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広辞苑の検索結果 (31)

たち【大刀・太刀】🔗🔉

たち大刀・太刀】 (「断ち」の意)人などを断ち切るのに用いる細長い刃物。古く用いられた直刀ちょくとうを「大刀」と表記し、平安時代以後のものを「太刀」と書く。儀仗・軍陣に用い、刃を下向きにして腰に帯びるのを例とする。 太刀

たち‐うお【太刀魚】‥ウヲ🔗🔉

たち‐うお太刀魚‥ウヲ タチウオ科の海産の硬骨魚。体は極めて長く側扁し、全長1.5メートル、太刀状・リボン状。全体銀白色。背びれは1基で頭の後方から尾端まで届き、腹びれ・尾びれはない。食用。体表面のグアニンは模造真珠の原料。たちのうお。〈[季]秋〉。日葡辞書「タチウヲ、また、タチイヲ」 たちうお

たち‐うち【太刀打ち】🔗🔉

たち‐うち太刀打ち】 ①太刀でたたかうこと。打太刀。撃刀たちかき。 ②転じて、物事を張り合って立ち向かうこと。「―できない」 ③槍の口金から血溜ちだまりまでの間の称。→槍(図)⇒たちうち‐の‐わざ【太刀打ちの技】

たちうち‐の‐わざ【太刀打ちの技】🔗🔉

たちうち‐の‐わざ太刀打ちの技】 剣術。剣道。 ⇒たち‐うち【太刀打ち】

たちうばい【太刀奪】‥ウバヒ🔗🔉

たちうばい太刀奪‥ウバヒ ⇒たちばい

たち‐おと【太刀音】🔗🔉

たち‐おと太刀音】 太刀で打ちあう音。

たち‐おりがみ【太刀折紙】‥ヲリ‥🔗🔉

たち‐おりがみ太刀折紙‥ヲリ‥ ①太刀・馬の進物目録とした折紙。 ②刀剣の鑑定状とした折紙。金4枚以上の貴重品に発行した。→折紙

たち‐かぎり【太刀限り】🔗🔉

たち‐かぎり太刀限り】 太刀のつづく限り。

たち‐かけ【太刀懸】🔗🔉

たち‐かけ太刀懸】 ①太刀をかけておく台。 ②「太刀懸の草摺」の略。太平記12「虎の皮の尻鞘しりざやかけたるを―の半ばに結うてさげ」 ⇒たちかけ‐の‐くさずり【太刀懸の草摺】

たち‐かげ【太刀影】🔗🔉

たち‐かげ太刀影】 ①太刀のひらめく光。天草本平家物語「―をごらうぜられて」 ②太刀の武功のおかげ。武力の威光。甲陽軍鑑9「長尾殿御―をもつて、あはれ信州更級へ帰参申したしと頼み給ひけるほどに」

たちかけ‐の‐くさずり【太刀懸の草摺】🔗🔉

たちかけ‐の‐くさずり太刀懸の草摺】 鎧よろいの左側の草摺。弓手ゆんでの草摺。 ⇒たち‐かけ【太刀懸】

たち‐かぜ【太刀風】🔗🔉

たち‐かぜ太刀風】 ①太刀を振る時に起こる風。 ②太刀を激しく振る勢い。 ③戦闘の烈しく勇ましいさま。

たち‐かつぎ【太刀担ぎ】🔗🔉

たち‐かつぎ太刀担ぎ】 左の肩の中ほどのところ。

たち‐がらみ【太刀絡み】🔗🔉

たち‐がらみ太刀絡み】 当世具足の付属具。革か藤蔓などで環のように造り、太刀をくくりつけるもの。

たち‐ぎき【太刀利き】🔗🔉

たち‐ぎき太刀利き】 ①太刀の鋭利なこと。 ②太刀を使うことの達者なこと。

たち‐ごしらえ【太刀拵え】‥ゴシラヘ🔗🔉

たち‐ごしらえ太刀拵え‥ゴシラヘ 太刀の柄つか・鞘さや・鍔つばなどの装飾的な外装の総称。また、刀身を含めてもいう。

たち‐さき【太刀先】🔗🔉

たち‐さき太刀先】 ①太刀の刃のさき。きっさき。 ②敵に切りかかる勢い。

たち‐さばき【太刀捌き】🔗🔉

たち‐さばき太刀捌き】 太刀の使いぶり。太刀の扱いよう。

たち‐すじ【太刀筋】‥スヂ🔗🔉

たち‐すじ太刀筋‥スヂ 太刀のつかい方。また、その素質。

たち‐つかい【太刀遣い】‥ツカヒ🔗🔉

たち‐つかい太刀遣い‥ツカヒ ①太刀をつかうこと。また、そのつかいよう。 ②太刀を巧みにつかう人。

たち‐つくり【太刀作り】🔗🔉

たち‐つくり太刀作り】 太刀を作ること。また、その人。

たち‐つけ【太刀付け】🔗🔉

たち‐つけ太刀付け】 太刀できりつけること。謡曲、土蜘蛛「御―の痕を見候へば」

たち‐とり【太刀取り】🔗🔉

たち‐とり太刀取り】 ①切腹の介錯かいしゃくをする人。罪人の首を切る人。きりて。保元物語「正清―にて失ひまゐらすべきにて候ふ」 ②(→)「たちもち」2に同じ。

たち‐の‐うお【太刀魚】‥ウヲ🔗🔉

たち‐の‐うお太刀魚‥ウヲ タチウオの別称。

たち‐の‐お【太刀緒】‥ヲ🔗🔉

たち‐の‐お太刀緒‥ヲ 太刀のあしに結びつけて腰にまとう紐。佩緒はきお。大和物語「良少将―にすべき革を求めければ」→太刀(図)

たち‐の‐しり【太刀の後】🔗🔉

たち‐の‐しり太刀の後】 〔枕〕 「さや(鞘)」「玉」にかかる。万葉集10「―玉纏田井たままきたいにいつまでか」

たちばい【太刀奪】‥バヒ🔗🔉

たちばい太刀奪‥バヒ 狂言。太郎冠者が主人のために通行人の太刀を奪おうと計って、逆に主人の刀をとられてしまう。縄綯盗人なわないぬすびと。たちうばい。

たち‐ぶくろ【太刀袋】🔗🔉

たち‐ぶくろ太刀袋】 太刀を納める袋。

たち‐めい【太刀銘】🔗🔉

たち‐めい太刀銘】 太刀に切ってある銘。太刀は刃を下向きにして左腰に佩き、銘は中子なかごの表に切る。備前青江物は銘を反対側に切る。↔刀銘かたなめい

たち‐もくろく【太刀目録】🔗🔉

たち‐もくろく太刀目録】 贈物の太刀の目録。世間胸算用5「歳暮の御使者とて―」

たち‐もち【太刀持】🔗🔉

たち‐もち太刀持】 ①武家で主君の太刀を捧げ持って近侍する職。 ②相撲で、横綱力士が土俵入をする時、太刀を持って後に従う力士。露払いより上位の力士が務める。たちとり。

大辞林の検索結果 (28)

たち【太刀・大刀】🔗🔉

たち [1] 【太刀・大刀】 〔「断ち」の意〕 (1)(短小の「かたな」に対して)長大な刀剣を総称していう。「八雲立つ出雲梟師(タケル)が佩ける―/日本書紀(崇神)」 (2)(刃を上に向けて腰帯に差した「かたな」に対して)刃を下に向けて腰につり下げる刀剣。 〔古墳時代から奈良時代までに見られる直刀を「大刀」と書き,平安以降の反り刀を「太刀」と書き分けることがある〕 太刀(2) [図]

たち-うお【太刀魚】🔗🔉

たち-うお ―ウヲ [2] 【太刀魚】 スズキ目の海魚。全長1.5メートルに達する。体は銀白色で細長く側扁し,太刀状となる。背びれは全背縁に発達するが,尾びれと腹びれはない。体表からとれるグアニンは模造真珠の光沢をつけるために使う。暖海に広く分布。食用。タチ。タチノウオ。[季]秋。 太刀魚 [図]

たち-うち【太刀打ち】🔗🔉

たち-うち [0] 【太刀打ち】 (名)スル (1)太刀をもって互いに打ち合い戦うこと。「―の技(ワザ)(=剣術)」 (2)物事を張り合って,競争すること。「とても―できない」「道学先生と―して,議論に勝てよう道理が無い/婦系図(鏡花)」 (3)槍の,口金から血留まりまでの間の呼び名。 →槍

たちうばい【太刀奪】🔗🔉

たちうばい タチウバヒ 【太刀奪】 ⇒たちばい(太刀奪)

たち-おと【太刀音】🔗🔉

たち-おと [0][4] 【太刀音】 太刀で打ち合う音。

たち-おどり【太刀踊り】🔗🔉

たち-おどり ―ヲドリ [3] 【太刀踊り】 太刀を手に踊る芸能。高知・鹿児島など南国に多く,二人一組で真剣を打ち合わせつつ悪霊退散を願って踊るもの。花取り踊り。

たち-おりがみ【太刀折(り)紙】🔗🔉

たち-おりがみ ―ヲリガミ 【太刀折(り)紙】 太刀や馬を贈呈する際に,品目・数量・金額などを記した折り紙。

たち-かけ【太刀懸け】🔗🔉

たち-かけ [2] 【太刀懸け】 太刀を懸けること。また,そのための台。

たち-かげ【太刀影】🔗🔉

たち-かげ 【太刀影】 太刀のひらめく光。「五郎が―を見て,かいふして逃げにけり/曾我 9」

たち-かぜ【太刀風】🔗🔉

たち-かぜ [2][0] 【太刀風】 太刀を振るときに起こる風。激しくきりこんだときの太刀の勢い。「―鋭く斬りかかる」

たち-がらみ【太刀絡み】🔗🔉

たち-がらみ [3] 【太刀絡み】 鎧(ヨロイ)の付属品。革または藤蔓(フジヅル)などで作った環で,太刀をくくりつけるもの。

たち-きず【太刀傷】🔗🔉

たち-きず [2] 【太刀傷】 太刀で切った傷。かたな傷。

たち-ごしらえ【太刀拵え】🔗🔉

たち-ごしらえ ―ゴシラヘ [3] 【太刀拵え】 太刀の柄・鍔(ツバ)・鞘(サヤ)などの装飾的な部分。

たち-さき【太刀先】🔗🔉

たち-さき [0] 【太刀先】 (1)太刀の刃先。きっさき。 (2)太刀で斬りかかる勢い。「―がにぶる」 (3)議論などで相手を責める勢い。「―鋭く追及する」

たち-さばき【太刀捌き】🔗🔉

たち-さばき [3] 【太刀捌き】 太刀の扱い方。太刀の使いぶり。「見事な―」

たち-すじ【太刀筋】🔗🔉

たち-すじ ―スヂ [2][3] 【太刀筋】 (1)太刀の使い方。また,太刀の使い方の素質。「―がよい」 (2)太刀先。「―かはしてかいくぐるを/浄瑠璃・千本桜」

たち-つかい【太刀遣い】🔗🔉

たち-つかい ―ツカヒ [3] 【太刀遣い】 (1)太刀をつかうこと。太刀のつかいよう。 (2)太刀を巧みにつかう人。

たち-とり【太刀取り】🔗🔉

たち-とり [4][3] 【太刀取り】 〔「たちどり」とも〕 (1)罪人の首を斬ったり,切腹の介錯(カイシヤク)をする人。 (2)「太刀持ち{(3)}」に同じ。

たち-の-うお【太刀の魚】🔗🔉

たち-の-うお ―ウヲ [3] 【太刀の魚】 タチウオの地方名。

たち-の-お【太刀の緒】🔗🔉

たち-の-お ―ヲ [1]-[1] 【太刀の緒】 太刀を腰に下げるためのひも。太刀の鞘(サヤ)についている金具に結びつける。

たち-の-しり【太刀の後】🔗🔉

たち-の-しり 【太刀の後】 (枕詞) 「太刀の後」とは,刀の鞘(サヤ)の先をいうことから「鞘」に,また鞘は玉などで飾ることから「玉」にかかる。「―玉纏(タママク)田居に/万葉 2245」

たちばい【太刀奪】🔗🔉

たちばい タチバヒ 【太刀奪】 狂言の一。主人の刀を借りて通行人の刀を奪おうとした太郎冠者が,逆に相手に脅されて主人の刀をとられ,逃げ帰る。くやしがる主人とともに取り返しに行くが,失敗する。たちうばい。

たち-ぶくろ【太刀袋】🔗🔉

たち-ぶくろ [3] 【太刀袋】 太刀を入れておく袋。

たち-めい【太刀銘】🔗🔉

たち-めい [2] 【太刀銘】 (1)刀剣を刃を下にして佩(ハ)いたとき,中子(ナカゴ)の差し表側になる方に入れた作者の銘。 ⇔刀銘(カタナメイ) (2)太刀に刻まれた銘文のこと。

たち-もち【太刀持】🔗🔉

たち-もち [3][0] 【太刀持】 (1)武家で,主君の太刀を捧げ持って傍らに控えている役。また,その武士。 (2)能楽で,主役の太刀を持つ供人の役。 (3)相撲で,横綱の土俵入りの際,太刀を持って後ろに従う力士。太刀取り。 →露払い(2)

たち【太刀】(和英)🔗🔉

たち【太刀】 a (long) sword.

たちうお【太刀魚】(和英)🔗🔉

たちうお【太刀魚】 a scabbard fish.

たちうち【太刀打ちする】(和英)🔗🔉

たちうち【太刀打ちする】 [対抗する]compete;→英和 rival.→英和 〜が出来ない be no match.

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