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○痛し痒しいたしかゆし🔗🔉

○痛し痒しいたしかゆしけば痛いし、掻かねばかゆいしの意。片方をたてれば、他方に差し障りが生ずるという状態で、どうしたらよいか迷うときにいう。どのようにしても結局自分に具合の悪い結果になる。 ⇒いた・い【痛い・甚い】 いた‐じき板敷】 屋内の板を敷いた所。板の間。 いだし‐ぎぬ出し衣】 ①直衣のうしの下、指貫さしぬきの上に、下着の衣きぬの裾の端を現して着ること。いだしあこめ。いだしうちき。いだしづま。 出し衣 ②装飾の目的で、女房の衣の裾や袖口を簾みすの下からはみ出させておくこと。また、その衣。うちだし。うちで。 ⇒いだし【出し】 いだし‐ぐるま出し車】 ①行幸・儀式・賀茂祭の時、女官・女房の乗用のため官から貸し出した牛車ぎっしゃ。だしぐるま。すいしゃ。宇津保物語国譲上「人の参るやうにて―にてよるよる必ず」 ②女房などが「いだしぎぬ」をして乗った牛車。源氏物語賢木「八省に立て続けたる―どもの袖口、色あひも」 ⇒いだし【出し】 いだし‐た・つ出し立つ】 〔他下二〕 うながして外に出す。いでたたせる。伊勢物語「あしたには狩に―・ててやり」 いだし‐づま出し褄(→)「いだしぎぬ」1に同じ。 ⇒いだし【出し】 いた‐じとみ板蔀】 格子を付けず、板ばかりでつくった蔀。 いだし‐ぬ・く出し抜く】 〔他四〕 油断させて先を越す。だしぬく。十訓抄「終に―・かれにけり」 いだし‐ふづくえ出文机】 付書院つけしょいんの古称。机を作りつけにしたところからの名。だしふづくえ。いだし文棚ふみだな。書棚机。 ⇒いだし【出し】 いた‐じめ板締】 染色法の一つ。凹凸の模様を彫った2枚から数枚の薄板で固く原糸や布を挟んで染料または抜染剤をかけて文様を作ること。また、そうして作った布帛。いたじめしぼり。いたじめかすり。夾纈きょうけちいた‐じゃくり板決】 梁はりや框かまちなどの縁を切り欠いて、板を取り付けるようにした仕口。板欠いたがき。 板決 いたし‐よう致し様‥ヤウ する方法。「しよう」の丁寧な、また、へりくだった言い方。「どう―もございません」 いた・す致す】 〔他五〕 (イタ(至)ル・イタダキ(頂)と同源) ①(極限まで)至らせる。およぼす。持統紀「其の水田は曾孫に―・せ」。「故郷に思いを―・す」 ②(精根を)つくす。(身命を)ささげつくす。源氏物語夕霧「心を―・してつかうまつる御修法にしるしなきやうはあらむ」。太平記26「危きを見て、命を―・すところ」。「力を―・す」 ③(作用を相手に及ぼす意)仕向ける。仕掛けてくる。宇治拾遺物語3「下臈の無礼を―・すだに、たち所に罰せさせおはします」 ④結果としてもたらす。ひきおこす。宇津保物語藤原君「きよらする人こそ、公の御ために妨げを―・し、人のために苦しみを―・せ」。平治物語「みな、智謀の―・すところなれば」。「不徳の―・すところ」 ⑤「する」を丁寧に、また荘重にいう語。改まった場面で用いる。太平記18「清見原の天皇…ほどなく天下泰平を―・さる」。「よい香りが―・します」 ⑥「する」の謙譲語。動作を表す漢語名詞、または動詞の連用形の下に付けて用いられることが多い。相手に働きかける意味の場合は上の語に接頭語「御」や「お」を付ける。狂言、人馬「永う御奉公―・さうと存じて御ざるが」「ゆるりと休足をも―・さうと存ずる」。「お伺い―・します」「欠席―・します」「すべて私が―・します」 ⑦「する」の尊大語。「勘弁―・せ」 ⑧たばかる。だます。「うまく―・してやった」「まんまと―・された」 いだ・す出す】 〔他五〕 (イヅの他動詞形) ➊内にこもっているものを外部に移動させる。 ①外へ行かせる。出発させる。万葉集15「大船を荒海に―・し」 ②勤めなどにおもむかせる。源氏物語須磨「宮づかへに―・し給へりしに」 ③人前に示す。さし出す。提出する。竹取物語「帳のうちよりも―・さず、いつき養ふ」。土佐日記「ある女の書きて―・せる歌」 ➋内にあるものを何かの形で表面に表す。 ①顔色に出す。源氏物語賢木「かねての御気色にも―・し給はざりつることなれば」 ②思っていることを言葉に表す。歌う。吟ずる。源氏物語行幸「世の人聞きに、しばしこの事―・さじとせちにこめ給へど」。源氏物語梅枝「拍子取りて梅が枝―・したる程」 ③生じさせる。発生させる。ひきおこす。大鏡伊尹「きのふ事―・したりし童べとらふべし」 ④出袿いだしうちきにする。枕草子247「あこめのくれなゐならずは、おどろおどろしき山吹を―・して」 ➌(動詞の連用形に付いて) ①ある動作を内から外へ向かって行う。伊勢物語「外の方を見―・して臥せるに」 ②ある動作に伴う結果が表に現れるようにする。「仰せ―・す」「作り―・す」 い‐だ・す鋳出す】 〔他五〕 金属を溶かして型に流し込み、ある形に造る。 いたずがわ・し労がはしイタヅガハシ 〔形シク〕 (平安時代はイタツカハシと清音)ご苦労千万である。めんどうである。徒然草「―・しく外の楽しびを求め」。〈類聚名義抄〉 いたずき労き・病イタヅキ (平安時代にはイタツキと清音) ①心労。ほねおり。大和物語「その―限りなし」 ②功労。〈字鏡集〉 ③病気。古今和歌集「身に―の入るも知らずて」 いたず・く労くイタヅク 〔自他四〕 (平安時代にはイタツクと清音) ①心を労する。骨折る。また、気をつかって世話をする。いたわる。蜻蛉日記「とかうものする事など―・く人多くて皆し果てつ」。伊勢物語「ねんごろに―・きけり」 ②疲れる。病む。日葡辞書「イタヅキマイラセソロ」 いた‐すずり板硯】 紙挟みほどの大きさの板の上に料紙・硯をのせ、紐で結んだもの。床棚の飾りとする。 いたずらイタヅラ ①用事がないこと。ひま。土佐日記「舟も出さで―なれば」 ②無益。無用。役に立たないこと。つまらないこと。源氏物語薄雲「―なる野辺の虫をも住まはせて」。「―に金かねを費やす」 ③むなしいさま。特に、死ぬさま。 ④(「悪戯」と書く)無益でわるいたわむれ。わるふざけ。わるさ。手すさびを謙遜していうのにも用いる。狂言、太刀奪たちばい「色々―をいたしまする」。「子供の―」「―な園児」「ちょっと―してみました」 ⑤性的にみだらな行い。 ⑥男女の私通。不義。浄瑠璃、国性爺合戦「唐の后―して流されたものぢやわいの」 ⇒いたずら‐いね【徒寝ね】 ⇒いたずら‐いね【徒稲】 ⇒いたずら‐うた【徒歌】 ⇒いたずら‐がき【徒書・悪戯書き】 ⇒いたずら‐こぞう【悪戯小僧】 ⇒いたずら‐ごと【徒言】 ⇒いたずら‐ごと【徒事】 ⇒いたずら‐ざかり【悪戯盛り】 ⇒いたずら‐じに【徒死】 ⇒いたずら‐っこ【悪戯っ児】 ⇒いたずら‐に【徒に】 ⇒いたずら‐ね【徒寝】 ⇒いたずら‐ばな【徒花】 ⇒いたずら‐はんぶん【悪戯半分】 ⇒いたずら‐びと【徒人】 ⇒いたずら‐ぶし【徒臥し】 ⇒いたずら‐ぼうこう【徒奉公】 ⇒いたずら‐ぼうず【悪戯坊主】 ⇒いたずら‐もの【徒者・悪戯者】 ⇒徒になる いたずら‐いね徒寝ねイタヅラ‥ 空しくひとり寝ること。ひとりね。いたずらね。いたずらぶし。 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐いね徒稲イタヅラ‥ みのらぬ稲。 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐うた徒歌イタヅラ‥ 管弦もなく、ただひとりで歌う歌。ひとりうた。 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐がき徒書・悪戯書きイタヅラ‥ 遊び半分で書くこと。また、その書いたもの。らくがき。 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐こぞう悪戯小僧イタヅラ‥ 悪戯をする子供。 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐ごと徒言イタヅラ‥ 無益なことば。むだぐち。 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐ごと徒事イタヅラ‥ ①役に立たぬしわざ。 ②みだらなこと。仮名文章娘節用「それに引きかへわたくしは、―の心から」 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐ざかり悪戯盛りイタヅラ‥ さかんにいたずらをする若年の年頃。島崎藤村、破戒「―の少年の群は、一時に溢れて、其騒しさ」 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐じに徒死イタヅラ‥ むだに死ぬこと。いぬじに。むだじに。 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐っこ悪戯っ児イタヅラ‥ いたずらをする子。悪童。 ⇒いたずら【徒】 いたずら‐に徒にイタヅラ‥ 〔副〕 むだに。意味もなく。「―時を費やす」 ⇒いたずら【徒】

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