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○菽麦を弁ぜずしゅくばくをべんぜず🔗⭐🔉
○菽麦を弁ぜずしゅくばくをべんぜず
[左伝成公18年]豆と麦との区別ができないこと。おろかで、卑近な物事の区別をも知らないことのたとえ。
⇒しゅく‐ばく【菽麦】
しゅくば‐じょろう【宿場女郎】‥ヂヨラウ
宿場町にいた下等な女郎。めしもり。
⇒しゅく‐ば【宿場】
しゅく‐はずれ【宿外れ】‥ハヅレ
宿場のはずれ。宿場の出入り口の付近。宿駅のそと。
じゅく‐ばた【熟畑】
よく耕作してある肥沃な畑。
しゅく‐はつ【祝髪】
(「祝」は断つの意)髪を剃って僧侶となること。剃髪ていはつ。落飾。浄瑠璃、傾城反魂香「―の後」
しゅくば‐まち【宿場町】
宿場(宿駅)を中心に発達した集落。中世におこり、街道の整備とともに近世に発展した。本陣・脇本陣・旅籠はたご屋を中心とし、周辺農村に助郷すけごうをもつ。
⇒しゅく‐ば【宿場】
しゅく‐はん【縮版】
印刷の版面を縮小すること。また、その書物。
じゅく‐ばん【熟蕃】
教化されて帰順した異民族。清代、台湾の先住民である高山族(高砂族)中、平地に住み漢族に同化したものを呼んだ語。↔生蕃
じゅく‐ひ【熟否】
①果実などが熟したものと熟さないもの。
②なれることとなれないこと。熟練と未熟。
しゅく‐びょう【宿病】‥ビヤウ
ながい間なおらない病気。宿痾しゅくあ。持病。宿疾。
じゅく‐びょう【熟苗】‥ベウ
健全に生育し移植に適当な状態になった苗。
しゅく‐ふ【叔父】
父母の弟。おじ。
しゅく‐ぶぎょう【宿奉行】‥ギヤウ
武家時代、将軍・大名出行の時、宿割りなどの事をつかさどった臨時の職。
しゅく‐ふく【祝福】
①[易林「王母祝福して、禍災を成さず」](他人の)幸福を祝い、また祈ること。「結婚を―する」
②キリスト教で、神から賜る幸福や恵み。
しゅく‐ふく【宿福】
前世に積んだ福徳。宿徳。
しゅく‐ふん【宿憤】
かねてからのいきどおり。
しゅく‐ぶん【祝文】
①神に祈る文。
②祝賀の意を記した文。しゅくもん。
しゅく‐へい【宿弊】
古くからある弊害。
しゅくへい‐せん【縮閉線】
〔数〕(evolute)一つの曲線C上の各点における曲率中心の軌跡Kを、もとの曲線の縮閉線という。また逆に、CをKの伸開線と呼ぶ。→伸開線
しゅく‐べん【宿便】
腸内に長くたまっていた便。
しゅく‐ぼ【叔母】
父母の妹。おば。
しゅく‐ほう【祝砲】‥ハウ
祝意を表するためにうつ空砲。礼砲。
しゅく‐ほう【宿報】
〔仏〕宿世すくせの果報。前世でなした善悪業ぜんあくごうのむくい。
しゅく‐ぼう【宿坊】‥バウ
①寺社の参詣人のための宿舎。宿院すくいん。
②寺院で僧侶が生活する所。僧坊。
③檀徒だんとが自分の所属する寺院またはその住持をいう語。檀那寺。
④斎館いみだちの異称。
⑤色茶屋。妓楼。洒落本、南遊記「―の世話で哥妓げいことの交合とりあい」
しゅく‐ぼう【宿望】‥バウ
(シュクモウとも)
①かねて抱いていた望み。宿念。「―を果たす」
②久しい以前からの人望。
しゅく‐ぼう【宿謀】
以前からのたくらみ。
しゅく‐ぼく【宿墨】
すってから一夜を経過した墨汁。
しゅく‐みょう【宿命】‥ミヤウ
⇒しゅくめい
じゅく‐みん【熟眠】
ぐっすり眠ること。熟睡。
しゅく‐めい【宿命】
前世から定まっている運命。宿運。しゅくみょう。
⇒しゅくめい‐てき【宿命的】
⇒しゅくめい‐ろん【宿命論】
しゅくめい‐てき【宿命的】
宿命であって避けられないさま。運命的。「―な対決」
⇒しゅく‐めい【宿命】
しゅくめい‐ろん【宿命論】
(→)運命論に同じ。
⇒しゅく‐めい【宿命】
じゅく‐めん【熟面】
よく知っている顔。↔生面せいめん
しゅく‐もう【宿望】‥マウ
⇒しゅくぼう。〈日葡辞書〉
しゅく‐もう【縮毛】
波状に収縮した細いちぢれ毛。主として緬羊めんようの毛などをいう。
しゅく‐もん【祝文】
⇒しゅくぶん
しゅく‐もん【宿問】
久しい以前からの疑問。懸案になっている問題。
しゅく‐や【夙夜】
①朝早くから夜おそくまで。一日中。連理秘抄「―に好みて、当世の上手の風体を」
②転じて、つねに。たえず。「―宸襟を悩ます」
③朝早く出仕し、夜おそくまで仕えること。宴曲集5「―の功をや重ぬらん」
しゅく‐や【宿屋】
(越前地方でいう。駅路の家がそうであったから)瓦葺または板葺屋根の家。
しゅく‐やく【縮約】
規模を縮小し簡約にすること。「―版」
しゅく‐やくにん【宿役人】
江戸時代、宿駅で問屋場を管理し、主として人馬の継ぎ立て・宿泊業務をつかさどった役人。また、五街道の宿駅監督のために配置された幕府の役人。宿手代。
しゅく‐ゆう【祝融】
①中国で、火をつかさどる神。回禄かいろく。
②中国で、夏の神。
③火災。火事。須藤南翠、常陸帯「前夜の―に駆り出されて家を亡ひ財に離れたる新窮民にして」
しゅく‐よう【宿曜】‥エウ
⇒すくよう
ジュグラー‐じゅんかん【ジュグラー循環】‥クワン
〔経〕(発見者であるフランスの経済学者J. C. Juglar1819〜1905の名に因む)設備投資の変動に起因する景気の主循環。約8〜10年の周期をもつ中期波動。ジュグラーの波。
じゅく‐らん【熟覧】
ていねいに目を通すこと。
じゅく‐らん【熟爛】
熟し過ぎてくずれること。爛熟。
じゅく‐りょ【熟慮】
よくよく考えること。十分に思いめぐらすこと。熟考。「―して結論を下す」
⇒じゅくりょ‐だんこう【熟慮断行】
しゅく‐りょう【宿料】‥レウ
旅宿または下宿などに泊まって支払う料金。やどちん。
しゅくりょう‐こつ【叔梁紇】‥リヤウ‥
孔子の父。魯の人。顔氏の女むすめ徴在を娶り、共に尼丘に祈って孔子を生み、孔子3歳の時に没したという。( 〜前549)
じゅくりょ‐だんこう【熟慮断行】‥カウ
よくよく考えたうえで思い切って実行すること。
⇒じゅく‐りょ【熟慮】
じゅく‐れん【熟練】
よく慣れていて、じょうずなこと。「―した腕前」
⇒じゅくれん‐こう【熟練工】
じゅくれん‐こう【熟練工】
熟練した技能をもつ職工。
⇒じゅく‐れん【熟練】
しゅ‐ぐろ【朱黒】
蝋色炭の粉末に朱粉をまぜたもの。色蒔絵の材料。
じゅく‐ろ【熟路】
行きなれた路。歩きつけた道。
しゅく‐ろう【宿老】‥ラウ
①年老いて物事に経験を積んだ人。老巧な人。
②幕府・諸藩の重臣。鎌倉幕府の評定衆・引付衆、室町幕府の評定衆、江戸幕府の老中、諸藩の家老をいう。
③江戸時代の町内の年寄役の通称。
④村落の若衆組で内部の年長者の役名、または老年組の内部の役名。
⑤昔の鯨漁で、勢子せこ船に乗って指揮をつかさどった年長者。
じゅく‐わ【熟和】
①よく和すること。仲よくすること。
②よくこなれること。よく消化すること。
しゅく‐わり【宿割り】
宿所を割り当てること。また、その役。やどわり。
しゅ‐くん【主君】
自分の仕える君。
しゅ‐くん【殊勲】
他よりきわだってすぐれた勲功。「―を立てる」「―賞」
しゅ‐くん【酒醺】
酒に酔って気持のよいこと。
じゅ‐くん【受勲】
勲章を受けること。「戦功によって―する」
しゅ‐け【主家】
⇒しゅか
じゅ‐げ【従下】
位階の従位じゅういで、上下あるうちの下にあたるもの。主に従五位下を指す。
じゅ‐げ【頌偈】
〔仏〕(→)偈頌げじゅに同じ。
じゅ‐げ【樹下】
①樹木のした。じゅか。
②樹下坐の略。
⇒じゅげ‐ざ【樹下坐】
⇒じゅげ‐せきじょう【樹下石上】
しゅ‐けい【主刑】
〔法〕独立して科することのできる刑罰。死刑・懲役・禁錮・罰金・拘留・科料の6種。↔付加刑
しゅ‐けい【主計】
①会計をつかさどること。また、その係。「―官」
②旧陸海軍で、会計・給与などをつかさどった武官。
⇒しゅけい‐きょく【主計局】
⇒しゅけい‐りょう【主計寮】
しゅ‐げい【手芸】
主に手先でする技芸。刺繍ししゅう・編物・織物・摘細工つまみざいく・絽刺ろざし・綴錦つづれにしき・染物・袋物細工・造花・人形細工の類。「―を習う」「―品」
しゅ‐げい【種芸】
草木や作物の植えつけ。
じゅ‐けい【受刑】
判決によって刑を言い渡され、また、その刑を受けること。
⇒じゅけい‐しゃ【受刑者】
じゅ‐けい【綬鶏】
キジの一種。大きさはニワトリぐらい。美麗で、顔は裸出して黄色、のどに大きい肉垂があり、綬かざりひもを吐いているように見えるので吐綬鶏ともいう。尾は長くない。中国南東部の高山の原産で、中国では飼鳥とする。
ヒオドシジュケイ
撮影:小宮輝之
じゅ‐けい【樹形】
樹木全体の形。
じゅ‐げい【樹芸】
森林を形成させずに、個々の樹木を育てる技術。また、それに関する学問。その対象は工芸の原料や実を採取する樹種、ミツマタ・クルミ・クリ・ギンナンなど。
しゅけい‐きょく【主計局】
国の歳入・歳出の予算の編成・実行統制、決算の作成などにあたる財務省の内局。
⇒しゅ‐けい【主計】
じゅけい‐しゃ【受刑者】
刑の執行を受ける者。
⇒じゅ‐けい【受刑】
しゅげいしゅち‐いん【綜芸種智院】‥ヰン
828年(天長5)空海が京都九条の藤原三守みもりの旧宅を貰い受けて開設した、日本で最初の民衆子弟にも開かれた僧俗共学の学校。僧侶に儒教、庶民の子弟に仏教と儒教とを教授。空海の死後、まもなく衰亡。
しゅけい‐りょう【主計寮】‥レウ
律令制で、民部省に属し、調・庸・諸国貢献物を計算して収納し、国家の財政収支をつかさどった役所。かずえりょう。かずえのつかさ。
⇒しゅ‐けい【主計】
しゅけいれつ‐せい【主系列星】
ヘルツシュプルング‐ラッセル図上で、左上から右下にかけて分布する帯状の星の集合(主系列)に属する星のこと。中心部で水素の核融合反応を起こしていて、星の一生で最も長く、最も安定した期間。太陽も現在この段階にある。→ヘルツシュプルング‐ラッセル図(図)
じゅげ‐ざ【樹下坐】
〔仏〕頭陀ずだ行の一種。大樹の下に坐して瞑想すること。樹下。
⇒じゅ‐げ【樹下】
じゅげ‐せきじょう【樹下石上】‥ジヤウ
⇒じゅかせきじょう
⇒じゅ‐げ【樹下】
しゅ‐げた【主桁】
主体となる桁。橋やアーチ、また飛行機の翼や胴を支えるもの。
じゅげむ【寿限無】
落語。生まれた男の子に「寿限無寿限無、五劫のすり切れ(ず)、海砂利水魚の水行末、雲行末、風来末、食う寝る所に住む所、やぶら小路ぶら小路(藪柑子とも)、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助」という長い名をつけ、何かのたびにそれを繰り返すおかしみが狙いの前座ばなし。
しゅ‐けん【主権】
(sovereignty)
①その国家自身の意思によるほか、他国の支配に服さない統治権力。国家構成の要素で、最高・独立・絶対の権力。統治権。
②国家の政治のあり方を最終的に決める権利。「国民―」
⇒しゅけん‐こっか【主権国家】
⇒しゅけん‐ざいみん【主権在民】
⇒しゅけん‐しゃ【主権者】
しゅ‐けん【朱圏】
朱墨でつけた圏点。
しゅ‐けん【朱硯】
朱墨をする硯すずり。しゅすずり。
しゅ‐けん【殊眷】
(「眷」は、いつくしむ意)特別に恩顧を与えひきたてること。殊遇。
しゅ‐げん【修験】
〔仏〕
①山野において霊験を得るための法を修すること。
②修験道の略。
⇒しゅげん‐じゃ【修験者】
⇒しゅげん‐しゅう【修験宗】
⇒しゅげん‐どう【修験道】
じゅ‐けん【受検】
検査・検閲・検定などを受けること。
じゅ‐けん【受験】
試験を受けること。〈[季]春〉。「―料」
⇒じゅけん‐せい【受験生】
じゅ‐けん【授権】
〔法〕
①一定の資格・権利・権限などを特定人に付与すること。狭義には代理権を授与すること。
②自己の名において他人の権利を行使・処分できる権限を、代理権と区別してこう呼ぶことがある。
⇒じゅけん‐こうい【授権行為】
⇒じゅけん‐しほん【授権資本】
じゅ‐げん【入眼】
叙位の際、位階だけを記した位記に、または除目じもくの際、官名だけを記した文書に、氏名を書き入れて最後の仕上げをすること。じゅがん。
じゅ‐げん【呪言】
のろいの言葉・文句。じゅごん。
じゅけん‐こうい【授権行為】‥カウヰ
代理権を発生させる法律行為。本人と代理人との合意によって成立する。
⇒じゅ‐けん【授権】
しゅけん‐こっか【主権国家】‥コク‥
他国に従属せず、自らの国内・国際問題を独立して決定できる国。国際法の基本主体。
⇒しゅ‐けん【主権】
しゅけん‐ざいみん【主権在民】
主権が国民に存すること。明治憲法では主権が天皇にあったが(主権在君)、日本国憲法では国民にある。
⇒しゅ‐けん【主権】
じゅけん‐しほん【授権資本】
(authorized capital)株式会社の定款に定める発行予定株式総数のこと。設立の際にはその4分の1以上の株式を発行し、設立後に適宜残りの株式を発行しうる仕組みのもの。ただし、定款で全株式について譲渡制限を定めている会社にこの制約はない。
⇒じゅ‐けん【授権】
しゅけん‐しゃ【主権者】
主権を有する者。日本国憲法下では国民。
⇒しゅ‐けん【主権】
しゅげん‐じゃ【修験者】
修験道の修行者。多く被髪で、兜巾ときんを戴き、篠懸すずかけおよび結袈裟ゆいげさを着け、笈おいを負い、金剛杖をつき、法螺ほらを鳴らし、山野をめぐり歩いて修行する。もとは太刀を帯びた。山伏。験者。
⇒しゅ‐げん【修験】
しゅげん‐しゅう【修験宗】
(→)修験道に同じ。
⇒しゅ‐げん【修験】
しゅ‐げんしょう【朱元璋】‥シヤウ
明の初代皇帝。太祖。洪武帝。字は国瑞。安徽濠州の人。貧農の家に生まれ、元末の混乱に紅巾軍の一兵卒から身を起こし、長江一帯を平定、南京で帝位につき、国号を明と定め、洪武と建元、官制を改革、内治外征に多くの治績をあげた。高皇帝と諡おくりな。(在位1368〜1398)(1328〜1398)
じゅけん‐せい【受験生】
試験を受ける生徒・学生。
⇒じゅ‐けん【受験】
しゅげん‐どう【修験道】‥ダウ
役小角えんのおづのを祖と仰ぐ日本仏教の一派。日本古来の山岳信仰に基づくもので、もともと山中の修行による呪力の獲得を目的としたが、後世の教義では、自然との一体化による即身成仏を重視する。中世に天台系の本山派と真言系の当山派が確立した。修験宗。→大峰おおみね入り→山岳仏教
⇒しゅ‐げん【修験】
しゅ‐こ【手鼓】
朝鮮の民俗楽器。日本のでんでん太鼓に似て、直径約30センチメートルの革を両面に張り、紐で締め合わせたものに短柄をつけ、桴ばちで打ちならすもの。
手鼓
しゅ‐こ【守戸】
古代、天皇陵の番人。陵戸が不足した時に良民から指定された。→陵戸
しゅ‐こ【酒戸】
①律令制で、造酒司みきのつかさに属する品部しなべ。さかへ。
②さかや。さかみせ。
③飲酒の量。
しゅ‐こ【酒庫】
酒を入れておくくら。さかぐら。
しゅ‐こ【酒壺】
酒を入れる壺。さかつぼ。
しゅ‐ご【主語】
〔言〕(subject)
①文の成分の一つ。述語を伴って文または節を作る。一般に名詞がなり、主格をとる。「花咲く」「成績がよい」「太郎は天才だ」の「花」「成績」「太郎」。日本語では明示されないことがある。
②〔論〕命題(判断)において、それについて何か(述語)が述べられている当の項辞。「人は動物である」という命題では人が主語。主辞。主概念。
↔述語
しゅ‐ご【守護】
①まもること。警固。「神の―」
②鎌倉・室町幕府の職名。1185年(文治1)源頼朝が勅許を得て国々に設置し、大番おおばんの催促、謀叛人・殺害人の追捕などに当たらせたもの。もとは国司の公事、地頭の所務などに干渉することを禁じられていたが、権力拡張の結果、次第に任国を領国化していった。守護職。すご(守護)。
→資料:守護地頭設置
⇒しゅご‐いし【守護石】
⇒しゅご‐うけ【守護請】
⇒しゅご‐し【守護使】
⇒しゅご‐しき【守護職】
⇒しゅご‐じん【守護神】
⇒しゅご‐せいじん【守護聖人】
⇒しゅご‐だい【守護代】
⇒しゅご‐だいみょう【守護大名】
⇒しゅご‐ふにゅう【守護不入】
じゅ‐ごい【従五位】‥ヰ
①位階の一つ。正六位の上、正五位の下。
②(成年に達すると従五位を授けられたからいう)華族の嫡男。
しゅご‐いし【守護石】
(足利将軍造園の際、守護が献じたからいう)庭の景色の主眼となる石。しゅごせき。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅ‐こう【手工】
①手先でする工芸。また、そのことに巧みな人。
②小学校・中等学校の旧教科の一つ。現在の小学校の図画工作、中学校の技術家庭科の前身。
しゅ‐こう【手交】‥カウ
手わたすこと。「文書を―する」
しゅ‐こう【手稿】‥カウ
手書きの原稿。「―本」
しゅ‐こう【主公】
①主君。主人。
②主人公。物語などの中心人物。
しゅ‐こう【主虹】
「虹にじ」参照。
しゅ‐こう【収公】
(ジュコウ・シュウコウとも)土地などを官府が没収すること。東鑑1「河村郷を―せらる」
しゅ‐こう【守口】
ことばをつつしむこと。
しゅ‐こう【首功】
①戦場で敵の首を取った功名。
②第一の功名。
しゅ‐こう【首甲】‥カフ
かぶと。
しゅ‐こう【首肯】
うなずくこと。もっともだと納得すること。「―しがたい」
しゅ‐こう【殊功】
特にすぐれたてがら。殊勲。殊績。
しゅ‐こう【珠孔】
植物の胚珠の頂点にある小孔。ここから花粉管が胚嚢中に入る。卵門。
しゅ‐こう【珠江】‥カウ
(Zhu Jiang)中国南部の大河。雲南省東部に発源、本流は西江。東江・北江等の支流を合わせ、三水から多くの分流を派出して珠江デルタを形成。全長約2200キロメートル。粤えつ江。沈珠浦。
しゅこう【珠光】‥クワウ
(ジュコウとも)
⇒むらたしゅこう(村田珠光)。
⇒しゅこう‐せいじ【珠光青磁】
⇒しゅこう‐どんす【珠光緞子】
しゅ‐こう【酒肴】‥カウ
酒と酒のさかな。
⇒しゅこう‐りょう【酒肴料】
しゅ‐こう【衆口】
⇒しゅうこう。日葡辞書「シュコウトトノエガタシ」
しゅ‐こう【趣向】‥カウ
①おもむきを出すための工夫。また、そのおもむき。太平記1「句の優美遠長なる体製ていせいのみあつて、其の―落着の所を知り難し」。「―を凝こらす」
②歌舞伎・浄瑠璃で、背景となる固定した世界8に対して、作品に新しい変化を与える工夫。
しゅ‐ごう【首号】‥ガウ
第1号。初号。
しゅ‐ごう【酒豪】‥ガウ
酒に強く、飲酒の量の多い人。大酒飲み。
じゅ‐こう【寿考】‥カウ
[詩経大雅、行葦「寿考は維これ棋、以て景福を介にす」](「考」は老の意)ながいき。長命。長寿。
じゅ‐こう【受講】‥カウ
講習・講義を受けること。「―生」
じゅ‐こう【樹高】‥カウ
樹木の高さ。
じゅ‐ごう【准后】
(ジュンゴウとも)(→)准三宮じゅさんぐうに同じ。太平記1「―の御口入ごこうじゅ(おとりなし)とだに云ひてげれば」
しゅ‐こうぎょう【手工業】‥ゲフ
簡単な道具を用い、主として手先の熟練によって行う小規模の工業。↔機械工業。
⇒しゅこうぎょう‐どうしょくくみあい【手工業同職組合】
しゅこうぎょう‐どうしょくくみあい【手工業同職組合】‥ゲフ‥アヒ
(→)ギルドに同じ。
⇒しゅ‐こうぎょう【手工業】
しゅご‐うけ【守護請】
室町時代、荘園の支配を守護に一任し、その代わりに毎年一定額の年貢を請け負わせる制度。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅ‐こうげい【手工芸】
機械によらず、おもに手先によって行われる工芸。「―品」
しゅごう‐じごく【衆合地獄】‥ガフヂ‥
〔仏〕八大地獄の第3。殺生・偸盗ちゅうとう・邪淫を犯した者がおちる地獄。相対する鉄山が両方から崩れて罪人を圧殺するなど、多くの苦しみが集まっているという。石割いしわり地獄。
しゅこう‐しょ【主工署】
律令制で、春宮とうぐう坊に属し、土木・銅鉄などの工作をつかさどった役所。たくみのつかさ。
しゅこう‐せいじ【珠光青磁】‥クワウ‥
村田珠光愛玩の青磁茶碗。中国製で、外面に櫛目の線のある、俗に猫掻手と称される黄みを帯びた粗製の南方青磁。
⇒しゅこう【珠光】
じゅこう‐ちょう【授口帳】‥チヤウ
奈良・平安時代、班田を行う年に、口分田くぶんでんを授けるために作製した人別帳。
しゅこう‐どんす【珠光緞子】‥クワウ‥
納戸なんど色の地に、萌黄または薄縹うすはなだ色の緯糸よこいとで小花唐草と竜を織り出した緞子。村田珠光が愛用した。
⇒しゅこう【珠光】
じゅこう‐ばつ【受光伐】‥クワウ‥
森林手入れ法の一つ。森林を伐きり透かして、成長の盛んな林木を残存させ、これに広い占有面積と十分な日光を与えること。
しゅ‐こうはん【主甲板】‥カフ‥
他の甲板に比べて最も主要な甲板。一般に上甲板をいう。軍艦では上甲板の直下の甲板をいう。
しゅこう‐りょう【酒肴料】‥カウレウ
酒肴のための金銭。人に招待されたりした時などの包み金。
⇒しゅ‐こう【酒肴】
ジュコーフスキー【Vasilii A. Zhukovskii】
ロシアの詩人。西欧の詩を多く翻訳。宮廷と密接な関係を持ち、皇太子の教育係を勤め、プーシキンを初めとする詩人たちの庇護につとめた。「村の墓地」「スヴェトラーナ」などの翻案作品が名高い。(1783〜1852)
しゅこく‐しき【主穀式】
穀物の栽培を主とする農作方式。「―農業」
しゅごこっかいしょう【守護国界章】‥コク‥シヤウ
最澄の著。9巻。818年(弘仁9)成る。法相宗ほっそうしゅう徳一とくいちの批判に応えて、天台法華教学とその一乗思想の優位を主張したもの。
しゅこし【酒胡子】
①雅楽の唐楽、壱越調いちこつちょうの曲。舞は廃絶。すこし。酒公子。酔公子。
②「起上り小法師」の別称。〈倭名類聚鈔4〉
しゅご‐し【守護使】
中世、判決の執行その他の命令を伝達し、実行させるために守護が派遣した使者。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐しき【守護職】
守護の地位・権利・得分。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐じん【守護神】
国家・民族・家族・親族・個人・職業または寺院などを守護する神。まもりがみ。しゅごしん。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐せいじん【守護聖人】
(saint patron フランス)キリスト教で、個人・教会・都市・国などをそれぞれ保護するとして崇敬される聖人。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐だい【守護代】
守護の代官。守護の被官が任命され、主に在国して守護の職務を代行した。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐だいみょう【守護大名】‥ミヤウ
室町時代、1国ないし数カ国を領して大名化した守護。戦国時代に入ると多く没落し、新興のいわゆる戦国大名にとって代わられた。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅ‐こつ【手骨】
手首から指頭に至る骨。手根骨・中手骨・指骨から成る。→骨格(図)
しゅご‐ふにゅう【守護不入】‥ニフ
荘園で、守護がその地域内に立ち入って、罪人を逮捕したり租税を徴収したりすることができないこと。→不輸不入
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅ‐こん【主根】
植物の胚の幼根が発育・生長して地中に真直ぐに伸びて主軸となった根。
しゅ‐こん【種根】
①植物の種子の発芽に際してはじめに出る根。種子根。
②たね。すじょう。
しゅ‐こん【鬚根】
ひげね。
じゅ‐こん【入魂】
懇意。親密。昵懇じっこん。じゅっこん。浄瑠璃、平家女護島「両人承る上は万端相談―もあるべき所」
じゅ‐こん【樹根】
樹木の根。
じゅ‐ごん【呪禁】
(ゴンは呉音)まじないをして物怪もののけなどをはらうこと。
⇒じゅごん‐し【呪禁師】
⇒じゅごん‐はかせ【呪禁博士】
じゅ‐ごん【儒艮】
(マレー語から)カイギュウ目ジュゴン科の哺乳類。全長約3メートル。尾は横に扁平な尾鰭おびれとなる。後肢は退化。インド洋・南西太平洋の沿岸の浅海に生息し、海草を食べる。立泳ぎしながら、子を抱いて授乳する姿から古来これを「人魚」とした。沖縄で犀魚ざんのいお。天然記念物。
じゅごん
ジュゴン
撮影:小宮輝之
ジュゴン
提供:東京動物園協会
しゅ‐こんごう‐じん【執金剛神】‥ガウ‥
(シュウコンゴウジンとも。梵語Vajradhara)手に金剛杵しょを持って仏法を守護する神。甲冑をつけ勇猛の相をなす。半裸の力士形に作られ、寺門の左右に安置されるものは、普通、仁王(二王)と呼ばれる。金剛神。金剛手。持金剛。金剛力士。密迹みっしゃく金剛。執金剛夜叉。
しゅこん‐こつ【手根骨】
手首の骨。2列に並んだ8個の骨から成る。手骨の一部をなし、上方では橈骨とうこつに、下方は中手骨に連接。腕骨わんこつ。
じゅごん‐し【呪禁師】
①律令制の典薬寮の職員。まじないで病を治療することをつかさどる。
②(→)呪師じゅし1に同じ。
⇒じゅ‐ごん【呪禁】
じゅごん‐はかせ【呪禁博士】
律令制で、典薬寮に属する呪禁師の中から選ばれて、学生に呪禁を教える教官。
⇒じゅ‐ごん【呪禁】
しゅ‐さ【主査】
主となって取り調べること。また、その役。調査などの主任。主となって審査する人。「論文審査の―」
しゅ‐さ【主鎖】
〔化〕通常、鎖式有機化合物の分子構造中で、最長の炭素鎖。官能基をもつ場合には、官能基を含む最長炭素鎖をいう。
しゅ‐さ【酒皶】
顔面、特に鼻・頬に対称性に生じる慢性の炎症。第1度は鼻が赤く光沢を帯び、皮膚毛細血管が拡張(赤鼻)。第2度は鼻・頬に丘疹・膿疱多発(酒皶性痤瘡)。第3度は鼻の先に塊のできた状態で鼻瘤という。酒客に多いが飲酒と無関係にもおこる。
⇒しゅさ‐び【酒皶鼻】
しゅ‐さ【種差】
〔論〕(differentia specifica ラテン)同位概念(同一の類概念に属する2個以上の種概念)のうち、特定の種に固有な性質で、それを他の種から区別する規準となる徴表。例えば、人間を他の動物から区別する場合、人間における「理性的」という徴表。
しゅ‐ざ【朱座】
江戸時代、朱・朱墨の製造・販売を独占した特権商人。江戸・京都・大坂・堺で認可。
しゅ‐ざ【首座】
①最上位の席。かみざ。上座。
②上座につく資格のある人。
③〔仏〕
⇒しゅそ。
④僧侶の隠語で、鯛をいう。
しゅ‐さい【主宰】
人々の上に立ち、または中心となって物事を取りはからうこと。また、その人。「会議を―する」「―者」
しゅ‐さい【主菜】
主食以外で、食事の最も中心的な位置を占める料理。魚・肉・卵などを主材料とする。メイン‐ディッシュ。↔副菜
しゅ‐さい【主裁】
主となってとりさばくこと。また、その人。
しゅ‐さい【主催】
中心となってある事を催すこと。また、その人や団体。「会を―する」「文化庁―の芸術祭」「―者」
しゅ‐さい【守歳】
除夜(大晦日の夜)に夜明かしをすること。年守る。
しゅ‐さい【首歳】
年の始め。歳首。
しゅ‐さい【殊才】
すぐれた才知。異才。
しゅ‐ざい【主剤】
(→)主薬に同じ。
しゅ‐ざい【取材】
ある物事や事件から作品・記事などの材料を取ること。「火災現場を―する」「―記者」
しゅ‐ざい【首材】
艦船の竜骨の前に立てて舳にすべき材木。
しゅ‐ざい【首罪】
①首をきられる罪。斬罪。犯罪の中で最も重いもの。
②共犯者中の発頭人。主犯。
しゅ‐ざい【衆罪】
多くの罪。多くの罪業。
じゅ‐さい【儒祭】
儒教の儀式に基づいて行う祖先などの祭。
しゅ‐さつ【手冊】
手控えの帳面。覚えがき。手帳。
しゅ‐さつ【手札】
①てふだ。なふだ。
②てがみ。
しゅ‐ざね【朱札】
朱塗りの鎧よろいの札さね。
しゅさ‐び【酒皶鼻】
酒皶を呈した鼻、特に鼻瘤。
⇒しゅ‐さ【酒皶】
しゅ‐ざや【朱鞘】
朱塗りの刀の鞘さや。好色一代男1「―の一腰を離さず」
しゅ‐さん【朱三】
双六すごろくで、重三じゅうさんの別称。
しゅ‐さん【珠簪】
たまでかざったかんざし。
しゅ‐さん【酒盞】
さかずき。
しゅ‐さん【趨参】
(スウサンは慣用読み)他人の家をたずねること。
しゅ‐ざん【珠算】
そろばんを使ってする計算。たまざん。「―一級の腕前」
じゅ‐さん【授産】
失業者または貧困者に、仕事を与え、生計をたすけること。
⇒じゅさん‐じょ【授産所】
じゅ‐さん【聚散】
⇒しゅうさん。日葡辞書「ジュサンヘンエキ(変易)ミナコレセジャウ(世上)ノアリサマナリ」
じゅ‐さんぐう【准三宮】
平安時代以降、皇族や上級公卿に、三宮(太皇太后宮・皇太后宮・皇后宮)に准じて、年官・年爵を給与した経済的優遇法。後には年官・年爵なく、名だけの優遇法となった。准三后じゅさんごう。准后じゅごう。大鏡良房「このおとどは…―の位にのぼらせ給ふ。年官・年爵の宣旨くだり」
じゅ‐さんごう【准三后】
(→)准三宮じゅさんぐうに同じ。
じゅさん‐じょ【授産所】
生活保護法による保護施設の一つ。就業能力の限られている要保護者に対して、必要な技能を修得させ、就業の便宜を与える施設。都道府県・市町村・公益法人などが設置。
⇒じゅ‐さん【授産】
しゅ‐さんち【主産地】
その産物の主要な産地。
しゅ‐さんぶつ【主産物】
その土地の主要な生産物。
しゅ‐し【手指】
手のゆび。
⇒しゅし‐もん【手指紋】
しゅ‐し【主司】
とりしまりをする役。つかさ。
しゅ‐し【主旨】
(文章・言説などの)おもな意味。中心となる意味。「―を述べる」「―をつかむ」
しゅし【朱子】
朱熹しゅきの敬称。
⇒しゅし‐がく【朱子学】
⇒しゅし‐ごるい【朱子語類】
しゅ‐し【朱四】
双六すごろくで、重四じゅうしの別称。
しゅ‐し【呪師】
⇒じゅし
しゅ‐し【洙泗】
①中国の魯(今の山東省)の、泗水とその支流洙水とのある地。孔子はここに居住して弟子を教えた。
②孔子の門下。「―の学」
しゅ‐し【殊死】
①死を決して行動すること。死にものぐるい。決死。必死。
②死罪。
しゅ‐し【酒司】
律令制の後宮十二司の一つ。醸酒のことをつかさどった役。さけのつかさ。→みきのつかさ
しゅ‐し【酒巵】
さかずき。酒杯。
しゅ‐し【酒食】
さけとめし。しゅしょく。しゅしい。
しゅ‐し【酒滓】
酒のかす。
しゅ‐し【酒肆】
酒を売る店。また、酒を飲ませる店。さかや。酒店。
しゅ‐し【酒資】
さかだい。さかて。酒銭。
しゅ‐し【酒幟】
酒屋のしるしとして軒に立てたのぼり。酒旗。
しゅ‐し【種子】
(古くはシュジ)
①植物の胚珠が受精し成熟したもの。種皮に包まれ、その中に胚および胚乳がある。成熟後に散布され、発芽したものは新しい個体となる。たね。
②〔仏〕
⇒しゅうじ。
③〔仏〕
⇒しゅじ。
⇒しゅし‐しょくぶつ【種子植物】
しゅ‐し【銖錙】
(→)錙銖ししゅに同じ。
しゅ‐し【趣旨】
物事の中心となるおもむき。文章や話で言おうとしていること。また、ある事をする目的や理由。趣意。「―を把握する」「会の―に賛同する」
しゅ‐し【鬚髭】
あごひげとくちひげ。
しゅ‐じ【主事】
①主としてその事をつかさどること。また、その人。主任。
②官庁・学校・自治団体などで、その長の命を受けて一定の業務を主管する人。
③禅宗で、監寺かんす・維那いの・典座てんぞ・直歳しっすいの4職。
しゅ‐じ【主治】‥ヂ
①主となって治療を担当すること。
②薬の主なききめ。
⇒しゅじ‐い【主治医】
しゅ‐じ【主持】‥ヂ
ある物事を維持するうえに、主要な役目をすること。太平記15「件の円珍を以て―の人と作なし」
しゅ‐じ【主辞】
〔論〕(→)主語に同じ。
しゅ‐じ【朱字】
①朱で書いた文字。
②印を朱肉でおす時、文字が朱色に出るように凸形に彫ったもの。↔白字はくじ
しゅ‐じ【取次】
次第に順を追うこと。「―吟ず」
しゅ‐じ【種子】
〔仏〕密教で、仏・菩薩を標示する梵字。例えば釈迦如来の種子は
バク、阿弥陀如来は
キリクの類。種字。→しゅうじ。
⇒しゅじ‐げさ【種子袈裟】
じゅ‐し【寿詞】
賀寿の意を述べた詩歌・文章。よごと。
じゅ‐し【呪師】
(シュシ・スシ・ズシとも)
①大法会で、陀羅尼だらにを誦して加持祈祷をする僧。法呪師。
②日本芸能の一つ。広義の猿楽に属し、平安末から鎌倉時代に行われた。1の行う呪法の内容を演技によって一般の目に明らかにするもので、法会に付随する芸能であったが、後に独立の鑑賞芸能ともされた。華麗な装束で敏速に動くので、その演技を「走り」(呪師走)と称した。のろんじ。
⇒じゅし‐さるがく【呪師猿楽】
⇒じゅし‐はしり【呪師走】
じゅ‐し【豎子・孺子】
①こども。こわらべ。
②未熟者を軽蔑していう語。青二才。
⇒孺子教うべし
⇒豎子の名を成さしむ
じゅ‐し【儒士】
①儒者。孔子の道を宗とする者。
②清しん代の官名。
じゅ‐し【樹枝】
樹木のえだ。
じゅ‐し【樹脂】
(resin)植物体から分泌される精油類縁物質の総称。複雑な有機酸およびその誘導体から成る固体。多くは針葉樹から分泌。シェラック・松脂まつやに・琥珀こはくなど。水に溶けず、アルコール・エーテルなどに溶ける。ワニス製造・電気絶縁材料などに用いる。合成樹脂と区別して天然樹脂ともいう。やに。
⇒じゅし‐かこう【樹脂加工】
⇒じゅし‐こうたく【樹脂光沢】
じゅ‐じ【受持】‥ヂ
〔仏〕受けたもつこと。教えや戒律を受けてそれを守ること。
じゅ‐じ【授時】
古代、農耕の時節を失わないため、官から百姓に時季を告げたこと。
⇒じゅじ‐れき【授時暦】
しゅ‐しい【酒食】
⇒しゅし。〈日葡辞書〉
しゅじ‐い【主治医】‥ヂ‥
主となってその患者の治療に当たる医師。かかりつけの医師。「―の所見」
⇒しゅ‐じ【主治】
じゅ‐けい【樹形】
樹木全体の形。
じゅ‐げい【樹芸】
森林を形成させずに、個々の樹木を育てる技術。また、それに関する学問。その対象は工芸の原料や実を採取する樹種、ミツマタ・クルミ・クリ・ギンナンなど。
しゅけい‐きょく【主計局】
国の歳入・歳出の予算の編成・実行統制、決算の作成などにあたる財務省の内局。
⇒しゅ‐けい【主計】
じゅけい‐しゃ【受刑者】
刑の執行を受ける者。
⇒じゅ‐けい【受刑】
しゅげいしゅち‐いん【綜芸種智院】‥ヰン
828年(天長5)空海が京都九条の藤原三守みもりの旧宅を貰い受けて開設した、日本で最初の民衆子弟にも開かれた僧俗共学の学校。僧侶に儒教、庶民の子弟に仏教と儒教とを教授。空海の死後、まもなく衰亡。
しゅけい‐りょう【主計寮】‥レウ
律令制で、民部省に属し、調・庸・諸国貢献物を計算して収納し、国家の財政収支をつかさどった役所。かずえりょう。かずえのつかさ。
⇒しゅ‐けい【主計】
しゅけいれつ‐せい【主系列星】
ヘルツシュプルング‐ラッセル図上で、左上から右下にかけて分布する帯状の星の集合(主系列)に属する星のこと。中心部で水素の核融合反応を起こしていて、星の一生で最も長く、最も安定した期間。太陽も現在この段階にある。→ヘルツシュプルング‐ラッセル図(図)
じゅげ‐ざ【樹下坐】
〔仏〕頭陀ずだ行の一種。大樹の下に坐して瞑想すること。樹下。
⇒じゅ‐げ【樹下】
じゅげ‐せきじょう【樹下石上】‥ジヤウ
⇒じゅかせきじょう
⇒じゅ‐げ【樹下】
しゅ‐げた【主桁】
主体となる桁。橋やアーチ、また飛行機の翼や胴を支えるもの。
じゅげむ【寿限無】
落語。生まれた男の子に「寿限無寿限無、五劫のすり切れ(ず)、海砂利水魚の水行末、雲行末、風来末、食う寝る所に住む所、やぶら小路ぶら小路(藪柑子とも)、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助」という長い名をつけ、何かのたびにそれを繰り返すおかしみが狙いの前座ばなし。
しゅ‐けん【主権】
(sovereignty)
①その国家自身の意思によるほか、他国の支配に服さない統治権力。国家構成の要素で、最高・独立・絶対の権力。統治権。
②国家の政治のあり方を最終的に決める権利。「国民―」
⇒しゅけん‐こっか【主権国家】
⇒しゅけん‐ざいみん【主権在民】
⇒しゅけん‐しゃ【主権者】
しゅ‐けん【朱圏】
朱墨でつけた圏点。
しゅ‐けん【朱硯】
朱墨をする硯すずり。しゅすずり。
しゅ‐けん【殊眷】
(「眷」は、いつくしむ意)特別に恩顧を与えひきたてること。殊遇。
しゅ‐げん【修験】
〔仏〕
①山野において霊験を得るための法を修すること。
②修験道の略。
⇒しゅげん‐じゃ【修験者】
⇒しゅげん‐しゅう【修験宗】
⇒しゅげん‐どう【修験道】
じゅ‐けん【受検】
検査・検閲・検定などを受けること。
じゅ‐けん【受験】
試験を受けること。〈[季]春〉。「―料」
⇒じゅけん‐せい【受験生】
じゅ‐けん【授権】
〔法〕
①一定の資格・権利・権限などを特定人に付与すること。狭義には代理権を授与すること。
②自己の名において他人の権利を行使・処分できる権限を、代理権と区別してこう呼ぶことがある。
⇒じゅけん‐こうい【授権行為】
⇒じゅけん‐しほん【授権資本】
じゅ‐げん【入眼】
叙位の際、位階だけを記した位記に、または除目じもくの際、官名だけを記した文書に、氏名を書き入れて最後の仕上げをすること。じゅがん。
じゅ‐げん【呪言】
のろいの言葉・文句。じゅごん。
じゅけん‐こうい【授権行為】‥カウヰ
代理権を発生させる法律行為。本人と代理人との合意によって成立する。
⇒じゅ‐けん【授権】
しゅけん‐こっか【主権国家】‥コク‥
他国に従属せず、自らの国内・国際問題を独立して決定できる国。国際法の基本主体。
⇒しゅ‐けん【主権】
しゅけん‐ざいみん【主権在民】
主権が国民に存すること。明治憲法では主権が天皇にあったが(主権在君)、日本国憲法では国民にある。
⇒しゅ‐けん【主権】
じゅけん‐しほん【授権資本】
(authorized capital)株式会社の定款に定める発行予定株式総数のこと。設立の際にはその4分の1以上の株式を発行し、設立後に適宜残りの株式を発行しうる仕組みのもの。ただし、定款で全株式について譲渡制限を定めている会社にこの制約はない。
⇒じゅ‐けん【授権】
しゅけん‐しゃ【主権者】
主権を有する者。日本国憲法下では国民。
⇒しゅ‐けん【主権】
しゅげん‐じゃ【修験者】
修験道の修行者。多く被髪で、兜巾ときんを戴き、篠懸すずかけおよび結袈裟ゆいげさを着け、笈おいを負い、金剛杖をつき、法螺ほらを鳴らし、山野をめぐり歩いて修行する。もとは太刀を帯びた。山伏。験者。
⇒しゅ‐げん【修験】
しゅげん‐しゅう【修験宗】
(→)修験道に同じ。
⇒しゅ‐げん【修験】
しゅ‐げんしょう【朱元璋】‥シヤウ
明の初代皇帝。太祖。洪武帝。字は国瑞。安徽濠州の人。貧農の家に生まれ、元末の混乱に紅巾軍の一兵卒から身を起こし、長江一帯を平定、南京で帝位につき、国号を明と定め、洪武と建元、官制を改革、内治外征に多くの治績をあげた。高皇帝と諡おくりな。(在位1368〜1398)(1328〜1398)
じゅけん‐せい【受験生】
試験を受ける生徒・学生。
⇒じゅ‐けん【受験】
しゅげん‐どう【修験道】‥ダウ
役小角えんのおづのを祖と仰ぐ日本仏教の一派。日本古来の山岳信仰に基づくもので、もともと山中の修行による呪力の獲得を目的としたが、後世の教義では、自然との一体化による即身成仏を重視する。中世に天台系の本山派と真言系の当山派が確立した。修験宗。→大峰おおみね入り→山岳仏教
⇒しゅ‐げん【修験】
しゅ‐こ【手鼓】
朝鮮の民俗楽器。日本のでんでん太鼓に似て、直径約30センチメートルの革を両面に張り、紐で締め合わせたものに短柄をつけ、桴ばちで打ちならすもの。
手鼓
しゅ‐こ【守戸】
古代、天皇陵の番人。陵戸が不足した時に良民から指定された。→陵戸
しゅ‐こ【酒戸】
①律令制で、造酒司みきのつかさに属する品部しなべ。さかへ。
②さかや。さかみせ。
③飲酒の量。
しゅ‐こ【酒庫】
酒を入れておくくら。さかぐら。
しゅ‐こ【酒壺】
酒を入れる壺。さかつぼ。
しゅ‐ご【主語】
〔言〕(subject)
①文の成分の一つ。述語を伴って文または節を作る。一般に名詞がなり、主格をとる。「花咲く」「成績がよい」「太郎は天才だ」の「花」「成績」「太郎」。日本語では明示されないことがある。
②〔論〕命題(判断)において、それについて何か(述語)が述べられている当の項辞。「人は動物である」という命題では人が主語。主辞。主概念。
↔述語
しゅ‐ご【守護】
①まもること。警固。「神の―」
②鎌倉・室町幕府の職名。1185年(文治1)源頼朝が勅許を得て国々に設置し、大番おおばんの催促、謀叛人・殺害人の追捕などに当たらせたもの。もとは国司の公事、地頭の所務などに干渉することを禁じられていたが、権力拡張の結果、次第に任国を領国化していった。守護職。すご(守護)。
→資料:守護地頭設置
⇒しゅご‐いし【守護石】
⇒しゅご‐うけ【守護請】
⇒しゅご‐し【守護使】
⇒しゅご‐しき【守護職】
⇒しゅご‐じん【守護神】
⇒しゅご‐せいじん【守護聖人】
⇒しゅご‐だい【守護代】
⇒しゅご‐だいみょう【守護大名】
⇒しゅご‐ふにゅう【守護不入】
じゅ‐ごい【従五位】‥ヰ
①位階の一つ。正六位の上、正五位の下。
②(成年に達すると従五位を授けられたからいう)華族の嫡男。
しゅご‐いし【守護石】
(足利将軍造園の際、守護が献じたからいう)庭の景色の主眼となる石。しゅごせき。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅ‐こう【手工】
①手先でする工芸。また、そのことに巧みな人。
②小学校・中等学校の旧教科の一つ。現在の小学校の図画工作、中学校の技術家庭科の前身。
しゅ‐こう【手交】‥カウ
手わたすこと。「文書を―する」
しゅ‐こう【手稿】‥カウ
手書きの原稿。「―本」
しゅ‐こう【主公】
①主君。主人。
②主人公。物語などの中心人物。
しゅ‐こう【主虹】
「虹にじ」参照。
しゅ‐こう【収公】
(ジュコウ・シュウコウとも)土地などを官府が没収すること。東鑑1「河村郷を―せらる」
しゅ‐こう【守口】
ことばをつつしむこと。
しゅ‐こう【首功】
①戦場で敵の首を取った功名。
②第一の功名。
しゅ‐こう【首甲】‥カフ
かぶと。
しゅ‐こう【首肯】
うなずくこと。もっともだと納得すること。「―しがたい」
しゅ‐こう【殊功】
特にすぐれたてがら。殊勲。殊績。
しゅ‐こう【珠孔】
植物の胚珠の頂点にある小孔。ここから花粉管が胚嚢中に入る。卵門。
しゅ‐こう【珠江】‥カウ
(Zhu Jiang)中国南部の大河。雲南省東部に発源、本流は西江。東江・北江等の支流を合わせ、三水から多くの分流を派出して珠江デルタを形成。全長約2200キロメートル。粤えつ江。沈珠浦。
しゅこう【珠光】‥クワウ
(ジュコウとも)
⇒むらたしゅこう(村田珠光)。
⇒しゅこう‐せいじ【珠光青磁】
⇒しゅこう‐どんす【珠光緞子】
しゅ‐こう【酒肴】‥カウ
酒と酒のさかな。
⇒しゅこう‐りょう【酒肴料】
しゅ‐こう【衆口】
⇒しゅうこう。日葡辞書「シュコウトトノエガタシ」
しゅ‐こう【趣向】‥カウ
①おもむきを出すための工夫。また、そのおもむき。太平記1「句の優美遠長なる体製ていせいのみあつて、其の―落着の所を知り難し」。「―を凝こらす」
②歌舞伎・浄瑠璃で、背景となる固定した世界8に対して、作品に新しい変化を与える工夫。
しゅ‐ごう【首号】‥ガウ
第1号。初号。
しゅ‐ごう【酒豪】‥ガウ
酒に強く、飲酒の量の多い人。大酒飲み。
じゅ‐こう【寿考】‥カウ
[詩経大雅、行葦「寿考は維これ棋、以て景福を介にす」](「考」は老の意)ながいき。長命。長寿。
じゅ‐こう【受講】‥カウ
講習・講義を受けること。「―生」
じゅ‐こう【樹高】‥カウ
樹木の高さ。
じゅ‐ごう【准后】
(ジュンゴウとも)(→)准三宮じゅさんぐうに同じ。太平記1「―の御口入ごこうじゅ(おとりなし)とだに云ひてげれば」
しゅ‐こうぎょう【手工業】‥ゲフ
簡単な道具を用い、主として手先の熟練によって行う小規模の工業。↔機械工業。
⇒しゅこうぎょう‐どうしょくくみあい【手工業同職組合】
しゅこうぎょう‐どうしょくくみあい【手工業同職組合】‥ゲフ‥アヒ
(→)ギルドに同じ。
⇒しゅ‐こうぎょう【手工業】
しゅご‐うけ【守護請】
室町時代、荘園の支配を守護に一任し、その代わりに毎年一定額の年貢を請け負わせる制度。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅ‐こうげい【手工芸】
機械によらず、おもに手先によって行われる工芸。「―品」
しゅごう‐じごく【衆合地獄】‥ガフヂ‥
〔仏〕八大地獄の第3。殺生・偸盗ちゅうとう・邪淫を犯した者がおちる地獄。相対する鉄山が両方から崩れて罪人を圧殺するなど、多くの苦しみが集まっているという。石割いしわり地獄。
しゅこう‐しょ【主工署】
律令制で、春宮とうぐう坊に属し、土木・銅鉄などの工作をつかさどった役所。たくみのつかさ。
しゅこう‐せいじ【珠光青磁】‥クワウ‥
村田珠光愛玩の青磁茶碗。中国製で、外面に櫛目の線のある、俗に猫掻手と称される黄みを帯びた粗製の南方青磁。
⇒しゅこう【珠光】
じゅこう‐ちょう【授口帳】‥チヤウ
奈良・平安時代、班田を行う年に、口分田くぶんでんを授けるために作製した人別帳。
しゅこう‐どんす【珠光緞子】‥クワウ‥
納戸なんど色の地に、萌黄または薄縹うすはなだ色の緯糸よこいとで小花唐草と竜を織り出した緞子。村田珠光が愛用した。
⇒しゅこう【珠光】
じゅこう‐ばつ【受光伐】‥クワウ‥
森林手入れ法の一つ。森林を伐きり透かして、成長の盛んな林木を残存させ、これに広い占有面積と十分な日光を与えること。
しゅ‐こうはん【主甲板】‥カフ‥
他の甲板に比べて最も主要な甲板。一般に上甲板をいう。軍艦では上甲板の直下の甲板をいう。
しゅこう‐りょう【酒肴料】‥カウレウ
酒肴のための金銭。人に招待されたりした時などの包み金。
⇒しゅ‐こう【酒肴】
ジュコーフスキー【Vasilii A. Zhukovskii】
ロシアの詩人。西欧の詩を多く翻訳。宮廷と密接な関係を持ち、皇太子の教育係を勤め、プーシキンを初めとする詩人たちの庇護につとめた。「村の墓地」「スヴェトラーナ」などの翻案作品が名高い。(1783〜1852)
しゅこく‐しき【主穀式】
穀物の栽培を主とする農作方式。「―農業」
しゅごこっかいしょう【守護国界章】‥コク‥シヤウ
最澄の著。9巻。818年(弘仁9)成る。法相宗ほっそうしゅう徳一とくいちの批判に応えて、天台法華教学とその一乗思想の優位を主張したもの。
しゅこし【酒胡子】
①雅楽の唐楽、壱越調いちこつちょうの曲。舞は廃絶。すこし。酒公子。酔公子。
②「起上り小法師」の別称。〈倭名類聚鈔4〉
しゅご‐し【守護使】
中世、判決の執行その他の命令を伝達し、実行させるために守護が派遣した使者。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐しき【守護職】
守護の地位・権利・得分。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐じん【守護神】
国家・民族・家族・親族・個人・職業または寺院などを守護する神。まもりがみ。しゅごしん。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐せいじん【守護聖人】
(saint patron フランス)キリスト教で、個人・教会・都市・国などをそれぞれ保護するとして崇敬される聖人。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐だい【守護代】
守護の代官。守護の被官が任命され、主に在国して守護の職務を代行した。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅご‐だいみょう【守護大名】‥ミヤウ
室町時代、1国ないし数カ国を領して大名化した守護。戦国時代に入ると多く没落し、新興のいわゆる戦国大名にとって代わられた。
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅ‐こつ【手骨】
手首から指頭に至る骨。手根骨・中手骨・指骨から成る。→骨格(図)
しゅご‐ふにゅう【守護不入】‥ニフ
荘園で、守護がその地域内に立ち入って、罪人を逮捕したり租税を徴収したりすることができないこと。→不輸不入
⇒しゅ‐ご【守護】
しゅ‐こん【主根】
植物の胚の幼根が発育・生長して地中に真直ぐに伸びて主軸となった根。
しゅ‐こん【種根】
①植物の種子の発芽に際してはじめに出る根。種子根。
②たね。すじょう。
しゅ‐こん【鬚根】
ひげね。
じゅ‐こん【入魂】
懇意。親密。昵懇じっこん。じゅっこん。浄瑠璃、平家女護島「両人承る上は万端相談―もあるべき所」
じゅ‐こん【樹根】
樹木の根。
じゅ‐ごん【呪禁】
(ゴンは呉音)まじないをして物怪もののけなどをはらうこと。
⇒じゅごん‐し【呪禁師】
⇒じゅごん‐はかせ【呪禁博士】
じゅ‐ごん【儒艮】
(マレー語から)カイギュウ目ジュゴン科の哺乳類。全長約3メートル。尾は横に扁平な尾鰭おびれとなる。後肢は退化。インド洋・南西太平洋の沿岸の浅海に生息し、海草を食べる。立泳ぎしながら、子を抱いて授乳する姿から古来これを「人魚」とした。沖縄で犀魚ざんのいお。天然記念物。
じゅごん
ジュゴン
撮影:小宮輝之
ジュゴン
提供:東京動物園協会
しゅ‐こんごう‐じん【執金剛神】‥ガウ‥
(シュウコンゴウジンとも。梵語Vajradhara)手に金剛杵しょを持って仏法を守護する神。甲冑をつけ勇猛の相をなす。半裸の力士形に作られ、寺門の左右に安置されるものは、普通、仁王(二王)と呼ばれる。金剛神。金剛手。持金剛。金剛力士。密迹みっしゃく金剛。執金剛夜叉。
しゅこん‐こつ【手根骨】
手首の骨。2列に並んだ8個の骨から成る。手骨の一部をなし、上方では橈骨とうこつに、下方は中手骨に連接。腕骨わんこつ。
じゅごん‐し【呪禁師】
①律令制の典薬寮の職員。まじないで病を治療することをつかさどる。
②(→)呪師じゅし1に同じ。
⇒じゅ‐ごん【呪禁】
じゅごん‐はかせ【呪禁博士】
律令制で、典薬寮に属する呪禁師の中から選ばれて、学生に呪禁を教える教官。
⇒じゅ‐ごん【呪禁】
しゅ‐さ【主査】
主となって取り調べること。また、その役。調査などの主任。主となって審査する人。「論文審査の―」
しゅ‐さ【主鎖】
〔化〕通常、鎖式有機化合物の分子構造中で、最長の炭素鎖。官能基をもつ場合には、官能基を含む最長炭素鎖をいう。
しゅ‐さ【酒皶】
顔面、特に鼻・頬に対称性に生じる慢性の炎症。第1度は鼻が赤く光沢を帯び、皮膚毛細血管が拡張(赤鼻)。第2度は鼻・頬に丘疹・膿疱多発(酒皶性痤瘡)。第3度は鼻の先に塊のできた状態で鼻瘤という。酒客に多いが飲酒と無関係にもおこる。
⇒しゅさ‐び【酒皶鼻】
しゅ‐さ【種差】
〔論〕(differentia specifica ラテン)同位概念(同一の類概念に属する2個以上の種概念)のうち、特定の種に固有な性質で、それを他の種から区別する規準となる徴表。例えば、人間を他の動物から区別する場合、人間における「理性的」という徴表。
しゅ‐ざ【朱座】
江戸時代、朱・朱墨の製造・販売を独占した特権商人。江戸・京都・大坂・堺で認可。
しゅ‐ざ【首座】
①最上位の席。かみざ。上座。
②上座につく資格のある人。
③〔仏〕
⇒しゅそ。
④僧侶の隠語で、鯛をいう。
しゅ‐さい【主宰】
人々の上に立ち、または中心となって物事を取りはからうこと。また、その人。「会議を―する」「―者」
しゅ‐さい【主菜】
主食以外で、食事の最も中心的な位置を占める料理。魚・肉・卵などを主材料とする。メイン‐ディッシュ。↔副菜
しゅ‐さい【主裁】
主となってとりさばくこと。また、その人。
しゅ‐さい【主催】
中心となってある事を催すこと。また、その人や団体。「会を―する」「文化庁―の芸術祭」「―者」
しゅ‐さい【守歳】
除夜(大晦日の夜)に夜明かしをすること。年守る。
しゅ‐さい【首歳】
年の始め。歳首。
しゅ‐さい【殊才】
すぐれた才知。異才。
しゅ‐ざい【主剤】
(→)主薬に同じ。
しゅ‐ざい【取材】
ある物事や事件から作品・記事などの材料を取ること。「火災現場を―する」「―記者」
しゅ‐ざい【首材】
艦船の竜骨の前に立てて舳にすべき材木。
しゅ‐ざい【首罪】
①首をきられる罪。斬罪。犯罪の中で最も重いもの。
②共犯者中の発頭人。主犯。
しゅ‐ざい【衆罪】
多くの罪。多くの罪業。
じゅ‐さい【儒祭】
儒教の儀式に基づいて行う祖先などの祭。
しゅ‐さつ【手冊】
手控えの帳面。覚えがき。手帳。
しゅ‐さつ【手札】
①てふだ。なふだ。
②てがみ。
しゅ‐ざね【朱札】
朱塗りの鎧よろいの札さね。
しゅさ‐び【酒皶鼻】
酒皶を呈した鼻、特に鼻瘤。
⇒しゅ‐さ【酒皶】
しゅ‐ざや【朱鞘】
朱塗りの刀の鞘さや。好色一代男1「―の一腰を離さず」
しゅ‐さん【朱三】
双六すごろくで、重三じゅうさんの別称。
しゅ‐さん【珠簪】
たまでかざったかんざし。
しゅ‐さん【酒盞】
さかずき。
しゅ‐さん【趨参】
(スウサンは慣用読み)他人の家をたずねること。
しゅ‐ざん【珠算】
そろばんを使ってする計算。たまざん。「―一級の腕前」
じゅ‐さん【授産】
失業者または貧困者に、仕事を与え、生計をたすけること。
⇒じゅさん‐じょ【授産所】
じゅ‐さん【聚散】
⇒しゅうさん。日葡辞書「ジュサンヘンエキ(変易)ミナコレセジャウ(世上)ノアリサマナリ」
じゅ‐さんぐう【准三宮】
平安時代以降、皇族や上級公卿に、三宮(太皇太后宮・皇太后宮・皇后宮)に准じて、年官・年爵を給与した経済的優遇法。後には年官・年爵なく、名だけの優遇法となった。准三后じゅさんごう。准后じゅごう。大鏡良房「このおとどは…―の位にのぼらせ給ふ。年官・年爵の宣旨くだり」
じゅ‐さんごう【准三后】
(→)准三宮じゅさんぐうに同じ。
じゅさん‐じょ【授産所】
生活保護法による保護施設の一つ。就業能力の限られている要保護者に対して、必要な技能を修得させ、就業の便宜を与える施設。都道府県・市町村・公益法人などが設置。
⇒じゅ‐さん【授産】
しゅ‐さんち【主産地】
その産物の主要な産地。
しゅ‐さんぶつ【主産物】
その土地の主要な生産物。
しゅ‐し【手指】
手のゆび。
⇒しゅし‐もん【手指紋】
しゅ‐し【主司】
とりしまりをする役。つかさ。
しゅ‐し【主旨】
(文章・言説などの)おもな意味。中心となる意味。「―を述べる」「―をつかむ」
しゅし【朱子】
朱熹しゅきの敬称。
⇒しゅし‐がく【朱子学】
⇒しゅし‐ごるい【朱子語類】
しゅ‐し【朱四】
双六すごろくで、重四じゅうしの別称。
しゅ‐し【呪師】
⇒じゅし
しゅ‐し【洙泗】
①中国の魯(今の山東省)の、泗水とその支流洙水とのある地。孔子はここに居住して弟子を教えた。
②孔子の門下。「―の学」
しゅ‐し【殊死】
①死を決して行動すること。死にものぐるい。決死。必死。
②死罪。
しゅ‐し【酒司】
律令制の後宮十二司の一つ。醸酒のことをつかさどった役。さけのつかさ。→みきのつかさ
しゅ‐し【酒巵】
さかずき。酒杯。
しゅ‐し【酒食】
さけとめし。しゅしょく。しゅしい。
しゅ‐し【酒滓】
酒のかす。
しゅ‐し【酒肆】
酒を売る店。また、酒を飲ませる店。さかや。酒店。
しゅ‐し【酒資】
さかだい。さかて。酒銭。
しゅ‐し【酒幟】
酒屋のしるしとして軒に立てたのぼり。酒旗。
しゅ‐し【種子】
(古くはシュジ)
①植物の胚珠が受精し成熟したもの。種皮に包まれ、その中に胚および胚乳がある。成熟後に散布され、発芽したものは新しい個体となる。たね。
②〔仏〕
⇒しゅうじ。
③〔仏〕
⇒しゅじ。
⇒しゅし‐しょくぶつ【種子植物】
しゅ‐し【銖錙】
(→)錙銖ししゅに同じ。
しゅ‐し【趣旨】
物事の中心となるおもむき。文章や話で言おうとしていること。また、ある事をする目的や理由。趣意。「―を把握する」「会の―に賛同する」
しゅ‐し【鬚髭】
あごひげとくちひげ。
しゅ‐じ【主事】
①主としてその事をつかさどること。また、その人。主任。
②官庁・学校・自治団体などで、その長の命を受けて一定の業務を主管する人。
③禅宗で、監寺かんす・維那いの・典座てんぞ・直歳しっすいの4職。
しゅ‐じ【主治】‥ヂ
①主となって治療を担当すること。
②薬の主なききめ。
⇒しゅじ‐い【主治医】
しゅ‐じ【主持】‥ヂ
ある物事を維持するうえに、主要な役目をすること。太平記15「件の円珍を以て―の人と作なし」
しゅ‐じ【主辞】
〔論〕(→)主語に同じ。
しゅ‐じ【朱字】
①朱で書いた文字。
②印を朱肉でおす時、文字が朱色に出るように凸形に彫ったもの。↔白字はくじ
しゅ‐じ【取次】
次第に順を追うこと。「―吟ず」
しゅ‐じ【種子】
〔仏〕密教で、仏・菩薩を標示する梵字。例えば釈迦如来の種子は
バク、阿弥陀如来は
キリクの類。種字。→しゅうじ。
⇒しゅじ‐げさ【種子袈裟】
じゅ‐し【寿詞】
賀寿の意を述べた詩歌・文章。よごと。
じゅ‐し【呪師】
(シュシ・スシ・ズシとも)
①大法会で、陀羅尼だらにを誦して加持祈祷をする僧。法呪師。
②日本芸能の一つ。広義の猿楽に属し、平安末から鎌倉時代に行われた。1の行う呪法の内容を演技によって一般の目に明らかにするもので、法会に付随する芸能であったが、後に独立の鑑賞芸能ともされた。華麗な装束で敏速に動くので、その演技を「走り」(呪師走)と称した。のろんじ。
⇒じゅし‐さるがく【呪師猿楽】
⇒じゅし‐はしり【呪師走】
じゅ‐し【豎子・孺子】
①こども。こわらべ。
②未熟者を軽蔑していう語。青二才。
⇒孺子教うべし
⇒豎子の名を成さしむ
じゅ‐し【儒士】
①儒者。孔子の道を宗とする者。
②清しん代の官名。
じゅ‐し【樹枝】
樹木のえだ。
じゅ‐し【樹脂】
(resin)植物体から分泌される精油類縁物質の総称。複雑な有機酸およびその誘導体から成る固体。多くは針葉樹から分泌。シェラック・松脂まつやに・琥珀こはくなど。水に溶けず、アルコール・エーテルなどに溶ける。ワニス製造・電気絶縁材料などに用いる。合成樹脂と区別して天然樹脂ともいう。やに。
⇒じゅし‐かこう【樹脂加工】
⇒じゅし‐こうたく【樹脂光沢】
じゅ‐じ【受持】‥ヂ
〔仏〕受けたもつこと。教えや戒律を受けてそれを守ること。
じゅ‐じ【授時】
古代、農耕の時節を失わないため、官から百姓に時季を告げたこと。
⇒じゅじ‐れき【授時暦】
しゅ‐しい【酒食】
⇒しゅし。〈日葡辞書〉
しゅじ‐い【主治医】‥ヂ‥
主となってその患者の治療に当たる医師。かかりつけの医師。「―の所見」
⇒しゅ‐じ【主治】
広辞苑 ページ 9418 での【○菽麦を弁ぜず】単語。