たお・す【倒す】 （動五） (１)立っているものを横にする。「木を―・す」 (２)相手を負かす。「横綱を―・す」 (３)国家・政府を崩壊させる。「幕府を―・す」

たお・れる【倒れる】 （動下一） (１)立っている状態が保てなくなって横になる。「柱が―・れる」 (２)病気になって臥す。「過労で―・れる」 (３)国家・政府などがくつがえる。「独裁政権が―・れる」 (４)倒産する。

とうえい【倒影】 逆さに映った影。倒景。「富士の―」

とうかい【倒壊】 建物などが倒れてこわれること。「―家屋」

とうかく【倒閣】 内閣を倒すこと。

とうく【倒句】 語順を逆にすること。

とうご【倒語】 もとの語の音節の順序を逆にした語。隠語に多い。「場所」を「しょば」，「これ」を「れこ」とするなど。

とうさく【倒錯】 (１)逆になること。 (２)社会的規範から外れた行動や嗜好を示すこと。味覚倒錯・性的倒錯など。「―した欲望」

とうさん【倒産】 経営が破綻して会社がつぶれること。

とうじょ【倒叙】 時間的な流れを逆にさかのぼって叙述すること。

とうち【倒置】 逆さまにおくこと。

とうちほう【倒置法】 普通の語順と逆にして修辞上の効果をあげる表現方法。「出た，出た，月が」の類。

とうばく【倒幕】 幕府を倒すこと。

とうふく【倒伏】 稲などが倒れること。

とうぼく【倒木】 倒れている木。

とうらんけい【倒卵形】 植物の葉などで，卵のとがった方を下にしたような形。

とうりつ【倒立】 逆立ちすること。

とうりつふりこ【倒立振り子】 おもりが支点の鉛直上方にあるような振り子。固有周期を長くするように作って，地震計などに利用する。

【倒】 〔画　数〕10画　− 常用漢字 〔区 点〕3761〔ＪＩＳ〕455D〔シフトJIS〕937C 〔音 訓〕トウ・たおす・たおれる 〔熟語一覧〕 →圧倒（あっとう） →行き倒れ（いきだおれ） →医者倒し（いしゃだおし） →一辺倒（いっぺんとう） →拝み倒す（おがみたおす） →押し倒す（おしたおす） →御為倒し（おためごかし） →掛け倒れ（かけだおれ） →貸し倒れ（かしだおれ） →貸倒引当金（かしだおれひきあてきん） →官倒（かんとう） →看板倒れ（かんばんだおれ） →冠履顛倒（かんりてんとう） →着倒れ（きだおれ） →驚倒（きょうとう） →食い倒れ（くいだおれ） →黒字倒産（くろじとうさん） →傾倒（けいとう） →蹴倒す（けたおす） →昏倒（こんとう） →最長不倒距離（さいちょうふとうきょり） →三点倒立（さんてんとうりつ） →色情倒錯（しきじょうとうさく） →七転八倒・七顛八倒（しちてんばっとう） →しち面倒（しちめんどう） →しち面倒臭い（しちめんどうくさい） →七転八倒・七顛八倒（しってんばっとう） →主客転倒（しゅかくてんとう） →将棋倒し（しょうぎだおし） →性的倒錯（せいてきとうさく） →性倒錯（せいとうさく） →絶倒（ぜっとう） →卒倒（そっとう） →倒す（たおす） →倒れる（たおれる） →打倒（だとう） →突き倒す（つきたおす） →転倒・顛倒（てんとう） →転倒温度計（てんとうおんどけい） →倒影（とうえい） →倒壊（とうかい） →倒閣（とうかく） →倒句（とうく） →倒語（とうご） →倒錯（とうさく） →倒産（とうさん） →倒叙（とうじょ） →倒置（とうち） →倒置法（とうちほう） →倒幕（とうばく） →倒伏（とうふく） →倒木（とうぼく） →倒卵形（とうらんけい） →倒立（とうりつ） →倒立振り子（とうりつふりこ） →ドミノ倒し（ドミノたおし） →共倒れ（ともだおれ） →薙ぎ倒す（なぎたおす） →罵倒（ばとう） →張り倒す（はりたおす） →屏風倒し（びょうぶだおし） →風倒木（ふうとうぼく） →不倒翁（ふとうおう） →踏み倒す（ふみたおす） →棒倒し（ぼうたおし） →抱腹絶倒・捧腹絶倒（ほうふくぜっとう） →本末転倒（ほんまつてんとう） →前倒し（まえだおし） →見掛け倒し（みかけだおし） →水谷不倒（みずたにふとう） →面倒（めんどう） →面倒臭い（めんどうくさい） →面倒見（めんどうみ） →面倒臭い（めんどくさい） →行き倒れ（ゆきだおれ） →横倒し（よこだおし） →労務倒産（ろうむとうさん）