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から【韓・唐・漢】🔗⭐🔉
から【韓・唐・漢】
①(朝鮮南部の古国の名に基づく)朝鮮の古称。万葉集16「―国の虎とふ神を生取いけどりに」
②中国の古称。また中国から渡来の物事に添えていう語。源氏物語葵「あはれなるふる事ども、―のも大和のも書きけがしつつ」。「―物」「―歌」
③転じて、ひろく外国の称。また、外国から渡来の物事に添えていう語。徒然草「―の大和の、珍しくえならぬ調度ども」。「―犬」
④唐織の略。源氏物語花宴「桜の―の綺きの御直衣」
⇒唐へ投銀
から‐あい【韓藍】‥アヰ🔗⭐🔉
から‐あい【韓藍】‥アヰ
①〔植〕ケイトウ(鶏頭)の別名。万葉集7「―の花を誰か採つみけむ」
②美しい藍色。続古今和歌集恋「大和にはあらぬ―の」
から‐かき【唐墻・韓垣】🔗⭐🔉
から‐かき【唐墻・韓垣】
①中国風または朝鮮風の立派な垣。一説に、草木または竹の幹で編んだ垣。武烈紀「臣おみの子の八重や―」
②白壁の塀。
から‐かぬち【韓鍛冶】🔗⭐🔉
から‐かぬち【韓鍛冶】
「かぬちべ(鍛冶部)」参照。
から‐かみ【韓神】🔗⭐🔉
から‐かみ【韓神】
(→)「からのかみ」に同じ。神楽歌、韓神「われ―の韓招からおぎせむや」
から‐くに【唐国・韓国】🔗⭐🔉
から‐くに【唐国・韓国】
古代、中国または朝鮮を指して言った語。万葉集5「―を向け平げて」
⇒からくに‐の【唐国の・韓国の】
からくに‐だけ【韓国岳】🔗⭐🔉
からくに‐だけ【韓国岳】
鹿児島・宮崎両県にまたがる霧島火山群(霧島山)の最高峰。標高1700メートルの成層火山で、山頂に直径900メートル、深さ300メートルの火口がある。西麓にえびの高原が広がる。西霧島。
韓国岳(1)
撮影:山梨勝弘
韓国岳(2)
提供:オフィス史朗


からくに‐の【唐国の・韓国の】🔗⭐🔉
からくに‐の【唐国の・韓国の】
〔枕〕
同音の繰り返しで「から(辛)く」にかかる。
⇒から‐くに【唐国・韓国】
から‐くれない【韓紅】‥クレナヰ🔗⭐🔉
から‐くれない【韓紅】‥クレナヰ
(韓から渡来した紅の意)紅くれないの濃い色。深紅の色。古今和歌集秋「ちはやぶる神世もきかず竜田川―に水くくるとは」
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から‐こ【韓子】🔗⭐🔉
から‐こ【韓子】
日本人と韓人との間に生まれた子。継体紀「大日本の人、蕃となりぐにの女めを娶とりて生めるを―とす」
から‐ことば【唐語・韓語】🔗⭐🔉
から‐ことば【唐語・韓語】
①中国・朝鮮、その他の外国の言語。
②(→)隠語のこと。
から‐ごも【唐薦・韓薦】🔗⭐🔉
から‐ごも【唐薦・韓薦】
唐様に編んだこも。
から‐ころも【唐衣・韓衣】🔗⭐🔉
から‐ころも【唐衣・韓衣】
[一]〔名〕
(上代東国方言ではカラコロム)
①中国風の衣服。袖が大きく、裾は踝くるぶしまでとどき、上前・下前を深く合わせて着るもの。万葉集11「―君にうちきせ見まくほり」
②単に衣服の意。宇津保物語藤原君「―解き縫ふ人もなきものを涙のみこそすすぎきせけれ」
[二]〔枕〕
「ひも(紐)」「きる(着る)」「たつ(裁つ)」「そで(袖)」「すそ(裾)」にかかる。
から‐さいずり【韓語】‥サヒヅリ🔗⭐🔉
から‐さいずり【韓語】‥サヒヅリ
(カラサエズリとも)意味の分からない外国語で話すこと。転じて、意味の通じない言葉のたとえ。敏達紀「―を用もて言はく」
から‐の‐かみ【韓神】🔗⭐🔉
から‐の‐かみ【韓神】
(朝鮮から渡来した神の意か)守護神として宮内省に祀られていた神。大己貴おおなむち・少彦名すくなびこな2神をさすという。→園神そののかみ。
⇒からのかみ‐の‐まつり【韓神祭】
からのかみ‐の‐まつり【韓神祭】🔗⭐🔉
からのかみ‐の‐まつり【韓神祭】
宮内省内に祀ってあった韓神の祭。古くは陰暦2月の春日祭の後の丑の日と11月の新嘗祭の前の丑の日に、園神そののかみ祭と共に行われたが、中世以後衰え廃絶した。からかみのまつり。
⇒から‐の‐かみ【韓神】
から‐びつ【唐櫃・韓櫃・辛櫃】🔗⭐🔉
から‐びつ【唐櫃・韓櫃・辛櫃】
(古くはカラヒツ。カラウヅ・カラウドとも)脚のつかない和櫃やまとびつに対し、4本または6本の脚のついた櫃。白木造りのほか、漆塗り、さらに螺鈿らでん・蒔絵まきえなどで飾ったものがある。衣服・甲冑・文書などの収納具、また中世までは運搬具としても盛んに使われた。源氏物語夕霧「櫛・手箱・―」
唐櫃
⇒からびつ‐ぶぎょう【唐櫃奉行】

から‐びと【韓人・唐人】🔗⭐🔉
から‐びと【韓人・唐人】
朝鮮または中国の人。外国人。万葉集19「―も舟を浮べて遊ぶとふ」
から‐めのこ【韓婦】🔗⭐🔉
から‐めのこ【韓婦】
古代、朝鮮から渡来の女子。敏達紀「家の裏うちより来る―有り」
から‐やつこ【韓奴】🔗⭐🔉
から‐やつこ【韓奴】
古代、朝鮮出身の奴婢ぬひ。雄略紀(前田本)院政期点「韓奴カラヤツコ…六口むゆを以て大連に送る」
かん【韓】🔗⭐🔉
かん【韓】
①中国、戦国時代の国名。戦国七雄の一つ。韓氏はもと晋の六卿の一人。魏・趙とともに晋を分割し、平陽・宜陽・鄭に都して国勢盛んな時期もあったが、秦に滅ぼされた。(前403〜前230)
②古代朝鮮南部の住民。馬韓・辰韓・弁韓(三韓)に分かれる。
③李朝末期の国号。大韓帝国。
④大韓民国。→韓国。
⑤韓国で、「韓半島」「韓民族」など、朝鮮と同じ意味で用いる。
かんうん‐もうりょう【韓雲孟竜】‥マウ‥🔗⭐🔉
かんうん‐もうりょう【韓雲孟竜】‥マウ‥
(韓愈と孟郊が同性愛であったという俗説から)衆道の深いちぎり。歌舞伎、傾情吾嬬鑑「―の、そのかね言はいざ知らず」
かん‐おう【韓欧】🔗⭐🔉
かん‐おう【韓欧】
韓愈かんゆと欧陽修。
かん‐かん【韓幹】🔗⭐🔉
かん‐かん【韓幹】
唐代の画家。河南開封の人。王維に認められ、天宝(742〜755)年間に宮廷画家。画馬を得意とし、画牛の韓滉かんこう(723〜787)とともに著名。
かん‐き【韓琦】🔗⭐🔉
かん‐き【韓琦】
北宋の宰相。字は稚圭。河南安陽の人。仁宗・英宗・神宗に歴仕し、英宗の時に魏国公に封。范仲淹はんちゅうえんと共に韓范と並称される。神宗の時に上疏して王安石の新法の非を説いたが入れられず、病死。著「安陽集」「韓魏公集」。(1008〜1075)
かん‐ご【韓語】🔗⭐🔉
かん‐ご【韓語】
朝鮮のことば。朝鮮語。
かん‐こう【韓江】‥カウ🔗⭐🔉
かん‐こう【韓江】‥カウ
(Han Jiang)中国広東省東部を流れる川。福建省南西部、仙霞嶺せんかれい山脈に発源、広東省に入り、汕頭スワトウ近くで南シナ海に注ぐ。長さ約410キロメートル。
かん‐こく【韓国】🔗⭐🔉
かん‐こく【韓国】
①朝鮮の国称。1897年から1910年日本併合まで大韓帝国の略称。
②大韓民国の略称。
→朝鮮。
⇒かんこく‐ご【韓国語】
⇒かんこく‐へいごう【韓国併合】
⇒かんこく‐へいごう‐じょうやく【韓国併合条約】
かんこく‐ご【韓国語】🔗⭐🔉
かんこく‐ご【韓国語】
「朝鮮語」参照。
⇒かん‐こく【韓国】
かんこく‐へいごう【韓国併合】‥ガフ🔗⭐🔉
かんこく‐へいごう【韓国併合】‥ガフ
朝鮮支配を企図した日本が、1904年(明治37)以降韓国(正式には大韓帝国)の内政・外交権を次第に掌握した末、韓国併合条約により韓国を領有したこと。
→文献資料[韓国併合条約]
⇒かん‐こく【韓国】
かんこく‐へいごう‐じょうやく【韓国併合条約】‥ガフデウ‥🔗⭐🔉
かんこく‐へいごう‐じょうやく【韓国併合条約】‥ガフデウ‥
日本が併合のため韓国に強要した条約。1910年(明治43)8月調印。韓国の統治権を完全かつ永久に日本に譲渡することなどを規定、以後韓国を改めて朝鮮と称し、朝鮮総督府を置いて支配した。
⇒かん‐こく【韓国】
かん‐ざんどう【韓山童】🔗⭐🔉
かん‐ざんどう【韓山童】
元末の白蓮教の指導者。北宋の徽宗8世の孫と称し、その子林児とともに反乱を起こそうと企て捕殺された。林児は逃れて、後に劉福通に擁立され紅巾軍の総帥となった。( 〜1351)
かんしがいでん【韓詩外伝】‥グワイ‥🔗⭐🔉
かんしがいでん【韓詩外伝】‥グワイ‥
(カンシゲデンとも)詩書。漢の韓嬰著。10巻。詩経の章句によって古事・古語を解釈した書。内外伝のうち、外伝だけ現存。
かん‐しん【韓信】🔗⭐🔉
かん‐しん【韓信】
漢初の武将。蕭何しょうか・張良とともに漢の三傑。江蘇淮陰わいいんの人。高祖に従い、蕭何の知遇を得て大将軍に進み、趙・魏・燕・斉を滅ぼし、項羽を孤立させて天下を定め、楚王に封、後に淮陰侯におとされた。謀叛の嫌疑で誅殺。( 〜前196)
⇒韓信の股くぐり
かん‐じん【韓人】🔗⭐🔉
かん‐じん【韓人】
韓国の人。朝鮮人。
かんじんかんもんてくだのはじまり【韓人漢文手管始】🔗⭐🔉
かんじんかんもんてくだのはじまり【韓人漢文手管始】
歌舞伎脚本。並木五瓶作。→唐人殺し
→文献資料[漢人韓文手管始]
○韓信の股くぐりかんしんのまたくぐり🔗⭐🔉
○韓信の股くぐりかんしんのまたくぐり
青年時代の韓信が、衆人の前で、ならず者の言うままに彼の股をくぐるという辱はずかしめを甘受した故事。将来の大きな目的のために、一時の恥に耐えること。韓信匍匐ほふく。
⇒かん‐しん【韓信】
かんじん‐びくに【勧進比丘尼】クワン‥
地獄・極楽の絵巻物などを携えて絵解きをし、また、歌を歌って諸国に勧進した比丘尼。歌比丘尼。
⇒かん‐じん【勧進】
かんじん‐びしゃく【勧進柄杓】クワン‥
勧進の銭・米などを受ける柄杓。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「―の笑顔よしとて」
⇒かん‐じん【勧進】
かんじん‐ひじり【勧進聖】クワン‥
勧進をして歩く僧。勧進坊主。
⇒かん‐じん【勧進】
かんじん‐ぶね【勧進船】クワン‥
大坂の川口で、勧進比丘尼や浄瑠璃・歌祭文うたざいもんなどを語る者を乗せて、泊り船などを勧進してまわった船。狂言、勧進聖「あれは白髭大明神の―にて候よ」
⇒かん‐じん【勧進】
かんじん‐へいけ【勧進平家】クワン‥
琵琶法師が勧進のために平家物語を語り歩くこと。康富記嘉吉4年4月7日「誓願寺の―聞かんがために」
⇒かん‐じん【勧進】
かんじんほんぞんしょう【観心本尊抄】クワン‥セウ
日蓮の著。1巻。詳しくは「如来滅後五五百歳始観心本尊抄」。1273年(文永10)佐渡で執筆。末法500年のとき古今未曾有の本門の本尊と題目が出現することを説いたもの。本尊抄。観心抄。
かんじん‐まい【勧進舞】クワン‥マヒ
社寺勧進のため、またはそれに名を借りて行なった曲舞くせまい・幸若舞こうわかまいなどの興行。
⇒かん‐じん【勧進】
かんじん‐もと【勧進元】クワン‥
①勧進相撲・勧進芝居などの興行主。
②事を発起してその世話をする人。
⇒かん‐じん【勧進】
かんじん‐よみ【勧進読】クワン‥
社寺の勧進のため、またその名目で太平記などの書物を読んで金銭を乞う者。
⇒かん‐じん【勧進】
かんじん‐より【かんじん縒】
(→)観世紙縒こよりに同じ。
かん‐せいちゅう【韓世忠】🔗⭐🔉
かん‐せいちゅう【韓世忠】
南宋初めの武将。金との戦争で功をたて、権勢を得たが、秦桧の策略によって兵権を奪われ、失意のうちに死亡。(1088〜1151)
かん‐せつや【韓雪野】🔗⭐🔉
かん‐せつや【韓雪野】
⇒ハン=ソリャ
かん‐たいし【韓退之】🔗⭐🔉
かん‐たいし【韓退之】
韓愈かんゆの別名。
かん‐ど【韓土】🔗⭐🔉
かん‐ど【韓土】
朝鮮の称。
かん‐ぴ【韓非】🔗⭐🔉
かん‐ぴ【韓非】
中国、戦国時代の韓の公子。法家の大成者。かつて荀子に師事。申不害しんふがい・商鞅しょうおうらの刑名の学を喜んだ。しばしば書を以て韓王を諫めたが用いられず、発憤して「韓非子」を著した。のち秦に使して李斯りしらに謀られ獄中で毒をおくられ自殺。( 〜前233頃)
⇒かんぴ‐し【韓非子】
かんぴ‐し【韓非子】🔗⭐🔉
かんぴ‐し【韓非子】
①韓非の敬称。
②韓非およびその後学の著書。20巻55編。法律・刑罰を以て政治の基礎と説く。
⇒かん‐ぴ【韓非】
かん‐ぶんこう【韓文公】🔗⭐🔉
かん‐ぶんこう【韓文公】
韓愈かんゆの諡おくりな。
かん‐ゆ【韓愈】🔗⭐🔉
かん‐ゆ【韓愈】
唐の文章家・詩人。唐宋八家の一人。字は退之。号は昌黎。諡は文公。河南南陽の人。儒教を尊び、特に孟子の功を賞賛。柳宗元とともに古文の復興を唱え、韓柳と並称される。詩は白居易の平易な作風に反発し、晦渋・険峻な作を多く残した。憲宗のとき「論仏骨表」を奉って帝の仏教信仰を批判したため、潮州に左遷された。「昌黎先生集」がある。(768〜824)
かん‐りゅう‐おう‐そ【韓柳欧蘇】‥リウ‥🔗⭐🔉
かん‐りゅう‐おう‐そ【韓柳欧蘇】‥リウ‥
唐の韓愈・柳宗元、宋の欧陽修・蘇軾そしょくの総称。いずれも詩文をよくし、唐・宋文学者の代表。
かん‐りんじ【韓林児】🔗⭐🔉
かん‐りんじ【韓林児】
元末群雄の一人。韓山童の子。1355年劉福通らに推されて皇帝を称し、国号を宋、年号を竜鳳と定めた。のち元軍に攻められて破れ、朱元璋に頼ったが、のち朱に抹殺された。( 〜1366)
ハン‐ソリャ【韓雪野】🔗⭐🔉
ハン‐ソリャ【韓雪野】
(Han Sŏr-ya)朝鮮の作家。「その日の夜」でデビュー。カップに参加。作「合宿所の夜」「黄昏」。戦後は金日成を称揚する「血路」を発表、北朝鮮文壇の重鎮として活躍。1962年失脚。(1900〜1976)
ハン‐りゅう【韓流】‥リウ🔗⭐🔉
ハン‐りゅう【韓流】‥リウ
(「ハン」は「韓」の朝鮮語音)2003年頃に始まった、映画・テレビドラマ・音楽など韓国大衆文化の日本における流行現象。かんりゅう。
[漢]韓🔗⭐🔉
韓 字形
〔韋(
)部8画/17画/2058・345A〕
〔音〕カン(漢)
〔訓〕から
[意味]
①中国古代の国名。戦国七雄の一つ。
②朝鮮の国名。
㋐むかし、朝鮮南部の地にあった国。「馬韓・弁韓・辰韓の三韓」
㋑大韓民国。韓国。「日韓会談」


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