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か‐がく【科学】クワ‥🔗⭐🔉
か‐がく【科学】クワ‥
(science フランス・ イギリス・Wissenschaft ドイツ)
①観察や実験など経験的手続きによって実証された法則的・体系的知識。また、個別の専門分野に分かれた学問の総称。物理学・化学・生物学などの自然科学が科学の典型であるとされるが、経済学・法学などの社会科学、心理学・言語学などの人間科学もある。
②狭義では自然科学と同義。
⇒かがく‐アカデミー【科学アカデミー】
⇒かがく‐かくめい【科学革命】
⇒かがくぎじゅつ‐しゃかいろん【科学技術社会論】
⇒かがく‐ぎじゅつ‐ちょう【科学技術庁】
⇒かがくぎじゅつ‐りんり【科学技術倫理】
⇒かがく‐きょういく【科学教育】
⇒かがく‐けんきゅうひ‐ほじょきん【科学研究費補助金】
⇒かがく‐し【科学史】
⇒かがく‐しゃ【科学者】
⇒かがく‐しゃかいがく【科学社会学】
⇒かがく‐しょうせつ【科学小説】
⇒かがく‐せん【科学戦】
⇒かがく‐そうさ【科学捜査】
⇒かがく‐てき【科学的】
⇒かがくてき‐かんりほう【科学的管理法】
⇒かがくてき‐しゃかいしゅぎ【科学的社会主義】
⇒かがくてき‐ほうほう【科学的方法】
⇒かがく‐てつがく【科学哲学】
⇒かがく‐はくぶつかん【科学博物館】
⇒かがく‐ばんのう【科学万能】
⇒かがく‐ひはん【科学批判】
⇒かがく‐へいき【科学兵器】
かがく‐アカデミー【科学アカデミー】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐アカデミー【科学アカデミー】クワ‥
指導的科学者を会員に任命し、研究の推進と顕彰にあたる公的機関。1666年フランスに初めて設立され、18世紀にはヨーロッパ各国に設立。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐かくめい【科学革命】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐かくめい【科学革命】クワ‥
17世紀の西欧に起こった、力学と物理法則概念の形成を中心とした世界像の変革。転じて、社会的影響の大きい科学上の進展。
⇒か‐がく【科学】
かがくぎじゅつ‐しゃかいろん【科学技術社会論】クワ‥クワイ‥🔗⭐🔉
かがくぎじゅつ‐しゃかいろん【科学技術社会論】クワ‥クワイ‥
(science and technology studies; science, technology and society)科学技術と社会・政治・文化などとの相互の関係を学際的に取り扱う学問領域。社会学・政策論・コミュニケーション論・科学史など多方面から、理論的・実践的に研究する。STS
⇒か‐がく【科学】
かがく‐ぎじゅつ‐ちょう【科学技術庁】クワ‥チヤウ🔗⭐🔉
かがく‐ぎじゅつ‐ちょう【科学技術庁】クワ‥チヤウ
科学技術行政を総合的に推進するため設けられた旧総理府の外局。長官には国務大臣を当てた。2001年文部省等とともに文部科学省に再編。
⇒か‐がく【科学】
かがくぎじゅつ‐りんり【科学技術倫理】クワ‥🔗⭐🔉
かがくぎじゅつ‐りんり【科学技術倫理】クワ‥
科学や技術に関わる倫理の総称。科学技術をめぐる制度や組織、文化のあり方や、科学技術が社会にもたらす倫理的問題、科学者・技術者に課せられた倫理等。狭義には専門職業としての研究者倫理や技術者倫理、あるいは科学技術者の社会的責任論を指す。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐きょういく【科学教育】クワ‥ケウ‥🔗⭐🔉
かがく‐きょういく【科学教育】クワ‥ケウ‥
科学に関する知識・技能・関心・態度などの育成を目的とする教育。現象を科学的に観察し、処理する能力を養う。学校における理科教育だけでなく、社会教育・生涯教育も含めて1960年代から使われるようになった語。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐けんきゅうひ‐ほじょきん【科学研究費補助金】クワ‥キウ‥🔗⭐🔉
かがく‐けんきゅうひ‐ほじょきん【科学研究費補助金】クワ‥キウ‥
大学等の研究者または研究者グループに対して、学術の振興を目的に、文部科学省および日本学術振興会が交付する研究助成費。略称、科研費。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐し【科学史】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐し【科学史】クワ‥
科学の歴史。科学の発展の過程や科学に関する思想などの研究。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐しゃ【科学者】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐しゃ【科学者】クワ‥
科学(特に自然科学)を研究する人。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐しゃかいがく【科学社会学】クワ‥クワイ‥🔗⭐🔉
かがく‐しゃかいがく【科学社会学】クワ‥クワイ‥
科学研究の社会的条件、科学者の社会的役割、科学技術の社会的影響などを解明する社会学の一分野。マンハイムの知識社会学によって先鞭をつけられ、アメリカの社会学者マートン(Robert King Merton1910〜2003)によって体系化された。現在では科学技術社会論と重なる面が多い。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐しょうせつ【科学小説】クワ‥セウ‥🔗⭐🔉
かがく‐しょうせつ【科学小説】クワ‥セウ‥
(→)エスエフ(SF)に同じ。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐せん【科学戦】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐せん【科学戦】クワ‥
現代の科学的新兵器を主要な兵器として行う戦争。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐そうさ【科学捜査】クワ‥サウ‥🔗⭐🔉
かがく‐そうさ【科学捜査】クワ‥サウ‥
医学・心理学・化学など、科学の専門的知識を応用して行う捜査。指紋・血液型・DNA分析などによる法医学の成果を応用することが多い。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐てき【科学的】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐てき【科学的】クワ‥
物事を実証的・論理的・体系的に考えるさま。また、思考が事実にもとづき、合理的・原理的に体系づけられているさま。学問的。
⇒か‐がく【科学】
かがくてき‐かんりほう【科学的管理法】クワ‥クワン‥ハフ🔗⭐🔉
かがくてき‐かんりほう【科学的管理法】クワ‥クワン‥ハフ
(scientific management)工場で、労働者の能率を増進させるため、一切の無駄を排除し、作業の法則・順序・性質を研究し、その管理を科学的に行う方法。アメリカのテーラー(F. W. Taylor1856〜1915)が提唱。テーラー‐システム。
⇒か‐がく【科学】
かがくてき‐ほうほう【科学的方法】クワ‥ハウハフ🔗⭐🔉
かがくてき‐ほうほう【科学的方法】クワ‥ハウハフ
科学的な認識に到達するために必要な実証的・論理的な研究法。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐てつがく【科学哲学】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐てつがく【科学哲学】クワ‥
(philosophy of science)科学の基礎・方法・構造などについて研究する哲学の一分野。科学一般についての方法論的研究のほか、物理学の哲学や経済学の哲学なども含まれる。狭義には論理実証主義や分析哲学の立場からの科学論をさす。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐ばんのう【科学万能】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐ばんのう【科学万能】クワ‥
一切の問題は科学によって解決し得るという考え。しばしば精神的方面の軽視・閑却を伴う。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐ひはん【科学批判】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐ひはん【科学批判】クワ‥
科学の理論的前提や方法を哲学的に検討すること。カントの認識論がその出発点であり、ドイツの新カント学派やフランスのポアンカレ・バシュラールの考察がこの名で呼ばれている。
⇒か‐がく【科学】
かがく‐へいき【科学兵器】クワ‥🔗⭐🔉
かがく‐へいき【科学兵器】クワ‥
現代科学を応用した、航空兵器、化学兵器、生物兵器、電気・光学応用兵器、核兵器などの総称。
⇒か‐がく【科学】
か‐きょ【科挙】クワ‥🔗⭐🔉
か‐きょ【科挙】クワ‥
(科目に応じて試験される意)中国で行われた官僚登用試験。隋代に始まり、唐では秀才・進士・明経などの六科に分け、経典・詩文などを試験した。宋以後、科目は進士中心となり、郷試きょうし(宋では解試)・会試(宋では省試)・殿試の三段階から成る。清末、1905年に廃止。↔制挙
か‐けい【科刑】クワ‥🔗⭐🔉
か‐けい【科刑】クワ‥
刑罰を科すること。
かけん‐ひ【科研費】クワ‥🔗⭐🔉
かけん‐ひ【科研費】クワ‥
科学研究費補助金の略称。
か‐じょう【科条】クワデウ🔗⭐🔉
か‐じょう【科条】クワデウ
おきて。法令。
⇒かじょう‐るいてん【科条類典】
か‐じょう【科場】クワヂヤウ🔗⭐🔉
か‐じょう【科場】クワヂヤウ
科挙の試験を行う場所。転じて一般に、試験場。
かじょう‐るいてん【科条類典】クワデウ‥🔗⭐🔉
かじょう‐るいてん【科条類典】クワデウ‥
8代将軍徳川吉宗が公事方御定書くじかたおさだめがきを編纂するために収集した先例や解釈を、10代将軍家治の代に至って整理し、御定書の各条ごとに編集した書。10冊。1767年(明和4)成る。
⇒か‐じょう【科条】
か・する【科する】クワ‥🔗⭐🔉
か・する【科する】クワ‥
〔他サ変〕[文]科す(サ変)
法に照らして処断する。刑罰を負わせる。罪する。「実刑を―・する」
か‐せん【科銭】クワ‥🔗⭐🔉
か‐せん【科銭】クワ‥
科料の金銭。罰金。
か‐たい【科怠】クワ‥🔗⭐🔉
か‐たい【科怠】クワ‥
咎むべき怠慢。不注意から起こる過失。
か‐だい【科第】クワ‥🔗⭐🔉
か‐だい【科第】クワ‥
①試験をして優劣の次第を定めること。
②官吏登用試験。
か‐てい【科程】クワ‥🔗⭐🔉
か‐てい【科程】クワ‥
次第。順序。
○科に盈ちて後進むかにみちてのちすすむ🔗⭐🔉
○科に盈ちて後進むかにみちてのちすすむ
[孟子離婁下]水は凹みがあれば、まずそこに溜まり、その後に先へ流れてゆく。人の学問をするにも一歩一歩順を追い、手抜きをせずに進むべきことをいう。
⇒か【科】
かに‐むし【擬蠍】
クモ綱カニムシ目の節足動物の総称。サソリの尻尾をとったような形で、体に比して大きく発達したはさみ(触肢)をもつ。体長1〜8ミリメートル。褐色ないし黄色。落葉・土・苔の中などにすみ、肉食性で小型の節足動物を捕食する。あとびさり。あとしざり。
かにめ‐くぎ【蟹目釘】
頭を半球形に作った鋲釘びょうくぎ。
ガニメデ【Ganymede】
木星の第3衛星。1610年ガリレイが第1(イオ)・第2(エウロパ)・第4(カリスト)各衛星とともに発見。
ガニメデ
撮影:NASA
かにも‐かくにも
〔副〕
ともかくも。万葉集4「白髪生ふる事は念はず変水おちみずは―求めて行かむ」
かに‐もじ【蟹文字】
(明治初期の語。蟹の横這よこばいから)欧文横文字をいう。
かに‐もり【掃部・蟹守】
掃部寮かにもりのつかさの略。
⇒かにもり‐の‐つかさ【掃部寮】
かにもり‐の‐つかさ【掃部寮】
⇒かもんりょう
⇒かに‐もり【掃部・蟹守】
かにやまぶし【蟹山伏】
狂言。行力ぎょうりきを誇る山伏が蟹の精に出会い、打ちかかるが逆に耳を挟まれる。
か‐にゅう【加入】‥ニフ
組織・団体などに加わり入ること。「組合に―する」
⇒かにゅう‐でんしん【加入電信】
⇒かにゅう‐でんわ【加入電話】
か‐にゅう【罅入】‥ニフ
(→)貫乳かんにゅうに同じ。
かにゅう‐でんしん【加入電信】‥ニフ‥
(→)テレックスに同じ。
⇒か‐にゅう【加入】
かにゅう‐でんわ【加入電話】‥ニフ‥
通信事業者が特定の会社・個人等と契約して設置する電話。
⇒か‐にゅう【加入】
カニューレ【Kanüle ドイツ】
医療器具の一種。体腔・気管・消化管に液体や空気を送りこむために挿入する管。挿管。
ガニュメデス【Ganymēdēs】
ギリシア神話中の美少年。ゼウスが鷲を使ってオリンポスにさらい、侍童とした。ガニミード。
かによ・う【兼ふ】カニヨフ
〔他四〕
(カネアフの転か)一つのものをたがいに共有または共用する。転じて、たがいに譲り合う。日本永代蔵2「誰の彼のと―・ひ合ひ」
かにわ【樺・桜皮】カニハ
シラカバの古名か(一説に、ウワミズザクラの古名)。また、その樹皮。万葉集6「―纏まき作れる舟に」
⇒かにわ‐ざくら【樺桜】
かにわ‐ざくら【樺桜】カニハ‥
(→)「かばざくら」1に同じ。一説に、ウワミズザクラの古名とも。古今和歌集物名「―。潜かずけども浪のなかにはさぐられで風ふくごとに浮き沈む玉」
⇒かにわ【樺・桜皮】
カニング【George Canning】
イギリスの政治家。トーリー党の自由主義者。1822年以来外相、中南米諸国やギリシアの独立を支持するなど、ウィーン体制と距離をおいた外交を進める。27年首相。(1770〜1827)
か・ぬ【兼ぬ】
〔他下二〕
⇒かねる(下一)
カヌー【canoe】
軽量・小形の手漕ぎ舟の総称。カノー。
⇒カヌー‐きょうぎ【カヌー競技】
カヌー‐きょうぎ【カヌー競技】‥キヤウ‥
水上スポーツの一つ。湖沼・川・渓流などで行うカヌーのレース。カヤックとカナディアン‐カヌーとがある。
⇒カヌー【canoe】
カヌート【Canute】
北ゲルマン、デーン人の王スヴェン1世の子。イングランドに侵入し、デーン朝(1016〜1042)を開く。デンマーク王(在位1018〜1035)も兼ね、ノルウェーとスウェーデンの一部を侵略し、北海帝国を現出。クヌート。(995頃〜1035)
カヌードス【Canudos】
ブラジル北東部バイア州の村。1893年キリスト教千年王国的な教団がここで生まれ、96〜97年の反共和国反乱の中心となった。
かぬち【鍛冶】
(カネウチ(金打)の約)金属を鍛えること。また、その人。かじ。かなだくみ。
⇒かぬち‐づかさ【鍛冶司】
⇒かぬち‐べ【鍛冶部】
かぬち‐づかさ【鍛冶司】
⇒かじのつかさ。
⇒かぬち【鍛冶】
かぬち‐べ【鍛冶部】
古代、刀剣その他の鍛造に従事した品部しなべ。4世紀後半〜5世紀に朝鮮の進んだ技術をとりいれて編成したものを韓鍛冶からかぬち・韓鍛冶部といい、それ以前の倭鍛冶やまとのかぬち・倭鍛冶部と区別する。鍛部。
⇒かぬち【鍛冶】
かぬま【鹿沼】
栃木県中央部の市。日光例幣使街道の宿場町・市場町として繁栄。建具の産地。鹿沼土・サツキの本場。人口10万4千。
⇒かぬま‐つち【鹿沼土】
かぬま‐つち【鹿沼土】
鹿沼市付近を中心に分布する関東ローム層中の軽石層の一種。赤城山の噴出物。黄色で粒状、多孔性。園芸に利用。
⇒かぬま【鹿沼】
かね【印】
飼主・飼育地・品位などをあらわすために、牛馬の股ももにおす焼印。かなやき。かねやき。
かね【金】
①金属の総称。金・銀・鉄・銅など。また、金属製品。金具。源氏物語浮舟「この籠こは―を造りて色どりたる籠なりけり」。「靴に―を打つ」
②(近世、上方では貨幣に銀を用いたので多く「銀」の字を当てた)貨幣としての黄金など。金銭。竹取物語「いま―五十両給はるべし」。世間胸算用2「―掛くるそばに置きて数をよませ」。「―に目がくらむ」
⇒金一升土一升
⇒金が唸る
⇒金がかかる
⇒金が敵
⇒金が物を言う
⇒金で面を撲る
⇒金に飽かす
⇒金に糸目をつけない
⇒金になる
⇒金の切れ目が縁の切れ目
⇒金の轡を食ます
⇒金の世の中
⇒金の草鞋で尋ねる
⇒金は天下の回りもの
⇒金は湧き物
⇒金を食う
⇒金を寝かす
⇒金を回す
かね【矩】
①かねじゃく。
②まっすぐなこと。直線。直角。平家物語4「―に渡いて押し落さるな」
③規準となるもの。
かね【鐘・鉦】
叩いたり撞ついたりして鳴らす金属製の器具。
①《鐘》つりがね。また、その音。
②《鉦》小形の、叩いて鳴らす楽器。たたきがね・磬けい・鉦鼓しょうこなど。
⇒鐘朧
⇒鐘霞む
⇒鐘冴ゆ
⇒鉦太鼓で探す
⇒鐘も撞木の当りがら
かね【鉄漿】
おはぐろの液。平家物語9「みかたには―つけたる人はない物を、平家の君達でおはするにこそ」→おはぐろ
がね
(候補者・材料などの意の名詞「かね(予・料)」からとも、格助詞「が」と終助詞「ね」の複合からとも)
[一]〔助詞〕
(動詞・助動詞の連体形に付く)意志・命令などの表現をうけて、その理由・目的を表す。…するだろうから。…するように。万葉集10「橘の林を植ゑむほととぎす常に冬まで住み渡る―」。万葉集19「大夫ますらおは名をし立つべし後の世に聞き継ぐ人も語りつぐ―」→がに2。
[二]〔接尾〕
名詞に付いて候補者・材料などの意を表す。伊勢物語「このむこ―に」。栄華物語本雫「けふあすの大臣―にておはす」
かね‐あい【兼合い】‥アヒ
かねあうこと。つりあい。均衡。標準。「あれとこれとの―」「千番に一番の―」
かね‐あ・う【兼ね合ふ】‥アフ
〔自他四〕
①軽重がつりあう。均衡する。
②互いに気がねする。浄瑠璃、持統天皇歌軍法「兄弟心を―・ひてきびしく番をぞつとめける」
かね‐あきうど【金商人】
「かねあきびと」の転。
かね‐あきびと【金商人】
①金きんなどを売買する商人。かねうり。かねあきうど。源平盛衰記42「―が従者ずさして」
②金銭の両替を業とする者。ぜにや。ぜにうり。武家義理物語「―ゆゑ殺されけるにや」
かねあきら‐しんのう【兼明親王】‥ワウ
醍醐天皇の皇子。左大臣。博学多才で詩文や書に堪能。前中書王ともいわれ、後中書王具平ともひら親王と文才を並び称される。詩文は「江談抄」「本朝文粋」などに載る。(914〜987)
かねいえ【金家】‥イヘ
室町末期、京都伏見に在住の鐔工つばこう。絵画風の文様鐔の創始者。鋤出彫すきだしぼりの北宗画風山水に、金・銀などを用いてわずかに象嵌ぞうがんを施す。生没年未詳。

か‐はく【科白】クワ‥🔗⭐🔉
か‐はく【科白】クワ‥
俳優のしぐさとせりふ。特に、せりふ。
か‐ばつ【科罰】クワ‥🔗⭐🔉
か‐ばつ【科罰】クワ‥
懲罰または刑罰を科すること。処罰。
か‐もく【科目】クワ‥🔗⭐🔉
か‐もく【科目】クワ‥
①ある事柄をいくつかに区分した各部分。「勘定―」
②大学の教育課程または高校の教科を構成する単位。「選択―」
③「科挙」参照。
か‐もん【科文】クワ‥🔗⭐🔉
か‐もん【科文】クワ‥
〔仏〕経論を解釈する際、段落に区切り、各段落の内容を短い標語で示したもの。普通は序分・正宗しょうじゅう分・流通るずう分の3段に分け、さらにそれぞれを細分する。「法華玄義科文」など。科段。分科。
コブド【Kobdo・科布多】🔗⭐🔉
コブド【Kobdo・科布多】
モンゴル国北西部の都市。1730年清朝が建設し、外モンゴル西部の統治の中心とした。ホブド。
コルチン【Khorchin・科爾沁】🔗⭐🔉
コルチン【Khorchin・科爾沁】
内モンゴルの哲里木チェリム盟四部中最大の部。明代に成立、清初に太宗と攻守同盟を結び、チャハル部のリンダン‐ハンに対抗。ホルチン。
し‐ぐさ【仕種・仕草】🔗⭐🔉
し‐ぐさ【仕種・仕草】
①ある物事をするときの、動作や表情。「少女のような―」
②(「科」とも書く)舞台における俳優の表情・動作。所作しょさ。
しな【品・科・階】🔗⭐🔉
しな【品・科・階】
①層をなして重なったもの。
㋐坂道。階段。階層。〈新撰字鏡9〉
㋑区別できる種類。神楽歌、弓「弓といへば―なきものを梓弓・真弓・槻弓―も求めず」
㋒地位。身分。源氏物語帚木「人の―高く生れぬれば」
㋓人・物の品格・品質。源氏物語東屋「―あてにえんならむ女を」。「―が劣る」
㋔巧拙。狂言、毘沙門連歌「その脇の―に依つて御福を渡しませう」
㋕事情。状態。浄瑠璃、新版歌祭文「添ふに添はれぬ―になり」。「所かわれば―かわる」
②何かの用途にあてる、形のある物。特に、売買の対象となる商品。「―が不足する」「お礼の―」「―切れ」
③(普通「科」と書く)(女性の)媚こびた仕草。愛敬あいきょう。嬌態。「―を作る」
しな‐かかり【科懸り】🔗⭐🔉
しな‐かかり【科懸り】
能などで、姿勢・動きに添う風趣。風姿花伝「手は習へる形木、―は上手のものなり」
しながわ‐おどし【品革縅・科革縅】‥ガハヲドシ🔗⭐🔉
しながわ‐おどし【品革縅・科革縅】‥ガハヲドシ
鎧よろいの縅の名。品革を細く裁っておどしたもの。
⇒しな‐がわ【品革】
しな‐つな【科綱】🔗⭐🔉
しな‐つな【科綱】
シナノキの皮で作った綱。
しなと‐の‐かぜ【科戸の風・級長戸の風】🔗⭐🔉
しなと‐の‐かぜ【科戸の風・級長戸の風】
(級長戸辺神しなとべのかみの名に基づく)風の異称。祝詞、大祓詞「―の天の八重雲を吹き放つ事の如く」
しな‐ぬの【科布】🔗⭐🔉
しな‐ぬの【科布】
シナノキの靱皮じんぴ繊維で織った布。目あらく、色赤黒く、水湿に堪える。信濃布しなのぬの。
しな‐の‐き【科木】🔗⭐🔉
しな‐の‐き【科木】
シナノキ科の落葉高木。山地に自生、高さ10メートルに達する。初夏、葉のつけ根に帯黄色で香りの高い小花を房状につけ、花柄の中部に箆へら状の苞がある。材は器材や経木、マッチの軸に供し、花や果実は薬用。皮は布・紙の原料。ヘラノキ。
しなのき

しな‐ぶくろ【科袋】🔗⭐🔉
しな‐ぶくろ【科袋】
科布しなぬので作り、米穀などを入れるのに用いる袋。
せり‐ふ【台詞・科白】🔗⭐🔉
せり‐ふ【台詞・科白】
①芝居で、俳優が劇中の人物として述べることば。
②きまり文句。儀礼的な口上。浮世風呂4「紺屋の明後日あさって、作者の明晩、久しい―と合点して」
③苦情を言うこと。言い分を述べること。談判。浄瑠璃、長町女腹切「お花はこちの奉公人、親仁との―ならどこぞ外でしたがよい」
④支払いをすること。歌舞伎、五大力恋緘「今夜中に―して下さんせにやなりませぬ」
⑤ことば。言いぐさ。「その―を聞いて腹が立った」
⇒せりふ‐ちょう【台詞帳】
⇒せりふ‐づけ【台詞付】
⇒せりふ‐まわし【台詞回し】
とが【咎・科】🔗⭐🔉
とが【咎・科】
①とがめなければならない行為。あやまち。源氏物語夕顔「はぐくまむに、―あるまじきを」。「何の―もないのに責められる」
②非難されるような欠点。短所。万葉集14「悪しかる―もさね見えなくに」
③とがめ。非難。源氏物語梅枝「好き好きしき―を負ひて、世にはしたなめらりき」
④罪となる行為。罪。祝詞、大殿祭「―過あやまちあらむをば、見直し聞き直しまして」。「盗みの―で捕まる」
⑤罪によって科せられる罰。処罰。保元物語(金刀比羅本)「罪を謝し―を宥なだめらるる、王道の恵、無辺の情なり」
◇責任を負うべき過失・あやまちの場合に「咎」、法律上罪となる行いの場合に「科」と書き分けることがある。
とがおい‐びくに【科負い比丘尼】‥オヒ‥🔗⭐🔉
とがおい‐びくに【科負い比丘尼】‥オヒ‥
仕える主家の娘などの過失を身代りとなって負う比丘尼。例えば娘が放屁をすると自分のしわざにして科とがを引き受ける。屁負へおい比丘尼。
とが‐おくり【咎送り・科送り】🔗⭐🔉
とが‐おくり【咎送り・科送り】
罪障の消滅。罪のつぐない。〈日葡辞書〉
とが‐りょう【科料】‥レウ🔗⭐🔉
とが‐りょう【科料】‥レウ
(同音の過料かりょうと区別するためにいう)
⇒かりょう(科料)
[漢]科🔗⭐🔉
科 字形
筆順
〔禾部4画/9画/教育/1842・324A〕
〔音〕カ〈クヮ〉(呉)(漢)
〔訓〕しな・とが
[意味]
①しな。等級。区分された個々の部門。「科目・科学・学科・文科・百科・眼科・内科」▶生物分類学上は、目もくの下、属の上。「ばら目あじさい科」
②法律の箇条。「科条・金科玉条」
③②にあてはめて罪の等級を定める。「刑を科する」「重科・厳科」。とが。罪。「罪科・科料」
④動作。俳優のしぐさ。「科白」
[解字]
形声。「斗」(=ます)+音符「禾」(=いね)。穀物をはかって等級をつける意。
[下ツキ
盈科・学科・眼科・教科・金科玉条・外科・厳科・功科・罪科・産科・歯科・実科・重科・専科・選科・前科・単科大学・登科・内科・百科・分科・文科・併科・兵科・本科・予科・理科
[難読]
科白せりふ


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