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オイラート【瓦剌・Oirat】🔗🔉

オイラート瓦剌・Oirat】 明代、モンゴルの部族。東モンゴルの韃靼だったん部と対抗、15世紀半ばエセン(也先)の時、全盛をきわめたが、韃靼部の勃興とともに衰えた。清代のジュンガル部はその後裔。

が【瓦】グワ🔗🔉

グワ 重さの単位「グラム」に当てて用いる語。

が‐かい【瓦解】グワ‥🔗🔉

が‐かい瓦解グワ‥ (屋根瓦の一部が落ちれば、その余勢で他の多くの瓦が崩れ落ちるように)一部の崩れから全体が崩れること。「連邦制が―する」「幕府の―」

が‐き【瓦器】グワ‥🔗🔉

が‐き瓦器グワ‥ すやきの土器。かわらけ。

が‐ぎょう【瓦経】グワギヤウ🔗🔉

が‐ぎょう瓦経グワギヤウ (→)「かわらぎょう」に同じ。

が‐けん【瓦硯】グワ‥🔗🔉

が‐けん瓦硯グワ‥ 陶製の硯すずり。石の硯の以前に行われた。

が‐し【瓦市】グワ‥🔗🔉

が‐し瓦市グワ‥ 中国、宋代の都市に発達した市民の娯楽機関が集中した歓楽街を指す俗語。さかり場。

が‐しょ【瓦書】グワ‥🔗🔉

が‐しょ瓦書グワ‥ 粘土板に楔形くさびがた文字で書いた古代オリエントの文書。

ガス【gas オランダ・ イギリス・瓦斯】🔗🔉

ガスgas オランダ・ イギリス・瓦斯】 ①気体。「炭酸―」 ②石炭ガス・天然ガスなど、燃料用の気体。「―‐ストーブ」 ③毒ガスの略。「―‐マスク」 ④ガス糸・ガス織の略。 ⑤濃い霧。濃霧。「―がかかる」 ⑥屁。おなら。 ⑦ガスこんろ・ガスレンジの略。 ⑧ガソリンのこと。「―欠」

ガス‐いと【瓦斯糸】🔗🔉

ガス‐いと瓦斯糸】 (gassed yarn)木綿糸の表面の散毛ばらげ繊維をガスの炎で焼き、表面を滑らかにして光沢を生じさせたもの。ガス。夏目漱石、野分「―の蚊絣かがすりの綿入の上から黒木綿の羽織を着る」

ガス‐おり【瓦斯織】🔗🔉

ガス‐おり瓦斯織】 ガス糸で織った織物。ガス。

ガス‐かいき【瓦斯海気】🔗🔉

ガス‐かいき瓦斯海気】 経緯たてよこともガス糸を用いて海気に模した綿織物。

ガス‐カナキン【瓦斯金巾】🔗🔉

ガス‐カナキン瓦斯金巾】 ガス糸をまぜて織った金巾。

ガス‐じま【瓦斯縞】🔗🔉

ガス‐じま瓦斯縞】 ガス糸で織った木綿の縞織物。

ガス‐ちりめん【瓦斯縮緬】🔗🔉

ガス‐ちりめん瓦斯縮緬】 ガス糸で織った綿縮緬。

ガス‐とう【瓦斯灯】🔗🔉

ガス‐とう瓦斯灯】 石炭ガスを燃料とする灯火装置。明治初期に輸入。ガスランプ。樋口一葉、別れ霜「ハツと振払へば半面を射る―の光蒼白あおじろし」

ガス‐はちじょう【瓦斯八丈】‥ヂヤウ🔗🔉

ガス‐はちじょう瓦斯八丈‥ヂヤウ 経緯たてよことも黒染めのシルケット‐ガス木綿糸を用いて、絹黒八丈に似せた織物。

ガス‐はぶたえ【瓦斯羽二重】‥ヘ🔗🔉

ガス‐はぶたえ瓦斯羽二重‥ヘ 上等なガス金巾カナキン

ガス‐ふうつう【瓦斯風通】🔗🔉

ガス‐ふうつう瓦斯風通】 ガス糸で織った風通織。

ガス‐ふたこ【瓦斯双子】🔗🔉

ガス‐ふたこ瓦斯双子】 ガス糸で織った双子織。

ガス‐もめん【瓦斯木綿】🔗🔉

ガス‐もめん瓦斯木綿】 経緯たてよこともにガス糸あるいは経にガス糸、緯に紡績糸を用い、ガス羽二重はぶたえ風に織った綿織物。

ガス‐ゆうき【瓦斯結城】‥ユフ‥🔗🔉

ガス‐ゆうき瓦斯結城‥ユフ‥ ガス糸を用いて結城紬つむぎに模した綿織物。

ガス‐りんず【瓦斯綸子】🔗🔉

ガス‐りんず瓦斯綸子】 ガス糸で織った綿綸子。

が‐せき【瓦石】グワ‥🔗🔉

が‐せき瓦石グワ‥ 瓦と石。転じて、無価値なもの。

が‐ぜん【瓦全】グワ‥🔗🔉

が‐ぜん瓦全グワ‥ [北斉書元景安伝「大丈夫は寧むしろ玉砕す可きも、瓦全する能あたわず」]何もしないでいたずらに身の安全を保つこと。甎全せんぜん。↔玉砕

がち【瓦智】グワチ🔗🔉

がち瓦智グワチ (「月」とも書く。「頑痴がんち」の約転か)粋でないこと。不粋。野暮。傾城禁短気「睟すいの客は…。―の男は…」

か‐とう【火灯・火頭・瓦灯】クワ‥🔗🔉

か‐とう火灯・火頭・瓦灯クワ‥ (ガトウとも) ①近世の照明具の一つ。曲線形で、下が広がった陶製または土製の行灯あんどん。胴に開口部があり、頭部に置いた油皿をここから出し入れする。 火灯 ②火灯形の略。 ③火灯口の略。 ④火灯窓の略。 ⇒かとう‐がき【火灯垣】 ⇒かとう‐がた【火灯形】 ⇒かとう‐ぐち【火灯口】 ⇒かとう‐びたい【火灯額】 ⇒かとう‐まど【火灯窓・花頭窓】

が‐とう【瓦璫・瓦当】グワタウ🔗🔉

が‐とう瓦璫・瓦当グワタウ 軒丸瓦の先端の部分。中国で漢代に半円形(半瓦璫)から円形(円瓦璫)に発展した。軒平瓦の先端部を呼ぶこともある。

が‐りゃく【瓦礫】グワ‥🔗🔉

が‐りゃく瓦礫グワ‥ ⇒がれき。〈伊呂波字類抄〉

が‐れき【瓦礫】グワ‥🔗🔉

が‐れき瓦礫グワ‥ ①瓦と小石。「―の山」「―と化す」 ②価値のないもののたとえ。

かわら【瓦】カハラ🔗🔉

かわら‐いたべい【瓦板塀】カハラ‥🔗🔉

かわら‐いたべい瓦板塀カハラ‥ 腰を竪瓦たてがわら張りにし、上部を板張りにした塀。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐うら【瓦占】カハラ‥🔗🔉

かわら‐うら瓦占カハラ‥ 神前に瓦を投げて吉凶を占う法。表が出れば吉、裏が出れば凶という。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐がき【瓦垣】カハラ‥🔗🔉

かわら‐がき瓦垣カハラ‥ (→)瓦塀かわらべいに同じ。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐がま【瓦窯】カハラ‥🔗🔉

かわら‐がま瓦窯カハラ‥ 瓦を燻焼くすべやきにするかまど。土を饅頭形に積み、中を空虚にし、前に孔をあけたもの。瓦屋。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐ぎょう【瓦経】カハラギヤウ🔗🔉

かわら‐ぎょう瓦経カハラギヤウ 経文を陰刻して素焼にした平瓦。埋経の一種。図像・曼荼羅を描いたものもある。平安後期に多く製作された。がぎょう。きょうがわら。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐くぎ【瓦釘】カハラ‥🔗🔉

かわら‐くぎ瓦釘カハラ‥ 瓦が屋根から滑り落ちるのを防ぐために瓦尻に打つ銅釘。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐ざ【瓦座】カハラ‥🔗🔉

かわら‐ざ瓦座カハラ‥ 軒の敷平しきひら瓦をうけるため、野地あるいは茅負かやおいにのせた細長い材木。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐ざる【瓦猿】カハラ‥🔗🔉

かわら‐ざる瓦猿カハラ‥ 土焼の猿の像。「変わらざる」の意にとって無事平安を祝うものとされた。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐し【瓦師】カハラ‥🔗🔉

かわら‐し瓦師カハラ‥ ①瓦を焼く職人。 ②瓦屋根をふく職人。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐すずり【瓦硯】カハラ‥🔗🔉

かわら‐すずり瓦硯カハラ‥ 瓦製の硯。がけん。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐せんべい【瓦煎餅】カハラ‥🔗🔉

かわら‐せんべい瓦煎餅カハラ‥ 小麦粉・砂糖・卵などを材料に屋根瓦の形に焼いた煎餅。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐たけ【瓦茸】カハラ‥🔗🔉

かわら‐たけ瓦茸カハラ‥ 担子菌類のきのこ。おもに広葉樹の枯木に屋根瓦状に重なりあって発生、木材の白ぐされの原因となる。傘はうすく、上面には黒褐色の環紋があり下面は灰色。制癌剤の原料にもなる。 かわらたけ ⇒かわら【瓦】

○瓦となって全からんより玉となって砕けよかわらとなってまったからんよりたまとなってくだけよ🔗🔉

○瓦となって全からんより玉となって砕けよかわらとなってまったからんよりたまとなってくだけよ [北斉書元景安伝]価値なく生き続けるよりも、価値あることをして死ぬ方がよい。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐なでしこ河原撫子カハラ‥ (河原に多く見られるからいう)ナデシコの別称。〈[季]夏〉 ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐にんぎょう瓦人形カハラ‥ギヤウ 土焼きの人形。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐の‐いん河原院カハラ‥ヰン 源融みなもとのとおるの邸宅。鴨川のほとり、六条坊門の南、万里小路までのこうじの東にあった。陸奥の松島塩釜の景に似せて庭を造り、毎日海水を運び入れ、塩を焼き、煙を立たせたという。融の没後、息子の昇により宇多法皇に寄進された。法皇の没後、寺となった。 ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐の‐さだいじん河原の左大臣カハラ‥ (その邸宅を河原院といったからいう)源融みなもとのとおるの通称。 ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐の‐まつ瓦の松カハラ‥ [白居易、新楽府、驪宮高「牆かきに衣有り瓦に松有り」]屋根瓦の上に生える植物。ツメレンゲの類か。また、古びた家の形容にいう。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐の‐まど瓦の窓カハラ‥ 瓦焼製の窓。貧者や隠者の住居。また、そこに住む人。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐ばと河原鳩カハラ‥ ハトの一種で、イエバトの原種。ヨーロッパから南アジアにかけて分布し、崖の岩穴などに巣を作る。 ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐ははこ川原母子カハラ‥ キク科の多年草。河原の砂礫の間に生える。茎・葉ともにヤマハハコに似る。茎は白色、高さ約30センチメートル。葉は細く裏面は白綿毛を密生する。夏、銀白色鱗状の総苞に包まれた黄色の頭状花をつける。カワラホオコ。 ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐ばん瓦版カハラ‥ 粘土に文字・絵画などを彫刻して瓦のように焼いたものを原版として一枚摺りにした粗末な印刷物。江戸時代、事件の急報に用いた。実際は木版のものが多い。→読売よみうり⇒かわら【瓦】 かわら‐ひ瓦樋カハラ‥ 瓦で造った樋。土管。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐びさし瓦庇カハラ‥ 瓦ぶきの庇。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐びと河原人カハラ‥ (→)河原者に同じ。 ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐ひわ川原鶸カハラヒハ スズメ目アトリ科の鳥。小形で、スズメぐらい。体は暗褐色で尾と翼に黄色の斑が目立つ。川原や村落周辺に多く現れる。東アジアに分布、繁殖。〈[季]春〉。〈日葡辞書〉 かわらひわ カワラヒワ 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐ぶき瓦葺きカハラ‥ ①瓦で屋根をふくこと。また、その屋根。大唐西域記長寛点「上ほとりに故ふるき甎カハラブキの室有り」 ②(斎宮の忌詞)寺。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐べい瓦塀カハラ‥ 目地めじに海鼠漆喰なまこしっくいを施した竪瓦たてがわら張りの塀。瓦垣。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐ぼうぶき瓦棒葺カハラバウ‥ 金属板屋根のふき方の一種。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐ほおこ川原母子カハラ‥ 〔植〕 ⇒かわらははこ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐まち河原町カハラ‥ 京都市中央部を南北に走る通り。もと鴨川の河原で、平安京の外側に位置した。近世初めから発展。現在、京都の中心市街。 河原町四条交差点 撮影:的場 啓 かわら‐まつば川原松葉カハラ‥ アカネ科の多年草。高地の草原に多い。茎の高さ約60センチメートル。葉は線状で、通常8個ずつ輪生。夏、枝先に白色か淡黄色の小四弁花を密生。若芽は食用。 ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐めし河原飯カハラ‥ (→)盆勧進ぼんかんじんに同じ。 ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわら‐もち瓦餅カハラ‥ (→)「伸し餅」に同じ。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐もの河原者カハラ‥ ①中世、河原に住み、卑賤視された雑役や下級遊芸などに従った者。河原は当時穢けがれを捨てる場所と考えられていた。かわらのもの。 ②江戸時代、歌舞伎役者の賤称。好色一代女6「四条の―、さる芸子あがりの人なりしが」 ⇒かわら【河原・川原・磧】

かわら‐にんぎょう【瓦人形】カハラ‥ギヤウ🔗🔉

かわら‐にんぎょう瓦人形カハラ‥ギヤウ 土焼きの人形。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐の‐まつ【瓦の松】カハラ‥🔗🔉

かわら‐の‐まつ瓦の松カハラ‥ [白居易、新楽府、驪宮高「牆かきに衣有り瓦に松有り」]屋根瓦の上に生える植物。ツメレンゲの類か。また、古びた家の形容にいう。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐の‐まど【瓦の窓】カハラ‥🔗🔉

かわら‐の‐まど瓦の窓カハラ‥ 瓦焼製の窓。貧者や隠者の住居。また、そこに住む人。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐ばん【瓦版】カハラ‥🔗🔉

かわら‐ばん瓦版カハラ‥ 粘土に文字・絵画などを彫刻して瓦のように焼いたものを原版として一枚摺りにした粗末な印刷物。江戸時代、事件の急報に用いた。実際は木版のものが多い。→読売よみうり⇒かわら【瓦】

かわら‐ひ【瓦樋】カハラ‥🔗🔉

かわら‐ひ瓦樋カハラ‥ 瓦で造った樋。土管。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐びさし【瓦庇】カハラ‥🔗🔉

かわら‐びさし瓦庇カハラ‥ 瓦ぶきの庇。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐ぶき【瓦葺き】カハラ‥🔗🔉

かわら‐ぶき瓦葺きカハラ‥ ①瓦で屋根をふくこと。また、その屋根。大唐西域記長寛点「上ほとりに故ふるき甎カハラブキの室有り」 ②(斎宮の忌詞)寺。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐べい【瓦塀】カハラ‥🔗🔉

かわら‐べい瓦塀カハラ‥ 目地めじに海鼠漆喰なまこしっくいを施した竪瓦たてがわら張りの塀。瓦垣。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐ぼうぶき【瓦棒葺】カハラバウ‥🔗🔉

かわら‐ぼうぶき瓦棒葺カハラバウ‥ 金属板屋根のふき方の一種。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐もち【瓦餅】カハラ‥🔗🔉

かわら‐もち瓦餅カハラ‥ (→)「伸し餅」に同じ。 ⇒かわら【瓦】

○瓦も磨けば玉となるかわらもみがけばたまとなる🔗🔉

○瓦も磨けば玉となるかわらもみがけばたまとなる 才能の劣っているものでも、努力すれば立派な人物になれるということ。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐や瓦屋カハラ‥ ①瓦ぶきの家。 ②(→)瓦師かわらしに同じ。 ③瓦を売る家。 ④(→)瓦窯かわらがまに同じ。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐やき瓦焼カハラ‥ ①瓦を焼いてつくること。また、その職人。 ②(→)素焼すやき1に同じ。 ⇒かわら【瓦】 かわら‐やね瓦屋根カハラ‥ 瓦ぶきの屋根。 ⇒かわら【瓦】 かわらゆ‐おんせん川原湯温泉カハラ‥ヲン‥ 群馬県北西部、吾妻郡長野原町にある温泉。吾妻渓谷南岸に位置し、1月20日の湯かけ祭りで有名。泉質は硫黄泉。 かわら‐よもぎ河原艾カハラ‥ ①キク科の多年草。河原・海浜に自生。根生葉はニンジンに似、細裂して白毛を密生。夏から秋にかけ帯緑色の小頭状花を円錐状につける。幼苗を乾したものは漢方生薬の茵蔯蒿いんちんこうで、利尿・利胆薬。 かわらよもぎ ②キクの古名。〈倭名類聚鈔20〉 ③シロヨモギの別名。 ⇒かわら【河原・川原・磧】 かわり代りカハリ ①いれかわること。交替。また、その人。後任。「やめた人の―が来た」 ②身がわり。代理。名代。「父の―」 ③つぐない。ひきかえ。代償。「これを上げる―に、それを下さい」 ④代わるべき品。かけがえ。「雨具の―」 ⑤代価。代金。古今著聞集5「只今―なければ」 ⑥飯・汁・肴などを更に求めること。「お―」 ⇒かわり‐がわり【代り代り】 ⇒かわり‐ぎぬ【代り絹】 ⇒かわり‐ば【代り歯】 ⇒かわり‐ばえ【代り映え】 ⇒かわり‐ばん【代り番】 ⇒かわり‐ばんこ【代り番こ】 ⇒かわり‐びと【代り人】 ⇒かわり‐め【代り目】 ⇒かわり‐やく【代り役】 かわり変りカハリ ①それまでと違ったさまになること。変化。「お―ありませんか」 ②普通とはちがうこと。 ⇒かわり‐うら【変り裏】 ⇒かわり‐え【変り絵】 ⇒かわり‐ごい【変り鯉】 ⇒かわり‐ごころ【変り心】 ⇒かわり‐ごと【変り事】 ⇒かわり‐ざけ【変り酒】 ⇒かわり‐だね【変り種】 ⇒かわり‐だま【変り玉】 ⇒かわり‐ぬり【変り塗】 ⇒かわり‐びと【変り人】 ⇒かわり‐びな【変り雛】 ⇒かわり‐ふ【変り斑】 ⇒かわり‐まがき【変り籬】 ⇒かわり‐み【変り身】 ⇒かわり‐め【変り目】 ⇒かわり‐めし【変り飯】 ⇒かわり‐もの【変り者】 ⇒かわり‐もよう【変り模様】 ⇒かわり‐よう【変り様】 かわり替りカハリ ①かわること。また、かわりのもの。 ②替狂言の略。 ③衣服の左右・上下など、異なった色の布を染め分け縫い分けてかわらせたもの。 ⇒かわり‐え【替り絵】 ⇒かわり‐きょうげん【替狂言】 ⇒かわり‐せん【替り銭】 ⇒かわり‐ちんつ【替りちんつ】 かわり‐あ・う代わり合うカハリアフ 〔自五〕 順番に代わる。交替する。 かわり・いる代わり居るカハリヰル 〔自上一〕 前者に代わってその位置にいる。古今著聞集17「我いなば誰又ここに―・ゐむ」 かわり‐うら変り裏カハリ‥ 衣服の裏地の裾回しだけを違った色の布で仕立てたもの。 ⇒かわり【変り】 かわり‐え変り絵カハリヱ (→)「替り絵」に同じ。 ⇒かわり【変り】 かわり‐え替り絵カハリヱ 1枚の絵を折り方や畳み方で種々の絵にかわるようにしたもの。変り絵。 ⇒かわり【替り】 かわり‐がわり代り代りカハリガハリ 〔副〕 互いに代わりあって。順番に。かわるがわる。源氏物語夢浮橋「験げんある者どもを呼び寄せつつ、―に加持せさせなむし侍りける」 ⇒かわり【代り】 かわり‐ぎぬ代り絹カハリ‥ 物の代価にする絹。宇治拾遺物語7「ただ今―などはなきを」 ⇒かわり【代り】 かわり‐きょうげん替狂言カハリキヤウ‥ 前の興行と替わって上演する別の歌舞伎狂言。かわり。 ⇒かわり【替り】 かわり‐ごい変り鯉カハリゴヒ 飼養の結果、体色の変化した鯉の変種。 ⇒かわり【変り】 かわり‐ごころ変り心カハリ‥ 心の変わること。また、その心。うつりぎ。 ⇒かわり【変り】 かわり‐ごと変り事カハリ‥ 常とは変わった事がら。変事へんじ⇒かわり【変り】 かわり‐ざけ変り酒カハリ‥ 腐敗して味の変わった酒。 ⇒かわり【変り】 かわり‐せん替り銭カハリ‥ 江戸時代、普通の寛永銭とは違った古銭。 ⇒かわり【替り】 かわり‐だね変り種カハリ‥ ①普通のものとは変わった種類。変種。 ②普通と変わった経歴の人。 ⇒かわり【変り】 かわり‐だま変り玉カハリ‥ なめているうちに色が次々と変わる飴玉。 ⇒かわり【変り】 かわり‐ちんつ替りちんつカハリ‥ (「ちんつ」は三味線の調子)変わった口三味線。変りちんつ。浄瑠璃、女殺油地獄「―の国訛」 ⇒かわり【替り】 かわり‐ぬり変り塗カハリ‥ 種々の色漆と材料を用いた、変化に富む漆物の総称。刀剣の鞘さやの装飾として発達。鞘塗。 ⇒かわり【変り】 かわり‐ば代り歯カハリ‥ 生え代わるべき歯。乳歯。 ⇒かわり【代り】 かわり‐ばえ代り映えカハリ‥ 代わったためによくなること。代わって前者よりまさること。夏目漱石、行人「あんまり変り栄ばえもしない服装なりだね」 ⇒かわり【代り】 かわり‐は・てる変わり果てるカハリ‥ 〔自下一〕[文]かはりは・つ(下二) (良くない状態に)すっかり変わってしまう。「―・てた姿」 かわり‐ばん代り番カハリ‥ ①かわりあって事をすること。順番。交番。かわりばんこ。 ②交替すべき順番に当たること。 ⇒かわり【代り】 かわり‐ばんこ代り番こカハリ‥ 交代で事をすること。かわりばん。夏目漱石、行人「家うちのものが―に見て、様々の批評を加へた」。「―にみこしをかつぐ」 ⇒かわり【代り】 かわり‐びと代り人カハリ‥ 代りとなる人。代理人。代人だいにん⇒かわり【代り】 かわり‐びと変り人カハリ‥ (→)「変り者」に同じ。 ⇒かわり【変り】 かわり‐びな変り雛カハリ‥ その時の流行をとり入れるなどした、通常の様式とは違う雛人形。 ⇒かわり【変り】 かわり‐ふ変り斑カハリ‥ 普通とはちがった斑⇒かわり【変り】 かわり‐まがき変り籬カハリ‥ 籬節の調子の異なったもの。 ⇒かわり【変り】 かわり‐み変り身カハリ‥ からだの位置をとっさに変えること。転じて、転身・転向の意。「―が早い」 ⇒かわり【変り】 かわり‐め代り目カハリ‥ 物事のいれかわる時。交替する時。 ⇒かわり【代り】 かわり‐め変り目カハリ‥ ①物事のうつりかわる時。「季節の―」 ②けじめ。ちがいめ。 ⇒かわり【変り】 かわり‐めし変り飯カハリ‥ さまざまな具を入れた筍飯・五目飯の類。 ⇒かわり【変り】 かわり‐もの変り者カハリ‥ 性質や言動が普通とはちがった人。変人。奇人。 ⇒かわり【変り】 かわり‐もよう変り模様カハリ‥ヤウ 普通とは変わった模様。 ⇒かわり【変り】 かわり‐やく代り役カハリ‥ 代わって勤める役。また、その人。代役。 ⇒かわり【代り】 かわ‐りゅう川流カハリウ 〔仏〕台密の一派、慈恵大師流のこと。良源を祖とする。↔谷流たにりゅう かわ‐りょう川猟カハレフ 川で魚などを捕ること。川狩。 かわり‐よう変り様カハリヤウ 変化のしかた。その具合・程度。「町の―に驚く」 ⇒かわり【変り】 かわ・る替わる・代わる・換わる・変わるカハル 〔自五〕 ➊《替・代・換》別のものが互いに入れちがいになる。 ①入れかわる。交替する。万葉集20「今―・る新防人にいさきもりが船出する海原のうへに波な開きそね」。「相手―・れど主ぬし―・らず」「市長が―・る」「土地が金に―・る」 ②《代》代理する。身代りとなる。伊勢物語「例の男、女に―・りてよみてやらす」。平家物語6「命に―・り身に―・らんと忠を存ぜし数万の軍旅は」。「父に―・って出席する」 ➋《変》ものごとの性質や中身が前と相違する。 ①変化する。万葉集20「宿のなでしこ日ならべて雨は降れども色も―・らず」。「信号が赤に―・る」「人柄が―・る」「方針が―・る」 ②普通とちがう。異様である。蜻蛉日記「さま―・りたる人人ものし侍りしに」。大鏡師尹「いかにかくはせさせ給へるぞと声も―・りて申しつるなむ」。「あの人は―・っている」「―・った趣向」 ③両者の間に相違がある。違う。枕草子35「朴・塗骨など、骨は―・れど、ただ赤き紙を、おしなべてうちつかひ持ち給へる」。徒然草「音に聞くと見る時とは、何事も―・るものなり」。「子供と何ら―・るところがない」 ④異変がおこる。変動が生ずる。狂言、抜殻「此の間は久しう便りをも承らぬが―・らせらるることもござらぬか」 ⑤前と違う時になる。年月などが改まる。源氏物語「よのなか―・りて後」。「月が―・る」 ⑥前と違う場所になる。居場所が移る。移転する。「住所が―・る」「勤め先を―・る」「右に―・って相手の突進を避けた」 ◇「替」は、あるものに入れかわって別のものになる、「代」は、他のもののかわりをする、「換」は、ものがとりかわる意で使う。 かわる‐がわる代わる代わるカハルガハル 〔副〕 次々と代わり合って。順番に。かわりがわり。紫式部日記「七日のほど―」。「―発言する」 かわ‐ろう河郎カハラウ 河童かっぱの異称。〈日葡辞書〉 かわ‐ろん川論カハ‥ 水利についての論争。水争い。 かわ‐わ川曲カハ‥ 川の折れ曲がって流れる所。かわくま。かわわた。天武紀「大忌神を広瀬の―に祭らしむ」 かわ‐わた川曲カハ‥ (→)「かわわ」に同じ。山家集「―の淀みにとまる流れ木の」 かわ‐わたり川渡りカハ‥ ①川を渡ること。 ②(→)「川浸りの朔日ついたちに同じ。

かわら‐や【瓦屋】カハラ‥🔗🔉

かわら‐や瓦屋カハラ‥ ①瓦ぶきの家。 ②(→)瓦師かわらしに同じ。 ③瓦を売る家。 ④(→)瓦窯かわらがまに同じ。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐やき【瓦焼】カハラ‥🔗🔉

かわら‐やき瓦焼カハラ‥ ①瓦を焼いてつくること。また、その職人。 ②(→)素焼すやき1に同じ。 ⇒かわら【瓦】

かわら‐やね【瓦屋根】カハラ‥🔗🔉

かわら‐やね瓦屋根カハラ‥ 瓦ぶきの屋根。 ⇒かわら【瓦】

グラム【gramme; gram・瓦】🔗🔉

グラムgramme; gram・瓦】 質量の単位。国際キログラム原器の1000分の1の質量。セ氏4度の水1立方センチメートルの質量にほぼ等しい。記号g ⇒グラム‐カロリー【gram-calorie】 ⇒グラム‐げんし【グラム原子】 ⇒グラム‐じゅう【グラム重】 ⇒グラム‐とうりょう【グラム当量】 ⇒グラム‐ぶんし【グラム分子】

[漢]瓦🔗🔉

 字形 〔瓦部0画/5画/2004・3424〕 〔音〕ガ〈グヮ〉(漢) 〔訓〕かわら・グラム [意味] ①一定の形に焼き固めた粘土。かわら。かわらけ。「煉瓦れんが・瓦礫がれき・瓦解」 ②グラム。重量の単位。▶gramオランダを「ガラム」と発音して「瓦蘭麻」と音訳したものの略。 [解字] 解字半円筒型のかわらを交互に重ねた形を描いた象形文字。は異体字。 [難読] 瓦落がら・瓦斯ガス

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