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いおう【硫黄】🔗🔉

いおう【硫黄】 〔sulfur〕 酸素族元素の一。元素記号 S 原子番号 16。原子量 32.07。黄色のもろい結晶。天然に単体で存在する。空気中で熱すると青白い炎を出して燃え,二酸化硫黄(亜硫酸ガス)となる。いろいろな金属と化合して硫化物をつくる。火薬・マッチ・医薬品の原料,漂白,ゴムの加硫,パルプ製造にも用いられる。ゆのあわ。ゆおう。

いおうか【硫黄華】🔗🔉

いおうか【硫黄華】 硫黄の小結晶。無味無臭。黄色。硫黄の蒸気を低温で昇華させて得る。天然にも火山や温泉地に見られる。昇華硫黄。

いおうさいきん【硫黄細菌】🔗🔉

いおうさいきん【硫黄細菌】 硫黄や無機硫黄化合物を酸化してエネルギーを得ている細菌の総称。化学合成を行うものと光合成を行うものとがある。硫黄泉・下水・土壌などにすむ。硫黄バクテリア。

いおうさんかぶつ【硫黄酸化物】🔗🔉

いおうさんかぶつ【硫黄酸化物】 ⇒エスオーエックス(SOx

いおうじま【硫黄島】🔗🔉

いおうじま【硫黄島】 鹿児島県佐多岬南西約 40km にある活火山島。鹿児島郡三島村に所属。俊寛(しゆんかん)らの流された鬼界島(きかいがしま)に当たるといわれる。いおうがしま。

いおうせん【硫黄泉】🔗🔉

いおうせん【硫黄泉】 硫黄を含む鉱泉,または温泉。硫黄は硫化水素として含まれることが多く独特の臭気がある。皮膚病に効果がある。草津・那須など日本には多い。

いおうとう【硫黄島】🔗🔉

いおうとう【硫黄島】 小笠原諸島の南西約 200km にある硫黄列島中の主島。火山島。東京都に所属。第二次大戦末期,日米両軍の激戦地。いおうじま。

いおうれっとう【硫黄列島】🔗🔉

いおうれっとう【硫黄列島】 小笠原諸島の南端に連なる列島。北硫黄島,硫黄島,南硫黄島から成る。火山列島。

ゆおう【硫黄】🔗🔉

ゆおう【硫黄】 ⇒いおう(硫黄)

りゅうあん【硫安】🔗🔉

りゅうあん【硫安】 ⇒硫酸アンモニウム

りゅうか【硫化】🔗🔉

りゅうか【硫化】 硫黄と化合すること。

りゅうかあえん【硫化亜鉛】🔗🔉

りゅうかあえん【硫化亜鉛】 亜鉛塩水溶液に硫化アンモニウムを加えると沈殿する白色粉末または結晶。化学式 ZnS 天然には閃亜鉛鉱などとして産出。白色顔料の原料。また,ラジウムなどを加えて蛍光体に用いる。

りゅうかアンモニウム【硫化アンモニウム】🔗🔉

りゅうかアンモニウム【硫化アンモニウム】 アンモニアと硫化水素を−18℃以下に冷却したエーテル中に吹き込んで得られる無色針状結晶。水溶液として化学分析に用いる。化学式(NH42S

りゅうかカドミウム【硫化カドミウム】🔗🔉

りゅうかカドミウム【硫化カドミウム】 カドミウム塩水溶液に硫化ナトリウムを加えて得られる黄色不溶性の結晶性粉末。化学式 CdS カドミウムイエローと呼ばれ,黄色の顔料として用いられる。

りゅうかぎん【硫化銀】🔗🔉

りゅうかぎん【硫化銀】 硝酸銀水溶液に硫化水素を通じると沈殿する黒色粉末。化学式 Ag2S 天然には輝銀鉱として産出。

りゅうかすいぎん【硫化水銀】🔗🔉

りゅうかすいぎん【硫化水銀】 普通は,水銀塩水溶液に硫化水素を通じると沈殿する硫化水銀(II)をさす。化学式 HgS 天然には辰砂(しんしや)・丹砂などとして産出。黒色のものと赤色のものがあり,赤色のものが安定。朱と呼ばれ顔料に用いるほか,皮膚病の薬にも用いる。

りゅうかすいそ【硫化水素】🔗🔉

りゅうかすいそ【硫化水素】 火山ガスや鉱泉中に含まれる腐った卵のような臭いをもつ無色の有毒気体。実験室では,硫化鉄に希塩酸を加えてつくる。化学式 H2S 空気中で燃焼して二酸化硫黄を生じる。還元性をもち,各種の金属と反応して硫化物をつくる。化学分析用試薬として重要。

りゅうかせんりょう【硫化染料】🔗🔉

りゅうかせんりょう【硫化染料】 アミノフェノールなどの比較的簡単な芳香族化合物を硫化ナトリウムまたは硫黄と溶融して得る染料の総称。

りゅうかてつ【硫化鉄】🔗🔉

りゅうかてつ【硫化鉄】 鉄粉と硫黄を加熱して得られる結晶。化学式 FeS 水に不溶だが,酸に溶けて硫化水素を発生する。このほか,天然に黄鉄鉱として産出する二硫化鉄 FeS2などがある。

りゅうかどう【硫化銅】🔗🔉

りゅうかどう【硫化銅】 (1)硫化銅(I)。銅粉と硫黄を加熱して得られる灰黒色結晶。化学式 Cu2S 天然には輝銅鉱として産出。 (2)硫化銅(II)。2 価の銅塩水溶液に硫化水素を通じると沈殿する黒色結晶。化学式 CuS 天然には藍銅鉱(らんどうこう)として産出。

りゅうかナトリウム【硫化ナトリウム】🔗🔉

りゅうかナトリウム【硫化ナトリウム】 硫化水素を飽和させた水酸化ナトリウム水溶液に,水酸化ナトリウムを加えて得られる無色結晶。化学式 Na2S 普通は 9 水和物。ニトロ化合物の還元,硫化染料の製造などに用いる。

りゅうかぶつ【硫化物】🔗🔉

りゅうかぶつ【硫化物】 硫黄とそれよりも陽性の元素との化合物の総称。天然に広く分布する。

りゅうさん【硫酸】🔗🔉

りゅうさん【硫酸】 無色無臭の粘りけのある不揮発性の液体。化学式 H2SO4 強酸性の 2 価の酸。強い脱水作用があり,有機物を分解し,皮膚をおかす。水と混ぜると多量の熱を出す。強い酸化力があり,熱すれば金と白金以外のほとんどの金属を溶解する。種々の薬品製造の基礎原料となり,化学工業に広く用いられる。

りゅうさんあえん【硫酸亜鉛】🔗🔉

りゅうさんあえん【硫酸亜鉛】 亜鉛を硫酸に溶かすか,閃亜鉛鉱(硫化亜鉛)を焼いて得られる白色の結晶性粉末。化学式 ZnSO4 顔料・媒染剤・医薬品などに用いる。

りゅうさんアルミニウム【硫酸アルミニウム】🔗🔉

りゅうさんアルミニウム【硫酸アルミニウム】 水酸化アルミニウムに硫酸を加えて得られる無色結晶。普通は 18 水塩。化学式 Al2(SO43 皮のなめし・媒染剤・ミョウバンなど他のアルミニウム塩の原料などに用いる。

りゅうさんアンモニウム【硫酸アンモニウム】🔗🔉

りゅうさんアンモニウム【硫酸アンモニウム】 硫酸にアンモニアを吸収させてつくる無色透明の結晶。化学式(NH42SO4 水に溶けやすい。俗に硫安と呼ばれ,窒素肥料とする。

りゅうさんえん【硫酸塩】🔗🔉

りゅうさんえん【硫酸塩】 硫酸分子に含まれる二つの水素原子のうち一つまたは二つが金属などの陽イオンで置換された塩。一般に水に溶けやすいが,カルシウム塩・バリウム塩・鉛塩などは難溶。各種金属の硫酸塩鉱物が天然に存在し,資源として有用。

りゅうさんカリウム【硫酸カリウム】🔗🔉

りゅうさんカリウム【硫酸カリウム】 塩化カリウムと硫酸を熱して得られる無色結晶。化学式 K2SO4 カリ肥料・カリ-ガラス・カリウムミョウバンの原料として用いるほか,緩下剤としても用いる。

りゅうさんカルシウム【硫酸カルシウム】🔗🔉

りゅうさんカルシウム【硫酸カルシウム】 カルシウム塩水溶液に硫酸塩水溶液を加えると析出する無色の結晶。化学式 CaSO4 天然には硬石膏として産する。2 水和物を石膏という。

りゅうさんし【硫酸紙】🔗🔉

りゅうさんし【硫酸紙】 加工紙の一。パルプからつくった紙を濃硫酸で処理したもの。紙質が均一で緻密・強靱,薄くて半透明。耐水・耐油性がある。バターなどの食品や薬品の包装紙,特殊印刷用紙などに使う。パーチメント紙。擬羊皮紙。

りゅうさんてつ【硫酸鉄】🔗🔉

りゅうさんてつ【硫酸鉄】 (1)硫酸鉄(II)。鉄を希硫酸に溶かすか,湿らせた黄鉄鉱を放置して自然酸化して得られる淡緑色結晶。化学式 FeSO4 普通,天然には緑礬(りよくばん)として産出。空気中で徐々に風化・酸化されて黄褐色の水酸化硫酸鉄(III)Fe(OH)(SO4)を生じる。媒染剤・還元剤・防腐剤として用いるほか,青色顔料(ベルリン青)・インキの原料に用いる。 (2)硫酸鉄(III)。無水硫酸鉄(II)を濃硫酸中で加熱して得る白色粉末。化学式 Fe2(SO43 室温で水溶液からは淡紫色の 9 水和物が析出。媒染剤・顔料に用いる。

りゅうさんどう【硫酸銅】🔗🔉

りゅうさんどう【硫酸銅】 普通,硫酸銅(II)をさす。化学式 CuSO4 銅を熱濃硫酸に溶かした溶液を濃縮すると青色の 5 水和物を得る。天然には胆礬(たんばん)として産する。青色顔料の原料や,鍍金(めつき)液・ボルドー液(農薬の駆虫剤)に利用。

りゅうさんナトリウム【硫酸ナトリウム】🔗🔉

りゅうさんナトリウム【硫酸ナトリウム】 食塩を硫酸と強熱して得る白色粉末結晶。化学式 Na2SO4 水に可溶。10 水和物は無色の結晶で,芒硝(ぼうしよう)という。寒剤・乾燥剤・パルプ・ガラス工業の原料として広い用途がある。硫酸ソーダ。

りゅうさんバリウム【硫酸バリウム】🔗🔉

りゅうさんバリウム【硫酸バリウム】 バリウム塩水溶液に硫酸または硫酸ナトリウムなどを加えると沈殿する白色の結晶性粉末。化学式 BaSO4 水に不溶。天然には重晶石として産する。白色顔料,医療検査の X 線造影剤として用いる。

りゅうさんばんど【硫酸礬土】🔗🔉

りゅうさんばんど【硫酸礬土】 水道原水中のにごりなどを除去するための沈殿剤(凝集剤)の一つで,硫酸アルミニウムのこと。礬土(アルミナのこと)。

りゅうさんマグネシウム【硫酸マグネシウム】🔗🔉

りゅうさんマグネシウム【硫酸マグネシウム】 酸化マグネシウムを硫酸に溶かした溶液を濃縮して得られる無色結晶。化学式 MgSO4 海水から得るにがりの成分の一。水に溶けやすく,苦みがある。媒染剤,紙の充填(じゆうてん)剤,耐火綿布製造などに用いる。硫苦。

りゅうさんミスト【硫酸ミスト】🔗🔉

りゅうさんミスト【硫酸ミスト】 霧状になった硫酸,または硫酸を含む水滴などの微粒子が,大気中に浮遊したもの。酸性雨の原因の一つと考えられる。

【硫】🔗🔉

【硫】 〔画 数〕12画 − 常用漢字 〔区 点〕4618〔JIS〕4E32〔シフトJIS〕97B0 〔音 訓〕リュウ・ル 〔熟語一覧〕 →亜硫酸(ありゅうさん) →亜硫酸塩(ありゅうさんえん) →亜硫酸ガス(ありゅうさんガス) →亜硫酸ソーダ(ありゅうさんソーダ) →亜硫酸ナトリウム(ありゅうさんナトリウム) →亜硫酸パルプ(ありゅうさんパルプ) →硫黄(いおう) →硫黄華(いおうか) →硫黄細菌(いおうさいきん) →硫黄酸化物(いおうさんかぶつ) →硫黄島(いおうじま) →硫黄泉(いおうせん) →硫黄島(いおうとう) →硫黄列島(いおうれっとう) →加硫(かりゅう) →過硫酸(かりゅうさん) →希硫酸・稀硫酸(きりゅうさん) →ゴム状硫黄(ゴムじょういおう) →コンドロイチン硫酸(コンドロイチンりゅうさん) →三酸化硫黄(さんさんかいおう) →磁硫鉄鉱(じりゅうてっこう) →石灰硫黄合剤(せっかいいおうごうざい) →脱硫(だつりゅう) →チオ硫酸ナトリウム(チオりゅうさんナトリウム) →デキストラン硫酸ナトリウム(デキストランりゅうさんナトリウム) →二酸化硫黄(にさんかいおう) →二硫化炭素(にりゅうかたんそ) →濃硫酸(のうりゅうさん) →発煙硫酸(はつえんりゅうさん) →無定形硫黄(むていけいいおう) →硫黄(ゆおう) →硫安(りゅうあん) →硫化(りゅうか) →硫化亜鉛(りゅうかあえん) →硫化アンモニウム(りゅうかアンモニウム) →硫化カドミウム(りゅうかカドミウム) →硫化銀(りゅうかぎん) →硫化水銀(りゅうかすいぎん) →硫化水素(りゅうかすいそ) →硫化染料(りゅうかせんりょう) →硫化鉄(りゅうかてつ) →硫化銅(りゅうかどう) →硫化ナトリウム(りゅうかナトリウム) →硫化物(りゅうかぶつ) →硫酸(りゅうさん) →硫酸亜鉛(りゅうさんあえん) →硫酸アルミニウム(りゅうさんアルミニウム) →硫酸アンモニウム(りゅうさんアンモニウム) →硫酸塩(りゅうさんえん) →硫酸カリウム(りゅうさんカリウム) →硫酸カルシウム(りゅうさんカルシウム) →硫酸紙(りゅうさんし) →硫酸鉄(りゅうさんてつ) →硫酸銅(りゅうさんどう) →硫酸ナトリウム(りゅうさんナトリウム) →硫酸バリウム(りゅうさんバリウム) →硫酸礬土(りゅうさんばんど) →硫酸マグネシウム(りゅうさんマグネシウム) →硫酸ミスト(りゅうさんミスト) →和硫(わりゅう)

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