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さま・す【冷ます・覚ます・醒ます】🔗🔉

さま・す冷ます・覚ます・醒ます】 〔他五〕 ①熱がさめるようにする。ひやす。「湯を―・す」 ②高ぶった感情を押さえて冷静な状態にする。「興奮を―・す」 ③眠りがさめるようにする。後撰和歌集「夜深くめをも―・しつるかな」 ④迷いを解く。悟らせる。「迷妄を―・す」 ⑤酔いをとりさる。 ⑥興をなくする。謡曲、自然居士「説法の場にわ―・され申す恨み申しに来りたり」 ◇熱や熱意など熱い状態をなくす場合には「冷」、睡眠や迷いなどから本来の正常な意識に戻す場合には「覚」、酒の酔いをなくす場合には「醒」をふつう使う。

さ・む【冷む・覚む・醒む・褪む】🔗🔉

さ・む冷む・覚む・醒む・褪む】 〔自下二〕 ⇒さめる(下一)

さめ‐ぎわ【覚め際・醒め際】‥ギハ🔗🔉

さめ‐ぎわ覚め際・醒め際‥ギハ 眠り・酔いなどからさめるまぎわ。さめぐち。

さめ‐ぐち【覚め口・醒め口】🔗🔉

さめ‐ぐち覚め口・醒め口(→)「さめぎわ」に同じ。

さめ‐やらぬ【覚め遣らぬ・醒め遣らぬ】🔗🔉

さめ‐やらぬ覚め遣らぬ・醒め遣らぬ】 完全に覚めきっていない。覚めきらず名残の気配がある。「夢―様子」「興奮―時」

さ・める【冷める・覚める・醒める・褪める】🔗🔉

さ・める冷める・覚める・醒める・褪める】 〔自下一〕[文]さ・む(下二) (「寒い」と同源) ➊物体の熱、物事に対する熱意が低下してもとの状態になる。 ①《冷》熱くした物の温度が普段の温度まで下がる。ぬるくなる。冷たくなる。永久百首「夜と共に下に焚く火はなけれどもしまねの御湯は―・むるよもなし」。「スープの―・めない距離」 ②《冷・覚・醒》心の高ぶりがなくなり、普段の心の状態に戻る。気持が静まる。源氏物語夕顔「ただあなむつかしと思ひける心地皆―・めて、泣き惑ふさまいといみじ」。日葡辞書「ココロガサメタ」。「あの人に対する熱も―・めた」「ほとぼりが―・める」「興味が―・める」「―・めた目で見る」 ➋《覚・醒》眠り・酔い・迷いなどが消え去って、普段の判断ができるようになる。 ①眠った状態から起きた状態に戻る。夢からうつつにかえる。正気に戻る。万葉集19「夜ぐたちに寝―・めて居れば河瀬とめ心もしのに鳴く千鳥かも」。日本霊異記「地にたふれて臥し嘿然しずかなり。ものいはず、やや久にありて蘇め起ち」。源氏物語帚木「いたづらぶしとおぼさるるに御目―・めて」。「夢から―・める」 ②酒の酔いがなくなる。大鏡道隆「この殿御酔のほどよりはとく―・むることをぞせさせ給ひし」。「酔いが―・める」 ③迷いがなくなり、普段の判断ができるようになる。物思いが晴れる。源氏物語槿「今日は老いも忘れ、憂き世の嘆き皆―・めぬる心地なむ」。「迷いから―・める」 ➌《褪》染色などがうすれて、濃かった色が薄い色になる。色が分からなくなる。くすむ。あせる。風雅和歌集「風わたる田の面の早苗色―・めて入日のこれる岡の松原」。「着物の色が―・める」

せい‐かく【醒覚】🔗🔉

せい‐かく醒覚】 目がさめること。目をさますこと。また、自分の非に気づくこと。覚醒。

せい‐すい【醒酔】🔗🔉

せい‐すい醒酔】 酒の酔いがさめることと酒に酔うこと。

せいすいしょう【醒睡笑】‥セウ🔗🔉

せいすいしょう醒睡笑‥セウ 咄本はなしぼん。安楽庵策伝作。8巻。作者が幼年時代から聞いていた笑話・奇談など1000話余を京都所司代板倉重宗の所望によって、1623年(元和9)滑稽味を加えて書きおろし、28年(寛永5)献じたもの。寛永(1624〜1644)年間に300話余を抄出した略本3冊を刊行。 →文献資料[醒睡笑] ○清水に魚棲まずせいすいにうおすまず [孔子家語入官]「水清ければ魚棲まず」と同義。→水みず(成句) ⇒せい‐すい【清水】

[漢]醒🔗🔉

 字形 〔酉部9画/16画/3235・4043〕 〔音〕セイ(漢) 〔訓〕さめる [意味] 酒の酔いがさめる。めざめる。心の迷いが晴れる。「覚醒・警醒・醒寤せいご・醒悟」

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