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たぐい【類・比】タグヒ🔗⭐🔉
たぐい【類・比】タグヒ
①たぐうこと。相ならぶもの。同等なもの。万葉集4「大夫ますらおもかく恋ひけるを幼婦たわやめの恋ふるこころに―あらめやも」。「―まれな人」
②つり合い。対つい。孝徳紀「山川に鴛鴦おし二つ居て―よく偶たぐへる妹を」
③兄弟・姉妹。源氏物語葵「―おはせぬをだにさうざうしく思しつるに」
④仲間。源氏物語若紫「同じさまにものし給ふなるを、―になさせ給へ」
⑤同じ種類。類るい。例。源氏物語若紫「人々まじなひわづらひしを、やがてとどむる―あまた侍りき」。「この―の品」
⇒たぐい・する【類する】
⇒たぐい‐な・い【類ない】
たぐい・する【類する】タグヒ‥🔗⭐🔉
たぐい・する【類する】タグヒ‥
〔自サ変〕
相当する。匹敵する。
⇒たぐい【類・比】
たぐい‐な・い【類ない】タグヒ‥🔗⭐🔉
たぐい‐な・い【類ない】タグヒ‥
〔形〕[文]たぐひな・し(ク)
並ぶものがない。くらべるものがない。源氏物語若紫「世語りに人や伝へん―・くうき身を覚めぬ夢になしても」。「―・い美しさ」
⇒たぐい【類・比】
たぐ・う【比ふ・類ふ】タグフ🔗⭐🔉
たぐ・う【比ふ・類ふ】タグフ
[一]〔自四〕
①そいならぶ。ならぶ。万葉集15「沖になづさふ鴨すらもつまと―・ひて」
②つれだつ。ともなう。源氏物語澪標「限りある道にては―・ひきこえ給はずなりにしを」。平家物語9「松の雪だに消えやらで、…嵐に―・ふ折々は梅花とも又疑はる」
③似合う。適合する。源氏物語若菜上「いかに―・ひたる御あはひならん」
[二]〔他下二〕
⇒たぐえる(下一)
たぐ・える【比える・類える】タグヘル🔗⭐🔉
たぐ・える【比える・類える】タグヘル
〔他下一〕[文]たぐ・ふ(下二)
①そわせる。ならばせる。古今和歌集春「花の香を風のたよりに―・へてぞうぐひすさそふしるべにはやる」
②ともなわせる。あわせる。方丈記「松の響きに秋風楽を―・へ」
③ならう。まねる。謡曲、白楽天「鳥類・畜類の人に―・へて歌を詠む」
④ひき比べる。比較する。天草本平家物語「尼公古い事どもを引き出いてそれに―・へ」
るい【類】🔗⭐🔉
るい‐えん【類苑】‥ヱン🔗⭐🔉
るい‐えん【類苑】‥ヱン
同じ種類の事柄を集めた文章、また書籍。「古事―」
るい‐えん【類縁】🔗⭐🔉
るい‐えん【類縁】
①つづきあい。一族。親類。
②〔生〕形状・性質などに類似の関係があって、その間に縁故のあること。「―種」
るいおん‐ご【類音語】🔗⭐🔉
るいおん‐ご【類音語】
似た発音の語。「おばさん」と「おばあさん」、「いち」と「しち」など。
るい‐か【類化】‥クワ🔗⭐🔉
るい‐か【類化】‥クワ
新教材を既得の知識に照らして解釈・習得する作用。
るい‐か【類火】‥クワ🔗⭐🔉
るい‐か【類火】‥クワ
他から燃え移った火事。類焼。もらいび。日葡辞書「ルイクヮニワ(遭)ウ」
るい‐か【類家】🔗⭐🔉
るい‐か【類家】
一族の家。
るい‐か【類歌】🔗⭐🔉
るい‐か【類歌】
よく似た歌。類似の歌。
るい‐がいねん【類概念】🔗⭐🔉
るい‐がいねん【類概念】
〔論〕ある概念の外延が他の概念の外延よりも大きく、それを自己のうちに包括する場合に、前者を後者の類概念、後者を前者の種概念という。類概念は多くの種概念を概括する関係にある。例えば、木は梅・松・杉などに対して類概念。しかし植物という、より上位の概念に対しては種概念となる。類と種とは相対的関係にある。類。
るい‐き【類規】🔗⭐🔉
るい‐き【類規】
同種類の法規。
るいぎ‐ご【類義語】🔗⭐🔉
るいぎ‐ご【類義語】
意義の類似する単語。「おこる」と「いかる」、「両親」と「父母」など。類語。
るい‐く【類句】🔗⭐🔉
るい‐く【類句】
①類似の句。
②和歌・俳句の第1句もしくは第2句以下をも含めて、いろは順または五十音順に、検索のために配列したもの。「万葉集―」「五句―」
るい‐けい【類型】🔗⭐🔉
るい‐けい【類型】
(typos ギリシア・type イギリス・ フランス)
①一定種類に属するものごとに共通する形式。同種のものごとからその特徴を抽き出して作った型。「民話をいくつかの―に分ける」
②それ自身一つの個であり、従って具象的でありながら、しかもなお類全体(普遍的なもの)を明瞭に表示するような代表的なもの。→典型2。
③芸術などにおいて、個別性よりも一般的な型に偏った表現をいい、典型と区別する。紋切型。「―的人物」→ステレオタイプ。
⇒るいけい‐がく【類型学】
⇒るいけい‐ろん【類型論】
るいけい‐がく【類型学】🔗⭐🔉
るいけい‐がく【類型学】
(Typologie ドイツ)個々の存在や現象間の類似点を抽象し、これを基礎として、その存在や現象の間にいくつかの群すなわち類型を設定し、これにより本質や構造の理解に努める学問。特に、生物学・心理学・文化哲学・文化人類学・芸術学などで諸種の類型を明らかにする学問。類型論。
⇒るい‐けい【類型】
るいけい‐ろん【類型論】🔗⭐🔉
るいけい‐ろん【類型論】
〔言〕(typology)言語の種類を、形態的変化の方法、語順、特定の構文を表すのに用いる統語法などに基づいて分類する研究。屈折語・膠着こうちゃく語・孤立語などの分類もその一つ。
⇒るい‐けい【類型】
るい‐ご【類語】🔗⭐🔉
るい‐ご【類語】
①類似の意義をもつ語。類義語。
②和歌・文章などの中の類似の語を、いろは順または五十音順に配列して検索に便にしたもの。「源氏―」
⇒るいご‐じてん【類語辞典】
るいこうじ【類柑子】‥カウ‥🔗⭐🔉
るいこうじ【類柑子】‥カウ‥
俳文・連句集。其角の遺稿を貴志沾洲せんしゅうらが補修したもの。3冊。1707年(宝永4)刊。下巻に「晋子(其角)終焉記」、其角追悼句などを収める。
るいご‐じてん【類語辞典】🔗⭐🔉
るいご‐じてん【類語辞典】
ある語と似た意義をもつ語を調べ、より適切な語を知って表現に役立てる辞典。類義語辞典。
⇒るい‐ご【類語】
るい‐さん【類纂】🔗⭐🔉
るい‐さん【類纂】
①同種類のものを編纂すること。また、その書物。「声曲―」
②各種類に分けて編集すること。
るい‐じ【類字】🔗⭐🔉
るい‐じ【類字】
形の似かよった字。同種類の文字。「瓜うり」と「爪つめ」など。
るい‐じ【類似】🔗⭐🔉
るい‐じ【類似】
似かようこと。似ていること。「―商品」「―点」
⇒るいじ‐しょう【類似症】
るいし‐しつ【類脂質】🔗⭐🔉
るいし‐しつ【類脂質】
(脂肪に似た物質の意)もとは、エーテル・ベンゾールなどの脂肪の溶媒に溶ける天然物で、脂肪以外のものの総称。実体は複合脂質・脂質と同じであり、現在はほとんど使われない。リポイド。
るいじ‐しょう【類似症】‥シヤウ🔗⭐🔉
るいじ‐しょう【類似症】‥シヤウ
症状が類似した病気。類症。
⇒るい‐じ【類似】
るい‐しつ【類質】🔗⭐🔉
るい‐しつ【類質】
似かよった性質。
るい‐じゅ【類聚】🔗⭐🔉
るい‐じゅ【類聚】
同じ種類の事項を集めること。また、その集めたもの。類集。るいじゅう。
るい‐しゅう【類集】‥シフ🔗⭐🔉
るい‐しゅう【類集】‥シフ
(→)類聚るいじゅに同じ。
るい‐じゅう【類従】🔗⭐🔉
るい‐じゅう【類従】
同じ類であることによってつき従うこと。類に従って集めること。また、そのもの。「群書―」
るい‐じゅう【類聚】🔗⭐🔉
るい‐じゅう【類聚】
⇒るいじゅ
るいじゅうかりん【類聚歌林】🔗⭐🔉
るいじゅうかりん【類聚歌林】
山上憶良編著の歌集。万葉集編纂の資料とされたが、現在は伝わらない。
るいじゅうこくし【類聚国史】🔗⭐🔉
るいじゅうこくし【類聚国史】
勅撰の史書。菅原道真編。200巻、目録2巻、帝王系図3巻。892年(寛平4)成る。「日本書紀」以下「文徳もんとく実録」に至る五国史を神祇・帝王・後宮・人・歳時・政理・刑法・職官などの部門に分類して収録。「三代実録」の記事は後人の加筆。のち散逸したのを江戸時代に集めて61巻とし、1815年(文化12)出版。
るいじゅうさんだいきゃく【類聚三代格】🔗⭐🔉
るいじゅうさんだいきゃく【類聚三代格】
平安時代の法令集。弘仁格・貞観格・延喜格の3代の格を神社・仏事・廃置諸司・出挙すいこなどの事項によって分類編集。30巻。現存15巻。編者不明。平安中期頃成立という。
るいじゅうじんぎほんげん【類聚神祇本源】🔗⭐🔉
るいじゅうじんぎほんげん【類聚神祇本源】
鎌倉末期の神道書。度会わたらい家行の著。15巻。1320年(元応2)成る。伊勢神道の教説を集大成したもの。
るいじゅうふせんしょう【類聚符宣抄】‥セウ🔗⭐🔉
るいじゅうふせんしょう【類聚符宣抄】‥セウ
平安時代の公文書集。737年(天平9)から1093年(寛治7)までの、宣旨・太政官符を事項別に編集したもの。編者・成立年は未詳。「左丞抄」とも。
るいじゅうみょうぎしょう【類聚名義抄】‥ミヤウ‥セウ🔗⭐🔉
るいじゅうみょうぎしょう【類聚名義抄】‥ミヤウ‥セウ
漢和辞書。平安末期成る。和漢の音義・辞書・訓点本の集成で、全巻を仏・法・僧の3部に分け、偏へん・旁つくりによって漢字を120部に類別し、標出漢字の字体・字音・和訓を注記し、和訓には声点を付して和語の清濁や当時のアクセントを示す。編者未詳。名義抄。
るいじゅうめいぶつこう【類聚名物考】‥カウ🔗⭐🔉
るいじゅうめいぶつこう【類聚名物考】‥カウ
江戸中期の類書。山岡浚明まつあけの編。和漢書・仏典などを博覧し、さまざまな事物を考証・分類したもの。
るい‐しょ【類書】🔗⭐🔉
るい‐しょ【類書】
①内容を事項によって分類・編集した書物。百科辞典的な性格を有するもの。「倭名類聚鈔」「嬉遊笑覧」など。
②漢籍の分類項目の称の一つ。諸書から採録した語句や事項を、内容・韻・字などで分類・編集したもの。「芸文類聚」「太平御覧ぎょらん」など。
③同種類の書物。類似の書物。類本。「―が多い」
るい‐しょう【類症】‥シヤウ🔗⭐🔉
るい‐しょう【類症】‥シヤウ
(→)類似症に同じ。
るい‐しょう【類焼】‥セウ🔗⭐🔉
るい‐しょう【類焼】‥セウ
よそから燃え移って焼けること。類火。もらいび。〈[季]冬〉。「―を免れる」
るい‐しん【類親】🔗⭐🔉
るい‐しん【類親】
親類。今昔物語集29「京にも祖おやどももなく、―もなければ」
るいじん‐えん【類人猿】‥ヱン🔗⭐🔉
るいじん‐えん【類人猿】‥ヱン
サル目(霊長類)ヒト上科のサルの通称。ヒトに最も近縁。現生ではゴリラ・チンパンジー・オラン‐ウータンと数種のテナガザル。
るい‐すい【類推】🔗⭐🔉
るい‐すい【類推】
類似点に基づき他の事をおしはかること。二つの特殊的事例が本質的な点において一致することから、他の属性に関しても類似が存在すると推論すること。似たところをもととして他の事も同じだろうと考えること。類比推理。アナロジー。「過去の事例から―する」
⇒るいすい‐かいしゃく【類推解釈】
るいすい‐かいしゃく【類推解釈】🔗⭐🔉
るいすい‐かいしゃく【類推解釈】
〔法〕法の規定がない事項について、それと同類の事項について規定した法を類推して適用すること。自動車通行禁止の規定があって自転車については規定がない場合に、自転車の通行も禁止されると解釈するのがその例。↔反対解釈
⇒るい‐すい【類推】
るい・する【類する】🔗⭐🔉
るい・する【類する】
〔自サ変〕[文]類す(サ変)
①似かよう。似る。「児戯に―・する」
②ともなう。したがう。随伴する。大和物語「異こと上達部など―・してまゐり給ひて」
るい‐せん【類船】🔗⭐🔉
るい‐せん【類船】
船が相伴って航行し停泊すること。また、その船。友船。〈日葡辞書〉
○涙腺が緩むるいせんがゆるむ
涙をこぼす。また、涙もろくなる。
⇒るい‐せん【涙腺】
るい‐ぞく【類族】🔗⭐🔉
るい‐ぞく【類族】
①たぐい。同類。
②同族。親族。
③江戸時代、キリシタン信徒の一族7世(女系は4世)までの称。
⇒るいぞく‐あらため【類族改】
るいぞく‐あらため【類族改】🔗⭐🔉
るいぞく‐あらため【類族改】
宗門改しゅうもんあらためのうち、特にキリシタン類族を書き上げたこと。
⇒るい‐ぞく【類族】
るい‐だい【類題】🔗⭐🔉
るい‐だい【類題】
①和歌・俳句などを類似した題によって集めたもの。
②同種類または類似の問題。
るいだいれいやしゅう【類題怜野集】‥シフ🔗⭐🔉
るいだいれいやしゅう【類題怜野集】‥シフ
⇒れいやしゅう
るいだいわかしゅう【類題和歌集】‥シフ🔗⭐🔉
るいだいわかしゅう【類題和歌集】‥シフ
延宝(1673〜1681)年間、後水尾院の勅撰による和歌集。31巻31冊。1703年(元禄16)刊。二十一代集以下の家集・歌合などの類歌約3万首を、四季・恋・雑・公事部の類題に分けて編集。
るい‐てん【類典】🔗⭐🔉
るい‐てん【類典】
①類似の法典。
②類聚した法典。
るい‐どう【類同】🔗⭐🔉
るい‐どう【類同】
似かようこと。同じ種類であること。
○類に触るるいにふる
[易経繋辞下]縁故をたどる。縁故を求める。源氏物語若紫「よき若人・童わらわなど、都のやむごとなき所々より、類に触れて尋ね取りて」
⇒るい【類】
○類に触るるいにふる🔗⭐🔉
○類に触るるいにふる
[易経繋辞下]縁故をたどる。縁故を求める。源氏物語若紫「よき若人・童わらわなど、都のやむごとなき所々より、類に触れて尋ね取りて」
⇒るい【類】
るい‐ねん【累年】
年をかさねること。連年。毎年。
るい‐のう【涙嚢】‥ナウ
涙道の一部。上下の涙小管から流れて来た涙液が集まる嚢ふくろ。
るい‐ば【羸馬】
やせて疲れた馬。
るい‐はい【羸憊】
衰え疲れること。
○類は友を呼ぶるいはともをよぶ🔗⭐🔉
○類は友を呼ぶるいはともをよぶ
似た者同士は自然と寄り集まる。
⇒るい【類】
るい‐はん【累犯】
広義には、以前に罪を犯した者が再び罪を犯した場合をいうが、刑法ではこのうち刑を加重すべき原因となる犯罪の反復をいう。→再犯
るい‐はん【類板】
江戸時代、他の本屋の出版物に類似した本を出版すること。また、その書物。取締りの対象となった。元禄大平記「大坂の板を江戸にて―すること」→重板
るい‐ばん【類伴】
一類の者。一味の者。今昔物語集25「親しき―と隙ひま無く合戦しけり」
るい‐ひ【類比】
①比較。比類。
②(analogy)関係の類似・同一性のあること。全く独立の事物の間の関係に完全な類似性のあること。論理学では(→)類推に同じ。アナロジー。「―的」
⇒るいひ‐すいり【類比推理】
るい‐びかん【涙鼻管】‥クワン
(→)鼻涙管に同じ。
るいひ‐すいり【類比推理】
(→)類推に同じ。
⇒るい‐ひ【類比】
るい‐びょう【類病】‥ビヤウ
症状が似たやまい。類症。
るい‐びょう【羸病】‥ビヤウ
病み疲れること。病羸。
ルイ‐フィリップ【Louis-Philippe】
(1世)フランス王。オルレアン公フィリップ=エガリテ(平等)の子。フランス革命初期より自由主義者として活動、七月革命後王位に推戴され、「市民王」と称し、ギゾーを重用して保守的路線をとる。48年の二月革命で退位、イギリスに亡命。(1773〜1850)
ルイ‐ブラン【J. J. Charles Louis Blanc】
フランスの社会主義者。二月革命に参加、共和国政府労働委員会委員長となったが、六月暴動の鎮圧後イギリスに亡命。著「労働の組織」など。(1811〜1882)
るい‐ぶん【誄文】
(→)「るい(誄)」に同じ。
ルイベ
(アイヌ語で、溶ける食物の意)サケなどを凍ったまま薄切りにして、山葵わさび醤油などで、溶けかけを食べるもの。
ルイベ
撮影:関戸 勇
るい‐へい【羸兵】
疲れきった兵。
るい‐へき【塁壁】
とりでのかべ。とりで。城壁。
るい‐べつ【類別】
種類によって区別すること。分類。「用途によって―する」
⇒るいべつ‐し【類別詞】
るいべつ‐し【類別詞】
〔言〕(classifier)名詞が表す事物をその形状や機能によって分類する語。「匹」「枚」などの助数詞がその代表。名詞に接辞のように付加するものもある。
⇒るい‐べつ【類別】
るい‐ほう【塁堡】
とりで。城砦。塁。堡塁。
るい‐ほん【類本】
同種類の書。類似の書。類書。
るい‐や【累夜】
幾夜にもわたること。連夜。
るい‐やく【類薬】
処方または効能の類似した薬。
るい‐ゆう【類友】‥イウ
同類の友。なかま。好色二代男「これに―なれば、それは道理と」
るい‐よう【累葉】‥エフ
代々。世々。累代。
るい‐よう【類葉】‥エフ
①葉が似ていること。同種類の葉。
②言葉を分類すること。同種類の言葉。「語林―」
⇒るいよう‐しょうま【類葉升麻】
⇒るいよう‐ぼたん【類葉牡丹】
るいよう‐しょうま【類葉升麻】‥エフ‥
キンポウゲ科の多年草。山地の樹陰に生じ、高さ約60センチメートル。葉は羽状複葉。5〜6月頃、茎頂に花軸を出し、白色の小花を総状につける。果実は小形の液果で黒熟。
⇒るい‐よう【類葉】
るいよう‐ぼたん【類葉牡丹】‥エフ‥
メギ科の多年草。深山の樹陰に生じ、高さ30〜60センチメートル。葉はボタンの葉に似た羽状複葉。初夏、淡黄緑色の小花を開き、果実は球形で紫黒色。
⇒るい‐よう【類葉】
るい‐らん【累卵】
卵を積み重ねること。くずれやすく、きわめて危険な状態のたとえ。
⇒累卵の危うき

るい‐ばん【類伴】🔗⭐🔉
るい‐ばん【類伴】
一類の者。一味の者。今昔物語集25「親しき―と隙ひま無く合戦しけり」
るい‐ひ【類比】🔗⭐🔉
るい‐ひ【類比】
①比較。比類。
②(analogy)関係の類似・同一性のあること。全く独立の事物の間の関係に完全な類似性のあること。論理学では(→)類推に同じ。アナロジー。「―的」
⇒るいひ‐すいり【類比推理】
るい‐びょう【類病】‥ビヤウ🔗⭐🔉
るい‐びょう【類病】‥ビヤウ
症状が似たやまい。類症。
るい‐べつ【類別】🔗⭐🔉
るい‐べつ【類別】
種類によって区別すること。分類。「用途によって―する」
⇒るいべつ‐し【類別詞】
るいべつ‐し【類別詞】🔗⭐🔉
るいべつ‐し【類別詞】
〔言〕(classifier)名詞が表す事物をその形状や機能によって分類する語。「匹」「枚」などの助数詞がその代表。名詞に接辞のように付加するものもある。
⇒るい‐べつ【類別】
るい‐ほん【類本】🔗⭐🔉
るい‐ほん【類本】
同種類の書。類似の書。類書。
るい‐やく【類薬】🔗⭐🔉
るい‐やく【類薬】
処方または効能の類似した薬。
るい‐ゆう【類友】‥イウ🔗⭐🔉
るい‐ゆう【類友】‥イウ
同類の友。なかま。好色二代男「これに―なれば、それは道理と」
るい‐よう【類葉】‥エフ🔗⭐🔉
るい‐よう【類葉】‥エフ
①葉が似ていること。同種類の葉。
②言葉を分類すること。同種類の言葉。「語林―」
⇒るいよう‐しょうま【類葉升麻】
⇒るいよう‐ぼたん【類葉牡丹】
るいよう‐しょうま【類葉升麻】‥エフ‥🔗⭐🔉
るいよう‐しょうま【類葉升麻】‥エフ‥
キンポウゲ科の多年草。山地の樹陰に生じ、高さ約60センチメートル。葉は羽状複葉。5〜6月頃、茎頂に花軸を出し、白色の小花を総状につける。果実は小形の液果で黒熟。
⇒るい‐よう【類葉】
るいよう‐ぼたん【類葉牡丹】‥エフ‥🔗⭐🔉
るいよう‐ぼたん【類葉牡丹】‥エフ‥
メギ科の多年草。深山の樹陰に生じ、高さ30〜60センチメートル。葉はボタンの葉に似た羽状複葉。初夏、淡黄緑色の小花を開き、果実は球形で紫黒色。
⇒るい‐よう【類葉】
るい‐りん【類林】🔗⭐🔉
るい‐りん【類林】
①同じ類を以て集めたもの。
②類似の記事または類語・類句を集めた書物。
るい‐れい【類例】🔗⭐🔉
るい‐れい【類例】
似かよった例。類似の例。「他に―を見ない」
○類を以て集まるるいをもってあつまる🔗⭐🔉
○類を以て集まるるいをもってあつまる
[易経繋辞上]善悪にかかわらず、似かよった者同士が自然に集まる。
⇒るい【類】
ルイン【ruins】
廃墟。廃址。
ルー【roux フランス】
小麦粉をバターで炒いためたもの。ソースにとろみをつけるのに用いる。炒める度合によって、白色・淡黄色・茶色の3種類に分かれる。
ルー【Wilhelm Roux】
ドイツの動物発生学者。血管の分岐などを研究。発生機構論を創始、理論化した。「生物発生機構論誌」を創刊。主著「発生機構の理論的基礎」。(1850〜1924)
ルーアン【Rouen】
フランス北西部、セーヌ川下流の都市。もとノルマンディー公国の首都。ジャンヌ=ダルク火刑の地。コルネーユの生地。人口10万6千(1999)。
ルーヴル【Louvre】
パリのセーヌ川右岸にあるフランスの旧王宮。13世紀初めの城塞を起源とし、1546年にはフランソワ1世の命で改築が始まり、19世紀後半の第2帝政時代に完成。その主要部分は1793年以来国立美術館として使用され、古代エジプト・古代ギリシア‐エトルリア‐ローマ・古代西アジア・イスラム美術・絵画・彫刻・工芸・グラフィック‐アートの8部門にわたる大蒐集品を収蔵。→パリ(図)
ルーヴル美術館入口
撮影:小松義夫
ルヴェルディ【Pierre Reverdy】
フランスの詩人。神秘的イメージと大胆な言語実験とによって、シュールレアリスムの詩人たちに強い影響を与えた。詩集「眠るギター」「風の泉」など。(1889〜1960)
ルウェンゾリ【Ruwenzori】
ウガンダとコンゴ民主共和国の国境にある山地。最高峰のスタンリー山は標高5110メートル。古くから「月の山」としてナイル川の源とされた。
ルーキー【rooky; rookie】
(新兵の意)野球などの新人選手。
ルーク【rook】
チェスの駒の一つ。城をかたどり、将棋の飛車と同じく縦・横直線に幾桁でも動ける。
ルーゴン‐マッカール【Les Rougon-Macquart フランス】
ゾラの長編小説叢書。20巻。狂人・アルコール中毒・犯罪などの血統あるルーゴン家とマッカール家との子孫が遺伝と環境に支配されるという構想で、「第二帝政時代の博物誌」という副題をもつ。「居酒屋」「ナナ」など。
ルーサン【lucerne】
〔植〕(→)アルファルファに同じ。
ルージュ【rouge フランス】
(「赤」の意)
①口紅。頬紅。
②(→)ベンガラのこと。
ルーズ【loose】
(英語ではルース)ゆるいこと。しまりのないこと。だらしのないこと。「時間に―な人」
⇒ルーズ‐ショット
⇒ルーズ‐ソックス
⇒ルーズ‐リーフ【loose-leaf】
ルーズヴェルト【Franklin Delano Roosevelt】
アメリカ合衆国第32代大統領(1933〜1945)。T.ルーズヴェルトの遠戚。民主党選出。ニュー‐ディール政策で大恐慌に対処。第二次大戦には連合国の戦争指導と戦後の国際平和機構設立に努力、終戦を目前にして急逝。同国で唯一、4選された大統領。夫人のエリノア(Eleanor R.1884〜1962)は社会運動家として活躍。(1882〜1945)→四つの自由
ルーズヴェルト
提供:毎日新聞社
ルーズヴェルト【Theodore Roosevelt】
アメリカ合衆国第26代大統領(1901〜1909)。共和党選出。トラストを抑え、日露戦争の講和を斡旋、モロッコ問題を解決。ノーベル賞。(1858〜1919)
ルーズ‐ショット
(和製語loose shot)被写体をやや遠目に撮影した構図。ロング‐ショットよりは被写体が大きい。
⇒ルーズ【loose】
ルーズ‐ソックス
(和製語loose socks)たるませてゆったりと履いた靴下。
⇒ルーズ【loose】
ルーズ‐リーフ【loose-leaf】
中身の用紙を自由に挿入したり取りはずしたりできるノートの類。
⇒ルーズ【loose】
ルーター【router】
①木工機械の一種。高速で回転するカッター‐ヘッドで加工材の面取り・切抜きなどを行うもの。リューター。
②複数のラン(LAN)の間でデータを伝送するとき、最短経路を決定する装置。
ルーダキー【Rūdakī】
10世紀のイラン、サーマーン朝時代の詩人。近世ペルシア語による詩文学の確立に貢献。「ペルシア詩の父」と称えられる。作「カリーラとディムナ」。(860頃〜940)
ルーダ‐そう【ルーダ草】‥サウ
(ruda スペイン)(→)アリタソウの別称。
ルーチン【routine】
①きまりきった仕事。「―‐ワーク」
②ある機能をもった一連の手順。コンピューターのプログラムなどでいう。
ルーツ【roots】
①根。根元。大本おおもと。
②祖先。「日本人の―をさぐる」
⇒ルーツ‐そうふうき【ルーツ送風機】
ルーツ【Roots】
アメリカの黒人作家ヘイリー(Alex Haley1921〜1992)が、自らの出自をさかのぼり、7代にわたる一家の系譜をたどった記録小説。1976年刊。
ルーツ‐そうふうき【ルーツ送風機】
回転送風機の一種。外被中を瓢箪ひょうたん型の2個の回転子が常に接触して逆方向に回転して空気を送出するもの。構造は、回転子2個の回転ポンプと同一。
⇒ルーツ【roots】
ルーティング【routing】
データ通信で、送信の際に相手先に至る最適な経路を決定すること。また、その機能。
ルーデ‐サック【roed-zak オランダ】
(→)コンドームに同じ。
ルーテル【Martin Luther】
⇒ルター
ルーデンドルフ【Erich Ludendorff】
ドイツの軍人。第一次大戦の際、ヒンデンブルクのもとで参謀次長、事実上の戦争指導者。1923年ヒトラーと共に政権奪取を目指したミュンヘン一揆を企てたが失敗。(1865〜1937)
ルート【root】
〔数〕(→)根こん4㋑。平方根。
ルート【route フランス・ イギリス】
道。みちすじ。路線。経路。
ルートヴィヒ【Otto Ludwig】
ドイツの作家。写実主義の立場に立つ。戯曲「世襲山林管理人」、小説「天と地の間」、評論「シェークスピア研究」など。(1813〜1865)
ルーバー【louver】
①〔建〕羽板はいたを並べて開口部に設けた一種のよろい戸。羽板の向きを調節して雨や日光をさえぎる。
②薄板を格子状に組んで光源をおおって照明の方向を調整する器具。
ルーピン【lupin(e)】
(→)ルピナスの英語名。
ルーフ【roof】
屋根。ビルの屋上。
⇒ルーフ‐ガーデン【roof garden】
⇒ルーフ‐バルコニー
ループ【loop】
①輪。環。
②衣服の紐やボタンなどを掛け合わせるのに用いる環。
③スケートのフィギュアの一種。結び目型。
④ループ‐アンテナの略。
⑤ループ線の略。
⑥テニス・卓球で、ドライブの一種。ゆるやかな弧を描く打球。ループ‐ドライブ。
⇒ループ‐アンテナ【loop antenna】
⇒ループ‐いと【ループ糸】
⇒ループ‐サンダル
⇒ループ‐せん【ループ線】
⇒ループ‐タイ
ループ‐アンテナ【loop antenna】
環状のアンテナ。フレーム‐アンテナ。枠型アンテナ。
⇒ループ【loop】
ループ‐いと【ループ糸】
織物に使用する飾り糸の一種。輪状の撚より合わせた糸。リング。
⇒ループ【loop】
ルーフィング【roofing】
繊維品にアスファルト加工を施して製した、長尺で紙状の防水材料。普通、瓦などの下地に使う。便利瓦。
ルーフ‐ガーデン【roof garden】
(→)屋上庭園。
⇒ルーフ【roof】
ループ‐サンダル
(和製語loop sandal)甲の部分の覆いが紐状のサンダル。紐サンダル。
⇒ループ【loop】
ループ‐せん【ループ線】
急勾配の地に鉄道線路を敷設する場合、勾配を緩和するために線路を螺旋らせん状に敷設したもの。
⇒ループ【loop】
ループ‐タイ
(和製語loop tie)細紐状のネクタイ。組紐・皮紐などを用い、襟もとで飾り留具に通す。ストリング‐タイ。
⇒ループ【loop】
ルーフ‐バルコニー
(和製語roof balcony)多くマンションで、下階の屋上を上階の住戸のバルコニーとしたもの。
⇒ルーフ【roof】
ルーブリ【rubl' ロシア】
⇒ルーブル
ルーブル【rouble イギリス・ フランス・留】
ロシアの貨幣単位。その100分の1をカペイカという。ルーブリ。
ルーブル【Louvre】
⇒ルーヴル
ループル【roeper オランダ】
長さ1メートルほどのらっぱ形の銅器。音声を遠方に達せさせるもの。メガフォンの一種。
ルーペ【Lupe ドイツ】
拡大鏡。虫めがね。
ルーベンス【Petrus Paulus Rubens】
フランドルの画家。バロック絵画の巨匠。華麗で迫力ある構成、豊富な色彩で独自の境地を開拓。作「マリー=ド=メディシスの生涯」「パリスの審判」など。リュベンス。(1577〜1640)
ルーベンス
提供:Photos12/APL
「マリー‐ド‐メディシスの生涯」
提供:Photos12/APL
「パリスの審判」
提供:Photos12/APL
ルーマニア【Rumania; Romania・羅馬尼亜】
(「ローマ人の住む地」の意)バルカン半島北東部にある国。14世紀ワラキア・モルダヴィア両公国が建設され、オスマン帝国の支配下にあったが、18世紀以降ロシアの勢力が進出、19世紀半ば両公国合併、ベルリン会議で独立が承認され、1881年ルーマニア王国が成立。第二次大戦でソ連に敗れ、1947年人民共和国、ついで65年社会主義共和国。東欧民主化のなかで、89年チャウシェスク独裁政権が崩壊、国名を「ルーマニア」と改め共和国となる。2007年EU加盟。農業国。言語はルーマニア語。面積23万8000平方キロメートル。人口2168万4千(2004)。首都ブカレスト。→ヨーロッパ(図)。
⇒ルーマニア‐ご【ルーマニア語】
ルーマニア‐ご【ルーマニア語】
(Rumanian)ルーマニアの公用語。隣接する諸国でも話される。インド‐ヨーロッパ語族中のイタリック語派ロマンス語群に属する。スラヴ語の影響が強い。
⇒ルーマニア【Rumania; Romania・羅馬尼亜】
ルーマン【Niklas Luhmann】
ドイツの社会学者。社会システム理論による社会学の一般理論の構成を企てる。著「法社会学」「信頼」など。(1927〜1998)
ルーマン【Jacques Roumain】
ハイチの作家。ハイチ共産党創立者。小説「水を支配する者たち」。(1907〜1944)
ルーミー【Jalāl al-Dīn Rūmī】
イラン文学史上最高の神秘詩人・思想家。旋舞を特徴とするマウラヴィー教団の創始者。著「精神的マスナヴィー」「シャムス=タブリーズィー詩集」「語録」など。(1207〜1273)
ルーム【room】
室。部屋。
⇒ルーム‐クーラー
⇒ルーム‐サービス【room service】
⇒ルーム‐シェア【room share】
⇒ルーム‐チャージ【room charge】
⇒ルーム‐ナンバー【room number】
⇒ルーム‐ミラー
⇒ルーム‐メート【roommate】
⇒ルーム‐ライト【room light】
⇒ルーム‐ランプ【room lamp】
ルーム‐クーラー
(和製語room cooler)室内用の冷却装置。→冷房装置。
⇒ルーム【room】
ルーム‐サービス【room service】
ホテルで、宿泊客の部屋まで飲食物を運ぶサービス。「―を呼ぶ」
⇒ルーム【room】
ルーム‐シェア【room share】
他人同士が一つの部屋を共同で借りて住むこと。
⇒ルーム【room】
ルーム‐チャージ【room charge】
ホテルの部屋代。
⇒ルーム【room】
ルーム‐ナンバー【room number】
ホテルなどの部屋番号。
⇒ルーム【room】
ルーム‐ミラー
(和製語room mirror)自動車室内のバックミラー。
⇒ルーム【room】
ルーム‐メート【roommate】
下宿や寮などの同室者。
⇒ルーム【room】
ルーム‐ライト【room light】
室内灯。特に自動車の室内につける豆電灯。
⇒ルーム【room】
ルーム‐ランプ【room lamp】
(→)ルーム‐ライトに同じ。
⇒ルーム【room】
ルーメン【lumen】
光束の単位。国際単位系の組立単位。1ルーメンは、1カンデラの一様な光度の点光源から単位立体角(1ステラジアン)に放射する光束。記号lm
ルーラー【ruler】
①支配者。統治者。
②定規じょうぎ。簿記棒。
ルール【rule】
規則。通則。準則。例規。「―違反」
⇒ルール‐オブ‐ロー【rule of law】
⇒ルール‐ブック【rule book】
ルール【Ruhr】
ドイツ北西部、ライン川の支流ルール川の北側の地方。エッセン・ドルトムント・デュースブルクなどの都市が密集、炭田を基礎に重工業が発達。第一次大戦後、ドイツの賠償不払いを口実に、1923〜25年フランスがこの地を占領し、国際危機を招いた。
ルール‐オブ‐ロー【rule of law】
(→)「法の支配」に同じ。
⇒ルール【rule】
ルールケーラ【Rourkela; Raurkela】
インド東部、オリッサ州の工業都市。人口22万5千(2001)。ラーウルケーラー。
ルール‐ブック【rule book】
スポーツやゲームなどの規則をまとめて記した本。
⇒ルール【rule】
ルーレット【roulette フランス】
①賭博の一つ。また、その道具。黒・赤の0から36までの目に区分した擂鉢すりばち形円盤を回転させ、小さな球を投げ入れて、停止した時に球がどの目に止まるかを賭けて争うもの。
②紙や布地にミシン目をあける、歯車つきの道具。点線器。また、銅版画などで、版面に細かい刻みをつける道具。ルレット。
ルーン‐もじ【ルーン文字】
(rune)ゲルマン民族が紀元2、3世紀頃から使用していた文字。初期のものは24文字から成る。エトルリア文字に起源を求める説が有力で、単純な直線・斜線の組合せから成る。キリスト教の布教と共に次第にすたれた。
ルオー【Georges Rouault】
フランスの画家。フォーヴィスムにくみし、太い黒の輪郭線と暗い色調を特徴とする。新たな宗教画のあり方を示した。作「ヴェロニカ」、版画「ミゼレーレ」「悪の華」など。(1871〜1958)
ルカーチ【Lukács György】
ハンガリーの文学史家・哲学者。ドイツに留学、1919年の革命に参加後、ソ連に亡命、第二次大戦後帰国。マルクス主義の方法で文学史・思想史・美学を研究。特に物象化論の提起によって知られる。著「歴史と階級意識」「若きヘーゲル」「ゲーテとその時代」「美学」。(1885〜1971)
るがく‐しょう【留学生】‥シヤウ
隋・唐や新羅などに派遣され、十数年から30年以上の長期間滞在して学問・仏教を学ぶ者。短期の還学生げんがくしょう・還学僧と区別していう。
ルカ‐でん【ルカ伝】
(→)ルカ福音書に同じ。
ルカヌス【Marcus Annaeus Lucanus】
ローマの詩人。ネロ帝に愛されたが、のち背いて死を命ぜられる。カエサルの勝利を批判した叙事詩「内乱(パルサリア)」10巻は未完。(39〜65)
ルカ‐ふくいんしょ【ルカ福音書】
新約聖書中の第3福音書。使徒パウロの伴侶であった医師ルカ(Lucas)がイエスの伝記を異邦人に紹介するために書いたものという。70〜100年現形に編纂。路加ルカ伝。
る‐き【流記】
寺院の宝物および所領などの資財を記録したもの。→資財帳
る‐き【留記】
書き留めておく日記。庭訓往来十二月「大介税所―文書」
ルキアノス【Lukianos】
シリア系のギリシア作家。対話篇を書き、世相・哲学などあらゆるものを嘲笑・諷刺。作「本当の話」「ティモン」「神々の対話」など。(120頃〜180頃)
る‐きん【鏤金】
金をちりばめること。金属に彫刻を施すこと。また、その細工。ろうきん。
ル‐グウィン【Ursula Le Guin】
アメリカの女性SF・ファンタジー作家。ユング的な思想を踏まえた作風で著名。作「闇の左手」「ゲド戦記」など。(1929〜)
ルクス【lux】
(ラテン語で光・光明の意)照度の単位。国際単位系の組立単位。1ルクスは1ルーメンの光束で1平方メートルの面を一様に照らした場合の照度。ルックス。メートル燭光。記号lx
ルクセンブルク【Luxemburg ドイツ】
ドイツ・ベルギー・フランスに囲まれた立憲公国。1867年以降永世中立国、第一次・第二次大戦にドイツ軍に占領され、1948年永世中立を放棄。面積2586平方キロメートル。人口45万3千(2004)。アルツェッテ河畔に同名の首都がある。フランス語名リュクサンブール。→ヨーロッパ(図)
ルクセンブルク
撮影:田沼武能
ルクセンブルク【Rosa Luxemburg】
ポーランド生れの女性社会主義者・経済学者。ドイツ社会民主党の左翼急進派としてスパルタクス団・ドイツ共産党を組織。第一次大戦後、社会主義革命派の武装蜂起を指導、捕らえられ、リープクネヒトらとともに虐殺される。著「資本蓄積論」など。(1870〜1919)
ルクソル【Luxor】
ナイル川中流右岸にある都市。テーベ遺跡の南にあり、神殿で有名。対岸に「王家の谷」がある。ルクソール。
ルクソル 王家の谷
撮影:小松義夫
ルクソル神殿
撮影:小松義夫
ルクランシェ‐でんち【ルクランシェ電池】
1866年フランス人ルクランシェ(G. Leclanché1839〜1882)の発明した一次電池。炭素を陽極、亜鉛を陰極とし、電解質に塩化アンモニウム水溶液を用いる。これを実用化したものが通常の乾電池。
ル‐クレジオ【Jean-Marie Gustave Le Clézio】
フランスの小説家。アジアや中南米に無垢な世界を探求する物語が特徴。作「洪水」「戦争」。(1940〜)
ルクレティア【Lucretia】
古代ローマの烈婦。前6世紀の人。王の息子に凌辱されたことを父と夫に告げて自殺。これがローマの王制打倒のきっかけとなり、後世多くの文学・絵画の材となった。
ルクレティウス【Titus Lucretius Carus】
ローマの詩人・唯物論哲学者。デモクリトス・エピクロスの原子論による哲学詩「宇宙論」6巻を残して自殺。(前99頃〜前55頃)
る‐けい【流刑】
(→)流るに同じ。平家物語灌頂「死罪―、思ふさまに行ひ」
る‐げん【縷言】
こまごまとした点までも言うこと。また、その言葉。縷述。縷説。「―を要しない」
る‐こう【縷紅】
縷紅草の略。
⇒るこう‐そう【縷紅草・留紅草】
るこう‐そう【縷紅草・留紅草】‥サウ
ヒルガオ科の蔓性一年草。メキシコ原産の観賞植物。茎は細く、他物にからむ。夏、濃紅色の美しい小花を開く。蔦蘿。〈[季]夏〉
るこうそう
⇒る‐こう【縷紅】
ルゴール‐えき【ルゴール液】
〔医〕(Lugol solution)ヨウ素・ヨウ化カリウム・グリセリン・水などの混合液。殺菌・防腐・刺激剤で咽頭炎などに塗布。フランスの医師ルゴール(J. G. A. Lugol1786〜1851)が創製。
る‐こく【漏刻】
⇒ろうこく
る‐こく【鏤刻】
(ロウコクとも)
①金属や木に、文字・絵画などをちりばめきざむこと。
②文章や辞句を推敲すいこう・修飾すること。
る‐こつ【鏤骨】
骨を刻むほど苦心すること。ろうこつ。「彫心―」
ル‐コック【Albert von Le Coq】
ドイツの東洋学者。著に、東トルキスタン探検の報告書「高昌」。(1860〜1930)
ル‐コルビュジエ【Le Corbusier】
(本名Charles-Édouard Jeanneret-Gris)フランスの建築家・画家。スイス生れ。グロピウスらとともに近代建築の祖。(1887〜1965)
ル‐コルビュジエ
提供:ullstein bild/APL
る‐ごん【流言】
⇒りゅうげん。〈書言字考節用集〉
ルコント‐ド‐リール【Charles Marie Leconte de Lisle】
フランスの詩人。レユニオン島出身。高踏派の首領。形式を尊重し、主観を排した。「古代詩集」「夷狄詩集」など。(1818〜1894)
ルサージュ【Alain-René Lesage】
フランスの小説家・劇作家。スペインのピカレスク小説を導入。小説「ジル=ブラース物語」、喜劇「テュルカレ」など。(1668〜1747)
る‐ざい【流罪】
(→)流るに同じ。日本霊異記下「ただまさに信濃の国に―すべし」
ルサカ【Lusaka】
ザンビア共和国の首都。標高1300メートルの高原にある。人口105万7千(2000)。
る‐ざん【流竄】
刑罰として遠方の地に移すこと。島流し。りゅうざん。→流る
ルサンチマン【ressentiment フランス】
①ニーチェの用語。弱者が強者に対する憎悪や復讐心を鬱積させていること。奴隷道徳の源泉であるとされる。→君主道徳。
②一般に、怨恨・憎悪・嫉妬などの感情が反復され内攻して心に積もっている状態。
る‐し【僂指】
指折りかぞえること。
る‐じ【屡次】
しばしばあること。たびたび。累次。
ルジーアダス【Os Lusíadas ポルトガル】
カモンイスの叙事詩。大航海時代の英雄的偉業を称える。10歌。マカオで起稿し、1572年成る。ウズ‐ルジーアダス。
ルジチカ【Leopold Ruzicka】
スイスの有機化学者。クロアチア生れ。環状ケトン・テルペン・ステロイドについて多くの研究がある。男性ホルモンであるアンドロステロンの合成などが著名。ノーベル賞。(1887〜1976)
ル‐シッド【Le Cid フランス】
コルネーユの悲劇。1636年初演。父の仇ゴスマスを討ったロドリーグとゴスマスの娘シメーヌとの間の愛と名誉心・義務の葛藤を描く。→シッド
ルシファー【Lucifer】
①金星。明けの明星。
②⇒ルシフェル
ルシフェリン【luciferin】
〔生〕酵素ルシフェラーゼの作用を受けて生物発光を起こす物質の総称。この発光は酸化によっており、熱は伴わない。発光細菌やホタル・ウミホタルなどに存在する。発光素。
ルシフェル【Lucifer】
(「明けの明星」の意)神に反逆して天から堕した最高位の天使。堕天使たちの頭領としてのサタン。
る‐しゃ【流沙】
⇒りゅうしゃ
ル‐シャトリエ【Henry Louis Le Chatelier】
フランスの化学者。セメントの化学的研究から化学平衡の移動に関する「ル=シャトリエの法則」に到達。高温度の測定法・冶金・窯業などにも貢献。(1850〜1936)
⇒ル‐シャトリエ‐の‐ほうそく【ルシャトリエの法則】
ル‐シャトリエ‐の‐ほうそく【ルシャトリエの法則】‥ハフ‥
物質系の平衡が圧力・温度などの変化によって乱されたとき、その変化による影響をなるべく小さくする方向に平衡が移動するという法則。ル=シャトリエ‐ブラウンの法則。平衡移動の法則。
⇒ル‐シャトリエ【Henry Louis Le Chatelier】
るしゃな‐ぶつ【盧舎那仏】
〔仏〕(→)毘盧遮那仏びるしゃなぶつに同じ。旧訳くやく華厳経で用いられた音写語。
ルジャンドル【Adrien Marie Legendre】
フランスの数学者。整数論・楕円関数論および最小自乗法の研究で有名。(1752〜1833)
ル‐ジャンドル【Charles William Le Gendre】
アメリカの軍人・外交官。フランス生れ。陸軍退役後、1872年(明治5)来日し、日本政府の外交顧問。台湾出兵などを献策。89年以降、韓国政府の外交顧問。リ=ゼンドル。李仙得。(1830〜1899)
る‐しゅつ【流出】
流れ出ること。りゅうしゅつ。
る‐じゅつ【屡述】
しばしば述べること。「すでに―した通り」
る‐じゅつ【縷述】
こまごまと述べること。「―するまでもない」
ルシュディ【Ahmed Salman Rushdie】
⇒ラシュディ
る‐しょ【流所】
配流はいるされた所。配所。
る‐じん【瘻人】
せむしの人。
る‐す【留守】
①主人や家人の外出中、居残って家を守ること。また、その人。今昔物語集9「我はこれ王城の―なり」
②外出して家にいないこと。不在。
③他に気を奪われて不注意になること。「話に夢中で手元が―になる」「勉強がお―になる」
⇒留守を預かる
⇒留守をさせる
⇒留守を使う
るす【留守】
姓氏の一つ。中世、陸奥の豪族。源頼朝が奥州藤原氏を滅ぼした後、御家人伊沢家景を陸奥留守職に任じたことから、同氏の流れが留守氏を称した。鎌倉・室町時代、地方豪族としての地位を保ち、近世には伊達氏の家臣となった。
る‐ず【流徒】‥ヅ
流罪と徒罪。流人と徒人。
るす‐い【留守居】‥ヰ
①外出しないで家に留まっていること。
②主人や家人の不在中、その家の番をすること。また、その役。留守番。
③江戸幕府の職名。老中の支配。将軍出行の時に城中に留まって守衛し、具足奉行などを支配し、また、大奥の取締り、広敷一切のこと、奥向女中の出入を管理し、関所通行の女手形を発行した。奥年寄。留守居年寄。
④江戸時代、諸藩の江戸屋敷に置かれた職名。幕府・他藩との連絡にあたった。
⇒るすい‐かご【留守居駕籠】
⇒るすい‐ばん【留守居番】
⇒るすい‐まつ【留守居松】
るすい‐かご【留守居駕籠】‥ヰ‥
江戸時代、留守居4などの乗った駕籠。
⇒るす‐い【留守居】
るすい‐ばん【留守居番】‥ヰ‥
①留守居の役。留守番。
②江戸幕府の職名。老中の支配。主として江戸城本丸の守衛にあたった。本丸留守居番。
⇒るす‐い【留守居】
るすい‐まつ【留守居松】‥ヰ‥
鳥総松とぶさまつの異称。関東地方でいう。
⇒るす‐い【留守居】
る‐ずう【流通】‥ヅウ
(ルツウとも)
①水の流れるように広く行われること。諸方にゆきわたること。
②物事によく通じていること。
⇒るずう‐ぶん【流通分】
るずう‐ぶん【流通分】‥ヅウ‥
〔仏〕経典の最後に、その法を後世に流布伝持するため弟子に与えることなどを記し、全体を結んだ部分。
⇒る‐ずう【流通】
るす‐がち【留守勝ち】
家を空けることが多いさま。「―な家」
るす‐がみ【留守神】
神無月かんなづきに出雲に行かないで、土地に残留するといわれる神。地方によって道祖神・荒神などという。
るす‐ごと【留守事】
(主人などの)留守の間にする仕事。人情本、玉川日記「―と号して酒燕さかもりをはじめ」
るす‐しょく【留守職】
(→)留守所るすどころに同じ。
るす‐ずまい【留守住い】‥ズマヒ
留守番をしながら住むこと。また、その家。
るす‐だい【留守代】
留守職に代わって職務をとった者。
ルスタヴェリ【Shota Rustaveli】
カフカスのグルジアの詩人。奪われた美女を勇士たちが救い出す内容の長編叙事詩「虎の皮を着た勇士」によってグルジア古典文学の基礎を築く。(1172?〜1216?)
るす‐たく【留守宅】
(→)留守2をしている家。特に一家の主人が不在の家。「―に空巣が入る」
るす‐づかさ【留守官】
天皇行幸の留守に禁中を守る官人。
るす‐でっぽう【留守鉄砲】‥パウ
(→)「夜狙よねらい」に同じ。
るす‐でん【留守電】
留守番電話の略。
るす‐どい【留守問い】‥ドヒ
(→)留守見舞に同じ。〈日葡辞書〉
るす‐どころ【留守所】
平安時代以降、国守遥授のことが多いため、諸国に置かれた在地の行政機関。在庁官人ざいちょうのかんにんの役所。
るす‐にん【留守人】
①留守を預かる人。
②妻。世間胸算用2「みぢんも心に如才も欲もなきお―」
るす‐ね【留守寝】
留守番をしながら寝ること。
るす‐ばん【留守番】
①主人または家人の外出中、その家を守ること。また、その人。るすい。
②城番じょうばん。
⇒るすばん‐でんわ【留守番電話】
るすばん‐でんわ【留守番電話】
電話機の一種。電話がかかると自動的に作動し、メッセージを伝言したり記録したりする。
⇒るす‐ばん【留守番】
るす‐ふだ【留守札】
不在の旨を書き記して掲げおく札。
るす‐みまい【留守見舞】‥マヒ
留守番をしている人のところをたずねてなぐさめること。留守問い。
るす‐ろく【留守録】
レコーダーのタイム‐スイッチ機能を利用して、外出中などに自動的に録音・録画すること。










[漢]類🔗⭐🔉
類 字形
筆順
〔頁部9画/18画/教育/4664・4E60〕
[
] 字形
〔頁部10画/19画〕
〔音〕ルイ(呉)(漢)
〔訓〕たぐい
[意味]
①似たものの集まり。同じグループに属するまとまり。たぐい。なかま。「類を異にする」「種類・衣類・親類・分類・類聚るいじゅ・るいじゅう・類概念」▶生物学上の分類では「綱」や「目」の代わりに慣用する。「昆虫類・羊歯しだ類・食肉類」
②似る(もの)。匹敵する。「児戯に類する」「類のない惨事」「類は友を呼ぶ」「類似・類例・類義語・類人猿・比類・無類」
③同じなかまにされる。「類火・類焼」
[解字]
会意。「米」(=食物の代表)+「犬」(=動物の代表)+「頁」(=あたま数)。多くの物をあたま数をそろえて部分けする意。一説に、「米」+「頁」の部分を音符とする形声文字で、もと、たぬきの意。借りて「似る」意に用いるとする。
[下ツキ
一類・異類・衣類・縁類・魚類・菌類・穀類・醜類・獣類・種類・生類・書類・親類・人類・畜類・鳥類・党類・等類・糖類・同類・比類・部類・分類・無類・麺類・余類・倫類




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