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うな‐つき【項突・頸着】🔗⭐🔉
うな‐つき【項突・頸着】
童わらわの髪が、その末でうなじをつくほどの長さであること。万葉集16「―のわらはが身には」
くび【首・頸】🔗⭐🔉
くび【首・頸】
①脊椎動物の頭と胴とをつなぐ部分。頸部。万葉集4「わが恋は千引の石を七ばかり―にかけむも神の諸伏もろふし」
②衣服の、くびに当たる部分。
③物の、くびの形をした部分。「手―」「徳利の―」
㋐琴きんの狭くくびれている2部分のうち、本の方の部分。末の方は腰という。
㋑琵琶の胴の上部の細くなった部分。鹿頸ししくび。俗に棹さおという。
㋒薩摩琵琶の撥ばちのくびれている所。
④身体のくびより上の部分。かしら。あたま。こうべ。「―をはねる」
⑤解雇すること。馘首かくしゅ。「会社を―になった」
⑥顔。容貌。
⇒首が繋がる
⇒首が飛ぶ
⇒首が回らない
⇒首になる
⇒首に縄を付ける
⇒首の皮一枚
⇒首の座へ直る
⇒首振り三年
⇒首を洗って待つ
⇒首を傾げる
⇒首を切る
⇒首をすくめる
⇒首を挿げ替える
⇒首を縦に振る
⇒首を突っ込む
⇒首を長くする
⇒首を捻る
⇒首を横に振る
くび‐うま【首馬・頸馬】🔗⭐🔉
くび‐うま【首馬・頸馬】
①鞍くらの前輪まえわに乗ること。
②肩車かたぐるま。首子乗り。
くび‐おおい【頸被い】‥オホヒ🔗⭐🔉
くび‐おおい【頸被い】‥オホヒ
牛馬の頸をおおう布。〈倭名類聚鈔11〉
くびかけ‐しばい【頸掛芝居】‥ヰ🔗⭐🔉
くびかけ‐しばい【頸掛芝居】‥ヰ
人形を入れた箱を頸にかけ、その上で人形を操り、大道で見せたもの。くぐつまわし。山猫まわし。箱芝居。→傀儡師かいらいし(図)
くび‐かざり【首飾り・頸飾り】🔗⭐🔉
くび‐かざり【首飾り・頸飾り】
首にかける装飾品。宝石・貴金属類などをつないで輪にしたもの。ネックレス。「真珠の―」
くび‐かし【首枷・頸枷】🔗⭐🔉
くび‐かし【首枷・頸枷】
(→)「くびかせ」1に同じ。孝徳紀「枷くびかしを着はけ反縛しりえでにしばれり」
くび‐かせ【首枷・頸枷】🔗⭐🔉
くび‐かせ【首枷・頸枷】
①罪人の首にはめ、自由に動けないようにする鉄または木製の刑具。太平記2「―・手枷を入れられ」
②自由を束縛するもの。係累。きずな。謡曲、天鼓「親子は三界の―と」
くび‐かみ【頸上・首紙】🔗⭐🔉
くび‐かみ【頸上・首紙】
胡服系の袍ほう・襖あお類の盤領まるえりの部分名。先端に結び玉を作った紐を一方の襟先に縫い込み、他方の襟につけた受け羂わなにかける。→盤領あげくび→闕腋けってきの袍(図)
くび‐き【軛・頸木・衡】🔗⭐🔉
くび‐き【軛・頸木・衡】
①車の轅ながえの端につけて、牛馬の後頸にかける横木。→牛車ぎっしゃ(図)。
②(比喩的に)自由を束縛するもの。「圧制の―」
⇒軛を争う
くびき‐ゆでん【頸城油田】🔗⭐🔉
くびき‐ゆでん【頸城油田】
新潟県南西部、高田平野北部にある油田・天然ガス田。1959年頃より本格的に開発されたが、近年は産出量が減少。一部は海底油田。
くび‐たけ【頸丈・首丈】🔗⭐🔉
くび‐たけ【頸丈・首丈】
(クビダケとも)
①足もとから頸までの高さ。転じて、物事が多く積もることのたとえ。浮世物語「借銭の淵に―つかりて」
②(頸丈になるまで、深くはまり溺れる意から)深く物事に思い入るさま。深く色香に迷うさま。くびったけ。浄瑠璃、冥途飛脚「こりや粋すいめ、己が―なづんでゐる」
くび‐たま【頸玉・首玉】🔗⭐🔉
くび‐たま【頸玉・首玉】
①上代、玉を連ねて頸につけた飾り。安閑紀「瓔珞くびたまを偸ぬすみ取りて」
②猫・犬などの頸にかける環。好色一代女4「―の入し白猫」
③くび。くびすじ。くびったま。浄瑠璃、吉野都女楠「くはへる所を又六どつこいと―押へ」
④船具の名。マストリング。
くびっ‐かせ【首っ枷・頸っ枷】🔗⭐🔉
くびっ‐かせ【首っ枷・頸っ枷】
(クビカセの促音化)
⇒くびかせ。「子は三界の―」
くびっ‐たけ【首っ丈・頸っ丈】🔗⭐🔉
くびっ‐たけ【首っ丈・頸っ丈】
(クビタケの促音化)異性に強くひかれているさま。夢中であること。尾崎紅葉、八重だすき「ふるさとうさんに―、ほれては居るが、ちぎりの結ばれぬ其の訳は」。「あの子に―だ」
くびっ‐たま【首っ玉・頸っ玉】🔗⭐🔉
くびっ‐たま【首っ玉・頸っ玉】
(クビタマの促音化)くびすじ。くび。「―にかじりつく」
くび‐づな【頸綱・首綱】🔗⭐🔉
くび‐づな【頸綱・首綱】
犬・猫などの頸にかけてひく綱。また、罪人の頸につける綱。頸縄。浄瑠璃、義経千本桜「―のかからぬ内、四の五の言はずに出した出した」
くび‐ねっこ【首根っこ・頸根っこ】🔗⭐🔉
くび‐ねっこ【首根っこ・頸根っこ】
くびの根もと。くびすじ。
⇒首根っこを押さえる
○首根っこを押さえるくびねっこをおさえる
①動けないように相手の首を押さえ付ける。
②相手の弱みや急所をとらえて、有無をいわせないようにする。
⇒くび‐ねっこ【首根っこ・頸根っこ】
○首の皮一枚くびのかわいちまい
斬られた首が、皮膚の一枚だけでつながっていること。まだかすかなのぞみが残っていることのたとえ。
⇒くび【首・頸】
○首の座へ直るくびのざへなおる
打首の場所に座ってその刑に処せられようとする。
⇒くび【首・頸】
くび‐ほそ・し【頸細し】🔗⭐🔉
くび‐ほそ・し【頸細し】
〔形ク〕
頸が細くて弱々しい。心細い。源氏物語帚木「頼もしげなく―・しとて」
くび‐ぼね【頸骨】🔗⭐🔉
くび‐ぼね【頸骨】
頸の骨。けいこつ。
くび‐まき【首巻・頸巻】🔗⭐🔉
くび‐まき【首巻・頸巻】
(→)「えりまき」に同じ。〈[季]冬〉
⇒くびまき‐がため【首巻き固め】
くび‐まわり【首回り・頸廻り】‥マハリ🔗⭐🔉
くび‐まわり【首回り・頸廻り】‥マハリ
首の回り。また、その寸法。
くび‐わ【首輪・頸輪】🔗⭐🔉
くび‐わ【首輪・頸輪】
①猫または犬の首にはめる輪。
②首飾り。
○首を洗って待つくびをあらってまつ
首を切られる覚悟で相手の出方を待つ。「首を洗って待っておけ」
⇒くび【首・頸】
○首を傾げるくびをかしげる
不思議・疑わしいなどの思いで首をかたむける。不審に思う。
⇒くび【首・頸】
○首を切るくびをきる
①斬罪に処する。
②免官・免職・解雇・除名などに処する。
⇒くび【首・頸】
○首をすくめるくびをすくめる
首を一瞬縮める。恐れ入ったり困ったりしたことを表す、おどけたしぐさ。
⇒くび【首・頸】
○首を挿げ替えるくびをすげかえる
ある役職についている人をやめさせて、別の人をそこに据える。
⇒くび【首・頸】
○首を縦に振るくびをたてにふる
相手に同意・賛成の意を表す。うなずく。
⇒くび【首・頸】
○首を突っ込むくびをつっこむ
仲間に加わる。その事に関係する。頭を突っ込む。「実業界に―」
⇒くび【首・頸】
○首を長くするくびをながくする
物事が早く実現することを待ちこがれることのたとえ。首を延ばす。「首を長くして待つ」
⇒くび【首・頸】
○首を捻るくびをひねる
どうすればよいかと考え込む。納得できず考える。
⇒くび【首・頸】
○首を横に振るくびをよこにふる
相手に不賛成・不満の意を表す。首を振る。
⇒くび【首・頸】
けい‐きん【頸筋】🔗⭐🔉
けい‐きん【頸筋】
頸部にある諸筋肉の総称。
けいけんわん‐しょうこうぐん【頸肩腕症候群】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
けいけんわん‐しょうこうぐん【頸肩腕症候群】‥シヤウ‥
(→)頸腕症候群に同じ。
けい‐こつ【頸骨】🔗⭐🔉
けい‐こつ【頸骨】
くびの骨。
けい‐じょうみゃく【頸静脈】‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
けい‐じょうみゃく【頸静脈】‥ジヤウ‥
頸部にある静脈。頭部・頸部の血液を心臓に送る脈管。内頸静脈と外頸静脈とがある。前者は頭蓋腔内のS状静脈洞に始まり、頸部を下降して鎖骨下静脈と合流し上大静脈に注ぐ。後者は下顎角の後ろで始まり鎖骨下静脈に入る。
けい‐しょく【頸飾】🔗⭐🔉
けい‐しょく【頸飾】
①くびかざり。
②大勲位菊花章を喉のどの下に佩おびる時に用いるもの。→菊花章頸飾
けい‐どうみゃく【頸動脈】🔗⭐🔉
けい‐どうみゃく【頸動脈】
頸部を通り頭部に血液を送る、大動脈の分脈。総頸動脈として右は腕頭動脈、左は大動脈弓から起こり、第4頸椎の高さで内頸動脈と外頸動脈に分かれる。前者は上行して脳に血液を送り、後者は頸部・顔面に分布する。→内臓(図)
けい‐ぶ【頸部】🔗⭐🔉
けい‐ぶ【頸部】
高等脊椎動物の頭部と体幹部とを接続する部分。
けいわん‐しょうこうぐん【頸腕症候群】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
けいわん‐しょうこうぐん【頸腕症候群】‥シヤウ‥
首から肩・腕さらに手指にかけて痛み、しびれを訴える症状。進行すると手指の運動障害、筋萎縮をおこす。頸椎の椎間板障害や変形性脊椎症が主因と考えられている。頸肩腕症候群。
広辞苑に「頚」で始まるの検索結果 1-38。
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