複数辞典一括検索+

おそ・い【遅い・鈍い】🔗🔉

おそ・い【遅い・鈍い】 〔形口〕おそ・し〔形ク〕 物事の速度、進度が滞りがちなさまを表わす。 1 動作や作用に時間がかかる。速度がゆるやかである。のろい。「歩き方(食べ方)が遅い」*東大寺諷誦文平安初期点「物に約きては疾(と)く就(す)る、遅(オソ)く就(す)る有り」 2 頭や心の働きがにぶい。巡りが悪い。愚かだ。鈍(おぞ)い。*万葉‐二八五六「山代の石田の杜(もり)に心鈍(おそく)手向したれや妹に逢ひ難き」*謡曲・老松「遅くも心得給ふものかな」 時間的経過において後になったり遅れたりしているさまを表わす。 1 時がたっている。夜が更けていることをいう場合が多い。「夜遅くに来る」*万葉‐九八一「出で来る月の遅(おそく)照るらむ」 2 時機に遅れている。間に合わない。手遅れだ。「遅い朝食」「今や遅しと待ちわびる」*石山寺本法華経玄賛平安中期点「修行すること何ぞ晩(オソキ)ことあらむ」 おそ‐げ(形動)/おそ‐さ(名) ●遅かりし由良之助(ゆらのすけ) (歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」で、待ちかねていた判官が、腹に刀を突き立てた直後にやっと到着した大星由良之助にいった言葉から)待ち兼ねたという場合、または、時機を逃して用をなさない場合などにしゃれていう。 ●遅き日(ひ) (日が暮れるのが遅い意から)春の日。長い日。遅日。《季・春》

おぞ・い【鈍い】🔗🔉

おぞ・い【鈍い】 〔形口〕おぞ・し〔形ク〕(「おそい」の変化した語。時間的意味の「遅い」との意味分化によって生じたもので、近世、近代に用いられた)頭のめぐりがにぶい。のろまで気が利かない。愚かだ。*読・弓張月‐後「鈍(オゾ)き奴かな。などて吾を欺くぞ」 おぞ‐げ(形動)

にぶ・い【鈍い】🔗🔉

にぶ・い【鈍い】 〔形口〕にぶ・し〔形ク〕(「にぶ(鈍)」と同源) 1 切れ味が悪い。鋭利でない。*徒然草‐二二九「よき細工は少しにぶき刀をつかふといふ」 2 動作や反応がすばやくない。のろい。また、頭のはたらきがおそい。勘がするどくない。*源氏‐幻「おぼしたつほど、にぶきやうに侍らんや」 3 音の響きなどが低く、するどくない。また、光などが弱く、鮮やかでない。*雑俳・軽口頓作「さあさあ・空がにぶいぞみこし様」 4 取引相場で、相場が活気なく下落気味である。 にぶ‐げ(形動)/にぶ‐さ(名)

のろ・い【鈍い】🔗🔉

のろ・い【鈍い】 〔形口〕のろ・し〔形ク〕 1 速度がおそい。進み方がゆっくりしている。はかどらない。*延慶本平家‐五本「宇治河は上はのろくて底はやし」 2 動作、頭の働きがおそい。おろかである。愚鈍である。にぶい。 3 異性に甘い。色情におぼれやすい。*伎・籠釣瓶花街酔醒‐序幕「女に惚(ノロ)い人達だ」 のろ‐げ(形動)/のろ‐さ(名)

日国鈍いで始まるの検索結果 1-4