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広辞苑の検索結果 (8)

さ‐ね【核・実】🔗🔉

さ‐ね核・実】 (「真根さね」の意) [一]〔名〕 ①果実の中心にある固い所。 ②板をはぎ合わせるために、片方の板の接合側面に作る細長い突起。→実接ぎ。 ③陰核。 ④骨。壁下地。続詞花和歌集物名「大垣は―ばかりこそ残りけれ」 ⑤根本の物。実体。仁賢紀「文稍に異なりと雖も其の―一なり」→ざね(実)。 [二]〔副〕 真実。まことに。ほんとうに。万葉集9「逢はねども―忘らえずおもかげにして」

ざ‐ね【実】🔗🔉

ざ‐ね】 〔接尾〕 (「さね(核)」から) ①根本の物、原物の意を表す。古事記「生れし五柱の男子は物―我が物に因りて成れり」 ②まさしくそのものである意を表す。正身そうじみ。景行紀「日本武尊、主神かむざねの蛇に化れるを知らずして」 ③その中の主となるものを表す。伊勢物語「使―とある人なれば」

じち【実】🔗🔉

じち】 ①事実。まこと。じつ。源氏物語帚木「ひときは目驚かして―には似ざらめど、さてありぬべし」↔虚きょ。 ②内容が充実していること。源氏物語帚木「うはべの筆消えて見ゆれど、いま一度取り並べて見れば、なほ―になむ依りける」↔華はな

じつ【実】🔗🔉

じつ】 ①内容のあること。内容。中身。「名を捨てて―を取る」 ②まこと。本当。「―を言うと」「―に美しい」「―の親」 ③まごころ。「―のある人」「―を尽くす」 ④成果。「―をあげる」↔虚。 ⑤〔数〕 ㋐被乗数または被除数。↔法。 ㋑実数であること。↔虚

ま‐こと【真・実・誠】🔗🔉

ま‐こと真・実・誠】 (「ま(真)こと(事・言)」の意) [一]〔名〕 ①事実の通りであること。うそでないこと。真実。ほんとう。万葉集14「葛飾の真間の手児奈てこなを―かもわれに寄すとふ真間の手児奈を」。「―の話」「うそから出た―」 ②偽り飾らない情。人に対して親切にして欺かないこと。誠意。古今和歌集「いつはりと思ふものから今更にたが―をか我はたのまむ」。「―を尽くす」 [二]〔副〕 じつに。ほんとうに。万葉集3「聞きしごと―たふとく」→まことに。 [三]〔感〕 忘れていたことを思い起こしたり話の途中でふと思いついたりしたことをさしはさむ際、また、話題を転ずる際に用いる語。ほんとうに。それはそうと。そうそう。宇津保物語俊蔭「―、かのものの音いささか聞かせ給へ」 ⇒まこと‐がお【実顔】 ⇒まこと‐に【真に・実に・誠に・寔に・洵に】 ⇒まこと‐の‐はな【真の花】 ⇒まこと‐の‐ひと【真の人】 ⇒まこと‐の‐みち【真の道】 ⇒まこと‐や【実や】 ⇒真にもって

み【実・子】🔗🔉

実・子】 ①果実。万葉集2「玉かづら―成らぬ樹には」 ②汁の中に入れる菜や肉。具。「おつけの―」 ③中身。内容。「―のある話」 ④酒・醤油のもろみ。 ⇒実のなる木は花から知れる ⇒実もない ⇒実を結ぶ

む‐ざね【実】🔗🔉

む‐ざね】 (「身実むざね」の意)まさしくその身。正身そうじみただみ。正体。景行紀「―は神人かみにます」 ○無作の大善むさのだいぜん 菩薩がする、分別を離れた無為自然の善根。太平記24「憍慢を破つて―に帰せしむるなり」 ⇒む‐さ【無作】

[漢]実🔗🔉

 字形  筆順 〔宀部5画/8画/教育/2834・3C42〕 [實] 字形 〔宀部11画/14画/5373・5569〕 〔音〕ジツ(呉) 〔訓〕みのる・まこと・げに (名)さね [意味] ①中身がいっぱいある。十分にみちる。いっぱいにみたす。(対)虚。「充実・虚実」 ②内容。中身。(対)名。「名を捨てて実を取る」「実質・有名無実・口実」 ③草木のみ(がみのる)。「果実・結実」 ④まこと。まごころ。心がこもっていていつわりがない。「実を尽くす」「実直・誠実・不実」 ⑤ほんとう。ありのまま。「実を言うと」「実行・実際・実例・実生活・写実・確実」 ㋐血がつながっている。「実の親子」「実母・実家」 ㋑まことに。非常に。げに。「実に美しい」 [解字] 形声。「宀」(=やね)+音符「周」(=いっぱい)の変形+「貝」(=財貨)。家の中を財貨でみたす意。 [下ツキ 確実・果実・行実・虚実・結実・堅実・現実・口実・故実・史実・事実・質実・写実・充実・情実・手実・信実・真実・誠実・切実・着実・忠実・篤実・内実・如実・不実・朴実・無実・名実・綿実油・老実

大辞林の検索結果 (8)

さ-ね【実・核】🔗🔉

さ-ね [1] 【実・核】 〔真根(サネ)の意〕 (1)果実のたね。核(カク)。 (2)物事の中核となるもの。「文稍くに異(ケ)なりといへども,その―一なり/日本書紀(仁賢訓)」 →ざね(実) (3)〔建〕 板と板とをはぎ合わせるとき,一方の板の側面につける細長い突出部。他方の板に細長い溝を作ってこれとかみ合わせる。さねほぞ。 →さねはぎ (4)陰核。ひなさき。

ざ-ね【実】🔗🔉

ざ-ね 【実】 (接尾) 〔「さね(実)」の転〕 名詞に付く。 (1)根本のもの,そのものとなるもとの意を表す。「是の後に生(ア)れし五柱の男子は物―我が物によりて成れり/古事記(上訓)」 (2)本体・中心となるものの意を表す。「ここに日本武尊,神―のなれる蛇といふことを知らずして/日本書紀(景行訓)」 (3)その中の主たるもの,重きをなすものの意を表す。「左中弁藤原の良近といふをなむまらうど―にて/伊勢 101」

じち【実】🔗🔉

じち 【実】 事実。ほんとう。じつ。「鬼の顔などのおどろおどろしく作りたる物は…―には似ざらめど/源氏(帚木)」

じつ【実】🔗🔉

じつ [2] 【実】 ■一■ (名) (1)ほんとう。真実。 ⇔虚 「―をいうと一銭もない」「―の親」 (2)まごころ。誠実。「―のある人」「―を尽くす」 (3)中身。内容。実質。「形ばかりで―を伴わない」「名を捨てて―を取る」 (4)成果。実績。「行政改革の―を上げる」 ■二■ (形動ナリ) 実意のあるさま。誠実なさま。「―なる筆のあゆみには自然と肝にこたへ/浮世草子・一代女 2」 ■三■ (副) ほんとうに。まことに。「―何(ド)うしても出家は遂げられんか/真景累ヶ淵(円朝)」 →実に

ま-こと【真・実・誠】🔗🔉

ま-こと [0] 【真・実・誠】 〔「ま(真)こと(事・言)」の意〕 ■一■ (名) (1)うそやいつわりでないこと。本当。「―を言えば」「―の英雄」 (2)いつわりのない心。人に対してよかれと思う心。まごころ。誠意。真情。「―を尽くす」 (3)歌論用語。作品に表れた作者の真情。「歌の様(サマ)はえたれども,―すくなし/古今(仮名序)」 ■二■ (副) 本当に。実に。「―,それは怪物であった」「―,うれしい」 ■三■ (感) ふと思い出したり,話題を転換するときなどにいう語。ああ,そうそう。ああ,そういえば。まことや。「―,講の庭にもその蛇(クチナワ)侍りしかども,人もえ見つけざりしなり/宇治拾遺 4」

み【実・子】🔗🔉

[0] 【実・子】 〔「み(身)」と同源〕 (1)植物の果実。「―がなる」 (2)植物の種子。「草の―」 (3)汁の中に入れる野菜や肉など。「みそ汁の―」 (4)中身。内容。「―のある話」

じつ【実】(和英)🔗🔉

じつ【実】 [実際]the truth;→英和 the reality;→英和 [誠意]sincerity;→英和 kindness;→英和 《数》a dividend (被除数);→英和 a multiplicand (被乗数).→英和 〜のある(ない) (in)sincere;→英和 faithful (faithless).→英和 〜は in fact;as a matter of fact.〜を言えば to tell (you) the truth.

み【実】(和英)🔗🔉

み【実】 [果実](a) fruit;→英和 a nut (堅果);→英和 a seed (種);→英和 [実質]substance.→英和 〜のある substantial;→英和 nutritious.→英和 〜を結ぶ bear fruit.

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