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こか・す【転かす・倒かす】🔗🔉

こか・す転かす・倒かす】 〔他五〕 ①たおす。ころばす。浄瑠璃、堀川波鼓「行灯を踏み―・し」 ②他の場所にうつす。かくす。浄瑠璃、神霊矢口渡「玉はどつちへ―・しおつた」 ③だます。ごまかして自分のものにする。くすねる。浄瑠璃、心中万年草「二十八貫目拾うた。恵比寿・大黒が乗り移つた作右衛門を、―・さうや。おいてくれ」 ④動詞の連用形に付いて、その意を強調する。さんざんに…する。すっかり…する。「叱り―・す」「売り―・す」

こ・く【転く・倒く】🔗🔉

こ・く転く・倒く】 〔自下二〕 ⇒こける(下一)

こ・ける【転ける・倒ける】🔗🔉

こ・ける転ける・倒ける】 〔自下一〕[文]こ・く(下二) ①たおれる。ころぶ。滑稽本、妙竹林話七偏人「―・けつまろびつ四五丁程走り」 ②すべり落ちる。ころげ落ちる。誹風柳多留8「ひとりでに羽織の―・けるひんのよさ」 ③なびいて恋いしたうようになる。色道大鏡「こくる、これも惚るる心なり」 ④芝居や映画が当たらなくて客の入りが悪い。

さか【逆・倒】🔗🔉

さか逆・倒】 さかさま。ぎゃく。多く複合語に用いる。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「―に立つて」。「―子」「―恨み」

さか‐ぎ【逆木・倒木】🔗🔉

さか‐ぎ逆木・倒木】 木目もくめを逆に用いた材。 ⇒さかぎ‐ばしら【逆木柱】

さか‐ごと【逆言・倒言】🔗🔉

さか‐ごと逆言・倒言(→)「さかさことば」に同じ。

さか‐さま【逆さま・倒・逆様】🔗🔉

さか‐さま逆さま・倒・逆様】 ①上下の向きが反対であること。物事の本来の順序や位置が逆になっていること。ぎゃく。さかしま。さかさ。源氏物語須磨「天の下を―になしても」。「―に落ちる」 ②道理に反すること。大鏡師輔「いみじからむ―の罪ありとも」 ⇒さかさま‐ごと【逆さま言】 ⇒さかさま‐ごと【逆さま事】

さか‐しま【逆しま・倒】🔗🔉

さか‐しま逆しま・倒(→)「さかさま」に同じ。類聚名義抄「倒、サカサマ、サカシマ」

たお・す【倒す】タフス🔗🔉

たお・す倒すタフス 〔他五〕 ①立っているものを横にする。ころばす。ころげさせる。西大寺本最勝王経平安初期点「猛き風の大きなる樹を吹き倒タフスが如くして」。法華経天喜頃点「狗の両の足を捉り、撲タフシて声を失はなたしむ」。平家物語1「御前に候ひける瓶子を狩衣の袖にかけて、引き―・されたりけるを」。平家物語12「したたかなる者五六人おろし合せてからめむとするに、取りつけば投げ―・され、起き上れば蹴―・さる」。「後ろから突いて―・す」「棒を―・す」 ②(「斃す」「殪す」とも書く)殺す。祝詞、大祓詞「畜けもの―・し」 ③くつがえす。滅ぼす。日葡辞書「ネイジン(佞人)ハヒトヲイイタヲス」。「政府を―・す」 ④負かす。「強敵を―・す」 ⑤他人に金銭を借りたまま返さないで損をかける。洒落本、煙華漫筆「あてもなき借銭をして、人を―・す理眼前なり」。「借金を踏み―・す」

たお・る【倒る・斃る】タフル🔗🔉

たお・る倒る・斃るタフル 〔自下二〕 ⇒たおれる(下一)

たおれ【倒れ】タフレ🔗🔉

たおれ倒れタフレ ①たおれること。「孔子くじの―」 ②貸した金などが取り戻せないこと。損失。損害。東海道中膝栗毛5「もしあがらぬとあなたのお―ぢやが、ようござりますか」 ③(接尾語的に用い、ダオレと濁る) ㋐あることにぜいたくをして身上をつぶすこと。「着―」「食い―」 ㋑それだけに終わって実効のないこと。「看板―」「計画―」 ⇒たおれ‐じに【倒れ死に】 ⇒たおれ‐もの【倒れ者】

たおれ‐かか・る【倒れ掛かる】タフレ‥🔗🔉

たおれ‐かか・る倒れ掛かるタフレ‥ 〔自五〕 倒れてもたれかかる。また、倒れそうになる。「椅子に―・る」「嵐で―・った木」

たおれ‐じに【倒れ死に】タフレ‥🔗🔉

たおれ‐じに倒れ死にタフレ‥ 路上などに倒れて死ぬこと。ゆきだおれ。 ⇒たおれ【倒れ】 ○斃れて後已むたおれてのちやむ [礼記表記]死ぬまで努力して屈しない。 ⇒たお・れる【倒れる】 ○倒れても土を掴むたおれてもつちをつかむ 「転んでもただでは起きない」に同じ。今昔物語集28「受領は倒るる所に土をつかめとこそ云へ」→転ぶ(成句) ⇒たお・れる【倒れる】

○倒れても土を掴むたおれてもつちをつかむ🔗🔉

○倒れても土を掴むたおれてもつちをつかむ 「転んでもただでは起きない」に同じ。今昔物語集28「受領は倒るる所に土をつかめとこそ云へ」→転ぶ(成句) ⇒たお・れる【倒れる】 たおれ‐ふ・す倒れ臥すタフレ‥ 〔自五〕 たおれて横たわる。 たおれ‐もの倒れ者タフレ‥ ①ゆき倒れ。 ②破産者。都鄙問答「―の礼銀や、払ひのしかけなどの無理」 ⇒たおれ【倒れ】 たお・れる倒れるタフレル 〔自下一〕[文]たふ・る(下二) ①立っているものが横になる。ころぶ。ころげる。景行紀「時に―・れたる樹有り、長さ九百七十丈」。源氏物語「尼などの世を背きけるなども―・れまろびつつ物見に出でたるも」。源氏物語野分「六条の院には、離れたる屋ども―・れたり」。「柱が―・れる」 ②(「斃れる」とも書く)病気・災害などのために患う。また、死ぬ。倭名類聚鈔11「斃、訓多布流、死也」。拾玉集1「世をわたる我が身のさまは弱けれど―・れぬものは我が身なりけり」。「病に―・れる」「いくさに―・れる」 ③屈する。心を折る。源氏物語「あながちになどかかづらひまどはば、―・るる方に許し給ひもしつべけれど」 ④滅びる。くつがえる。天草本平家物語「新大納言立ち帰つて平氏―・れてござると申されたれば」。「幕府が―・れる」 ⑤倒産する。「不景気で会社が―・れる」 ⇒斃れて後已む ⇒倒れても土を掴む だ‐おろし駄卸】 駄荷だにのままでおろし売りにすること。 たか】 「たけ」の古形。他の語に冠して複合語としてのみ用いる。「―むら」「―垣」 たか】 ①収穫・収入・知行・生産物などの、額・数量。「石こく―」「現在―」 ②程度。最上の限度。浄瑠璃、冥途飛脚「―の知れた百姓」 ③あげくのはて。つまるところ。究極。浄瑠璃、曾根崎「死ぬるを―の死出の山」 ④あらまし。要点。おおよその事情。浄瑠璃、娥かおよ哥かるた「―をさへのみこめば」 ⑤高土間の略。 ⑥(接尾語的に)高いこと。高くなること。「中なか―」「五円―」 ⇒高が知れる ⇒高を括る たか】 ①タカ目の鳥のうち、小・中形の一群の総称。大形のものはワシという。色彩は主に暗褐色を呈する。嘴くちばしは強くて鋭く曲がり、脚には強い大きな鉤爪があって、小形の鳥獣などを襲って食う。姿に威厳があり、古来尊重され、また鷹狩に使った。なお、タカ目(旧称ワシタカ目)はタカ科・ハヤブサ科・コンドル科などを含み、世界に約290種、日本に22種が分布。古称、くち。ならしばどり。かしこどり。〈[季]冬〉。万葉集19「我が飼ふ真白斑ましらふの―」 ②能面。怪士あやかしの一種で、鷹のような目つきの、妖気のある男面。 鷹 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) ⇒鷹化して鳩となる ⇒鷹は餓えても穂はつまず ⇒鷹を合わす た‐か多寡‥クワ 多いことと少ないこと。多少。 たが】 竹を割ってたがねた輪。桶おけ・樽たるその他の器具などにはめて、外側を堅く締め固めるのに用いる。また、銅・鉄をも用いる。わ。「―をかける」「―をはめる」 ⇒箍が外れる ⇒箍が緩む ⇒箍を締める ⇒箍を外す た‐が他我】 自我に対する語。他人も自己と同様に我であるという意味で、他人の自我や意識を指す。他我をいかに認識するかは哲学上の難問の一つ。 たが多賀】 滋賀県東部、犬上いぬかみ郡にある町。多賀神社の門前町。 だ‐が 〔接続〕 (指定の助動詞「だ」に助詞「が」が付いてできた語)そうではあるが。しかし。けれども。「金も地位も得た。―心は満たされない」 ダガーdagger】 (印刷用語)参照符記号の一つ。短剣印。「†」。 たか‐あがり高上がり】 ①高い所へあがること。「ひばりの―」 ②高い地位にあがること。 ③上座にすわること。浄瑠璃、国性爺合戦「ここはあまり―、わらはそれへと立ち出づる」 ④思い上がること。四河入海「小人の禄をむさぼりて―をしてゐるを」 ⑤費用が思ったより多くかかること。 たか‐あし高足】 ①足を高く上げて歩むこと。 ②脛すねの長いこと。あしだか。 ③⇒こうそく2。 ④たかあしだ。保元物語(金刀比羅本)「花山法皇紅の袴を継ぎ延べさせ奉り、―に召され」 ⑤たけうま。 ⑥膳などの脚の高いもの。 ⑦歌舞伎の大道具で、御殿向きあるいは大茶屋場など、最も高く造った二重舞台。高さは2尺8寸。 ⇒たかあし‐がに【高足蟹】 たかあし‐がに高足蟹】 クモガニ科のカニ。十分に成長した雄が鋏脚を広げると3メートルに達し、世界最大のカニとして有名。甲は洋梨形で凹凸がある。日本近海の特産。縞蟹。 たかあしがに タカアシガニ 提供:東京動物園協会 ⇒たか‐あし【高足】 たか‐あしだ高足駄】 足駄の歯の高いもの。たかげた。 ダ‐カーポda capo イタリア】 〔音〕楽曲の冒頭に戻って反復演奏せよの意。反始記号。略号D.C. だが‐あまだが蜑】 (舟からもぐる本蜑に対し)磯近くでもぐる未熟の海人あま→磯潜もぐ たか‐あみ高網】 ①鳥網の一種。冬から春にかけて水たまりや田などの鴨・小鴨のつく所に、高さ7尺程の篠竹を立てならべ、黐もち糸を張り渡したもの。 ②巻網の一種。扇形の袋網と袖網とから成り、室鰺むろあじを捕る。 ダカールDakar】 アフリカ西部、セネガル共和国の首都。商港・軍港で、大西洋航路の寄航地。仏領時代、西アフリカ総督府の所在地。人口88万(1999)。 ダカールの港 撮影:小松義夫 たか‐アルコール多価アルコール】 1分子中に2個以上の水酸基をもつアルコール。グリセリンは3個の水酸基をもつ3価アルコールである。 たかい高井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒たかい‐きとう【高井几董】 ⇒たかい‐こうざん【高井鴻山】 ⇒たかい‐らんざん【高井蘭山】 た‐かい他界】 ①他の世界。別の世界。太平記12「もしこの竜王―に移らば」 ②(人間界を去って他の世界に行く意)死ぬこと。特に、貴人の死去をいう。平家物語11「故頭殿こうのとの御―の間」。「先生は昨年―された」 たか・い高い】 〔形〕[文]たか・し(ク) ➊空間的な位置が上方にあって下との距離が大きい。 ①上方へ長く突き出ている。そびえている。古事記「―・き地に登りて西の方を見れば国土は見えず唯大海のみ有り」。「―・い山」 ②上にある。遥か上方にある。源氏物語若紫「日―・う寝起き給ひて」。風雅和歌集「秋風の―・きみ空は雲はれてつきのあたりに雁のひとつら」。「空―・くのぼる」 ③丈が長い。源氏物語桐壺「闇にくれて臥し沈み給へる程に、草も―・くなり、野分にいとどあれたる心地して」。「背が―・い」「―・い鼻」 ④幅・深さなどが大きい。伊勢物語「ひえの山のふもとなれば雪いと―・し」 ⑤高価である。狂言、末広がり「是又―・いことでござる。ちつとねぎりませう」。日葡辞書「アタイタカイモノ」。「―・い商品」 ➋物事の程度が他より甚だしくすぐれている。ある基準をこえている。 ①高貴である。身分・地位がすぐれている。源氏物語帚木「人の品―・くうまれぬれば」。「―・い位につく」 ②すぐれている。立派である。「眼が―・い」「格調が―・い」 ③数値が大きい。「温度が―・い」 ➌音・声や評判にいう。 ①音域が上の方である。振動数が多い。「―・い声」 ②大きい。強い。よくひびく。万葉集4「風―・く辺には吹けども妹がため袖さへぬれて刈れる玉藻そ」。源氏物語少女「鳴り―・し。鳴りやまむ」 ③ひろく世間に知られている。源氏物語桐壺「先帝の四の宮の御かたちすぐれ給へる聞え―・くおはします」。「悪名が―・い」 ➍時間が多く経過している。 ①年齢が多い。年長けている。顕宗紀「諸もろもろの老賢としたかきさかしきひとに聞きき」 ②時間が遠い。続後拾遺和歌集「よしの川よしとは誰か岩波の―・きむかしの道したへども」 ➎射芸で、張弓の弦と弓との間の距離が広い。ふとい。 ⇒高きに登る ⇒高く付く たがい互いタガヒ (タガヒ(違)から。多く「に」を伴い副詞として用いる。平安時代には漢文訓読系の文章で用い、和文系の文章では「かたみ(に)」を用いた)相対する二つのものの双方。特に、自分と相手。今昔物語集10「―の恩を忘れむ、此れ、思はざる事なり」。「―の欠点を知る」「お―よく話し合おう」 ⇒たがい‐ずく【互い尽】 ⇒たがい‐せん【互先】 ⇒たがい‐だめ【互い為】 ⇒たがい‐ちがい【互い違い】 ⇒たがい‐どく【互いどく】 ⇒たがい‐に【互いに】 ⇒互いに素 たがい違いタガヒ ちがうこと。相違。 ⇒たがい‐め【違い目】 だ‐かい打開】 行き詰まった状態を切り開いて解決するようにすること。「難局を―する」 たかい‐きとう高井几董‥ヰ‥ 江戸後期の俳人。京都の人。几圭の子で、蕪村に学び、夜半亭3世を継いだ。巧妙繊細な句風で、中興期俳壇の一支柱となった。編著「其雪影」「あけ烏」「蕪村句集」など。自選句集「井華集」。(1741〜1789) ⇒たかい【高井】 たかい‐こうざん高井鴻山‥ヰ‥ 幕末〜明治初年の陽明学者・豪農・文人。信濃小布施おぶせ村生れ。梁川やながわ星巌・佐藤一斎に師事。書画もよくし、佐久間象山・葛飾北斎らと交遊。維新後、東京・長野に高矣たかい義塾を開く。(1806〜1883) ⇒たかい【高井】 たかいし高石】 大阪府南西部、大阪湾岸の市。市域が狭く、しかも埋立地が多い。堺市の南に接し、堺・泉北工業地域の一部。人口6万1千。 たがい‐ずく互い尽タガヒヅク 双方が相談してのこと。納得ずく。あいたいずく。 ⇒たがい【互い】 たがい‐せん互先タガヒ‥ 囲碁で、技量の互角の者同士の手合割てあいわり。交互に先番で打つ。相先あいせん⇒たがい【互い】 たがい‐だめ互い為タガヒ‥ 双方にとって都合のよいこと。傾城禁短気「是は―といふもの」 ⇒たがい【互い】 たがい‐ちがい互い違いタガヒチガヒ 両方から入れちがうさま。かわるがわる。交互。「―に並べる」 ⇒たがい【互い】 たがい‐どく互いどくタガヒ‥ タガヒヅク(互尽)の訛。一説に、「互い得」の意。狂言、八句連歌「けいこのためぢやほどに、―になほそ」 ⇒たがい【互い】 たがい‐に互いにタガヒ‥ 〔副〕 双方が同じことをするさま。また、同じ状態にあるさま。それぞれ。土佐日記「これかれ―国の境のうちはとて、見送りに来る人あまたが中に」。「―挨拶あいさつをかわす」「―浪人中の身の上」 ⇒たがい【互い】

たおれ‐ふ・す【倒れ臥す】タフレ‥🔗🔉

たおれ‐ふ・す倒れ臥すタフレ‥ 〔自五〕 たおれて横たわる。

たおれ‐もの【倒れ者】タフレ‥🔗🔉

たおれ‐もの倒れ者タフレ‥ ①ゆき倒れ。 ②破産者。都鄙問答「―の礼銀や、払ひのしかけなどの無理」 ⇒たおれ【倒れ】

たお・れる【倒れる】タフレル🔗🔉

たお・れる倒れるタフレル 〔自下一〕[文]たふ・る(下二) ①立っているものが横になる。ころぶ。ころげる。景行紀「時に―・れたる樹有り、長さ九百七十丈」。源氏物語「尼などの世を背きけるなども―・れまろびつつ物見に出でたるも」。源氏物語野分「六条の院には、離れたる屋ども―・れたり」。「柱が―・れる」 ②(「斃れる」とも書く)病気・災害などのために患う。また、死ぬ。倭名類聚鈔11「斃、訓多布流、死也」。拾玉集1「世をわたる我が身のさまは弱けれど―・れぬものは我が身なりけり」。「病に―・れる」「いくさに―・れる」 ③屈する。心を折る。源氏物語「あながちになどかかづらひまどはば、―・るる方に許し給ひもしつべけれど」 ④滅びる。くつがえる。天草本平家物語「新大納言立ち帰つて平氏―・れてござると申されたれば」。「幕府が―・れる」 ⑤倒産する。「不景気で会社が―・れる」 ⇒斃れて後已む ⇒倒れても土を掴む

とう‐えい【倒影】タウ‥🔗🔉

とう‐えい倒影タウ‥ ①水面などに、さかさにうつったかげ。 ②夕日のかげ。

とう‐か【倒戈】タウクワ🔗🔉

とう‐か倒戈タウクワ [書経武成](ほこをさかさにする意)味方にそむき敵に通じること。うらぎり。ねがえり。

とう‐かい【倒壊・倒潰】タウクワイ🔗🔉

とう‐かい倒壊・倒潰タウクワイ たおれこわれること。たおれつぶれること。「土塀が―する」「―家屋」

とう‐かく【倒閣】タウ‥🔗🔉

とう‐かく倒閣タウ‥ 内閣を倒すこと。「―運動」

とう‐く【倒句】タウ‥🔗🔉

とう‐く倒句タウ‥ 意味を強めるために、普通の語法の位置を逆にして置いた句。「帰りなん、いざ」の類。 ⇒とうく‐ほう【倒句法】

とうく‐ほう【倒句法】タウ‥ハフ🔗🔉

とうく‐ほう倒句法タウ‥ハフ 倒句を用いて文勢を強める修辞法。倒置法。 ⇒とう‐く【倒句】

とう‐けい【倒景】タウ‥🔗🔉

とう‐けい倒景タウ‥ ①さかさまにうつるかげ。倒影。 ②日光が西から照りかえすこと。夕日。

とう‐けん【倒懸】タウ‥🔗🔉

とう‐けん倒懸タウ‥ ①さかさにかけること。さかさまになること。 ②手足をしばってさかさまにつるすこと。転じて、非常な苦しみのたとえ。太平記38「―身を苦しめ炮烙骨を砕く時に至りて」

とう‐ご【倒語】タウ‥🔗🔉

とう‐ご倒語タウ‥ 対話の当事者には相互に了解ずみの事柄で、明示することをはばかる場合、しゃれていう場合、また意味を強める場合などに、音節や語の順序を逆にして造った語。「ねた(種)」「れこ(此)」など。

とうこう‐ぎゃくし【倒行逆施】タウカウ‥🔗🔉

とうこう‐ぎゃくし倒行逆施タウカウ‥ [史記伍子胥伝「吾日暮れて途みち遠し、吾故に倒行して之を逆施す」]道理にさからって事を行うこと。無理押しをすること。逆施倒行。

とう‐さく【倒錯】タウ‥🔗🔉

とう‐さく倒錯タウ‥ ①上下を転倒すること。逆になること。 ②本能や感情の異常および人格の異常によって、社会的規範に反する行動を示すこと。「性的―」

とう‐さん【倒産】タウ‥🔗🔉

とう‐さん倒産タウ‥ ①財産を使いつくすこと。特に、企業が不渡手形などを出して銀行取引の停止処分を受け、事業を継続できなくなること。「会社が―する」 ②逆産。さかご。 ⇒とうさん‐ほう【倒産法】

とうさん‐ほう【倒産法】タウ‥ハフ🔗🔉

とうさん‐ほう倒産法タウ‥ハフ 経済的に苦境にある人や会社の再建をはかったり、財産関係を清算して債権者に配当したりする法律。破産法・民事再生法・会社更生法等を総称していう。倒産処理法。 ⇒とう‐さん【倒産】

とう‐じょ【倒叙】タウ‥🔗🔉

とう‐じょ倒叙タウ‥ ①時間の順序に従わず、現在から過去へさかのぼって叙述すること。「―法」 ②推理小説で、犯人の側から書く手法。

とう‐せい【倒生】タウ‥🔗🔉

とう‐せい倒生タウ‥ さかさに生えること。倒立の位置をとること。

とう‐ち【倒置】タウ‥🔗🔉

とう‐ち倒置タウ‥ ①さかさまに置くこと。 ②(inversion)印象を強めたり強調したりするために普通の語順と逆にすること。「如かず、行かんには」の類。倒置法。

とう‐ばく【倒幕】タウ‥🔗🔉

とう‐ばく倒幕タウ‥ 幕府を倒すこと。

とう‐ふく【倒伏】タウ‥🔗🔉

とう‐ふく倒伏タウ‥ 稲・麦・樹木などが台風や肥料のやりすぎで倒れること。

とう‐ぼく【倒木】タウ‥🔗🔉

とう‐ぼく倒木タウ‥ たおれた木。

とうらん‐けい【倒卵形】タウ‥🔗🔉

とうらん‐けい倒卵形タウ‥ 卵のやや尖った方を下にした形。植物の葉では、先端が円く下端がやや細くなったもの。

とう‐りつ【倒立】タウ‥🔗🔉

とう‐りつ倒立タウ‥ さかさまに立つこと。さかだち。 ⇒とうりつ‐ふりこ【倒立振子】

とうりつ‐ふりこ【倒立振子】タウ‥🔗🔉

とうりつ‐ふりこ倒立振子タウ‥おもりの部分が支点の真上にあるような振子。地震計などに応用される。 ⇒とう‐りつ【倒立】

[漢]倒🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部8画/10画/常用/3761・455D〕 〔音〕トウ〈タウ〉(漢) 〔訓〕たおれる・たおす・さかさま [意味] ①ひっくりかえる。たおれる。たおす。「倒産・倒閣・顚倒てんとう・打倒」 ②さかさま。「倒置・倒立」 ③動作や状態のはげしい意を表す語。「傾倒・驚倒・一辺倒」 [解字] 形声。「人」+音符「到」(=いたる)。人が弓なりにそりかえって頭が地にとどく、あおむけにたおれる意。 [下ツキ 圧倒・一辺倒・既倒・驚倒・傾倒・昏倒・七転八倒・絶倒・卒倒・打倒・転倒・顚倒・罵倒・不倒・面倒

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