おさえ【押さえ・抑え】 (１)おさえること。また，おさえる物。「石を―にする」 (２)敵の侵攻を防ぐための備えや軍勢。 (３)相手の反攻・反撃などを阻止すること。「―のピッチャー」

おさえ【抑え】 (１)他人の言動を支配・抑止する力。 (２)欲望などに抗する力。「―のきかない人」

おさえこみ【抑え込み】 柔道の技の名。相手をあお向けにおさえつけて，動きを奪った状態。20 秒で「技有り」，25 秒で「一本」となる。

おさえつ・ける【押さえ付ける・抑え付ける】 （動下一） 相手の動きを封じる。「反対派を―・ける」

おさ・える【抑える】 （動下一） (１)物事の勢いをくいとめる。「火勢を―・える」 (２)力で相手が自由に振る舞えないようにする。「反対意見を―・える」 (３)感情が外に表れないようにする。「怒りを―・える」 (４)度をこさないようにする。「出費を―・える」

そも【抑】 （接続） そもそも。「―何者か」

そもそも【抑】 [１]（物事の）最初。起こり。もともと。「―の始まり」 [２]（接続） いったい。もともと。「―人たる者は」

よくあつ【抑圧】 (１)行動や自由などを無理におさえつけること。 (２)精神分析の用語。不快な考えや感情を無意識のうちにおさえつけ，意識にのぼらないようにすること。 (３)第 2 の突然変異が，最初の突然変異による形質の変化をおさえ，元の形質を発現させること。

よくうつ【抑鬱】 おさえられて心がはればれしないこと。

よくうつしょう【抑鬱症】 ⇒鬱病

よくうつじょうたい【抑鬱状態】 ⇒鬱（うつ）状態

よくし【抑止】 抑えとどめること。

よくしけいろん【抑止刑論】 一般人による犯罪または犯罪者による再犯を抑止することを刑罰の正当性の根拠とする考え方。⇔応報刑論

よくせい【抑制】 (１)勢いや自由な活動などを，おさえとどめること。「感情を―する」 (２)〔医〕刺激によって興奮した神経細胞の活動が，他の神経細胞によって抑えられること。制止。

よくせいきんこう【抑制均衡】 ⇒チェック-アンド-バランス

よくせいさいばい【抑制栽培】 作物の自然の生育・成熟の時期を，人工的に抑制して生産・出荷の時期を遅らせる栽培方法。⇔促成栽培

よくよう【抑揚】 音声や音楽・文章などの調子を上げたり下げたり，また強めたり弱めたりすること。イントネーション。

よくりゅう【抑留】 (１)おさえとどめること。また，一か所に無理にひきとめておくこと。 (２)〔法〕 (ア)比較的短期間，強制的に身体の自由を拘束すること。→拘禁 (イ)国際法上，他国に属する人または物を自国の権力下に置くこと。特に，船舶の場合にいう。

【抑】 〔画　数〕7画　− 常用漢字 〔区 点〕4562〔ＪＩＳ〕4D5E〔シフトJIS〕977D 〔音 訓〕ヨク・おさえる・そもそも 〔名乗り〕あきら 〔熟語一覧〕 →押さえ・抑え（おさえ） →抑え（おさえ） →抑え込み（おさえこみ） →押さえ付ける・抑え付ける（おさえつける） →抑える（おさえる） →核抑止（かくよくし） →癌抑制遺伝子（がんよくせいいでんし） →逆向抑制（ぎゃっこうよくせい） →順向抑制（じゅんこうよくせい） →船舶抑留（せんぱくよくりゅう） →抑（そも） →抑（そもそも） →免疫抑制剤（めんえきよくせいざい） →抑圧（よくあつ） →抑鬱（よくうつ） →抑鬱症（よくうつしょう） →抑鬱状態（よくうつじょうたい） →抑止（よくし） →抑止刑論（よくしけいろん） →抑制（よくせい） →抑制均衡（よくせいきんこう） →抑制栽培（よくせいさいばい） →抑揚（よくよう） →抑留（よくりゅう）