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う・く【浮く】🔗🔉

う・く【浮く】 自五 物が地面や水底などを離れて、空中・水面・水中にとどまった状態になる。 「投げを食らって体が一瞬宙に━」 「空にぽっかり━・いた雲」 「水鳥が波にぷかぷか━・いている」 比重・浮力・揚力などの作用で、物が浮くことのできる性質をもつ。水面や空中にとどまることができる。 「木は水に━」 物が水中で生じたり水中を移動したりして、水面に現れる。 「沼の底からぶくぶくと泡が━」 「灰汁あくが━」 皮膚の表面に、分泌物や斑点はんてんなどが現れる。浮き出る。 「顔に脂が━」 「額に汗が━」 「全身に死斑しはんが━・いて出る」 「両腕に血管が青く━・いて見える」 模様が下地から離れて、上に飛び出したように見える。浮き上がる。浮き出る。 「花模様が━・いて見える」 固定した基盤から離れた状態になる。 「金具が基盤から━」 「歯が━・いてぐらぐらする」 「おしろいが━」 集団になじまない状態になる。 「場違いな服装で周囲から━」 心が浮き浮きする。 「━・かぬ(=不機嫌そうな)顔」 〔やや古風な言い方で〕心が落ち着かず、浮うわついている。また、浮ついた気持ちで恋愛や情事に関係している。 「心構えが━・いていては大事は任せられない」 「━・いた(=色めいた)うわさが絶えない」 うまく処理したために、金銭や時間に余分が出る。 「節約すれば旅費が━」 ボクシングなどのスポーツで、腰の据わらない不安定な態勢になる。 「腰が━・いたところにパンチが入る」 ⇔据わる入る 麻雀マージャンで、持ち点を上回った成績を上げる。 「一人だけ━」 野球やテニスなどで、投球や打球が制球力をなくして浮き上がったようになる。うわずる。 「ボールが高めに━」 ◆沈む 浮ける 浮き 関連語 大分類‖移動‖いどう 中分類‖上下‖じょうげ 大分類‖金銭‖きんせん 中分類‖消費‖しょうひ 大分類‖水に関わる行為‖みずにかかわるこうい 中分類‖泳ぐ‖およぐ 大分類‖余る‖あまる 中分類‖余り‖あまり

明鏡国語辞典 ページ 546 での浮く単語。