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広辞苑の検索結果 (2)
うら‐くぎ【裏釘】🔗⭐🔉
うら‐くぎ【裏釘】
打った釘が裏まで貫き出たもの。
⇒裏釘を返す
○裏釘を返すうらくぎをかえす
物に打ち込んだ釘が、裏に突き出たのを折りまげて抜けないようにする。転じて、念には念を入れることのたとえ。
⇒うら‐くぎ【裏釘】
○裏釘を返すうらくぎをかえす🔗⭐🔉
○裏釘を返すうらくぎをかえす
物に打ち込んだ釘が、裏に突き出たのを折りまげて抜けないようにする。転じて、念には念を入れることのたとえ。
⇒うら‐くぎ【裏釘】
うら‐ぐし【卜串】
うらないの時、その対象となる人名や地名を記した紙。
うら‐くずれ【裏崩れ】‥クヅレ
前方部隊の敗北によって後方部隊が動揺し、その陣容が崩れ乱れること。浄瑠璃、最明寺殿百人上臈「残る軍兵ぐんびょう―して」
うら‐ぐち【裏口】
①家の裏手の出入口。勝手口。「―へ回る」
②裏側の登山口。
③転じて、正式の手続きでなく、かげに回ってすること。「―入学」「―営業」
うら‐ぐみ【裏組】
三味線組歌・箏組歌・胡弓楽などの教習で、表組の次の段階に属する曲群の総称。↔表組
うらく‐りゅう【有楽流】‥リウ
茶道の一派。千利休から分派し、織田有楽斎長益を始祖とする。
うら‐ぐわ・し【心細し】‥グハシ
〔形シク〕
心にしみて美しく思われる。こまやかで美しい。万葉集13「本辺は馬酔木あしび花さき末辺は椿花さく―・し山そ」
うら‐け【裏毛】
ラシャ・メリヤスのシャツなどの裏面に毛を織り出したもの。
うら‐けい【裏罫】
印刷罫線の一つ。活版で0.35〜0.5ミリメートルの幅の中細線。罫線用金属板の裏側(厚い方の辺)を用いた。太罫。↔表罫
うら‐げい【裏芸】
それを専門としていない、余興などでやって見せる技芸。↔表芸
うら‐けん【裏拳】
手の甲で、手首を利かせて殴ること。
うら‐ごい・し【心恋し】‥ゴヒシ
〔形シク〕
心の中で恋しく思う。万葉集17「―・しわがせの君は」
うら‐ごう【裏甲】‥ガフ
建物の軒先の茅負かやおい上にある化粧板。
うら‐ご・う【心恋ふ】‥ゴフ
〔他上二〕
心の中で恋い慕う。万葉集10「わがせこに―・ひをれば」
うら‐こうさく【裏工作】
ある目的を達成するために、ひそかに働きかけを行うこと。裏面工作。
うら‐ごえ【裏声】‥ゴヱ
自然の発声では出せない高音の、技巧的な発声。→ファルセット
うら‐ごお・し【心恋ほし】‥ゴホシ
〔形シク〕
「うらごいし」の古形。古事記下「其しが離あれば―・しけむ」
うら‐ごけ【末殺・梢殺】
樹幹の太さが梢こずえの方に行くに従って急に細くなること。
うら‐ごこう【裏後光】‥クワウ
日の出・日没時に見られる放射状の後光3が、太陽の反対側の1点に収束するように見える現象。
うら‐こし【浦越し】
①浦を越して渡ること。
②風が海から陸に吹きあげること。
うら‐ごし【裏腰】
袴の腰板の裏のこと。また、そこにつける布。
うら‐ごし【裏漉し】
餡あんなどを漉すのに用いる、曲物まげものに布・金網などを張った篩ふるい状の器。また、それを使って漉すこと。
うら‐ごと【占事・卜事】
うらないごと。うらない。神代紀下「太占ふとまにの―」
うら‐ことば【裏言葉】
表面と異なる意義を裏にもつ言葉。隠語の類。国曲集「猿猴といふは盗の―」(露川)
うら‐ざいしき【裏彩色】
東洋絵画の彩色法で、表面の線描を生かしあるいは彩色の効果を増すために絵絹えぎぬの裏側から顔料を塗ること。裏具うらぐ。
うら‐さく【裏作】
主な耕作(表作)をし、その収穫後に、次の作付けまでの期間を利用して、他の作物を栽培すること。例えば水稲の後に大麦を作る時、水稲を表作、大麦を裏作という。→二毛作
うら‐ざし【裏差・裏挿】
脇差の鞘の差し裏に穴を作ってさしておく小柄こづか。副子そえこ。
うら‐さだめ【占定め】
うらなって物事を決定すること。
うら‐ざと【浦里】
海岸近くにある村里。漁村。
うらざと‐ときじろう【浦里時次郎】‥ラウ
①新内「明烏夢泡雪あけがらすゆめのあわゆき」の両主人公、吉原の山名屋の遊女浦里と春日屋時次郎。
②浦里と時次郎の情話に取材した戯曲・三味線音楽などの通称。常磐津「明烏夢泡雪」、清元「明烏花濡衣」、義太夫「明烏雪の曙」など。明烏。
うら‐さびし・い【心淋しい】
〔形〕[文]うらさび・し(シク)
心さびしい。何となくさびしい。古今和歌集哀傷「君まさで煙たえにししほがまの―・しくも見えわたるかな」
うら‐さび・れる【心寂れる】
〔自下一〕
なんとなく寂しい様子である。どこか活気がなく衰えている。「―・れた路地」
うら‐さ・ぶ【心荒ぶ】
〔自上二〕
心が楽しまない。荒涼とした気分でいる。万葉集19「愛はしきよし君はこの頃―・びて嘆かひ坐います」
うら‐さん【占算】
算木さんぎを用いてする占い。狂言、横座「―をおかすれば」
うら‐ざん【裏桟】
天井板などの裏面に取りつけた桟。
うら‐じ【浦路】‥ヂ
浦べのみち。海べに沿った道。千載和歌集旅「旅ねする須磨の―のさよ千鳥」
うら‐じ【裏地】‥ヂ
衣服の裏に用いるきれ。
ウラジーミル【Vladimir】
(1世)聖ウラジーミルまたは大ウラジーミル。キエフ大公。ビザンチン帝国の皇女アンナと結婚すると同時に洗礼を受け、ギリシア正教をロシアに導入。(956頃〜1015)
ウラジーミル‐の‐せいぼ【ウラジーミルの聖母】
慈愛の聖母が幼児イエスを抱く聖母子像イコン。12世紀にロシア西部のウラジーミルに伝来し、ロシアで最も尊ばれた。
ウラジヴォストーク【Vladivostok・浦塩斯徳】
ロシア極東部、プリモルスキー地方の首都。日本海に臨む商港・漁港・軍港。1860年海軍基地として開港。シベリアの門戸であるが、冬季結氷する。シベリア鉄道の終点。人口58万7千(2004)。浦塩。ウラジオストック。
うら‐しお【浦潮】‥シホ
海べに満ち干する潮。万葉集15「―満ち来くいまだ飽かなくに」
ウラジオストック【Vladivostok・浦塩斯徳】
⇒ウラジヴォストーク
うらしま【浦島】
①浦島太郎のこと。「今―」→浦島の子。
②浦島太郎を祀った古祠、宇良神社のある地の古称。(現、京都府与謝郡伊根町本庄宇治)
③歌舞伎舞踊。長唄。本名題「拙筆力七以呂波にじりがきななついろは」。七変化の一つ。1828年(文政11)2世瀬川如皐作詞。10世杵屋六左衛門添削作曲。浦島が竜宮から帰り乙姫を懐かしむ振り。玉手箱をあけると老人になる。
⇒うらしま‐そう【浦島草】
⇒うらしま‐たろう【浦島太郎】
⇒うらしま‐の‐こ【浦島の子】
うら‐じまい【浦仕舞】‥ジマヒ
江戸時代、船が海難にあった場合の跡始末。
うらしま‐そう【浦島草】‥サウ
サトイモ科の多年草。山林の陰湿地に生え、大きな球茎を持つ。葉柄は多肉で高さ40〜50センチメートル、暗緑色で紫褐色の斑点がある。5月頃開花。花穂の先端は黒紫色で鞭状となって垂れ下がる。これを浦島太郎の釣糸に見立てての名。秋、赤色の果実が多数、肉穂状に熟す。有毒。
うらしまそう
⇒うらしま【浦島】
うらしま‐たろう【浦島太郎】‥ラウ
①(→)「浦島の子」に同じ。
②浦島伝説を題材とした御伽草子の名。
→文献資料[浦島太郎]
⇒うらしま【浦島】
うらしま‐つつじ【裏縞躑躅】
ツツジ科の小形の落葉低木。中・北日本の高山帯に生える。葉は倒卵形で鈍い鋸歯があり、深緑色。葉裏は白く葉脈が目立つ。6月頃、黄白色壺状の花を開き、紫黒色の球果を結ぶ。美しく紅葉。クマコケモモ。
うらしま‐の‐こ【浦島の子】
浦島太郎のこと。雄略紀・丹後風土記・万葉集・浦島子伝などに見える伝説的人物で、丹後水の江の浦島の子または与謝郡筒川の島の子という漁夫。亀に伴われて竜宮で3年の月日を栄華の中に暮らし、別れに臨んで乙姫(亀姫)から玉手箱をもらい、帰郷の後、戒を破って開くと、立ち上る白煙とともに老翁になったという。神婚説話。海幸山幸神話と同型の典型的な仙郷滞留説話。島の子。島子。
⇒うらしま【浦島】
ウラジミルツォフ【Boris Yakovlevich Vladimirtsov】
ロシア(ソ連)の東洋語学・モンゴル学者。モンゴルの言語・歴史の研究に貢献。著「蒙古社会制度史」など。(1884〜1931)
うら‐じゃく【裏尺】
(→)裏曲うらがねに同じ。
うら‐じゃくや【裏借屋】
表通りから引っこんだ、裏にある粗末な借家。梅暦「心解けあふ―も、住めば都にまさるらん」
うら‐じょうめん【裏正面】‥ジヤウ‥
相撲で、土俵正面(北側)の反対側(南側)。向むこう正面。→土俵場(図)
うら‐しょうもん【浦証文】
(→)浦切手に同じ。
ウラシル【uracil】
核酸を構成するピリミジン塩基の一つ。Uと略記。RNAではDNAでのチミン(T)に代わってウラシルが成分となる。→遺伝暗号(表)
うら‐じろ【裏白】
①裏・内側・底の白いこと。
㋐土蔵の開き戸の内側にある引戸。表を漆喰しつくい塗にしたもの。裏白の戸。
㋑裏の白い紺足袋。
②裏白連歌の略。
③風の名。南寄りの風。真風まじ。
④〔植〕
㋐ウラジロ科の常緑シダ。アジア各地に広く分布。日本の暖地に生える。根茎は匍匐して所々に葉を出す。葉の裏は帯白色。葉は正月の飾りに用い、また、葉柄を乾かして器具を製する。ヤマクサ。ホナガ。モロムキ。〈[季]新年〉
うらじろ
㋑カワラサイコの別称。
⇒うらじろ‐か【裏白科】
⇒うらじろ‐がし【裏白樫】
⇒うらじろ‐かんば【裏白樺】
⇒うらじろ‐きんばい【裏白金梅】
⇒うらじろ‐せいじ【裏白青磁】
⇒うらじろ‐の‐き【裏白の木・白梨樹・白綿子樹】
⇒うらじろ‐もみ【裏白樅】
⇒うらじろ‐れんが【裏白連歌】
うらじろ‐か【裏白科】‥クワ
シダ類の一科。暖帯・熱帯に多く、世界に5属160種が知られる。長い地下茎をもち、葉柄が二叉するものが多い。比較的原始的なシダとされる。コシダ・ウラジロなど。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐がし【裏白樫】
ブナ科の常緑高木。暖地に自生し、樹皮は滑らか。葉の裏は蝋状物質を分泌し白色。実(ドングリ)は大形。材は堅く、器材用。古くは槍の柄とした。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐かんば【裏白樺】
カバノキ科の落葉高木。高さ約15メートル。深山に生え、皮に香気がある。葉は楕円形、縁辺に二重鋸歯があり、裏面の脈上に白毛を密生。4〜5月頃、葉腋に淡黄褐色の単性の穂状花を垂れ、円筒形の果穂を結ぶ。薪炭材とする。ネコシデ。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐きんばい【裏白金梅】
バラ科の多年草。高山帯に生える。茎の高さ約10センチメートル。葉は三出複葉、裏面に白色の綿毛を密生。8月に花茎を出し、黄色5弁の小花をつける。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐せいじ【裏白青磁】
青磁釉ゆうが器物の表面にだけ施され、高台裏が白釉である青磁。中国の景徳鎮民窯みんようで明末清初に焼かれた。裏白うちしろ。裏白手うちしろで。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐の‐き【裏白の木・白梨樹・白綿子樹】
バラ科の落葉高木。山地に自生し、高さ約12メートル、周囲1.5メートルに達する。樹皮は光沢があり、葉は広卵形で鋸歯があり、裏面に白毛を密生。春、白色の花が群がり開き、果実は赤い。材は堅く、器具製造用。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐もみ【裏白樅】
マツ科の常緑高木。本州中部の亜高山針葉樹林のやや下部に生え、高さ40メートル以上に達する。灰白色の樹皮は割れてはげ落ちる。先端の丸い線形の葉を密生し、シラビソによく似る。葉の裏が白色を帯びる。雌雄同株。長さ10センチメートルもの美しい紫色の楕円体の球果が上向きに直立する。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐れんが【裏白連歌】
連歌を懐紙の表にだけ書いて裏には書かない法式。正月、北野天満宮で行われた。
⇒うら‐じろ【裏白】
うら‐す【浦洲】
浦辺にある洲。古事記上「わが心―の鳥ぞ」
うら‐せど【裏背戸】
裏口。せど。
うら‐せんけ【裏千家】
(本家裏の隠居屋敷を継承したのでいう)千利休を始祖とする茶道千家流の一派で、千宗旦の第4子仙叟千宗室の家系。うらりゅう。↔表千家
うらそえ【浦添】‥ソヘ
沖縄本島南西部の市。那覇市の北に隣接。12〜14世紀、琉球国の王都。人口10万6千。
うら‐だな【裏店】
裏通りに建てた家。うらや。↔表店。
⇒うらだな‐がり【裏店借り】
⇒うらだな‐ずまい【裏店住い】
うらだな‐がり【裏店借り】
裏店を借りて住むこと。貧乏な生活。また、その人。うらだなずまい。
⇒うら‐だな【裏店】
うらだな‐ずまい【裏店住い】‥ズマヒ
(→)「裏店借り」に同じ。
⇒うら‐だな【裏店】
うら‐ちどり【浦千鳥】
浦のほとりにいる千鳥。
うら‐ちょうぼ【裏帳簿】‥チヤウ‥
公式な会計帳簿とは別に、隠しておく出納内容を記した帳簿。
うら‐つけ【裏付】
①裏をつけること。
②裏付草履の略。通言総籬つうげんそうまがき「段々ばしごの小引き出しから―を出し」
⇒うらつけ‐ぞうり【裏付草履】
うら‐づけ【裏付け】
①保証。室町時代、割符さいふの支払人が支払いの証として割符に裏判をしたことからいう。「資金の―を欠く」
②証拠。証明。「―をとる」
うらつけ‐ぞうり【裏付草履】‥ザウ‥
裏をつけ重ねて厚くした草履。うらつけ。
⇒うら‐つけ【裏付】
うら‐づ・ける【裏付ける】
〔他下一〕[文]うらづ・く(下二)
①裏をつける。裏打ちする。
②裏付けをする。確実にする。証拠立てる。「犯行を―・ける物証」
うら‐づたい【浦伝い】‥ヅタヒ
海べをつたい歩くこと。浜づたい。源氏物語須磨「―に逍遥しつつ」
うら‐づた・う【浦伝ふ】‥ヅタフ
〔自四〕
浦から浦へと伝って行く。千載和歌集旅「―・ふ磯のとま屋のかぢ枕」
うらづま‐もよう【裏褄模様】‥ヤウ
江戸褄模様が表裾になく、裏八掛うらはっかけの両褄にのみついているもの。
うら‐て【占手】
①相撲の最手脇ほてわき、今の関脇。古今著聞集10「相撲は最手、―、或は左、或は右」
②歌合の第1番の組合せ。寛平菊合「左方―の菊は」
③うらないの結果。謡曲、烏帽子折「さて松明たいまつの―はいかに」
うら‐て【浦手】
浦の方。浄瑠璃、浦島年代記「―の網子数十人」
うら‐て【裏手】
裏にあたる方。背後。「工場の―」
うら‐てがた【浦手形】
(→)浦切手に同じ。
うら‐と・う【占問ふ】‥トフ
〔自四〕
占いをして吉凶をたずねる。万葉集16「卜部をも八十やその衢ちまたも―・へど」
うら‐ど・う【心問ふ・裏問ふ】‥ドフ
〔自四〕
心中をさぐり尋ねる。かまをかける。浄瑠璃、女殺油地獄「余所の方から―・ひける」
うらとう‐はし【占問橋】‥トフ‥
橋占はしうらをする橋。夫木和歌抄2「思ひかね―よまさしかれ」
うら‐とお・し【浦遠し】‥トホシ
〔形ク〕
浦が遠く長く続いている。続拾遺和歌集春「―・きなにはの春の夕なぎに」
うら‐どおし【裏通し】‥ドホシ
裏通りの近道を行くこと。歌舞伎、勧善懲悪覗機関「後を付け、場所を見定め―に先へ駈け抜け」
うら‐どおり【裏通り】‥ドホリ
裏の方のとおり。うらみち。
うら‐と・く【心解く】
〔自下二〕
うちとける。後撰和歌集春「春日さす藤のうらばの―・けて君し思はばわれも頼まむ」
うら‐どし【裏年】
果実などの出来がよくない年。ふなり年。↔生年なりどし。→隔年結実
うら‐どり【裏撮り】
通常の撮影とは逆に、フィルム・乾板の支持体側から露光すること。コロタイプ版・グラビア版用の原板を作る際などに行う。
うら‐とりひき【裏取引】
隠れて行う不正な取引。闇取引。
うら‐ない【占い・卜】‥ナヒ
うらなうこと。占象うらかたによって神意を問い、未来の吉凶を判断・予想すること。また、それを業とする人。卜占ぼくせん。愚管抄6「―にも宿曜すくようにもめでたく叶ひたり」。夏目漱石、それから「さうかと思ふと易断うらないに非常な興味を有つてゐる」
⇒うらない‐さん【占い算】
⇒うらない‐し【占い師】
うらない‐さん【占い算】‥ナヒ‥
占い。また、占いをする人。うらやさん。狂言、居杭「―、占ひの御用、しかも上手なり」
⇒うら‐ない【占い・卜】
うらない‐し【占い師】‥ナヒ‥
うらないを業とする人。はっけみ。
⇒うら‐ない【占い・卜】
うら‐な・う【占う】‥ナフ
〔他五〕
(ナウは「する」の意)占象うらかたによって神意を問い、事の吉凶を考え定める。物に現れたきざしによって将来の成り行きや吉凶などを判断する。万葉集11「玉桙たまほこの道往占みちゆきうらに―・へば」。「運勢を―・う」
うら‐ながや【裏長屋】
棟割むねわり長屋の裏通りに面した側。また、裏通りに建っている長屋。
うら‐なぎ【浦凪・浦和ぎ】
浦の波がないで静かなこと。万代和歌集雑「―に釣りの緒たれてくるわれぞ」
うら‐な・く【心泣く・裏嘆く】
〔自下二〕
心の中で自然に泣けてくる。万葉集1「ぬえこ鳥―・けをれば」
うら‐なさけ【心情】
表にあらわさない愛情。曾我物語4「偽りを頼み顔なる―向ひていふもさすがなり」
うら‐なし【裏無し】
裏のないもの。特に、裏をつけない緒太おぶと草履。〈日葡辞書〉
うら‐な・し【心無し】
〔形ク〕
①包み隠すことがない。へだてがない。源氏物語紅葉賀「例の人のやうに恨みの給はば、われも―・くうち語りて」
②特別の考えもない。無心である。伊勢物語「初草のなど珍しき言の葉ぞ―・く物を思ひけるかな」
うら‐なじみ【裏馴染】
遊里で、2度目を「裏」、3度目からを「馴染」というが、2度目で早くも馴染のごとく情意投合し、祝儀の馴染金を出すこと。
うら‐なみ【浦波】
浦に立つ波。万葉集6「朝風に―さわき」
うら‐なり【末生り・末成り】
①瓜などの蔓つるの末に実がなること。また、その実。小振りで、味も落ちる。↔本生もとなり。
②顔色の青白い元気のない人をたとえていう。
③末の方の子。誹風柳多留55「―の子をば転がし育てなり」
⇒うらなり‐の‐ひょうたん【末生りの瓢箪】
うら‐なり【浦鳴り】
渚なぎさに打ち寄せる波の音。
うらなり‐の‐ひょうたん【末生りの瓢箪】‥ヘウ‥
顔色が青白く、弱々しい人のたとえ。
⇒うら‐なり【末生り・末成り】
ウラニウム【uranium】
(→)ウランに同じ。
⇒うらしま【浦島】
うらしま‐たろう【浦島太郎】‥ラウ
①(→)「浦島の子」に同じ。
②浦島伝説を題材とした御伽草子の名。
→文献資料[浦島太郎]
⇒うらしま【浦島】
うらしま‐つつじ【裏縞躑躅】
ツツジ科の小形の落葉低木。中・北日本の高山帯に生える。葉は倒卵形で鈍い鋸歯があり、深緑色。葉裏は白く葉脈が目立つ。6月頃、黄白色壺状の花を開き、紫黒色の球果を結ぶ。美しく紅葉。クマコケモモ。
うらしま‐の‐こ【浦島の子】
浦島太郎のこと。雄略紀・丹後風土記・万葉集・浦島子伝などに見える伝説的人物で、丹後水の江の浦島の子または与謝郡筒川の島の子という漁夫。亀に伴われて竜宮で3年の月日を栄華の中に暮らし、別れに臨んで乙姫(亀姫)から玉手箱をもらい、帰郷の後、戒を破って開くと、立ち上る白煙とともに老翁になったという。神婚説話。海幸山幸神話と同型の典型的な仙郷滞留説話。島の子。島子。
⇒うらしま【浦島】
ウラジミルツォフ【Boris Yakovlevich Vladimirtsov】
ロシア(ソ連)の東洋語学・モンゴル学者。モンゴルの言語・歴史の研究に貢献。著「蒙古社会制度史」など。(1884〜1931)
うら‐じゃく【裏尺】
(→)裏曲うらがねに同じ。
うら‐じゃくや【裏借屋】
表通りから引っこんだ、裏にある粗末な借家。梅暦「心解けあふ―も、住めば都にまさるらん」
うら‐じょうめん【裏正面】‥ジヤウ‥
相撲で、土俵正面(北側)の反対側(南側)。向むこう正面。→土俵場(図)
うら‐しょうもん【浦証文】
(→)浦切手に同じ。
ウラシル【uracil】
核酸を構成するピリミジン塩基の一つ。Uと略記。RNAではDNAでのチミン(T)に代わってウラシルが成分となる。→遺伝暗号(表)
うら‐じろ【裏白】
①裏・内側・底の白いこと。
㋐土蔵の開き戸の内側にある引戸。表を漆喰しつくい塗にしたもの。裏白の戸。
㋑裏の白い紺足袋。
②裏白連歌の略。
③風の名。南寄りの風。真風まじ。
④〔植〕
㋐ウラジロ科の常緑シダ。アジア各地に広く分布。日本の暖地に生える。根茎は匍匐して所々に葉を出す。葉の裏は帯白色。葉は正月の飾りに用い、また、葉柄を乾かして器具を製する。ヤマクサ。ホナガ。モロムキ。〈[季]新年〉
うらじろ
㋑カワラサイコの別称。
⇒うらじろ‐か【裏白科】
⇒うらじろ‐がし【裏白樫】
⇒うらじろ‐かんば【裏白樺】
⇒うらじろ‐きんばい【裏白金梅】
⇒うらじろ‐せいじ【裏白青磁】
⇒うらじろ‐の‐き【裏白の木・白梨樹・白綿子樹】
⇒うらじろ‐もみ【裏白樅】
⇒うらじろ‐れんが【裏白連歌】
うらじろ‐か【裏白科】‥クワ
シダ類の一科。暖帯・熱帯に多く、世界に5属160種が知られる。長い地下茎をもち、葉柄が二叉するものが多い。比較的原始的なシダとされる。コシダ・ウラジロなど。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐がし【裏白樫】
ブナ科の常緑高木。暖地に自生し、樹皮は滑らか。葉の裏は蝋状物質を分泌し白色。実(ドングリ)は大形。材は堅く、器材用。古くは槍の柄とした。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐かんば【裏白樺】
カバノキ科の落葉高木。高さ約15メートル。深山に生え、皮に香気がある。葉は楕円形、縁辺に二重鋸歯があり、裏面の脈上に白毛を密生。4〜5月頃、葉腋に淡黄褐色の単性の穂状花を垂れ、円筒形の果穂を結ぶ。薪炭材とする。ネコシデ。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐きんばい【裏白金梅】
バラ科の多年草。高山帯に生える。茎の高さ約10センチメートル。葉は三出複葉、裏面に白色の綿毛を密生。8月に花茎を出し、黄色5弁の小花をつける。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐せいじ【裏白青磁】
青磁釉ゆうが器物の表面にだけ施され、高台裏が白釉である青磁。中国の景徳鎮民窯みんようで明末清初に焼かれた。裏白うちしろ。裏白手うちしろで。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐の‐き【裏白の木・白梨樹・白綿子樹】
バラ科の落葉高木。山地に自生し、高さ約12メートル、周囲1.5メートルに達する。樹皮は光沢があり、葉は広卵形で鋸歯があり、裏面に白毛を密生。春、白色の花が群がり開き、果実は赤い。材は堅く、器具製造用。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐もみ【裏白樅】
マツ科の常緑高木。本州中部の亜高山針葉樹林のやや下部に生え、高さ40メートル以上に達する。灰白色の樹皮は割れてはげ落ちる。先端の丸い線形の葉を密生し、シラビソによく似る。葉の裏が白色を帯びる。雌雄同株。長さ10センチメートルもの美しい紫色の楕円体の球果が上向きに直立する。
⇒うら‐じろ【裏白】
うらじろ‐れんが【裏白連歌】
連歌を懐紙の表にだけ書いて裏には書かない法式。正月、北野天満宮で行われた。
⇒うら‐じろ【裏白】
うら‐す【浦洲】
浦辺にある洲。古事記上「わが心―の鳥ぞ」
うら‐せど【裏背戸】
裏口。せど。
うら‐せんけ【裏千家】
(本家裏の隠居屋敷を継承したのでいう)千利休を始祖とする茶道千家流の一派で、千宗旦の第4子仙叟千宗室の家系。うらりゅう。↔表千家
うらそえ【浦添】‥ソヘ
沖縄本島南西部の市。那覇市の北に隣接。12〜14世紀、琉球国の王都。人口10万6千。
うら‐だな【裏店】
裏通りに建てた家。うらや。↔表店。
⇒うらだな‐がり【裏店借り】
⇒うらだな‐ずまい【裏店住い】
うらだな‐がり【裏店借り】
裏店を借りて住むこと。貧乏な生活。また、その人。うらだなずまい。
⇒うら‐だな【裏店】
うらだな‐ずまい【裏店住い】‥ズマヒ
(→)「裏店借り」に同じ。
⇒うら‐だな【裏店】
うら‐ちどり【浦千鳥】
浦のほとりにいる千鳥。
うら‐ちょうぼ【裏帳簿】‥チヤウ‥
公式な会計帳簿とは別に、隠しておく出納内容を記した帳簿。
うら‐つけ【裏付】
①裏をつけること。
②裏付草履の略。通言総籬つうげんそうまがき「段々ばしごの小引き出しから―を出し」
⇒うらつけ‐ぞうり【裏付草履】
うら‐づけ【裏付け】
①保証。室町時代、割符さいふの支払人が支払いの証として割符に裏判をしたことからいう。「資金の―を欠く」
②証拠。証明。「―をとる」
うらつけ‐ぞうり【裏付草履】‥ザウ‥
裏をつけ重ねて厚くした草履。うらつけ。
⇒うら‐つけ【裏付】
うら‐づ・ける【裏付ける】
〔他下一〕[文]うらづ・く(下二)
①裏をつける。裏打ちする。
②裏付けをする。確実にする。証拠立てる。「犯行を―・ける物証」
うら‐づたい【浦伝い】‥ヅタヒ
海べをつたい歩くこと。浜づたい。源氏物語須磨「―に逍遥しつつ」
うら‐づた・う【浦伝ふ】‥ヅタフ
〔自四〕
浦から浦へと伝って行く。千載和歌集旅「―・ふ磯のとま屋のかぢ枕」
うらづま‐もよう【裏褄模様】‥ヤウ
江戸褄模様が表裾になく、裏八掛うらはっかけの両褄にのみついているもの。
うら‐て【占手】
①相撲の最手脇ほてわき、今の関脇。古今著聞集10「相撲は最手、―、或は左、或は右」
②歌合の第1番の組合せ。寛平菊合「左方―の菊は」
③うらないの結果。謡曲、烏帽子折「さて松明たいまつの―はいかに」
うら‐て【浦手】
浦の方。浄瑠璃、浦島年代記「―の網子数十人」
うら‐て【裏手】
裏にあたる方。背後。「工場の―」
うら‐てがた【浦手形】
(→)浦切手に同じ。
うら‐と・う【占問ふ】‥トフ
〔自四〕
占いをして吉凶をたずねる。万葉集16「卜部をも八十やその衢ちまたも―・へど」
うら‐ど・う【心問ふ・裏問ふ】‥ドフ
〔自四〕
心中をさぐり尋ねる。かまをかける。浄瑠璃、女殺油地獄「余所の方から―・ひける」
うらとう‐はし【占問橋】‥トフ‥
橋占はしうらをする橋。夫木和歌抄2「思ひかね―よまさしかれ」
うら‐とお・し【浦遠し】‥トホシ
〔形ク〕
浦が遠く長く続いている。続拾遺和歌集春「―・きなにはの春の夕なぎに」
うら‐どおし【裏通し】‥ドホシ
裏通りの近道を行くこと。歌舞伎、勧善懲悪覗機関「後を付け、場所を見定め―に先へ駈け抜け」
うら‐どおり【裏通り】‥ドホリ
裏の方のとおり。うらみち。
うら‐と・く【心解く】
〔自下二〕
うちとける。後撰和歌集春「春日さす藤のうらばの―・けて君し思はばわれも頼まむ」
うら‐どし【裏年】
果実などの出来がよくない年。ふなり年。↔生年なりどし。→隔年結実
うら‐どり【裏撮り】
通常の撮影とは逆に、フィルム・乾板の支持体側から露光すること。コロタイプ版・グラビア版用の原板を作る際などに行う。
うら‐とりひき【裏取引】
隠れて行う不正な取引。闇取引。
うら‐ない【占い・卜】‥ナヒ
うらなうこと。占象うらかたによって神意を問い、未来の吉凶を判断・予想すること。また、それを業とする人。卜占ぼくせん。愚管抄6「―にも宿曜すくようにもめでたく叶ひたり」。夏目漱石、それから「さうかと思ふと易断うらないに非常な興味を有つてゐる」
⇒うらない‐さん【占い算】
⇒うらない‐し【占い師】
うらない‐さん【占い算】‥ナヒ‥
占い。また、占いをする人。うらやさん。狂言、居杭「―、占ひの御用、しかも上手なり」
⇒うら‐ない【占い・卜】
うらない‐し【占い師】‥ナヒ‥
うらないを業とする人。はっけみ。
⇒うら‐ない【占い・卜】
うら‐な・う【占う】‥ナフ
〔他五〕
(ナウは「する」の意)占象うらかたによって神意を問い、事の吉凶を考え定める。物に現れたきざしによって将来の成り行きや吉凶などを判断する。万葉集11「玉桙たまほこの道往占みちゆきうらに―・へば」。「運勢を―・う」
うら‐ながや【裏長屋】
棟割むねわり長屋の裏通りに面した側。また、裏通りに建っている長屋。
うら‐なぎ【浦凪・浦和ぎ】
浦の波がないで静かなこと。万代和歌集雑「―に釣りの緒たれてくるわれぞ」
うら‐な・く【心泣く・裏嘆く】
〔自下二〕
心の中で自然に泣けてくる。万葉集1「ぬえこ鳥―・けをれば」
うら‐なさけ【心情】
表にあらわさない愛情。曾我物語4「偽りを頼み顔なる―向ひていふもさすがなり」
うら‐なし【裏無し】
裏のないもの。特に、裏をつけない緒太おぶと草履。〈日葡辞書〉
うら‐な・し【心無し】
〔形ク〕
①包み隠すことがない。へだてがない。源氏物語紅葉賀「例の人のやうに恨みの給はば、われも―・くうち語りて」
②特別の考えもない。無心である。伊勢物語「初草のなど珍しき言の葉ぞ―・く物を思ひけるかな」
うら‐なじみ【裏馴染】
遊里で、2度目を「裏」、3度目からを「馴染」というが、2度目で早くも馴染のごとく情意投合し、祝儀の馴染金を出すこと。
うら‐なみ【浦波】
浦に立つ波。万葉集6「朝風に―さわき」
うら‐なり【末生り・末成り】
①瓜などの蔓つるの末に実がなること。また、その実。小振りで、味も落ちる。↔本生もとなり。
②顔色の青白い元気のない人をたとえていう。
③末の方の子。誹風柳多留55「―の子をば転がし育てなり」
⇒うらなり‐の‐ひょうたん【末生りの瓢箪】
うら‐なり【浦鳴り】
渚なぎさに打ち寄せる波の音。
うらなり‐の‐ひょうたん【末生りの瓢箪】‥ヘウ‥
顔色が青白く、弱々しい人のたとえ。
⇒うら‐なり【末生り・末成り】
ウラニウム【uranium】
(→)ウランに同じ。
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