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たち【大刀・太刀】🔗⭐🔉
たち【大刀・太刀】
(「断ち」の意)人などを断ち切るのに用いる細長い刃物。古く用いられた直刀ちょくとうを「大刀」と表記し、平安時代以後のものを「太刀」と書く。儀仗・軍陣に用い、刃を下向きにして腰に帯びるのを例とする。
太刀

たち‐うお【太刀魚】‥ウヲ🔗⭐🔉
たち‐うお【太刀魚】‥ウヲ
タチウオ科の海産の硬骨魚。体は極めて長く側扁し、全長1.5メートル、太刀状・リボン状。全体銀白色。背びれは1基で頭の後方から尾端まで届き、腹びれ・尾びれはない。食用。体表面のグアニンは模造真珠の原料。たちのうお。〈[季]秋〉。日葡辞書「タチウヲ、また、タチイヲ」
たちうお

たち‐うち【太刀打ち】🔗⭐🔉
たち‐うち【太刀打ち】
①太刀でたたかうこと。打太刀。撃刀たちかき。
②転じて、物事を張り合って立ち向かうこと。「―できない」
③槍の口金から血溜ちだまりまでの間の称。→槍(図)。
⇒たちうち‐の‐わざ【太刀打ちの技】
たちうち‐の‐わざ【太刀打ちの技】🔗⭐🔉
たちうち‐の‐わざ【太刀打ちの技】
剣術。剣道。
⇒たち‐うち【太刀打ち】
たちうばい【太刀奪】‥ウバヒ🔗⭐🔉
たちうばい【太刀奪】‥ウバヒ
⇒たちばい
たち‐おと【太刀音】🔗⭐🔉
たち‐おと【太刀音】
太刀で打ちあう音。
たち‐おりがみ【太刀折紙】‥ヲリ‥🔗⭐🔉
たち‐おりがみ【太刀折紙】‥ヲリ‥
①太刀・馬の進物目録とした折紙。
②刀剣の鑑定状とした折紙。金4枚以上の貴重品に発行した。→折紙
たち‐かぎり【太刀限り】🔗⭐🔉
たち‐かぎり【太刀限り】
太刀のつづく限り。
たち‐かけ【太刀懸】🔗⭐🔉
たち‐かけ【太刀懸】
①太刀をかけておく台。
②「太刀懸の草摺」の略。太平記12「虎の皮の尻鞘しりざやかけたるを―の半ばに結うてさげ」
⇒たちかけ‐の‐くさずり【太刀懸の草摺】
たち‐かげ【太刀影】🔗⭐🔉
たち‐かげ【太刀影】
①太刀のひらめく光。天草本平家物語「―をごらうぜられて」
②太刀の武功のおかげ。武力の威光。甲陽軍鑑9「長尾殿御―をもつて、あはれ信州更級へ帰参申したしと頼み給ひけるほどに」
たちかけ‐の‐くさずり【太刀懸の草摺】🔗⭐🔉
たちかけ‐の‐くさずり【太刀懸の草摺】
鎧よろいの左側の草摺。弓手ゆんでの草摺。
⇒たち‐かけ【太刀懸】
たち‐かぜ【太刀風】🔗⭐🔉
たち‐かぜ【太刀風】
①太刀を振る時に起こる風。
②太刀を激しく振る勢い。
③戦闘の烈しく勇ましいさま。
たち‐かつぎ【太刀担ぎ】🔗⭐🔉
たち‐かつぎ【太刀担ぎ】
左の肩の中ほどのところ。
たち‐がらみ【太刀絡み】🔗⭐🔉
たち‐がらみ【太刀絡み】
当世具足の付属具。革か藤蔓などで環のように造り、太刀をくくりつけるもの。
たち‐ぎき【太刀利き】🔗⭐🔉
たち‐ぎき【太刀利き】
①太刀の鋭利なこと。
②太刀を使うことの達者なこと。
たち‐ごしらえ【太刀拵え】‥ゴシラヘ🔗⭐🔉
たち‐ごしらえ【太刀拵え】‥ゴシラヘ
太刀の柄つか・鞘さや・鍔つばなどの装飾的な外装の総称。また、刀身を含めてもいう。
たち‐さき【太刀先】🔗⭐🔉
たち‐さき【太刀先】
①太刀の刃のさき。きっさき。
②敵に切りかかる勢い。
たち‐さばき【太刀捌き】🔗⭐🔉
たち‐さばき【太刀捌き】
太刀の使いぶり。太刀の扱いよう。
たち‐すじ【太刀筋】‥スヂ🔗⭐🔉
たち‐すじ【太刀筋】‥スヂ
太刀のつかい方。また、その素質。
たち‐つかい【太刀遣い】‥ツカヒ🔗⭐🔉
たち‐つかい【太刀遣い】‥ツカヒ
①太刀をつかうこと。また、そのつかいよう。
②太刀を巧みにつかう人。
たち‐つくり【太刀作り】🔗⭐🔉
たち‐つくり【太刀作り】
太刀を作ること。また、その人。
たち‐つけ【太刀付け】🔗⭐🔉
たち‐つけ【太刀付け】
太刀できりつけること。謡曲、土蜘蛛「御―の痕を見候へば」
たち‐とり【太刀取り】🔗⭐🔉
たち‐とり【太刀取り】
①切腹の介錯かいしゃくをする人。罪人の首を切る人。きりて。保元物語「正清―にて失ひまゐらすべきにて候ふ」
②(→)「たちもち」2に同じ。
たち‐の‐うお【太刀魚】‥ウヲ🔗⭐🔉
たち‐の‐うお【太刀魚】‥ウヲ
タチウオの別称。
たち‐の‐お【太刀緒】‥ヲ🔗⭐🔉
たち‐の‐お【太刀緒】‥ヲ
太刀のあしに結びつけて腰にまとう紐。佩緒はきお。大和物語「良少将―にすべき革を求めければ」→太刀(図)
たち‐の‐しり【太刀の後】🔗⭐🔉
たち‐の‐しり【太刀の後】
〔枕〕
「さや(鞘)」「玉」にかかる。万葉集10「―玉纏田井たままきたいにいつまでか」
たちばい【太刀奪】‥バヒ🔗⭐🔉
たちばい【太刀奪】‥バヒ
狂言。太郎冠者が主人のために通行人の太刀を奪おうと計って、逆に主人の刀をとられてしまう。縄綯盗人なわないぬすびと。たちうばい。
たち‐ぶくろ【太刀袋】🔗⭐🔉
たち‐ぶくろ【太刀袋】
太刀を納める袋。
たち‐めい【太刀銘】🔗⭐🔉
たち‐めい【太刀銘】
太刀に切ってある銘。太刀は刃を下向きにして左腰に佩はき、銘は中子なかごの表に切る。備前青江物は銘を反対側に切る。↔刀銘かたなめい
たち‐もくろく【太刀目録】🔗⭐🔉
たち‐もくろく【太刀目録】
贈物の太刀の目録。世間胸算用5「歳暮の御使者とて―」
たち‐もち【太刀持】🔗⭐🔉
たち‐もち【太刀持】
①武家で主君の太刀を捧げ持って近侍する職。
②相撲で、横綱力士が土俵入をする時、太刀を持って後に従う力士。露払いより上位の力士が務める。たちとり。
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たち【太刀・大刀】🔗⭐🔉
たち [1] 【太刀・大刀】
〔「断ち」の意〕
(1)(短小の「かたな」に対して)長大な刀剣を総称していう。「八雲立つ出雲梟師(タケル)が佩ける―/日本書紀(崇神)」
(2)(刃を上に向けて腰帯に差した「かたな」に対して)刃を下に向けて腰につり下げる刀剣。
〔古墳時代から奈良時代までに見られる直刀を「大刀」と書き,平安以降の反り刀を「太刀」と書き分けることがある〕
太刀(2)
[図]

たち-うお【太刀魚】🔗⭐🔉
たち-うお ―ウヲ [2] 【太刀魚】
スズキ目の海魚。全長1.5メートルに達する。体は銀白色で細長く側扁し,太刀状となる。背びれは全背縁に発達するが,尾びれと腹びれはない。体表からとれるグアニンは模造真珠の光沢をつけるために使う。暖海に広く分布。食用。タチ。タチノウオ。[季]秋。
太刀魚
[図]

たち-うち【太刀打ち】🔗⭐🔉
たち-うち [0] 【太刀打ち】 (名)スル
(1)太刀をもって互いに打ち合い戦うこと。「―の技(ワザ)(=剣術)」
(2)物事を張り合って,競争すること。「とても―できない」「道学先生と―して,議論に勝てよう道理が無い/婦系図(鏡花)」
(3)槍の,口金から血留まりまでの間の呼び名。
→槍
たちうばい【太刀奪】🔗⭐🔉
たちうばい タチウバヒ 【太刀奪】
⇒たちばい(太刀奪)
たち-おと【太刀音】🔗⭐🔉
たち-おと [0][4] 【太刀音】
太刀で打ち合う音。
たち-おどり【太刀踊り】🔗⭐🔉
たち-おどり ―ヲドリ [3] 【太刀踊り】
太刀を手に踊る芸能。高知・鹿児島など南国に多く,二人一組で真剣を打ち合わせつつ悪霊退散を願って踊るもの。花取り踊り。
たち-おりがみ【太刀折(り)紙】🔗⭐🔉
たち-おりがみ ―ヲリガミ 【太刀折(り)紙】
太刀や馬を贈呈する際に,品目・数量・金額などを記した折り紙。
たち-かけ【太刀懸け】🔗⭐🔉
たち-かけ [2] 【太刀懸け】
太刀を懸けること。また,そのための台。
たち-かげ【太刀影】🔗⭐🔉
たち-かげ 【太刀影】
太刀のひらめく光。「五郎が―を見て,かいふして逃げにけり/曾我 9」
たち-かぜ【太刀風】🔗⭐🔉
たち-かぜ [2][0] 【太刀風】
太刀を振るときに起こる風。激しくきりこんだときの太刀の勢い。「―鋭く斬りかかる」
たち-がらみ【太刀絡み】🔗⭐🔉
たち-がらみ [3] 【太刀絡み】
鎧(ヨロイ)の付属品。革または藤蔓(フジヅル)などで作った環で,太刀をくくりつけるもの。
たち-きず【太刀傷】🔗⭐🔉
たち-きず [2] 【太刀傷】
太刀で切った傷。かたな傷。
たち-ごしらえ【太刀拵え】🔗⭐🔉
たち-ごしらえ ―ゴシラヘ [3] 【太刀拵え】
太刀の柄・鍔(ツバ)・鞘(サヤ)などの装飾的な部分。
たち-さき【太刀先】🔗⭐🔉
たち-さき [0] 【太刀先】
(1)太刀の刃先。きっさき。
(2)太刀で斬りかかる勢い。「―がにぶる」
(3)議論などで相手を責める勢い。「―鋭く追及する」
たち-さばき【太刀捌き】🔗⭐🔉
たち-さばき [3] 【太刀捌き】
太刀の扱い方。太刀の使いぶり。「見事な―」
たち-すじ【太刀筋】🔗⭐🔉
たち-すじ ―スヂ [2][3] 【太刀筋】
(1)太刀の使い方。また,太刀の使い方の素質。「―がよい」
(2)太刀先。「―かはしてかいくぐるを/浄瑠璃・千本桜」
たち-つかい【太刀遣い】🔗⭐🔉
たち-つかい ―ツカヒ [3] 【太刀遣い】
(1)太刀をつかうこと。太刀のつかいよう。
(2)太刀を巧みにつかう人。
たち-とり【太刀取り】🔗⭐🔉
たち-とり [4][3] 【太刀取り】
〔「たちどり」とも〕
(1)罪人の首を斬ったり,切腹の介錯(カイシヤク)をする人。
(2)「太刀持ち{(3)}」に同じ。
たち-の-うお【太刀の魚】🔗⭐🔉
たち-の-うお ―ウヲ [3] 【太刀の魚】
タチウオの地方名。
たち-の-お【太刀の緒】🔗⭐🔉
たち-の-お ―ヲ [1]-[1] 【太刀の緒】
太刀を腰に下げるためのひも。太刀の鞘(サヤ)についている金具に結びつける。
たち-の-しり【太刀の後】🔗⭐🔉
たち-の-しり 【太刀の後】 (枕詞)
「太刀の後」とは,刀の鞘(サヤ)の先をいうことから「鞘」に,また鞘は玉などで飾ることから「玉」にかかる。「―玉纏(タママク)田居に/万葉 2245」
たちばい【太刀奪】🔗⭐🔉
たちばい タチバヒ 【太刀奪】
狂言の一。主人の刀を借りて通行人の刀を奪おうとした太郎冠者が,逆に相手に脅されて主人の刀をとられ,逃げ帰る。くやしがる主人とともに取り返しに行くが,失敗する。たちうばい。
たち-ぶくろ【太刀袋】🔗⭐🔉
たち-ぶくろ [3] 【太刀袋】
太刀を入れておく袋。
たち-めい【太刀銘】🔗⭐🔉
たち-めい [2] 【太刀銘】
(1)刀剣を刃を下にして佩(ハ)いたとき,中子(ナカゴ)の差し表側になる方に入れた作者の銘。
⇔刀銘(カタナメイ)
(2)太刀に刻まれた銘文のこと。
たち-もち【太刀持】🔗⭐🔉
たち-もち [3][0] 【太刀持】
(1)武家で,主君の太刀を捧げ持って傍らに控えている役。また,その武士。
(2)能楽で,主役の太刀を持つ供人の役。
(3)相撲で,横綱の土俵入りの際,太刀を持って後ろに従う力士。太刀取り。
→露払い(2)
たち【太刀】(和英)🔗⭐🔉
たち【太刀】
a (long) sword.
たちうお【太刀魚】(和英)🔗⭐🔉
たちうお【太刀魚】
a scabbard fish.
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