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〔接頭〕形容詞の上に付けて、いかにもそういう感じがするの意を添える。「ひよわい」「ひごすい」など。

ひ【ひ・ヒ】🔗🔉

ひ【ひ・ヒ】 五十音図の第六行第二段(ハ行イ段)に置かれ、五十音順で第二十七位のかな。いろは順では第四十四位で、「ゑ」のあと「も」の前に位置する。現代標準語の発音では、硬口蓋と前舌との間の無声摩擦音と母音iとの結合した音節ciにあたり、これを清音の「ひ」という。これに対して、「ひ」に濁点をつけた「び」は、両唇の閉鎖による有声破裂音bの結合した音節biにあてられ、これを「ひ」の濁音という。また、「ひ」に半濁点をつけた「ぴ」は、両唇の閉鎖による無声破裂音pの結合した音節piにあてられ、これを「ひ」の半濁音という。歴史的かなづかいでは、語中語末の「ひ」をiと読むことが多い。また「ひ」「び」「ぴ」はそれぞれ「ゃ・ゅ・ょ」を伴って、ja,ju,jo;bja,bju,bjo;pja,pju,pjoを表す。「ひ」の字形は「比」の草体から出たもの、「ヒ」は同じく「比」の半分をとったものである。ローマ字では、清音にhi,hya,hyu,hyo濁音に、bi,bya,byu,byo半濁音にpi,pya,pyu,pyoをあてる。

ひ【一】🔗🔉

ひ【一】 数のひとつ。物の数を、声に出して唱えながら数えるときのことば。ひい。

ひ【干・乾】🔗🔉

ひ【干・乾】 (動詞「ふ(干)」、または「ひる(干)」の名詞化)ひること。かわくこと。かわき。「ひ(干)が良い、悪い」などと用いられるほか、「ひがた(干潟)」「ひざかな(干魚)」などと複合して用いられる。

ひ【日】🔗🔉

ひ【日】 (上代特殊仮名づかいでは甲類の語であって、乙類である「ひ(火)」とは別語) 1 太陽。日輪。「日が高いうちに帰る」*古事記‐上・歌謡「青山に比(ヒ)が隠らば」 2 太陽の光や熱。日光。日ざし。「日に焼ける」「日があたる」*万葉‐一九九五「六月の地さへ割けて照る日にも」 3 太陽が東に出てから西に沈むまでの間。ひるま。ひる。日中。「日が長くなる」*古事記‐中・歌謡「夜には九夜比(ヒ)には十日を」 4 時間の単位としての一日。また、その重なり。 日の出から次の朝の日の出まで。日没から次の日没まで。天文学的には午前零時から午後一二時まで。二四時間。一昼夜。一日。「日に何度も思い出す」「雨の日」*土左「日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに夜ふけぬ」時の流れの中にある時点、時期を、単位としての一日になぞらえていう。時。折。一時期。時代。「若き日の彼女」*万葉‐二四三「白雲も三船の山に絶ゆる日(ひ)あらめや」一定の日。日限。また、日時。「日を限る」*竹取「日を定て、御かりに出たまうて」日数。ひかず。「日が経つ」「日を重ねる」*万葉‐四一二二「雨零らず日の重なれば」(「…した日には」の形で)そういう場合。…の際。「こんな状態で大地震がおこった日には大変だ」 5 日柄。また、よい日柄の日。「結婚式の日を選ぶ」*源氏‐夕顔「明日なん、日よろしく侍らば」 6 空模様。天気のぐあい。*土佐「ふねとくこげ。ひのよきに」 7 皇室や皇族に関する事柄につけて、ほめたたえる気持を表す語。日の神、すなわち、天照大神の子孫の意とも、光り輝く太陽にたとえたことばともいう。「日の御子」「日の御門」など。 8 (下に体言、または体言に準ずる語を伴って)毎日、日ごとの意。「日風呂」「日掛け」など。 9 紋所の名。太陽にかたどったもの。旭光(きょっこう)、十二日足車、六つ日足車などの種類がある。 ●日出(い)ずる国(くに) (朝日の上る国の意)日本の美称。 ●日が込む 日数がかかる。時日が経過する。 ●日暮れて道遠し (「史記‐伍子胥伝」による。日は暮れたのに、前途の道のりはまだまだ長いの意から)年をとったのに目的はまだなかなか達せられないこと、また、期限は迫っているのに物事がまだまだできあがっていないことのたとえ。 ●日長(た)く 1 日が高く上る。日がたけなわになる。日盛りになる。 2 日が西に傾く。夕方近くになる。 ●日ならず ⇒親見出し ●日並(なら)ぶ 日数が重なる。日々が経過する。けならぶ。*万葉‐四四四二「比奈良倍(ヒナラベ)て雨は降れども」 ●日に異(け)に ⇒親見出し ●日に=添(そ)えて[=添いて] 日がたつにつれて。日ましに。日に日に。 ●日に日に ⇒親見出し ●日に増し ⇒親見出し ●日の脚(あし) =ひあし(日脚) ●日の入り ⇒親見出し ●日の入(い)る国(くに) 日が没する所の国。上代、日本から中国をさして呼んだ語。わが国から見て、太陽の沈む方向にあたるところからいう。推古天皇の一五年(六〇七)、聖徳太子が隋の煬帝に贈った国書にも「日出処天子、致書日没処天子、無恙」とある。 ●日の中(うち) 日の出から日の入りまでの間。日のある間。日中。また、その日のうち。 ●日の御座(おまし) ⇒親見出し ●日の=御物(おもの)[=御供(みく)] 天皇が毎日食べるもの。毎日の天皇の食事。 ●日の神(かみ) 太陽神。わが国では、天照大神をさす。 ●日の烏(からす) 太陽に住むという三本足の烏。転じて、太陽の異称。金烏。 ●日の暮(くれ) 日が暮れる頃合い。日暮れ時。 ●日の暮(ぐれ)に ⇒親見出し ●日の異(け)に ⇒親見出し ●日の御座(ござ) ⇒親見出し ●日の下(した) 1 太陽のもと。あめのした。天下。世界。 2 文書などの日付を書き入れた下の部分。 ●日の装束(そうぞく) ⇒親見出し ●日の=縦(たたし)[=経(たて)] 1 東。また、その方角。 2 東西。また、東西に通じる道・方角。 ●日の辻(つじ)の取り上げ (「日の辻」は、昼間または昼寝の意で、この日から、仕事の能率をあげるため、日中の休みがなくなるところから)陰暦八月一日の異称。 ●日の出 ⇒親見出し ●日の殿(との) ⇒親見出し ●日の庭 ⇒親見出し ●日の初(はじ)め 一年の最初の日。元日。元旦。 ●日の旗(はた) 太陽をかたどった旗。日の丸の旗。 ●日の春(はる) 年のはじめ、元旦を祝っていうことば。近世、宝井其角によって使われはじめたという。《季・春》 ●日の没(ぼっ)する処(ところ) =ひ(日)の入る国。 ●日の丸 ⇒親見出し ●日の御蔭(みかげ) 1 壮大な天子の御殿。「天(あま)の御蔭」と対に、同じような意で用いられた。 2 日の神。すなわち天照大神の徳。 ●日の御門(みかど) 日の御子が住まわれる御殿。皇居。御所。内裏。 ●日の御子(みこ) 天皇・皇子を敬っていう語。 ●日の調(みつき) 調を貢納する形の一つ。古く、日ごとに天皇供御料(くごりょう)として朝廷にたてまつっていたみつぎもの。 ●日の御綱(みつな) 縄を、まるく太陽の形につくったもの。日の丸の形につくった注連縄(しめなわ)。 ●日の御旗(みはた) 赤地の錦の布に日月の形を描いた旗。にしきのみはた。後世、日の丸の旗をいう。 ●日の宮(みや) 天上にあって、天照大神のいます宮。また、子孫である天皇がお住みになっている御殿。 ●日の宮人(みやびと) 日の宮に奉仕する人々。宮中につかえる役人。大宮人。 ●日の目(め) ⇒親見出し ●日の本(もと) ⇒親見出し ●日の=横(よこし)[=緯(よこ)] 1 西。また、その方角。 2 誤って、南北。また、南北に通じる道・方角。 ●日の装(よそ)い ⇒親見出し ●日の我君(わがきみ) 天皇を敬っていったことば。日の御子。 ●日の少宮(わかみや) 日本神話で、天上にあったという大宮。 ●日を同じくして=論ぜず[=語るべからず] 非常に大きな差違があることについていう。同一でない。くらべものにならない。 ●日を消(け)す 日を過ごす。毎日を送る。 ●日を取(と)る 日をえらぶ。

ひ【火】🔗🔉

ひ【火】 (上代特殊仮名づかいでは乙類の語であって、甲類である「ひ(日)」とは別語。交替形に「ほ(火)」がある) 1 物が燃えて光と熱を発する状態や現象。 物の焼けて赤く熱したもの。また、物が燃えるときにあげる炎。火炎。「一面火の海となる」*古事記‐中・歌謡「燃ゆる肥(ヒ)の火中(ほなか)に立ちて問ひし君はも」おき。炭火。「火をつぐ」*枕‐一「いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし」火事。火災。「火を出す」*今昔‐二九・一二「近き所に火の出来たりければ」火打ちの火。きりび。ひきりび。物を煮炊きする火。転じて、食物を炊(かし)ぐこと。「火を通す」「火に掛ける」*洒・ゑ世物語「お客がたの火は別にいたします故」灸(きゅう)としてすえる艾(もぐさ)の火。*浄・曾我会稽山‐一「身柱(ちりげ)に一(ひとヒ)据へふかと威されて」 2 (「灯」とも書く)燃やしてあかりとするもの。ともしび。あかし。あかり。灯火。「町の灯が見える」*万葉‐三六六九「旅にあれど夜は火(ひ)ともし居るわれを」 3 狼煙(のろし)。*平家‐二「天下に兵事おこる時、所々に火をあげ」 4 1のように光り輝くもの。光っていて1と見まちがうようなもの。蛍の火、鬼火などの類。*伊勢‐三九「この蛍のともす火にや見ゆらむ」 5 はげしく起こりたつ感情。おこりたかぶる気持。「全員火となって戦う」*万葉‐四〇一一「心には火さへ燃えつつ思ひ恋ひ」 6 月経。経水。月のもの。 ●火危(あや)うし 昔、宮中などで、夜番の役人が巡行するときに呼んだ語。「火の用心」の類。 ●火が付(つ)く 1 燃え出す。「焼け木杭(ぼっくい)に火が付く」 2 影響が及んで事件や騒動がもちあがる。「紛争に火がつく」 3 (自分の身、または家に火がついた意から)あわただしく性急なさまをいう。「火が付く催促」 4 家運が衰える。 ●火が降(ふ)る (火が焼いて何もない意から)きわめて貧しいさまをいう。非常に貧乏である。 ●火に油(あぶら)を注(そそ)ぐ 勢いのあるものにさらに勢いを添える。一段と激しい勢いにする。 ●火に入(い)る 「と(飛)んで火に入る夏の虫」の略。 ●火の雨(あめ) 火の粉が盛んに降り落ちるさまを、雨にたとえた語。 ●火の宅(いえ) 「火宅(かたく)」の訓読み。 ●火の色(いろ) =ひいろ(火色)3 ●火の印(いん) 「火印(かいん)」の訓読み。 ●火の神(かみ) 火をつかさどるという神。ほのかみ。 ●火の消えたよう 活動が止まり静かになるさま。活気を失ってさびしくなるさま。 ●火の国 ⇒親見出し ●火の車(くるま) 1 (「火車(かしゃ)」の訓読み)地獄にあって火が燃えているという車。生前悪事を犯した者を乗せて地獄に運ぶという。 2 家計が非常に苦しいこと。生計のやりくりに苦しむこと。 ●火の気(け) 火のあたたかみ。また、単に火。火気(かき)。 ●火の粉(こ) 火が燃え上がるときに飛び散る小さな火片。 ●火の輿(こし) 昔、葬儀の行列に用いた火を点じた輿。 ●火の事(こと) 火事。火災。 ●火の騒(さわ)ぎ 火災が起こって騒ぐこと。火事騒ぎ。 ●火の玉(たま) 1 丸い火のかたまり。特に、墓地や沼沢などで、夜、燃えながら空中を飛ぶように見える光の塊。おにび。ひとだま。ひだま。 2 激しく闘志を燃やして事に当たるさまをいう。 ●火の=付(つ)いたよう[=付くよう] 1 あわただしいさま。性急なさま。 2 赤ん坊などが、大声で激しく泣き叫ぶさま。 ●火の手(て) 1 火事で、燃えあがる炎。また、その勢い。火勢。 2 転じて、物事の勢い。 ●火の出(で)るよう 1 恥ずかしさや怒りなどで、顔が真っ赤になるさま。火のよう。 2 激しいぶつかり合いなどのさまをいう。「火の出るような試合」 ●火の手を上げる 1 火をつけて、燃えあがらせる。 2 ある激しい行動を起こす。 ●火のない所に煙(けむり)は立たぬ 全く事実がない所にはうわさは立たない。うわさが立つからには、必ず何らかの根拠があるはずだということ。 ●火の中水の=底[=中] 燃えている火の中や深い水の中。艱難・辛苦の中のたとえ。「たとえ火の中水の底」 ●火の柱(はしら) =ひばしら(火柱) ●火の番 ⇒親見出し ●火の札(ふだ) 1 脅迫のため、火をつける旨を書いて、その家の門戸に張ったり街路などに捨て置いたりする札。 2 神社などで配付する火災よけの札。 ●火の回(まわ)り 1 火の燃え広がっていく度合。火足。「火の回りが早い」 2 火の用心のため、戸外や屋内を見回って歩くこと。また、その人。 ●火の元(もと) 台所や炬燵(こたつ)など火のあるところ。火災のもと。ひもと。 ●火の物(もの) 火を通した食物。煮たり焼いたりした食物。 ●火の病(やまい) 高熱を発する病気。熱病。 ●火のよう =ひ(火)の出るよう1 ●火の用心(ようじん) 火元を注意すること。火災を起こさないように気をつけること。また、夜番が呼び歩いた語。《季・冬》 ●火を挙(あ)ぐ 1 火をともしてあかりとする。灯火を点ずる。 2 火をつけて、攻撃の合図とする。火の手を上げる。 ●火を=替(か)う[=清める] 服喪の期間が終わった日などに、けがれた火を消して、新しく清浄な火につけかえる。 ●火を掛(か)ける 火をつける。火を放つ。放火する。 ●火を被(かぶ)る 死の忌みがかかる。「親が死んで四九日間は火を被る」などという。九州などで広くいう。 ●火を失(いっ)す 失火する。 ●火を擦(す)る (「火」を「杼(ひ)」に掛け、杼と筬(おさ)とは擦れ合って一所に寄らないところから)表面はなごやかそうでも、実際は不和であることのたとえにいう。 ●火を散(ち)らす =ひばな(火花)を散らす ●火を付(つ)ける 1 放火する。 2 騒ぎなどのきっかけを作る。また、他を刺激して怒らせる。 ●火を吐(は)く 1 火を吹き出す。炎を激しく吹き出す。 2 猛獣などのはく息のすさまじいさま、また、弁論や口調などがひじょうに激烈なさまのたとえにいう。 ●火を放(はな)つ 火を付ける。放火する。 ●火を吹く力もない (かまどの下の火を吹きたてることもできない意から)この上もなく貧困で暮らしをたてていく力もないことのたとえ。 ●火を見るよりも明らかなり (「書経‐盤庚・上」から)道理が明白であって、疑いを入れる余地がない。この上もなく明白であることにいう。 ●火を見れば火事と思え わずかな火を見ても大きな火事になるかも知れないと心がけよ。物事は警戒の上にも警戒を加えよということをたとえた語。人を見たら泥棒と思え。

ひ【氷・冰】🔗🔉

ひ【氷・冰】 1 水がこおったもの。こおり。*万葉‐三二八一「吾が衣手に置く霜も氷(ひ)に冴え渡り」 2 ひょう。あられ。ひさめ。*宇津保‐吹上下「つぶてのやうなるひ降り」 ●氷の雨(あめ) ひょう。あられ。ひさめ。ひ。 ●氷の様(ためし) ⇒親見出し

ひ【杼・梭】🔗🔉

ひ【杼・梭】 機織用具の一つ。縦糸の開口した間を左右に飛走して横糸入れを行う。飛びやすいように流線形をしている。さす。さい。

ひ【間】🔗🔉

ひ【間】 「ひま(隙)」の古形。*書紀‐雄略八年二月(前田本訓)「間(ヒ)に乗て脱るること得て」

ひ【樋・🔗🔉

ひ【樋・ 1 竹や木、あるいは土を固めて作った水を導き送る長い管。下樋、懸け樋、埋み樋など。とい。 2 せきとめた水の出入口に設けた戸。開閉させて水を出入させるもの。ひのくち。 3 物の面に設けた細長い溝。 4 ()厠の中にある大小便を受ける器。〔十巻本和名抄‐六〕 5 刀身の背にそった細長い溝。重さを少なくし、血走りをよくするためのものという。 ●樋の口(くち) 水路などで、必要に応じて開閉し、水位を調節するための戸口。樋。水門。ひぐち。

ひ【檜】🔗🔉

ひ【檜】 「ひのき(檜)」の古名。*書紀‐継体七年九月・歌謡「真木さく避(ヒ)の板戸を押し開き」 ●檜の嬬手(つまで) (「嬬手」は角材の意)檜(ひのき)をあらけずりにしたままの木材。また、檜の木片。 ●檜の御門(みかど) 檜造りの宮殿の門。また、その宮殿。

ひ【目翳】🔗🔉

ひ【目翳】 ひとみに翳(くもり)が生じ目が見えなくなる病気。〔十巻本和抄‐二〕

ひ【匕】🔗🔉

ひ【匕】 =さじ(匙)

ひ【比】🔗🔉

ひ【比】 1 同列に並ぶこと。比肩。また、類を同じくすること。たぐい。ともがら。比類。「他に比を見ない」 2 くらべること。並べてつき合わせること。比較。対比。 3 詩経の六義(りくぎ)の一つ。中国古代詩の一形式で他の事物にたとえて、自分の気持を表現すること。また、その形式による詩。わが国で、和歌・連歌・俳諧・能楽などにも適用されている。 4 数量を比較するのに用いる数学的概念の一つ。二つの数または同種の量a、bがあるとき、aがbの何倍に当たるか、aがbの何分の一に当たるかという関係を示すものをaのbに対する比という。a:bと書き「a対b」と読む。比率。割合。 5 易の六十四卦の一つ。。上卦は坎(水)、下卦は坤(地)。水地比ともいう。親しむ意で、地上の水が地中に浸潤して親密となるさま。 6 奈良・平安時代初期、年数を数える単位。一比は六年。主に六年に一回作る戸籍の作成回数を表すのに用いる。

ひ【皮】🔗🔉

ひ【皮】 1 =かわ(皮) 2 「皮・肉・骨」と対比して、諸芸の風体を比喩的に表す。 書道で、柔らかな感じの書体をいう。能楽で、素質に恵まれた者が、稽古習道をしぬいたうえで発揮される、安定して美しく完成された舞姿。 ●皮の皮(かわ) 「皮」の字を「革」と区別していう語。

ひ【妃】🔗🔉

ひ【妃】 1 天皇の妻。きさき。みめ。 2 皇后の次位にある後宮。また、皇太妃・太皇太妃の称。 3 皇太子の正妻。 4 現行では皇族の妻をいう。

ひ【否】🔗🔉

ひ【否】 1 賛成しないこと。「値上案を否とする」 2 易の六十四卦の一つ。。上卦は乾(天)、下卦は坤(地)。天の気が昇り、地の気が降って、陰陽の二気が交わらないさま。

ひ【妣】🔗🔉

ひ【妣】 死んだ母。亡母。先妣。⇔考(こう)。

ひ【非】🔗🔉

ひ【非】 1 常でないこと、非常、病気など。 2 (形動)道理に合わないこと。正しくないこと。また、そのさま。「理」や「是(ぜ)」に対して用いる。 3 まちがっているところ。よくない点。悪い点。欠点。「自分の非を認める」 4 (形動)うまくゆかないこと。不利な状態にあるさま。「形勢は我に非」*徒然草‐二一一「是なる時はよろこび、非なるときはうらみず」 5 悪いと言い立てること。そしること。非難。→非を打つ。「非を鳴らす」 〔接頭〕名詞または形容動詞に付いて、それに該当しない、それ以外である意を添える。「非参議」「非社会性」「非社交的」「非現実的」など。 ●非が入(はい)る 非難される。 ●非の=打ち所(どころ)[=打ちよう]がない 非難すべきところがない。完全である。 ●非の茶(ちゃ) (「ほん(本)の茶」に対していう)鎌倉から室町初期にかけて、山城国(京都府)栂尾(とがのお)以外の地で産する茶。室町初期以降は、宇治以外の地で産する茶のこと。ひちゃ。 ●非を打(う)つ 悪い部分を指摘する。非難する。

ひ【卑】🔗🔉

ひ【卑】 (形動)身分などが低いこと。いやしいこと。下劣であること。

ひ【飛】🔗🔉

ひ【飛】 1 将棋で、飛車(ひしゃ)の略称。 2 野球で、飛球のこと。「中飛」

ひ【🔗🔉

ひ【 古代中国の五刑の一つ。足の膝蓋骨(しつがいこつ)を切りとる刑。

ひ【秘】🔗🔉

ひ【秘】 1 かくして人に知らせないこと。公表してはならないこと。秘密。「秘中の秘」 2 人知でははかり知れないこと。神秘。また、他からはかり知れない奥深いところ。奥義。極意。

ひ【被】🔗🔉

ひ【被】 寝る時に身にかけるもの。ふとん。また夜着。ねまき。 〔接頭〕行為を表す漢語に付いて、他から…される、他からこうむるなどの意を表す。「被選挙権」「被保険者」など。

ひ【婢】🔗🔉

ひ【婢】 召使の女。下働きの女。はしため。下女。下婢。また、女の奴隷。

ひ【脾】🔗🔉

ひ【脾】 五臓の一つ。脾臓。 ●脾の臓(ぞう) 脾臓。脾。

ひ【費】🔗🔉

ひ【費】 費用。出費。また、損失。

ひ【碑】🔗🔉

ひ【碑】 先人の事跡、氏名などを刻んで立て据えた石、石板。いしぶみ。石碑。「碑を建てる」

ひ【緋】🔗🔉

ひ【緋】 1 茜(あかね)で染めた色。また、その色のもの。あけ。 2 黄の下染めに紅色で染めた色。火色。 ●緋の衣(ころも) 勅許により高位の僧が着用した緋色の法衣。 ●緋の袴(はかま) 緋色の生絹(きぎぬ)の類で仕立てたはかま。主として成人の女子が着用したもの。

ひ【鄙】🔗🔉

ひ【鄙】 1 いやしいこと。いなかびて下品なこと。 2 いなか。ひな。郊外。

ひ【羆】🔗🔉

ひ【羆】 「ひぐま(羆)」のこと。

ひ【曾】🔗🔉

ひ【曾】 〔接頭〕血縁関係を表す語について、それよりさらに一代離れた関係にあることを示す。「ひじじ」「ひひこ」「ひまご」など。そう。ひい。

ひ‐あい【火相】(‥あひ)🔗🔉

ひ‐あい【火相】(‥あひ) 火のぐあい。火のもと。

ひ‐あい【日間・日合】(‥あひ)🔗🔉

ひ‐あい【日間・日合】(‥あひ) 1 日の数。日数。また、時日のほどあい。日どり。日限。 2 一日に対する歩合の利息。日歩。利子。利息。

ひ‐あい【廂間】(‥あひ)🔗🔉

ひ‐あい【廂間】(‥あひ) =ひあわい(廂間)

ひ‐あい【非愛】🔗🔉

ひ‐あい【非愛】 (形動) 1 ぶあいそうなこと。無遠慮なこと。 2 あぶないこと。ひやひやすること。また、そのさま。*平家‐八「加賀房はわが馬のひあいなりとて、主の馬に乗かへたれども」

ひ‐あい【悲哀】🔗🔉

ひ‐あい【悲哀】 (形動)かなしいこと。かなしくあわれなこと。哀痛。「人生の悲哀を味わう」「幻滅の悲哀」

ひ‐あが・る【干上がる・乾上がる】🔗🔉

ひ‐あが・る【干上がる・乾上がる】 〔自ラ五(四)〕 1 すっかり潮がひいてしまう。潮がひききって陸地になる。 2 すっかりかわいてしまう。かわききる。 3 中にはいるものがなくなる。からっぽになる。生計がたたなくなる。「あご(口)が干上がる」*浄・長町女腹切‐中「年よった此の親が、鼻の下がひやがる」

ひ‐あき【火明】🔗🔉

ひ‐あき【火明】 =きあけ(忌明)

ひ‐あげ【火上】🔗🔉

ひ‐あげ【火上】 盆の火祭行事の一つ。柱の先端に籠をつけ、下から小松明を投げて火を点じる祭り。柱松。

ひ‐あし【火足】🔗🔉

ひ‐あし【火足】 火、特に火事の燃え移っていく速さ。

ひ‐あし【日脚・日足】🔗🔉

ひ‐あし【日脚・日足】 1 雲などの切れ目や物の間から差し込んでくる日光。日のあし。「日あしがさす」 2 太陽が東から西へと移る動き。また、その速度。時間の経過。転じて、昼間の時間。日のあし。「日あしがのびた」

ひ‐あじ【火味】(‥あぢ)🔗🔉

ひ‐あじ【火味】(‥あぢ) 香炉の火に灰をかけて、火の加減を見る具。形は香箸に似て、つばをはめたもの。

ひ‐あじろ【檜網代】🔗🔉

ひ‐あじろ【檜網代】 檜(ひのき)の薄板で網代に組んだもの。また、それを用いた輿(こし)や婦人用の駕籠(かご)。

ヒアシンス🔗🔉

ヒアシンス (英hyacinth)=ヒヤシンス

ひ‐あそび【火遊】🔗🔉

ひ‐あそび【火遊】 1 火をもてあそぶこと。特に子どもが火をおもちゃにしてあそぶこと。火いたずら。 2 危険なあそび。特に、男女の無分別な、その場限りの恋愛や情事をいう。

ひ‐あたり【日当・陽当】🔗🔉

ひ‐あたり【日当・陽当】 日光のあたること。日のあたる場所。また、日光のあたり具合。

ひあっしゅくせい‐りゅうたい【非圧縮性流体】(‥リウタイ)🔗🔉

ひあっしゅくせい‐りゅうたい【非圧縮性流体】(‥リウタイ) 流体のつりあいや運動を考えるとき、密度の変化を無視してよい流体。縮まない流体ともいう。

ヒアデス‐せいだん【ヒアデス星団】🔗🔉

ヒアデス‐せいだん【ヒアデス星団】 (ヒアデスは英Hyades)牡牛(おうし)座に見られる散開星団。距離約一五〇光年。一〇〇個以上の星で構成され、アルデバランを除く各星の固有運動が一点に収束する運動星団。

ひ‐あぶり【火焙・火炙】🔗🔉

ひ‐あぶり【火焙・火炙】 1 火であぶること。 2 火で焼き殺すこと。刑罰として火であぶり殺すもの。極刑として古くから世界各地で行われた。

ひ‐あま【火天】🔗🔉

ひ‐あま【火天】 天棚(あまだな)のこと。

ひ‐あみ【火網】🔗🔉

ひ‐あみ【火網】 こんろに燃料を置くための網。さな。

ひ‐あめ【氷雨】🔗🔉

ひ‐あめ【氷雨】 =ひさめ(氷雨)

ひ‐あわい【廂間・日間】(‥あはひ)🔗🔉

ひ‐あわい【廂間・日間】(‥あはひ) 廂(ひさし)が両方から突き出ているところ。家と家との間の小路。日のあたらないところ。転じて、物と物との中間。ひあい。ひやし。

ひ‐あんばい【火塩梅】🔗🔉

ひ‐あんばい【火塩梅】 火の加減。火のぐあい。

ひい【一】🔗🔉

ひい【一】 「ひ(一)」の変化した語。

ひ‐い【非違】(‥ヰ)🔗🔉

ひ‐い【非違】(‥ヰ) 1 法に違反すること。違法。 2 「けびいし(検非違使)」の略。

ひ‐い【緋衣】🔗🔉

ひ‐い【緋衣】 緋色の衣服。赤い衣服。また、律令制の服制で、四位(深緋色)・五位(浅緋色)の朝服の色。

ひい🔗🔉

ひい 〔副〕 1 矢が風を切る音を表す語。 2 笛の音を表す語。 3 悲鳴、または泣き声を表す語。

ひい【曾】🔗🔉

ひい【曾】 〔接頭〕=ひ(曾)

ひ‐いお【干魚】(‥いを)🔗🔉

ひ‐いお【干魚】(‥いを) 魚の干したもの。ほしざかな。

ひい‐き【贔屓・贔負】🔗🔉

ひい‐き【贔屓・贔負】 (「ひき(贔屓)」の変化) 1 大いに力を入れること。大いに力を用いること。*太平記‐一一「天下草創の功、偏に汝等贔屓(ヒイキ)の忠戦によれり」 2 自分の気に入った者を引き立て、特に力添えすること。後援すること。また、その人。「ひいき筋」「判官(日本人)贔屓(びいき)」 ●贔屓の=引倒(ひきだお)し[=引倒れ] ひいきし過ぎて、かえってその人の迷惑、不利となること。

ひいき‐びいき【贔屓贔屓】🔗🔉

ひいき‐びいき【贔屓贔屓】 めいめい自分の好む方にひいきすること。

ひいき‐ぶん【贔屓分】🔗🔉

ひいき‐ぶん【贔屓分】 ひいきの仕方。ひいきにする心持。

ひいき‐へんぱ【贔屓偏頗】🔗🔉

ひいき‐へんぱ【贔屓偏頗】 (「ひいきへんば」とも)えこひいき。*史記抄‐一一「天道は、さらにひいき偏頗はない」

ひいき‐め【贔屓目】🔗🔉

ひいき‐め【贔屓目】 ひいきをする立場から見た好意的な見方。「どうひいき目にみても優勝は無理だ」

ひい‐きょ【脾胃虚】(ヒヰ‥)🔗🔉

ひい‐きょ【脾胃虚】(ヒヰ‥) 消化機能の低下した状態をいう語。

ひ‐いく【肥育】🔗🔉

ひ‐いく【肥育】 家畜の肉量増加のために行う飼育法。畜舎を暗くし、運動をさせないで、良質のえさを多量に与えるもの。

ひ‐いけ【火活・火埋】🔗🔉

ひ‐いけ【火活・火埋】 炭火を、消えないように灰の中に埋めておくこと。埋火(うずみび)をすること。また、そのもの。とね。

ひ‐いけ【氷池】🔗🔉

ひ‐いけ【氷池】 氷室(ひむろ)に収める氷をつくる池。山城・大和・河内・近江・丹波国にあった。

ひいご‐うお【梭子魚】(‥うを)🔗🔉

ひいご‐うお【梭子魚】(‥うを) 「とびうお(飛魚)」の異名。

ひい‐さま【姫様】🔗🔉

ひい‐さま【姫様】 (「ひめさま」の変化)貴人の娘を敬っていう語。

ひい‐じじ【曾祖父】(‥ぢぢ)🔗🔉

ひい‐じじ【曾祖父】(‥ぢぢ) =ひじじ(曾祖父)

ひ‐いじり【火弄】(‥いぢり)🔗🔉

ひ‐いじり【火弄】(‥いぢり) 火をもてあそぶこと。子どもが火をいたずらすること。火あそび。

ヒース🔗🔉

ヒース (英heath)=エリカ

ひ‐い・ず【秀ず】(‥いづ)🔗🔉

ひ‐い・ず【秀ず】(‥いづ) 〔自ダ下二〕⇒ひいでる(秀)

ヒーター🔗🔉

ヒーター (英heater) 1 暖房器具。暖房装置。《季・冬》 2 炊事などに用いるこんろ。特に、ニクロム線を用いた電熱器をいう。電気こんろ。

ひ‐いたずら【火悪戯】(‥いたづら)🔗🔉

ひ‐いたずら【火悪戯】(‥いたづら) =ひいじり(火弄)

ひ‐いちにち【日一日】🔗🔉

ひ‐いちにち【日一日】 1 物事が日に日に進行していくことを表す。一日ごと。一日一日。「日一日と暖かくなる」 2 一日中。まる一日。終日。日がな一日。「日一日こたつで暮らす」

ひい‐て【延いて】🔗🔉

ひい‐て【延いて】 〔副〕(動詞「ひく(引)」に接続助詞「て」のついた「引きて」の変化した語。前文を受けて接続詞的に用いて、事柄の範囲がさらに広がることを表す) 1 それから引き続いて。*文明本節用集「延(ヒイテ)及君子国受其害」 2 それが原因となって、その結果。 ●延いては 「ひいて(延)」を強調したいい方。「個人個人の問題が延いては社会全体の利害につながる」

ひ‐い・でる【秀でる】🔗🔉

ひ‐い・でる【秀でる】 〔自ダ下一〕ひい・づ〔自ダ下二〕(「穂(ほ)出でる」の変化。穂のつき出る意から) 1 他よりもすぐれる。ぬきんでる。傑出する。また、多くの中から頭角を現す。ひず。「秀でた腕前」*大慈恩寺三蔵法師伝院政期点‐一「亭々として独り秀(ヒイテ)て、埃塵に雑はらず」 2 くっきりとしていて目立つ。また、秀麗である。「秀でた眉」

ヒート🔗🔉

ヒート (英heat)熱。熱気。

ひいな【雛】(ひひな)🔗🔉

ひいな【雛】(ひひな) 紙や木などでこしらえ、着物を着せたりする小形の人形で、女児の玩具。また、雛祭に飾る人形。ひな。雛人形。*源氏‐若菜「ひゐななど、わざと屋ども造りつづけて」

ひいな‐あそび【雛遊】(ひひな‥)🔗🔉

ひいな‐あそび【雛遊】(ひひな‥) 1 雛人形に着物を着せたり、種々の調度を整えたり飾ったりする女児の遊び。平安時代頃から貴族の子女の遊びとして、随時行われた。ひなあそび。 2 =ひなまつり(雛祭)

ひいな‐あわせ【雛合】(ひひなあはせ)🔗🔉

ひいな‐あわせ【雛合】(ひひなあはせ) =ひなあわせ(雛合)

ひいな‐ぎぬ【雛衣】(ひひな‥)🔗🔉

ひいな‐ぎぬ【雛衣】(ひひな‥) =ひなぎぬ(雛衣)

ひいな‐ぐさ【雛草】(ひひな‥)🔗🔉

ひいな‐ぐさ【雛草】(ひひな‥) 「かもじぐさ(髢草)」の異名。

ひいな‐ぼん【雛本】(ひひな‥)🔗🔉

ひいな‐ぼん【雛本】(ひひな‥) 江戸時代、雛祭やままごとに用いる小型の本。赤本(あかほん)1の一種。

ひいな‐まつり【雛祭】(ひひな‥)🔗🔉

ひいな‐まつり【雛祭】(ひひな‥) =ひなまつり(雛祭)

ひいな‐や【雛屋】(ひひな‥)🔗🔉

ひいな‐や【雛屋】(ひひな‥) 1 雛人形を飾りたてる小さな家。ひなや。 2 雛人形を商う店。ひなや。

ひい‐ばば【曾祖母】🔗🔉

ひい‐ばば【曾祖母】 =ひばば(曾祖母)

ひい‐ひい🔗🔉

ひい‐ひい 〔副〕激しく続く悲鳴や泣き声を表す語。「ひいひい泣く」

ひいひい‐たもれ【火い火い給もれ】🔗🔉

ひいひい‐たもれ【火い火い給もれ】 (「火をください」の意で、古く、火種を絶やして近隣にもらい歩く子どもの唱えたことばから) 1 「火い火いたもれ、火は無い火は無い」という幼児の炉辺の遊戯。また、そのとき唱えることば。 2 (1を唱える年ごろの女の意から)子どもっぽい女。まだ一人前に成熟していない女。いくぶんあざけっていう。小娘。

ひいふっ‐と🔗🔉

ひいふっ‐と 〔副〕矢を射放つ響き、矢が風を切って飛び、勢いよく命中する音を表す語。*高野本平家‐四「二の矢に小鏑とてつがひひいふっと射切て」

ひい‐ほん【被風】🔗🔉

ひい‐ほん【被風】 (「ひい」「ほん」はそれぞれ「被」「風」の唐宋音)=ひふ(被風)

ひい‐まご【曾孫】🔗🔉

ひい‐まご【曾孫】 「ひまご(曾孫)」の変化した語。

ひ‐いみ【日忌】🔗🔉

ひ‐いみ【日忌】 1 物忌みする日。神事(かみごと)。 2 伊豆大島で正月二四、二五日の両日。この日に海、舟を見るとたたりがあるという。忌(き)の日。

ヒーメン🔗🔉

ヒーメン (ドイツHymen ギリシア神話の結婚の神ヒュメーンに由来)処女膜。ハイメン。

ひいらぎ【柊・疼木】(ひひらぎ)🔗🔉

ひいらぎ【柊・疼木】(ひひらぎ) (葉にとげがあって、触れると「ひいらぐ」ところからという) 1 モクセイ科の常緑小高木。本州の福島県以西、四国、九州の山地に生え、観賞用に栽植される。高さ三〜八メートル。葉は対生し、有柄。葉身は卵形ないし長楕円形で縁の上部に先が棘状になった数個の切れ込みがある。雌雄異株。秋、葉腋に芳香を放つ白い小さな鐘形花が束状につく。果実は楕円形で黒紫色に熟す。材で将棋の駒、判、そろばんの玉などをつくる。漢名に当てる狗骨は正しくはセイヨウヒイラギの名。 2 「こがねやなぎ(黄金柳)」の古名。 3 ヒイラギ科の魚の総称。ヒイラギ・オキヒイラギ・ヒメヒイラギなどがある。《季・秋》 4 ヒイラギ科の魚。全長一四センチメートルに達し、体は側扁した楕円形で、ひれの棘が鋭い。体色は白っぽく、背の縁が褐色で、頭部のうしろに大きな斑紋がある。味はよくない。釣り上げると、上顎を管のように突き出し、前骨と額骨を摩擦させて音を出す。本州中部以南の内湾に多くすみ、川をさかのぼることもある。ぎち。ねこくわず。 5 紋所の名。1の葉を組み合わせて図案化したもの。抱き柊、三つ柊、違い柊など。 ●柊を挿(さ)す 節分の夜、魔よけとして鰯の頭を柊の小枝にさして、門戸に立てる。《季・冬》

ひいらぎ‐がし【柊樫】(ひひらぎ‥)🔗🔉

ひいらぎ‐がし【柊樫】(ひひらぎ‥) 「りんぼく(木)」の異名。

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