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広辞苑の検索結果 (44)
いまい‐ごと【忌言】イマヒ‥🔗⭐🔉
いまい‐ごと【忌言】イマヒ‥
忌んで言いかえることば。いみことば。
いまいま‐し・い【忌忌しい】🔗⭐🔉
いまいま‐し・い【忌忌しい】
〔形〕[文]いまいま・し(シク)
①斎いみつつしむべきである。源氏物語桐壺「かくておはしますも、―・しう、かたじけなくなむ」
②忌いみ嫌うべきことである。不吉なことである。狂言、塗師平六ぬしへいろく「死んだといふ様な―・い事があるものか」
③腹だたしい。癪しゃくにさわる。「あいつのやり方は実に―・い」「―・い奴やつだ」
いま・う【忌まふ】イマフ🔗⭐🔉
いま・う【忌まふ】イマフ
〔自四〕
(イムの未然形に接尾語フの付いた語)いみ嫌う。不吉としていやがる。平家物語11「頼朝朝臣従二位し給ふ。…三位をこそし給ふべかりしかども、平家のし給ひたりしを―・うてなり」
いまわし・い【忌わしい】イマハシイ🔗⭐🔉
いまわし・い【忌わしい】イマハシイ
〔形〕[文]いまは・し(シク)
①不吉で忌いむべきである。古今著聞集10「もし不慮のことあらば、公私―・しかりぬべし」。「―・い夢」
②いとわしい。いやだ。「―・い事件」
いみ【斎・忌】🔗⭐🔉
いみ【斎・忌】
(動詞イムの名詞形)
①神事に慎むこと。心身を清浄に保ち慎むこと。持統紀「月ごとの六斎むよりのいみ」
②遠慮すべきこと。憚りあること。死・けがれ・不吉な例など。源氏物語絵合「長恨歌・王昭君などやうなる絵は、おもしろくあはれなれど、ことの―あるは、此度こたみは奉らじ」
③喪中に忌み慎み籠もるべき一定の間。喪中。服ぶく。源氏物語若紫「―など過ぎて」。「―が明ける」
④(陰陽道などでいう日取り・方角についての禁忌)ものいみ。かたふたがり。蜻蛉日記中「―もたがへがてら、しばしほかにとおもひて」
いみ‐いみ・し【忌み忌みし】🔗⭐🔉
いみ‐いみ・し【忌み忌みし】
〔形シク〕
いみ慎むべきである。不吉でいとわしい。
いみ‐がかり【忌掛り】🔗⭐🔉
いみ‐がかり【忌掛り】
死者のけがれが及ぶとされ、喪に服するよう定められた親族の間柄・範囲。↔いみはずれ
いみ‐かず【忌数】🔗⭐🔉
いみ‐かず【忌数】
忌むべき数。「四(死)」「九(苦)」など。
いみ‐き【忌寸】🔗⭐🔉
いみ‐き【忌寸】
天武天皇の制定した八色姓やくさのかばねの第4位。主として渡来人の諸氏に与えられた。
いみ‐きら・う【忌み嫌う】‥キラフ🔗⭐🔉
いみ‐きら・う【忌み嫌う】‥キラフ
〔他五〕
いやがって避ける。歌舞伎、与話情浮名横櫛「蝙蝠安と世間でいはれ、―・はれるを幸ひに」。「酒飲みを―・う」
いみ‐ごと【忌事】🔗⭐🔉
いみ‐ごと【忌事】
忌み慎むべき事。忌み嫌うべき事。
いみ‐ことば【忌詞・忌言葉】🔗⭐🔉
いみ‐ことば【忌詞・忌言葉】
①不吉な意味や連想をもつところから、忌みはばかって使用を避ける語。斎宮での「仏」「経」「僧」などや婚礼の際の「去る」「切る」「帰る」などの類。
②1の代りに用いる語。斎宮では「仏」を「中子なかご」、「経」を「染紙」、「僧」を「髪長かみなが」といい、一般にも「病気」を「歓楽」、「4し」を「よ」「よん」、「硯箱」「擂鉢」をそれぞれ「あたり箱」「あたり鉢」、「梨」を「有りの実」という類。いまいごと。
いみ‐ごめん【忌御免】🔗⭐🔉
いみ‐ごめん【忌御免】
江戸時代、喪中に出仕を許すこと。
いみ‐たがえ【忌違え】‥タガヘ🔗⭐🔉
いみ‐たがえ【忌違え】‥タガヘ
(→)方違かたたがえに同じ。
いみ‐だけ【忌竹】🔗⭐🔉
いみ‐だけ【忌竹】
(京都辺で)葬送用の幡はた・灯籠・天蓋の柄とする7本の竹。墓に挿して7日ごとに1本ずつ抜き去る。
いみ‐づき【忌月】🔗⭐🔉
いみ‐づき【忌月】
忌むべき月。正・5・9月の称。→三斎月さんさいがつ
いみ‐ばしら【斎柱・忌柱】🔗⭐🔉
いみ‐ばしら【斎柱・忌柱】
(→)「いむはしら」に同じ。
いみ‐はずれ【忌外れ】‥ハヅレ🔗⭐🔉
いみ‐はずれ【忌外れ】‥ハヅレ
喪に服すべき義務のない親族関係。↔いみがかり
いみ‐び【斎火・忌火】🔗⭐🔉
いみ‐び【斎火・忌火】
(→)「いむび」に同じ。
い・む【忌む】(他五)🔗⭐🔉
い・む【忌む】
〔他五〕
①禁忌だから決して口にしてはならぬ、触れてはならぬ、などとして、避ける。万葉集12「われは言ひてき―・むべきものを」。竹取物語「月の顔見るは―・むこと」。「日本人は数字の4を―・む」
②相容れないものとして拒否する。好ましくないものとしてきらう。日葡辞書「コノクスリカネヲイム」。「―・むべき悪習」
い・む【斎む・忌む】(自四)🔗⭐🔉
い・む【斎む・忌む】
〔自四〕
(禁忌と思い、身を慎む意)けがれを避けて身を浄め慎む。宇津保物語吹上下「長月は―・むにつけても慰めつ」
いむ‐こ【斎子・忌子・童女】🔗⭐🔉
いむ‐こ【斎子・忌子・童女】
斎戒して神の祭に奉仕する未婚の少女。大嘗祭または賀茂の斎院に奉仕する。いみこ。
⇒いむこ‐やめ【斎子八女】
いむ‐こと【斎事・忌事・戒事】🔗⭐🔉
いむ‐こと【斎事・忌事・戒事】
仏の戒。また、それを守ること。持戒。宇津保物語忠乞「頭かしらおろし、―受けて」
いむ‐はしら【斎柱・忌柱】🔗⭐🔉
いむ‐はしら【斎柱・忌柱】
①斎み清めて立てる、神殿の柱。
②建物の中央部にあって、最初に立てる柱。
いむ‐び【斎火・忌火】🔗⭐🔉
いむ‐び【斎火・忌火】
神に供える物などを煮炊きするための斎み清めた火。火鑽ひきりできり出す。いみび。いんび。
⇒いむび‐の‐ごはん【斎火の御飯】
⇒いむび‐や【斎火屋】
いむ‐ひと【斎人・忌人】🔗⭐🔉
いむ‐ひと【斎人・忌人】
斎戒して神事にあずかる人。
いや‐じ【忌地・厭地】‥ヂ🔗⭐🔉
いや‐じ【忌地・厭地】‥ヂ
連作障害によって収穫が少なくなること。また、その耕地。ウリ科・ナス科・大豆などの作物で起こりやすい。いやち。「―病」
いや‐ち【忌地・厭地】🔗⭐🔉
いや‐ち【忌地・厭地】
⇒いやじ
えとり‐もち【忌取餅】🔗⭐🔉
えとり‐もち【忌取餅】
(隠岐で)死後50日目の忌明けの日に食べる餅。いみあけのもち。
き【忌】🔗⭐🔉
き【忌】
①喪中もちゅうでつつしんでいる一定の日数。いみ。「―が明ける」
②死者の命日。「河童―」
き‐けい【忌景】🔗⭐🔉
き‐けい【忌景】
死者の回向えこうをすべき日。仏事を行うよう定められた日。曾我物語11「百日の―すでに満てり」
き‐げつ【忌月】🔗⭐🔉
き‐げつ【忌月】
忌日のある月。祥月しょうつき。命月めいげつ。
き‐さい【忌祭】🔗⭐🔉
き‐さい【忌祭】
死んだ人の年忌の祭。
き‐しん【忌辰】🔗⭐🔉
き‐しん【忌辰】
死者の祥月命日。忌日。
き‐ちゅう【忌中】🔗⭐🔉
きちゅう‐しまだ【忌中島田】🔗⭐🔉
きちゅう‐しまだ【忌中島田】
女の髪の結い方。服喪中の、飾りをつけない島田髷まげ。忌島田いみしまだ。空島田からしまだ。泣き島田。忌中髷。
⇒き‐ちゅう【忌中】
きちゅう‐ばらい【忌中払い】‥バラヒ🔗⭐🔉
きちゅう‐ばらい【忌中払い】‥バラヒ
(→)「仕上げ」3に同じ。
⇒き‐ちゅう【忌中】
きちゅう‐まげ【忌中髷】🔗⭐🔉
きちゅう‐まげ【忌中髷】
(→)忌中島田に同じ。
⇒き‐ちゅう【忌中】
き‐づき【忌月】🔗⭐🔉
き‐づき【忌月】
忌日のある月。祥月しょうつき。きげつ。源氏物語若菜下「三月はた御―なれば」
き‐の‐ひ【忌の日】🔗⭐🔉
き‐の‐ひ【忌の日】
伊豆の三宅島みやけじまで、正月25日をいう。神が島内を巡って歩くという日で、堅く斎いみを守っている。→日忌ひいみ
き‐びき【忌引】🔗⭐🔉
き‐びき【忌引】
①近親が死去した場合に家にこもって喪に服すこと。
②忌のため勤務先・学校を休むこと。また、そのために認められた休暇。
ゆゆし・い【忌忌しい・由由しい】🔗⭐🔉
ゆゆし・い【忌忌しい・由由しい】
〔形〕[文]ゆゆ・し(シク)
神聖または不浄なものを触れてはならないものとして強く畏怖する気持を表すのが原義。
①神聖であるから触れてはならない。恐れ多くて、はばかられる。万葉集3「かけまくもあやにかしこし言はまくも―・しきかも」。源氏物語紅葉賀「神など空にめでつべきかたちかな。うたて―・し」
②忌まわしい。不吉だ。万葉集12「朝去きて夕は来ます君ゆゑに―・しくも吾は嘆きつるかも」。源氏物語桐壺「―・しき身に侍れば、かくておはしますも、いまいましうかたじけなく」
③うとましい。いやだ。源氏物語玉鬘「監がいきざしけはひ思ひいづるも―・しき事限りなし」。「―・い事態」
④気がかりだ。また、恐ろしい。蜻蛉日記中「―・しと思ふ人も、ただひとりいでたり、胸うちつぶれてぞあさましき」。枕草子306「海はなほいと―・しと思ふに」
⑤そら恐ろしいほどにすぐれている。源氏物語桐壺「この世の物ならず清らにおよずけ給へればいとど―・しうおぼしたり」
⑥物事の程度がはなはだしい。容易でない。枕草子12「高き屐子けいしをさへはきたれば、―・しう高し」
⑦すばらしい。立派である。徒然草「舎人など賜はるきはは、―・しと見ゆ」「さて山門のことを殊に―・しくかけり」
⑧勇ましい。あっぱれである。徒然草「―・しくも尋ねおはしたり」
[漢]忌🔗⭐🔉
忌 字形
筆順
〔心(忄・
)部3画/7画/常用/2087・3477〕
〔音〕キ(漢)
〔訓〕いむ・いまわしい
[意味]
①きらう。にくむ。きらって避ける。ものいみ。「忌憚きたん・忌避・忌諱きい・きき・禁忌」
②人の死後、一定の期間行動を慎むならわし。いみ。「忌中・服忌ぶっき」
③死者の命日。「忌日・一周忌・年忌・桜桃忌」
[解字]
形声。「心」+音符「己」。
[下ツキ
厭忌・遠忌・回忌・月忌・御忌・禁忌・嫌忌・猜忌・周忌・年忌・服忌
[難読]
忌明いみあけ・忌寸いみき・忌部いんべ
筆順
〔心(忄・
)部3画/7画/常用/2087・3477〕
〔音〕キ(漢)
〔訓〕いむ・いまわしい
[意味]
①きらう。にくむ。きらって避ける。ものいみ。「忌憚きたん・忌避・忌諱きい・きき・禁忌」
②人の死後、一定の期間行動を慎むならわし。いみ。「忌中・服忌ぶっき」
③死者の命日。「忌日・一周忌・年忌・桜桃忌」
[解字]
形声。「心」+音符「己」。
[下ツキ
厭忌・遠忌・回忌・月忌・御忌・禁忌・嫌忌・猜忌・周忌・年忌・服忌
[難読]
忌明いみあけ・忌寸いみき・忌部いんべ
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いまいま-し・い【忌ま忌ましい】🔗⭐🔉
いまいま-し・い [5] 【忌ま忌ましい】 (形)[文]シク いまいま・し
(1)悔しく腹立たしい。癪(シヤク)にさわる。「今さら頭を下げるなんて―・い」
(2)はばかり遠慮するべきである。「ゆゆしき事を近う聞き侍れば,心の乱れ侍る程も―・しうて/源氏(蜻蛉)」
(3)不吉な事を連想させる。縁起が悪い。「男女うちひそめて,禁中―・しうぞ見えける/平家 6」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
いま・う【忌まふ・斎まふ】🔗⭐🔉
いま・う イマフ 【忌まふ・斎まふ】 (動ハ四)
〔動詞「忌む」に継続の助動詞「ふ」の付いた語から〕
きらって避ける。「平家のし給ひたりしを―・うてなり/平家 11」
いまわし・い【忌まわしい】🔗⭐🔉
いまわし・い イマハシイ [4] 【忌まわしい】 (形)[文]シク いまは・し
〔動詞「忌まふ」の形容詞形〕
(1)いとわしい。いやな感じだ。「―・い過去」
(2)忌むべきことである。不吉だ。「あの御浄衣のよに―・しきやうに見えさせおはしまし候/平家 3」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
いみ【忌み・斎】🔗⭐🔉
いみ [2][1] 【忌み・斎】
〔動詞「いむ(忌)」の連用形から〕
(1)神に仕えるために汚(ケガ)れを避けて謹慎すること。
(2)死・産・血などの汚れに触れた人が一定期間,神の祀(マツ)りや他人から遠ざかること。「―が明ける」
(3)避けるべきこと。方角・日取りその他,一般によくないとされていること。差し支え。はばかり。「事の―あるはこたみはたてまつらじ/源氏(絵合)」
(4)他の語の上に付いて複合語を作り,汚れを清めた,神聖な,などの意を表す。「―斧」「―垣」「―鎌」「―竈(カマド)」「―場」「―柱」「―殿(ドノ)」「―服殿(ハタドノ)」
いみ-あけ【忌(み)明け】🔗⭐🔉
いみ-あけ [0] 【忌(み)明け】
出産・死などによる汚(ケガ)れのために忌み慎んでいた期間の終わること。いみあき。
いみ-がかり【忌み掛(か)り】🔗⭐🔉
いみ-がかり 【忌み掛(か)り】
喪に服すべき親族の間柄。律令制では喪葬令,近世には服忌(ブツキ)令で定められていた。
いみ-かず【忌(み)数】🔗⭐🔉
いみ-かず [3][2] 【忌(み)数】
忌み嫌われる数。死・苦を連想させる四・九など。
いみ-き【忌寸】🔗⭐🔉
いみ-き 【忌寸】
八色(ヤクサ)の姓(カバネ)の第四位。主として,国造(クニノミヤツコ)や渡来人の有力氏族に与えられた。
いみ-きら・う【忌(み)嫌う】🔗⭐🔉
いみ-きら・う ―キラフ [1][0] 【忌(み)嫌う】 (動ワ五[ハ四])
嫌って避ける。ひどくいやがる。「町中の人から―・われる」
いみ-ことば【忌み詞・忌(み)言葉】🔗⭐🔉
いみ-ことば [3] 【忌み詞・忌(み)言葉】
(1)信仰上の理由や,特定の職業・場面で使用を避ける言葉。不吉な意味の語を連想させる言葉,特に死や病気に関するものが多い。
(2){(1)}の代わりに使う言葉。昔,斎宮(サイグウ)で「僧」を「髪長(カミナガ)」といい,また,商家で「すり鉢」を「あたり鉢」,結婚式で「終わる」を「お開きにする」という類。
→斎宮の忌み詞
いみ-しまだ【忌(み)島田】🔗⭐🔉
いみ-しまだ [3] 【忌(み)島田】
⇒忌中島田(キチユウシマダ)
いみ-たがえ【忌み違へ】🔗⭐🔉
いみ-たがえ ―タガヘ 【忌み違へ】
物忌みすべき状況を回避するため,その期間自分の居所から他所へ移ること。「四十五日の―せさせ給ふとて,御いとこの三位の家におはします/和泉式部日記」
いみ-づき【忌(み)月・斎月】🔗⭐🔉
いみ-づき [2] 【忌(み)月・斎月】
忌み慎むべき月。一月・五月・九月をいい,結婚・出産などを嫌った。
いみ-び【忌(み)日・斎日】🔗⭐🔉
いみ-び [2] 【忌(み)日・斎日】
身を慎んで災いを避けるべき日。かつては,暦の悪日,親の命日,庚申(コウシン)の日などをいったが,のち,単に日常の仕事を休む日,縁起の悪い日と考えられるようになった。
いみ-び【斎火・忌(み)火】🔗⭐🔉
いみ-び 【斎火・忌(み)火】
火鑽(ヒキ)りでおこした清浄な火。供物の煮炊きなど神事に用いる。いむび。いんび。
いみ-もの【忌(み)物・斎物】🔗⭐🔉
いみ-もの [2] 【忌(み)物・斎物】
忌みはばかって用いないもの。また,嫌って用いないもの。
いみ-もん【忌(み)門】🔗⭐🔉
いみ-もん [2] 【忌(み)門】
武家屋敷などで,死者・罪人・糞尿などけがれたものを運び出すための裏門。不浄門。
いむ【忌む・斎】🔗⭐🔉
いむ 【忌む・斎】
〔「いみ(忌・斎)」の転〕
「いみ」に同じ。他の語に付いて複合語を作る。「―斧(オノ)」「―鎌」「―御衣(ミゾ)」
い・む【忌む・斎む】🔗⭐🔉
い・む [1] 【忌む・斎む】 (動マ五[四])
(1)畏敬すべき崇高なものや不浄なものなどを,神秘的なものとして恐れ避ける。「西洋では一三という数を―・む」「月の顔見るは―・むこと/竹取」
(2)不快に思って遠ざける。近づくことを嫌う。《忌》「不正を―・む」「鏡は湿気を―・む」
(3)けがれを避けて慎む。「所を去て―・めとも云て/今昔 26」
(4)受戒する。「―・むことのしるしによみがへりてなむ/源氏(夕顔)」
いむ-こ【斎子・忌子】🔗⭐🔉
いむ-こ [1] 【斎子・忌子】
〔「いみこ」とも〕
(1)即位や大嘗祭(ダイジヨウサイ)に奉仕する少女。
(2)賀茂別雷(カモワケイカズチ)神社に仕える少女。
いもい【斎ひ・忌ひ】🔗⭐🔉
いもい イモヒ 【斎ひ・忌ひ】
(1)ものいみ。精進。「―をして吾はをらん/竹取」
(2)(「斎食」とも書く)精進の料理。「―の御鉢まゐるべきを/源氏(若菜下)」
いや-じ【厭地・忌地】🔗⭐🔉
いや-じ ―ヂ [0] 【厭地・忌地】
⇒いやち(厭地)
いや-ち【厭地・忌地】🔗⭐🔉
いや-ち [0] 【厭地・忌地】
〔「いやじ」とも〕
連作すると作物の生育が悪くなり,収穫が減少する現象。ナス科やウリ科の作物に顕著にみられる。
いわい-びと【斎人・忌人】🔗⭐🔉
いわい-びと イハヒ― 【斎人・忌人】
神をまつる人。神職。「―となりて仕へ奉らむ/古事記(中訓)」
き【忌】🔗⭐🔉
き [1] 【忌】
(1)喪にこもる一定の日数。いみ。忌中。「―が明ける」
(2)死者の命日。他の語と複合して用いられる。「一周―」「七回―」「桜桃―」
き-けい【忌景】🔗⭐🔉
き-けい [0] 【忌景】
〔「景」は日の意〕
死者の回向(エコウ)などをする日。忌日。「百日の―既に満てり/曾我 11」
き-げつ【忌月】🔗⭐🔉
き-げつ [1] 【忌月】
忌日のある月。祥月(シヨウツキ)。命月(メイゲツ)。きづき。
き-さい【忌祭】🔗⭐🔉
き-さい [0] 【忌祭】
故人の年忌の祭り。
き-しん【忌辰】🔗⭐🔉
き-しん [0] 【忌辰】
「忌日(キニチ)」に同じ。
き-ちゅう【忌中】🔗⭐🔉
き-ちゅう [0] 【忌中】
家族が死んだ時,家人が慎んでいる期間。特に,死者が宙をさまよっているといわれる,死後四九日間。
き-びき【忌引(き)】🔗⭐🔉
き-びき [0] 【忌引(き)】
近親者が死んだために勤めや学校を休み,喪に服すること。また,そのための休暇。
ゆゆし・い【忌忌しい・由由しい】🔗⭐🔉
ゆゆし・い [3] 【忌忌しい・由由しい】 (形)[文]シク ゆゆ・し
□一□そのままほうっておくと,とんでもない結果を引き起こすことになる。容易ならない。「教育上―・い問題」「―・き事態」
□二□
(1)神聖で触れることがはばかられる。おそれ多い。「かけまくもあやに恐(カシコ)し言はまくも―・しきかも/万葉 475」
(2)不吉である。縁起が悪い。「―・しき身に侍れば,かくておはしますも,いまいましうかたじけなく/源氏(桐壺)」
(3)恐ろしい。気味が悪い。「海はなほいと―・しと思ふに/枕草子 306」
(4)普通でない。並はずれている。はなはだしい。「たかき屐子(ケイシ)をさへはきたれば,―・しうたかし/枕草子 12」
(5)堂々としている。立派だ。「(鹿谷ハ)後ろは三井寺に続いて―・しき城郭にてぞありける/平家 1」
(6)すぐれている。すばらしい。りっぱである。「舎人など給はるきはは―・しと見ゆ/徒然 1」
〔神聖の意の「ゆ(斎)」を重ねて形容詞化した語で,□二□(1)が原義〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
いみことば【忌言葉】(和英)🔗⭐🔉
いみことば【忌言葉】
a taboo(word).→英和
きびき【忌引】(和英)🔗⭐🔉
きびき【忌引】
absence due to mourning.
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