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広辞苑の検索結果 (7)

くわ‐がた【鍬形】クハ‥🔗🔉

くわ‐がた鍬形クハ‥ ①(古代鍬の形に似ているからとも、慈姑くわい形の意ともいう)兜かぶとの前立物まえだてもの。古くは2本平行し、鎌倉の末から慈姑の葉のように末開きにして根を眉庇まびさしにつけた。金銅こんどうまたは煉革ねりかわでつくる。平家物語7「―打つたる甲かぶとの緒をしめ」→兜(図)。 ②鍬形金の略。太刀の頭および鐺こじりを鍬形1に似せてこしらえたもの。 ③紋所の名。鍬形1にかたどったもの。 ⇒くわがた‐いし【鍬形石】 ⇒くわがた‐そう【鍬形草】 ⇒くわがた‐の‐かぶと【鍬形の兜】 ⇒くわがた‐むし【鍬形虫】

くわがた【鍬形】クハ‥(姓氏)🔗🔉

くわがた鍬形クハ‥ 姓氏の一つ。 ⇒くわがた‐けいさい【鍬形蕙斎】

くわがた‐いし【鍬形石】クハ‥🔗🔉

くわがた‐いし鍬形石クハ‥ 古墳時代前・中期の腕輪形石製品の一種。南海産の巻貝であるゴホウラを縦に切った貝製腕輪を石で模したもの。形が鍬に似ているところからの名。 鍬形石 ⇒くわ‐がた【鍬形】

くわがた‐けいさい【鍬形蕙斎】クハ‥🔗🔉

くわがた‐けいさい鍬形蕙斎クハ‥ 江戸後期の浮世絵師。名は紹真つぐざね。江戸生れ。北尾重政・狩野養川院惟信これのぶに師事。初め北尾政美まさよしの名で黄表紙の挿絵を描く。武者絵・浮絵、草花や人物の略画にも長じた。作「近世職人尽絵詞」「江戸一目図屏風」など。(1764〜1824) ⇒くわがた【鍬形】

くわがた‐そう【鍬形草】クハ‥サウ🔗🔉

くわがた‐そう鍬形草クハ‥サウ ゴマノハグサ科の多年草。西日本の太平洋側山地の林下に生ずる。高さ10〜15センチメートルで、卵形の葉を対生。晩春に茎頂に花穂を出して淡紅色4弁の花を数個、下から順次平開する。花冠には紅紫色の筋が入る。花後に先の凹んだ扇形の果実ができ、この形が鍬形1に似るのでいう。近縁の種類が多い。 ⇒くわ‐がた【鍬形】

くわがた‐の‐かぶと【鍬形の兜】クハ‥🔗🔉

くわがた‐の‐かぶと鍬形の兜クハ‥ 鍬形1を正面につけた兜。 ⇒くわ‐がた【鍬形】

くわがた‐むし【鍬形虫】クハ‥🔗🔉

くわがた‐むし鍬形虫クハ‥ クワガタムシ科の甲虫の総称。体はやや平たく、頭部大きく、雄の大顎は鍬形状を呈する。コクワガタ・ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタなど。クヌギ・ナラ・ヤナギなどの樹液を好む。幼虫は朽ち木などの材部を食う。〈[季]夏〉 のこぎりくわがた オオクワガタ 提供:ネイチャー・プロダクション コクワガタ 提供:ネイチャー・プロダクション ノコギリクワガタ 提供:ネイチャー・プロダクション ヒラタクワガタ 提供:ネイチャー・プロダクション ミヤマクワガタ 提供:ネイチャー・プロダクション ⇒くわ‐がた【鍬形】

大辞林の検索結果 (5)

くわ-がた【鍬形】🔗🔉

くわ-がた クハ― [0] 【鍬形】 (1)〔古代鍬の形に似ているからとも,また,先端の形状が慈姑(クワイ)の葉に似ているからともいう〕 兜(カブト)の前立物(マエダテモノ)の一。眉庇(マビサシ)につけた台に,金銅(コンドウ)・銀銅・練り革などで作った二枚の板を挿して,角(ツノ)状に立てたもの。平安時代から行われた。 →兜 (2)クワガタムシの略。 (3)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。紀伊徳川家の家紋。 鍬形(3) [図]

くわがた-いし【鍬形石】🔗🔉

くわがた-いし クハ― [4] 【鍬形石】 古墳時代前期に用いられた,碧玉(ヘキギヨク)製の台形の腕輪。上半部に楕円形の穴があり,下半部は扁平(ヘンペイ)な鍬の刃の形をしている。 鍬形石 [図]

くわがた-そう【鍬形草】🔗🔉

くわがた-そう クハ―サウ [0] 【鍬形草】 ゴマノハグサ科の多年草。山地の樹陰に自生。茎は高さ約15センチメートルで,長楕円形の葉を数対つける。初夏,茎頂に紅色の条のある白色の花が数個つく。果(サクカ)は平らな平菱形で兜の鍬形に似ている。 鍬形草 [図]

くわがた-の-かぶと【鍬形の兜】🔗🔉

くわがた-の-かぶと クハ― [6] 【鍬形の兜】 鍬形をつけた兜。

くわがた-むし【鍬形虫】🔗🔉

くわがた-むし クハ― [4] 【鍬形虫】 クワガタムシ科の甲虫の総称。大顎が発達し,特に雄では長大なものが多く,兜の鍬形に似る。体長1センチメートルから,大顎を含めて全長10センチメートルに達するものまである。幼虫はジムシで朽ち木中にすみ,成虫はカシ・クヌギ・ナラなどの樹液に集まる。各地に分布し,種類が多い。ミヤマクワガタ・オオクワガタ・ノコギリクワガタなど。くわがた。

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