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かめ‐むし【椿象・亀虫】🔗🔉

かめ‐むし椿象・亀虫】 カメムシ目カメムシ科などの昆虫の総称。前翅の基部は硬化し残りは膜質。種類が多く、大きさ・色彩などは多様。触れると臭腺から猛烈な悪臭を出すものが多い。植物の汁を吸い農作物に有害。クサガメ。ヘッピリムシ。 ぶちひげかめむし チャバネアオカメムシ 撮影:海野和男 ホソヘリカメムシ 撮影:海野和男 クサギカメムシ 撮影:海野和男 ⇒かめむし‐もく【椿象目】

かめむし‐もく【椿象目】🔗🔉

かめむし‐もく椿象目】 昆虫綱の一目。カメムシ目。不完全変態で、口器は完全な吸い型で針状。前翅が全体膜質のヨコバイ亜目(同翅類)と、基部が革質のカメムシ亜目(異翅類)とに大別。害虫が少なくない。半翅目(類)。有吻類。 ⇒かめ‐むし【椿象・亀虫】

ちん【椿】🔗🔉

ちん椿】 「荘子」にみえる長寿の霊木。→大椿だいちゅん→つばき(椿)

ちん‐じ【椿事】🔗🔉

ちん‐じ椿事】 意外の出来事。非常の事件。珍事。尾崎紅葉、阿蘭陀芹「如何なる―を惹起さうも知れぬと」

ちん‐じゅ【椿寿】🔗🔉

ちん‐じゅ椿寿】 [荘子逍遥遊「上古に大椿なる者有り、八千歳を以て春と為し、八千歳を以て秋と為す」]長寿。長命。椿齢。→大椿だいちゅん⇒ちんじゅ‐き【椿寿忌】

ちんじゅ‐き【椿寿忌】🔗🔉

ちんじゅ‐き椿寿忌】 俳人高浜虚子の忌日。〈[季]春〉→虚子忌 ⇒ちん‐じゅ【椿寿】

ちんせつゆみはりづき【椿説弓張月】🔗🔉

ちんせつゆみはりづき椿説弓張月】 読本よみほん。前編・後編・続編・拾遺・残編計28巻29冊。曲亭馬琴作、葛飾北斎画。1807〜11年(文化4〜8)刊。九州併呑・伊豆七島管領より琉球渡りまでを描いた源為朝一代の武勇外伝。弓張月。 →文献資料[椿説弓張月]

ちん‐てい【椿庭】🔗🔉

ちん‐てい椿庭(→)椿堂ちんどうに同じ。

ちん‐どう【椿堂】‥ダウ🔗🔉

ちん‐どう椿堂‥ダウ [荘子逍遥遊](椿は長寿の木であるから祝っていう)父の異称。椿庭。

ちん‐よう【椿葉】‥エフ🔗🔉

ちん‐よう椿葉‥エフ (「荘子」にみえる、椿という霊木の葉の意から)長い年月のたとえ。保元物語「縦ひ―の陰再び改まると雖いうとも」→大椿だいちゅん

つばいおおつかやま‐こふん【椿井大塚山古墳】‥ヰオホ‥🔗🔉

つばいおおつかやま‐こふん椿井大塚山古墳‥ヰオホ‥ 京都府木津川市にある前方後円墳。1953年に露出した竪穴式石室から32面の三角縁神獣鏡を出土し、同笵鏡どうはんきょう論の基本資料となる。

つばいち【海石榴市・椿市】🔗🔉

つばいち海石榴市・椿市】 (ツバキチの音便)奈良県桜井市三輪付近にあった古代の市場。つばのいち。

つばい‐もちい【椿餅】‥モチヒ🔗🔉

つばい‐もちい椿餅‥モチヒ (ツバキモチイの音便)あまずらをかけ、ツバキの葉で包んだ餅。つばいもち。源氏物語若菜上「―・梨・柑子やうの物ども」→つばきもち

つばい‐もも【椿桃・光桃】🔗🔉

つばい‐もも椿桃・光桃】 (ツバキモモの音便)モモの一品種。古くから東北・北陸などで栽培。果実は桃よりやや小さく、毛がなく、紅熟して光沢を有する。漢名、油桃。ヒカリモモ。〈文明本節用集〉

つばき【海石榴・山茶・椿】🔗🔉

つばき海石榴・山茶・椿】 (「椿」は国字。中国の椿ちゅんは別の高木) ①ツバキ科の常緑高木数種の総称。ヤブツバキは暖地に自生、高さ数メートルに達する。葉は光沢があり、革質。春、赤色大輪の五弁花を開く。多数の雄しべが基部で環状に合着している。秋に熟す果実は円形の蒴果さくかで、黒色の種子をもつ。園芸品種が極めて多く、花は一重・八重、花色も種々。熊本で改良された肥後椿が有名。また、日本海側の豪雪地にはユキツバキが自生。その園芸品種もある。種子から椿油を製し、材は工芸用。〈[季]春〉。「椿の実」は〈[季]秋〉。万葉集1「巨勢山こせやまのつらつら―つらつらに」 ヤブツバキ 提供:ネイチャー・プロダクション ②襲かさねの色目。表は蘇芳すおう、裏は赤、あるいは中倍なかべに濃い萌葱もえぎをいれる。冬に用いる。 ⇒つばき‐あぶら【椿油】 ⇒つばき‐ばい【椿灰】 ⇒つばき‐もち【椿餅】 ⇒つばき‐もも【椿桃】

つばき【椿】(姓氏)🔗🔉

つばき椿】 姓氏の一つ。 ⇒つばき‐ちんざん【椿椿山】

つばき‐あぶら【椿油】🔗🔉

つばき‐あぶら椿油】 ツバキの種子からとった脂肪油。伊豆諸島・九州地方などに産し、頭髪用・食用とする。 ⇒つばき【海石榴・山茶・椿】

つばきおおかみ‐の‐やしろ【椿大神社】‥オホ‥🔗🔉

つばきおおかみ‐の‐やしろ椿大神社‥オホ‥ 三重県鈴鹿市山本町にある元県社。祭神は猿田彦大神ほか。伊勢国一の宮。

つばき‐ちんざん【椿椿山】🔗🔉

つばき‐ちんざん椿椿山】 江戸後期の文人画家。名は弼ひつ。江戸生れ。幕府の槍組同心。金子金陵・渡辺崋山に学び、惲南田うんなんでん風をよくした。草虫・花鳥の画や肖像画に秀でた。(1801〜1854) ⇒つばき【椿】

つばき‐ばい【椿灰】‥バヒ🔗🔉

つばき‐ばい椿灰‥バヒ ツバキの葉を焼いてつくった灰。媒染剤に用いる。 ⇒つばき【海石榴・山茶・椿】

つばきひめ【椿姫】🔗🔉

つばきひめ椿姫】 ①(La Dame aux camélias フランス)小デュマ作の小説(1848年)および5幕物戯曲(1852年)。娼婦マルグリット=ゴーチエと青年アルマン=デュヴァルとの悲恋を描く。 ②(La Traviata イタリア 「道にはずれた女」の意)ヴェルディ作曲の歌劇。3幕。1を題材とする。1853年初演。「乾杯の歌」で有名。 ヴェルディ 提供:Lebrecht Music & Arts/APL →歌劇「椿姫」 前奏曲 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)

つばき‐もち【椿餅】🔗🔉

つばき‐もち椿餅】 ①糝粉しんこや道明寺粉どうみょうじこ製の種で餡を包み、上下にツバキの葉をあしらった餅菓子。〈[季]春〉 ②(→)「つばいもちい」に同じ。 ⇒つばき【海石榴・山茶・椿】

[漢]椿🔗🔉

椿 字形 〔木部9画/13画/人名/3656・4458〕 〔音〕チン(慣) チュン(呉)(漢) 〔訓〕つばき [意味] ①木の名。つばき。▶中国では、香りのある高木の名。 ②長寿。「椿寿」▶中国で、「大椿」は太古にあった霊木で、長寿の木とされたところから。 ③思いがけない。めずらしい。「椿事・椿説」 [難読] 椿象かめむし

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