーテル‐せん【カーテル船】
(cartel shipカーテルは捕虜交換協定書の意)戦時に、交戦国間の交通に用いる船舶。捕虜交換船・軍使船など。国際法上不可侵で攻撃・捕獲はできない。
カーテン【curtain】
①窓にかけて日射しをさえぎり、また、つるして部屋の仕切りや装飾とする布。窓掛。
②劇場の舞台前面の幕。緞帳どんちょう。
③(比喩的に)障壁。「鉄の―」
⇒カーテン‐ウォール【curtain wall】
⇒カーテン‐コール【curtain call】
⇒カーテン‐レール【curtain rail】
ガーデン【garden】
庭。園その。庭園。
⇒ガーデン‐トラクター【garden tractor】
⇒ガーデン‐パーティー【garden party】
⇒ガーデン‐ハウス【garden house】
カーテン‐ウォール【curtain wall】
荷重を柱・梁はりに持たせた非耐力の壁。ガラス張り建築の外壁など。帳壁。
⇒カーテン【curtain】
カーテン‐コール【curtain call】
演劇・音楽会などの幕切れに喝采かっさいして、一度退場した出演者を再び舞台上に呼び出すこと。
⇒カーテン【curtain】
ガーデン‐トラクター【garden tractor】
小型内燃機関(10馬力程度)を動力とする小型の農耕用車両。小型トレーラー牽引、また作業機械を取り付け耕耘こううん、培土などの作業を行う。
⇒ガーデン【garden】
ガーデン‐パーティー【garden party】
園遊会。
⇒ガーデン【garden】
ガーデン‐ハウス【garden house】
庭につくった、庭の風情を楽しむための家。
⇒ガーデン【garden】
カーテン‐レール【curtain rail】
カーテンをつるして開閉を容易にするためのレール。
⇒カーテン【curtain】
カート【cart】
①荷物を運ぶ手押し車。運搬車。「ショッピング‐―」
②(→)ゴーカートに同じ。
カード【card】
①厚紙を小形方形に切ったもの。紙票。「単語―」「クリスマス‐―」
②カルタ。トランプ。
③プリペイド‐カード・クレジット‐カードなどの総称。
④(スポーツ試合の)組合せ。「好―」
⇒カード‐キー【card key】
⇒カード‐リーダー【card reader】
⇒カード‐ローン
カード【curd】
乳が酸や酵素の作用で凝固したもの。チーズやヨーグルトの製造過程でできる。凝乳。
ガード
(girder-bridge)道路上にかけられた鉄道橋。陸橋。「―下」
ガード【guard】
①警戒。監視。見張り。護衛。また、その人。衛兵。「―が固い」
②アメリカン‐フットボールで、前列のセンターの左右にいる競技者。
③バスケット‐ボールで、防御を主な任務とする競技者。
④ボクシング・フェンシングなどで、受けの構え。また、防御すること。
⇒ガード‐バンカー
⇒ガード‐マン
⇒ガード‐レール【guard rail】
カード‐キー【card key】
磁気を帯びたカード型の鍵。ホテルなどで使用される。キーカード。
⇒カード【card】
ガード‐バンカー
(和製語guard bunker)ゴルフ場で、グリーンの周りに造られたバンカー。
⇒ガード【guard】
ガード‐マン
(和製語guard man)警備員。見張り人。
⇒ガード【guard】
カートライト【Edmund Cartwright】
イギリスの技術者。1785年に蒸気動力を利用した力織機を製作し、産業革命推進に貢献。(1743〜1823)
カード‐リーダー【card reader】
カード上の孔・マーク・文字・磁気などのデータを読み取るコンピューター用の装置。
⇒カード【card】
カートリッジ【cartridge】
(はめこみ式の交換部品)
①弾薬筒。
②レコード‐プレーヤーのピックアップの先端にとりつけ、機械的振動を電気的振動に変換する部品。
③万年筆の軸にはめこむインク容器。
④写真フィルムを収めカメラにそのまま装着する遮光容器。パトローネ。
⑤ビデオテープなどを視聴覚機器に装着するためのカセット。
⑥コピー機やプリンターで、交換用のインク・トナーを入れた着脱式容器。
ガードル【girdle】
(帯の意)腹部から腰部にかけての体形を整えるための女性用下着。伸縮性のある素材を用いる。1930年代以降広まった。
カー‐トレイン
(和製語car train)客車と車運車で編成し、旅客とその乗用車を同時に運ぶJRの列車。
ガード‐レール【guard rail】
①鉄道の急カーブなどで、脱線などを防ぐため、本線レールと平行に設ける補助レール。
②道路で、車の車道逸脱防止や歩道との仕切りのためにつける鉄柵。
⇒ガード【guard】
カード‐ローン
(和製語card loan)消費者金融の一種。クレジット‐カード・キャッシュ‐カードなどを利用して、あらかじめ指定した銀行口座を通じて融資を行うこと。
⇒カード【card】
カートン【carton】
①(蝋ろうびきの)紙箱。
②タバコなどで10個詰め一箱の称。
→カルトン
ガーナ【Ghana】
西アフリカ、ギニア湾岸の共和国。旧称、黄金海岸。19世紀末英国保護領、20世紀初めに民族独立運動が興り、1957年独立。60年共和国となる。主要産品はカカオ。ほかに金・ダイヤモンド・マンガンを産する。面積23万8000平方キロメートル。人口1841万(2000)。首都アクラ。→アフリカ(図)。
⇒ガーナ‐ていこく【ガーナ帝国】
ガーナ‐ていこく【ガーナ帝国】
8世紀から西アフリカのセネガル川・ニジェール川上流域にあった黒人王国。黄金とアラブ人のもたらす塩とのサハラ越え交易で繁栄。ムラービト朝の南下により1076年滅亡。
⇒ガーナ【Ghana】
カー‐ナビ
カー‐ナビゲーションの略。
カー‐ナビゲーション【car navigation】
人工衛星からの電波を車上で受信し、運転席の装置に位置や経路を表示する電子装置。ジャイロなどを用いた自立航法と併用する方式もある。カーナビ。
カーニバル【carnival】
①謝肉祭。
②転じて、お祭りさわぎの催し。
カーヌーン【qānūn アラビア】
アラビア・トルコなどの古典音楽に用いるチター系の撥弦楽器。通常3弦ずつ同音に調弦したコース(弦のセット)を25ほど台形の箱上に張り、両手の人差指にはめた義甲ではじく。
カーネーション【carnation】
ナデシコ科の多年生観賞植物。南ヨーロッパ原産種に中国原産のセキチクを交雑したもの。茎の高さ30〜90センチメートル。葉は対生、線状で、白緑色。芳香ある紅・白などの美花を開く。欧米で改良を重ね、園芸品種が非常に多い。オランダセキチク。アンジャベル。
カーネギー【Andrew Carnegie】
アメリカの実業家。鉄鋼業に成功、アメリカ資本主義発達期の代表的企業家。晩年、ニューヨークに音楽会場(カーネギー‐ホール)を建設するなど、社会・慈善事業に貢献。(1835〜1919)
ガーネット【garnet】
(→)石榴ざくろ石に同じ。
カーネマン【Daniel Kahneman】
アメリカの社会心理学者。イスラエル生れ。心理学的手法を経済学に導入し、行動経済学の基礎を確立。ノーベル賞。(1934〜)
カーバ【ka‘bah アラビア・Kaaba イギリス】
(「立方体の建物」の意)メッカにある石造の聖殿。「神の館」と呼ばれ、唯一神の存在を象徴。聖殿とそれを囲むハラーム‐モスクはイスラム第一の聖地。イスラム教徒は礼拝の際にカーバの方角を向き、メッカ巡礼ではその回りを7周する。カアバ。
カーバイド【carbide】
炭化物。特に、炭化カルシウムをいう。カーバイト。
カーバメート‐ざい【カーバメート剤】
(carbamate)農薬の一種。カルバミン酸エステルをもつ有機化合物で殺虫剤・殺菌剤・除草剤として使われる。カルバリル・IPCなど。
カービング【carving】
彫刻。彫刻をすること。特に、鳥・魚などを克明に彫り出すことをいう。
⇒カービング‐スキー【carving ski】
⇒カービング‐ナイフ【carving knife】
カービング‐スキー【carving ski】
板の前後を太く中央部を細くしたスキー板。また、それで滑ること。雪面を切るようなターンが容易にできる。
⇒カービング【carving】
カービング‐ナイフ【carving knife】
ローストした肉の塊などを食卓で切り分けるのに用いる大型ナイフ。
⇒カービング【carving】
カービン‐じゅう【カービン銃】
(carbine)軽量・短銃身の自動小銃。元来は騎銃の意。
カーフ【calf】
子牛。「―‐レザー」
カーブ【curve】
①曲線。弧線。
②曲がること。また、曲がったところ。湾曲。「急―」「ゆるやかに―している道」
③野球で、投手の投球の一種。手首を内側にひねって順回転を加えて曲げる代表的な変化球。外角へ曲がる場合をアウトカーブ、内角に曲がる場合をインカーブという。縦に曲がり落ちる場合は古く、ドロップといった。
⇒カーブ‐ミラー
ガーフィンケル【Harold Garfinkel】
アメリカの社会学者。A.シュッツの現象学の影響をうけてエスノメソドロジーを創始した。(1917〜)
カー‐フェリー【car ferry】
自動車とその貨客を運ぶフェリー。
カーブ‐ミラー
(和製語curve mirror)道路の曲線・交叉点などで見通しを助けるために設置される鏡。
⇒カーブ【curve】
カー‐フリー‐デー【car free day】
世界中で一斉に都市中心部への自動車の乗入れを規制し、都市の環境改善をめざす運動。また、その一斉行動日。
カーブル【Kabul】
⇒カブール
カーペット【carpet】
絨毯じゅうたん。毛氈もうせん。敷物。
ガーベラ【Gerbera ラテン】
(ドイツの医者T.Gerberの名に因む)キク科の多年生観賞植物。南アフリカ原産。タンポポを大きくした形で、多くの花茎を出し、その頂に白・黄・橙・真紅色などの頭状花をつける。1960年代に育種が進み、重要な切花用種として世界的に栽培される。また、広くはキク科ガーベラ属植物(その学名)をいう。アフリカ‐タンポポ。
カーヘル【kachel オランダ】
ストーブ。暖炉。カッヘル。
カーペンター【Edward Carpenter】
イギリスの社会思想家・詩人。社会運動にも従事。著「イギリスの思想」「民主主義を目指して」など。(1844〜1929)
カーペンター【Mary Carpenter】
イギリスの女性社会事業家。(1807〜1877)
カーボ‐ヴェルデ【Cabo Verde ポルトガル】
(「緑の岬」の意)アフリカ大陸西方、大西洋上の諸島から成る共和国。旧ポルトガル植民地で、1975年独立。観光・農業・水産が主な産業。面積4000平方キロメートル。人口46万(2003)。首都プライア。→アフリカ(図)
カーポート【carport アメリカ】
屋根だけの簡易車庫。
カーボナタイト【carbonatite】
炭酸塩鉱物を主とする火成岩。アルカリ火成岩に伴って産出する。大陸地域に産。
カーボランダム【Carborundum】
(→)炭化ケイ素の商品名。
カーボン【carbon】
①炭素。
②カーボン紙の略。
⇒カーボン‐コピー【carbon copy】
⇒カーボン‐し【カーボン紙】
⇒カーボン‐しゃしん【カーボン写真】
⇒カーボン‐ナノ‐チューブ【carbon nanotube】
⇒カーボン‐ニュートラル【carbon neutral】
⇒カーボン‐ファイバー【carbon fiber】
⇒カーボン‐ブラック【carbon black】
⇒カーボン‐ロッド【carbon rod】
カーボン‐コピー【carbon copy】
①カーボン紙による複写。
②電子メールで、送信先以外に同じ内容の電子メールを同時に送信する機能。CC
⇒カーボン【carbon】
カーボン‐し【カーボン紙】
(carbon paper)複写に使用する紙。主として蝋および油を適当に混合し、これに油煙・紺青または有機性のレーキなどを配合し、雁皮紙などに施したもの。炭酸紙。炭素紙。
⇒カーボン【carbon】
カーボン‐しゃしん【カーボン写真】
写真印画の一つ。カーボン‐ブラックを分散したゼラチン液を紙に塗布し、これを二クロム酸カリウム溶液に浸して乾燥し、原板を焼き付けて他の紙に転写、温水現像するもの。カーボン印画。
⇒カーボン【carbon】
カーボン‐ナノ‐チューブ【carbon nanotube】
炭素の同素体の一つ。三配位の炭素を平面状に敷きつめたシート(黒鉛の層)を円筒状にした構造を持つ。
カーボン‐ナノ‐チューブ
⇒カーボン【carbon】
カーボン‐ニュートラル【carbon neutral】
植物由来の燃料を燃やしたときに発生する二酸化炭素は、植物が大気中から光合成で吸収・固定したもので、大気中の二酸化炭素を増加させることにはならないという考え方。
⇒カーボン【carbon】
カーボン‐ファイバー【carbon fiber】
(→)炭素繊維。
⇒カーボン【carbon】
カーボン‐ブラック【carbon black】
黒色の顔料。天然ガス・石油・アセチレン・タールなどの不完全燃焼によって製する炭素微粉末で、日本墨・印刷インクなどの原料。ゴムの補強剤。
⇒カーボン【carbon】
カーボン‐ロッド【carbon rod】
炭素繊維製の釣竿。
⇒カーボン【carbon】
カーマ【kāma 梵】
性愛。愛欲。また、古代インドの愛の神。ヒンドゥー教徒はダルマ(法)・アルタ(実利)と共に人生の三目的を構成するものとする。
カーマ‐スートラ【Kāmasūtra 梵】
古代インドの性愛論書。ヴァーツヤーヤナの作。成立は4〜5世紀頃とされる。
カーミン
⇒カルミン
カーメネフ【Lev B. Kamenev】
ソ連の革命家。ユダヤ人。ボリシェヴィキ穏健派として、革命の際にレーニンとはしばしば対立。その死後はスターリンと組み、トロツキーを抑えたが、結局スターリンと対立、処刑。(1883〜1936)
カーラー【curler】
頭髪を巻きつけてカールさせるための円筒形の用具。
カーライル【Thomas Carlyle】
イギリスの評論家・歴史家。ドイツ文学を研究。著「衣裳哲学」「英雄及び英雄崇拝」「フランス革命史」「過去及び現在」など。(1795〜1881)
カー‐ラジオ【car radio】
自動車に装備されたラジオ。
カーリー‐ヘア【curly hair】
全体をカールさせた髪型。
カーリダーサ【Kālidāsa】
古代インド最大の詩人・劇作家。4世紀後半〜5世紀初めの人。戯曲「シャクンタラー」、叙事詩「ラグヴァンシャ」、抒情詩「メーガ‐ドゥータ(雲の使い)」などはサンスクリット文学の最高傑作。
ガーリック【garlic】
にんにく。
カーリット【Carlit】
スウェーデン人カールソン(O. B. Carlson)が発明した過塩素酸塩爆薬。土木作業などに使用。商品名。
カーリング【curling】
氷上スポーツの一つ。4人一組の2チームでハンドルのついた重いストーン(石)を投げて滑らせ、円内に入れて得点を競う。ストーンの方向を変えたり滑りやすくしたりするために、ストーンの前方をブルーム(ほうき)で掃く。スコットランドで始まり、カナダで発達。
カール【curl】
①巻き毛。また、頭髪を巻きちぢらすこと。
②巻いていること。丸まること。
カール【Kar ドイツ】
氷河の浸食によって山地の谷頭部に生じた半円形の窪地。日本では更新世の氷期に形成され、日本アルプスや日高山脈の頂上付近にある。国際的にはサーク(cirque イギリス・ フランス)。圏谷けんこく。
カール【Karl】
(ドイツ語の男子名。英語のチャールズに当たる)
①(1世)カール大帝(K.der Grosse)。→シャルルマーニュ。
②(5世)神聖ローマ皇帝(在位1519〜1556)。スペイン王をも継承し、カルロス1世(在位1516〜1556)。強大なハプスブルク王国を形成し、これに対抗するフランス王フランソワ1世と北イタリアを争奪。宗教改革を抑圧したが、アウクスブルクの和議によるルター派の新教承認を阻めず、退位。(1500〜1558)
③(12世)スウェーデン王(在位1697〜1718)。ロシアと北方戦争を行い、初めは連勝したが結局は敗れ、バルト海の覇権を奪われた。(1682〜1718)→ポルタヴァ
ガール【girl】
少女。女の子。
⇒ガール‐ガイド【Girl Guides】
⇒ガール‐スカウト【Girl Scouts】
⇒ガール‐ハント
⇒ガール‐フレンド【girl friend】
ガール‐ガイド【Girl Guides】
ボーイ‐スカウトの創立者ベーデン=パウエル(R. Baden-Powell1857〜1941)が起こした、6〜18歳の少女を対象とする世界的教育運動、またその組織。1910年ロンドンに初めて設立。インド軍移動守備隊(ガイド)に因み命名。日本では20年(大正9)、イギリス人宣教師グリーンストリート(M.Greenstreet)らの指導により、東京・盛岡に日本女子補導団として成立。28年世界連盟に加盟、42年解散。
⇒ガール【girl】
ガール‐スカウト【Girl Scouts】
女子で組織する青少年団体の一つ。アメリカで1913年にジュリエット=ロー夫人(J. Low1860〜1927)がガール‐ガイドに基づいて創始。日本では47年、アメリカ‐ガール‐スカウト連盟の指導の下に日本女子補導団を改称・再組織。60年世界連盟に加盟。→ボーイ‐スカウト。
⇒ガール【girl】
カールスバート【Karlsbad】
カルロヴィ‐ヴァリのドイツ語名。
カールスルーエ【Karlsruhe】
ドイツ南西部、バーデン‐ヴュルテンベルク州のライン川に臨む都市。連邦憲法裁判所・連邦裁判所がある。人口27万7千(1999)。
ガール‐ハント
(和製語girl hunt)男性が、遊び相手となる若い女性を求めて声をかけること。↔ボーイ‐ハント。
⇒ガール【girl】
ガール‐フレンド【girl friend】
男性にとっての、女友だち。↔ボーイ‐フレンド
⇒ガール【girl】
カール‐マルテル【Karl Martell】
フランク王国メロヴィング朝の宮宰。シャルルマーニュの祖父。732年トゥール‐ポワチエの戦いで、イスラム教徒を撃退。統治の実権を握り、カロリング朝への道を開く。フランス語名シャルル=マルテル。(689〜741)
カーロ【Frida Kahlo】
メキシコの女性画家。メキシコの民族的美術とシュールレアリスムに触発された強い色遣いの絵画を描く。自画像に代表作が多い。(1907〜1954)
か‐あん【何晏】
三国の魏の学者。字は平叔。魏の公主を娶り、侍中尚書。清談を好んでその風が流行。のち曹爽らと司馬懿いの排斥を謀って殺された。詩文をよくし「論語集解」の著がある。(190〜249)
があん
①金属などが堅いものにぶつかったときに響く衝撃音。
②頭部などに強烈な打撃を受けるようす。また、精神的に衝撃を受けるようす。「事故のショックで耳が―となる」
ガーンジー【




みたま‐の‐ふゆ【恩賚・恩頼】🔗⭐🔉
みたま‐の‐ふゆ【恩賚・恩頼】
天神または天皇の恩恵・加護・威力を尊んでいう語。神代紀上「百姓おおむたから今に至るまでに咸ことごとくに―を蒙れり」
⇒み‐たま【御霊】
[漢]恩🔗⭐🔉
恩 字形
筆順
〔心(忄・
)部6画/10画/教育/1824・3238〕
〔音〕オン(呉)(漢)
[意味]
①めぐみ。いつくしみ。親切でありがたい行為。「親の恩」「恩を仇あだで返す」「恩に着る」(相手の親切をありがたく思う)「恩愛・恩恵・恩人・大恩・報恩」
②特に、封建領主などが家臣に与える給与。「御恩・恩給・恩地」
[解字]
形声。「心」+音符「因」(=下に敷いたものの上に乗る。上から下に力を加える)。恵みを与えて心に印象を残す意。
[下ツキ
旧恩・君恩・洪恩・皇恩・鴻恩・四恩・師恩・謝恩・重恩・主恩・殊恩・聖恩・相恩・大恩・朝恩・天恩・仏恩・報恩・芳恩・忘恩



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