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えり‐くず【選り屑・撰屑】‥クヅ🔗🔉

えり‐くず選り屑・撰屑‥クヅ ①選びとったあとの残り屑。よりのこり。平家物語10「平家の中の―よりもなほ劣れり」 ②名物茶入れの名。瀬戸破風窯はふがま凡手およそでの茶入れ。小堀遠州が諸客に選び取らせたあとに一つだけ残ったもの。

えり‐ぜに【撰銭】🔗🔉

えり‐ぜに撰銭】 (エリセン・センセンとも)室町時代、金銭の授受にあたり、悪銭をきらい良銭を選びとること。貨幣の流通を妨げる行為として、しばしば室町幕府や戦国大名によって禁令が発せられ、また良悪の交換率が定められた。

せん【撰】🔗🔉

せん】 ①詩文をつくること。 ②詩歌・文章の編集。去来抄「猿蓑の―の時」

せん‐し【撰糸】🔗🔉

せん‐し撰糸】 羽二重はぶたえに類する薄地の絹織物。

せんじしょう【撰時抄】‥セウ🔗🔉

せんじしょう撰時抄‥セウ 日蓮の著書。5巻。1275年(建治1)成る。五綱教判の一つである時を中心に、法華経への帰依を説いた書。蒙古襲来の危機に関連して書かれた。→日蓮宗

せん‐じゃ【撰者】🔗🔉

せん‐じゃ撰者】 ①(主として古代の文献について)書物・文章などの作者。撰人。 ②作品をえらび集めて歌集などにまとめる人。「古今集―」

せん‐しゅう【撰修】‥シウ🔗🔉

せん‐しゅう撰修‥シウ 撰述すること。編集すること。

せん‐しゅう【撰集】‥シフ🔗🔉

せん‐しゅう撰集‥シフ (センジュウとも)詩・歌・文などを撰び集めて編集すること。また、その集。平家物語7「―のあるべき由承り候ひしかば」

せんじゅうしょう【撰集抄】‥ジフセウ🔗🔉

せんじゅうしょう撰集抄‥ジフセウ 鎌倉時代の仏教説話集。9巻。霊験や遁世者・往生者の物語、寺院縁起などを収める。西行に仮託の書。

せん‐じゅつ【撰述】🔗🔉

せん‐じゅつ撰述】 書物を著すこと。述作すること。

せん‐しん【撰進】🔗🔉

せん‐しん撰進】 詩歌・文章を作ったり集めたりして天皇に奉ること。

せん‐じん【撰人】🔗🔉

せん‐じん撰人】 著作に従事する人。撰者。

せん・する【撰する】🔗🔉

せん・する撰する】 〔他サ変〕[文]撰す(サ変) (センズとも) ①述べ作る。書物をあらわす。 ②編纂する。栄華物語月宴「廿巻―・ぜさせ給へるぞかし」

せん‐せん【撰銭】🔗🔉

せん‐せん撰銭⇒えりぜに

せん‐てい【撰定】🔗🔉

せん‐てい撰定】 ①書物などをつくり定めること。 ②多くの詩・歌・文章からよいと定めたものをえらび出すこと。古今著聞集13「三十首歌を人々によませて―して」

せん‐ぶん【撰文】🔗🔉

せん‐ぶん撰文】 文章をつくること。また、その文章。

せん‐ろく【撰録】🔗🔉

せん‐ろく撰録】 文章を作って記録すること。

[漢]撰🔗🔉

 字形 〔手(扌)部12画/15画/3281・4071〕 〔音〕セン(呉)(漢) サン(漢) ザン(呉) 〔訓〕えらぶ [意味] ①詩や文章を作る。著述する。「撰文・撰述・杜撰ずさん・ずざん」 ②多くの(作品の)中から選び出す。編集する。「撰集・勅撰・私撰」 [解字] 形声。「手」+音符「」(=そろえる)。そろえととのえる意。 [下ツキ 官撰・御撰・私撰・自撰・新撰・杜撰・勅撰・特撰

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