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しゅ‐ぎょく【珠玉】🔗⭐🔉
しゅ‐ぎょく【珠玉】
①海に産する珠と山に産する玉。真珠と玉。玉珠。
②美しくすぐれたものをほめていう語。特に、詩や文章にいう。「―の短編」
⇒珠玉の瓦礫に在るが如し
○珠玉の瓦礫に在るが如ししゅぎょくのがれきにあるがごとし🔗⭐🔉
○珠玉の瓦礫に在るが如ししゅぎょくのがれきにあるがごとし
[晋書王衍伝]英才が凡人の中にまじっているのを、玉がかわらや小石にまじっているのにたとえていう。
⇒しゅ‐ぎょく【珠玉】
しゅ‐きん【手巾】
①てぬぐい。てふき。ハンカチ。森鴎外、舞姫「せきあへぬ涙に―を濡らしつるを」
②手巾帯の略。
③僧侶の隠語で、うなぎ。浄瑠璃、神霊矢口渡「おんぞうとは鰻の事だが、宗旨によつて―とも又はちまきとも言ふげな」
⇒しゅきん‐おび【手巾帯】
しゅ‐きん【主筋】
鉄筋コンクリート構造で、軸方向力と曲げモーメントを負担する鉄筋。
しゅきん‐おび【手巾帯】
手巾のような、長さ5尺ほどの帯。僧・尼などが用いた。腰帯。しごき。浄瑠璃、卯月潤色「白ちりめんの―衣の上によからうと」
⇒しゅ‐きん【手巾】
しゅく【夙】
(天皇陵の番人である「守戸」の訛という)近世、陵墓の多い畿内に主に住んで、賤民視された人々。「宿」「守公」「守宮」とも書く。→夙の者
しゅく【叔】
①父母の弟妹。おじ。おば。
②兄弟中の第3番目。伯・仲につぐもの。
しゅく【柷】
中国古来の雅楽で用いる打楽器。方形で青色、木製の箱で、1本の棒または槌で底板または側板を突いて鳴らす。奏楽開始の合図に用いる。→敔ぎょ
柷
しゅく【祝】
(シュウとも)いわうこと。いわい。「―御入学」
しゅく【宿】
①やどること。
②旅人のとまる所。やど。また、宿屋の集まっている所。宿駅。「小田原の―」
③星座。徒然草「この―、清明なる故に」
④⇒しゅく(夙)
しゅく【粥】
朝、粥かゆを食うことから、禅家で朝飯のこと。
しゅ‐く【衆苦】
多くの苦痛。衆人の苦痛。しゅうく。源平盛衰記45「一心に念仏申して―永くへだたり」
しゅ‐ぐ【手具】
新体操などで演技に用いるボール・棍棒・帯状布などの道具。
じゅく【塾】
勉学を教授する私設の学舎。→私塾
しゅく‐あ【宿痾】
ながい間なおらない病気。宿病。宿疾。持病。痼疾こしつ。「―に苦しむ」
しゅく‐あく【宿悪】
①以前に犯した悪事。旧悪。
②〔仏〕前世で犯した悪業。
しゅく‐あん【宿案】
前々から考えていた案。
じゅく‐あん【熟案】
つくづくと思案すること。深く思案すること。熟考。熟慮。
しゅく‐い【祝意】
祝う気持。賀意。「―を表す」
しゅく‐い【宿衣】
⇒しゅくえ
しゅく‐い【宿意】
①かねてからの意見。年来の志望。
②かねてからのうらみ。宿怨。宿恨。遺恨。太平記18「その時の―相残つて」
しゅく‐いり【宿入り】
宿所や宿駅にはいって来ること。好色一代男5「その時は小室ぶしの最中、―にうたひて」
しゅく‐いん【宿因】
(スクインとも)〔仏〕前世からの因縁。前世に作った業因ごういん。宿縁。今昔物語集7「二度人間に生れて―の厚き事を顕はせる也」
しゅく‐いんめい【祝允明】
明の文人・書家。字は希哲、号は枝山。長州(江蘇蘇州)の人。「懐星堂集」「蘇材小纂」「九朝野記」などの著がある。(1460〜1526)
しゅく‐う【宿雨】
①連日降りつづく雨。ながあめ。霖雨りんう。
②前夜からの雨。
しゅ‐ぐう【殊遇】
特別のてあつい待遇。
しゅく‐うん【宿運】
前世から定まっている運命。宿命。
しゅく‐え【宿衣】
内裏だいりに宿直する時の装束。とのいそうぞく。しゅくい。
しゅく‐えい【宿営】
①軍隊が営所に宿泊すること。また、その営所。陣営。
②軍隊が兵営外で宿泊すること。
しゅく‐えい【宿衛】‥ヱイ
宿直して護衛すること。また、その人。
しゅく‐えき【宿駅】
街道筋に、旅客を宿泊させ、または荷物の運搬に要する人馬などを継ぎ立てる設備のある所。鎌倉時代以降発達し、交通・経済上の地方的中心ともなり、江戸時代には宿場町として栄えた。しゅく。→駅制
しゅく‐えん【祝宴】
いわいの酒宴。「―をはる」
しゅく‐えん【祝筵】
祝宴の席。また、祝宴。
しゅく‐えん【宿怨】‥ヱン
年来のうらみ。「―を晴らす」
しゅく‐えん【宿縁】
前世からの因縁。宿因。しゅうえん。
しゅく‐おくり【宿送り】
(→)「宿継ぎ」に同じ。
しゅく‐が【祝賀】
祝い喜ぶこと。「勝利を―する」「―会」
しゅく‐がく【宿学】
かねてから名望のある、すぐれた学者。
しゅく‐がく【粛学】
大学教授会の内部抗争を関係当事者の人事処分によって処理すること。→平賀粛学
しゅく‐かご【宿駕籠】
旅人を乗せて宿駅間を往来した極めて粗末な駕籠。雲助駕籠。
宿駕籠
しゅく‐がよい【宿通い】‥ガヨヒ
宿場女郎のもとに通うこと。浄瑠璃、曾我扇八景「下人一人持たずして―のおかしさよ」
しゅく‐かん【宿官】‥クワン
平安時代、従五位下に昇って受領ずりょうに任ぜられる資格を得た者が、受領欠員がないため、一時的に任ぜられる諸国の権守ごんのかみ・介すけなどの称。やどりのつかさ。
しゅく‐がん【宿願】‥グワン
①〔仏〕前世におこした誓願。
②年来の願い。宿望。「ようやく―を果たした」
しゅく‐き【宿忌】
〔仏〕忌日の前日。また、葬儀の前夜。逮夜たいや。
しゅく‐き【淑気】
天地の間に満ち満ちているめでたいけはい。新年をことほぐ気持からいう。〈[季]新年〉
しゅく‐ぎ【祝儀】
⇒しゅうぎ
しゅく‐ぎ【宿疑】
かねてからの疑い。年来の疑問。
じゅく‐き【熟期】
果実が成熟して食用に適するようになる時期。開花後の日数に応じて早生・中生・晩中生・晩生などの区別がある。
じゅく‐ぎ【熟議】
よくよく評議すること。
しゅく‐ぐん【粛軍】
軍の綱紀を粛正すること。特に、二‐二六事件後に日本陸軍が部内の規律粛正をはかって行なった一連の人事異動等を指す。
しゅく‐けい【夙慧】
(「夙」は、早いの意)幼時から賢いこと。
しゅく‐けい【祝慶】
祝いよろこぶこと。
しゅく‐けい【粛啓】
(つつしんで申し上げるの意)手紙の書出しに用いる挨拶のことば。拝啓。粛呈。粛白。
しゅく‐けい【粛敬】
つつしみうやまうこと。
しゅく‐げん【縮減】
ちぢめ減らすこと。「予算の規模を―する」
しゅく‐ご【夙悟】
幼時から賢いこと。夙慧。夙敏。
じゅく‐ご【熟語】
①二つ以上の単語または2字以上の漢字が結合してできた語。「夜明け」「買物」「読書」の類。→熟字。
②(idiom)一定の言いまわしで特有な意味を表す成句。慣用句。成句。成語。
しゅく‐こう【宿構】
⇒しゅっこう
しゅく‐ごう【宿業】‥ゴフ
(スクゴウとも)〔仏〕現世に応報を招く原因となった前世の善悪の行為。
しゅく‐ごう【縮合】‥ガフ
〔化〕(condensation)2個以上の化合物が結合して、簡単な化合物(多くは水)を分離し、新たな化合物(縮合体)となること。酸とアルコールからエステルと水とが生成する反応の類。
しゅく‐こん【宿恨】
⇒しゅっこん
しゅくこん‐そう【宿根草】‥サウ
⇒しゅっこんそう
しゅく‐さい【祝祭】
①いわいのまつり。
②いわいとまつり。祝日と祭日。
⇒しゅくさい‐げき【祝祭劇】
⇒しゅくさい‐じつ【祝祭日】
しゅく‐さい【宿債】
①〔仏〕まだ償っていない前世の悪業。
②久しい以前の債務。前からの借債。
しゅく‐ざい【宿罪】
①〔仏〕宿世すくせの罪障。過去の罪過。
②〔宗〕(→)原罪げんざいに同じ。
しゅくさい‐げき【祝祭劇】
(Festspiel ドイツ)16〜18世紀、ヨーロッパの宮廷・教会などの祝典や祭に演じられた演劇や芸術的行事。
⇒しゅく‐さい【祝祭】
しゅくさい‐じつ【祝祭日】
①祝典・祭典の行われる定例の日。国家的・宗教的に制定された祝日と祭日。近代国家の独立・革命・戦勝記念日など、また、キリスト教の四旬節・復活祭・クリスマス、仏教の灌仏会かんぶつえなど。
②旧制で、国家の祝日と皇室の大祭日たいさいじつとの併称。1927年以後、祝日・準祝日として四方拝(1月1日)・新年宴会(1月5日)・紀元節(2月11日)・天長節(4月29日)・明治節(11月3日)があり、大祭日として元始祭(1月3日)・春季皇霊祭(3月21日頃)・神武天皇祭(4月3日)・秋季皇霊祭(9月23日頃)・神嘗祭(10月17日)・新嘗祭(11月23日)・大正天皇祭(12月25日)があった。→国民の祝日
⇒しゅく‐さい【祝祭】
しゅく‐さつ【宿札】
やどふだ。
しゅく‐さつ【粛殺】
(シクサツとも)きびしい秋気が草木をそこない枯らすこと。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「はびこる外道のしくさつの形」
しゅく‐さつ【縮刷】
版を縮小して印刷すること。また、その印刷物。
⇒しゅくさつ‐ばん【縮刷版】
じゅく‐さつ【熟察】
よくよく考えること。ふかく見きわめること。
しゅくさつ‐ばん【縮刷版】
版を縮刷して作った印刷物。「新聞の―」
⇒しゅく‐さつ【縮刷】
じゅく‐さん【熟蚕】
繭を作ろうとする蚕。食桑を止め、体は前半身から飴色となる。ひきこ。すがき。
しゅく‐し【夙志】
早くから抱いていたこころざし。「―を遂げる」
しゅく‐し【祝史】
みこ。はふり。神主。
しゅく‐し【祝詞】
①神に祈ることば。のりと。
②祝賀の意を述べることば。祝辞。
しゅく‐し【宿志】
(実現を望んで)長い間持ち続けていたこころざし。宿願。宿望。素志。「―を遂げる」
しゅく‐し【宿紙】
(スクシとも)薄墨色のすきがえしの紙。→薄墨紙→紙屋紙かみやがみ
しゅく‐じ【祝辞】
祝賀の意を表すことば。祝詞。「―を述べる」「来賓―」
しゅく‐じ【宿次】
①やどをとること。宿泊。
②宿場。宿駅。しゅく。
じゅく‐し【熟思】
つくづく思いめぐらすこと。深く考えること。熟慮。熟考。
じゅく‐し【熟柿】
よく熟した柿。うみ柿。〈[季]秋〉
⇒じゅくし‐くさ・い【熟柿臭い】
⇒じゅくし‐くび【熟柿首】
⇒じゅくし‐しゅぎ【熟柿主義】
じゅく‐し【熟紙】
漉すいた上に槌で打ち叩くなどの加工をした紙。打紙のほか雲母きらびき・礬砂どうさびきの紙や染色した紺紙・紅紙の類をいう。
じゅく‐し【熟視】
じっとみつめること。つらつらみること。「相手の顔を―する」
じゅく‐じ【熟地】‥ヂ
⇒じゅくち。サントスの御作業「―に蒔きたる種ばかり栄えて、一粒が万倍に分ずる」
じゅく‐じ【熟字】
2字以上の漢字が結合して一つの概念を表す語。「善良」「土産」の類。
⇒じゅくじ‐くん【熟字訓】
しゅく‐じき【宿食】
⇒しゅくしょく。〈日葡辞書〉
じゅく‐しき【熟識】
①よく知っていること。熟知。
②よく知っている人。親友。
じゅくし‐くさ・い【熟柿臭い】
〔形〕
酒に酔った人の息が臭く、熟柿のようなにおいがある。狂言、茶壺「ああ、―・い、酒に酔ふたと見えた」
⇒じゅく‐し【熟柿】
じゅくし‐くび【熟柿首】
(落ちやすいの意で)相手の首をののしっていう語。浄瑠璃、吉野都女楠「―ゆすり落しふみつぶしてくれんと」
⇒じゅく‐し【熟柿】
じゅくじ‐くん【熟字訓】
熟字を訓よみにすること。また、その訓。「私語」を「ささやき」、「五月雨」を「さみだれ」と訓読する類。
⇒じゅく‐じ【熟字】
じゅくし‐しゅぎ【熟柿主義】
柿が熟して自然に落ちるのを待つように、時機の到来を気長に待つ考え方。
⇒じゅく‐し【熟柿】
しゅく‐しつ【宿疾】
ながい間なおらないやまい。持病。宿痾しゅくあ。宿病。
しゅく‐じつ【祝日】
めでたい日。いわいの日。特に、国で定めた祝いの日。→国民の祝日→祝祭日
しゅく‐しゃ【宿舎】
①(旅先などで)やどる所。泊まる所。宿所。やど。
②職員などの住まいにあてる住宅。「公務員―」
しゅく‐しゃ【縮写】
原形を縮めてうつすこと。また、そのうつしたもの。「原図を―する」
じゅく‐しゃ【塾舎】
塾生の寄宿舎。
しゅく‐しゃく【縮尺】
①地図上での長さと実際の地表上での長さの比。比の形あるいは分子が1の分数で表す。
②製図で、実物より小さく描くこと。また、製図の寸法を実物の寸法で除した値(縮小比)。縮尺の種類は、製図規格で規定。
しゅく‐しゅ【宿主】
〔生〕(host)
①寄生生物が寄生する相手の生物。寄主。やどぬし。
②組織片や器官を移植するとき、移植される方の組織・個体。
しゅく‐じゅ【宿儒】
年功を積んで、名望のある儒者。
じゅく‐しゅ【熟手】
熟練した人。
しゅく‐しゅう【宿執】‥シフ
①〔仏〕前世から執着して離れない心の善悪の性質。十訓抄「前世の―にや、この事さりがたく心にかかり侍れば」
②久しい以前からの確執。
③昔からの友人。旧友。
しゅく‐しゅう【宿習】‥シフ
(シュクジュウとも)〔仏〕前世からの習慣。前世から積み重ねて来た善悪が潜在力となって現世に及ぶこと。保元物語「―の程こそ浅ましけれ」
しゅく‐じゅう【縮重】‥ヂユウ
〔理〕〔生〕(→)縮退に同じ。
しゅく‐じゅう【縮絨】
①毛織物仕上げの一工程。石鹸溶液・アルカリ溶液を混じ、圧力・摩擦を加え、毛織物の長さおよび幅を収縮し、組織を密にし、表面の毛端をからませること。縮充。
②地直しの一法。毛織物を服に仕立てる前に霧を吹いたり水に浸したりして布地をつめること。
⇒しゅくじゅう‐き【縮絨機】
しゅくじゅう‐き【縮絨機】
縮絨に使う機械。毛織物に溶液を含ませ、温度を上げながら強く圧搾・摩擦し、それを平均にさせ、短時間に仕上げる装置。ローラー式と臼式とがある。
⇒しゅく‐じゅう【縮絨】
しゅく‐じゅうごう【縮重合】‥ヂユウガフ
(→)重縮合に同じ。
しゅく‐しゅく【粛粛】
①つつしむさま。
②静かにひっそりしたさま。
③ひきしまったさま。
④おごそかなさま。「葬列が―と歩む」
じゅく‐じゅく
水気を多く含んでいるさま。液体がにじみ出てくるさま。
しゅく‐しょ【宿所】
①宿るところ。泊まる所。宿舎。やど。
②住む家。
しゅく‐じょ【淑女】‥ヂヨ
①[詩経周南、関雎]善良で徳のある婦人。
②品位のある女性。しとやかな婦人。レディー。「紳士―」
じゅく‐しょ【熟所】
よく慣れたところ。住みなれた場所。日葡辞書「ジュクショバウ(忘)ジガタシ」
しゅく‐しょう【祝捷】‥セフ
勝利を祝うこと。祝勝。
しゅく‐しょう【祝勝】
勝利を祝うこと。祝捷。「―会」
しゅく‐しょう【宿将】‥シヤウ
老功の大将。かねてから名望の高く力量ある老将。
しゅく‐しょう【縮小】‥セウ
ちぢまって小さくなること。ちぢめて小さくすること。「規模を―する」「軍備―」↔拡大。
⇒しゅくしょう‐かいしゃく【縮小解釈】
⇒しゅくしょう‐ごび【縮小語尾】
⇒しゅくしょう‐さいせいさん【縮小再生産】
しゅくしょう‐かいしゃく【縮小解釈】‥セウ‥
〔法〕法の語句・文章の意味を通常よりも狭く限定する解釈。↔拡大解釈。
⇒しゅく‐しょう【縮小】
じゅくじょう‐こうか【粥状硬化】‥ジヤウカウクワ
動脈硬化の一種。大動脈および中動脈に好発。内膜に水腫・線維化・コレステロール沈着・石灰化などを伴う巣状の肥厚を生じ、潰瘍化と出血を来す。病巣中心が皮膚のアテロームに類似し、粥かゆ状を呈する。
しゅくしょう‐ごび【縮小語尾】‥セウ‥
(→)指小辞ししょうじに同じ。
⇒しゅく‐しょう【縮小】
しゅくしょう‐さいせいさん【縮小再生産】‥セウ‥
再生産が今までよりも小さな規模で反復されること。戦争・天災や、恐慌・不況などの場合におこる。↔拡大再生産
⇒しゅく‐しょう【縮小】
しゅく‐しょく【宿食】
(シュクジキとも)食べた物が消化しないで胃の中にあること。また、その食物。今昔物語集1「腹中の―、風ふうと成りて」
じゅく‐しょく【熟食】
よく煮た食物。また、それを食べること。火食。
しゅく‐しん【祝聖】
(シンは唐音)禅院で、天皇の聖寿無窮を祝祷する法要。毎月1日・15日などに行う。
しゅく‐しん【宿心】
かねてからの志。宿志。
しゅくしん【粛慎・息慎・稷慎】
中国の古書にみえる中国東北地方の民族。後漢の挹婁ゆうろう、隋・唐の勿吉もっきつ・靺鞨まっかつはその後身というが確かでない。日本書紀には、欽明天皇の時に佐渡に来り、斉明天皇の時に阿倍比羅夫が征したと記す。みしはせ。
しゅく‐じん【宿神】
(→)守宮神すくじんに同じ。
しゅく‐じん【宿陣】‥ヂン
陣を取って宿ること。宿営。
しゅく‐じん【淑人】
徳行のある人。善良な人。よい人。
しゅくしんのう‐ぜんき【粛親王善耆】‥ワウ‥
清の政治家。太宗の長子豪格に始まる世襲親王家の10世。民政部尚書・理藩大臣などを歴任。1911年革命軍の蜂起に際し清朝擁護に尽力。日本軍のスパイとして処刑された川島芳子(愛新覚羅顕
)はその娘。(1866〜1922)
しゅく・す【祝す】
[一]〔他五〕
(→)「祝する」に同じ。
[二]〔他サ変〕
⇒しゅくする(サ変)
しゅく・す【宿す】
〔自五・サ変〕
やどる。泊まる。海道記「水沢すいたくに―・して風より立つ」
しゅく‐ず【縮図】‥ヅ
①原形を縮小して描写した図。
②(比喩的に)あるものの本質を失わないで形を小さくしたもの。「人生の―」
⇒しゅくず‐ほう【縮図法】
しゅくず【縮図】‥ヅ
徳田秋声の最後の小説。1941年から「都新聞」に連載、官憲の圧迫により中絶。銀子と均平という市井の人物を中心にその複雑な過去と時勢の推移を描いた自然主義文学の傑作。
じゅく・す【熟す】
[一]〔自五〕
(→)「熟する」に同じ。
[二]〔自サ変〕
⇒じゅくする(サ変)
しゅく‐すい【宿水】
前日から汲んでおいた水。くみおきの水。
しゅく‐すい【宿酔】
酒を多量に飲み、酩酊状態の去った翌日に、なお残存する頭痛・悪心おしんなどの中毒症状。ふつかよい。
しゅく‐すい【菽水】
(豆と水の意から)極めて粗末な食物。貧しい生活。雨月物語1「―の奴つぶねに御恩めぐみをかへしたてまつるべし」
⇒しゅくすい‐の‐かん【菽水の歓】
じゅく‐すい【熟睡】
ぐっすり眠ること。熟眠。うまい。
しゅくすい‐の‐かん【菽水の歓】‥クワン
[礼記檀弓下「菽まめを啜すすり水を飲むも其の歓を尽くす、斯れを之これ孝と謂う」]貧困の中にあってもよく孝養をつくすこと。
⇒しゅく‐すい【菽水】
しゅく‐すう【縮皺】
繭の表面のちぢれの状態。ちぢら。
しゅくず‐ほう【縮図法】‥ヅハフ
図面を一定の割合に縮小して描写する方法。
⇒しゅく‐ず【縮図】
しゅく・する【祝する】
〔他サ変〕[文]祝す(サ変)
いわう。賀する。ことほぐ。「友の結婚を―・する」
じゅく・する【熟する】
〔自サ変〕[文]熟す(サ変)
①よく煮える。
②(果実などが)十分にみのる。うれる。海道記「覚樹の木の実は―・するを期すべし」。「柿が―・する」
③物事が十分になる。よくととのう。大鏡道長「道心なんいとど―・し侍りぬる」。「機運が―・する」「―・した表現」
④物事によくなれる。なれて巧みにできるようになる。熟達する。習熟する。熟練する。「仕事に―・する」
しゅく‐せ【宿世】
〔仏〕
⇒すくせ
しゅく‐せい【夙成】
幼時から学業などができ上がっていて大人びること。早熟。早成。↔晩成
しゅく‐せい【叔世】
すえの世。末世。季世。
しゅく‐せい【叔斉】
「伯夷はくい叔斉」参照。
しゅく‐せい【祝聖】
〔宗〕(→)聖別せいべつに同じ。
しゅく‐せい【粛正】
厳重に取り締まって不正をなくすこと。「綱紀を―する」
しゅく‐せい【粛清】
不正者・反対者などを厳しく取り締まること。独裁政党などで、方針に反する者を排除すること。「対立分子を―する」
しゅく‐せい【粛静】
(→)静粛に同じ。
じゅく‐せい【塾生】
塾の学生・生徒。
じゅく‐せい【熟成】
①十分に熟してできあがること。
②〔化〕(ripening)物質を適当な温度に長時間放置して化学変化を行わせること。発酵の調節、コロイド粒子や沈殿の粒径の調節などにいう。時効。
③蛋白質・脂肪・炭水化物などが、酵素や微生物の作用により、腐敗することなく適度に分解され、特殊な香味を発すること。なれ。
しゅく‐せき【夙昔】
①むかし。以前。
②むかしから。ふだん。平生。宿昔。
しゅく‐せき【宿夕】
ひとよ。一夕。一夜。
しゅく‐せき【宿昔】
①むかし。以前。
②昨日。昨夜。
③むかしから。ふだん。平生。夙昔。「―青雲の志」
しゅく‐せき【宿碩】
(「碩」は大きいの意)老功で名望のある大学者。宿学。
しゅく‐せき【蹙蹐】
①足を縮めて小またに歩くこと。ぬきあし。
②恐れるさま。
しゅく‐せつ【祝節】
〔宗〕喜ばしい出来事を記念する祝いの日。キリスト教の復活節・降誕節など。
しゅく‐せつ【宿雪】
とけずに残っている雪。残雪。
しゅく‐ぜん【倏然】
にわかなさま。忽然。
しゅく‐ぜん【宿善】
(シュウゼンとも)〔仏〕前世に積んだ善根。保元物語(金刀比羅本)「―内にもよほしければ」。御文章「平生に弥陀如来の本願の我等をたすけたまふことわりをききひらくことは、宿善しゅうぜんの開発によるがゆゑなり」。〈日葡辞書〉
⇒しゅくぜん‐かいほつ【宿善開発】
しゅく‐ぜん【粛然】
①おごそかなさま。また、かしこまるさま。「―と襟を正す」
②しずかなさま。
しゅく‐ぜん【蹴然】
(シュクは漢音)慎むさま。また、不安なさま。
しゅくぜん‐かいほつ【宿善開発】
〔仏〕前世での善根功徳が因となり現世にあらわれて実を結ぶこと。
⇒しゅく‐ぜん【宿善】
しゅくせん‐りょう【縮線綾】
緯糸よこいとを浮かして織った浮織。
しゅく‐そ【宿訴】
以前からつづいている訴え。年来の訴願。源平盛衰記10「寺門の―といひ頼豪が本意といひ」
しゅく‐そう【宿草】‥サウ
(→)宿根草しゅっこんそうに同じ。
しゅくそう‐るい【菽草類】‥サウ‥
牧草や緑肥とするレンゲソウ・ハギなどのマメ科草本の総称。
しゅく‐ぞく【菽粟】
豆と粟もみごめ。穀類。
しゅく‐そん【宿存】
萼がく・花柱などが結実の時に至ってもなお残り、また、葉・果実などが冬を通して生存すること。
⇒しゅくそん‐がく【宿存萼】
しゅくそん‐がく【宿存萼】
果実が成熟してもなお残る萼。ホオズキ・カキの果実などの萼はその例。蔕へた。
⇒しゅく‐そん【宿存】
しゅくそん‐とう【叔孫通】
(シュクソンツウとも)前漢の儒者。号は稷嗣君しょくしくん。山東薛せつの人。高祖に仕えて朝儀を制定。恵帝の時、奉常卿として宗廟などの儀法を定め、太子太傅となる。生没年未詳。
しゅく‐たい【縮退】
①ちぢみ退くこと。恐縮してしりごみすること。
②(degeneracy)量子力学において、一つの系のある固有値(例えば一定値のエネルギー)に対応する状態が二つ以上あること。その系がある種の対称性をもつことを意味する。縮重。
③(degeneration)金属電子や極低温におけるヘリウムのように、古典統計法では記述できない粒子の状態。
④(degeneracy)分子遺伝学で、1種類のアミノ酸に対応して複数の遺伝子コドンが存在すること。縮重。
しゅく‐だい【宿題】
①あらかじめ提出して考えさせる課題。特に、詩文の題。
②学校で学習したことの復習または予習のため家庭でやらせる課題。「―を済ませてから遊ぶ」
③後日に解決の残されている問題。「今後の―とする」
しゅく‐だく【宿諾】
一度承諾したことをそのままにして実行しないでおくこと。
じゅく‐たつ【熟達】
熟練して上達すること。「フランス語に―する」
じゅく‐だん【熟談】
①よく相談すること。
②話合いでおりあいをつけること。示談。
しゅく‐ち【縮地】
[神仙伝壺公「費長房神術有り、能く地脈を縮む」]仙術によって地脈を縮め、距離を短くすること。「―の術」
じゅく‐ち【熟地】
(ジュクジとも)
①よく様子を知っている土地。↔生地せいち。
②肥沃な土地。ゆたかな土地。〈運歩色葉集〉
じゅく‐ち【熟知】
くわしく知っていること。よく知っていること。「事情を―している」
しゅく‐ちょう【宿鳥】‥テウ
ねている鳥。ねとり。また、木にやどっている鳥。
じゅく‐ちょう【塾長】‥チヤウ
塾の最高責任者。塾頭。
しゅく‐ちょく【宿直】
勤務先に交替で宿泊して夜の番をすること。また、その人。「―員」→とのい
しゅく‐ちん【宿賃】
やどちん。とまりちん。また、家の借り賃。やちん。西鶴織留2「親代よりその―にて世を暮せし人」
じゅく‐つう【熟通】
よくその事に通じていること。
しゅく‐つぎ【宿継ぎ・宿次ぎ】
人馬を継ぎかえて宿駅から宿駅へと人や荷物などを送ること。宿送り。駅逓。平治物語「財宝を―に送れとて」
⇒しゅくつぎ‐てがた【宿継ぎ手形】
しゅくつぎ‐てがた【宿継ぎ手形】
関所通行の免許状。古くは過書・路次手形・関所切手・関所札・通り手形などともいい、後には関所手形・関手形と称した。
⇒しゅく‐つぎ【宿継ぎ・宿次ぎ】
しゅく‐てい【粛呈】
(つつしんでさし上げる意)手紙の冒頭に書く挨拶の語。
しゅく‐てき【宿敵】
年来の敵。ずっと以前からのかたき。源平盛衰記26「一門の―」
しゅく‐てだい【宿手代】
(→)宿役人に同じ。
しゅく‐てつ【叔姪】
おじとめい。また、おじとおい。→姪てつ
しゅく‐てん【祝典】
祝いの儀式。「―に参列する」
しゅく‐でん【祝電】
祝いの電報。「―を打つ」
じゅく‐でん【熟田】
よく耕作した田地。
じゅく‐と【塾徒】
塾の生徒。塾生。
じゅく‐と【熟図】
深く考えること。熟思。熟考。
じゅく‐ど【熟度】
①果実の成熟度。食味・着色・糖度・酸度・硬度などの質的な変化から判定する。
②堆肥の発酵の度合。
③習熟の度合。
しゅく‐とう【祝祷】‥タウ
(benediction)キリスト教で、牧師や司祭が礼拝式の終りに会衆のためにする祝福の祈祷。
しゅく‐とう【粛党】‥タウ
政党が、内部の腐敗を除き、乱れを正すこと。
しゅく‐どう【縮瞳】
瞳孔反射などによって、瞳孔の縮小した状態。↔散瞳
じゅく‐とう【塾頭】
塾生の監督・取締りに当たるもの。また、塾長。
しゅく‐とく【宿徳】
①高徳の老人。しゅうとく。
②前世に行なった福徳。宿福。
しゅく‐とく【淑徳】
しとやかな徳。婦人の美徳。
しゅく‐とく【淑慝】
[書経畢命]善と悪。よしあし。良否。
じゅく‐どく【熟読】
文章の意味をよく考えてじっくりと読むこと。「マニュアルを―する」
⇒じゅくどく‐がんみ【熟読玩味】
じゅくどく‐がんみ【熟読玩味】‥グワン‥
じっくりと味わって読むこと。
⇒じゅく‐どく【熟読】
しゅく‐と‐して【粛として】
①つつしんで。粛然と。「―襟を正す」
②静まりかえって。「―声なし」
しゅく‐どの【夙殿・宿殿】
(わざと敬称「殿」を付けて、逆に軽蔑の気持をこめた語)(→)夙しゅくに同じ。
しゅく‐にち【祝日】
⇒しゅくじつ。〈日葡辞書〉
しゅく‐ねん【宿年】
積もる年月。多年。積年。
しゅく‐ねん【宿念】
前から持っている気持。前々からの願望。宿望。
じゅく‐ねん【熟年】
人生の経験を積み円熟した年ごろ。「老年」の前に当たり、中高年に相当。1970年代後期に作られた語。
しゅく‐の‐もの【夙の者・宿の者・祝の者】
近世、大和・河内・摂津などで賤民視された人々。年始の万歳・獅子舞や陰陽師・唱門師などをして渡世した。世間胸算用4「都の外の―といふ男ども、…例にまかせて祝ひはじめ」
しゅく‐ば【宿場】
(江戸語ではシクバとも)近世、宿駅の称。しゅく。「―人足」
⇒しゅくば‐じょろう【宿場女郎】
⇒しゅくば‐まち【宿場町】
しゅく‐はい【祝杯・祝盃】
祝賀のために飲む酒杯。「―をあげる」
しゅく‐はい【粛拝】
①うつむいて手さきが地につくまで頭を下げる礼。
②手紙の末尾にしるす挨拶の語。
しゅく‐はく【叔伯】
弟と兄。兄弟。
しゅく‐はく【宿泊】
自分の家以外の所に泊まること。やどること。やどり。とまり。「旅館に―する」「―料」
しゅく‐はく【粛白】
(つつしんで申し上げる意)手紙の初めに用いる挨拶の語。粛啓。
しゅく‐ばく【菽麦】
まめとむぎ。
⇒菽麦を弁ぜず
しゅく【祝】
(シュウとも)いわうこと。いわい。「―御入学」
しゅく【宿】
①やどること。
②旅人のとまる所。やど。また、宿屋の集まっている所。宿駅。「小田原の―」
③星座。徒然草「この―、清明なる故に」
④⇒しゅく(夙)
しゅく【粥】
朝、粥かゆを食うことから、禅家で朝飯のこと。
しゅ‐く【衆苦】
多くの苦痛。衆人の苦痛。しゅうく。源平盛衰記45「一心に念仏申して―永くへだたり」
しゅ‐ぐ【手具】
新体操などで演技に用いるボール・棍棒・帯状布などの道具。
じゅく【塾】
勉学を教授する私設の学舎。→私塾
しゅく‐あ【宿痾】
ながい間なおらない病気。宿病。宿疾。持病。痼疾こしつ。「―に苦しむ」
しゅく‐あく【宿悪】
①以前に犯した悪事。旧悪。
②〔仏〕前世で犯した悪業。
しゅく‐あん【宿案】
前々から考えていた案。
じゅく‐あん【熟案】
つくづくと思案すること。深く思案すること。熟考。熟慮。
しゅく‐い【祝意】
祝う気持。賀意。「―を表す」
しゅく‐い【宿衣】
⇒しゅくえ
しゅく‐い【宿意】
①かねてからの意見。年来の志望。
②かねてからのうらみ。宿怨。宿恨。遺恨。太平記18「その時の―相残つて」
しゅく‐いり【宿入り】
宿所や宿駅にはいって来ること。好色一代男5「その時は小室ぶしの最中、―にうたひて」
しゅく‐いん【宿因】
(スクインとも)〔仏〕前世からの因縁。前世に作った業因ごういん。宿縁。今昔物語集7「二度人間に生れて―の厚き事を顕はせる也」
しゅく‐いんめい【祝允明】
明の文人・書家。字は希哲、号は枝山。長州(江蘇蘇州)の人。「懐星堂集」「蘇材小纂」「九朝野記」などの著がある。(1460〜1526)
しゅく‐う【宿雨】
①連日降りつづく雨。ながあめ。霖雨りんう。
②前夜からの雨。
しゅ‐ぐう【殊遇】
特別のてあつい待遇。
しゅく‐うん【宿運】
前世から定まっている運命。宿命。
しゅく‐え【宿衣】
内裏だいりに宿直する時の装束。とのいそうぞく。しゅくい。
しゅく‐えい【宿営】
①軍隊が営所に宿泊すること。また、その営所。陣営。
②軍隊が兵営外で宿泊すること。
しゅく‐えい【宿衛】‥ヱイ
宿直して護衛すること。また、その人。
しゅく‐えき【宿駅】
街道筋に、旅客を宿泊させ、または荷物の運搬に要する人馬などを継ぎ立てる設備のある所。鎌倉時代以降発達し、交通・経済上の地方的中心ともなり、江戸時代には宿場町として栄えた。しゅく。→駅制
しゅく‐えん【祝宴】
いわいの酒宴。「―をはる」
しゅく‐えん【祝筵】
祝宴の席。また、祝宴。
しゅく‐えん【宿怨】‥ヱン
年来のうらみ。「―を晴らす」
しゅく‐えん【宿縁】
前世からの因縁。宿因。しゅうえん。
しゅく‐おくり【宿送り】
(→)「宿継ぎ」に同じ。
しゅく‐が【祝賀】
祝い喜ぶこと。「勝利を―する」「―会」
しゅく‐がく【宿学】
かねてから名望のある、すぐれた学者。
しゅく‐がく【粛学】
大学教授会の内部抗争を関係当事者の人事処分によって処理すること。→平賀粛学
しゅく‐かご【宿駕籠】
旅人を乗せて宿駅間を往来した極めて粗末な駕籠。雲助駕籠。
宿駕籠
しゅく‐がよい【宿通い】‥ガヨヒ
宿場女郎のもとに通うこと。浄瑠璃、曾我扇八景「下人一人持たずして―のおかしさよ」
しゅく‐かん【宿官】‥クワン
平安時代、従五位下に昇って受領ずりょうに任ぜられる資格を得た者が、受領欠員がないため、一時的に任ぜられる諸国の権守ごんのかみ・介すけなどの称。やどりのつかさ。
しゅく‐がん【宿願】‥グワン
①〔仏〕前世におこした誓願。
②年来の願い。宿望。「ようやく―を果たした」
しゅく‐き【宿忌】
〔仏〕忌日の前日。また、葬儀の前夜。逮夜たいや。
しゅく‐き【淑気】
天地の間に満ち満ちているめでたいけはい。新年をことほぐ気持からいう。〈[季]新年〉
しゅく‐ぎ【祝儀】
⇒しゅうぎ
しゅく‐ぎ【宿疑】
かねてからの疑い。年来の疑問。
じゅく‐き【熟期】
果実が成熟して食用に適するようになる時期。開花後の日数に応じて早生・中生・晩中生・晩生などの区別がある。
じゅく‐ぎ【熟議】
よくよく評議すること。
しゅく‐ぐん【粛軍】
軍の綱紀を粛正すること。特に、二‐二六事件後に日本陸軍が部内の規律粛正をはかって行なった一連の人事異動等を指す。
しゅく‐けい【夙慧】
(「夙」は、早いの意)幼時から賢いこと。
しゅく‐けい【祝慶】
祝いよろこぶこと。
しゅく‐けい【粛啓】
(つつしんで申し上げるの意)手紙の書出しに用いる挨拶のことば。拝啓。粛呈。粛白。
しゅく‐けい【粛敬】
つつしみうやまうこと。
しゅく‐げん【縮減】
ちぢめ減らすこと。「予算の規模を―する」
しゅく‐ご【夙悟】
幼時から賢いこと。夙慧。夙敏。
じゅく‐ご【熟語】
①二つ以上の単語または2字以上の漢字が結合してできた語。「夜明け」「買物」「読書」の類。→熟字。
②(idiom)一定の言いまわしで特有な意味を表す成句。慣用句。成句。成語。
しゅく‐こう【宿構】
⇒しゅっこう
しゅく‐ごう【宿業】‥ゴフ
(スクゴウとも)〔仏〕現世に応報を招く原因となった前世の善悪の行為。
しゅく‐ごう【縮合】‥ガフ
〔化〕(condensation)2個以上の化合物が結合して、簡単な化合物(多くは水)を分離し、新たな化合物(縮合体)となること。酸とアルコールからエステルと水とが生成する反応の類。
しゅく‐こん【宿恨】
⇒しゅっこん
しゅくこん‐そう【宿根草】‥サウ
⇒しゅっこんそう
しゅく‐さい【祝祭】
①いわいのまつり。
②いわいとまつり。祝日と祭日。
⇒しゅくさい‐げき【祝祭劇】
⇒しゅくさい‐じつ【祝祭日】
しゅく‐さい【宿債】
①〔仏〕まだ償っていない前世の悪業。
②久しい以前の債務。前からの借債。
しゅく‐ざい【宿罪】
①〔仏〕宿世すくせの罪障。過去の罪過。
②〔宗〕(→)原罪げんざいに同じ。
しゅくさい‐げき【祝祭劇】
(Festspiel ドイツ)16〜18世紀、ヨーロッパの宮廷・教会などの祝典や祭に演じられた演劇や芸術的行事。
⇒しゅく‐さい【祝祭】
しゅくさい‐じつ【祝祭日】
①祝典・祭典の行われる定例の日。国家的・宗教的に制定された祝日と祭日。近代国家の独立・革命・戦勝記念日など、また、キリスト教の四旬節・復活祭・クリスマス、仏教の灌仏会かんぶつえなど。
②旧制で、国家の祝日と皇室の大祭日たいさいじつとの併称。1927年以後、祝日・準祝日として四方拝(1月1日)・新年宴会(1月5日)・紀元節(2月11日)・天長節(4月29日)・明治節(11月3日)があり、大祭日として元始祭(1月3日)・春季皇霊祭(3月21日頃)・神武天皇祭(4月3日)・秋季皇霊祭(9月23日頃)・神嘗祭(10月17日)・新嘗祭(11月23日)・大正天皇祭(12月25日)があった。→国民の祝日
⇒しゅく‐さい【祝祭】
しゅく‐さつ【宿札】
やどふだ。
しゅく‐さつ【粛殺】
(シクサツとも)きびしい秋気が草木をそこない枯らすこと。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「はびこる外道のしくさつの形」
しゅく‐さつ【縮刷】
版を縮小して印刷すること。また、その印刷物。
⇒しゅくさつ‐ばん【縮刷版】
じゅく‐さつ【熟察】
よくよく考えること。ふかく見きわめること。
しゅくさつ‐ばん【縮刷版】
版を縮刷して作った印刷物。「新聞の―」
⇒しゅく‐さつ【縮刷】
じゅく‐さん【熟蚕】
繭を作ろうとする蚕。食桑を止め、体は前半身から飴色となる。ひきこ。すがき。
しゅく‐し【夙志】
早くから抱いていたこころざし。「―を遂げる」
しゅく‐し【祝史】
みこ。はふり。神主。
しゅく‐し【祝詞】
①神に祈ることば。のりと。
②祝賀の意を述べることば。祝辞。
しゅく‐し【宿志】
(実現を望んで)長い間持ち続けていたこころざし。宿願。宿望。素志。「―を遂げる」
しゅく‐し【宿紙】
(スクシとも)薄墨色のすきがえしの紙。→薄墨紙→紙屋紙かみやがみ
しゅく‐じ【祝辞】
祝賀の意を表すことば。祝詞。「―を述べる」「来賓―」
しゅく‐じ【宿次】
①やどをとること。宿泊。
②宿場。宿駅。しゅく。
じゅく‐し【熟思】
つくづく思いめぐらすこと。深く考えること。熟慮。熟考。
じゅく‐し【熟柿】
よく熟した柿。うみ柿。〈[季]秋〉
⇒じゅくし‐くさ・い【熟柿臭い】
⇒じゅくし‐くび【熟柿首】
⇒じゅくし‐しゅぎ【熟柿主義】
じゅく‐し【熟紙】
漉すいた上に槌で打ち叩くなどの加工をした紙。打紙のほか雲母きらびき・礬砂どうさびきの紙や染色した紺紙・紅紙の類をいう。
じゅく‐し【熟視】
じっとみつめること。つらつらみること。「相手の顔を―する」
じゅく‐じ【熟地】‥ヂ
⇒じゅくち。サントスの御作業「―に蒔きたる種ばかり栄えて、一粒が万倍に分ずる」
じゅく‐じ【熟字】
2字以上の漢字が結合して一つの概念を表す語。「善良」「土産」の類。
⇒じゅくじ‐くん【熟字訓】
しゅく‐じき【宿食】
⇒しゅくしょく。〈日葡辞書〉
じゅく‐しき【熟識】
①よく知っていること。熟知。
②よく知っている人。親友。
じゅくし‐くさ・い【熟柿臭い】
〔形〕
酒に酔った人の息が臭く、熟柿のようなにおいがある。狂言、茶壺「ああ、―・い、酒に酔ふたと見えた」
⇒じゅく‐し【熟柿】
じゅくし‐くび【熟柿首】
(落ちやすいの意で)相手の首をののしっていう語。浄瑠璃、吉野都女楠「―ゆすり落しふみつぶしてくれんと」
⇒じゅく‐し【熟柿】
じゅくじ‐くん【熟字訓】
熟字を訓よみにすること。また、その訓。「私語」を「ささやき」、「五月雨」を「さみだれ」と訓読する類。
⇒じゅく‐じ【熟字】
じゅくし‐しゅぎ【熟柿主義】
柿が熟して自然に落ちるのを待つように、時機の到来を気長に待つ考え方。
⇒じゅく‐し【熟柿】
しゅく‐しつ【宿疾】
ながい間なおらないやまい。持病。宿痾しゅくあ。宿病。
しゅく‐じつ【祝日】
めでたい日。いわいの日。特に、国で定めた祝いの日。→国民の祝日→祝祭日
しゅく‐しゃ【宿舎】
①(旅先などで)やどる所。泊まる所。宿所。やど。
②職員などの住まいにあてる住宅。「公務員―」
しゅく‐しゃ【縮写】
原形を縮めてうつすこと。また、そのうつしたもの。「原図を―する」
じゅく‐しゃ【塾舎】
塾生の寄宿舎。
しゅく‐しゃく【縮尺】
①地図上での長さと実際の地表上での長さの比。比の形あるいは分子が1の分数で表す。
②製図で、実物より小さく描くこと。また、製図の寸法を実物の寸法で除した値(縮小比)。縮尺の種類は、製図規格で規定。
しゅく‐しゅ【宿主】
〔生〕(host)
①寄生生物が寄生する相手の生物。寄主。やどぬし。
②組織片や器官を移植するとき、移植される方の組織・個体。
しゅく‐じゅ【宿儒】
年功を積んで、名望のある儒者。
じゅく‐しゅ【熟手】
熟練した人。
しゅく‐しゅう【宿執】‥シフ
①〔仏〕前世から執着して離れない心の善悪の性質。十訓抄「前世の―にや、この事さりがたく心にかかり侍れば」
②久しい以前からの確執。
③昔からの友人。旧友。
しゅく‐しゅう【宿習】‥シフ
(シュクジュウとも)〔仏〕前世からの習慣。前世から積み重ねて来た善悪が潜在力となって現世に及ぶこと。保元物語「―の程こそ浅ましけれ」
しゅく‐じゅう【縮重】‥ヂユウ
〔理〕〔生〕(→)縮退に同じ。
しゅく‐じゅう【縮絨】
①毛織物仕上げの一工程。石鹸溶液・アルカリ溶液を混じ、圧力・摩擦を加え、毛織物の長さおよび幅を収縮し、組織を密にし、表面の毛端をからませること。縮充。
②地直しの一法。毛織物を服に仕立てる前に霧を吹いたり水に浸したりして布地をつめること。
⇒しゅくじゅう‐き【縮絨機】
しゅくじゅう‐き【縮絨機】
縮絨に使う機械。毛織物に溶液を含ませ、温度を上げながら強く圧搾・摩擦し、それを平均にさせ、短時間に仕上げる装置。ローラー式と臼式とがある。
⇒しゅく‐じゅう【縮絨】
しゅく‐じゅうごう【縮重合】‥ヂユウガフ
(→)重縮合に同じ。
しゅく‐しゅく【粛粛】
①つつしむさま。
②静かにひっそりしたさま。
③ひきしまったさま。
④おごそかなさま。「葬列が―と歩む」
じゅく‐じゅく
水気を多く含んでいるさま。液体がにじみ出てくるさま。
しゅく‐しょ【宿所】
①宿るところ。泊まる所。宿舎。やど。
②住む家。
しゅく‐じょ【淑女】‥ヂヨ
①[詩経周南、関雎]善良で徳のある婦人。
②品位のある女性。しとやかな婦人。レディー。「紳士―」
じゅく‐しょ【熟所】
よく慣れたところ。住みなれた場所。日葡辞書「ジュクショバウ(忘)ジガタシ」
しゅく‐しょう【祝捷】‥セフ
勝利を祝うこと。祝勝。
しゅく‐しょう【祝勝】
勝利を祝うこと。祝捷。「―会」
しゅく‐しょう【宿将】‥シヤウ
老功の大将。かねてから名望の高く力量ある老将。
しゅく‐しょう【縮小】‥セウ
ちぢまって小さくなること。ちぢめて小さくすること。「規模を―する」「軍備―」↔拡大。
⇒しゅくしょう‐かいしゃく【縮小解釈】
⇒しゅくしょう‐ごび【縮小語尾】
⇒しゅくしょう‐さいせいさん【縮小再生産】
しゅくしょう‐かいしゃく【縮小解釈】‥セウ‥
〔法〕法の語句・文章の意味を通常よりも狭く限定する解釈。↔拡大解釈。
⇒しゅく‐しょう【縮小】
じゅくじょう‐こうか【粥状硬化】‥ジヤウカウクワ
動脈硬化の一種。大動脈および中動脈に好発。内膜に水腫・線維化・コレステロール沈着・石灰化などを伴う巣状の肥厚を生じ、潰瘍化と出血を来す。病巣中心が皮膚のアテロームに類似し、粥かゆ状を呈する。
しゅくしょう‐ごび【縮小語尾】‥セウ‥
(→)指小辞ししょうじに同じ。
⇒しゅく‐しょう【縮小】
しゅくしょう‐さいせいさん【縮小再生産】‥セウ‥
再生産が今までよりも小さな規模で反復されること。戦争・天災や、恐慌・不況などの場合におこる。↔拡大再生産
⇒しゅく‐しょう【縮小】
しゅく‐しょく【宿食】
(シュクジキとも)食べた物が消化しないで胃の中にあること。また、その食物。今昔物語集1「腹中の―、風ふうと成りて」
じゅく‐しょく【熟食】
よく煮た食物。また、それを食べること。火食。
しゅく‐しん【祝聖】
(シンは唐音)禅院で、天皇の聖寿無窮を祝祷する法要。毎月1日・15日などに行う。
しゅく‐しん【宿心】
かねてからの志。宿志。
しゅくしん【粛慎・息慎・稷慎】
中国の古書にみえる中国東北地方の民族。後漢の挹婁ゆうろう、隋・唐の勿吉もっきつ・靺鞨まっかつはその後身というが確かでない。日本書紀には、欽明天皇の時に佐渡に来り、斉明天皇の時に阿倍比羅夫が征したと記す。みしはせ。
しゅく‐じん【宿神】
(→)守宮神すくじんに同じ。
しゅく‐じん【宿陣】‥ヂン
陣を取って宿ること。宿営。
しゅく‐じん【淑人】
徳行のある人。善良な人。よい人。
しゅくしんのう‐ぜんき【粛親王善耆】‥ワウ‥
清の政治家。太宗の長子豪格に始まる世襲親王家の10世。民政部尚書・理藩大臣などを歴任。1911年革命軍の蜂起に際し清朝擁護に尽力。日本軍のスパイとして処刑された川島芳子(愛新覚羅顕
)はその娘。(1866〜1922)
しゅく・す【祝す】
[一]〔他五〕
(→)「祝する」に同じ。
[二]〔他サ変〕
⇒しゅくする(サ変)
しゅく・す【宿す】
〔自五・サ変〕
やどる。泊まる。海道記「水沢すいたくに―・して風より立つ」
しゅく‐ず【縮図】‥ヅ
①原形を縮小して描写した図。
②(比喩的に)あるものの本質を失わないで形を小さくしたもの。「人生の―」
⇒しゅくず‐ほう【縮図法】
しゅくず【縮図】‥ヅ
徳田秋声の最後の小説。1941年から「都新聞」に連載、官憲の圧迫により中絶。銀子と均平という市井の人物を中心にその複雑な過去と時勢の推移を描いた自然主義文学の傑作。
じゅく・す【熟す】
[一]〔自五〕
(→)「熟する」に同じ。
[二]〔自サ変〕
⇒じゅくする(サ変)
しゅく‐すい【宿水】
前日から汲んでおいた水。くみおきの水。
しゅく‐すい【宿酔】
酒を多量に飲み、酩酊状態の去った翌日に、なお残存する頭痛・悪心おしんなどの中毒症状。ふつかよい。
しゅく‐すい【菽水】
(豆と水の意から)極めて粗末な食物。貧しい生活。雨月物語1「―の奴つぶねに御恩めぐみをかへしたてまつるべし」
⇒しゅくすい‐の‐かん【菽水の歓】
じゅく‐すい【熟睡】
ぐっすり眠ること。熟眠。うまい。
しゅくすい‐の‐かん【菽水の歓】‥クワン
[礼記檀弓下「菽まめを啜すすり水を飲むも其の歓を尽くす、斯れを之これ孝と謂う」]貧困の中にあってもよく孝養をつくすこと。
⇒しゅく‐すい【菽水】
しゅく‐すう【縮皺】
繭の表面のちぢれの状態。ちぢら。
しゅくず‐ほう【縮図法】‥ヅハフ
図面を一定の割合に縮小して描写する方法。
⇒しゅく‐ず【縮図】
しゅく・する【祝する】
〔他サ変〕[文]祝す(サ変)
いわう。賀する。ことほぐ。「友の結婚を―・する」
じゅく・する【熟する】
〔自サ変〕[文]熟す(サ変)
①よく煮える。
②(果実などが)十分にみのる。うれる。海道記「覚樹の木の実は―・するを期すべし」。「柿が―・する」
③物事が十分になる。よくととのう。大鏡道長「道心なんいとど―・し侍りぬる」。「機運が―・する」「―・した表現」
④物事によくなれる。なれて巧みにできるようになる。熟達する。習熟する。熟練する。「仕事に―・する」
しゅく‐せ【宿世】
〔仏〕
⇒すくせ
しゅく‐せい【夙成】
幼時から学業などができ上がっていて大人びること。早熟。早成。↔晩成
しゅく‐せい【叔世】
すえの世。末世。季世。
しゅく‐せい【叔斉】
「伯夷はくい叔斉」参照。
しゅく‐せい【祝聖】
〔宗〕(→)聖別せいべつに同じ。
しゅく‐せい【粛正】
厳重に取り締まって不正をなくすこと。「綱紀を―する」
しゅく‐せい【粛清】
不正者・反対者などを厳しく取り締まること。独裁政党などで、方針に反する者を排除すること。「対立分子を―する」
しゅく‐せい【粛静】
(→)静粛に同じ。
じゅく‐せい【塾生】
塾の学生・生徒。
じゅく‐せい【熟成】
①十分に熟してできあがること。
②〔化〕(ripening)物質を適当な温度に長時間放置して化学変化を行わせること。発酵の調節、コロイド粒子や沈殿の粒径の調節などにいう。時効。
③蛋白質・脂肪・炭水化物などが、酵素や微生物の作用により、腐敗することなく適度に分解され、特殊な香味を発すること。なれ。
しゅく‐せき【夙昔】
①むかし。以前。
②むかしから。ふだん。平生。宿昔。
しゅく‐せき【宿夕】
ひとよ。一夕。一夜。
しゅく‐せき【宿昔】
①むかし。以前。
②昨日。昨夜。
③むかしから。ふだん。平生。夙昔。「―青雲の志」
しゅく‐せき【宿碩】
(「碩」は大きいの意)老功で名望のある大学者。宿学。
しゅく‐せき【蹙蹐】
①足を縮めて小またに歩くこと。ぬきあし。
②恐れるさま。
しゅく‐せつ【祝節】
〔宗〕喜ばしい出来事を記念する祝いの日。キリスト教の復活節・降誕節など。
しゅく‐せつ【宿雪】
とけずに残っている雪。残雪。
しゅく‐ぜん【倏然】
にわかなさま。忽然。
しゅく‐ぜん【宿善】
(シュウゼンとも)〔仏〕前世に積んだ善根。保元物語(金刀比羅本)「―内にもよほしければ」。御文章「平生に弥陀如来の本願の我等をたすけたまふことわりをききひらくことは、宿善しゅうぜんの開発によるがゆゑなり」。〈日葡辞書〉
⇒しゅくぜん‐かいほつ【宿善開発】
しゅく‐ぜん【粛然】
①おごそかなさま。また、かしこまるさま。「―と襟を正す」
②しずかなさま。
しゅく‐ぜん【蹴然】
(シュクは漢音)慎むさま。また、不安なさま。
しゅくぜん‐かいほつ【宿善開発】
〔仏〕前世での善根功徳が因となり現世にあらわれて実を結ぶこと。
⇒しゅく‐ぜん【宿善】
しゅくせん‐りょう【縮線綾】
緯糸よこいとを浮かして織った浮織。
しゅく‐そ【宿訴】
以前からつづいている訴え。年来の訴願。源平盛衰記10「寺門の―といひ頼豪が本意といひ」
しゅく‐そう【宿草】‥サウ
(→)宿根草しゅっこんそうに同じ。
しゅくそう‐るい【菽草類】‥サウ‥
牧草や緑肥とするレンゲソウ・ハギなどのマメ科草本の総称。
しゅく‐ぞく【菽粟】
豆と粟もみごめ。穀類。
しゅく‐そん【宿存】
萼がく・花柱などが結実の時に至ってもなお残り、また、葉・果実などが冬を通して生存すること。
⇒しゅくそん‐がく【宿存萼】
しゅくそん‐がく【宿存萼】
果実が成熟してもなお残る萼。ホオズキ・カキの果実などの萼はその例。蔕へた。
⇒しゅく‐そん【宿存】
しゅくそん‐とう【叔孫通】
(シュクソンツウとも)前漢の儒者。号は稷嗣君しょくしくん。山東薛せつの人。高祖に仕えて朝儀を制定。恵帝の時、奉常卿として宗廟などの儀法を定め、太子太傅となる。生没年未詳。
しゅく‐たい【縮退】
①ちぢみ退くこと。恐縮してしりごみすること。
②(degeneracy)量子力学において、一つの系のある固有値(例えば一定値のエネルギー)に対応する状態が二つ以上あること。その系がある種の対称性をもつことを意味する。縮重。
③(degeneration)金属電子や極低温におけるヘリウムのように、古典統計法では記述できない粒子の状態。
④(degeneracy)分子遺伝学で、1種類のアミノ酸に対応して複数の遺伝子コドンが存在すること。縮重。
しゅく‐だい【宿題】
①あらかじめ提出して考えさせる課題。特に、詩文の題。
②学校で学習したことの復習または予習のため家庭でやらせる課題。「―を済ませてから遊ぶ」
③後日に解決の残されている問題。「今後の―とする」
しゅく‐だく【宿諾】
一度承諾したことをそのままにして実行しないでおくこと。
じゅく‐たつ【熟達】
熟練して上達すること。「フランス語に―する」
じゅく‐だん【熟談】
①よく相談すること。
②話合いでおりあいをつけること。示談。
しゅく‐ち【縮地】
[神仙伝壺公「費長房神術有り、能く地脈を縮む」]仙術によって地脈を縮め、距離を短くすること。「―の術」
じゅく‐ち【熟地】
(ジュクジとも)
①よく様子を知っている土地。↔生地せいち。
②肥沃な土地。ゆたかな土地。〈運歩色葉集〉
じゅく‐ち【熟知】
くわしく知っていること。よく知っていること。「事情を―している」
しゅく‐ちょう【宿鳥】‥テウ
ねている鳥。ねとり。また、木にやどっている鳥。
じゅく‐ちょう【塾長】‥チヤウ
塾の最高責任者。塾頭。
しゅく‐ちょく【宿直】
勤務先に交替で宿泊して夜の番をすること。また、その人。「―員」→とのい
しゅく‐ちん【宿賃】
やどちん。とまりちん。また、家の借り賃。やちん。西鶴織留2「親代よりその―にて世を暮せし人」
じゅく‐つう【熟通】
よくその事に通じていること。
しゅく‐つぎ【宿継ぎ・宿次ぎ】
人馬を継ぎかえて宿駅から宿駅へと人や荷物などを送ること。宿送り。駅逓。平治物語「財宝を―に送れとて」
⇒しゅくつぎ‐てがた【宿継ぎ手形】
しゅくつぎ‐てがた【宿継ぎ手形】
関所通行の免許状。古くは過書・路次手形・関所切手・関所札・通り手形などともいい、後には関所手形・関手形と称した。
⇒しゅく‐つぎ【宿継ぎ・宿次ぎ】
しゅく‐てい【粛呈】
(つつしんでさし上げる意)手紙の冒頭に書く挨拶の語。
しゅく‐てき【宿敵】
年来の敵。ずっと以前からのかたき。源平盛衰記26「一門の―」
しゅく‐てだい【宿手代】
(→)宿役人に同じ。
しゅく‐てつ【叔姪】
おじとめい。また、おじとおい。→姪てつ
しゅく‐てん【祝典】
祝いの儀式。「―に参列する」
しゅく‐でん【祝電】
祝いの電報。「―を打つ」
じゅく‐でん【熟田】
よく耕作した田地。
じゅく‐と【塾徒】
塾の生徒。塾生。
じゅく‐と【熟図】
深く考えること。熟思。熟考。
じゅく‐ど【熟度】
①果実の成熟度。食味・着色・糖度・酸度・硬度などの質的な変化から判定する。
②堆肥の発酵の度合。
③習熟の度合。
しゅく‐とう【祝祷】‥タウ
(benediction)キリスト教で、牧師や司祭が礼拝式の終りに会衆のためにする祝福の祈祷。
しゅく‐とう【粛党】‥タウ
政党が、内部の腐敗を除き、乱れを正すこと。
しゅく‐どう【縮瞳】
瞳孔反射などによって、瞳孔の縮小した状態。↔散瞳
じゅく‐とう【塾頭】
塾生の監督・取締りに当たるもの。また、塾長。
しゅく‐とく【宿徳】
①高徳の老人。しゅうとく。
②前世に行なった福徳。宿福。
しゅく‐とく【淑徳】
しとやかな徳。婦人の美徳。
しゅく‐とく【淑慝】
[書経畢命]善と悪。よしあし。良否。
じゅく‐どく【熟読】
文章の意味をよく考えてじっくりと読むこと。「マニュアルを―する」
⇒じゅくどく‐がんみ【熟読玩味】
じゅくどく‐がんみ【熟読玩味】‥グワン‥
じっくりと味わって読むこと。
⇒じゅく‐どく【熟読】
しゅく‐と‐して【粛として】
①つつしんで。粛然と。「―襟を正す」
②静まりかえって。「―声なし」
しゅく‐どの【夙殿・宿殿】
(わざと敬称「殿」を付けて、逆に軽蔑の気持をこめた語)(→)夙しゅくに同じ。
しゅく‐にち【祝日】
⇒しゅくじつ。〈日葡辞書〉
しゅく‐ねん【宿年】
積もる年月。多年。積年。
しゅく‐ねん【宿念】
前から持っている気持。前々からの願望。宿望。
じゅく‐ねん【熟年】
人生の経験を積み円熟した年ごろ。「老年」の前に当たり、中高年に相当。1970年代後期に作られた語。
しゅく‐の‐もの【夙の者・宿の者・祝の者】
近世、大和・河内・摂津などで賤民視された人々。年始の万歳・獅子舞や陰陽師・唱門師などをして渡世した。世間胸算用4「都の外の―といふ男ども、…例にまかせて祝ひはじめ」
しゅく‐ば【宿場】
(江戸語ではシクバとも)近世、宿駅の称。しゅく。「―人足」
⇒しゅくば‐じょろう【宿場女郎】
⇒しゅくば‐まち【宿場町】
しゅく‐はい【祝杯・祝盃】
祝賀のために飲む酒杯。「―をあげる」
しゅく‐はい【粛拝】
①うつむいて手さきが地につくまで頭を下げる礼。
②手紙の末尾にしるす挨拶の語。
しゅく‐はく【叔伯】
弟と兄。兄弟。
しゅく‐はく【宿泊】
自分の家以外の所に泊まること。やどること。やどり。とまり。「旅館に―する」「―料」
しゅく‐はく【粛白】
(つつしんで申し上げる意)手紙の初めに用いる挨拶の語。粛啓。
しゅく‐ばく【菽麦】
まめとむぎ。
⇒菽麦を弁ぜず
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