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かん🔗🔉

かん (多くカンと表記。「貫」「巻」とも書く)握り鮨を数える語。1個ずつあるいは2個1組にいう。

かん【貫】クワン🔗🔉

かんクワン ①尺貫法の目方の基本単位。1貫は3.75キログラム。1000匁もんめ。 ②(穴あき銭に紐を通したものから)銭貨を数える単位。銭1000文を1貫とする。江戸時代は実際には960文を、また明治になって10銭を、1貫といった。〆。 ③室町時代、武家の知行高ちぎょうだかを表示するのに用いた単位。 →かん

かん‐きゅう【貫休】クワンキウ🔗🔉

かん‐きゅう貫休クワンキウ 唐末五代の禅僧・詩人・画家。俗姓は姜。字は徳隠。婺州蘭渓(浙江)の儒家の生れ。仏門に入り、各地を巡り、晩年は成都に移る。夢幻的な詩と、水墨画風をとり込んだ特異な十六羅漢図で著名。禅月大師。(832〜912)

かん‐ざし【貫緡・貫差】クワン‥🔗🔉

かん‐ざし貫緡・貫差クワン‥ 銭1貫文をつらぬく緡さし。また、緡に貫いた1貫文の銭。実際には960文をさして、1貫文として通用した。日本永代蔵1「借銭一貫といひけるに、寺役の法師―ながら相渡して」

かん‐じゃく【貫籍】クワン‥🔗🔉

かん‐じゃく貫籍クワン‥ 律令制で、戸籍につけること、または本籍地の戸籍。

かん‐じゅ【貫首・貫主】クワン‥🔗🔉

かん‐じゅ貫首・貫主クワン‥ (カンズとも。「貫籍の上首」の意から) ①かしらだつ人。統領。 ②蔵人頭くろうどのとうの異称。 ③天台座主てんだいざすの異称。また後に、各宗本山や諸大寺の住持の敬称ともなる。管主。

かん‐ず【貫首】クワン‥🔗🔉

かん‐ず貫首クワン‥ ⇒かんじゅ

かん‐せき【貫籍】クワン‥🔗🔉

かん‐せき貫籍クワン‥ ⇒かんじゃく

かん‐せん【貫穿】クワン‥🔗🔉

かん‐せん貫穿クワン‥ つらぬきうがつこと。学術などを深くきわめること。

かん‐ぞく【貫属】クワン‥🔗🔉

かん‐ぞく貫属クワン‥ 戸籍の存在する土地。また、明治期には、その人がある地方自治体の管轄下にあることを意味した。「東京府の―」

かん‐だい【貫代】クワン‥🔗🔉

かん‐だい貫代クワン‥ 江戸時代、租米にかえて上納した代りの金銀。石代こくだい

かん‐だか【貫高】クワン‥🔗🔉

かん‐だか貫高クワン‥ 室町時代、銭高によって土地の面積をあらわし、年貢・軍役等の賦課基準としたもの。↔石高。→貫

かん‐ちょう【貫長・貫頂】クワンチヤウ🔗🔉

かん‐ちょう貫長・貫頂クワンチヤウ (→)貫首かんじゅに同じ。

かん‐つう【貫通】クワン‥🔗🔉

かん‐つう貫通クワン‥ ①貫きとおすこと。貫きとおること。「山腹を―するトンネル」 ②ひろく学術などに通ずること。通達。 ⇒かんつう‐じゅうそう【貫通銃創】 ⇒かんつう‐ブレーキ【貫通ブレーキ】

かんつう‐じゅうそう【貫通銃創】クワン‥サウ🔗🔉

かんつう‐じゅうそう貫通銃創クワン‥サウ 銃弾が身体を貫通した傷。 ⇒かん‐つう【貫通】

かんつう‐ブレーキ【貫通ブレーキ】クワン‥🔗🔉

かんつう‐ブレーキ貫通ブレーキクワン‥ 列車を編成する全車両のブレーキを運転台から操作できる装置。 ⇒かん‐つう【貫通】

かん‐てつ【貫徹】クワン‥🔗🔉

かん‐てつ貫徹クワン‥ 貫きとおすこと。貫きとおること。「要求を―する」「初志―」

かん‐どう【貫道】クワンダウ🔗🔉

かん‐どう貫道クワンダウ 道の根本を貫くこと。笈の小文「西行の和歌における、宗祇の連歌における、その―する物は一なり」

かんとう‐い【貫頭衣】クワン‥🔗🔉

かんとう‐い貫頭衣クワン‥ 衣服の原始的・基本的な形の一種。一枚の布に頭を通す穴をあけただけで、袖のないもの。 ○強盗打つがんどううつ 強盗ごうとうにはいる。 ⇒がん‐どう【強盗】

かん‐にゅう【貫入】クワンニフ🔗🔉

かん‐にゅう貫入クワンニフ ①つらぬいて入ること、また、入れること。 ②(→)貫乳かんにゅうに同じ。 ③〔地〕マグマまたは岩石が他の岩石または地層をつらぬいて入り込むこと。 ⇒かんにゅう‐がん【貫入岩】

かん‐にゅう【貫乳】クワン‥🔗🔉

かん‐にゅう貫乳クワン‥ 陶磁器の釉うわぐすりの表面に現れた細かいひび。鑑賞に重要な視点。乳にゅう。貫入。罅入かにゅう

かんにゅう‐がん【貫入岩】クワンニフ‥🔗🔉

かんにゅう‐がん貫入岩クワンニフ‥ 既存の地層あるいは岩石中に入り込んだ岩石・岩体。多くはマグマとして入り込み固結して生じた岩石を指す。↔噴出岩 ⇒かん‐にゅう【貫入】

かん‐ぬ‐き【閂・貫木】クワン‥🔗🔉

かん‐ぬ‐き閂・貫木クワン‥ (カンノキの転) ①門戸をさしかためるための横木。門扉の左右にある金具に差し通して用いる。かんぎ。「―を掛ける」 ②閂差しの略。 ③相撲で、相手の諸もろ差しの腕を両手で抱え込み、絞り上げて攻める形をいう。それで勝負がついた場合、「きめ出し」または「きめ倒し」という。 ⇒かんぬき‐ざし【閂差し】 ⇒かんぬき‐どめ【閂止め】

かん‐のう【貫納】クワンナフ🔗🔉

かん‐のう貫納クワンナフ 銭を以て田租を上納すること。鎌倉末期から室町時代を通じて行われた。

かん‐の‐き【貫の木・関の木・閂】クワン‥🔗🔉

かん‐の‐き貫の木・関の木・閂クワン‥ ⇒かんぬき(閂)

かん‐め【貫目】クワン‥🔗🔉

かん‐め貫目クワン‥ ①めかた。 ②尺貫法の目方の単位。貫。 ③身に備わる威厳。貫禄。 ⇒かんめ‐あらため‐しょ【貫目改所】 ⇒かんめ‐づつ【貫目筒】

かんめ‐あらため‐しょ【貫目改所】クワン‥🔗🔉

かんめ‐あらため‐しょ貫目改所クワン‥ 江戸時代、荷物の重量を検査するため、幕府が五街道の問屋場に置いた施設。 ⇒かん‐め【貫目】

かんめ‐づつ【貫目筒】クワン‥🔗🔉

かんめ‐づつ貫目筒クワン‥ 嘉永(1848〜1854)年間、日本で鋳造した円筒形の火砲。弾丸の重量により百目玉筒・五貫目玉筒などといった。 ⇒かん‐め【貫目】

かん‐もん【貫文】クワン‥🔗🔉

かん‐もん貫文クワン‥ 昔の銭高の単位。貫。「青銭五―」

かん‐りゅう【貫流】クワンリウ🔗🔉

かん‐りゅう貫流クワンリウ つらぬいて流れること。

かん‐ろく【貫禄】クワン‥🔗🔉

かん‐ろく貫禄クワン‥ (俗に「貫録」とも書く)身にそなわる威厳。おもみ。「―が出てくる」「王者の―がある」

つな‐ぬ・く【貫く】🔗🔉

つな‐ぬ・く貫く】 〔他四〕 「つらぬく」に同じ。平家物語(長門本)「膝ぶしをかせぎに射―・かれて」

つら‐ぬき【貫・頬貫】🔗🔉

つら‐ぬき貫・頬貫】 ①毛皮製で、口元くちもとに赤紐を貫き巾着形に引きしめて履く浅沓あさぐつ。つなぬき。 貫 ②白革で造り、雨雪の日に用いる沓。 ③(→)田沓たぐつに同じ。

つらぬ・く【貫く】🔗🔉

つらぬ・く貫く】 〔他五〕 ①つきとおす。端から端へ通す。つきぬく。つなぬく。古今和歌集「秋の野に置く白露は珠なれや―・きかくる蜘蛛の糸筋」。「トンネルが山を―・く」 ②始めから終りまでしとげる。はたす。「初志を―・く」

つん‐ぬき【貫衣】🔗🔉

つん‐ぬき貫衣】 袖なし半纏はんてん。つんのき。

ぬき【貫】🔗🔉

ぬき】 ①柱と柱とを横に貫いて連ねる部材。その位置により地貫・胴貫・内法うちのり貫・頭かしら貫などという。 ②薄くて幅の狭い規格品の板。厚さ3分(9ミリメートル)、幅3寸(9センチメートル)くらいで、大きさにより大貫・中貫・二寸貫などがある。ぬきぎ。

ぬき‐あい【貫合】‥アヒ🔗🔉

ぬき‐あい貫合‥アヒ 双方から掘り進んだ坑穴が貫通すること。

ぬき‐あな【貫孔】🔗🔉

ぬき‐あな貫孔】 貫を通すために柱などにあけたあな。

ぬき‐い・る【貫き入る】🔗🔉

ぬき‐い・る貫き入る】 〔他下二〕 鞭むちのひもの輪を手首に通す。今昔物語集27「鞭、手に―・れて」

ぬき‐いれ【貫入】🔗🔉

ぬき‐いれ貫入】 鞭むちの握りの上部に通して手首を入れるのに用いる革緒。

ぬき‐ぎ【貫木】🔗🔉

ぬき‐ぎ貫木(→)「ぬき(貫)」に同じ。

ぬきさき‐じんじゃ【貫前神社】🔗🔉

ぬきさき‐じんじゃ貫前神社】 群馬県富岡市一ノ宮にある元国幣中社。祭神は経津主神ふつぬしのかみ。上野国一の宮。今は一之宮貫前神社と称。

ぬき‐す【貫簀】🔗🔉

ぬき‐す貫簀】 竹で編んだ簀。手洗水などが飛び散らないように、盥たらいの上などにかける。伊勢物語「女の手洗ふ処に―をうちやりて」

ぬき‐ぜに【貫銭】🔗🔉

ぬき‐ぜに貫銭】 緡さしに貫き通した銭。

ぬき‐た・る【貫き垂る】🔗🔉

ぬき‐た・る貫き垂る】 〔他四〕 玉などを貫いて垂らす。万葉集3「竹玉たかたまを繁しじに―・れ」

ぬき‐て【貫手】🔗🔉

ぬき‐て貫手】 空手の技の一つ。指先で相手の喉や目などをつく技。四本貫手と二本貫手とがある。

ぬき‐と・む【貫き止む】🔗🔉

ぬき‐と・む貫き止む】 〔他下二〕 緒を通して綴る。つらぬきとめる。後撰和歌集「―・むる秋しなければ白露の千草に置ける玉もかひなし」

ぬきな【貫名】🔗🔉

ぬきな貫名】 姓氏の一つ。 ⇒ぬきな‐かいおく【貫名海屋】

ぬきな‐かいおく【貫名海屋】‥ヲク🔗🔉

ぬきな‐かいおく貫名海屋‥ヲク 江戸後期の書家。幕末の三筆の一人。名は苞しげる。字は子善。別号、菘翁すうおう。徳島の人。儒学を中井竹山に学び、京都で開塾。内外先人の書を研究して唐様の第一人者となった。画もよくした。(1778〜1863) ⇒ぬきな【貫名】

ぬき‐みだ・る【貫き乱る】🔗🔉

ぬき‐みだ・る貫き乱る】 〔自他四〕 貫き通した緒を抜き取って玉などが散乱する。古今和歌集「―・る人こそあるらし白玉の間なくも散るか袖の狭きに」。拾遺和歌集「―・る涙の玉もとまるやと」

ぬきれ【貫入】🔗🔉

ぬきれ貫入】 (ヌキイレの約)数珠じゅずの異称。

[漢]貫🔗🔉

 〔毋部7画〕 ⇒貝部

[漢]貫🔗🔉

 字形  筆順 〔貝部4画/11画/常用/2051・3453〕 〔音〕カン〈クヮン〉(呉)(漢) 〔訓〕つらぬく (名)つら [意味] ①つき通す。つらぬく。「貫通・貫徹・突貫・縦貫・終始一貫」 ②戸籍。本籍。「貫籍・郷貫・本貫」▶代々血すじがつらぬいている意。 ③重さの単位。一貫は千匁、三・七五キログラム。「尺貫法・看貫」 ④金銭の単位。一貫は銭一千文。 ⑤武士の知行高ちぎょうだかを表す語。一貫は十石。「貫禄かんろく」 [解字] 形声。「貝」(=金銭)+音符「」(=つらぬく)。さし通した銭の意。

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