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広辞苑の検索結果 (7)

ひ‐はん【批判】🔗🔉

ひ‐はん批判】 (criticism イギリス・Kritik ドイツ) ①物事の真偽や善悪を批評し判定すること。ひばん。 ②人物・行為・判断・学説・作品などの価値・能力・正当性・妥当性などを評価すること。否定的内容のものをいう場合が多い。哲学では、特に認識能力の吟味を意味することがある。「強い―を浴びる」 ⇒ひはん‐しゅぎ【批判主義】 ⇒ひはんてき‐かんねんろん【批判的観念論】 ⇒ひはんてき‐ごうりしゅぎ【批判的合理主義】 ⇒ひはんてき‐リアリズム【批判的リアリズム】 ⇒ひはん‐てつがく【批判哲学】 ⇒ひはん‐りろん【批判理論】

ひはん‐しゅぎ【批判主義】🔗🔉

ひはん‐しゅぎ批判主義】 (Kritizismus ドイツ) ①批判の精神をもって独断を排する思想態度。批評主義。 ②人間の認識の可能性の条件、認識能力の超越論的吟味、すなわち認識批判を中心課題とする哲学上の立場。カントおよびカント学派の哲学。 ⇒ひ‐はん【批判】

ひはんてき‐かんねんろん【批判的観念論】‥クワン‥🔗🔉

ひはんてき‐かんねんろん批判的観念論‥クワン‥ (kritischer Idealismus ドイツ)カントおよびカント学派・新カント学派の観念論哲学をいう。超越論的観念論と内容的には同じ。 ⇒ひ‐はん【批判】

ひはんてき‐ごうりしゅぎ【批判的合理主義】‥ガフ‥🔗🔉

ひはんてき‐ごうりしゅぎ批判的合理主義‥ガフ‥ (critical rationalism)ポパーの哲学的立場。科学と非科学の境界を反証可能性の有無に求め、推測と反駁の過程を通じて科学は合理的に進歩すると主張。あらゆる知識は批判可能であるとする。→可謬主義⇒ひ‐はん【批判】

ひはんてき‐リアリズム【批判的リアリズム】🔗🔉

ひはんてき‐リアリズム批判的リアリズム】 (kriticheskii realizm ロシア)ブルジョア階級の立場に制約されながらも、市民社会の矛盾や否定面を批判的に追究して描く文学上・芸術上の手法。ゴーリキーが、19世紀ヨーロッパの文学・芸術に見られるリアリズムを、社会主義リアリズムと区別してこう名づけた。バルザック・レフ=トルストイなどがその代表。→リアリズム2→社会主義リアリズム⇒ひ‐はん【批判】

ひはん‐てつがく【批判哲学】🔗🔉

ひはん‐てつがく批判哲学】 批判主義の立場に立つ哲学。カントおよびカント学派の哲学。先験哲学。 ⇒ひ‐はん【批判】

ひはん‐りろん【批判理論】🔗🔉

ひはん‐りろん批判理論】 フランクフルト学派が唱える社会批判の理論。ホルクハイマー・アドルノ・マルクーゼ・ベンヤミンらがその代表で、現代の技術的合理性が自然支配と社会支配という二重の疎外を惹起していることを批判し、独自のユダヤ的ユートピア意識のもとに理性の復権を目指す。その基本的姿勢はハーバーマスの社会哲学に引き継がれている。 ⇒ひ‐はん【批判】

大辞林の検索結果 (10)

ひ-はん【批判】🔗🔉

ひ-はん [0] 【批判】 (名)スル (1)物事の可否に検討を加え,評価・判定すること。「学説―」「―を仰ぐ」 (2)誤っている点やよくない点を指摘し,あげつらうこと。「政府の外交方針を―する」 (3)〔哲〕 〔(ドイツ) Kritik〕 人間の知識や思想・行為などについて,その意味内容の成立する基礎を把握することにより,その起源・妥当性・限界などを明らかにすること。

ひはん-しゅぎ【批判主義】🔗🔉

ひはん-しゅぎ [4] 【批判主義】 〔哲〕 〔(ドイツ) Kritizismus〕 (1)批判を主たる態度とする思想。反省を持つ点で独断論に対し,理性への信頼を捨てない点で懐疑論に対する。 (2)カント主義における,人間の認識・経験の批判,すなわちそれらの可能となる根拠・制約などの検討を課題とする哲学の立場。神とは異なる有限な人間に許される理性の正当な権限を明らかにする。

ひはん-てき【批判的】🔗🔉

ひはん-てき [0] 【批判的】 (形動) (1)批判する立場に立つさま。「増税政策には―だ」 (2)〔哲〕 人間の認識や経験の根拠・条件についての認識論的検討を主たる哲学の課題とするさま。

ひはん-てき-かんねんろん【批判的観念論】🔗🔉

ひはん-てき-かんねんろん ―クワンネンロン [8] 【批判的観念論】 〔(ドイツ) kritischer Idealismus〕 ⇒超越論的観念論(チヨウエツロンテキカンネンロン)

ひはん-てき-きょういくがく【批判的教育学】🔗🔉

ひはん-てき-きょういくがく ―ケウイク― [9] 【批判的教育学】 経験主義や観念的な独断によらない教育学。狭義には,新カント学派の教育学をいう。

ひはん-てき-ごうりしゅぎ【批判的合理主義】🔗🔉

ひはん-てき-ごうりしゅぎ ―ガフリ― [9] 【批判的合理主義】 〔critical rationalism〕 ポパーに代表される哲学の立場。科学と非科学を分かつ境界設定の基準を反証可能性の概念に求め,科学研究を絶えざる推測と反駁のプロセスとしてとらえる。

ひはん-てき-じつざいろん【批判的実在論】🔗🔉

ひはん-てき-じつざいろん [8] 【批判的実在論】 〔critical realism〕 第一次大戦後,ドレーク・ラブジョイなどアメリカの哲学者達が「批判的実在論論集」(1920)で示した主張。人間は客観的実在をそのままに知ることはできず,ただ知覚与件としての性質複合を知るのみであるが,それらを実在物の客観的性質と信じて行動するのであるから,客観的実在は「プラグマティックな」見地から是認されるべきであるとする。

ひはん-てつがく【批判哲学】🔗🔉

ひはん-てつがく [5][4] 【批判哲学】 批判主義{(2)}による哲学。カントおよび新カント学派の哲学。先験哲学。

ひはん-りろん【批判理論】🔗🔉

ひはん-りろん [4] 【批判理論】 〔(ドイツ) kritische Theorie〕 フランクフルト学派が標榜する立場。道具的理性に支配され,社会の再生産に奉仕するのみの伝統的理論に対し,理論が社会的経済的過程に属することを自己認識しつつ,理性を批判的に実現しようとする。 →道具的理性

ひはん【批判】(和英)🔗🔉

ひはん【批判】 criticism;→英和 (a) comment.→英和 〜する criticize;→英和 comment.〜的な(に) critical(ly).→英和 ‖批判者 a critic.

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