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【時】 10画 日部 [二年] 区点=2794 16進=3B7E シフトJIS=8E9E 《常用音訓》ジ/とき 《音読み》 ジ/シ〈sh〉 《訓読み》 とき/ときに/うかがう(うかがふ)/これ/この 《名付け》 これ・ちか・とき・はる・もち・ゆき・よし・より 《意味》 {名}とき。時間。また、春・夏・秋・冬を四時という。「経時=時ヲ経」「時移事去=時移リ事去ル」〔陳鴻〕 {名}とき。昔は一日を十二分し、十二支の名を当てて、「子時シジ・ネノトキ」「丑時チュウジ・ウシノトキ」などと呼んだ。今は二十四分して、「一時」「二時」という。「午時ゴジ・ウマノトキ(正午)」 {名}とき。時代。そのころ。その時代の状況。「時不利兮騅不逝=時ニ利アラズ騅逝カズ」〔→史記{名}とき。適当な時機。ころあい。機会。「得其時=ソノ時ヲ得」「農時(農作をすべき時)」「使民以時=民ヲ使フニ時ヲモッテス」〔→論語〕「好従事而亟失時=事ニ従フコトヲ好ミテシバシバ時ヲ失フ」〔→論語{形}とき。適時の。よいしおどきの。「時宜」「時雨ジウ(しおどきの雨)」「夫子、時然後言=夫子、時ニシテシカル後言フ」〔→論語{名}とき。暦。「行夏之時=夏之時ヲ行フ」〔→論語{副}ときに。ときどき。おりふしに。あるときには。「学而時習之=学ンデ時ニコレヲ習フ」〔→論語〕「時大時小=時ニハ大ナリ時ニハ小ナリ」〔→漢書{動}うかがう(ウカガフ)。よいしおどきをうかがう。〈類義語〉→伺シ(うかがう)。「時其亡也而往拝之=ソノ亡キヲ時ヒ、往キテコレヲ拝ス」〔→論語{指}これ。この。▽之や是コレ・コノに当てた用法。「時日害喪=時ノ日害カ喪ビン」〔→孟子〕 〔国〕ときに。話題を転じるときに用いることば。ところで。 《解字》 会意兼形声。之シ(止)は、足の形を描いた象形文字。寺は「寸(て)+音符之(あし)」の会意兼形声文字で、手足を働かせて仕事すること。時は「日+音符寺」で、日が進行すること。之(いく)と同系で、足が直進することを之といい、ときが直進することを時という。→寺 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

時人 ジジン🔗🔉

【時人】 ジジン その時代の人。当時の人々。

時下 ジカ🔗🔉

【時下】 ジカ このごろ。

時文 ジブン🔗🔉

【時文】 ジブン 昔、科挙(官吏登用試験)に課した文章の様式。宋ソウにはじまり、元ゲン・明ミン・清シンのころは八股ハッコ文といわれた。現代の文明。現代、普通に行われている文章。▽しかし、日本では、清朝末から民国はじめにかけて新聞・雑誌・公文書などに用いられた文を時文といい、現代中国語の文は時文とは呼ばない。

時化 シケ🔗🔉

【時化】 シケ〔国〕海が風雨で荒れること。海が荒れて魚獲高が少ないこと。不漁。転じて、興行場の人の入りが少ないこと。また、商品の売れ行きが悪いこと。

時世 ジセイ🔗🔉

【時世】 ジセイ その時代。世の中のありさま。「時世流行無遠近=時世ノ流行遠近無シ」〔→白居易

時世粧 ジセイショウ🔗🔉

【時世粧】 ジセイショウ 当時流行の装い。「時世粧、時世粧、出自城中伝四方=時世粧、時世粧、城中ヨリ出デテ四方ニ伝ハル」〔→白居易

時代 ジダイ🔗🔉

【時代】 ジダイ 区切られた一定の年代。現代。今の時代。〔国〕年代を経て古くなったこと。

時代錯誤 ジダイサクゴ🔗🔉

【時代錯誤】 ジダイサクゴ その時代の風潮に合わないで、時世に逆行していること。アナクロニズム。

時令 ジレイ🔗🔉

【時令】 ジレイ 時節に応じて行われる制度・儀式。年中行事。時節。時候。

時好 ジコウ🔗🔉

【時好】 ジコウ その当時の好み。その時の流行。

時雨 シグレ🔗🔉

【時雨】 ジウ ちょうどよいときに降る雨。「若時雨降=時雨ノ降ルガゴトシ」〔→孟子シグレ〔国〕秋の末ごろ、降ったりやんだりしながら降る雨。

時宜 ジギ🔗🔉

【時宜】 ジギ ほどよいころあい。もっとも都合のよい適当なとき。『時義ジギ』

時享 ジキョウ🔗🔉

【時享】 ジキョウ 春・夏・秋・冬の四時シジに、供物を供えて祖先をまつること。

時効 ジコウ🔗🔉

【時効】 ジコウ 法律で、一定の期間がすぎたため権利・義務が生じたりなくなったりすること。

時事 ジジ🔗🔉

【時事】 ジジ その時その時の出来事。「表六国時事=六国ノ時事ヲ表ス」〔→史記現代の出来事。最近の社会情勢。

時食 ジショク🔗🔉

【時食】 ジショク 四季の食べ物。〔→中庸ジジキ〔仏〕正午前の食事。

時風 ジフウ🔗🔉

【時風】 ジフウ 時節に応じて吹く風。その時の風俗。

時時 ジジ🔗🔉

【時時】 ジジ ときどき。いつも。常に。しょっちゅう。「時時聞鳥語、処処是泉声=時時鳥語ヲ聞キ、処処コレ泉声」〔→白居易

時病 ジヘイ🔗🔉

【時病】 ジヘイ その時代の悪い風習。

時流 ジリュウ🔗🔉

【時流】 ジリュウ 当時の風潮。時勢の動き。当時の人。時人。

時習 ジシュウ🔗🔉

【時習】 ジシュウ 時にあたって復習する。また、常に練習する。▽「論語」学而篇の「学而時習之=学ンデ時ニコレヲ習フ」から。その時代のならわし。『時俗ジゾク』

時羞 ジシュウ🔗🔉

【時羞】 ジシュウ その時節の食べ物。また祭りに、その時節の物を供えること。「使建中遠具時羞之奠、告汝十二郎之霊=建中ヲシテ遠ク時羞ノ奠ヲ具ヘ、汝十二郎ノ霊ニ告ゲシム」〔→韓愈

時鳥 ジチョウ🔗🔉

【時鳥】 ジチョウ その時節に鳴く鳥。▽日本では、「ほととぎす」にこの字を当てる。

時望 ジボウ🔗🔉

【時望】 ジボウ 当時の人望。世の人気。

時務 ジム🔗🔉

【時務】 ジム 時局に応じて第一にしなければならないつとめ。〔→蜀志四季おりおりになさねばならない農業の仕事。〔→国語

時運 ジウン🔗🔉

【時運】 ジウン その時の世の成り行き。時勢の動き。「如何蓬廬士、空視時運傾=イカナレバ蓬廬ノ士ハ、空シク時運ノ傾クヲ視ツムルヤ」〔→陶潜

時勢 ジセイ🔗🔉

【時勢】 ジセイ 時代の成り行き。世の中のありさま。

時節 ジセツ🔗🔉

【時節】 ジセツ ころ。時候。「清明時節雨紛紛=清明ノ時節、雨紛紛タリ」〔→杜牧〔国〕よい機会。「時節到来」

時弊 ジヘイ🔗🔉

【時弊】 ジヘイ その時代の弊害。

時論 ジロン🔗🔉

【時論】 ジロン その時代の人々の意見・論議。時事についての議論。

時機 ジキ🔗🔉

【時機】 ジキ よいおり。適当な機会。チャンス。

時艱 ジカン🔗🔉

【時艱】 ジカン その時世の、国にとっての難局。〈類義語〉国難。

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