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いむ‐こ【斎子・忌子・童女】🔗🔉

いむ‐こ斎子・忌子・童女】 斎戒して神の祭に奉仕する未婚の少女。大嘗祭または賀茂の斎院に奉仕する。いみこ。 ⇒いむこ‐やめ【斎子八女】

お‐ぐな【童男】ヲグナ🔗🔉

お‐ぐな童男ヲグナ 男の子。少年。おのわらわ。〈景行紀訓注〉

どう【童】🔗🔉

どう】 こども。わらわ。わらべ。

どう‐か【童歌】🔗🔉

どう‐か童歌】 子供の歌う歌。童謡。わらべうた。

どう‐が【童画】‥グワ🔗🔉

どう‐が童画‥グワ 子供の描いた絵。児童画。また、子供のための絵。

どう‐がい【童孩】🔗🔉

どう‐がい童孩】 (「孩」は乳のみ児の意)こども。おさなご。童幼。

どう‐かん【童丱】‥クワン🔗🔉

どう‐かん童丱‥クワン (「丱」は総角あげまきの意)こども。わらわ。

どう‐がん【童顔】🔗🔉

どう‐がん童顔】 こどもの顔。また、こどものような顔つき。「―が残っている顔」

どう‐ぎょう【童形】‥ギヤウ🔗🔉

どう‐ぎょう童形‥ギヤウ (古くはトウギョウとも) ①結髪しない稚児姿ちごすがた。風姿花伝「先づ―なれば、何としたるも幽玄なり」 ②貴人の元服以前の称。平家物語7「幼少にては仁和寺の御室の御所に―にて候はれしかば」

どう‐きょく【童曲】🔗🔉

どう‐きょく童曲】 児童の演奏または鑑賞に適するように作った楽曲。箏曲家鈴木鼓村が自作に命名、宮城道雄がそれを継承して多作。

どう‐し【童詩】🔗🔉

どう‐し童詩】 子供が作った詩。また、子供のための詩。児童詩。

どう‐じ【童子】🔗🔉

どう‐じ童子】 ①わらべ。こども。梁塵秘抄「―の戯れ遊びをも漸く仏の種として」 ②寺に入って未だ剃髪得度していない少年。給仕や雑役に従った。のちには童形の年輩僧にもいう。宇津保物語忠乞「弟子三人―五人つれて」 ③㋐菩薩の異称。仏・如来の王子であるからいう。 ㋑菩薩・明王などの眷属。「八大―」 ④能面。童顔の神仙を表す男面。 大童子 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 童子 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) ⇒どうじきょう‐ほう【童子経法】 ⇒どうじ‐くん【童子訓】 ⇒どうじ‐ごうし【童子格子】

どうじきょう【童子教】‥ケウ🔗🔉

どうじきょう童子教‥ケウ 稚拙な変体漢文の五言330句から成る児童教訓書。1巻。中世前期の成立で作者不詳。インド・中国の故事や格言を引いて、日常作法・勉学・孝行などを説き、仏教帰依を勧める。手習所教科書として実語教とともに使用された。寛永(1624〜1644)年間より刊行。 →文献資料[童子教]

どうじきょう‐ほう【童子経法】‥キヤウホフ🔗🔉

どうじきょう‐ほう童子経法‥キヤウホフ 密教で、乾闥婆けんだつば王や不動明王を本尊として、子供の息災などを祈願する修法。 ⇒どう‐じ【童子】

どうじ‐くん【童子訓】🔗🔉

どうじ‐くん童子訓】 少年向けの教育書。一条兼良「四書童子訓」、貝原益軒「和俗童子訓」(1710年刊)、松平容頌「日新館童子訓」(1803年刊)などがある。 ⇒どう‐じ【童子】

どうじ‐ごうし【童子格子】‥ガウ‥🔗🔉

どうじ‐ごうし童子格子‥ガウ‥ (大江山に住んだという酒呑しゅてん童子の衣服の模様)格子縞の太く子持筋のある文様。 ⇒どう‐じ【童子】

どうじもん【童子問】🔗🔉

どうじもん童子問】 儒学書。伊藤仁斎著。3巻。問答体で自己の思想を述べる。1707年(宝永4)刊。 →文献資料[童子問]

どう‐じゅ【童豎】🔗🔉

どう‐じゅ童豎】 子供の召使。

どう‐じゅ【童孺】🔗🔉

どう‐じゅ童孺】 こども。わらべ。

どう‐じょ【童女】‥ヂヨ🔗🔉

どう‐じょ童女‥ヂヨ 女の子供。幼女。

どう‐しん【童心】🔗🔉

どう‐しん童心】 ①こどもごころ。おさなごころ。 ②こどものような純真な心。「―に返る」

どう‐ぜん【童然】🔗🔉

どう‐ぜん童然】 (「童」は、はげる意) ①頭のはげたさま。 ②山に草木のないさま。

どう‐たい【童体】🔗🔉

どう‐たい童体】 こどものすがた。

どう‐たい【童帝】🔗🔉

どう‐たい童帝】 (トウテイとも)幼少の天子。幼帝。平家物語1「本朝に―の例を尋ぬれば」

どう‐てい【童貞】🔗🔉

どう‐てい童貞】 ①まだ異性と交接していないこと。また、その人。主として男子についていう。「―を守る」 ②カトリック教で、尼僧の称。 ⇒どうてい‐せいしょく【童貞生殖】 ⇒どうてい‐せつ【童貞説】

どうてい‐せいしょく【童貞生殖】🔗🔉

どうてい‐せいしょく童貞生殖】 単為生殖の一つ。植物において、雄性配偶子が単独に細胞分裂して胚を形成する現象。人工的にも誘導される。 ⇒どう‐てい【童貞】

どうてい‐せつ【童貞説】🔗🔉

どうてい‐せつ童貞説(→)処女受胎に同じ。 ⇒どう‐てい【童貞】

どう‐なん【童男】🔗🔉

どう‐なん童男】 男の子供。男のわらわ。

どう‐にょ【童女】🔗🔉

どう‐にょ童女】 女の子供。どうじょ。

どう‐ぶ【童舞】🔗🔉

どう‐ぶ童舞】 子供の舞う舞。わらわまい。

どう‐ぼう【童坊】‥バウ🔗🔉

どう‐ぼう童坊‥バウ (→)同朋どうぼう2㋐に同じ。

どう‐ぼく【童僕】🔗🔉

どう‐ぼく童僕】 男の子供のしもべ。

どう‐もう【童蒙】🔗🔉

どう‐もう童蒙】 幼少で道理にくらい者。子供。

どうもうしょういん【童蒙頌韻】‥ヰン🔗🔉

どうもうしょういん童蒙頌韻‥ヰン 詩賦に関する字書。三善為康著。2巻。1109年(天仁2)成る。詩作のために韻を暗誦する手段として工夫されたもので、上平声・下平声の綱目に従い、平声の文字を列挙、4字句として片仮名で音訓を施した書。

どう‐よう【童幼】‥エウ🔗🔉

どう‐よう童幼‥エウ 年少の者。おさないこども。

どう‐よう【童謡】‥エウ🔗🔉

どう‐よう童謡‥エウ ①子供が作って口ずさむ歌、または詩。 ②㋐童心をそれにふさわしい言葉で表現した、子供のための歌、または詩。民間に伝承されてきたものを「わらべうた」という。 ㋑大正中期から昭和初期にかけて、北原白秋らが文部省唱歌を批判して作成し、運動によって普及させた子供の歌。 ⇒どうよう‐おどり【童謡踊】

どうよう‐おどり【童謡踊】‥エウヲドリ🔗🔉

どうよう‐おどり童謡踊‥エウヲドリ 童謡に合わせて踊る表情舞踊。古来からあるが、現行のものは多く大正末期以後の新作。 ⇒どう‐よう【童謡】

どう‐わ【童話】🔗🔉

どう‐わ童話】 こどものために作った物語。お伽話のほか、伝説・寓話などを含む。「グリム―」 ⇒どうわ‐げき【童話劇】

どうわ‐げき【童話劇】🔗🔉

どうわ‐げき童話劇】 童話的材料を脚色した劇。 ⇒どう‐わ【童話】

わざ‐うた【童謡・謡歌】🔗🔉

わざ‐うた童謡・謡歌】 上代歌謡の一種。民間のはやり歌。時事の諷刺や異変の前兆を謡った。皇極紀「古人大兄を立てて天皇とせむとす。時に、―有りて曰はく」。三蔵法師伝永久点「下、閭里の謳ワザウタに入る」

わっぱ【童】🔗🔉

わっぱ】 (ワラハの転) ①男の子をののしっていう語。また、男の子自身の卑称。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「―に仰せつけられば」 ②子供が無理・わがままを言うこと。また、その言葉。わんぱく。 ③乱暴な者をののしっていう語。 ④軍中の間者。すっぱ。 ⑤年少の下僕。〈日葡辞書〉 ⇒わっぱ‐し‐め【童し奴】

わっぱ‐し‐め【童し奴】🔗🔉

わっぱ‐し‐め童し奴】 子供をののしったり、大人を子供扱いにしてののしったりする語。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「のめくりつん出た―」 ⇒わっぱ【童】

わらし【童衆】🔗🔉

わらし童衆】 (東北地方で)子供。わらべ。

わらべ【童】🔗🔉

わらべ】 (ワラハベの約) ①子供ら。子供。仮名草子、伊曾保「籠の中より―の声としてよばはりけるは」 ②子供である召使い。 ③自分の妻を卑下していう語。大鏡「これはそののちあひそひてはべる―なり」 ⇒わらべ‐いさかい【童諍い】 ⇒わらべ‐うた【童歌】 ⇒わらべ‐おどし【童威し】 ⇒わらべ‐ぎ【童気】 ⇒わらべ‐ごころ【童心】 ⇒わらべ‐すかし【童賺し】 ⇒わらべ‐すがた【童姿】 ⇒わらべ‐たらし【童誑し】 ⇒わらべ‐な【童名】

わらべ‐いさかい【童諍い】‥イサカヒ🔗🔉

わらべ‐いさかい童諍い‥イサカヒ ①子供同士の喧嘩。 ②子供らしい争い。 ⇒わらべ【童】

わらべ‐うた【童歌】🔗🔉

わらべ‐うた童歌】 ①子供たちの歌う歌。昔から子供たちに歌われて来た歌。 ②子供たちに歌って聞かせる歌。 ⇒わらべ【童】

わらべ‐おどし【童威し】🔗🔉

わらべ‐おどし童威し】 子供をおどすこと。子供だましのおどし。浄瑠璃、国性爺合戦「あさはかなる―の謀」 ⇒わらべ【童】

わらべ‐ぎ【童気】🔗🔉

わらべ‐ぎ童気】 子供らしい気持。頑是がんぜない気持。 ⇒わらべ【童】

わらべ‐ごころ【童心】🔗🔉

わらべ‐ごころ童心】 子供ごころ。わらわごころ。武道伝来記「―に急にほしきとむつかりけるに」 ⇒わらべ【童】

わらべ‐し・い【童しい】🔗🔉

わらべ‐し・い童しい】 〔形〕 子供らしい。子供じみている。浄瑠璃、薩摩歌「それも口真似―・い」

わらべ‐すかし【童賺し】🔗🔉

わらべ‐すかし童賺し】 子供をすかしだますこと。こどもだまし。わらべたらし。日本永代蔵6「―の猿松の風車」 ⇒わらべ【童】

わらべ‐すがた【童姿】🔗🔉

わらべ‐すがた童姿(→)「わらわすがた」に同じ。 ⇒わらべ【童】

わらべ‐たらし【童誑し】🔗🔉

わらべ‐たらし童誑し(→)「わらべすかし」に同じ。 ⇒わらべ【童】

わらべ‐な【童名】🔗🔉

わらべ‐な童名(→)「わらわな」に同じ。 ⇒わらべ【童】

わらわ【童】ワラハ🔗🔉

わらわワラハ (結わない髪のさま「わらわら」の意からか) ①男女児の髪を束ねないでいること。また、その髪。万葉集16「か黒し髪を…解き乱り―に成しみ」 ②10歳前後の子供。稚児ちごより年長で、まだ元服しない者。童丱どうかん。わらわべ。わらんべ。わらべ。宇津保物語俊蔭「―にもあればすこし侮あなずらはしくやおぼえけん」 ③召使いである子供。童男おのわらわまたは童女めのわらわ。宇津保物語国譲上「局なる―、おとな、下仕へまで」 ④(→)「五節ごせちの童女わらわに同じ。拾遺和歌集「大嘗会の御禊に…―の侍りけるを見て」 ⑤天台・真言などの寺で召し使う少年。日本霊異記「元興寺の―と作る」 ⇒わらわ‐あそび【童遊び】 ⇒わらわ‐おい【童生い】 ⇒わらわ‐がみ【童髪】 ⇒わらわ‐ぐるま【童車】 ⇒わらわ‐げ【童げ】 ⇒わらわ‐ごえ【童声】 ⇒わらわ‐ごこち【童心地】 ⇒わらわ‐ごころ【童心】 ⇒わらわ‐ごと【童言】 ⇒わらわ‐しょうぞく【童装束】 ⇒わらわ‐ずいじん【童随身】 ⇒わらわ‐すがた【童姿】 ⇒わらわ‐すがり【童縋り】 ⇒わらわ‐そうぞく【童装束】 ⇒わらわ‐てんじょう【童殿上】 ⇒わらわ‐ともだち【童友達】 ⇒わらわとり‐の‐かみ【童取の髪】 ⇒わらわ‐な【童名】 ⇒わらわ‐なき【童泣き】 ⇒わらわ‐ぬすびと【童盗人】 ⇒わらわ‐べ【童部】 ⇒わらわべ‐いさかい【童部諍い】 ⇒わらわ‐べいじゅう【童陪従】 ⇒わらわ‐まい【童舞】 ⇒わらわ‐みこ【童巫子】 ⇒わらわ‐め【童女】

わらわ‐あそび【童遊び】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐あそび童遊びワラハ‥ 児童の遊戯。子供らしい遊戯。源氏物語横笛「昔の御―の名残をだに」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐おい【童生い】ワラハオヒ🔗🔉

わらわ‐おい童生いワラハオヒ 子供のおいたち。幼少の時からの成長のさま。枕草子83「仲忠が―のあやしさを切に仰せらるるぞ」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐がみ【童髪】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐がみ童髪ワラハ‥ ①元服前の子供の髪。 ②馬の、取髪とりかみ。わらわとりのかみ。乗馬の際、童がここに取り付くからいう。 ⇒わらわ【童】

わらわ・ぐ【童ぐ】ワラハグ🔗🔉

わらわ・ぐ童ぐワラハグ 〔自下二〕 (ワラワゲの動詞化)子供らしく見える。源氏物語槿「ちひさきは―・げて喜びはしるに」

わらわ‐ぐるま【童車】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐ぐるま童車ワラハ‥ 五節ごせちの童女わらわが乗る牛車。 ⇒わらわ【童】

わらわ‐げ【童げ】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐げ童げワラハ‥ 子供らしいさま。落窪物語1「あな―やと笑ふ」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐ごえ【童声】ワラハゴヱ🔗🔉

わらわ‐ごえ童声ワラハゴヱ 子供の声。子供じみた声。 ⇒わらわ【童】

わらわ‐ごこち【童心地】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐ごこち童心地ワラハ‥ その場での、子供らしい思い。おさな心。源氏物語帚木「―にいとめでたく嬉しと思ふ」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐ごころ【童心】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐ごころ童心ワラハ‥ 子供の心。子供ごころ。わらべごころ。源氏物語若菜上「なほ―の失せぬにやあらむ」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐ごと【童言】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐ごと童言ワラハ‥ 子供らしい言葉。子供じみた言葉。万葉集11「あづきなく何のたはこと今更に―する老人おいひとにして」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐しょうぞく【童装束】ワラハシヤウ‥🔗🔉

わらわ‐しょうぞく童装束ワラハシヤウ‥ ⇒わらわそうぞく⇒わらわ【童】

わらわ‐ずいじん【童随身】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐ずいじん童随身ワラハ‥ 随身をつとめる童子。源氏物語澪標「―を賜り給ひける」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐すがた【童姿】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐すがた童姿ワラハ‥ 元服前の子供のすがた。わらべすがた。源氏物語桐壺「この君の御―いとかへまうくおぼせど」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐すがり【童縋り】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐すがり童縋りワラハ‥ ①前の子供の帯の後ろに次の子供がすがり、その子供の帯の後ろに、また次の子供がすがり、幾人もつながること。また、その遊戯。 ②急流を渡る時など、順次、前の者の弓の本弭もとはずなどにつかまってつづくこと。源平盛衰記15「推し流されて笑はるな、弓の本弭、―に打ち掛けよ」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐そうぞく【童装束】ワラハサウ‥🔗🔉

わらわ‐そうぞく童装束ワラハサウ‥ 年少者用の装束。公家や武家の子供の装束、殊に細長ほそながと汗衫かざみ・水干。細長は男女とも、水干は男用、汗衫は女用。別に、公卿の少年の礼装に童束帯・童直衣のうしがある。 ⇒わらわ【童】

わらわ‐てんじょう【童殿上】ワラハ‥ジヤウ🔗🔉

わらわ‐てんじょう童殿上ワラハ‥ジヤウ 平安時代以降、宮中の作法を見習うため、名家の子供が殿上に仕えたこと。また、その子供。赤色の闕腋けってきの袍ほうをつけるのを例とした。うえわらわ。てんじょうわらわ。源氏物語少女「せうとの―する」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐ともだち【童友達】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐ともだち童友達ワラハ‥ 子供の時の友達。おさなともだち。新古今和歌集「はやくより―に侍りける人の」 ⇒わらわ【童】

わらわとり‐の‐かみ【童取の髪】ワラハ‥🔗🔉

わらわとり‐の‐かみ童取の髪ワラハ‥ (→)「わらわがみ」2に同じ。 ⇒わらわ【童】

わらわ‐な【童名】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐な童名ワラハ‥ 子供の時の名。元服以前の幼名。わらべな。栄華物語月宴「―はまちをさの君ときこえし」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐なき【童泣き】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐なき童泣きワラハ‥ 子供のように泣くこと。栄華物語衣珠「弁の君―に泣き給へどかひなし」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐ぬすびと【童盗人】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐ぬすびと童盗人ワラハ‥ 髪をおかっぱにふり乱した盗賊。今昔物語集28「大きなる―の、物取らんとて入りにけるぞ」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐べ【童部】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐べ童部ワラハ‥ ①子供。子供たち。わらんべ。推古紀「―を集めて伎楽の儛を習はしむ」 ②子供の召使い。源氏物語若紫「対たいに―めしにつかはす」 ③寺で召し使う子供。ちご。源氏物語早蕨「これは―の供養じて侍る初穂なり」 ④まだ子供である妻。自分の妻を卑下していう。大鏡道長「いやしき―とうちかたらひ侍る」 ⇒わらわ【童】

わらわべ‐いさかい【童部諍い】ワラハ‥イサカヒ🔗🔉

わらわべ‐いさかい童部諍いワラハ‥イサカヒ 子供同士の喧嘩。宇治拾遺物語10「我が子も人の子もともに―なり」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐べいじゅう【童陪従】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐べいじゅう童陪従ワラハ‥ 陪従である子供。宇津保物語梅花笠「―四十人」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐まい【童舞】ワラハマヒ🔗🔉

わらわ‐まい童舞ワラハマヒ 子供のする舞。ちごまい。枕草子92「―の夜はいとをかし」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐みこ【童巫子】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐みこ童巫子ワラハ‥ 子供、特に、少女のみこ。平家物語1「陸奥より遥々と上りたりける―」 ⇒わらわ【童】

わらわ‐め【童女】ワラハ‥🔗🔉

わらわ‐め童女ワラハ‥ 女の子供。少女。前田家本枕草子なまめかしき物「をかしげなる―のうへの袴などわざとにはあらで」 ⇒わらわ【童】

わらん‐べ【童】🔗🔉

わらん‐べ】 ワラベの転。

わらんべぐさ【わらんべ草・童子草】🔗🔉

わらんべぐさわらんべ草・童子草】 狂言伝書。大蔵虎明とらあきら著。1660年(万治3)完成。狂言の特質や演技の心得などを故人の説によって説いた「昔語」と、後にその各条に付した自注「狂言昔語抄」を編集し成立。 →文献資料[わらんべ草]

[漢]童🔗🔉

 字形  筆順 〔立部7画/12画/教育/3824・4638〕 〔音〕ドウ(慣) トウ(漢) 〔訓〕わらべ・わらわ [意味] 未成年の男女。こども。わらべ。「童女・童顔・童話・児童・学童・牧童・悪童」 [解字] 形声。「辛」(=鋭い刃物)の省略形+「目」+音符「重」(=つきぬく)の変形。刃物で目をつき通して盲目にされた男の奴隷、一説に、いれずみをした奴隷の意。 [下ツキ 悪童・怪童・学童・奇童・侍童・児童・神童・村童・牧童・幼童

[漢]童🔗🔉

 〔里部5画〕 ⇒立部

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