かしわ【柏・槲】 ブナ科の落葉高木。実はどんぐり状の堅果。樹皮を染料とし，葉は食物を包むのに用いる。カシワギ。モチガシワ。

かしわ【柏】 千葉県北西部の市。北部は利根川に接する。水戸街道の旧宿場町。住宅地として発達。

かしわぎ【柏木】 (１)源氏物語の巻名。第 36 帖。 (２)源氏物語の作中人物。頭中将の長男。薫の実父。女二の宮の夫。光源氏の妻女三の宮との密通を源氏に知られて悩み病死。柏木右衛門督（うえもんのかみ）。

かしわぎぎえん【柏木義円】 （1860-1938） 群馬県安中教会牧師。越後国の人。同志社卒。「上毛教界月報」を創刊。日露戦争時に平和・非戦論を説いた。

かしわぎじょてい【柏木如亭】 （1763-1819） 江戸後期の漢詩人。江戸の人。江湖詩社の詩人として活躍。詩集「木工集」「如亭山人稿初集」など。

かしわざき【柏崎】 新潟県中部，日本海に面する市。米山（よねやま）の北東麓にある。電力・機械・食品業などが立地。

かしわで【柏手・拍手】 神を拝する時，両手のてのひらを打ち合わせて音を立てること。開手（ひらて）。「―を打つ」

かしわもち【柏餅】 (１)餡（あん）入りの餅を柏の葉で挟み包んだ菓子。5 月 5 日の節句に供える。 (２)1 枚の布団を二つに折り，その中に入って寝ること。

かしわら【柏原】 大阪府中東部，大和川流域の市。交通の要地。機械工業などが進出。生駒山麓ではブドウを栽培。

びゃくしん【柏槙】 イブキの別名。

【柏】 〔画　数〕9画 〔区 点〕3980〔ＪＩＳ〕4770〔シフトJIS〕9490 〔音 訓〕ハク・ヒャク・かしわ 〔熟語一覧〕 →赤芽柏（あかめがしわ） →石井柏亭（いしいはくてい） →岩檜葉・巻柏（いわひば） →鉛筆柏槙（えんぴつびゃくしん） →柏・槲（かしわ） →柏（かしわ） →柏木（かしわぎ） →柏木義円（かしわぎぎえん） →柏木如亭（かしわぎじょてい） →柏崎（かしわざき） →柏手・拍手（かしわで） →柏餅（かしわもち） →柏原（かしわら） →黒柏・黒柏鶏（くろかしわ） →後柏原天皇（ごかしわばらてんのう） →児手柏・側柏（このてがしわ） →松柏（しょうはく） →槙柏（しんぱく） →竹柏会（ちくはくかい） →這柏槙（はいびゃくしん） →柏槙（びゃくしん） →牡丹花肖柏（ぼたんかしょうはく） →三柏・三槲（みつがしわ） →深山柏槙（みやまびゃくしん）