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広辞苑の検索結果 (40)

ぶん‐か【文化】‥クワ🔗🔉

ぶん‐か文化‥クワ ①文徳で民を教化すること。 ②世の中が開けて生活が便利になること。文明開化。 ③(culture)人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。衣食住をはじめ科学・技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治など生活形成の様式と内容とを含む。文明とほぼ同義に用いられることが多いが、西洋では人間の精神的生活にかかわるものを文化と呼び、技術的発展のニュアンスが強い文明と区別する。↔自然。→文明⇒ぶんか‐いさん【文化遺産】 ⇒ぶんか‐えいが【文化映画】 ⇒ぶんか‐えいゆう【文化英雄】 ⇒ぶんか‐おめし【文化御召】 ⇒ぶんか‐かがく【文化科学】 ⇒ぶんか‐がくいん【文化学院】 ⇒ぶんか‐かくめい【文化革命】 ⇒ぶんか‐かち【文化価値】 ⇒ぶんか‐くんしょう【文化勲章】 ⇒ぶんか‐こうろうしゃ【文化功労者】 ⇒ぶんか‐こっか【文化国家】 ⇒ぶんか‐ざ【文化座】 ⇒ぶんか‐さい【文化祭】 ⇒ぶんか‐ざい【文化財】 ⇒ぶんかざい‐ほご‐いいんかい【文化財保護委員会】 ⇒ぶんかざい‐ほご‐ほう【文化財保護法】 ⇒ぶんか‐さんしゅ【文化蚕種】 ⇒ぶんか‐し【文化史】 ⇒ぶんか‐ししゅう【文化刺繍】 ⇒ぶんか‐しほん【文化資本】 ⇒ぶんか‐しゃかいがく【文化社会学】 ⇒ぶんか‐じゅうたく【文化住宅】 ⇒ぶんか‐しゅぎ【文化主義】 ⇒ぶんか‐じん【文化人】 ⇒ぶんか‐じんるいがく【文化人類学】 ⇒ぶんか‐せいかつ【文化生活】 ⇒ぶんか‐せいじ【文化政治】 ⇒ぶんか‐そうたいしゅぎ【文化相対主義】 ⇒ぶんか‐だいかくめい【文化大革命】 ⇒ぶんか‐だんたい【文化団体】 ⇒ぶんか‐ちょう【文化庁】 ⇒ぶんか‐てき【文化的】 ⇒ぶんか‐てつがく【文化哲学】 ⇒ぶんか‐とうそう【文化闘争】 ⇒ぶんか‐の‐ひ【文化の日】 ⇒ぶんか‐へんよう【文化変容】 ⇒ぶんか‐りょういき【文化領域】

ぶんか【文化】‥クワ(年号)🔗🔉

ぶんか文化‥クワ [易経・後漢書]江戸後期、光格・仁孝天皇朝の年号。甲子革令により、享和4年2月11日(1804年3月22日)改元、文化15年4月22日(1818年5月26日)文政に改元。 ⇒ぶんか‐ぶんせい‐じだい【文化文政時代】

ぶんか‐いさん【文化遺産】‥クワヰ‥🔗🔉

ぶんか‐いさん文化遺産‥クワヰ‥ 将来の文化的発展のために継承されるべき過去の文化。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐えいが【文化映画】‥クワ‥グワ🔗🔉

ぶんか‐えいが文化映画‥クワ‥グワ 教育映画・科学映画・記録映画など啓蒙的な映画の総称。もと1920〜30年代のドイツで盛行。日本では、戦時体制下の啓蒙政策として、1939年の映画法で規定し、製作を奨励した。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐えいゆう【文化英雄】‥クワ‥イウ🔗🔉

ぶんか‐えいゆう文化英雄‥クワ‥イウ (culture hero)神話の中で、その社会の基本的な技術・制度・価値などを最初にもたらしたとされる人物で、超人的・半神半人的な存在。神から火・作物・金属などを教えられるか、盗み出してくる例が知られている。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐おめし【文化御召】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐おめし文化御召‥クワ‥ 壁御召縮緬ちりめんの一種。経たてに紡績先染め絹糸を、緯よこに壁撚糸ねんしを用い、湯通し・湯熨斗ゆのしを施して皺しぼを出した平織織物。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐かがく【文化科学】‥クワクワ‥🔗🔉

ぶんか‐かがく文化科学‥クワクワ‥ (Kulturwissenschaft ドイツ)対象の一般性を明らかにして法則を定立する自然科学に対して、事物の歴史的一回性と個別性を価値の観点から記述する科学。人文・社会科学とほぼ同義。リッカートの科学分類法による名称。→歴史科学⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐がくいん【文化学院】‥クワ‥ヰン🔗🔉

ぶんか‐がくいん文化学院‥クワ‥ヰン 自由と学芸尊重、男女平等の思想に基づく、1921年(大正10)創立の私立学校。創立者西村伊作(1884〜1963)。43年西村が不敬罪で拘禁、学院も強制閉鎖。46年再開。東京都千代田区。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐かくめい【文化革命】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐かくめい文化革命‥クワ‥ 文化面での革命。マルクス主義では、特に社会主義革命に伴う文化上の変革を指す。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐かち【文化価値】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐かち文化価値‥クワ‥ ①ある物が文化財として持っている価値。生活理想の実現にとっての価値。 ②新カント学派の用語としては、文化財を判定する基準となる価値。真・善・美・聖など。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐くんしょう【文化勲章】‥クワ‥シヤウ🔗🔉

ぶんか‐くんしょう文化勲章‥クワ‥シヤウ 学問・芸術など文化の発達に卓絶した功績のあった者に授与される勲章。橘花をかたどった章に淡紫色の綬をつけたもの。1937年制定。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐こうろうしゃ【文化功労者】‥クワ‥ラウ‥🔗🔉

ぶんか‐こうろうしゃ文化功労者‥クワ‥ラウ‥ 文化功労者年金法(1951年制定)に定める、文化の向上発達に顕著な功績のあった者。終身年金が支給される。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐こっか【文化国家】‥クワコク‥🔗🔉

ぶんか‐こっか文化国家‥クワコク‥ (Kulturstaat ドイツ)警察国家・法治国家などの国家理念に対して、文化の創造・維持・発展を最高目的とする国家。ドイツで提唱。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐ざ【文化座】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐ざ文化座‥クワ‥ 劇団名。新派出身の佐佐木隆・鈴木光枝らが1942年結成。第二次大戦後は三好十郎作品を持続的に上演。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐さい【文化祭】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐さい文化祭‥クワ‥ 学校において学生・生徒が、また地域において住民が主体となって、各種の展示・音楽・演劇・講演などを催す行事。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐ざい【文化財】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐ざい文化財‥クワ‥ 文化活動の客観的所産としての諸事象または諸事物で価値を有するもの。文化財保護法の対象としては有形文化財・無形文化財・民俗文化財・記念物(埋蔵文化財と史跡名勝天然記念物)・文化的景観・伝統的建造物群の6種がある。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんかざい‐ほご‐いいんかい【文化財保護委員会】‥クワ‥ヰヰンクワイ🔗🔉

ぶんかざい‐ほご‐いいんかい文化財保護委員会‥クワ‥ヰヰンクワイ 文化財の保存および活用、その調査・研究を行う委員会。文部省の外局として1950年設置、68年文化庁文化財保護部(現、文化財部)に改組。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんかざい‐ほご‐ほう【文化財保護法】‥クワ‥ハフ🔗🔉

ぶんかざい‐ほご‐ほう文化財保護法‥クワ‥ハフ 文化財を保存し、その活用を図って国民の文化的向上に資する目的の法律。1950年制定。従前の国宝保存法・重要美術品等の保存に関する法律・史蹟名勝天然紀念物保存法などは、これに吸収された。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐さんしゅ【文化蚕種】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐さんしゅ文化蚕種‥クワ‥ 晩秋期に飼育採種して、翌春掃き立てる春蚕はるご用の蚕種。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐し【文化史】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐し文化史‥クワ‥ 科学・芸術・文学・教育・衣食住・風俗・宗教・交通などを文化の要素として、人類の文化的活動の変遷を記した歴史。政治史・経済史などと対置。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐ししゅう【文化刺繍】‥クワ‥シウ🔗🔉

ぶんか‐ししゅう文化刺繍‥クワ‥シウ 専用の針を用い、リリヤンなどの糸をほどいて刺す刺繍。昭和初期に考案。色の変化を自由に表現でき、絵画のような仕上りになる。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐しほん【文化資本】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐しほん文化資本‥クワ‥ (capital culturel フランス)言葉遣い・振舞い方・知識・学歴・資格など、個人が身につけていく文化的な特性。ブルデューの用語。上層階級出身者の方が獲得しやすい。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐しゃかいがく【文化社会学】‥クワ‥クワイ‥🔗🔉

ぶんか‐しゃかいがく文化社会学‥クワ‥クワイ‥ 人間文化を対象とする社会学。形式社会学に対して、社会の内容としての文化を研究対象とする立場をさす。今日では、マス‐メディア・宗教・芸術・教育などを対象とする社会学もいう。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐じゅうたく【文化住宅】‥クワヂユウ‥🔗🔉

ぶんか‐じゅうたく文化住宅‥クワヂユウ‥ ①大正後半期から昭和前半期にかけて大都市近郊に多く建てられた、生活上、簡易・便利な設備の整った新形式の住宅の俗称。 ②第二次大戦後、関西地方で建てられた分譲・賃貸のための木造2階建住宅の俗称。多く相接して建てられた。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐しゅぎ【文化主義】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐しゅぎ文化主義‥クワ‥ (大正末期に日本で用い始めた語)文化の向上・発達、文化価値の実現を人間生活の至高目的とする立場。文化の発達程度をもって社会生活を評価する究極の規準とする立場。文化至上主義。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐じん【文化人】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐じん文化人‥クワ‥ 知的教養のある人。多く社会的活動にかかわる学者・芸術家などにいう。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐じんるいがく【文化人類学】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐じんるいがく文化人類学‥クワ‥ 人類学のうち、多様な文化・社会の側面を重視して研究・調査を総合的に行う部門。広義には社会人類学や民族学を含む。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐せいかつ【文化生活】‥クワ‥クワツ🔗🔉

ぶんか‐せいかつ文化生活‥クワ‥クワツ ①文化価値の実現に努力し、文化財を享受する生活。 ②現代文化を能率的に享受する科学的・合理的な生活様式。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐せいじ【文化政治】‥クワ‥ヂ🔗🔉

ぶんか‐せいじ文化政治‥クワ‥ヂ 1919年(大正8)朝鮮総督に就任した斎藤実が採用した植民地統治政策。憲兵警察制度の廃止など従来の「武断政治」の手直しを図った。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐そうたいしゅぎ【文化相対主義】‥クワサウ‥🔗🔉

ぶんか‐そうたいしゅぎ文化相対主義‥クワサウ‥ (cultural relativism)あらゆる文化は、みな独自の背景のもとに固有の体系として評価すべきであるとする立場。文化の優劣や進化の度合を論ずる立場や、自文化の優越を主張する自民族中心主義に対していう。→多文化主義⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐だいかくめい【文化大革命】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐だいかくめい文化大革命‥クワ‥ 1966年に始まる中国の政治・思想・文化闘争。毛沢東・林彪りんぴょうらを主導者とし、大衆を直接組織することによって、党・行政機関の実権を劉少奇らから奪った。その極左的傾向が弊害を生み、毛沢東の死後、江青らいわゆる四人組が責任者として逮捕され、77年終了が宣言された。文革。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐だんたい【文化団体】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐だんたい文化団体‥クワ‥ 文化的内容の共通性によって結ばれた団体。広義には、学会・宗教団体なども含めていう。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐ちょう【文化庁】‥クワチヤウ🔗🔉

ぶんか‐ちょう文化庁‥クワチヤウ 文化の振興・普及、文化財の保存・活用、宗教に関する行政事務を行う機関。文部科学省の外局。1968年設置。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐てき【文化的】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐てき文化的‥クワ‥ ①文化を主とするさま。「―事業」 ②文化をとり入れているさま。「―な生活」 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐てつがく【文化哲学】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐てつがく文化哲学‥クワ‥ (Kulturphilosophie ドイツ)広義には精神哲学とほぼ同じ。狭義には文化の理解や評価に関する哲学的考察で、ウィンデルバントに由来する。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐とうそう【文化闘争】‥クワ‥サウ🔗🔉

ぶんか‐とうそう文化闘争‥クワ‥サウ (Kulturkampf ドイツ)独仏戦争後の1871〜87年ビスマルクのもとで行われた、反プロイセン的なカトリック教会とそれを基盤とする中央党に対する統制・弾圧政策。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐の‐ひ【文化の日】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐の‐ひ文化の日‥クワ‥ 国民の祝日の一つ。11月3日。自由と平和を愛し、文化をすすめる日。新憲法公布の日。→明治節⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐ぶんせい‐じだい【文化文政時代】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐ぶんせい‐じだい文化文政時代‥クワ‥ 徳川第11代将軍家斉いえなり治下の後半期、文化・文政年間を中心とした時代。綱紀弛み風俗頽廃、江戸市民は遊楽を事としたが、町人芸術は爛熟の極に達し、小説(山東京伝・式亭三馬・曲亭馬琴)、戯曲(鶴屋南北)、俳諧(小林一茶)、浮世絵(喜多川歌麿・東洲斎写楽・葛飾北斎)、西洋画(司馬江漢)、文人画(谷文晁)などにすぐれた作家を輩出した。また地方文化も盛んとなった。化政期。 ⇒ぶんか【文化】

ぶんか‐へんよう【文化変容】‥クワ‥🔗🔉

ぶんか‐へんよう文化変容‥クワ‥ 異なる文化をもつ集団同士が持続的な接触をした結果、その一方または双方の文化に変化が起こる現象。 ⇒ぶん‐か【文化】

ぶんか‐りょういき【文化領域】‥クワリヤウヰキ🔗🔉

ぶんか‐りょういき文化領域‥クワリヤウヰキ 類似した文化によって特徴づけられる地理的分布圏。 ⇒ぶん‐か【文化】

大辞林の検索結果 (44)

ぶん-か【文化】🔗🔉

ぶん-か ―クワ [1] 【文化】 (1)〔culture〕 社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教,種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては,それぞれの人間集団は個別の文化をもち,個別文化はそれぞれ独自の価値をもっており,その間に高低・優劣の差はないとされる。カルチャー。 (2)学問・芸術・宗教・道徳など,主として精神的活動から生み出されたもの。 (3)世の中が開け進み,生活が快適で便利になること。文明開化。 (4)他の語の上に付いて,ハイカラ・便利・新式などの意を表す。「―鍋」

ぶんか-いさん【文化遺産】🔗🔉

ぶんか-いさん ―クワ― [4] 【文化遺産】 現代にまで残され,将来に継承されるべき,過去の時代の文化財。

ぶんか-えいが【文化映画】🔗🔉

ぶんか-えいが ―クワ―グワ [4] 【文化映画】 劇映画・ニュース映画以外の映画の総称。教育映画・科学映画・記録映画など,一般の人の教養を高めるために作られたもの。

ぶんか-えいゆう【文化英雄】🔗🔉

ぶんか-えいゆう ―クワ― [4] 【文化英雄】 〔culture hero〕 神話の中で,その社会に火や技術,農作物などの基本的な文化要素を最初に持ち込んだ者。ギリシャ神話のプロメテウスや日本神話の大国主命などが代表的。

ぶんか-かがく【文化科学】🔗🔉

ぶんか-かがく ―クワクワ― [4] 【文化科学】 〔(ドイツ) Kulturwissenschaft〕 リッケルトの用語。価値と無関係に自然を法則的に認識する自然科学と異なり,個性的なものに価値を認めて文化を研究対象とする科学。人文科学・社会科学の別称。

ぶんか-がくいん【文化学院】🔗🔉

ぶんか-がくいん ―クワ―ン 【文化学院】 私立学校の一。西村伊作によって,個性尊重,男女平等の自由主義的な教育を目指して1921年(大正10)に創設。所在地は東京都千代田区。

ぶんか-かくめい【文化革命】🔗🔉

ぶんか-かくめい ―クワ― [4] 【文化革命】 文化の領域で行われる革命。社会主義革命において政治的・経済的革命とならんで,旧文化の批判的継承,新しい文化の創造,文化の大衆化などとして主張される。

ぶんか-かち【文化価値】🔗🔉

ぶんか-かち ―クワ― [4] 【文化価値】 (1)文化の面からみた事物の価値。文化財としての価値。 (2)〔(ドイツ) Kulturwert〕 リッケルトらの用語。特殊・個別的な文化財に対して,それの前提となる普遍妥当的で純粋な価値。真・善・美・聖など。日常生活の要求を満たす生活価値とも区別される。

ぶんか-きごうろん【文化記号論】🔗🔉

ぶんか-きごうろん ―クワキガウ― [5] 【文化記号論】 〔cultural semiotics〕 社会と文化を記号現象として分析する学問。代表的なものにマルセル=モースの人類学的象徴交換論,バタイユのポトラッチ的蕩尽論のほか,R =バルトのモード論,ボードリヤールの消費社会論などがある。文化記号学。

ぶんか-くんしょう【文化勲章】🔗🔉

ぶんか-くんしょう ―クワ―シヤウ [4] 【文化勲章】 学術や芸術など文化の発展に顕著な功績を残した人に授与される勲章。1937年(昭和12)に制定。

ぶんか-こうろうしゃ【文化功労者】🔗🔉

ぶんか-こうろうしゃ ―クワコウラウ― [6] 【文化功労者】 文化功労者年金法(1951年制定)に定める文化の向上発展に関し,特に功績顕著な者。文化勲章受章者を含み,終身年金が支給される。

ぶんか-こっか【文化国家】🔗🔉

ぶんか-こっか ―クワコク― [4] 【文化国家】 (警察国家・法治国家などに対して)文化の発展・向上を最高指導理念とする国家。一九世紀のドイツで提唱。

ぶんか-さい【文化祭】🔗🔉

ぶんか-さい ―クワ― [3] 【文化祭】 高校・大学などで,生徒・学生が演劇・研究発表・音楽会・講演会・討論会などを企画実行する文化的な催し。

ぶんか-ざい【文化財】🔗🔉

ぶんか-ざい ―クワ― [3][0] 【文化財】 (1)人間の精神的な働きが加わって生み出されたもので,文化的価値を有するもの。学問・芸術など。 (2)文化財保護法で,保護の対象とするもの。有形文化財・無形文化財・民俗文化財・記念物・伝統的建造物群の五種類。

ぶんか-ざいほご-いいんかい【文化財保護委員会】🔗🔉

ぶんか-ざいほご-いいんかい ―クワ―ンクワイ 【文化財保護委員会】 文化財の保護・活用・調査にあたる委員会。文部省の外局として設置されたが,1968年(昭和43)文化庁文化財保護部に改組された。

ぶんか-ざいほご-ほう【文化財保護法】🔗🔉

ぶんか-ざいほご-ほう ―クワ―ハフ 【文化財保護法】 文化財を保存し,その活用を図り,国民の文化的向上と世界文化の進歩に貢献するための法律。1950年(昭和25)制定。

ぶんか-し【文化史】🔗🔉

ぶんか-し ―クワ― [3] 【文化史】 科学・芸術・文学・教育・宗教・風俗・交通などを相関連させ,人類の文化の変遷・発達を記述した歴史。文明史。

ぶんか-ししゅう【文化刺繍】🔗🔉

ぶんか-ししゅう ―クワ―シウ [4] 【文化刺繍】 解きほぐしたリリヤンを専用の特殊な針を用いて刺す刺繍。壁掛けなどに用いる。

ぶんか-しほん【文化資本】🔗🔉

ぶんか-しほん ―クワ― [4] 【文化資本】 〔(フランス) capital culturel〕 ブルデューの用語。言葉づかいや行動様式など身体化されたもの,絵画や書物など物として客体化されたもの,学歴や資格として制度化されたものの三つの形態をもち再生産される文化的所産の総称。経済資本に対していう。

ぶんか-しゃかいがく【文化社会学】🔗🔉

ぶんか-しゃかいがく ―クワシヤクワイ― [5] 【文化社会学】 文化の諸現象を対象とする社会学。ドイツでは形式社会学に対する批判から出発し,価値哲学や歴史哲学の伝統のもとで文化現象の歴史性や文化的内容が積極的にとりあげられる。またアメリカでは,心理学的社会学に対する批判から,人類学と結びつき,文化の客観的性格が主に扱われる。

ぶんか-じゅうたく【文化住宅】🔗🔉

ぶんか-じゅうたく ―クワヂユウ― [4] 【文化住宅】 (1)合理的な生活に合うように設計された,和風に洋風を取り入れた近代的な感じの住宅。 〔大正から昭和初期にかけて用いられた語〕 (2)関西地方で,木造二階建ての棟割りアパートの俗称。

ぶんか-しゅぎ【文化主義】🔗🔉

ぶんか-しゅぎ ―クワ― [4] 【文化主義】 〔大正中頃,桑木厳翼の造語〕 文化の向上・発達,文化価値の実現を人間生活の最上の目的とする立場。当時の自然主義・唯物主義の思潮に対抗して唱えられた。

ぶんか-じょしだいがく【文化女子大学】🔗🔉

ぶんか-じょしだいがく ―クワヂヨシ― 【文化女子大学】 私立大学の一。1964年(昭和39)設立。本部は東京都渋谷区。

ぶんか-しん【文化神】🔗🔉

ぶんか-しん ―クワ― [3] 【文化神】 文化英雄を神格化していう語。 →文化英雄

ぶんか-じん【文化人】🔗🔉

ぶんか-じん ―クワ― [3] 【文化人】 学問・芸術などの分野で活躍し,社会的にも名声を得ている人。すぐれた教養を身につけた知識人。

ぶんか-じんるいがく【文化人類学】🔗🔉

ぶんか-じんるいがく ―クワ― [6] 【文化人類学】 人間を文化・社会の面から実証的に研究する学問。文化の構造・機能・動態・類型などを研究する。 →自然人類学

ぶんか-せいかつ【文化生活】🔗🔉

ぶんか-せいかつ ―クワ―クワツ [4] 【文化生活】 文化的な生活用品を取り入れた合理的・機能的な生活。

ぶんか-せいじ【文化政治】🔗🔉

ぶんか-せいじ ―クワ―ヂ [4] 【文化政治】 1919年の三・一独立運動以後の朝鮮に対する日本の統治政策の呼称。従来の武断政治にかわって,総督武官制や憲兵警察の廃止,結社や言論の自由の限定つきの容認などの懐柔策をとることによって,独立運動の再発防止を企図した。

ぶんか-センター【文化―】🔗🔉

ぶんか-センター ―クワ― [4] 【文化―】 文化活動の拠点となる,公民館・集会場・図書館・美術館などが集まった施設。文化会館。

ぶんか-だいかくめい【文化大革命】🔗🔉

ぶんか-だいかくめい ―クワ― [6] 【文化大革命】 〔「プロレタリア文化大革命」の略〕 1966年に始まる中華人民共和国内の大規模な思想・政治闘争。毛沢東・林彪らは学生中心の紅衛兵や軍を動員し,劉少奇国家主席ら党や行政の幹部を「資本主義の道を歩む実権派」として実権を奪い,多数の粛清者を出した。しかし,全国で混乱がつづき,林彪失脚など内部対立はやまず,76年には天安門事件が起こるに及び,毛の死後,77年終結が宣言された。プロ文革。文革。

ぶんか-だんたい【文化団体】🔗🔉

ぶんか-だんたい ―クワ― [4] 【文化団体】 同じ文化的内容の思想・感情によって結ばれた団体。広義には,学会・宗教団体なども含む。

ぶんか-ちょう【文化庁】🔗🔉

ぶんか-ちょう ―クワチヤウ [3] 【文化庁】 文部省の外局の一。1968年(昭和43)文化財保護委員会と文部省文化局とを統合して設置。文化の振興・普及,文化財の保存・活用,宗教に関する行政事務を行う。

ぶんか-てき【文化的】🔗🔉

ぶんか-てき ―クワ― [0] 【文化的】 (形動) (1)文化にかかわりのあるさま。「―な事業」 (2)文化を取り入れているさま。文化にかなっているさま。「―な生活」

ぶんか-てき-たげんしゅぎ【文化的多元主義】🔗🔉

ぶんか-てき-たげんしゅぎ ―クワ― [9] 【文化的多元主義】 諸民族が単純に同化・融合に努めるのではなく,それぞれの民族性や文化特性を保持しつつ,共存していこうとする立場・主張。

ぶんか-てつがく【文化哲学】🔗🔉

ぶんか-てつがく ―クワ― [5][4] 【文化哲学】 〔(ドイツ) Kulturphilosophie〕 ウィンデルバントの用語。未来の文化の理想を掲げ,現在の文化を評価する規範を基礎づけ,過去の文化を理解することを課題とする哲学の一分科。広義には,精神哲学に等しい。

ぶんか-とうそう【文化闘争】🔗🔉

ぶんか-とうそう ―クワ―サウ [4] 【文化闘争】 〔(ドイツ) Kulturkampf〕 ドイツ帝国成立直後の1870年代に,ビスマルクが統制を強化するため,反プロイセン的なカトリック教徒に対して行なった弾圧。

ぶんか-の-ひ【文化の日】🔗🔉

ぶんか-の-ひ ―クワ― [1] 【文化の日】 国民の祝日の一。一一月三日。自由と平和を愛し,文化をすすめることを趣旨とする。[季]秋。

ぶんか-ふくごう【文化複合】🔗🔉

ぶんか-ふくごう ―クワ―ガフ [4] 【文化複合】 異なる多数の文化要素がまとまりをもって構成する全体。例えば,東南アジアの焼畑陸稲栽培や北アメリカ平原インディアンの騎馬をめぐる一連の要素の複合など。

ぶんか-へんよう【文化変容】🔗🔉

ぶんか-へんよう ―クワ― [4] 【文化変容】 異なった文化を有する諸集団が接触した結果,その一方あるいは双方の集団の文化に変化が生じる現象。

ぶんか【文化】🔗🔉

ぶんか ブンクワ 【文化】 年号(1804.2.11-1818.4.22)。享和の後,文政の前。光格・仁孝天皇の代。

ぶんか-の-たいか【文化の大火】🔗🔉

ぶんか-の-たいか ブンクワ―タイクワ 【文化の大火】 文化三年(1906)3月,芝車町(クルマチヨウ)泉岳寺前から出火して京橋・神田・浅草におよび,五三〇余町を焼いて死者約七千人を出した火事。江戸三大火事の一。丙寅(ヘイイン)火事。車町火事。

ぶんか-ぶんせい-じだい【文化文政時代】🔗🔉

ぶんか-ぶんせい-じだい ブンクワ― 【文化文政時代】 徳川一一代将軍家斉治下の文化・文政年間(1804-1830)を中心とした時代。幕藩体制の動揺期に当たるが,表面的には平穏な状態が続いた。幕政の綱紀が緩み,江戸を中心に太平の享楽的風潮がみなぎり,町人文化が栄えた。人情本(為永春水)・滑稽本(十返舎一九・式亭三馬)・読本(曲亭馬琴)・歌舞伎(台本作者に鶴屋南北)・狂歌(大田南畝)・浮世絵(北斎・広重)・肖像画(渡辺崋山)などにすぐれた作者が現れ,活躍した。化政期。

ぶんかほうそう【文化放送】🔗🔉

ぶんかほうそう ブンクワハウソウ 【文化放送】 関東地方の民間ラジオ放送局。1952年(昭和27)財団法人日本文化放送協会として開局。56年現名に改組。ニッポン放送と共に NRN(ナショナル-ラジオ-ネットワーク)のキー局。

ぶんか【文化】(和英)🔗🔉

ぶんか【文化】 civilization;→英和 culture.→英和 〜的 cultural.→英和 ‖文化勲章 the Order of Culture.文化功労者 a person of cultural merits.文化国家 a civilized nation;a highly cultured nation.文化祭 a cultural[school,university]festival.文化財 a cultural asset.文化財保護委員会 the Committee for the Protection of Cultural Assets.文化人 a man of culture.文化人類学 cultural anthropology.文化大革命[中国の]the Cultural Revolution.文化庁 the Agency for Cultural Affairs.文化の日 Culture Day.

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