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じゅう【柔】(ジウ)🔗🔉

じゅう【柔】(ジウ) (形動)やわらかいこと。おとなしいこと。 ●柔も亦(また)茹(くら)わず剛も亦(また)吐かず (「詩経‐大雅・烝民」の「柔亦不茹、剛亦不吐」から)相手が弱くてもあなどらず、強くても恐れない。 ●柔能(よ)く剛を制す (「三略‐上略」の「柔能制剛、弱能制強」から)しなやかなものが、かたいものの鋒先(ほこさき)をそらして、結局勝つことになる。柔弱なものが、かえって剛強なものに勝つ。

●柔も亦(また)茹(くら)わず剛も亦(また)吐かず🔗🔉

●柔も亦(また)茹(くら)わず剛も亦(また)吐かず (「詩経‐大雅・烝民」の「柔亦不茹、剛亦不吐」から)相手が弱くてもあなどらず、強くても恐れない。 ●柔能(よ)く剛を制す (「三略‐上略」の「柔能制剛、弱能制強」から)しなやかなものが、かたいものの鋒先(ほこさき)をそらして、結局勝つことになる。柔弱なものが、かえって剛強なものに勝つ。 じゅう【柱】(ヂュウ) 琵琶の棹の上に付けてその上または際(きわ)を指で押えて音の高さを変えるもの。じ。 ●柱さす 左手で柱(じゅう)を押す。*源氏‐乙女「ぢうさすこと、うひうひしくなりにけりや」

●柔能(よ)く剛を制す🔗🔉

●柔能(よ)く剛を制す (「三略‐上略」の「柔能制剛、弱能制強」から)しなやかなものが、かたいものの鋒先(ほこさき)をそらして、結局勝つことになる。柔弱なものが、かえって剛強なものに勝つ。 じゅう【柱】(ヂュウ) 琵琶の棹の上に付けてその上または際(きわ)を指で押えて音の高さを変えるもの。じ。 ●柱さす 左手で柱(じゅう)を押す。*源氏‐乙女「ぢうさすこと、うひうひしくなりにけりや」

じゅう‐えん【柔婉】(ジウヱン)🔗🔉

じゅう‐えん【柔婉】(ジウヱン) (形動)すなおでやさしいこと。

じゅう‐えん【柔艶】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐えん【柔艶】(ジウ‥) (形動)なよなよとしていて美しいこと。

じゅう‐さいぼう【柔細胞】(ジウサイバウ)🔗🔉

じゅう‐さいぼう【柔細胞】(ジウサイバウ) 植物体の柔組織をつくる、細胞膜の薄い、原形質に富んだ多面体の細胞。同化・貯蔵・分解・分泌などの生理作用を営む。

じゅう‐じゃく【柔弱】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐じゃく【柔弱】(ジウ‥) (形動)=にゅうじゃく(柔弱)

じゅう‐じゅつ【柔術】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐じゅつ【柔術】(ジウ‥) 武器を用いないで打つ、突く、蹴る、投げる、組み伏せる、絞める、逆をとるなどして相手を攻撃し、または防御する日本古来の武術。やわら。柔道。

じゅう‐じゅん【柔順】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐じゅん【柔順】(ジウ‥) (形動)性格、態度がおとなしくてすなおなこと。ものやわらかで逆らわないこと。また、そのさま。

じゅう‐じょう【柔情】(ジウジャウ)🔗🔉

じゅう‐じょう【柔情】(ジウジャウ) おだやかでやさしい心。特に、女性のやさしい心。

じゅう‐じん【柔靱】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐じん【柔靱】(ジウ‥) 〔形動〕しなやかで強いさま。しなやかで砕け壊れないさま。

じゅう‐ぜい【柔脆】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐ぜい【柔脆】(ジウ‥) (形動)やわらかくもろいこと。かよわいこと。また、そのさま。脆弱。

じゅうぜん【柔然】(ジウゼン)🔗🔉

じゅうぜん【柔然】(ジウゼン) 四〜六世紀に蒙古高原に拠った蒙古系の遊牧民族。また、その国家。「蠕蠕(ぜんぜん)」、「茹茹(じょじょ)」ともいう。東晋の初め鮮卑の拓跋氏に隷属したが、その南遷後、四世紀末に拓跋氏の故地を領有、内外蒙古を中心に南満・タリム盆地を支配して北魏に対立した。五世紀末、支配下の高車の反乱で衰え、六世紀中頃突厥に滅ぼされた。

じゅう‐そしき【柔組織】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐そしき【柔組織】(ジウ‥) 1 植物体で柔細胞からなる組織。葉肉、果肉、茎や根の皮層・髄・地下茎の貯蔵組織など植物体にもっとも広く分布している。同化・分泌・貯蔵など重要な生理作用を営む。 2 動物の肝臓・脾臓・腎臓などの器官の内部を占める多液質の組織。一般に実質組織と呼ばれる。

じゅう‐だ【柔懦】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐だ【柔懦】(ジウ‥) (形動)心弱く気が小さいこと。やさしく臆病であるさま。柔弱。

じゅう‐どう【柔道】(ジウダウ)🔗🔉

じゅう‐どう【柔道】(ジウダウ) 1 =じゅうじゅつ(柔術) 2 日本古武術の柔術からわかれ、明治一五年嘉納治五郎により創始された体術。心身の力をもっとも有効に使うことを主眼に、素手で攻撃防御の練習をし、同時に身体精神の鍛練修養を目的とする。

じゅうどう‐せいふくじゅつ【柔道整復術】(ジウダウ‥)🔗🔉

じゅうどう‐せいふくじゅつ【柔道整復術】(ジウダウ‥) 柔道家が、打撲・捻挫・脱臼および骨折に対して行う医術。業として行う場合は、柔道整復師の試験に合格し都道府県知事の免許を受けることを要する。

じゅう‐とっき【柔突起】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐とっき【柔突起】(ジウ‥) =じゅうもう(絨毛)1

じゅう‐なん【柔軟】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐なん【柔軟】(ジウ‥) 〔形動〕 1 物体の性質が、やわらかく、しなやかであるさま。「柔軟な身体」 2 人、または事柄の性質が、順応性に富んでいて、やわらかであるさま。一方にかたよらないで、さまざまのものに素直に対処しうるさま。「柔軟に考える」

じゅうなん‐せんじゅつ【柔軟戦術】(ジウナン‥)🔗🔉

じゅうなん‐せんじゅつ【柔軟戦術】(ジウナン‥) 一般に正面からの力ずくの衝突を避け、相手の闘争意欲を鎮静させるような方法で粘り強く戦うこと。

じゅうなん‐たいそう【柔軟体操】(ジウナンタイサウ)🔗🔉

じゅうなん‐たいそう【柔軟体操】(ジウナンタイサウ) 体を柔軟にするために、関節を十分に屈伸して行う体操。

じゅう‐の‐かた【柔の形】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐の‐かた【柔の形】(ジウ‥) 柔道の基礎的な形。嘉納治五郎の考案による。突出し、肩押し、両手取り、肩まわし、あご押し、切りおろし、両肩押し、斜め打ち、片手取り、片手あげ、帯取り、胸押し、突き上げ、打ちおろし、両眼突きの計一五本の攻撃防御の方法を柔の理によって表現したもの。

じゅう‐ひ【柔皮】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐ひ【柔皮】(ジウ‥) なめしがわ。

じゅう‐び【柔媚】(ジウ‥)🔗🔉

じゅう‐び【柔媚】(ジウ‥) (形動)ものやわらかでなまめいたさま。また、こびへつらうさま。

にぎた‐づ【熟田津・飽田津・柔田津】🔗🔉

にぎた‐づ【熟田津・飽田津・柔田津】 愛媛県松山市にあった道後温泉の船着場。その所在地は確定しない。みぎたつ。

にき‐はだ【和肌・柔肌】🔗🔉

にき‐はだ【和肌・柔肌】 柔らかなはだ。にこはだ。*万葉‐一九四「たたなづく柔膚(にきはだ)すらを」

にこ【和・柔】🔗🔉

にこ【和・柔】 〔語素〕柔らかい、穏やかである、などの意を表す。にき。「にこし」「にこむ」などの語を作り、また「にこ炭」「にこ毛」などのように、接頭語ふうにも用いられる。近代になると「にご」と濁音でも用いられる。

にこ・し【和し・柔し】🔗🔉

にこ・し【和し・柔し】 〔形ク〕あらあらしくない。やわらかい。穏やかである。*色葉字類抄「和ニコシ」

にこ‐で【和手・柔手】🔗🔉

にこ‐で【和手・柔手】 やわらかな手。やさしい手。

にこ‐はだ【和肌・柔肌】🔗🔉

にこ‐はだ【和肌・柔肌】 =にきはだ(和肌)

にこ‐や【和や・柔や】🔗🔉

にこ‐や【和や・柔や】 (「や」は接尾語)はだざわりのやわらかなこと。また、そのもの。なごや。*古事記‐上・歌謡「爾古夜(ニコヤ)が下に栲衾(たくぶすま)」

にこ‐やか【和やか・柔やか】🔗🔉

にこ‐やか【和やか・柔やか】 〔形動〕(「やか」は接尾語) 1 ものやわらかなさま。しとやかなさま。*源氏‐梅枝「にこやかなるかたのなつかしさは」 2 なめらかなさま。*大唐西域記長寛元年点‐三「石有り。<略>常に津(うる)ひ膩(ニコヤカナル)こと有り」 3 美しいさま。*大唐西域記長寛元年点‐五「瑩飾(かざれ)ること輪奐(ニコヤカナリ)」 4 心から嬉しそうなさま。にこにこしているさま。*浄・雪女五枚羽子板‐中「にこやかふくやかにっこりほやりの笑顔は誰だア」

にこ‐よか【和よか・柔よか】🔗🔉

にこ‐よか【和よか・柔よか】 〔形動〕(「よか」は接尾語)=にこやか(和)*万葉‐四三〇九「和草(にこぐさ)の爾古余可爾(ニコヨカニ)しも思ほゆるかも」

にゅう‐じゃく【柔弱】(ニウ‥)🔗🔉

にゅう‐じゃく【柔弱】(ニウ‥) (形動)やさしくてよわよわしいこと。やわらかくて弱いこと。体が弱く、精神が女々しいこと。じゅうじゃく。「柔弱な男」

にゅう‐なん【柔軟・柔】(ニウ‥)🔗🔉

にゅう‐なん【柔軟・柔】(ニウ‥) 〔形動〕(「にゅう」は「柔」の慣用音) 1 仏語。仏法に帰依し、その教えに従って心がおだやかなさま。心が柔和なこと。 2 =じゅうなん(柔軟)*天草本伊曾保「イカニモシヅカニnhnanna(ニュウナンナ)フリデ」

にゅう‐わ【柔和】(ニウ‥)🔗🔉

にゅう‐わ【柔和】(ニウ‥) (形動)性質や態度などがやさしくてやわらかいさま。「柔和な顔」

にゅうわ‐にんにく【柔和忍辱】(ニウワ‥)🔗🔉

にゅうわ‐にんにく【柔和忍辱】(ニウワ‥) (形動)仏語。仏の教えに帰依し、その教えを心として柔順温和で、外からの恥辱や危害をよくたえ忍ぶさま。

やわ【柔・和】(やは)🔗🔉

やわ【柔・和】(やは) 〔形動〕ものやわらかいさま。柔和なさま。また、ひよわなさま。こわれやすいさま。「やわな作り」*人情・春の若草‐四「兎角人の内は、女房が柔(ヤハ)だと収りゃア付ねへやつヨ」

やわ・い【柔い】(やはい)🔗🔉

やわ・い【柔い】(やはい) 〔形口〕やは・し〔形ク〕 1 弾力性に富んでいる。また、もろくて崩れやすい。やわらかい。*交隣須知‐二「熟鰒ユテアワヒヲヨクニテサシヤレイヤワイホトヨフゴサル」 2 弱々しい。きゃしゃである。 やわ‐さ(名)

やわ・し【柔し】(やはし)🔗🔉

やわ・し【柔し】(やはし) 〔形ク〕⇒やわい(柔)

やわ‐はだ【柔肌】(やは‥)🔗🔉

やわ‐はだ【柔肌】(やは‥) やわらかなはだ。きめこまかなはだ。特に女性のはだにいう。にきはだ。

やわ‐やわ【柔柔】(やはやは)🔗🔉

やわ‐やわ【柔柔】(やはやは) 〔副〕 1 やわらかなさま、しなやかなさまを表す語。*名語記‐六「わかき鳥はくちばしのいまだ、かたまらずして、やはやはとあれば」 2 身のこなしなどがものやわらかなさま、たおやかなさま、なよなよとしたさまを表す語。*源氏‐玉鬘「母君はただいと若やかにおほどかにて、やはやはとぞたをやぎ給へりし」 3 手加減をして、あまり力をいれず、ゆっくりと物事をするさまを表す語。 やわらかな物の意。 1 牡丹餅(ぼたもち)をいう女房詞。 2 吉野紙をいう女房詞。 〔形動〕ものやわらかなさま。柔和なさま。*大唐西域記長寛元年点‐四「風俗淳和(ヤハヤハ)なり」

やわ‐ら【柔・柔ら】(やは‥)🔗🔉

やわ‐ら【柔・柔ら】(やは‥) (「ら」は接尾語) 1 やわらかなこと。しなやかなこと。他の語と複合して用いることが多い。「ねやわらこすげ」「やわらたまくら」など。 2 (形動)おだやかなこと。温和なこと。物静かなこと。*伎・東海道四谷怪談‐四幕「わたしが和(ヤハ)らで物を申すうちお返しなさるが、あなたのお為でござりませうぞえ」 3 柔術。やわらじゅつ。 4 船の接触をやわらげるために、舷側に下げておくもの。じんた。

やわら‐か【柔らか・和らか・軟らか】(やはら‥)🔗🔉

やわら‐か【柔らか・和らか・軟らか】(やはら‥) 〔形動〕(「か」は接尾語) 1 手ざわり、肌ざわりがふんわりしているさま。弾力性に富むさま。やわらかいさま。「柔らかなふとん」*白氏文集天永四年点‐四「此の毯の温にして且つ柔(ヤハラカ)なるには如かじ」 2 性格・気持・様子・言動などがおだやかなさま。柔和。また、柔順なさま。「柔らかな物腰」*源氏‐帚木「いとやはらかにの給ひて」 3 厳しくないさま。堅苦しくないさま。また、世事に通じてくだけているさま。「やわらかな話」*十訓抄‐一「邵伯が政のやはらかなりし、州民甘棠の詠をなし」 4 ほんのりとした暖かみがあって快いさま。*十六夜日記「空ふく風もやはらかに枝もならさず」 5 よくこなれたさま。なめらかなさま。*平家‐一一「舌のやはらかなるままに、君の御事な申そ」 6 本来の厳しさに欠けてなまぬるいさま。女々しいさま。*雑俳・広原海‐九「やはらかな事やはらかな事・上方の喧嘩は江戸の噺声」

やわらか・い【柔らかい・和らかい・軟らかい】(やはらかい)🔗🔉

やわらか・い【柔らかい・和らかい・軟らかい】(やはらかい) 〔形口〕やはらか・し〔形ク〕(「やわらか」の形容詞化) 1 物の状態・性質がふんわりとしている。堅くない。また、しなやかである。「肌ざわりの柔らかい布」 2 行動・性質などが、あらあらしくなくておだやかである。*滑・浮世風呂‐四「上方は人気(ひとぎ)の和(ヤハラカ)い所為(せゐ)か、トント穏便さ」 3 ほんのりとした感じで快い。感覚におだやかに映じる。「やわらかい春の日差し」 4 かたくるしくなくてさばけている。「やわらかい本」 5 考え方などが、かたくなでなく融通性がある。「やわらかい頭」 やわらか‐げ(形動)/やわらか‐さ(名)/やわらか‐み(名)

やわら‐がかり【柔掛】(やはら‥)🔗🔉

やわら‐がかり【柔掛】(やはら‥) おだやかにかかっていくこと。

やわらか・し【柔らかし・和らかし・軟らかし】(やはらかし)🔗🔉

やわらか・し【柔らかし・和らかし・軟らかし】(やはらかし) 〔形ク〕⇒やわらかい(柔)

やわらか‐め【柔らかめ】(やはらか‥)🔗🔉

やわらか‐め【柔らかめ】(やはらか‥) 比較的柔らかいと思われる程度や状態。「柔らかめに焚いた飯」

やわらか‐もの【柔らか物】(やはらか‥)🔗🔉

やわらか‐もの【柔らか物】(やはらか‥) 1 手ざわりのやわらかい織物、すなわち、絹の織物。絹の衣服。絹物。 2 =やわらかぼん(軟本)

やわら‐とり【柔取】(やはら‥)🔗🔉

やわら‐とり【柔取】(やはら‥) 柔術。また、それを巧みにする人。

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