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あやま・つ【過つ・誤つ】🔗⭐🔉
あやま・つ【過つ・誤つ】
〔自他五〕
①道ならぬ行為をする。道徳・掟おきてなどにそむく。源氏物語若菜下「帝の御妃めをも―・つたぐひ、昔もありけれど」。源氏物語桐壺「故大納言の遺言―・たず、宮仕への本意深くものしたりし」
②思い違いをする。しそこなう。思いがけずよくない事をしでかす。古今和歌集春「宿近く梅の花植ゑじあぢきなく待つ人の香に―・たれけり」。徒然草「猫また、―・たず足許へふと寄り来て」。「―・って人を傷つける」
③体調を損なう。源氏物語夕霧「一夜のみ山風に―・ち給へる」
④傷つける。あやめる。破滅させる。今昔物語集23「この度、我は―・たれなむとする」。仮名草子、伊曾保「われとわが身を―・つなり」
⇒過ちては則ち改むるに憚ること勿れ
あやまり【誤り・謬り】🔗⭐🔉
あやまり【誤り・謬り】
①まちがい。しそこない。枕草子278「なにごとの―にか、泣きののしり給ふさへ、いとはえばえし」。「―を正す」「判断の―」
②正しくない行為。特に、男女間の不義。源氏物語梅枝「いささかの事の―もあらば、かろがろしきそしりをや負はむ」
③病気。源氏物語蜻蛉「御心地の―にこそはありけれ」
④〔論〕
㋐真でないことを真と見なすこと。
㋑虚偽。誤謬ごびゅう。
あやま・る【誤る・謬る】🔗⭐🔉
あやま・る【誤る・謬る】
〔自他五〕
①正しい筋道からはずれる。また、しくじる。まちがえる。地蔵十輪経元慶点「謬アヤマルに千里を以てせり」。宇津保物語楼上下「かかる折にあひし手弾かせ奉り給ふに、いささか―・らず」。「―・った考え」「道を―・る」「選択を―・る」
②普通の状態からはずれる。正常でなくなる。継体紀「おそりて色おもえり―・りぬ」。源氏物語真木柱「いとど御心地も―・りて」
③約束にたがう。心変りする。伊勢物語「ちぎれること―・れる人に」
④詐欺をはたらく。だましとる。浄瑠璃、冥途飛脚「大分人の金を―・り」
⑤傷つける。武道伝来記「うつ太刀に、半之丞、右の肩先を―・り」
⑥間違った方向へみちびく。「国を―・る施策」「若い者を―・る書」
ご【誤】🔗⭐🔉
ご【誤】
うっかりまちがうこと。あやまち。「―を訂す」
ご‐いん【誤飲】🔗⭐🔉
ご‐いん【誤飲】
異物を誤って飲み込むこと。
ご‐えん【誤嚥】🔗⭐🔉
ご‐えん【誤嚥】
①飲食物でない物を誤ってのみこむこと。
②飲食物を食道でなく気道に入れてしまうこと。
ご‐かい【誤解】🔗⭐🔉
ご‐かい【誤解】
意味をとり違えること。間違った理解をすること。思い違い。「―されやすい発言」
ご‐き【誤記】🔗⭐🔉
ご‐き【誤記】
あやまりしるすこと。書き誤り。
ご‐けん【誤見】🔗⭐🔉
ご‐けん【誤見】
あやまった見方。謬見。
ご‐さ【誤差】🔗⭐🔉
ご‐さ【誤差】
①真の値と近似値または測定値との差。「―が生ずる」
②ちがい。くるい。
ごさ‐かんすう【誤差関数】‥クワン‥🔗⭐🔉
ごさ‐かんすう【誤差関数】‥クワン‥
偶発誤差の分布を表す確率密度関数。
ごさ‐きょくせん【誤差曲線】🔗⭐🔉
ごさ‐きょくせん【誤差曲線】
(→)ガウス曲線に同じ。
ご‐さつ【誤殺】🔗⭐🔉
ご‐さつ【誤殺】
あやまって人を殺すこと。
ご‐さどう【誤作動】🔗⭐🔉
ご‐さどう【誤作動】
機械が、指示とは異なる誤った動きをすること。誤動作。
ごさ‐の‐げんかい【誤差の限界】🔗⭐🔉
ごさ‐の‐げんかい【誤差の限界】
誤差の絶対値がある値に等しいか、またはある値より小さいときの、その値(正の数)。
ご‐さん【誤算】🔗⭐🔉
ご‐さん【誤算】
①あやまった計算。勘定ちがい。違算。
②みこみちがい。「うれしい―」
ご‐じ【誤字】🔗⭐🔉
ご‐じ【誤字】
字形や使い方のあやまった文字。間違いの字。「―が多い」
ご‐しゃ【誤写】🔗⭐🔉
ご‐しゃ【誤写】
書写などで、うつしちがえること。
ご‐しゃ【誤射】🔗⭐🔉
ご‐しゃ【誤射】
銃などを誤ってうつこと。
ご‐しょく【誤植】🔗⭐🔉
ご‐しょく【誤植】
印刷物で文字・記号などに誤りのあること。ミスプリント。
ご‐しん【誤信】🔗⭐🔉
ご‐しん【誤信】
まちがって信じること。
ご‐しん【誤診】🔗⭐🔉
ご‐しん【誤診】
診断をあやまること。また、その診断。「肺炎と―される」
ご‐しん【誤審】🔗⭐🔉
ご‐しん【誤審】
裁判やスポーツで、審判を誤ること。また、その審判。ミス‐ジャッジ。
ご‐そう【誤想】‥サウ🔗⭐🔉
ご‐そう【誤想】‥サウ
おもいちがい。考えちがい。清水紫琴、泣て愛する姉妹に告ぐ「眼を閉ぢて黒白を分つよりも猶且一層甚しき―にあらずや」
⇒ごそう‐ぼうえい【誤想防衛】
ごそう‐ぼうえい【誤想防衛】‥サウバウヱイ🔗⭐🔉
ごそう‐ぼうえい【誤想防衛】‥サウバウヱイ
〔法〕正当防衛の要件である事実、例えば急迫不正の侵害がないのにあると誤信して防衛行為をすること。
⇒ご‐そう【誤想】
ご‐だつ【誤脱】🔗⭐🔉
ご‐だつ【誤脱】
誤謬と脱漏。誤字と脱字。
ご‐だん【誤断】🔗⭐🔉
ご‐だん【誤断】
誤った判断をすること。また、その判断。
ご‐でん【誤伝】🔗⭐🔉
ご‐でん【誤伝】
まちがって伝え、または伝わること。また、その伝え・うわさ。
ご‐とう【誤答】‥タフ🔗⭐🔉
ご‐とう【誤答】‥タフ
あやまった答。
ご‐どく【誤読】🔗⭐🔉
ご‐どく【誤読】
まちがえて読むこと。
ご‐にん【誤認】🔗⭐🔉
ご‐にん【誤認】
違うものをそうだと誤って認めること。「犯人を―する」「事実―」
ご‐のう【誤納】‥ナフ🔗⭐🔉
ご‐のう【誤納】‥ナフ
あやまって納めいれること。
ご‐はい【誤配】🔗⭐🔉
ご‐はい【誤配】
郵便物などを、あやまって宛名と異なる所に配ること。
ご‐ばく【誤爆】🔗⭐🔉
ご‐ばく【誤爆】
①目標を誤って爆撃すること。
②扱いを誤ったために爆発すること。
ご‐はん【誤判】🔗⭐🔉
ご‐はん【誤判】
誤った判断。誤った審判。
ご‐びゅう【誤謬】‥ビウ🔗⭐🔉
ご‐びゅう【誤謬】‥ビウ
あやまり。まちがい。「―を正す」
⇒ごびゅう‐すいり【誤謬推理】
ごびゅう‐すいり【誤謬推理】‥ビウ‥🔗⭐🔉
ごびゅう‐すいり【誤謬推理】‥ビウ‥
〔論〕
①(fallacy)論理的な誤りを含む推理。→虚偽2。
②(Paralogismus ドイツ)特に、論理形式に関する無意識の過ちに基づいた推論。カントが、「純粋理性批判」の超越論的弁証論において、考える主体としての自我(霊魂)の単なる論理的統一から霊魂の諸特性を導出する推論を誤謬推理としたことが有名。
⇒ご‐びゅう【誤謬】
ご‐ふつ【誤払】🔗⭐🔉
ご‐ふつ【誤払】
誤って払い渡すこと。
ご‐ぶん【誤聞】🔗⭐🔉
ご‐ぶん【誤聞】
あやまって聞くこと。聞きまちがい。
ご‐ほう【誤報】🔗⭐🔉
ご‐ほう【誤報】
まちがったしらせ。「―騒ぎ」
ご‐やく【誤訳】🔗⭐🔉
ご‐やく【誤訳】
まちがった翻訳。
ご‐よう【誤用】🔗⭐🔉
ご‐よう【誤用】
あやまって用いること。用法をあやまること。
[漢]誤🔗⭐🔉
誤 字形
筆順
〔言部7画/14画/教育/2477・386D〕
[
] 字形
〔言部7画/14画〕
〔音〕ゴ(漢)
〔訓〕あやまる
[意味]
あやまる。しそこなう。まちがい。「誤解・誤認・誤謬ごびゅう・正誤・錯誤・過誤」
[解字]
形声。「言」+音符「
」(=忤。くいちがう)。言葉が事実とくいちがう意。「
」が国名・人名に用いられるようになったため、「言」を加えた。






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