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い‐そう【位相】ヰサウ🔗🔉

い‐そう位相ヰサウ ①〔数〕(topology)集合の各要素に対して、その近傍と称する適当な部分集合(複数)を設定することにより、要素の列が一定の要素に近づくか否かを論じうるようにすることができる。この構造を位相という。 ②〔理〕(phase)振動や波動のような周期運動で、1周期内の進行段階を示す量。1周期ごとに同じ値となる。 ③〔言〕地域・職業・男女・年齢・階級、または書き言葉と話し言葉などの相違から起こる言葉の違い。この違いが現れた語を位相語という。 ⇒いそう‐かいせき【位相解析】 ⇒いそう‐きかがく【位相幾何学】 ⇒いそう‐くうかん【位相空間】 ⇒いそうさ‐けんびきょう【位相差顕微鏡】 ⇒いそう‐しゃぞう【位相写像】 ⇒いそう‐しんりがく【位相心理学】 ⇒いそう‐すうがく【位相数学】

い‐そう【移相】‥サウ🔗🔉

い‐そう移相‥サウ (phase shift)交流電圧または電流の位相を変化させること。 ⇒いそう‐き【移相器】

いそう‐き【移相器】‥サウ‥🔗🔉

いそう‐き移相器‥サウ‥ (phase shifter)交流電圧または電流の位相を変える装置。移相装置。 ⇒い‐そう【移相】

いそう‐くうかん【位相空間】ヰサウ‥🔗🔉

いそう‐くうかん位相空間ヰサウ‥ ①〔数〕(topological space)位相が導入されている点集合をいう。現代解析学の中心的研究対象。相空間。 ②〔理〕(phase space)物体の位置と運動量とを座標とした多次元空間。運動状態を記述するのにこの空間を想定するのが便利である。 ⇒い‐そう【位相】

いそうさ‐けんびきょう【位相差顕微鏡】ヰサウ‥キヤウ🔗🔉

いそうさ‐けんびきょう位相差顕微鏡ヰサウ‥キヤウ (phase-contrast microscope)生物体・鉱物の薄片など、透明物体の各部分の密度の違いによる透過光の位相差を、明暗の差にかえる装置をもつ顕微鏡。微細な構造がよくわかる。1935年、オランダのゼルニケ(Zernike1888〜1966)が考案。 ⇒い‐そう【位相】

かれき‐がく【花暦学】クワ‥🔗🔉

かれき‐がく花暦学クワ‥ (phenology)気候・気象の時期的変化を、自然界における生物現象と関連づけて研究する学問。生物季節学。

げん‐しょう【現象】‥シヤウ🔗🔉

げん‐しょう現象‥シヤウ 〔哲〕(phenomenon) ①観察されうるあらゆる事実。「自然―」 ②本質との相関的な概念として、本質の外面的な現れ。↔本質↔本体。 ③カントの用法では、時間・空間やカテゴリーに規定されて現れているもの。これは主観の構成が加ったもので、構成される以前の物自体は認識されえないとした。↔物自体。 ④フッサール現象学では、純粋意識の領野に現われる志向的対象としての世界。 ⇒げんしょう‐がく【現象学】 ⇒げんしょうがくてき‐かんげん【現象学的還元】 ⇒げんしょうがくてき‐しゃかいがく【現象学的社会学】 ⇒げんしょう‐くうかん【現象空間】 ⇒げんしょう‐しゅぎ【現象主義】 ⇒げんしょう‐ろん【現象論】

げんしょう‐がく【現象学】‥シヤウ‥🔗🔉

げんしょう‐がく現象学‥シヤウ‥ (Phänomenologie ドイツ)古くは本体と区別された現象の学という意味に用いられた語。今日行われているのはヘーゲルとフッサールの用法。 ①ヘーゲルは精神の最も単純直接な現われとしての感覚的確実性から最高の現われとしての絶対知に到達するまでの、精神の弁証法的発展を論じた彼の著作を「精神現象学」と名づけた。 ②哲学や科学の確実な基礎をすえるために、一切の先入見を排して意識に直接に明証的に現れている現象を直観し、その本質を記述するフッサールの方法。彼はそれに到達するため日常的見方の土台にある外界の実在性について判断停止を行い、そのあとに残る純粋意識を分析し記述した。以後、ケルゼンの法現象学、ミュンヘン現象学派やインガルデン(R. Ingarden1893〜1970)・デュフレンヌ(M. Dufrenne1910〜1995)らの美学、ハイデガーからサルトルへ至る現象学的存在論、メルロ=ポンティの身体性の現象学など、20世紀哲学・美学の主潮流の一つ。 ⇒げん‐しょう【現象】

げんしょう‐くうかん【現象空間】‥シヤウ‥🔗🔉

げんしょう‐くうかん現象空間‥シヤウ‥ (phenomenal space)物理的空間と異なり、客観的にではなく、主観的に心的活動者たる個人に把握される空間。 ⇒げん‐しょう【現象】

げんしょう‐しゅぎ【現象主義】‥シヤウ‥🔗🔉

げんしょう‐しゅぎ現象主義‥シヤウ‥ (phenomenalism)物の本体は認識できないと考え、感覚的に知覚された現象のみで満足するか、または現象の背後の本体という考えをも否定して、意識に直接与えられているものだけを実在と認める立場。唯現象論。 ⇒げん‐しょう【現象】

しょく‐さいぼう【食細胞】‥バウ🔗🔉

しょく‐さいぼう食細胞‥バウ 〔生〕(phagocyte)多細胞動物の体内で細菌や組織の分解物などの異物を捕食する細胞の総称。白血球・マクロファージなど自発運動をするものが主体。メチニコフの発見。細網内皮系の細胞のように遊走しないもの(固定性食細胞)を含めていうこともある。ファゴサイト。貪食細胞。食菌細胞。

すいそイオン‐しすう【水素イオン指数】🔗🔉

すいそイオン‐しすう水素イオン指数】 水素イオン濃度を表す数値。水素イオンのモル濃度の逆数の常用対数で示す。記号pH 純粋の水はpH=7で中性、これより大きい値はアルカリ性、これより小さい値は酸性。現在ではモル濃度の代りに活動度を用いて定義されるが、両指数の差は普通0.1以下である。 ⇒すい‐そ【水素】

そう【相】サウ🔗🔉

そうサウ (呉音) ①すがた。ありさま。外見。形状。 ②物にあらわれた吉凶。また、それを見ること。「水難の―」 ③〔仏〕性質。特徴。現象的なすがた。↔性しょう。 ④〔言〕(→)アスペクト2に同じ。 ⑤〔理〕(phase)物質系の一部がその内部で物理的・化学的に全く同一性質を示す時、その部分が同じ相にあるという。二つ以上の相の間の平衡は相律によって論じられる。 ⑥生花の中段の役枝やくえだの名。 ⑦相模国さがみのくにの略。「相州・武相」 →しょう(相)

パー‐シン【phaa sin タイ】🔗🔉

パー‐シンphaa sin タイ】 タイの民族衣装の一種。女性用の筒形に仕立てた腰布。はいてから体にぴったりと合わせ、余分を前でたたんで襞ひだを整えた後にベルトで固定する。

パイドラ【Phaidra】🔗🔉

パイドラPhaidra】 ギリシア神話で、テセウスの妻。義子ヒッポリュトスに恋したが斥けられ、彼に言い寄られたと夫に讒言して死んだ。

パエトン【Phaethōn】🔗🔉

パエトンPhaethōn】 ギリシア神話で、太陽神ヘリオスの子。太陽神の戦車を御し損ね大地を焦がしたので、ゼウスに撃ち落とされた。

パクチー【phakchi タイ】🔗🔉

パクチーphakchi タイ(→)コエンドロに同じ。

はり【玻璃・玻瓈】🔗🔉

はり玻璃・玻瓈】 (梵語sphaṭika; phaḷia) ①仏教で、七宝の一つ。水晶。百座法談聞書抄「―をかけ露をつらぬく点ひとつもかくる事なく」 ②ガラスの別称。 ③火山岩中に含まれるガラス状物質。

パル【PAL】🔗🔉

パルPAL】 ①(perimeter annual load)年間熱負荷係数。ペリメーターの年間の熱負荷を床面積で除したもの。省エネ法に定められたエネルギー使用に関する指標の一つ。 ②(phase alternation by line)アナログ方式のテレビジョンの規格の一つ。水平方向の走査線数が625本で、毎秒25フレームのインターレース方式。

ピー‐エッチ【pH】🔗🔉

ピー‐エッチpH(→)水素イオン指数のこと。ペーハー。

ピー‐エッチ‐エス【PHS】🔗🔉

ピー‐エッチ‐エスPHS】 (personal handy-phone system)携帯電話の一種。微弱な電波を用い、屋内ではコードレス電話機、屋外では携帯電話として利用できる。デジタル電話。また、そのサービス。ピッチ。

ピー‐エッチ‐ディー【Ph. D.】🔗🔉

ピー‐エッチ‐ディーPh. D.】 (Philosophiae Doctor ラテン)博士。博士号。

ファージ【phage】🔗🔉

ファージphage(→)バクテリオファージの略。

ファーマシー【pharmacy】🔗🔉

ファーマシーpharmacy】 薬局。薬屋。

ファラオ【Pharaoh】🔗🔉

ファラオPharaoh】 (「大きな家」の意から)古代エジプト王の称号。パロ。

ファリサイ‐は【ファリサイ派】🔗🔉

ファリサイ‐はファリサイ派】 (Pharisees)(「分離する者」の意)イエスの時代に盛んだったユダヤ教の一派。紀元前2世紀の後半に起こり、モーセの律法の厳格な遵守を主張、これを守らない者を汚れた者として斥けた。イエスはその偽善的傾向を激しく攻撃した。パリサイ派。→エッセネ派→サドカイ派

ファリシズム【phallicism】🔗🔉

ファリシズムphallicism】 男根崇拝。男性生殖器崇拝。

ファレノプシス【Phalaenopsis ラテン】🔗🔉

ファレノプシスPhalaenopsis ラテン】 ラン科コチョウラン属植物(その学名)。また、洋蘭の一群の通称。→こちょうらん

ファン‐ボイ‐チャウ【Phan Boi Chau・潘佩珠】🔗🔉

ファン‐ボイ‐チャウPhan Boi Chau・潘佩珠】 ベトナム近代民族運動の創始者。1904年、維新会を結成。翌年来日、ドンズー運動を起こす。12年に中国で光復会を結成、武力革命をめざした。25年フランス官憲に捕らえられ、死去まで軟禁。著「ベトナム亡国史」ほか。(1867〜1940)

フィリピン【Philippines・比律賓】🔗🔉

フィリピンPhilippines・比律賓】 (スペイン国王フェリーペ2世の名に因む)アジア大陸の東方、ルソン島を主島とし、ミンダナオ・サマル・ネグロス・パナイ・パラワンなど7000余の島嶼とうしょから成る共和国。マゼランの来航を経て、16世紀以来スペイン領、米西戦争の結果1899年アメリカ領、1946年独立。古くから日本と交渉をもつ。面積30万平方キロメートル。人口8266万(2004)。言語はセブアノ語・タガログ語など八大言語を含め、八十数種にのぼる。住民の大多数はカトリック。公用語はフィリピノ語・英語。首都マニラ。→東南アジア(図)⇒フィリピン‐かいこう【フィリピン海溝】 ⇒フィリピンかい‐プレート【フィリピン海プレート】

フェイディアス【Pheidias】🔗🔉

フェイディアスPheidias】 古代ギリシアの彫刻家。古典期彫刻の完成者。パルテノン神殿再建の総監督。代表作は黄金象牙製のオリンピアの「ゼウス像」とパルテノンの「アテナ」。フィディアス。(前500頃〜前432頃)

フェーズ【phase】🔗🔉

フェーズphase】 ①様相。局面。 ②〔理〕相。位相。

フェナセチン【phenacetin】🔗🔉

フェナセチンphenacetin】 解熱剤。鎮静・鎮痛作用を有し、神経痛・頭痛・不眠などに用いる。アセチルパラフェネチジン。

フェナントレン【phenanthrene】🔗🔉

フェナントレンphenanthrene】 分子式C14H10 3個のベンゼン環が縮合した芳香族炭化水素。アントラセンの異性体。無色の結晶。コールタールに含まれる。染料・医薬の合成原料。

フェニドン【Phenidon】🔗🔉

フェニドンPhenidon】 写真現像薬の一つ。ヒドロキノンと組み合わせて白黒写真用の現像液を作る。商標名。

フェノール【phenol】🔗🔉

フェノールphenol】 ①分子式CHOH フェノール類の代表的なもの。特有の臭気をもつ無色の結晶。有毒。水に少し溶け、弱い酸性を示す。アルカリと塩をつくる。コールタールの分留により得られる。最近の重要な工業的製法はベンゼンとプロピレンから合成するクメンを経由する方法である。殺菌・防腐剤、フェノール樹脂・サリチル酸・染料などの製造原料に用いる。石炭酸。 ②広義には、芳香族炭化水素環の水素原子を水酸基で置換した形の化合物の総称。水酸基の数によって1価フェノール、2価フェノールなどという。塩化鉄(Ⅲ)により特有の呈色反応を示す。 ⇒フェノール‐じゅし【フェノール樹脂】 ⇒フェノール‐フタレイン【phenolphthalein】

フェノール‐フタレイン【phenolphthalein】🔗🔉

フェノール‐フタレインphenolphthalein】 無色の結晶。水に溶けにくく、希水酸化ナトリウム水溶液に溶けて鮮紅色を呈する。酸・塩基指示薬として用いる。酸性色は無色、塩基性色は紅色。 ⇒フェノール【phenol】

ペー‐ハー【pH ドイツ】🔗🔉

ペー‐ハーpH ドイツ(→)水素イオン指数のこと。

やく‐がく【薬学】🔗🔉

やく‐がく薬学】 (pharmacy)薬物の性質・作用・製造・分析およびその応用について研究する学問。薬化学・薬品分析学・薬品製造学・生薬学・薬理学・衛生薬学・裁判化学などの分野がある。

やくり‐がく【薬理学】🔗🔉

やくり‐がく薬理学】 (pharmacology)生体に一定の化学的物質を与えた時に起こる生体現象の変化を研究する学問。旧称、薬物学。 ⇒やく‐り【薬理】

🄰ph🔗🔉

ph [photo]照度の単位フォト.

🄰PHC🔗🔉

PHC [primary health care]プライマリー‐ヘルス‐ケア.世界保健機関が提唱した健康に関する考え方.

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