げん‐がく【衒学】 学問のあることをひけらかし、自慢すること。 ⇒げんがく‐てき【衒学的】

げんがく‐てき【衒学的】 学問のあることをひけらかすさま。ペダンチック。 ⇒げん‐がく【衒学】

げん‐き【衒気】 見せびらかし自慢する気持。

げん‐げん【衒言】 自慢の言葉。てらう言葉。 ○舷舷相摩す_{げんげんあいます} ふなばたがすれあうほどに互いに近づく。水上ではげしく戦うさまなどにいう。 ⇒げん‐げん【舷舷】

げん‐さい【幻妻・衒妻】 ①他人の妻をののしっていう語。東海道中膝栗毛6「定めしおどれが―は」 ②女を卑しめていう語。浄瑠璃、神霊矢口渡「めんかのまぶい―の事さ」 ③よたか。淫売婦。

げんまい‐にょしき【衒売女色】 売色をすること。また、その女。げんまいじょしょく。

げん‐よう【衒耀】_‥エウ ほまれを得ようとして、自分の才学をみせびらかすこと。

てらい【衒い】_テラヒ てらうこと。ひけらかすこと。「―のない文章」

てら・う【衒う】_テラフ 〔他五〕 (「照らふ」の意)かがやくようにする。みせびらかす。ひけらかす。誇示する。雄略紀「山辺の小島子ゆゑに人―・ふ馬の八匹_やつぎは惜しけくもなし」。「才を―・う」「奇を―・う」

てらさ・う【衒さふ】_テラサフ 〔他四〕 ^（→）「てらう」に同じ。万葉集18「里ごとに―・ひ歩けど人もとがめず」

てらわ・す【衒はす】_テラハス 〔他四〕 ^（→）「てらう」に同じ。〈新撰字鏡9〉 ○寺をあぐ_{てらをあぐ} 寺子屋を終える、また、退学する。西鶴織留1「ひとりひとり寺をあぐれば又かなしく成て」 ⇒てら【寺】

衒　字形 〔行部5画／11画／7442・6A4A〕 〔音〕ゲン(呉) 〔訓〕てらう [意味] ①売り歩く。売りこむ。「女衒_ぜげん」 ②てらう。ひけらかす。「衒学」

げん-がく [0] 【衒学】 学識を誇り，ことさらにひけらかすこと。ペダントリー。

げんがく-てき [0] 【衒学的】 （形動） 学者ぶるさま。学識をひけらかすさま。ペダンチック。「―な態度」

げん-き [1] 【衒気】 自分の学問や才能をひけらかしたがる気持ち。てらい。「―のある人」

げん-き [1] 【衒奇】 奇をてらうこと。奇矯なわざとらしいふるまいをすること。

げん-さい 【幻妻・衒妻】 （１）〔香具師(ヤシ)の隠語〕 妻。女。「おれががんばつて置いた，めんかのまぶい―の事よ/浄瑠璃・神霊矢口渡」 （２）女を卑しめていう語。「やくたいなる―めと，握りこぶしでつづけぶち/滑稽本・当世阿多福仮面」

げんじてき-しょうひ ―セウヒ [6] 【衒示的消費】 〔conspicuous consumption〕 自分が財産家であることを誇示する，高価で豪華な消費。T ＝ B ＝ベブレンが唱えた。誇示的消費。

げん-よう ―エウ [0] 【衒耀】 （名）スル 才能を実際以上に見せかけること。「之をして大世界に誇号し，―し/真善美日本人（雪嶺）」

てらい テラヒ [2][0] 【衒い】 てらうこと。ひけらかすこと。「―のない素直な文体」

てら・う テラフ [2][0] 【衒う】 （動ワ五［ハ四］） 〔「照らふ」の意〕 （１）ことさらに才能や知識をひけらかす。また，実際以上によく見せかける。「学識を―・う」「奇を―・う」 （２）誇る。みせびらかす。「人―・ふ馬の八匹(ヤツギ)は惜しけくもなし/日本書紀（雄略）」

てらさ・う テラサフ 【照らさふ・衒さふ】 （動ハ四） 〔動詞「てらす（照らす）」に助動詞「ふ」が付いたものから〕 物をはっきり見せるようにする。みせびらかす。てらう。「里ごとに―・ひあるけど人も咎めず/万葉 4130」

げんがく【衒学】 pedantry.〜的(な人) pedantic (a pedant).

てらい【衒い】 何の〜もなく unpretentiously.

てらう【衒う】 [誇示]show off;make a show of;be pedantic (学問を).