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おさ・う【押ふ・抑ふ・圧さふ】オサフ🔗🔉

おさ・う押ふ・抑ふ・圧さふオサフ 〔他下二〕 ⇒おさえる(下一)

おさえ【押え・抑え】オサヘ🔗🔉

おさえ押え・抑えオサヘ ①おさえること。抑止。「―がきかない」 ②おさえるのに用いるもの。おもし。おし。また、脇息きょうそくなど。 ③敵をささえ防ぐこと。防備。万葉集20「しらぬひ筑紫の国は賊あた守る―の城そと」。「―の投手」 ④隊列や行列の最後にあって、列が乱れないようにする人。しんがり。男色大鑑「乗物つらせて―に五十あまりの親仁」 ⑤差そうとする盃をおし返して重ねて飲ませること。 ⑥宴席などで、最後に出すもの。「―の杯」 ⑦櫓を操って船首を右方に向けること。櫓で行う面舵おもかじ。↔控え。 ⇒おさえ‐ぎ【押え木】 ⇒おさえ‐こみ【抑え込み】 ⇒おさえ‐じ【押え字・抑え字】 ⇒おさえ‐じろ【押え城】 ⇒おさえ‐ぜい【押え勢】 ⇒おさえ‐だい【押え台】 ⇒おさえ‐だち【押え立ち】 ⇒おさえ‐どころ【押え所】 ⇒おさえ‐ば【押え歯】 ⇒おさえ‐ばしら【押え柱】 ⇒おさえ‐ボルト【押えボルト】 ⇒おさえ‐もの【押え物】 ⇒押えがきく ○押えがきくおさえがきく 人々を服従させる力がある。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐こみ【抑え込み】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐こみ抑え込みオサヘ‥ 柔道の寝技ねわざの一つ。相手をおさえつけてその自由を制する。20秒で「有効」、25秒で「技有り」、30秒で「一本」となる。なお、国際ルールでは、15秒で「有効」、20秒で「技有り」、25秒で「一本」。抑え込み技。おさえわざ。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐じ【押え字・抑え字】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐じ押え字・抑え字オサヘ‥ 連歌で、句末の「てにをは」に対して、上にあって応ずる「てにをは」。「水寒し雪や山より流るらん」の「らん」に対する「や」の類。 ⇒おさえ【押え・抑え】

おさえ‐つ・ける【押さえ付ける・抑え付ける】オサヘ‥🔗🔉

おさえ‐つ・ける押さえ付ける・抑え付けるオサヘ‥ 〔他下一〕[文]おさへつ・く(下二) ①しっかりとおさえて動けないようにする。「相手を地面に―・ける」 ②自由を抑圧する。活動をおさえる。「少数派を―・ける」「不満を―・ける」

おさ・える【押さえる・抑える・圧さえる】オサヘル🔗🔉

おさ・える押さえる・抑える・圧さえるオサヘル 〔他下一〕[文]おさ・ふ(下二) (オシアフの約)相手の動く力にまけないようにこちら側の力を加える。 ①手などをあてがって圧力を加える。おしつける。源氏物語野分「みすの吹きあげらるるを人々―・へて」。大鏡伊尹「笏を―・へて立ちければはたらと折れけるは」。「文鎮で紙を―・える」 ②出入口などに手などをおしあてる。おおう。後拾遺和歌集「限りぞと思ふにつきぬ涙かな―・ふる袖もくちぬばかりに」。「やかましいので耳を―・えた」「傷口を―・える」 ③動いたり出たりしないようにおしとどめる。くいとめる。源氏物語夕霧「障子を―・へ給へるは、いと物はかなきかためなれど」。平家物語8「水の底で蔵光を取つて―・へ」。「兄にいつも頭を―・えられていた」「財産を―・える」「証拠を―・える」「暴動を―・える」「反対派を―・える」 ④ある限度をこえないようにとめる。封じる。くいとめる。「値段を―・える」「甘みを―・える」 ⑤願望・意図・感情などを抑制する。こらえ忍ぶ。続日本紀22「諸もろもろの意静まりはてなむ後に、傍かたえの上をば宣りたまはむとしてなも、―・へてありつる」。金葉和歌集「―・ふれどあまる涙はもる山の嘆きに落つる雫なりけり」。「怒りを―・える」 ⑥相手の意に反して低く評価する。おとしめる。平家物語4「車の二つの輪に似たりと―・へて書く条奇怪なり」 ⑦相手の差そうとする杯を返してもう一度飲ませる。浄瑠璃、堀川波鼓「ここは母が―・へまし、あひを致して上げません」。「さしつ―・えつ飲む」 ⑧大切なところをしっかりつかまえる。「急所を―・える」「要点を―・える」 ⑨小舟で櫓を面舵おもかじにする。 ◇広く一般に、また、物理的な力を加える意では「押」、抑止・抑制の意では「抑」、上からの圧迫の意の場合には「圧」を使う。

おさ・ゆ【押ゆ・抑ゆ】🔗🔉

おさ・ゆ押ゆ・抑ゆ】 〔他下二〕 (オサフの転)おさえる。日葡辞書「ナミダヲヲサユル」

そ‐も【抑】🔗🔉

そ‐も】 〔接続〕 (代名詞ソに助詞モを添えた語) ①上を受けて下を説き起こすのに用いる語。それというのも。宇津保物語俊蔭「年頃知らでまどはかしつるもわが罪にあらず、―親に従ひしなり」 ②改めて、文を説き起こすのに用いる語。それにしても。一体。そもそも。謡曲、熊野ゆや「―この歌と申すは」

そも‐そも【抑・抑々】🔗🔉

そも‐そも抑・抑々】 (「其も」を重ねた語。もと漢文の訓読から) [一]〔接続〕 物事を説き起こすときなどに文の冒頭に用いる語。いったい。続日本紀36「―百足の虫の死ぬるに至りても顛くつがえらざる事は」。土佐日記「―いかが詠んだるといぶかしがりて問ふ」。「―人間というものは」 [二]〔副〕 元来。「それが―おかしい」 [三]〔名〕 (冒頭に用いることから)はじまり。最初。おこり。男色大鑑「病気―よりこのかた」。好色一代女2「―は深く疑ひて」。「馴れそめの―は」

よく‐あつ【抑圧】🔗🔉

よく‐あつ抑圧】 ①強いて抑え付けること。無理に抑制すること。「自由を―する」 ②〔心〕(Verdrängung ドイツ)言語・イメージ・感情・随意運動などによって意識に上ろうとする個体の欲動(リビドー)を、再び無意識の中に押し戻そうとすること。防衛機制の一つ。フロイトの用語。

よく‐うつ【抑鬱】🔗🔉

よく‐うつ抑鬱】 心のむすぼれふさがること。不快で沈鬱な感情。 ⇒よくうつ‐しょう【抑鬱症】 ⇒よくうつ‐じょうたい【抑鬱状態】

よくうつ‐しょう【抑鬱症】‥シヤウ🔗🔉

よくうつ‐しょう抑鬱症‥シヤウ (→)鬱病に同じ。 ⇒よく‐うつ【抑鬱】

よくうつ‐じょうたい【抑鬱状態】‥ジヤウ‥🔗🔉

よくうつ‐じょうたい抑鬱状態‥ジヤウ‥ 絶望・焦燥・悲哀感などの抑鬱感情、思考の集中困難などの思考抑制が見られる状態。時に、罪責などの妄想を伴う。鬱状態。 ⇒よく‐うつ【抑鬱】 ○よく泳ぐ者は溺れ、よく騎る者は堕つよくおよぐものはおぼれよくのるものはおつ [淮南子原道訓]人間はとかく自信のある分野で、油断から失敗するものだというたとえ。 ⇒よ・い【良い・善い・好い・佳い】

よく‐し【抑止】🔗🔉

よく‐し抑止】 おさえとどめること。「核―力」 ○良くしたものよくしたもの 調和が保たれて行くよう、うまく出来ていること。「世の中とは―だ」 ⇒よ・い【良い・善い・好い・佳い】

よく‐じょう【抑情】‥ジヤウ🔗🔉

よく‐じょう抑情‥ジヤウ 情欲・感情をおさえること。

よく‐せい【抑制】🔗🔉

よく‐せい抑制】 ①おさえとどめること。「インフレの―策」 ②精神的・生理的な機能が、他の機能をおさえて、その実現をさまたげること。「怒りを―する」 ⇒よくせい‐さいばい【抑制栽培】 ⇒よくせい‐たい【抑制帯】

よくせい‐さいばい【抑制栽培】🔗🔉

よくせい‐さいばい抑制栽培】 栽培地の気温の差や、成育後期にハウス栽培を利用したりして、端境期はざかいきに生産出荷し利益を上げる栽培方法。↔促成栽培。 ⇒よく‐せい【抑制】

よくせい‐たい【抑制帯】🔗🔉

よくせい‐たい抑制帯】 病院や施設などで、患者や入所者の身体的安全などのため、体をベッドや車椅子に縛り付けるひもやベルト。 ⇒よく‐せい【抑制】

よく‐せつ【抑折】🔗🔉

よく‐せつ抑折】 おさえくじくこと。

よく‐そん【抑損】🔗🔉

よく‐そん抑損】 おさえてひかえめにすること。心を抑えてへりくだること。

よく‐だつ【抑奪】🔗🔉

よく‐だつ抑奪】 おさえつけて奪うこと。

よく‐よう【抑揚】‥ヤウ🔗🔉

よく‐よう抑揚‥ヤウ ①調子を上げたり下げたり、また、強めたり弱めたりすること。あげさげ。音楽の調子、文勢などにいう。イントネーション。「―をつけて話す」 ②あるいはけなし、あるいはほめること。 ③時勢につれて行動すること。浮沈。 ⇒よくよう‐とんざ【抑揚頓挫】 ⇒よくよう‐ほう【抑揚法】

よくよう‐とんざ【抑揚頓挫】‥ヤウ‥🔗🔉

よくよう‐とんざ抑揚頓挫‥ヤウ‥ (主として明治期に用いた語)ことばの調子を高くしたり低く押さえたりすること。また、ことばの調子を急に変えること。 ⇒よく‐よう【抑揚】

よくよう‐ほう【抑揚法】‥ヤウハフ🔗🔉

よくよう‐ほう抑揚法‥ヤウハフ 修辞法の一つ。ある事柄を叙述するときに、それをまず否定的に述べ、「しかし」と肯定に転じ、またはその逆の述べ方をする技法。 ⇒よく‐よう【抑揚】

よく‐よく【抑抑】🔗🔉

よく‐よく抑抑】 慎むさま。

よく‐りゅう【抑留】‥リウ🔗🔉

よく‐りゅう抑留‥リウ ①おさえとどめること。強制的にとどめおくこと。「シベリア―」 ②〔法〕 ㋐比較的短期間、強制的に自由を拘束すること。逮捕・勾引に伴う留置などをいう。→拘禁。 ㋑国際法上、特定の人または物を国家の権内に置くこと。「船舶―」

[漢]抑🔗🔉

 字形  筆順 〔手(扌)部4画/7画/常用/4562・4D5E〕 〔音〕ヨク(漢) 〔訓〕おさえる・そもそも [意味] ①上からおさえつける。おさえて動けないようにする。(対)揚。「抑圧・抑制・抑止・抑留・謙抑」 ②そもそも。 ㋐さてさて。いったい。「抑斉人不盟、若之何=そもそも斉人の盟ちかわざる、これをいかんせん」〔春秋左氏伝〕 ㋑それとも。「求之与、抑与之与=これを求むるか、そもそもこれを与うるか」〔論語〕 [解字] 形声。「手」+音符「卬」(=人のひざまずいた形)。人を手でおさえつける意。

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