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つい‐はり【突い張り】🔗⭐🔉
つい‐はり【突い張り】
(ツキハリの音便)(→)「つっぱり」に同じ。狂言、腰祈「うしろから―をめされい」
つかせ‐ばしり【突かせ走り】🔗⭐🔉
つかせ‐ばしり【突かせ走り】
和船が航行中に強風に遭った時、帆を半ば下げて風下へ流しながら走ること。つかせ。
つき【突き】🔗⭐🔉
つき【突き】
①つくこと。
②剣道の手の名。のどのあたりを竹刀で突くこと。「―を入れる」
③相撲のわざの一つ。平手で、主に相手の胸を突くこと。つっぱり。
つき‐あ・う【突き合う】‥アフ🔗⭐🔉
つき‐あ・う【突き合う】‥アフ
〔自五〕
双方互いに突く。「角つの―・わせる」
つき‐あ・げる【突き上げる】🔗⭐🔉
つき‐あ・げる【突き上げる】
〔他下一〕[文]つきあ・ぐ(下二)
①下からついて上にあげる。「こぶしを―・げる」「悲しみが胸を―・げる」
②下級者が上級者にある事の実現を要求して圧力をかける。「部下に―・げられる」
つき‐あた・る【突き当たる・衝き当たる】🔗⭐🔉
つき‐あた・る【突き当たる・衝き当たる】
〔自五〕
①勢いよくあたる。衝突する。ぶつかる。「車が側壁に―・る」
②行きどまりになる。それ以上進むことができなくなる。ゆきづまる。「―・って右に曲がる」「難問に―・っている」
つき‐あ・てる【突き当てる】🔗⭐🔉
つき‐あ・てる【突き当てる】
〔他下一〕[文]つきあ・つ(下二)
①突いて目指す所にあてる。また、ぶつける。「車を門に―・てる」
②頭などを下につける。土佐日記「女はふなぞこにかしらを―・てて、ねをのみぞなく」
③見当をつけて探しあてる。つきとめる。「犯人の居場所を―・てる」
つき‐あわ・せる【突き合わせる】‥アハセル🔗⭐🔉
つき‐あわ・せる【突き合わせる】‥アハセル
〔他下一〕[文]つきあは・す(下二)
①二つのものを近づけ向かい合わせる。「膝を―・せて相談する」
②双方を向かい合わせて問いただす。対決させる。「原告と被告を―・せる」
③双方をひきあわせてくらべる。対照する。「帳簿を―・せる」
つき‐い・ず【突き出づ】‥イヅ🔗⭐🔉
つき‐い・ず【突き出づ】‥イヅ
〔自下二〕
①突いて前へ出る。
②「いづ」を強めていう語。ついと出る。平家物語5「七日八日には過ぐべからずとて、―・でぬ」
つき‐いだ・す【突き出す】🔗⭐🔉
つき‐いだ・す【突き出す】
〔他五〕
突いて前へ出す。突いて外へ出す。つきだす。
つき‐い・る【突き入る】🔗⭐🔉
つき‐い・る【突き入る】
[一]〔自五〕
勢いはげしく進み入る。突入する。
[二]〔他下二〕
⇒つきいれる(下一)
つき‐い・れる【突き入れる】🔗⭐🔉
つき‐い・れる【突き入れる】
〔他下一〕[文]つきい・る(下二)
勢い激しくさしこむ。つきこむ。
つき‐うごか・す【突き動かす・衝き動かす】🔗⭐🔉
つき‐うごか・す【突き動かす・衝き動かす】
〔他五〕
突いて動かす。また、刺激を与えてその気にさせる。「激情に―・される」
つき‐おと・す【突き落とす】🔗⭐🔉
つき‐おと・す【突き落とす】
〔他五〕
①突いて高い所から下へおとす。「失望のどん底へ―・される」
②相撲で、突落しで相手を倒す。
つき‐かえ・す【突き返す】‥カヘス🔗⭐🔉
つき‐かえ・す【突き返す】‥カヘス
〔他五〕
①押し寄せて来たものを突いてもとへ戻す。突いてきたものに対してこちらから逆に突く。
②他からとどけられたものを受け取らずに返却する。つきもどす。つっかえす。「贈り物を―・す」
つき‐かか・る【突き掛かる】🔗⭐🔉
つき‐かか・る【突き掛かる】
〔自五〕
①ある物をめがけて突く。「牛が闘牛士に―・る」
②つきあたる。ぶつかる。
③争いをしかける。攻めかかる。くってかかる。つっかかる。「上司に―・る」
つき‐か・く【突き欠く】🔗⭐🔉
つき‐か・く【突き欠く】
〔他四〕
突き当たってけがをする。古今著聞集16「築地の角に走り当りて、顔先―・きてあり」
つき‐かわ・す【突き交わす】‥カハス🔗⭐🔉
つき‐かわ・す【突き交わす】‥カハス
〔自五〕
互いに突く。つつきあう。源氏物語真木柱「あうなき事や宣ひ出でんと―・すに」
つき‐きず【突き傷】🔗⭐🔉
つき‐きず【突き傷】
刃物やとがった木・竹などで突いて生じた傷。また、突かれてできた傷。
つき‐き・る【突き切る】🔗⭐🔉
つき‐き・る【突き切る】
〔他五〕
①突いて切る。
②野原や路などをまっすぐに横切る。つっきる。
③突き通す。つらぬく。
つき‐くず・す【突き崩す】‥クヅス🔗⭐🔉
つき‐くず・す【突き崩す】‥クヅス
〔他五〕
①突いて崩す。
②突入して混乱させる。「敵の前線を―・す」
③「くずす」を強めていう語。「その失敗が彼の自信を―・した」
つき‐ごえ【突き声】‥ゴヱ🔗⭐🔉
つき‐ごえ【突き声】‥ゴヱ
敵を攻撃する時に発する大きな声。かん高い声。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「三婦殿内にか宿にかと、―やり声」
つき‐こ・む【突き込む】🔗⭐🔉
つき‐こ・む【突き込む】
〔自他五〕
⇒つっこむ
つき‐ころ・す【突き殺す】🔗⭐🔉
つき‐ころ・す【突き殺す】
〔他五〕
刃物などをつきさして殺す。
つき‐ころば・す【突き転ばす】🔗⭐🔉
つき‐ころば・す【突き転ばす】
〔他五〕
ついてころばす。つっころばす。
つき‐ささ・る【突き刺さる】🔗⭐🔉
つき‐ささ・る【突き刺さる】
〔自五〕
とがったものの先が突き立って、中に入る。「とげが―・る」
つき‐さ・す【突き差す・突き刺す】🔗⭐🔉
つき‐さ・す【突き差す・突き刺す】
〔他五〕
とがったものをつき立てて中に入れる。突いて貫く。「―・すようなまなざし」
つき‐す・える【突き据える】‥スヱル🔗⭐🔉
つき‐す・える【突き据える】‥スヱル
〔他下一〕[文]つきす・う(下二)
(室町以降ヤ行にも活用)勢いあらくすえおく。そのままに据える。
つき‐すす・む【突き進む】🔗⭐🔉
つき‐すす・む【突き進む】
〔自五〕
勢いよく進む。障害をものともせず、目標に向かって進む。突進する。「いばらの道を―・む」
つき‐たお・す【突き倒す】‥タフス🔗⭐🔉
つき‐たお・す【突き倒す】‥タフス
〔他五〕
突いてたおす。
つき‐だ・す【突き出す】🔗⭐🔉
つき‐だ・す【突き出す】
〔他五〕
①突いて外に出す。「扉の外へ―・す」
②相撲で、相手の胸や肩を手のひらで突いて土俵の外に出す。
③隠れたり隠したりしようとするものを表に出す。「犯人を警察に―・す」
④人の思惑も気にせず、平気でその見ている前に出す。「茶碗を―・す」「腹を―・して歩く」
⑤遊女に初めて客を取らせる。
⑥縁を切る。梅暦「今においらがやうな貧乏人は―・すだらう」
つき‐た・つ【突き立つ】🔗⭐🔉
つき‐た・つ【突き立つ】
[一]〔自五〕
①とがったものが突きささる。
②かどだって立つ。きっと立つ。
[二]〔他下二〕
⇒つきたてる(下一)
つき‐た・てる【突き立てる】🔗⭐🔉
つき‐た・てる【突き立てる】
〔他下一〕[文]つきた・つ(下二)
①とがったものを勢いよく突き入れる。太平記5「もし捜し出さればやがて―・てんと思し召して氷のごとくなる刀を抜いて」
②はげしく突く。突きやぶる。
③しっかりと立てる。
つき‐つ・ける【突き付ける】🔗⭐🔉
つき‐つ・ける【突き付ける】
〔他下一〕[文]つきつ・く(下二)
①目の前に勢いよくさし出す。さしつける。「短刀を―・ける」「要求を―・ける」
②おしつける。狂言、縄綯なわない「守をせいと云て、私へ其子を―・けて」
つき‐つ・める【突き詰める】🔗⭐🔉
つき‐つ・める【突き詰める】
〔他下一〕[文]つきつ・む(下二)
①根本までおしきわめる。最後までやってみる。「―・めればみな同じ」
②いちずに思いつめる。「あまり―・めて考えるなよ」
つき・でる【突き出る】🔗⭐🔉
つき・でる【突き出る】
〔自下一〕
著しく外側へ出る。突出とっしゅつする。
つき‐とお・す【突き通す】‥トホス🔗⭐🔉
つき‐とお・す【突き通す】‥トホス
〔他五〕
①突いてとおす。つきぬく。つらぬく。
②意見などを最後まで主張しつづける。「信念を―・す」
つき‐とお・る【突き通る】‥トホル🔗⭐🔉
つき‐とお・る【突き通る】‥トホル
〔自五〕
つらぬきとおる。つきぬける。「釘が壁を―・る」
○月と鼈つきとすっぽん
(月とスッポンとは丸いところは同じだが、全くかけはなれているところから)二つのものの間に非常に差のあることのたとえ。
⇒つき【月】
つき‐とば・す【突き飛ばす】🔗⭐🔉
つき‐とば・す【突き飛ばす】
〔他五〕
手荒くつき当たってはねとばす。「犯人が警官を―・して逃げる」
つき‐と・める【突き止める】🔗⭐🔉
つき‐と・める【突き止める】
〔他下一〕[文]つきと・む(下二)
①つきさして動かないようにする。
②つき殺す。さし殺す。武家義理物語「三人とも―・め其の死骸の上に腰をかけて」
③最後まで究めて、確かな所を見とどける。探し当てる。「正体を―・める」「住所を―・める」
つき‐ぬ・く【突き抜く】🔗⭐🔉
つき‐ぬ・く【突き抜く】
[一]〔他五〕
①つきとおす。つらぬく。「槍で天井を―・く」
②「突く」を強めていう語。
[二]〔自下二〕
⇒つきぬける(下一)
つき‐ぬ・ける【突き抜ける】🔗⭐🔉
つき‐ぬ・ける【突き抜ける】
〔自下一〕[文]つきぬ・く(下二)
①反対側までつきとおる。「弾が―・ける」
②とどまらずに通り抜ける。「町を―・ける」
つき‐の・ける【突き退ける・突き除ける】🔗⭐🔉
つき‐の・ける【突き退ける・突き除ける】
〔他下一〕[文]つきの・く(下二)
突いておしのける。勢いよく排除する。「人を―・けて前に出る」
つき‐はな・す【突き放す】🔗⭐🔉
つき‐はな・す【突き放す】
〔他五〕
①突いてはなれさす。つきとばす。
②頼って来る者を相手にしない。関係を絶って世話をしない。見すてる。「親類からも―・される」
③距離をおいて考える。感情をまじえず扱う。「―・した見方をする」
つき‐は・む【突き食む】🔗⭐🔉
つき‐は・む【突き食む】
〔他四〕
ついばむ。〈日本霊異記上訓釈〉
つき‐ひざ【突き膝】🔗⭐🔉
つき‐ひざ【突き膝】
腰をおとし、両膝と爪先で体を支えている姿勢。
つき‐め【突き眼】🔗⭐🔉
つき‐め【突き眼】
①点景画などで、小さい人物の眼を筆先で墨の点を打って作ること。
②眼を突いたために起こる眼の外傷。
つき‐もど・す【突き戻す】🔗⭐🔉
つき‐もど・す【突き戻す】
〔他五〕
つきかえす。
○付きも無いつきもない
(「つきなし」を強めていう語)
①不似合である。不都合である。「つきともない」とも。醒睡笑「―ことを言はるなと、散々悪口して出けり」
②ぶっきらぼうである。そっけない態度である。浄瑠璃、東山殿子日遊「つかつかと入りつきもなくぞ言ひたりける」
⇒つき【付き・附き】
つき‐やぶ・る【突き破る】🔗⭐🔉
つき‐やぶ・る【突き破る】
〔他五〕
①突いて破る。「障子を―・る」
②突進して打ち破る。突破する。「敵の守りを―・る」
つき‐や・る【突き遣る】🔗⭐🔉
つき‐や・る【突き遣る】
〔他五〕
突いてあちらへ押しやる。つきのける。
つき‐ゆび【突き指】🔗⭐🔉
つき‐ゆび【突き指】
外力によって指先を突かれたために起こる症状。指先と付近の関節の腫脹しゅちょう・疼痛とうつう・運動障害を伴う。
つき‐よ・せる【突き寄せる】🔗⭐🔉
つき‐よ・せる【突き寄せる】
〔他下一〕[文]つきよ・す(下二)
突き立てて近くまで迫る。また、突いて近くにひき寄せる。
つきんぼう【突きん棒】‥バウ🔗⭐🔉
つきんぼう【突きん棒】‥バウ
長い柄をもつ銛竿もりざお。また、それを用いる漁法。
⇒つきんぼう‐ぎょぎょう【突きん棒漁業】
つきんぼう‐ぎょぎょう【突きん棒漁業】‥ゲフ🔗⭐🔉
つきんぼう‐ぎょぎょう【突きん棒漁業】‥ゲフ
海面近くを泳ぐカジキ類などを、船上から銛や電気銛を使って突きとる漁法・漁業。突きん棒漁。
⇒つきんぼう【突きん棒】
つ・く【突く・衝く・撞く】🔗⭐🔉
つ・く【突く・衝く・撞く】
〔他五〕
抵抗のあるものの1点をめがけて腕・棒・剣などの先端を強くあて、また、つらぬく意。
①一気にあててとおす。万葉集19「鮪しび―・くと海人のともせる漁火の」。日葡辞書「ケンヲモッテヒトヲツク」
②ささえにする。万葉集3「杖策つきも―・かずも行きて」。日葡辞書「カタナヲバウ・ツエニツク」。「ひじを―・く」
③底面にふれる。源氏物語藤裏葉「御階のひだり右に膝を―・きて奏す」。「手を―・いて謝る」
④ぬかずく。礼拝する。源氏物語総角「常不軽をなん―・かせ侍る」
⑤目標を1点に定めはげしく攻撃する。突撃する。「敵の背後を―・く」「意表を―・く」
⑥感覚や感情を強く刺激する。「悪臭が鼻を―・く」「哀れさが胸を―・く」
⑦物ともせず進む。「悪天候を―・いて出発する」
⑧細長い物の先で打つ、また強く押す。源氏物語末摘花「鐘―・きて閉ぢめむ事はさすがにて」。日葡辞書「カネヲツク」。「まりを―・く」「判を―・く」
⑨とっさに…する。「思いがけない言葉が口を―・いて出る」
◇一般には「突」を使い、5・6・7・9は「衝」も使う。8で鐘や球の場合は、「撞」を用いることも多い。
つっ‐かい【突っ支い】‥カヒ🔗⭐🔉
つっ‐かい【突っ支い】‥カヒ
物にあてて支え保つこと。また、その支えに使う柱や棒。つっぱり。支柱。「―棒」
つっ‐か・う【突っ支う】‥カフ🔗⭐🔉
つっ‐か・う【突っ支う】‥カフ
〔他五〕
①物にあてて支え保つ。かう。
②傍から補助する。たすけ支える。
つっ‐かえ・す【突っ返す】‥カヘス🔗⭐🔉
つっ‐かえ・す【突っ返す】‥カヘス
〔他五〕
ツキカエスの音便。
つっ‐かか・る【突っ掛かる】🔗⭐🔉
つっ‐かか・る【突っ掛かる】
〔自五〕
ツキカカルの音便。
つっ‐かけ【突っ掛け】🔗⭐🔉
つっ‐かけ【突っ掛け】
①最初。すぐ。いきなり。人情本、契情肝粒志「風久が取り立てた弟子にやア、―達唄たてうたが出来るから強勢ごうせいだ」
②直接。じか。滑稽本、妙竹林話七偏人「もしや―天神の社の方へ行きたるか」
③歌舞伎囃子の一つ。花道から「見参けんざん見参」などと言って駆け出る時など、急速な勢い込んだ出でに用いる大小鼓の鳴物。能管・太鼓入りの時もある。
④「突っ掛け草履」の略。
⇒つっかけ‐ぞうり【突っ掛け草履】
⇒つっかけ‐もの【突っ掛け者】
つっかけ‐ぞうり【突っ掛け草履】‥ザウ‥🔗⭐🔉
つっかけ‐ぞうり【突っ掛け草履】‥ザウ‥
足の指先に無造作につっかけて履く草履。
⇒つっ‐かけ【突っ掛け】
つっかけ‐もの【突っ掛け者】🔗⭐🔉
つっかけ‐もの【突っ掛け者】
人を頼みとして何事もなげやりにしておく者。
⇒つっ‐かけ【突っ掛け】
つっ‐か・ける【突っ掛ける】🔗⭐🔉
つっ‐か・ける【突っ掛ける】
〔他下一〕[文]つっか・く(下二)
(ツキカケルの音便)
①突然にしかける。一気にする。勢いよく行う。狂言、悪太郎「―・けてたべましたによつて、ただひいやりとばかり致いて風味を覚へませぬ」
②履物を無造作にはく。「サンダルを―・ける」
③ひっかける。たれさげる。浮世風呂4「大島台を大太刀の柄の先へちよいと―・けて」
④相撲で、立合いの呼吸が合わないまま立ち上がり相手にしかける。
つつき‐まわ・す【突き回す】‥マハス🔗⭐🔉
つつき‐まわ・す【突き回す】‥マハス
〔他五〕
いろいろな方向から何回も突く。「あちこち―・す」
つっきり‐バイト【突っ切りバイト】🔗⭐🔉
つっきり‐バイト【突っ切りバイト】
旋盤において工作物を切断するのに用いる板状の刃物。→バイト(図)
つっ‐き・る【突っ切る】🔗⭐🔉
つっ‐き・る【突っ切る】
〔他五〕
(ツキキルの音便)勢いよく通り抜ける。勢いよく横ぎる。「大通りを―・る」
つつ・く【突く】🔗⭐🔉
つつ・く【突く】
〔他五〕
(「つっつく」とも)
①何回も突く。また、軽く突く。万葉集16「小螺しただみを…石以ち―・きやぶり」
②けしかける。煽動する。「彼を―・いて提案させる」
③欠点や落度を取りあげてとがめる。「―・かれてぼろが出る」
④箸で食べ物をつまみとって食べる。「皆で鍋を―・く」
つっ‐こか・す【突っ転す】🔗⭐🔉
つっ‐こか・す【突っ転す】
〔他四〕
つきころばす。
つっ‐こみ【突っ込み】🔗⭐🔉
つっ‐こみ【突っ込み】
①勢いよく中へ入ること。
②深く立ち入ること。「―が足りない」
③漫才で、話の筋を進める役の者。↔ぼけ。
④元禄(1688〜1704)頃、材木屋などの結った髪。髻もとどりを高く元結もとゆい1寸余に結ぶもの。つっこみわげ。
⑤「突っ込み売り」の略。
⇒つっこみ‐うり【突っ込み売り】
⇒つっこみ‐おび【突っ込み帯】
⇒つっこみ‐ざし【突っ込み差し】
⇒つっこみ‐わげ【突っ込み髷】
つっこみ‐うり【突っ込み売り】🔗⭐🔉
つっこみ‐うり【突っ込み売り】
相場で、どこまでも売り込むこと。また、安値をいとわず売り進むこと。つっこみ。
⇒つっ‐こみ【突っ込み】
つっこみ‐おび【突っ込み帯】🔗⭐🔉
つっこみ‐おび【突っ込み帯】
帯の端を結ばずに、つっこんで挟んでおくこと。はさみおび。
⇒つっ‐こみ【突っ込み】
つっこみ‐ざし【突っ込み差し】🔗⭐🔉
つっこみ‐ざし【突っ込み差し】
刀を無造作にさすこと。
⇒つっ‐こみ【突っ込み】
つっこみ‐わげ【突っ込み髷】🔗⭐🔉
つっこみ‐わげ【突っ込み髷】
(→)「つっこみ」4に同じ。
⇒つっ‐こみ【突っ込み】
つっ‐こ・む【突っ込む】🔗⭐🔉
つっ‐こ・む【突っ込む】
(ツキコムの音便)
[一]〔他五〕
①はげしい勢いで中へ入れる。さしこむ。また、無造作に入れる。「何でもポケットに―・む」
②すべてのものを区別せず、いっしょにする。
③はげしく追及する。「余計なことを言うと―・まれるぞ」
④内部へ深く入れる。「事件に首を―・む」
[二]〔自五〕
①はげしい勢いで中へ入る。つき入る。
②突撃する。「敵陣に―・む」
③内部へ深く立ち入る。「―・んだ話をする」
つっ‐ころ・す【突っ殺す】🔗⭐🔉
つっ‐ころ・す【突っ殺す】
〔他五〕
ツキコロスの音便。
つっ‐ころば・す【突っ転ばす】🔗⭐🔉
つっ‐ころば・す【突っ転ばす】
〔他五〕
(ツキコロバスの音便)ひどく突いてころばす。つきたおす。
つっ‐ささ・う【突っ支ふ】‥ササフ🔗⭐🔉
つっ‐ささ・う【突っ支ふ】‥ササフ
〔他下二〕
(ササウを強めていう語)ささえる。謡曲、橋弁慶「しづしづと太刀抜き放つて、―・へたる薙刀の切先に」
つっ‐た・つ【突っ立つ】🔗⭐🔉
つっ‐た・つ【突っ立つ】
[一]〔自五〕
(ツキタツの音便)
①まっすぐに立つ。「鉄塔が―・つ」
②勢いよく立ち上がる。保元物語「鐙あぶみ踏ん張り―・ち上がり」
③何もしないでただ立つ。「茫然と―・つ」
④矢などが突きささって立つ。
[二]〔他下二〕
⇒つったてる(下一)
つっ‐た・てる【突っ立てる】🔗⭐🔉
つっ‐た・てる【突っ立てる】
〔他下一〕[文]つった・つ(下二)
(ツキタテルの音便)
①まっすぐに立てる。
②突きさして立てる。また、勢いよく突きさす。「出刃を畳に―・てる」「槍を―・てる」
つっ‐つ・く【突っ突く】🔗⭐🔉
つっ‐つ・く【突っ突く】
〔他五〕
(ツキツクの音便)つつく。
つっ‐ぱし・る【突っ走る】🔗⭐🔉
つっ‐ぱし・る【突っ走る】
〔自五〕
(ツキハシルの音便)
①勢いよく、まっしぐらに走る。
②向う見ずに行動を進める。
つっ‐ぱな・す【突っ放す】🔗⭐🔉
つっ‐ぱな・す【突っ放す】
〔他五〕
ツキハナスの音便。
つっ‐ぱ・ねる【突っ撥ねる】🔗⭐🔉
つっ‐ぱ・ねる【突っ撥ねる】
〔他下一〕
(ツキハネルの音便)
①突きとばす。「向かってきた敵を―・ねる」
②突きかえす。
③手きびしく断る。拒否する。はねつける。「賃上げ要求を―・ねる」
つっぱらか・る【突っ張らかる】🔗⭐🔉
つっぱらか・る【突っ張らかる】
〔自五〕
(→)「つっぱる」[一]2に同じ。
つっ‐ぱり【突っ張り・支】🔗⭐🔉
つっ‐ぱり【突っ張り・支】
①つっぱること。我意を張ること。
②つっぱるために立てる柱や棒。日葡辞書「ツッパリヲカ(支)ウ」
③相撲のわざの一つ。両腕または左右の腕を交互に伸ばして、手のひらで相手の胸を突くもの。
つっ‐ぱ・る【突っ張る】🔗⭐🔉
つっ‐ぱ・る【突っ張る】
(ツキハルの音便)
[一]〔自五〕
①筋などが強く張る。硬直する。「足が―・る」
②強硬な態度で行動する。我意を張る。俗に、目立つ態度で虚勢を張る。つっぱらかる。浮世風呂2「此子の様ないぢの―・つた子はねへよ」。「欲の皮が―・る」「―・った生き方」
[二]〔他五〕
①ものを押しあててささえる。突きあてて押す。「板塀を棒で―・る」
②相撲で、手のひらで相手をはげしく突く。
つっ‐ぷ・す【突っ伏す】🔗⭐🔉
つっ‐ぷ・す【突っ伏す】
〔自五〕
(ツキフスの音便)勢いよくうつぶせになる。急にうつぶせになる。「―・して弾丸を避ける」「―・して泣く」
つん‐だ・す【突ん出す】🔗⭐🔉
つん‐だ・す【突ん出す】
〔他四〕
ツキダスの音便。浄瑠璃、心中宵庚申「今日君がお情を―・して、未来ではやつがれめをお念者になさるべいとは」
とつ‐と‐して【突として】🔗⭐🔉
とつ‐と‐して【突として】
だしぬけに。にわかに。突然。
○どっとしない
あまり感心できない。ぱっとしない。誹風柳多留4「仲人の口振りはまあどつとせず」
⇒どっ‐と
[漢]突🔗⭐🔉
突 字形
筆順
〔穴部3画/8画/常用/3845・464D〕
[
] 字形
〔穴部4画/9画〕
〔音〕トツ(漢)
〔訓〕つく
[意味]
①つき出る。急にとび出す。「突出・突進・突起・煙突・猪突ちょとつ」
②つきあたる。ぶつかる。「衝突・追突・激突」
③だしぬけに。にわかに。「突如・突然・突風・唐突」
[解字]
会意。「穴」+「犬」。犬が穴から急にとび出す、転じて、だしぬけの意を表す。




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