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せ‐と【瀬戸】🔗🔉

せ‐と瀬戸】 (「狭」の意) ①幅の狭い海峡。潮汐の干満によって激しい潮流を生ずる。万葉集12「室の浦の―の崎なる鳴島なきしまの」 ②(→)「せとぎわ」2の略。「生死の―に立つ」

せと【瀬戸】(地名)🔗🔉

せと瀬戸】 ①愛知県北西部の市。付近の丘陵に陶土を産し、燃料の黒松が多いので、陶祖加藤景正以来瀬戸焼の名を全国に馳せた。日本最大の陶磁器工業地として陶都の称がある。人口13万2千。 ②「せともの」「せとやき」の略。

せと‐うち【瀬戸内】🔗🔉

せと‐うち瀬戸内】 ①瀬戸内海およびその沿岸地方。海上交通が古くから発達し、沿岸に港町が栄えた。 ②岡山県南東部の市。瀬戸内海に面し、島嶼が点在する。農業・漁業が産業の中心。人口3万9千。

せと‐おおはし【瀬戸大橋】‥オホ‥🔗🔉

せと‐おおはし瀬戸大橋‥オホ‥ 本州四国連絡橋の一つ。岡山県倉敷市児島から塩飽しわく諸島の櫃石ひついし島・与島などを経て香川県坂出市まで9.4キロメートルの海峡部を結ぶ橋。下津井瀬戸大橋、南・北備讃瀬戸大橋など道路・鉄道併用の6橋から構成。1988年完成。 瀬戸大橋(倉敷) 撮影:山梨勝弘 瀬戸大橋(坂出) 撮影:山梨勝弘 ⇒せとおおはし‐せん【瀬戸大橋線】

せとおおはし‐せん【瀬戸大橋線】‥オホ‥🔗🔉

せとおおはし‐せん瀬戸大橋線‥オホ‥ 瀬戸内海を横断し、岡山・香川両県を結ぶJR本四備讃線の通称。茶屋町・宇多津間、全長31.0キロメートル。 ⇒せと‐おおはし【瀬戸大橋】

せと‐からつ【瀬戸唐津】🔗🔉

せと‐からつ瀬戸唐津】 白色の長石釉のかかった唐津焼の一種。白釉が瀬戸焼の陶器に似ることからの称という。せとがらつ。

せと‐ぎわ【瀬戸際】‥ギハ🔗🔉

せと‐ぎわ瀬戸際‥ギハ ①瀬戸と海とのさかい。 ②安危・成敗・生死のわかれる、さしせまった場合。運命のわかれめ。浄瑠璃、大塔宮曦鎧「この―に思案どころか」。「命の―」

せと‐ぐち【瀬戸口】🔗🔉

せと‐ぐち瀬戸口】 瀬戸の入口。山家集「―にたけるうしほの大淀み」

せと‐ぐろ【瀬戸黒】🔗🔉

せと‐ぐろ瀬戸黒】 桃山時代に美濃窯で作られた漆黒の茶碗。瀬戸黒茶碗。天正てんしょう黒。

せと‐ないかい【瀬戸内海】🔗🔉

せと‐ないかい瀬戸内海】 本州と四国・九州とに囲まれた内海。沖積世初期に中央構造線の北縁に沿う陥没帯が海となったもの。友ヶ島水道(紀淡海峡)・鳴門海峡・豊予海峡・関門海峡によってわずかに外洋に通じ、大小約3000の島々が散在し、天然の美観に恵まれ、国立公園に指定されている。沿岸には良港が多く、古くから海上交通が盛ん。 瀬戸内海夕景 撮影:山梨勝弘 ⇒せとないかい‐こくりつこうえん【瀬戸内海国立公園】

せとないかい‐こくりつこうえん【瀬戸内海国立公園】‥ヱン🔗🔉

せとないかい‐こくりつこうえん瀬戸内海国立公園‥ヱン 中国地方と四国の瀬戸内海沿岸および和歌山県の紀淡海峡に臨む地区などを包含する国立公園。リアス海岸と多島海に特色。 ⇒せと‐ないかい【瀬戸内海】

せと‐ひき【瀬戸引】🔗🔉

せと‐ひき瀬戸引】 鉄製の鍋などの内部に琺瑯ほうろうを引くこと。また、そのもの。琺瑯引。

せと‐もの【瀬戸物】🔗🔉

せと‐もの瀬戸物】 ①(→)瀬戸焼に同じ。 ②陶磁器の総称。「―の茶碗」

せと‐やき【瀬戸焼】🔗🔉

せと‐やき瀬戸焼】 愛知県瀬戸市およびその付近から産出する陶磁器の総称。平安中期頃から灰釉かいゆう陶器を焼成したが、鎌倉時代に加藤景正(初代藤四郎)が宋に渡って陶法を伝来し、瀬戸焼を開いたと伝える。この時代には灰釉はいぐすりのほか飴色の釉うわぐすりを、室町時代には天目釉てんもくゆうを多く用いた。江戸時代中頃に衰退したのち、文化(1804〜1818)年間、加藤民吉が肥前に赴き磁器の製法を将来。以後、陶器に代わって磁器が瀬戸焼の主流を占め、再び活気を呈した。なお、近世には美濃南東部で焼かれたものを含めて瀬戸焼と呼んだ。せともの。せと。

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