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広辞苑の検索結果 (25)

かめ‐むし【椿象・亀虫】🔗🔉

かめ‐むし椿象・亀虫】 カメムシ目カメムシ科などの昆虫の総称。前翅の基部は硬化し残りは膜質。種類が多く、大きさ・色彩などは多様。触れると臭腺から猛烈な悪臭を出すものが多い。植物の汁を吸い農作物に有害。クサガメ。ヘッピリムシ。 ぶちひげかめむし チャバネアオカメムシ 撮影:海野和男 ホソヘリカメムシ 撮影:海野和男 クサギカメムシ 撮影:海野和男 ⇒かめむし‐もく【椿象目】

かめむし‐もく【椿象目】🔗🔉

かめむし‐もく椿象目】 昆虫綱の一目。カメムシ目。不完全変態で、口器は完全な吸い型で針状。前翅が全体膜質のヨコバイ亜目(同翅類)と、基部が革質のカメムシ亜目(異翅類)とに大別。害虫が少なくない。半翅目(類)。有吻類。 ⇒かめ‐むし【椿象・亀虫】

ちん【椿】🔗🔉

ちん椿】 「荘子」にみえる長寿の霊木。→大椿だいちゅん→つばき(椿)

ちん‐じ【椿事】🔗🔉

ちん‐じ椿事】 意外の出来事。非常の事件。珍事。尾崎紅葉、阿蘭陀芹「如何なる―を惹起さうも知れぬと」

ちん‐じゅ【椿寿】🔗🔉

ちん‐じゅ椿寿】 [荘子逍遥遊「上古に大椿なる者有り、八千歳を以て春と為し、八千歳を以て秋と為す」]長寿。長命。椿齢。→大椿だいちゅん⇒ちんじゅ‐き【椿寿忌】

ちんじゅ‐き【椿寿忌】🔗🔉

ちんじゅ‐き椿寿忌】 俳人高浜虚子の忌日。〈[季]春〉→虚子忌 ⇒ちん‐じゅ【椿寿】

ちんせつゆみはりづき【椿説弓張月】🔗🔉

ちんせつゆみはりづき椿説弓張月】 読本よみほん。前編・後編・続編・拾遺・残編計28巻29冊。曲亭馬琴作、葛飾北斎画。1807〜11年(文化4〜8)刊。九州併呑・伊豆七島管領より琉球渡りまでを描いた源為朝一代の武勇外伝。弓張月。 →文献資料[椿説弓張月]

ちん‐てい【椿庭】🔗🔉

ちん‐てい椿庭(→)椿堂ちんどうに同じ。

ちん‐どう【椿堂】‥ダウ🔗🔉

ちん‐どう椿堂‥ダウ [荘子逍遥遊](椿は長寿の木であるから祝っていう)父の異称。椿庭。

ちん‐よう【椿葉】‥エフ🔗🔉

ちん‐よう椿葉‥エフ (「荘子」にみえる、椿という霊木の葉の意から)長い年月のたとえ。保元物語「縦ひ―の陰再び改まると雖いうとも」→大椿だいちゅん

つばいおおつかやま‐こふん【椿井大塚山古墳】‥ヰオホ‥🔗🔉

つばいおおつかやま‐こふん椿井大塚山古墳‥ヰオホ‥ 京都府木津川市にある前方後円墳。1953年に露出した竪穴式石室から32面の三角縁神獣鏡を出土し、同笵鏡どうはんきょう論の基本資料となる。

つばいち【海石榴市・椿市】🔗🔉

つばいち海石榴市・椿市】 (ツバキチの音便)奈良県桜井市三輪付近にあった古代の市場。つばのいち。

つばい‐もちい【椿餅】‥モチヒ🔗🔉

つばい‐もちい椿餅‥モチヒ (ツバキモチイの音便)あまずらをかけ、ツバキの葉で包んだ餅。つばいもち。源氏物語若菜上「―・梨・柑子やうの物ども」→つばきもち

つばい‐もも【椿桃・光桃】🔗🔉

つばい‐もも椿桃・光桃】 (ツバキモモの音便)モモの一品種。古くから東北・北陸などで栽培。果実は桃よりやや小さく、毛がなく、紅熟して光沢を有する。漢名、油桃。ヒカリモモ。〈文明本節用集〉

つばき【海石榴・山茶・椿】🔗🔉

つばき海石榴・山茶・椿】 (「椿」は国字。中国の椿ちゅんは別の高木) ①ツバキ科の常緑高木数種の総称。ヤブツバキは暖地に自生、高さ数メートルに達する。葉は光沢があり、革質。春、赤色大輪の五弁花を開く。多数の雄しべが基部で環状に合着している。秋に熟す果実は円形の蒴果さくかで、黒色の種子をもつ。園芸品種が極めて多く、花は一重・八重、花色も種々。熊本で改良された肥後椿が有名。また、日本海側の豪雪地にはユキツバキが自生。その園芸品種もある。種子から椿油を製し、材は工芸用。〈[季]春〉。「椿の実」は〈[季]秋〉。万葉集1「巨勢山こせやまのつらつら―つらつらに」 ヤブツバキ 提供:ネイチャー・プロダクション ②襲かさねの色目。表は蘇芳すおう、裏は赤、あるいは中倍なかべに濃い萌葱もえぎをいれる。冬に用いる。 ⇒つばき‐あぶら【椿油】 ⇒つばき‐ばい【椿灰】 ⇒つばき‐もち【椿餅】 ⇒つばき‐もも【椿桃】

つばき【椿】(姓氏)🔗🔉

つばき椿】 姓氏の一つ。 ⇒つばき‐ちんざん【椿椿山】

つばき‐あぶら【椿油】🔗🔉

つばき‐あぶら椿油】 ツバキの種子からとった脂肪油。伊豆諸島・九州地方などに産し、頭髪用・食用とする。 ⇒つばき【海石榴・山茶・椿】

つばきおおかみ‐の‐やしろ【椿大神社】‥オホ‥🔗🔉

つばきおおかみ‐の‐やしろ椿大神社‥オホ‥ 三重県鈴鹿市山本町にある元県社。祭神は猿田彦大神ほか。伊勢国一の宮。

つばき‐ちんざん【椿椿山】🔗🔉

つばき‐ちんざん椿椿山】 江戸後期の文人画家。名は弼ひつ。江戸生れ。幕府の槍組同心。金子金陵・渡辺崋山に学び、惲南田うんなんでん風をよくした。草虫・花鳥の画や肖像画に秀でた。(1801〜1854) ⇒つばき【椿】

つばき‐ばい【椿灰】‥バヒ🔗🔉

つばき‐ばい椿灰‥バヒ ツバキの葉を焼いてつくった灰。媒染剤に用いる。 ⇒つばき【海石榴・山茶・椿】

つばきひめ【椿姫】🔗🔉

つばきひめ椿姫】 ①(La Dame aux camélias フランス)小デュマ作の小説(1848年)および5幕物戯曲(1852年)。娼婦マルグリット=ゴーチエと青年アルマン=デュヴァルとの悲恋を描く。 ②(La Traviata イタリア 「道にはずれた女」の意)ヴェルディ作曲の歌劇。3幕。1を題材とする。1853年初演。「乾杯の歌」で有名。 ヴェルディ 提供:Lebrecht Music & Arts/APL →歌劇「椿姫」 前奏曲 提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)

つばき‐もち【椿餅】🔗🔉

つばき‐もち椿餅】 ①糝粉しんこや道明寺粉どうみょうじこ製の種で餡を包み、上下にツバキの葉をあしらった餅菓子。〈[季]春〉 ②(→)「つばいもちい」に同じ。 ⇒つばき【海石榴・山茶・椿】

[漢]椿🔗🔉

椿 字形 〔木部9画/13画/人名/3656・4458〕 〔音〕チン(慣) チュン(呉)(漢) 〔訓〕つばき [意味] ①木の名。つばき。▶中国では、香りのある高木の名。 ②長寿。「椿寿」▶中国で、「大椿」は太古にあった霊木で、長寿の木とされたところから。 ③思いがけない。めずらしい。「椿事・椿説」 [難読] 椿象かめむし

大辞林の検索結果 (24)

かめ-むし【椿象・亀虫】🔗🔉

かめ-むし [2] 【椿象・亀虫】 半翅目カメムシ科の昆虫の総称。体長2〜40ミリメートルで,体形・色はさまざま。口はセミのように針状で多くの植物から吸汁し,農業害虫ともなる。臭腺(シユウセン)から強い悪臭を放つ。日本にはナガメ・アオクサカメムシなど約九〇種がある。クサガメ。ヘッピリムシ。ヘコキムシ。

ちん-じ【椿事】🔗🔉

ちん-じ [1] 【椿事】 思いがけない大変な出来事。珍事。

ちん-じゅ【椿寿】🔗🔉

ちん-じゅ [1] 【椿寿】 〔荘子(逍遥遊)〕 長生きすること。長寿。長命。 →大椿(ダイチン)

ちんじゅ-き【椿寿忌】🔗🔉

ちんじゅ-き [3] 【椿寿忌】 高浜虚子の忌日。四月八日。虚子忌。[季]春。

ちん-せつ【珍説・椿説】🔗🔉

ちん-せつ [0] 【珍説・椿説】 (1)めずらしい話。珍談。 (2)めずらしい意見。また,風変わりな,ばかばかしい意見。

ちんせつゆみはりづき【椿説弓張月】🔗🔉

ちんせつゆみはりづき 【椿説弓張月】 読本。五編二八巻。曲亭(滝沢)馬琴作,葛飾北斎画。1807〜11年刊。鎮西八郎為朝を中心とする武勇伝。特に,為朝が大島で死なずに琉球に渡って活躍するという,空想によって書かれた後半が秀逸。

ちん-てい【椿庭】🔗🔉

ちん-てい [0] 【椿庭】 父の異名。椿堂(チンドウ)。

ちん-どう【椿堂】🔗🔉

ちん-どう ―ダウ [1] 【椿堂】 父の部屋。また,父の異名。椿庭。

ちん-よう【椿葉】🔗🔉

ちん-よう ―エフ 【椿葉】 〔荘子(逍遥遊)〕 (1)大椿(ダイチン)の葉。 (2)長寿をいう語。 →大椿

ちんよう=の影(カゲ)再(フタタ)び改(アラタ)まる🔗🔉

――の影(カゲ)再(フタタ)び改(アラタ)まる 大椿の葉が,すっかり生えかわるほど長い年月を経過することをいう。

ちん-れい【椿嶺】🔗🔉

ちん-れい 【椿嶺】 中国の伝説で,仙人が住むとされる想像上の山。はこやの山。「共に―の陰にも寄り/太平記 30」

つばいち【海柘榴市・椿市】🔗🔉

つばいち 【海柘榴市・椿市】 飛鳥地方の古代の市(イチ)。奈良県桜井市三輪付近にあり,水陸交通の要地であった。平安時代以降,長谷寺参詣の入り口として栄えた。つばきち。つばきいち。

つばい-もちい【椿餅】🔗🔉

つばい-もちい ―モチヒ 【椿餅】 餅米の粉に甘葛(アマズラ)をかけて丸くかため,椿の葉二枚で包んだ餅。つばいもち。つばきもち。「檜破子(ヒワリゴ)・御酒(ミキ)・―など奉り給へり/宇津保(国譲上)」

つばい-もも【椿桃・油桃・光桃】🔗🔉

つばい-もも [2] 【椿桃・油桃・光桃】 モモの一変種。果実はモモよりやや小さく,果皮は毛がなくつややか。赤く熟し食用とする。つばきもも。光桃(ヒカリモモ)。油桃(アブラモモ)。ネクタリン。

つばき【椿・山茶】🔗🔉

つばき [1] 【椿・山茶】 (1)ツバキ科の常緑低木ないし高木。暖地の山林から本州北部の海岸に自生し,早春,葉腋に五弁花をつける。ヤブツバキとも。 (2)ツバキ{(1)}・ユキツバキおよびその園芸品種。中国産の近縁種などを含めることもある。葉が大形で光沢があること,早春に花が咲くことでサザンカと区別される。普通,花弁は離生しない。種子から椿油を採る。[季]春。《赤い―白い―と落ちにけり/河東碧梧桐》 〔「椿の実」は [季]秋〕

つばき-あぶら【椿油】🔗🔉

つばき-あぶら [4] 【椿油】 ツバキの種子からとれる不乾性油。主に髪油に用い,また,食用油ともする。伊豆諸島・九州南部が主産地。つばきゆ。

つばき-ばい【椿灰】🔗🔉

つばき-ばい ―バヒ [3] 【椿灰】 椿の枝や葉を燃やして作った灰。媒染剤とする。山灰。

つばき-もち【椿餅】🔗🔉

つばき-もち [3] 【椿餅】 (1)餅菓子の一。粉(シンコ)または道明寺粉を蒸してあんを包み,二枚の椿の葉で挟んだもの。[季]春。 (2)「つばいもちい(椿餅)」に同じ。

つばき-もも【椿桃】🔗🔉

つばき-もも [3] 【椿桃】 ⇒つばいもも(椿桃)

つばき【椿】🔗🔉

つばき 【椿】 姓氏の一。

つばき-ちんざん【椿椿山】🔗🔉

つばき-ちんざん 【椿椿山】 (1801-1854) 江戸末期の南画家。江戸の人。名は弼(ヒツ),字(アザナ)は篤甫。金子金陵・渡辺崋山に師事。南田(ウンナンデン)の画風を慕い,没骨(モツコツ)法による花鳥画を主に描いた。

つばきひめ【椿姫】🔗🔉

つばきひめ 【椿姫】 (1)〔原題 (フランス) La Dame aux camlias〕 デュマ{(2)}の長編小説。1848年刊。52年戯曲化。純朴な青年アルマンによって真実の愛に目覚めた娼婦マルグリットの悲劇的な生涯を描く。 (2)〔原題 (イタリア) La Traviata〕 ベルディ作曲のオペラ。三幕。1853年初演。{(1)}に取材した作品。「乾杯の歌」「ああ,そはかの人か」など広く知られている。トラビアータ。

ちんじ【椿事】(和英)🔗🔉

ちんじ【椿事】 an accident;→英和 a disaster;→英和 a tragedy.→英和

つばき【椿】(和英)🔗🔉

つばき【椿】 a camellia.→英和 椿油 camellia oil.

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