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お‐じ【伯父・叔父・小父】(をぢ)🔗🔉

お‐じ【伯父・叔父・小父】(をぢ) 1 (伯父・叔父)父または、母の兄弟。また、おば(伯母・叔母)の夫。⇔おば。父母の兄には「伯父」、弟には「叔父」の字を当てる。 2 (爺)老人。老翁。おきな。じじ。 ●伯父が甥(おい)の草を刈る 目上のものが目下のもののために働く。あたりまえでないことがおきることのたとえ。甥(おい)の草を舅(しゅうと)が刈る。

お‐じ【祖父】(‥ぢ)🔗🔉

お‐じ【祖父】(‥ぢ) (「おおじ(祖父)」の変化)両親の父。そふ。

おし‐あな🔗🔉

おし‐あな (「あな」は「あなじ」の略)東南の強風。おしあなかぜ。《季・秋》

おし‐あい【押合】(‥あひ)🔗🔉

おし‐あい【押合】(‥あひ) 1 押しあうこと。互いに押すこと。 2 言い合い。押し問答。*滑・浮世風呂‐四「直(ね)の押合して」 3 取引相場で値段に変動がないこと。

おしあい‐へしあい【押合圧合】(おしあひへしあひ)🔗🔉

おしあい‐へしあい【押合圧合】(おしあひへしあひ) 大勢の人が入りまじって混雑するさま。

おしあい‐へしあ・う【押し合い圧し合う】(おしあひへしあふ)🔗🔉

おしあい‐へしあ・う【押し合い圧し合う】(おしあひへしあふ) 〔自ハ四〕大勢入りまじって押したり押されたりする。*滑・風来六部集‐放屁論「僧俗男女押合へし合中より」

おしあい‐まつり【押合祭】(おしあひ‥)🔗🔉

おしあい‐まつり【押合祭】(おしあひ‥) 氏子や参詣人が互いに押し合うことを特色とする祭礼。新潟県弥彦村の弥彦神社、同大和町浦佐の毘沙門天、秋田県大森町の波宇志別神社の祭礼などが著名。

おし‐あ・う【押し合う】(‥あふ)🔗🔉

おし‐あ・う【押し合う】(‥あふ) 〔自ワ五(ハ四)〕 1 両方から互いに押す。皆、争うようにしてからだを動かす。*徒然草‐一三七「落ちぬべきまで簾はり出でておしあひつつ、一事もみもらさじとまぼりて」 2 押し問答をする。言い合いをして争う。言い合う。*滑・八笑人‐三「出たらめにおしやって居るのだからよっぽどむづかしい役だぜ」

おし‐あけ【押明】🔗🔉

おし‐あけ【押明】 「おしあけがた(押明方)」の略。

おし‐あ・ける【押し開ける】🔗🔉

おし‐あ・ける【押し開ける】 〔他カ下一〕おしあ・く〔他カ下二〕戸などを押してあける。むりやりにひらく。*宇津保‐蔵開中「御びゃうぶをしあけて」

おじ‐あさ・む【怖じ浅む】(おぢ‥)🔗🔉

おじ‐あさ・む【怖じ浅む】(おぢ‥) 〔自マ四〕おそれ驚く。*宇治拾遺‐一二・二〇「おぢあさむこと限りなし」

おし‐あて【推当】🔗🔉

おし‐あて【推当】 あて推量。おしはかり。心あて。*源氏‐若紫「をしあてにの給へば」

おし‐あ・てる【押し当てる・推し当てる】🔗🔉

おし‐あ・てる【押し当てる・推し当てる】 〔他タ下一〕おしあ・つ〔他タ下二〕 1 力を加えてものをつける。おさえておおう。おしつける。*落窪‐一「直衣の袖を顔におしあてて居給へれば」 2 流れる涙を押さえる。目に袖を当てて泣く。*有明の別‐一「堰きやらずをしあてたるぞ」 3 矢を射るときなど、じゅうぶんに目標にねらいをつける。*今昔‐二五・三「良文、充(みつる)が最中に箭を押宛てて射るに」 4 むりに引き受けさせる。役などを押しつける。*讚岐典侍‐下「参らじと思ふなめりと心えさせ給うて、おしあてさせ給ふなめり」 5 推測して的中させる。おしはかってあてる。*太平記‐七「是れ程に推し当てられぬる上は何をか隠すべき」

おし‐あゆ【押鮎】🔗🔉

おし‐あゆ【押鮎】 塩押し、または塩漬けにした鮎。元日の祝いなどに祭の供御料としたが、保存食の一種でもあった。年の魚。《季・新年》

オシアン🔗🔉

オシアン (Ossian)〈オシャン・ウシーン〉三世紀頃のケルト族の伝説的勇者。スコットランドやアイルランドの高地に住み、吟遊詩人といわれる。

おし・い【惜しい・愛しい】(をしい)🔗🔉

おし・い【惜しい・愛しい】(をしい) 〔形口〕し〔形シク〕 1 大切なものとして手放しにくい。思いきって捨て難く思う。「命(金)が惜しい」「退学するのは惜しい」*万葉‐四五〇五「乎之伎(ヲシキ)あが身は君がまにまに」 2 思うようにならなかったり、十分に価値を発揮できなかったりして残念だ。心残りである。「惜しい成績(点数)」「惜しくも負けた」*万葉‐三五五八「逢はずして行かば乎思家(ヲシケ)む」 3 (愛)手放しにくく、いとしい。かわいい。*後拾遺‐一一五「余所ながらをしきさくらの匂ひ哉」 4 望ましい。ほしい。*大和‐八四「ちかひてし人の命の惜しくもあるかな」 5 無駄にできない。貴重である。「惜しい人を失った」「時間が惜しい」 6 よすぎて、もったいない。「在野には惜しい人物だ」 おし‐が・る(他ラ五(四))/おし‐げ(形動)/おし‐さ(名) ●惜しきに離れ思わぬに添う 好きな相手と結婚できないで、思わない相手と結ばれるの意。恋のままならぬたとえ。

お‐じい‐さん【御祖父さん・御爺さん】(‥ぢい‥)🔗🔉

お‐じい‐さん【御祖父さん・御爺さん】(‥ぢい‥) 1 祖父を敬い親しんで呼ぶ語。 2 年寄りの男。また、男の老人を敬い親しんで呼ぶ語。

おし‐いた【押板】🔗🔉

おし‐いた【押板】 1 物を押すための板。「漬け物の押し板」 2 軸をかけ、三具足などを並べるために、厚板を畳の上に取りつけた床。また、その板。古くは書院の床の間に用い、現在の床の間の前身をなす。 3 書物、硯などを載せる台として、室内につくりつけにしないで置いた板。 4 自由戸などを押すとき手をかける場所に、取手のかわりに取り付ける小さな板。

オジーブ🔗🔉

オジーブ (フランスogive)ドームの建築で、対角線上に筋違いに交わらせて補強するアーチ。

おし‐いり【押入】🔗🔉

おし‐いり【押入】 他人の家などにむりにはいりこむこと。また、そのようにして金品を強奪すること。また、その者。おしこみ。強盗。

おし‐い・る【押し入る】🔗🔉

おし‐い・る【押し入る】 〔自ラ五(四)〕 1 むりやりにはいる。強引にはいりこむ。「強盗が押し入る」 2 ひっこむ。いりこむ。*仮・東海道名所記‐五「湖水の東、右の方にをし入たるは、長面寺の観音なり」 〔他ラ下二〕⇒おしいれる(押入)

おし‐いれ【押入】🔗🔉

おし‐いれ【押入】 日本間で、ふとんその他の道具などをしまっておくために、ふすまなどで仕切って設ける物入れの場所。おしこみ。

おし‐い・れる【押し入れる】🔗🔉

おし‐い・れる【押し入れる】 〔他ラ下一〕おしい・る〔他ラ下二〕物や人を、他の物の中へ押して入れる。押すようにして入れる。無理に入れる。

おし‐いろ【押色】🔗🔉

おし‐いろ【押色】 箏(そう)の左手の手法。右の手で弾いたあと、その弦を押して余音(よいん)を半音、または一音高くして装飾する奏法。

おし・う【教う】(をしふ)🔗🔉

おし・う【教う】(をしふ) 〔他ハ下二〕⇒おしえる(教)

おし‐うお【押魚】(‥うを)🔗🔉

おし‐うお【押魚】(‥うを) 夜間に魚を手で押さえてとる漁法。相模川流域でおもに鮎などをとるのをいう。うろつかみ。押え魚。

おし‐うつ・る【推し移る】🔗🔉

おし‐うつ・る【推し移る】 〔自ラ五(四)〕時間、時勢、境遇、考え、感情などが変化していく。他の状態に移り変わる。*栄花‐見はてぬ夢「あさましうおこがましかりつる御有様のをしうつりたりし程」

おし‐うり【押売】🔗🔉

おし‐うり【押売】 1 むりに売りつけること。また、その人。⇔押し買い。 2 むりに人に認めさせること。「恩の押売り」

おしえ‐かた【教方】(をしへ‥)🔗🔉

おしえ‐かた【教方】(をしへ‥) 教える方法。教授法。

おしえ‐こ・む【教え込む】(をしへ‥)🔗🔉

おしえ‐こ・む【教え込む】(をしへ‥) 〔他マ五(四)〕十分に教える。念を入れて教える。「芸を教え込む」

おしえ‐た・つ【教え立つ】(をしへ‥)🔗🔉

おしえ‐た・つ【教え立つ】(をしへ‥) 〔他タ下二〕念入りに教育する。よくよく教える。*源氏‐帚木「あるべきやうなどかしこくおしへたつるかなと思ひ給へて」

おし・える【教える】(をしへる)🔗🔉

おし・える【教える】(をしへる) 〔他ア下一(ハ下一)〕をし・ふ〔他ハ下二〕(室町時代ごろからヤ行にも活用) 1 行動や身の処し方などについて注意を与えて導く。さとす。「生き方を教える」*天理本金剛般若経集験記平安初期点「一切の人を勧化(ヲシヘ)て此の経を読誦せしむ」*竹取「すべきやうをしへさせ給ふ」 2 知っている事を他の人に告げ知らせる。「道を教える」*古今‐七六「花散らす風のやどりはたれか知る我にをしへよ行きてうらみむ」 3 知識、技芸などを身につけるようにさせる。教授する。「数学(お茶)を教える」*石山寺本金剛般若経集験記平安初期点「波若経の義を解り、有知を暁(ヲシヘ)喩さむことを望ひ」 4 おだてたりして、悪い事をするようにしむける。教唆する。*今昔‐二・二九「賊人を教へて此の羅漢を殺しつ」 ●教うるは学ぶの半ば (「書経‐説命・下」の「惟学半、念終始于学」による)人に学問を教えることは、半分は自分の勉強の助けともなる。

おしお【小塩】(をしほ)🔗🔉

おしお【小塩】(をしほ) 謡曲。四番目物。各流。金春禅竹作。「伊勢物語」に見える二条の后が大原野にお成りになった話を脚色。

お‐しおい【御潮斎】(‥しほい)🔗🔉

お‐しおい【御潮斎】(‥しほい) 海水で清めること。また、その海水。正月、祭礼、また日常でも、手桶に海水を汲んできて家の内外などに撒いて清める。

お‐しおき【御仕置】🔗🔉

お‐しおき【御仕置】 1 江戸時代、刑罰をいう。特に、死刑をいうこともある。 2 子どもがいたずらをしたり、過失を犯したりした時、受ける罰をいう。

おしおき‐もの【御仕置者】🔗🔉

おしおき‐もの【御仕置者】 おしおきを受ける者。罪人。

おし‐おくり【押送】🔗🔉

おし‐おくり【押送】 1 櫓を押して船を進めること。 2 「おしおくりぶね(押送船)」の略称。

おし‐おけ【押桶】(‥をけ)🔗🔉

おし‐おけ【押桶】(‥をけ) 1 =えなおけ(胞衣桶) 2 安産を祈るため打撒(うちまき)、湯などを入れておく桶。 3 漬け物を漬けるための桶。

おし‐おし🔗🔉

おし‐おし 〔感動〕警蹕(けいひつ)の声「おし」を重ねていったもの。

おじ‐おじ【怖じ怖じ】(おぢおぢ)🔗🔉

おじ‐おじ【怖じ怖じ】(おぢおぢ) 〔副〕(動詞「おじる(怖)」の連用形を重ねて副詞化した語)=おずおず(怖怖)

おじ‐おそ・る【怖じ恐る】(おぢ‥)🔗🔉

おじ‐おそ・る【怖じ恐る】(おぢ‥) 〔自ラ四・ラ上二〕=おじおそれる(怖恐)*宇治拾遺‐一五・一〇「帝いみじく、おぢおそり給ひけりとなむ」 〔自ラ下二〕⇒おじおそれる(怖恐)

おじ‐おそ・れる【怖じ恐れる】(おぢ‥)🔗🔉

おじ‐おそ・れる【怖じ恐れる】(おぢ‥) 〔自ラ下一〕おぢおそ・る〔自ラ下二〕こわがり恐れる。*大和‐一七二「国の守もをぢおそれて、ほかにかくれをりて」

おし‐おや【押親】🔗🔉

おし‐おや【押親】 鶯の付け子にその囀声(さえずりごえ)を学ばせる親鳥。

おじ‐おや【伯父親・叔父親】(をぢ‥)🔗🔉

おじ‐おや【伯父親・叔父親】(をぢ‥) おじを父親と同じものとして尊敬していう語。

おしお‐やま【小塩山】(をしほ‥)🔗🔉

おしお‐やま【小塩山】(をしほ‥) 京都大原野にある大原山の別名。歌枕。小塩の山。 兵庫県飾磨郡夢前町、夢前川の東畔にある山。赤松氏の居城があった。

おし‐おり【押折】(‥をり)🔗🔉

おし‐おり【押折】(‥をり) 狩衣系の服装で歩きやすいように裾の端を内側に折り曲げて当て帯の下に挿しこんでとめること。また、この着装による平常の外出。

おし‐お・る【押し折る】(‥をる)🔗🔉

おし‐お・る【押し折る】(‥をる) 〔他ラ四〕力を入れて折る。へしおる。*宇津保‐嵯峨院「菊ををしおりて」

おし‐おろ・す【押し下ろす】🔗🔉

おし‐おろ・す【押し下ろす】 〔他サ五(四)〕 1 「おろす(下)」を強めていう。 2 むりにおろす。位などをむりに下げる。*平家‐四「主上ことなる御つつがもわたらせ給はぬを、をしおろしたてまつり」

お‐じか【牡鹿】(を‥)🔗🔉

お‐じか【牡鹿】(を‥) (「おしか」とも)雄の鹿。さおしか。《季・秋》 ●牡鹿の角(つの) (夏の鹿は角がまだ短いところから)短い時間の意の「つかのま」「ほどなし」などを引き出す表現に用いる。*万葉‐五〇二「夏野ゆく小牡鹿之角(をしかのつの)の束の間も」

おし‐かえし【押し返し】(‥かへし)🔗🔉

おし‐かえし【押し返し】(‥かへし) 〔副〕逆に。反対に。*蜻蛉‐上「わが思ふやうにをしかへし物を思はせばや」

おし‐かえ・す【押し返す】(‥かへす)🔗🔉

おし‐かえ・す【押し返す】(‥かへす) 〔他サ五(四)〕 1 進んでくるものを逆に押す。押し戻す。「敵を押し返す」*蜻蛉‐中「落つる涙をしかへしつつ臥して聞けば」 2 (車やからだなどを)あともどりさせる。もどす。*源氏‐花散里「御車をしかへさせて、例の、惟光、入れ給ふ」 3 相手のことばを受けて、返す。 相手の言うことを押しのける。*源氏‐末摘花「『かるがるしき事も出できなん』とをしかへしいさめたてまつる」ことばを返したり、返歌をしたりする。*源氏‐玉鬘「返しやりてむとあめるに、これよりをしかへし給はざらむも、ひがひがしからむと」 4 物を反対にする。逆にする。考えなどを変える。*落窪‐三「鏡の敷きをおしかへして書き給ふ」 5 (「おしかえしおしかえし」の形で用いることが多い)何べんもくりかえす。*浜松中納言‐一「をしかへしつつ誦(ずん)じ給へる御気色」 6 取引相場で値が元にもどる。 ●押し返されない 1 =おし(押)も押されもしない*滑・浮世風呂‐三「押返されねへ形(なり)でお正月を遊ばすが」 2 避けたり断わったりすることができない。ぬけられない。

おし‐かか・る【押し掛かる・押し懸かる】🔗🔉

おし‐かか・る【押し掛かる・押し懸かる】 〔自ラ五(四)〕 1 ものに寄りかかる。*蜻蛉‐中「脇息にをしかかりて、書きけることは」 2 相手の都合にかまわないでむりに物事をする。*日葡辞書「Voxicacatte(ヲシカカッテ) マウス」 3 攻め寄せる。

おし‐かく・す【押し隠す】🔗🔉

おし‐かく・す【押し隠す】 〔他サ五(四)〕あらわれそうになるのを、一心に隠す。ひたすらに隠す。*蜻蛉‐中「かたとき涙うかばぬ時なし。〈略〉おしかくしつつ、あかしくらす」

おし‐かけ【押掛】🔗🔉

おし‐かけ【押掛】 1 招かれないのに出かけて行くこと。また、その人。 2 =おしかけにょうぼう(押掛女房) 3 馬の頭、胸、尻にかける組紐。

おし‐か・ける【押し掛ける】🔗🔉

おし‐か・ける【押し掛ける】 〔自カ下一〕おしか・く〔自カ下二〕 1 物に襲いかかる。進撃する。*大鏡‐四「雑人はいとおほくはらはれてをしかけられ奉りぬれば」 2 大勢で出向いていってせまる。「演壇に押しかける」 3 招かれないのに、かってにそこへ行く。*浄・淀鯉出世滝徳‐上「こちから先越(せんご)してにょっとおしかけてはどふござんしょ」

おじ‐かしこま・る【怖じ畏まる】(おぢ‥)🔗🔉

おじ‐かしこま・る【怖じ畏まる】(おぢ‥) 〔自ラ四〕おそれつつしむ。*書紀‐神武即位前(熱田本訓)「旦夕に畏懼(オヂカシコマル)」

おし‐かす【圧滓】🔗🔉

おし‐かす【圧滓】 圧(お)して、しぼったあとに残った、かす。

おし‐かた【押方】🔗🔉

おし‐かた【押方】 1 しかた。やりかた。 2 =おして(押手)4

おじ‐がたき【叔父敵・伯父敵】(をぢ‥)🔗🔉

おじ‐がたき【叔父敵・伯父敵】(をぢ‥) 歌舞伎の役柄で、お家騒動などの狂言に、当主のおじでありながら、そのお家を奪おうとする敵役。叔父悪(おじあく)。

おじか‐はんとう【牡鹿半島】(をじかハンタウ)🔗🔉

おじか‐はんとう【牡鹿半島】(をじかハンタウ) (「おしかはんとう」とも)宮城県東部、太平洋に突出する半島。北上山地南端に当たり、リアス式海岸をもつ。遠島。

おし‐かも【鴛鴦鴨】(をし‥)🔗🔉

おし‐かも【鴛鴦鴨】(をし‥) 「おしどり(鴛鴦)」の異名。

おし‐から【押柄】🔗🔉

おし‐から【押柄】 (「おしがら」とも。「押柄」を音読して「おうへい」という語が生じたともいう)他を威圧するような力、性質。また自分の意志を押し通そうとする性格。*今昔‐二八・二三「肝太くして押柄(おしから)になむ有ける」

お‐じき【御直】(‥ヂキ)🔗🔉

お‐じき【御直】(‥ヂキ) 1 貴人がみずから物事を行なうこと。じきじき。直接。*浄・曾我会稽山‐一「仮屋奉行夜廻り御直の御用承り」 2 「おじきしゅう(御直衆)」の略。

おじ‐き【伯父貴・叔父貴】(をぢ‥)🔗🔉

おじ‐き【伯父貴・叔父貴】(をぢ‥) おじを尊敬し、または、親しんで呼ぶ語。

お‐じぎ【御辞儀】🔗🔉

お‐じぎ【御辞儀】 1 辞儀を丁寧にいう語。 挨拶、または挨拶の言葉。遠慮すること。辞退。*浮・御前義経記‐一「今此の水(すゐ)な世の中に、おじぎはことによるぞかし」 2 頭を下げて礼をすること。頭を下げてする挨拶。 3 (相手に頭を下げることによって得るところから)たいこもちなどが客からもらう祝儀。 4 (頭を下げるという行為の持つ意味から) 商店などが失敗して閉店すること。相手に降参すること。取引相場で、債権者に泣きつくこと。 5 (頭を下げる動作を見立てて)こっくりこっくりと居眠りすること。

おじき‐しゅう【御直衆】(おヂキ‥)🔗🔉

おじき‐しゅう【御直衆】(おヂキ‥) 「じきさん(直参)」の敬称。

お‐しきせ【御仕着・御為着】🔗🔉

お‐しきせ【御仕着・御為着】 1 江戸幕府から諸役人、囚人に衣服を支給すること。また、その衣服。しきせ。 2 時候に応じて主人から奉公人、客から遊女などへ衣服を与えること。また、その衣服。 3 (上から強いられて)型どおりに物事が行なわれること。そうするように習慣化していること。また、その物。おきまり。「御仕着の社内旅行」*浮・好色一代女‐五「盃のくるたびにちと押へましょ、是非さはりますとお仕着の通り」

おじぎ‐そう【御辞儀草】(‥サウ)🔗🔉

おじぎ‐そう【御辞儀草】(‥サウ) マメ科の一年草または多年草。ブラジル原産で、日本には江戸末期に渡来したといわれ、観賞用として栽培される。茎は高さ約三〇センチメートルでよく枝分かれする。葉は互生し、一五対ばかりの小葉からなる二回羽状複葉で、わずかの刺激にも反応して葉が垂れ下がる睡眠運動を起こす。花は淡紅色で、密生して球状につく。結実して節のある莢(さや)となる。漢名、含羞草。ねむりぐさ。おじぎぐさ。《季・夏》

おじぎ‐なし【御辞儀無】🔗🔉

おじぎ‐なし【御辞儀無】 (多く「おじぎなしに」の形で用いる)遠慮をしないこと。相手に気がねして辞退したりしないこと。*浄・近江源氏先陣館‐六「樽の口から、どぶどぶどぶ。お辞宜なしに下されると」

おし‐きり【押切】🔗🔉

おし‐きり【押切】 1 物を他の物に押しつけて切ること。 2 馬のたてがみを二寸(約六センチメートル)ぐらいの長さに切りそろえたもの。 3 まぐさ、または壁土の中にまぜるわらなどをきざむ道具。受け刃を据えて上の刃を押して切る。かいばきり。 4 相撲の手で、相手を押して行って土俵の外に出すもの。 5 「おしきりいん(押切印)」の略。 6 自分の主張、考えなどを押し通すこと。*伎・早苗鳥伊達聞書‐六幕「爰が我慢の押切りと、怺(こら)へて残る預りの」

おしきり‐いん【押切印】🔗🔉

おしきり‐いん【押切印】 割り印。また、その印章。押切り判。

おし‐き・る【押し切る】🔗🔉

おし‐き・る【押し切る】 〔他ラ五(四)〕 1 物を押して切る。物を他の物に押しつけて力を入れて切る。 2 押切り印を押す。割り印を押す。 3 反対や無理など困難な条件を押しのけてする。「親の反対を押し切って結婚する」*仮・浮世物語‐一「をしきるべき軍場(いくさば)をも逃げくづして」 4 櫓を押し続けて、波をのり切って船を進める。*浄・国性爺合戦‐千里が竹「千波万波をおしきって〈略〉もろこしの地にもつきにけり」 5 相撲で、相手を押して土俵の外へ出す。 6 (「おし」は接頭語)「切る」を強めていう。断ち切る。ぷつりと切る。*蜻蛉‐中「汁にあへしらひて柚(ゆ)をしきりてうちかざしたるぞ」

おし‐くくみ【押含・押包】🔗🔉

おし‐くくみ【押含・押包】 包むこと。また、包むためのもの。また、包んだもの。包み。*夜の寝覚‐二「御おしくくみなど、なべてならず清げにしたてて」

おし‐くく・む【押し含む・押し包む】🔗🔉

おし‐くく・む【押し含む・押し包む】 〔他マ四〕物を包む。くるむ。くくむ。*源氏‐夕顔「この人をえ抱き給ふまじければ、上蓆(うはむしろ)におしくくみて」

おし‐くさ【押草】🔗🔉

おし‐くさ【押草】 =くさよせ(草寄)

おし‐くさ【おし草】🔗🔉

おし‐くさ【おし草】 「ごまのはぐさ(胡麻葉草)」の古名。

おしくま‐の‐みこ【忍熊皇子】🔗🔉

おしくま‐の‐みこ【忍熊皇子】 仲哀天皇の皇子。朝鮮征伐から帰る神功皇后を待ち受け、兄、坂皇子(かごさかのみこ)とともに淡路島で反乱を起こす。敗れて近江の瀬田で入水自殺。

おし‐くら【押競】🔗🔉

おし‐くら【押競】 1 「おしくらべ(押競)」の略。 2 私娼、娼婦。店が押し合うように居並んでいるところからかという(売春婦異名集)。

おじ‐け【怖気】(おぢ‥)🔗🔉

おじ‐け【怖気】(おぢ‥) こわがる気持。また、そのさま。恐怖心。おぞけ。*浮・沖津白波‐一「おぢ気(ケ)が付てがたがたふるふ様になれば」 ●怖気を震(ふる)う こわくて、からだがふるえる。恐怖感をおこす。

おしけ‐く【惜しけく】(をしけ‥)🔗🔉

おしけ‐く【惜しけく】(をしけ‥) (形容詞「おし(惜)」のク語法)惜しいこと。*書紀‐雄略一三年三月・歌謡「馬の八匹(やつぎ)は嗚思稽矩(ヲシケク)もなし」

おしけ・し【惜しけし】(をしけし)🔗🔉

おしけ・し【惜しけし】(をしけし) 〔形ク〕(「おしけく」をさらに形容詞に活用させたもの)=おしい(惜)*源氏‐胡蝶「淵に身なげん名やはをしけき」

おじけ‐だ・つ【怖気だつ】(おぢけ‥)🔗🔉

おじけ‐だ・つ【怖気だつ】(おぢけ‥) 〔自タ五(四)〕恐怖心が生じる。恐ろしく思う。*浄・心中万年草‐下「申し申しと呼びかくる、あいといふのもおぢけ立ち」

おし‐け・つ【押し消つ】🔗🔉

おし‐け・つ【押し消つ】 〔他タ四〕相手の勢いを弱める。圧倒する。威圧する。*源氏‐澪標「かんの君の御おぼえにをしけたれ給へりしを」

おじけ‐づ・く【怖気付く】(おぢけ‥)🔗🔉

おじけ‐づ・く【怖気付く】(おぢけ‥) 〔自カ五(四)〕恐怖心がわく。ひっこみじあんになる。「一度失敗して怖じ気づいてしまった」

おじ・ける【怖じける】(おぢける)🔗🔉

おじ・ける【怖じける】(おぢける) 〔自カ下一〕びくびくしてしりごみする。ひるむ。「おじけて出てこない」

おじ‐ご【伯父御・叔父御】(をぢ‥)🔗🔉

おじ‐ご【伯父御・叔父御】(をぢ‥) おじを尊んで呼ぶ語。

おし‐こな・す【押し熟す】🔗🔉

おし‐こな・す【押し熟す】 〔他サ四〕 1 対象をじゅうぶんに理解し、体得する。*四座役者目録‐下「春近のやうなる能は、をしこなしたると也」 2 相手に威圧的な態度をとる。相手をみくびって相対する。*荘子抄‐二「王公貴人は必乗勢人ををしこないて我が利根だてをする者ぞ」

おし‐こみ【押込】🔗🔉

おし‐こみ【押込】 1 物がむりに他の中にはいること。 2 物をむりに他の物の中に入れること。 3 =おしいり(押入) 4 押入れ。

おしこみ‐つうふう【押込通風】🔗🔉

おしこみ‐つうふう【押込通風】 炉やボイラーなどに、または室内に、必要な空気を強制的に送り込む装置。

おし‐こ・む【押し込む・押し籠む】🔗🔉

おし‐こ・む【押し込む・押し籠む】 〔自マ五(四)〕 1 大勢の者が狭い所にむりにはいりこむ。びっしりつまる。*宇津保‐国譲下「公達おしこみ入れて、御文を奉り給へば」 2 人の所にむりやりはいりこむ。おしいる。侵入する。特に、文句を言いに人の家などにおしかける。「会議室に押し込む」*人情・春色辰巳園‐初「ひょっとまたうかれ仲間が押込むといけねへから」 〔他マ五(四)〕 1 (物を)押し付けて入れる。狭い所にむりに入れる。*日葡辞書「カタナ、または、ワキザシヲ voxiconde(ヲシコンデ) サス」 2 狭い所に入れて自由に外出させないようにする。監禁する。とじこめる。*虎寛本狂言・樋の酒「両人共に蔵へ押籠(オシコ)うで出うと存る」 〔他マ下二〕⇒おしこめる(押込)

おし‐こめ【押込・押籠】🔗🔉

おし‐こめ【押込・押籠】 1 おしこめること。むりに入れること。 2 江戸時代の刑罰で、門を閉じ蟄居(ちっきょ)させ、外出を禁ずるもの。 3 人を閉じ込めて、行動を束縛すること。監禁。

おし‐こ・める【押し込める・押し籠める】🔗🔉

おし‐こ・める【押し込める・押し籠める】 〔他マ下一〕おしこ・む〔他マ下二〕 1 心に秘めて口に出さないようにする。*源氏‐末摘花「言はぬをも言ふにまさると知りながらをしこめたるは苦しかりけり」 2 おしつつむ。おおいかくす。*式子内親王集「をしこめて秋の哀れにしづむかな」 3 監禁する。とじこめる。*平家‐二「ひとまなる所にをしこめてンげり」

おし‐こ・る【押し凝る】🔗🔉

おし‐こ・る【押し凝る】 〔自ラ四〕多くの物が一か所に寄り集まる。群がり集まる。ひしめきあう。一団となる。*蜻蛉‐下「あかき人、くろき人、おしこりて、数も知らぬほどにたてりけり」

おし‐ころ・す【押し殺す】🔗🔉

おし‐ころ・す【押し殺す】 〔他サ五(四)〕 1 おさえつけて殺す。圧殺する。*平家‐一二「少(ちと)おとなしきをばおしころし、さしころす」 2 表情、動作や感情をおさえてこらえる。または、目立たないようにおさえる。「笑い(咳)を押し殺す」「押し殺した声で話す」 3 「殺す」を強めていう。

おじ‐さま【伯父様・叔父様】(をぢ‥)🔗🔉

おじ‐さま【伯父様・叔父様】(をぢ‥) 1 おじを敬って呼ぶ語。おじさん。 2 (「小父様」とも)若い女性がよその中年以上の男性を親しんで呼ぶ語。

おし‐さん【御師さん】🔗🔉

おし‐さん【御師さん】 =おっしょうさん(御師匠―)

おじ‐さん【伯父さん・叔父さん】(をぢ‥)🔗🔉

おじ‐さん【伯父さん・叔父さん】(をぢ‥) (「おじさま(伯父様・叔父様)」の変化) 1 (親しみをこめていう場合が多い)=おじさま(伯父様)1 2 (「小父さん」とも)年上の男を親しみの気持で呼ぶ語。

おし‐しお・る【押ししおる】(‥しをる)🔗🔉

おし‐しお・る【押ししおる】(‥しをる) 〔他ラ四〕涙でくもりふさがろうとする目を、しいてぬぐう。*源氏‐葵「目をおししほりつつ見給ふを」 [補注]一説に「おししぼる」として、「目を細めて涙をしぼり出す」「目を細めてしいて涙をおさえるようにする」「涙で一杯になる目をしぼめて物を見張る」などとも解する。

おじじゃ‐ひと【伯父者人】(をぢぢゃ‥)🔗🔉

おじじゃ‐ひと【伯父者人】(をぢぢゃ‥) (「じゃ」は「である」「であ」の変化。「者」は当て字)おじに当たる人。おじ。おじさん。おじじゃもの。

おじじゃ‐もの【伯父者者】(をぢぢゃ‥)🔗🔉

おじじゃ‐もの【伯父者者】(をぢぢゃ‥) =おじじゃひと(伯父者人)

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