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広辞苑の検索結果 (8)

いえ【家】イヘ🔗🔉

いえイヘ ➊居住用の建物。うち。 ①(普通は一家族の)人が住むための建物。 ②特に、自宅。わがや。「―に帰る」 ➋同じ家に住む人々の集合体。 ①家庭。家族全体によって形作られる集団。特に旧民法で、戸主の支配権で統率された、戸主と家族との共同体。「結婚して―を持つ」 ②(「家のうちのあるじ」の意で)妻。主婦。宇津保物語忠乞「左大臣の―、昔よりよろしからず心聞ゆる人なり」。「お―はん」 ➌代々伝えて来た家、またはそう見立てられるもの。 ①祖先から伝え継がれる血族集団。 ②祖先から伝え来た名跡。家名・家業や芸術・武術の流儀など。家元。今昔物語集25「この保昌朝臣は―を継ぎたる兵つわものにもあらず」。「―を汚す」 ③代々仕えてきた主君の家筋。おいえ。 ➍家の状態。 ①家産。家の財政。「―が貧しい」「―を傾ける」 ②名門。家柄。徒然草「―に生れ時にあへば」。「いい―の子」 ➎(出家に対し)在家。俗生活。徒然草「―にあり人に交はるとも後世を願はんに難かるべきかは」 ➏小さな道具類を入れる箱。茶道で、茶入れなどの茶器類の容器。 ⇒家給し人足る ⇒家に杖つく ⇒家貧しくして孝子顕わる ⇒家を空ける ⇒家を出づ ⇒家を知る ⇒家を外にする

いえ【家】イヘ(作品名)🔗🔉

いえイヘ 中国の作家、巴金の自伝的小説。五‐四文化運動を背景に、新旧世代の対立を描き、封建的大家族制度を告発。1932年成る。

いわ【家】イハ🔗🔉

いわイハ (上代東国方言)いえ。万葉集20「―なる妹は」

か【家】🔗🔉

】 (呉音はケ) ①身うち。一族。「徳川家とくがわけ」 ②その道の人。その道にすぐれた人。また、そのような性質・傾向の人である意を表す。「書道―」「恐妻―」

け【家】🔗🔉

⇒か(家)

へ【家】🔗🔉

】 (イヘのイの脱落した形)家。万葉集5「わが―の園に」

や【屋・家】🔗🔉

屋・家】 [一]〔名〕 ①人の住むためにつくった建築物。いえ。家屋。住宅。〈倭名類聚鈔10〉 ②屋根。「―の棟」 [二]〔接尾〕 ①その職業の家またはその人を表す語。「花―」「八百―」 ②家号や雅号、書斎に用いる語。「鈴屋すずのや」「播磨―」 ③あなどりやからかいの気持をこめて人を呼ぶ語。 ㋐性向を表す語に添え、そのような傾向の人である意を表す。「わからず―」「やかまし―」「がんばり―」 ㋑仕事・分野を表す語に添え、そればかりを専門としている人の意を表す。「政治―」「技術―」 ◇[一]1は「家」、[二]は「屋」を使うのが普通。[二]2には「舎」を使うこともある。

[漢]家🔗🔉

 字形  筆順 〔宀部7画/10画/教育/1840・3248〕 〔音〕(漢) (呉) 〔訓〕いえ・うち [意味] ①人の住む建物。いえ。うち。「家屋・家作・人家・隣家・酒家」 ②共に生活する血縁の者。世帯。一族。いえすじ。「家族・家計・家人かじん・けにん・家格・分家ぶんけ・名家・武家ぶけ・平家へいけ」 ③学問や技芸などの流派(に属する人)。一芸に通じた人。それを職業とする人。「儒家・諸子百家・大家・作家・落語家・政治家」 [解字] 会意。「宀」(=やね)+「豕」(=ぶた)。家畜を屋根でおおって飼育する建物の意。 [下ツキ 医家・一家・縁家・王家・画家・患家・菅家・貴家・旧家・公家・豪家・高家・後家・国家・婚家・在家・作家・史家・私家・詩家・自家・師家・実家・社家・借家・釈家・主家・酒家・儒家・出家・匠家・商家・娼家・将家・書家・諸家・人家・新家・世家・勢家・生家・斉家・摂家・絶家・専家・禅家・喪家・僧家・宗家・尊家・大家・他家・檀家・朝家・町家・伝家・田家・当家・道家・農家・廃家・百家・病家・富家・武家・仏家・分家・兵家・別家・邦家・法家・本家・民家・名家・養家・良家・領家・隣家 [難読] 家鴨あひる

大辞林の検索結果 (9)

いえ【家】🔗🔉

いえ イヘ [2] 【家】 (1)(ア)人が住むための建物。住居。家屋。「立派な構えの―」(イ)自分のうち。我が家。自宅。「―へ帰る」「―の者が待っている」(ウ)生活の中心となる場所。家庭。所帯。「結婚して―をもつ」 (2)(ア)夫婦・親子・兄弟などからなる生活共同体。社会を構成する最小単位。家族。「―を支える」(イ)民法旧規定において,一家として戸籍に登録された親族の団体。戸主とその統率を受ける家族から構成され,戸主は戸主権に基づいて家族の居所指定や身分行為の許諾などを行なった。現行民法の実施により廃止されたが,戸籍制度や社会慣習に現在もその影響が残る。家制度。 (3)祖先から子孫へと,血縁によってつながる家筋・家系。それによって守り伝えられた伝統・技芸・財産なども含めていう。「―を継ぐ」「武芸の―」 (4)鏡・茶器などの器物を入れる容器。 (5)「家地(イエジ)」に同じ。 (6)立派な血統。名門。「愚かにつたなき人も―に生れ時にあへば高き位に登り/徒然 39」 (7)「妻」の婉曲(エンキヨク)な表現。「左大臣の―,昔よりよろしからず心聞ゆる人なり/宇津保(忠こそ)」 (8)(出家に対し)在家。俗世間。「―にあり,人に交はるとも後世を願はんに難かるべきかは/徒然 58」 (9)書名(別項参照)。

いえ【家】🔗🔉

いえ イヘ 【家】 長編小説。島崎藤村作。1911年(明治44)刊。由緒ある二つの旧家の没落する過程をたどり,家族制度の因習や宿命的な血の問題を描く。

うち【家】🔗🔉

うち [0] 【家】 〔「うち(内)」と同源〕 (1)家屋。人が住むための建物。「空き地に―が建った」 (2)(ア)自分の家庭。我が家。「―ではみな六時に起きる」「―の者は朝から出かけてしまった」(イ)(一般的に)家庭。家族の住んでいる場所。「あなたの―では正月にどんな料理を作りますか」「そろそろ―に帰りなさい」

け【家】🔗🔉

【家】 (接尾) 〔呉音〕 氏・姓・官職・称号などに付いて,それに所属するものの意を表す。また尊敬の意を添える。「平―」「豊臣―」「将軍―」「伯爵―」「仏―」

ち【家】🔗🔉

【家】 〔「うち(家)」に助詞「の」が付いた「のうち」の転「んち」から〕 家。うち。「ぼくん―」「君ん―」

へ【家】🔗🔉

【家】 〔「いへ」の「い」が省かれたもの〕 家。「妹が―に雪かも降ると見るまでに/万葉 844」

や【屋・家】🔗🔉

【屋・家】 ■一■ [1] (名) (1)いえ。建物。「我が―」「蚕(コ)―」「―並み」 (2)屋根。「―の上には糸を染めて色々葺(フ)かせて/竹取」 ■二■ (接尾) 名詞に付く。 (1)商売を営む家の屋号として用いる。「木村―」「三河―」 (2)その職業を営む人や家を表す。「八百―」「魚―」「本―」「米―」 (3)それを専門としている人をさしていう。時に,軽蔑・自嘲の意をこめても用いる。「技術―」「政治―」 (4)そのような性質をもつ人を表す。「気取り―」「わからず―」「さびしがり―」「がんばり―」 (5)役者の屋号,文人などの雅号として用いる。また書斎の名などにも添える。「音羽―」「鈴廼(スズノ)―」

んち【家】🔗🔉

んち 【家】 「…の うち(家)」の転。 →ち(家)

いえ【家】(和英)🔗🔉

いえ【家】 a house;→英和 (one's) home (家庭);→英和 a family (一家);→英和 a household (世帯).→英和 〜にいる be[stay]at home;be in.〜にいない stay away from home;be out.〜を明ける move out of a house (引越す);stay out (外泊).

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