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うち【内(中・家)】🔗🔉

うち【内(中・家)】 一定の区切られた範囲の中。特に、建物や部屋の中。屋内。 「城壁の━に閉じこめられる」 「外から━をうかがう」 「このドアは━に向かって開く」 ⇔そと 物の内側に当たる部分。 「この箱は外は金色に、━は漆黒に塗ってある」 ⇔そと 中心や手前に近い方向。また、その場所。内側。 「シュートが━に鋭く切れ込む」 「髪を━に向かってカールさせる」 ⇔そと 外に現れない、心の中。心中しんちゅう。 「━に激しい情熱を秘める」 「苦しい胸の━を明かす」 ⇔そと 自分の家や家庭。また、他人のそれを含んで、広く家や家庭一般をいう。 「日曜日は━にいる」 「五日ほど━を空ける(=留守にする)」 「━の都合で欠席します」 「━の親は厳しくてねえ」 「隣の━は今晩はすき焼きらしい」 ⇔そとよそ 自分のところの意で、自分が所属する組織や集団をいう。 「この仕事は外にださずに━(=内部・社内)でやるべきだ」 「━(=わが社)では生鮮食品は扱っておりません」 「━の会社[校長・商品]」 ⇔そとよそ 抽象的に設けられた、ある範囲の中。 「運も実力の━」 「分類上はサクラもバラの━」 ⇔そと 自分の夫、または妻。 「━は頑固です」 「━のに聞いてみましょう」 ◇手紙の署名で、男性の名前に「内」と添えられているのは、妻の代筆であることを表す。 建物としての家。家屋。 「━を建てる」 《上に連体修飾語を伴って》 《「…の━」の形で》…の中、の意を表す。 「目の━には希望に輝く光があった」 「一句の━に万感の思いが凝縮される」 ◇やや古い言い方。 問題とする数値がある範囲の中から選ばれたことを表す。 「仲間の━二人が合格した」 「定価の━(の)二割を内金として払う」 「三人残った━の一人が犯人だ」 ある範疇はんちゅうに含まれる意を表す。 「この程度の涙金では収入の━に入らない」 「酒のおつきあいも仕事の━だ」 ある限られた時間の範囲内にある意を表す。 「断るなら今の━だ」 「見る見る━に白髪の老人になった」 「日の暮れない━に(=暮れる前に)帰ろう」 「温かい━に召し上がれ」 《「…の━に」の形で》ある状況下で行われる意を表す。…裡に。 「大会は成功の━に終わる」 「暗黙の━に了解する」 〔主に関西地方で〕一人称の人代名詞わたし。 「━いややわ」 ◇多く女性が使う。複数を表す「うちら」は男性も使う。 ◆は「中」とも。は「家」(まれに「自家」)とも当てるが、かな書きが多い。ならびにはかな書きが一般的。はまれに「裡」「裏」とも。

うら【裏】🔗🔉

うら【裏】 置かれたとき下になって、目に見えなくなるほうの面。裏側。 「表面おもてめんを━にすると色が黒に変わる」 「ページの━が透けて見える」 主立っていないほうの面。裏側。 「コインを投げたら━が出た」 「紙の━と表を間違える」 「封筒の━」 街並みなどで、表立っていないほう。 「━通り・━道」 ◇多く他の語と複合して使う。 物の正面と反対になるほう。特に、建物の後ろ側。 「へそくりを戸棚の━に隠す」 「銀行の━に教会がある」 「こっそり━から入る」 「━の畑でポチが鳴く」 〔古い言い方で〕奥のほう。おく。 「鋭い眼を眼鏡の━から光らせながら岩野泡鳴 衣服で、内側にあって表からは見えない部分。 「服の━が擦り切れる」 表に現れない隠れたところ。特に、公開をはばかる、よからぬところ。 「━から支える」 「━で取引する」 「成功の━には隠された秘話がある」 「勤務態度に━と表がある」 〔慣用句的に〕普通や予想とは反対のこと。逆。 「━の裏を行ってかえって失敗する」 〔俗〕警察などで、供述の裏づけ。 「自白の━を取る」 野球で、先攻のチームが守備に回り、後攻のチームが攻撃する番。 「九回の━」 ◆

裏を返せば🔗🔉

裏を返せば 逆の見方をすれば。裏返して言えば。

裏をか・く🔗🔉

裏をか・く 予想とは反対のことをして、相手を出し抜く。 「敵の策略の━・いて夜襲をかける」

うら‐あみ【裏編み】🔗🔉

うら‐あみ【裏編み】 棒針編みの基本となる編み方の一つ。メリヤス編みの裏と同じような細かい編み目になる。裏メリヤス編み。 ⇔表編み

うら‐うち【裏打ち】🔗🔉

うら‐うち【裏打ち】 名・他サ変 補強・補修のため、紙・布・革などに裏地をつけること。 「和紙で古文書を━する」 《多く「━される」の形で》意見などが別の面から補強されて確かなものになる。裏付けられる。 「事実に━された理論」 「自信に━された主張」

うら‐えり【裏襟・裏衿】🔗🔉

うら‐えり【裏襟・裏衿】 着物の襟の裏に縫いつける布。

うら‐おもて【裏表】🔗🔉

うら‐おもて【裏表】 裏と表。 「━ともに印刷する」 表面に現れた部分と隠れた内実。 「業界の━」 見せかけと内実が一致しないこと。かげひなた。 「言行に━がある」 裏と表を逆にすること。うらがえし。 「シャツを━に着る」

うら‐かいどう【裏街道】━カイダウ🔗🔉

うら‐かいどう【裏街道】━カイダウ 正式の街道ではない道路。 「中山道の━」 正当でない、後ろ暗い生き方。裏道。 「人生の━を歩く」 ◇本街道をそれた道の意から。 ◆⇔表街道

うら‐がえし【裏返し】━ガヘシ🔗🔉

うら‐がえし【裏返し】━ガヘシ 裏返すこと。また、その状態。 「Tシャツを━に着る」 反対の立場。逆の面。逆。 「彼が威張るのは劣等感の━だ」

うら‐がえ・す【裏返す】━ガヘス🔗🔉

うら‐がえ・す【裏返す】━ガヘス 他五 裏になっているほうを表にする。ひっくりかえす。 「敷物を━」 物の見方や立場を逆にする。 「━・して言えばただの身勝手にすぎない」 裏返し

うら‐がえ・る【裏返る】━ガヘル🔗🔉

うら‐がえ・る【裏返る】━ガヘル 自五 裏と表が逆になる。ひっくりかえる。 「トランプが━手品」 「声が━」 裏切る。心変わりする。 「━・って敵方につく」 関連語 大分類‖変化‖へんか 中分類‖変化‖へんか

うら‐がき【裏書き】🔗🔉

うら‐がき【裏書き】 名・他サ変 文書の裏に表記のことがらを保証・証明する文字を書くこと。また、その書いたもの。 「鑑定家の━をもらう」 手形・小切手などを譲渡するとき、所持人が裏面に必要な事項を記入して署名すること。また、支払いを受ける人が領収証明として裏面に住所・氏名などを書くこと。 「━小切手・━人」 「裏書」と書く。 物事が確かであることを他の面から証明すること。 「無実を━する証言」 ◆公用文では「裏書」。

うら‐かた【裏方】🔗🔉

うら‐かた【裏方】 貴人の奥方。特に、本願寺法主ほっすの夫人。 舞台裏や楽屋で仕事をする人。道具方・衣装方など。 ⇔表方 表には立たず、陰で実質的な仕事をする人。 「━に徹する」

うら‐がね【裏曲・裏矩】🔗🔉

うら‐がね【裏曲・裏矩】 曲尺かねじゃくの裏側につけた尺度。表の一目盛りの(=約一・四一四)倍を一目盛りとする。裏尺。

うら‐がね【裏金】🔗🔉

うら‐がね【裏金】 雪駄せったなどの裏に打ちつける金属の小片。 「裏鉄」とも。 正規の支払いのほかに、取引の裏で内密にやりとりする金銭。 「━工作」

うら‐がみ【裏紙】🔗🔉

うら‐がみ【裏紙】 印刷した用紙の、白いままの裏側。 「━をメモ用紙にする」 粘着テープや貼り薬などで、本体の裏側にはり付けてある保護シール。離紙はくりし。 「━をはがして患部に貼る」

うら‐がわ【裏側】━ガハ🔗🔉

うら‐がわ【裏側】━ガハ 裏のほう。裏面。 「家の━に物置がある」 「月の━の写真」 「政界の━を知る」 ⇔表側

うら‐きど【裏木戸】🔗🔉

うら‐きど【裏木戸】 家の裏手にある木戸。 芝居小屋・相撲小屋などの裏手に設けた出入り口。関係者が出入りする。

うら‐ぎり【裏切り】🔗🔉

うら‐ぎり【裏切り】 裏切ること。 「━者」

うら‐ぎ・る【裏切る】🔗🔉

うら‐ぎ・る【裏切る】 他五 約束や信頼に反する行動をとる。また、そのようにして敵側につく。 「親友[仲間・味方]を━」 「組織を━・って機密を流す」 「ペットは飼い主を━・らない」 「自分を━(=自分の信念や信条に背く。自分にうそをつく)」 人が期待や予想に反する行動をとる。また、ものごとが人の期待や予想に反して展開する。 「○○球団は今年もファンの期待を━・った」 「政治はいつも国民の信頼を━」 「現実はしばしばシナリオを━」 「評判を━・らない実力の持ち主」 裏切り

うら‐ぐち【裏口】🔗🔉

うら‐ぐち【裏口】 建物の裏側にある出入り口。 ⇔表口 正規ではない方法でひそかにことを行うこと。 「━営業・━入学」

うら‐こうさく【裏工作】🔗🔉

うら‐こうさく【裏工作】 かげであれこれ働きかけを行うこと。ひそかに画策すること。 「━をして契約を取りつける」 関連語 大分類‖計画‖けいかく 中分類‖たくらみ‖たくらみ

うら‐ごえ【裏声】━ゴヱ🔗🔉

うら‐ごえ【裏声】━ゴヱ ふつうの音域をこえた高音部を技巧的に歌う声。ファルセット。

うら‐ごし【裏漉し】🔗🔉

うら‐ごし【裏漉し】 名・他サ変円形の枠の一方に目の細かい網をはった調理器具。また、それで食品をこすこと。 「芋を━にかける」 「━して餡あんを作る」

うら‐さく【裏作】🔗🔉

うら‐さく【裏作】 主な作物を収穫した後、次の作付けまでの間に別の作物を栽培すること。また、その作物。後作あとさく。 ⇔表作

うら‐じ【裏地】━ヂ🔗🔉

うら‐じ【裏地】━ヂ 衣服などの裏に用いる布。

うら‐じゃく【裏尺】🔗🔉

うら‐じゃく【裏尺】 裏曲うらがね

うら‐じょうめん【裏正面】━ジャウメン🔗🔉

うら‐じょうめん【裏正面】━ジャウメン 相撲で、土俵正面(北側)の反対側(南側)にあたる場所。また、そこに面した見物席。向こう正面。

うら‐じろ【裏白】🔗🔉

うら‐じろ【裏白】 裏・内側などが白いこと。 「━の色紙」 羽状に分かれた葉の裏が白い、ウラジロ科の常緑性シダ植物。正月の飾りに使う。

うら‐だな【裏店】🔗🔉

うら‐だな【裏店】 裏通りに建てられた粗末な家。特に、その貸家。 ◇「たな」は家屋の意。

うら‐づけ【裏付け】🔗🔉

うら‐づけ【裏付け】 裏付けること。また、そのための証拠。 「アリバイの━をとる」 「━捜査」

うら‐づ・ける【裏付ける】🔗🔉

うら‐づ・ける【裏付ける】 他下一物事を他の面から証拠づける。 「犯行を━証拠」 「主張の正当性を━事実」 うらづ・く(下二) 裏付け

うら‐て【裏手】🔗🔉

うら‐て【裏手】 裏に当たる方角。後ろのほう。裏側。 「ビルの━の駐車場」

うら‐どおり【裏通り】━ドホリ🔗🔉

うら‐どおり【裏通り】━ドホリ 大通りの家並みの裏を通っている狭い道。 「角を曲がって━に出る」 ⇔表通り ◇表に現れない内情や正当でないことのたとえにも使う。

うら‐どし【裏年】🔗🔉

うら‐どし【裏年】 果実がよく実らない年。 ⇔り年

うら‐ながや【裏長屋】🔗🔉

うら‐ながや【裏長屋】 裏通りに建っている粗末な長屋。

うら‐にほん【裏日本】🔗🔉

うら‐にほん【裏日本】 本州の日本海に面した地域。日本海沿岸地方。 ⇔表日本 ◇現在では裏という呼称を避けて「日本海側」という。

うら‐ぬの【裏布】🔗🔉

うら‐ぬの【裏布】 洋服や着物の裏につける布。

うら‐ばなし【裏話】🔗🔉

うら‐ばなし【裏話】 一般には知られず、内部に通じた人だけが知っている話。内輪うちわ話。

うら‐はら【裏腹】🔗🔉

うら‐はら【裏腹】 名・形動 隣接していること。背中合わせ。 「死と━の危険な仕事」 相反すること。あべこべ。 「本心とは━なことを言う」

うら‐ばんぐみ【裏番組】🔗🔉

うら‐ばんぐみ【裏番組】 ある番組からみて、それと同じ時間帯に放送される他局の番組。

うら‐まち【裏町】🔗🔉

うら‐まち【裏町】 裏通りにある町。

うら‐みち【裏道】🔗🔉

うら‐みち【裏道】 本道からそれた別の道。間道かんどう。抜け道。 正当でないやり方。また、まともでない生き方。裏街道。 「人生の━を歩く」 ◇正道からそれた道の意から。

うら‐め【裏目】🔗🔉

うら‐め【裏目】 さいころを振って出た目の、その反対側の目。 「積極策が━に出る(=期待がはずれて逆の結果が出る)」 編み物などの、裏側の編み目。

うら‐もん【裏門】🔗🔉

うら‐もん【裏門】 裏のほうにある門。 ⇔表門

うら‐やま【裏山】🔗🔉

うら‐やま【裏山】 家や町からみて、裏のほうにある山。

うら‐わざ【裏技】🔗🔉

うら‐わざ【裏技】 一般にほとんど知られていない効果的な方法。また、コンピューターゲームなどで、正式には公開されていない、効果的な操作方法。 「━で高得点をとる」 「裏ワザ」「ウラ技」とも。 関連語 大分類‖技術‖ぎじゅつ 中分類‖技芸‖ぎげい

り【裏】🔗🔉

り【裏】 (造) 表の反対側。うら。 「━面」 「表━」 物事の内側。 「禁━・脳━」 その状態のうちに。 「成功━・秘密━」 裡」は俗字。

り‐めん【裏面】🔗🔉

り‐めん【裏面】 物の裏側の面。 物事の表にあらわれない部分。内幕うちまく。 「政界の━を語る」 「━工作」 ◆⇔表面ひょうめん

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