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くん‐し【君子】🔗🔉

くん‐し【君子】 1 一般民衆より上位の立場にある人。高位・高官の人。為政者。 2 徳行のそなわった人。学識、人格ともにすぐれたりっぱな人。人格者。中国で、儒教の道徳を身につけた教養人。一般に士大夫の階級に属する。*徒然草‐九七「君子に仁義あり」 3 妻が夫をさしていうことば。わが夫。主人。 4 梅・竹・菊・蘭の四君子(しくんし)をいう。 5 「はす(蓮)」の美称。 6 「つる(鶴)」の美称。 ●君子の過(あやま)ちは日月の食の如し (「論語‐子張」による)君子は、たとえあやまちをおかすことがあっても、日食や月食がすぐに消え去って明るさをとりもどすように、すぐに本来の徳性にかえるものである。 ●君子の九思(きゅうし) (「論語‐季氏」による)君子である者がいつも心にかけていなければならない九つのこと。視は明を、聴は聡(そう)を、色は温を、貌(ぼう)は恭を、言は忠を、事は敬を、疑は問を、忿(ふん)は難を思い、得るを見ては義を思うこと。 ●君子の三畏(さんい) (「論語‐季氏」による)君子がそれに対して敬虔(けいけん)である三つのもの。天命と大人と聖人の言。 ●君子の三楽(さんらく) (「孟子‐尽心上」による)君子がもっている三つの大きな楽しみ。父母が健在で兄弟も無事であること、天や人に対して恥じるようなうしろ暗さがないこと、天下の英才を教育することの三つをいう。 ●君子の徳は風 (「論語‐顔淵」による)風が草をなびかせるように、君子はその徳によって人々をなびかせ、教化するということ。 ●君子の交(まじわり・こう)は淡きこと水の如し (「荘子‐山木」による)君子は人とまじわる場合、じつに淡泊であり、しかもその友情は永久にかわることはない。 ●君子は危(あやう)きに近寄らず 君子は身をつつしむ者であるから、危険な所にははじめから近づくことをしない。 ●君子は器(き・うつわもの)ならず (「論語‐為政」による。器物は一方面の用途だけに有効なことから)君子は一技、一芸にかたよらないものである。 ●君子は三端(さんたん)を避く (「韓詩外伝‐七」による。「三端」は、筆端・鋒端(ほうたん)・舌端)君子は文章、武器、弁論などで、他人と争うことはしないというたとえ。 ●君子は周して比せず小人(しょうじん)は比して周せず (「論語‐為政」による。「周」はあまねく、普遍、「比」はべたべたくっつくの意)君子は公平に広く人と親しむが、小人はかたよった小さな党派をつくるものである。 ●君子は上達し小人(しょうじん)は下達(かたつ)す (「論語‐憲問」による)君子はすぐれた教養や道徳を身につけようと努力し、小人はつまらぬことを身につけようとする。 ●君子はその罪を悪(にく)んでその人を悪まず 君子は人の犯した罪悪はにくむけれども、その人自身をにくむようなことはしない。 ●君子は多能を恥ず (「論語‐子罕」による)君子は一つの方面に精通しているのがよく、いろいろの方面に手を出すことは望ましくない。 ●君子は人の美を成す (「論語‐顔淵」による)君子は人の美点や長所を見つけ出すと、それを助長して、いっそうりっぱなものにするようにしむける。 ●君子は独(ひとり)を慎む (「大学」による)君子は人が見ていないところでもその行ないをつつしんで、けっして人間として恥ずかしいようなことはしない。 ●君子は豹変(ひょうへん)す (「易経‐革卦」による)君子はあやまちを改めて善に移るのがきわめてはっきりしている。君子はすぐにあやまちを改める。 ●君子は交り絶ゆとも悪声を出さず (「史記‐楽毅伝」による)君子は交りを絶った相手にも、悪口を言ったりしない。

くん‐し【君師】🔗🔉

くん‐し【君師】 主君と師匠。また、君子のように徳の高い師。立派な指導者。

くん‐し【裙子】🔗🔉

くん‐し【裙子】 =くん(裙)2

くん‐し【薫紙】🔗🔉

くん‐し【薫紙】 香料をしみこませた紙。

くんし‐か【君子花】(‥クヮ)🔗🔉

くんし‐か【君子花】(‥クヮ) 1 「はす(蓮)」の異名。 2 「きく(菊)」の異名。

くんし‐こく【君子国】🔗🔉

くんし‐こく【君子国】 1 礼儀・徳義の厚い国。また、古代中国で、東方にあったとされる伝説上のそのような国。 2 特に日本国についていう。

くんし‐じん【君子人】🔗🔉

くんし‐じん【君子人】 君子と呼ぶにふさわしい、徳行の高い人。君子者。

くん‐しゃく【訓釈】🔗🔉

くん‐しゃく【訓釈】 =くんちゅう(訓注)

くん‐しゃく【熏灼・薫灼】🔗🔉

くん‐しゃく【熏灼・薫灼】 1 くすぶり焼くこと。転じて、苦しめ悩ますこと。 2 勢力がさかんなこと。権威をふりかざすこと。

くん‐しゃく【勲爵】🔗🔉

くん‐しゃく【勲爵】 勲等と爵位。

くん‐しゅ【君主】🔗🔉

くん‐しゅ【君主】 世襲により国家や領地を統治する最高位の人。天子。皇帝。帝王。

くん‐しゅ【葷酒】🔗🔉

くん‐しゅ【葷酒】 においの強い葱(ねぎ)、韮(にら)、にんにくなどの野菜と酒。 ●葷酒山門に入るを許さず 多く禅宗の寺の門前に立つ結戒の一つ。「不許葷酒入山門」とあり、臭気の強い野菜は他人を苦しめるとともに自分の修行を妨げ、酒は心を乱すので、これを口にしたものは清浄な寺内にはいることを許さないということ。

くんしゅ‐こく【君主国】🔗🔉

くんしゅ‐こく【君主国】 君主制を政体とする国家。

くんしゅ‐せい【君主制】🔗🔉

くんしゅ‐せい【君主制】 皇帝・国王・天皇など、世襲の単独の首長を元首とする統治体制。すでに古代社会にみられ、とくに東方世界では、神政政治的・家父長制的性格が強かった。中世以後、強大な統治権をもつ絶対君主制を経て、立憲(制限)君主制へ発展。両世界大戦後は激減し、君主の地位は形式化、象徴化して、儀礼上の役割にとどまるものが多い。君主政体。

くんしゅ‐せいたい【君主政体】🔗🔉

くんしゅ‐せいたい【君主政体】 =くんしゅせい(君主制)

くんしゅ‐せんせい【君主専制】🔗🔉

くんしゅ‐せんせい【君主専制】 君主が絶対の権限を持ち、人民の意見や法律上の制約を受けないで、独断で政治を行なうこと。

くんしゅ‐どうとく【君主道徳】(‥ダウトク)🔗🔉

くんしゅ‐どうとく【君主道徳】(‥ダウトク) (ドイツHerrenmoralの訳語)ニーチェの道徳説。キリスト教の謙虚と同情とに基づく弱者の道徳である奴隷道徳に対し、生の充実感にあふれた自己肯定に基づく強者の道徳をいう。権力への意志の現われである超人が自らに課す道徳。

くんしゅろん【君主論】🔗🔉

くんしゅろん【君主論】 (原題イタリアIl Principe)政治思想書。マキアベリ著。一五一三年成立、三二年刊。小国分立、外国の干渉によるイタリアの政治的混乱を収拾するため、ライオンの力と狐のずるさを持つ君主の独裁的統治の必要を説いた。政治を宗教、倫理から切り離して考察し、近代政治学の樹立に寄与した。→マキアベリズム

くん‐しょう【勲章】(‥シャウ)🔗🔉

くん‐しょう【勲章】(‥シャウ) 国家に対する勲功・功労を表彰して授けられる記章。あるいは、公共のためにつくした事柄や国民的栄誉をたたえて国家から授けられる記章。日本では菊花・旭日・瑞宝・宝冠などの種類があり、最高位の大勲位以下勲一等から八等まで八階級ある。昭和一二年文化勲章が設けられ、同二二年武功に対して与えられた金鵄(きんし)勲章が廃止された。外国では、イギリスのビクトリアやガーター、フランスのレジオン‐ドヌール、デンマークのダネブログ、ドイツの鉄十字、旧ソ連のレーニンなどが有名。

くん‐しょう【勲賞】(‥シャウ)🔗🔉

くん‐しょう【勲賞】(‥シャウ) 勲功をほめたたえること。賞勲。

くんしょう‐ねんきん【勲章年金】(クンシャウ‥)🔗🔉

くんしょう‐ねんきん【勲章年金】(クンシャウ‥) 勲章に付加して、支給される年金。

くんし‐らん【君子蘭】🔗🔉

くんし‐らん【君子蘭】 ヒガンバナ科の多年草。南アフリカの喜望峰原産で、日本へは明治初年に渡来し観賞用に栽培される。高さ四〇センチメートルぐらいになり、長い舌状の葉を一二〜一三葉袴状につける。初夏、茎頂に四〇〜六〇個の筒状花を開く。花色は緋紅色で先端は緑色を帯びる。クリビア。《季・春》

くん‐しん【君臣】🔗🔉

くん‐しん【君臣】 君主と臣下。主人と家来。 ●君臣佐使(さし)の薬(くすり) 昔、使い方から薬を類別した名称。「君」は薬効のゆるやかなために主薬とし、「臣・佐・使」の三つは病勢、場合に応じて使い分けるという意。 ●君臣水魚(すいぎょ) 君臣の間の親密な関係を水と魚との関係にたとえたことば。

くん‐しん【葷辛・薫辛】🔗🔉

くん‐しん【葷辛・薫辛】 葱(ねぎ)、韮(にら)、にんにくなどのように一種の臭気のある野菜と、生薑(しょうが)、芥子菜などのように辛味のある野菜。

くん‐しん【勲臣】🔗🔉

くん‐しん【勲臣】 勲功のある臣下。功臣。

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