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とうかくをあらわす【頭角を現す】▽中国🔗🔉

とうかくをあらわす【頭角を現す】▽中国 すぐれた学識・才能が、他の人を抜いて目立つようになることのたとえ。 《参考》 「頭角」は、頭の先。 《出典》 能(ヨ)ク進士ノ第ヲ取リ、嶄然(サ゛ンセ゛ン)トシテ頭角ヲ見(アラワ)ス。〔韓愈(カンユ)・柳子厚墓誌銘〕

とうかしたしむべし【灯火親しむべし】▽中国🔗🔉

とうかしたしむべし【灯火親しむべし】▽中国 秋は、気候がよくて夜も長いので、読書をするのによい時節であるということ。 《出典》 時(トキ)秋ニシテ積雨霽(ハ)レ、新涼郊墟(コウキョ)ニ入ル。灯火稍(ヨウヤ)ク親シム可(ヘ゛)ク、簡編巻舒(ケンシ゛ョ)ス可シ。〔韓愈(カンユ)・符、城南に書を読むの詩〕

とうがたつ【薹が立つ】🔗🔉

とうがたつ【薹が立つ】 《菜やふきなどの花軸が伸びて堅くなることから》人などの盛りの時期が過ぎて新鮮さがなくなることのたとえ。 《例文》 「薹が立った女優にはあの娘役はこなせないだろう。」

とうかのとりりんそうにまじわる【刀下の鳥林藪に交わる】🔗🔉

とうかのとりりんそうにまじわる【刀下の鳥林藪に交わる】 《刀で切られて死ぬ運命にあった鳥が危機を脱して林や藪(ヤフ゛)の中で遊ぶの意》危険をやっと免れて安心することのたとえ。

とうかんにふす【等閑に付す】🔗🔉

とうかんにふす【等閑に付す】 よく注意を払わずに物事をいい加減に扱う。なおざりにする。 《例文》 「この事件は、重要でないとして等閑に付すべきではない。」

とうげんきょう【桃源郷】▽中国🔗🔉

とうげんきょう【桃源郷】▽中国 武陵桃源

とうざいなんぼくのひと【東西南北の人】▽中国🔗🔉

とうざいなんぼくのひと【東西南北の人】▽中国 住居の定まらない、流浪の人のたとえ。 《出典》 今、丘ヤ東西南北ノ人ナリ。以(モッ)テ識(シル)サザル可(ヘ゛)カラザルナリ。〔礼記(ライキ)・檀弓上篇〕

とうざいをうしなう【東西を失う】🔗🔉

とうざいをうしなう【東西を失う】 方角が分からなくなる。どうしたらよいか分からなくなる。「東西を見失う」とも。

とうざいをわきまえず【東西を弁えず】▽中国🔗🔉

とうざいをわきまえず【東西を弁えず】▽中国 《方角の東・西を区別できないの意》物事の道理を理解・判断できないようす。「東西を弁(ヘ゛ン)ぜず」とも。 《例文》 「複雑な情況の東西を弁えずに独りよがりな意見を出すべきではない。」 《出典》 纔(ワス゛)カ恩愛ヲ知リテ三歳ヲ迎ウ、未(イマ)ダ東西ヲ弁エズシテ一生ヲ過グ。〔白居易(ハクキョイ)・重ねて小女子を傷む〕 《類句》東西を知らず。東西を分(ワ)かず。東西を存ぜず。西も東も分からない。

とうじからたたみのめひとつだけながくなる【冬至から畳の目一つだけ長くなる】🔗🔉

とうじからたたみのめひとつだけながくなる【冬至から畳の目一つだけ長くなる】 冬至を過ぎると昼の時間が1日ごとにわずかずつ長くなるということ。 《類句》冬至から藺(イ)の節だけ伸びる。冬至から毛筋一本程長くなる。

とうじとうかたてばあほうでもしる【冬至十日たてば阿呆でも知る】🔗🔉

とうじとうかたてばあほうでもしる【冬至十日たてば阿呆でも知る】 冬至から10日も過ぎると、どんなに愚かな人でも日が長くなったことや寒さが厳しくなったことに気が付くということ。

とうじにかぼちゃをたべるとなつやみせぬ【冬至に南瓜を食べると夏病みせぬ】🔗🔉

とうじにかぼちゃをたべるとなつやみせぬ【冬至に南瓜を食べると夏病みせぬ】 冬至にかぼちゃを食べると、暑い夏にも体が弱らず、病気をしないということ。

とうじゃくひとをおそれず【闘雀人を恐れず】🔗🔉

とうじゃくひとをおそれず【闘雀人を恐れず】 《臆病(オクヒ゛ョウ)な雀(スス゛メ)でも夢中でけんかをしているときは人が来ても逃げないの意》争いに夢中になっている者が自分の身の危険も顧みず、思わぬ強さを発揮することのたとえ。 《類句》闘(タタカ)う雀人を恐れず。争う雀人を恐れず。

とうしんでしゅみせんをひきよせる【灯心で須弥山を引き寄せる】🔗🔉

とうしんでしゅみせんをひきよせる【灯心で須弥山を引き寄せる】 その事が不可能であることのたとえ。また、その事を成し遂げるのに力が及ばないことのたとえ。 《参考》 「灯心」は、行灯(アント゛ン)などの火をともす芯(シン)。「須弥山」は、仏教で、世界の真ん中にそびえているという高い山。 《類句》灯心で岩石(イワイシ)。灯心で首をくくる。

とうしんでたけのねをほる【灯心で竹の根を掘る】🔗🔉

とうしんでたけのねをほる【灯心で竹の根を掘る】 苦労して一生懸命努めてもそれだけの効果がない、また、不可能であることのたとえ。 《類句》灯心で根笹(ネサ゛サ)を掘る。

とうじんのねごと【唐人の寝言】🔗🔉

とうじんのねごと【唐人の寝言】 何を言っているのか訳の分からないことばのたとえ。また、くどくど筋の通らないことを言うことのたとえ。

とうそくところをことにす【頭足処を異にす】▽中国🔗🔉

とうそくところをことにす【頭足処を異にす】▽中国 首足処を異にす

とうだいもとくらし【灯台下暗し】🔗🔉

とうだいもとくらし【灯台下暗し】 《灯明台のすぐ下は暗いの意》身近なことには案外気が付かないことのたとえ。 《類句》提灯(チョウチン)持ち足もと暗し。灯台自ら照らさず。

とうといてらはもんからみゆる【尊い寺は門から見ゆる】🔗🔉

とうといてらはもんからみゆる【尊い寺は門から見ゆる】 《多くの人から信仰されている尊い寺は、山門のりっぱな構えを見ただけで分かるの意》すぐれたものは、その外面を知っただけで分かることのたとえ。「尊い寺は門から」とも。

とうどうのしゅ【東道の主】▽中国🔗🔉

とうどうのしゅ【東道の主】▽中国 主人となって来客の世話をする人、または道案内のたとえ。「東道」「東道の主人」とも。 《参考》 春秋時代、鄭(テイ)国の大夫燭之武(ショクシフ゛)は、鄭を攻め滅ぼそうとする秦(シン)王に、「鄭を滅ぼさずにこのままにしておいて貴国が東方に出掛けるときの東道の主とし、また、貴国の使者が往来する際に物資を供給させるようになさるならば、貴国の利益になりましょう。」と言ったという。 《出典》 〔春秋左氏伝(シュンシ゛ュウサシテ゛ン)・僖公三十年〕

とうにしょくをもたらす【盗に食を齎す】▽中国🔗🔉

とうにしょくをもたらす【盗に食を齎す】▽中国 《盗人に食料を与えるの意》自分に害を加える者に利益を与えて自分自身を損なうことのたとえ。 《出典》 此(コ)レ所謂(イワユル)賊ニ兵ヲ藉(カ)シ、盗ニ食ヲ齎ス者ナリ。〔戦国策(センコ゛クサク)・秦〕 《類句》寇(アタ゛)に兵を藉す。

とうのばんめい【湯の盤銘】▽中国🔗🔉

とうのばんめい【湯の盤銘】▽中国 昔、中国の殷(イン)の湯王が沐浴(モクヨク)に使う水盤に刻み付けた自戒のことば、「苟日新、日日新、又日新(苟(マコト)ニ日ニ新タニセバ、日日ニ新タニシ、又(マタ)日ニ新タナリ。真に自分を一日でも新たにすれば、それをもとにして日々に新たにしてゆくの意)」。 《参考》 日日に新たにす。 《出典》 〔大学(タ゛イカ゛ク)〕

とうふにかすがい【豆腐に鎹】🔗🔉

とうふにかすがい【豆腐に鎹】 意見や忠告などをしても手ごたえや効き目がないことのたとえ。 《類句》糠(ヌカ)に釘(クキ゛)。石に灸(キュウ)。沼に杭(クイ)。

とうほうさくははっせんざい【東方朔は八千歳】🔗🔉

とうほうさくははっせんざい【東方朔は八千歳】 正月の万歳(マンサ゛イ)などで使われる、長寿をことほぐ縁起のよいことば。 《参考》 「東方朔」は、長寿の代表的人物、「とうぼうさく」とも読む。前漢の武帝に仕え、西王母が大事にしていた3千年に一度実のなるという桃を盗んで食べたために長寿を保ったと伝えられる。

とうめっせんとしてひかりをます【灯滅せんとして光を増す】▽東洋🔗🔉

とうめっせんとしてひかりをます【灯滅せんとして光を増す】▽東洋 《ともしびが消えようとするときに一度急に明るくなるの意》 物事が滅びようとするとき、しばらくの間勢いが盛んになることのたとえ。 人が死ぬ直前に容態がちょっとよくなることのたとえ。 《出典》 聖王去リシ後吾(ワ)ガ法ノ滅ビ尽キントスルハ、譬(タト)エバ油灯ノ滅ビント欲スル時ニ臨ンデ、光ノ更ニ猛盛トナリテ便(スナワ)チ滅ビントスルガ如(コ゛ト)シ。〔法滅尽経(ホウメツシ゛ンキョウ)〕

とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす【桃李物言わざれども下自ら蹊を成す】▽中国🔗🔉

とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす【桃李物言わざれども下自ら蹊を成す】▽中国 《桃やすももの木は何も言わなくても、美しい花やうまい実があるので人々が集まって来て、その下に自然に小道ができるの意》徳のある人の所にはその徳を慕って多くの人が自然と集まって来ることのたとえ。「桃李成蹊(セイケイ)」とも。 《参考》 「蹊」は、小道。 《出典》 諺(コトワサ゛)ニ曰(イワ)ク、桃李言(モノイ)ワザレドモ、下自ラ蹊ヲ成スト。此(コ)ノ言小ナリト雖(イエト゛)モ、以(モッ)テ大イニ諭(タト)ウ可(ヘ゛)キナリ。〔史記(シキ)・李将軍伝〕

とうりもんにみつ【桃李門に満つ】▽中国🔗🔉

とうりもんにみつ【桃李門に満つ】▽中国 将来性のあるすぐれた人が門下生として大ぜい集まることのたとえ。 《参考》 桃や李(スモモ)は、よい実のなる果樹とされ、将来を有望視されるすぐれた門下生にたとえる。 《出典》 天下ノ桃李悉(コトコ゛ト)ク公ノ門ニ在リ。〔資治通鑑(シシ゛ツカ゛ン)・則天武后紀〕

とうりゅうもん【登竜門】▽中国🔗🔉

とうりゅうもん【登竜門】▽中国 そこを通過すれば立身出世ができるといわれている、通り抜けることの困難な関門や段階のたとえ。 《例文》 「文壇の登竜門といわれる文学賞。」 《参考》 (イ)「とうりょうもん」とも読む。 (ロ)黄河の上流にある竜門という急流を泳ぎ登った鯉(コイ)は化して竜になるという伝説から。 (ハ)「竜門を登る」意であって、「登竜の門」と解するのは誤り。 《出典》 膺(ヨウ)ハ声名ヲ以(モッ)テ自ラ高シ。士ノ其(ソ)ノ容ニ接セラルル者有レバ、名ヅケテ登竜門ト為(ナ)ス。〔後漢書(コ゛カンシ゛ョ)・李膺伝〕

とうろうのおの【蟷螂の斧】▽中国🔗🔉

とうろうのおの【蟷螂の斧】▽中国 弱い者が、自分の力をわきまえずに強者に手向かうことのたとえ。 《参考》 (イ)「蟷螂」は、かまきりのこと。 (ロ)かまきりが前足を持ち上げて向かってくるようすが、おのを振り上げたように見えることから。 《出典》 蟷螂ノ斧ヲ以(モッ)テ隆車(リュウシャ)(大きな車)ノ隧(スイ)(わだち)ヲ禦(フセ)ガント欲ス。〔文選(モンセ゛ン)・陳琳(チンリン)・袁紹の為に予州に檄す〕

とうろうりゅうしゃにむかう【蟷螂竜車に向かう】🔗🔉

とうろうりゅうしゃにむかう【蟷螂竜車に向かう】 《かまきりが権勢の盛んな天子が乗っているりっぱな車に立ち向かうの意》弱い者が、自分の力をわきまえずに強大な者に手向かうことのたとえ。

とうをしっする【当を失する】🔗🔉

とうをしっする【当を失する】 道理に外れている。また、ある条件にかなっていない。 《例文》 「君の発言は当を失している。」

とうあん【偸安】🔗🔉

とうあん【偸安】 将来のことを考えず、目先の安逸にふけること。 ◎「偸」は盗む、むさぼる意。「安きを偸(ぬす)む」とも言う。 〔出〕史記

とういそくみょう【当意即妙】🔗🔉

とういそくみょう【当意即妙】 すばやくその場その場に応じた機転をきかすこと。 ◎「当意」はその状況の中でとっさに考えること。「即妙」は即座に浮かべる機知のこと。

とうかくをあらわす【頭角を現す】🔗🔉

とうかくをあらわす【頭角を現す】 才能や腕前が特にすぐれ、際だって目立つこと。 ◎「頭角」は頭の先の意。大勢の中で、頭の先を他のものより一段高く現しているの意から。「現す」は「見す」とも書く。 〔出〕韓兪(かんゆ)

とうか したしむべし【灯火 親しむべし】🔗🔉

とうか したしむべし【灯火 親しむべし】 さわやかで気候もよい秋の長い夜は、灯火のもとで読書をするのに適しているということ。 ◎「灯火」はともしびの意。ともしびの下の意の「灯下」と書き誤りやすい点に注意。 〔出〕韓兪(かんゆ)

とうかんにふす【等閑に付す】🔗🔉

とうかんにふす【等閑に付す】 ものごとをいいかげんに取り扱って、ほうっておくこと。軽視してなおざりにすること。 ◎「等閑」はおろそか、なおざりの意。

とうがたつ【薹が立つ】🔗🔉

とうがたつ【薹が立つ】 盛りの時期を過ぎてしまうこと。多く、女性の年齢について言う。 ◎「薹」は蕗(ふき)などの花茎のこと。それが伸びると、もはや盛期を越え、食べごろを過ぎてしまうことから。

とうげんきょう【桃源郷】🔗🔉

とうげんきょう【桃源郷】 俗世間を離れた安楽な別天地のこと。 ◎中国晋(しん)の武陵(ぶりょう)の人が、桃の花の咲き乱れる林に迷い込み、秦(しん)の乱を避けた人々の子孫が時代の移り変わったのも知らずに平和に暮らしている理想郷に出あったという故事から。「桃源」「武陵桃源」などとも言う。 〔出〕桃花源記(とうかげんき)

とうざいなんぼくのひと【東西南北の人】🔗🔉

とうざいなんぼくのひと【東西南北の人】 住居が定まらず、あちらこちらを渡り歩く人のこと。 〔出〕礼記(らいき)

とうざいをうしなう【東西を失う】🔗🔉

とうざいをうしなう【東西を失う】 方角がわからなくなってしまうこと。また、とるべき方法が見つからず、途方に暮れること。 ◎「東西」は方角の意。

とうざいをべんぜず【東西を弁ぜず】🔗🔉

とうざいをべんぜず【東西を弁ぜず】 ものの道理というものを少しもわきまえないこと。まったく分別のないこと。 ◎東と西の区別もつかないの意から。「東西を弁(わきま)えず」とも言う。 〔出〕白居易 〔類〕西も東もわからない 〔較〕He knows not his right hand from his left.(右手と左手の区別がつかぬ)

とうし からかみ かなでかけ【唐紙 唐紙 仮名で書け】🔗🔉

とうし からかみ かなでかけ【唐紙 唐紙 仮名で書け】 「唐紙」のように、「とうし」と読めば書画に用いられる紙のことになり、「からかみ」と読めば襖(ふすま)のこととなるような、読み方ひとつで意味の変わる漢字は、まぎらわしくて誤解されやすいから仮名で書いたほうがよいということ。

とうじゃくひとをおそれず【闘雀人を恐れず】🔗🔉

とうじゃくひとをおそれず【闘雀人を恐れず】 →闘う雀人を恐れず

とうじんのねごと【唐人の寝言】🔗🔉

とうじんのねごと【唐人の寝言】 まったくちんぷんかんぷんで、わけのわからないことばや、まるで要領を得ない話のたとえ。 ◎「唐人」は中国人のことで、ただでさえ中国人のことばはわからないのに、ましてやその寝言ではなにがなんだかさっぱりわからないの意から。 〔較〕It is Greek to me.(おれにはそれはギリシャ語だ)

とうせんかろ【冬扇夏炉】🔗🔉

とうせんかろ【冬扇夏炉】 →夏炉冬扇(かろとうせん)

とうだい もとくらし【灯台 下暗し】🔗🔉

とうだい もとくらし【灯台 下暗し】 身近なことなら気づくのが当然だと思われがちだが、近すぎるためにかえってわからないこともあるということ。 ◎「灯台」は燭台(しょくだい)のことで、まわりを明るく照らすが、そのすぐ下は陰になってしまい、かえって暗いことから。 〔類〕近くて見えぬは睫(まつげ) 〔較〕You must go into the country to hear what news at London.(ロンドンのニュースを聞きに田舎へ行く)

とうどうばつい【党同伐異】🔗🔉

とうどうばつい【党同伐異】 事の善悪や道理の是非などにかかわりなく、仲間に味方し、仲間以外の者を非難したり排斥したりすること。 ◎「党」はくみする、味方する意。同じものにくみし、異なるものを伐(う)つの意から。

とうにおちずかたるにおちる【問うに落ちず語るに落ちる】🔗🔉

とうにおちずかたるにおちる【問うに落ちず語るに落ちる】 人から問いかけられたときには、隠していることを漏らさないように用心するが、自分から話をしているときには、うっかり口をすべらして思わず本当のことをしゃべってしまうものだということ。 ◎単に「語るに落ちる」とも言う。 〔較〕The tongue is ever turning to the aching tooth.(舌はいつも痛む歯へ向かう)

とうはいったんのはじとわぬはまつだいのはじ【問うは一旦の恥問わぬは末代の恥】🔗🔉

とうはいったんのはじとわぬはまつだいのはじ【問うは一旦の恥問わぬは末代の恥】 人に知らないことをたずねるのは一時だけ恥ずかしい思いをすればすむが、たずねずに知らないままでいれば、のちのちまで恥ずかしい思いをしなければならない。だから、知らないことは勇気を出して聞けということ。 〔類〕聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥 〔較〕He who is afraid of asking is ashamed of learning.(問うを恐れる人は学ぶを恥じる人)

とうはしたからくめ【塔は下から組め】🔗🔉

とうはしたからくめ【塔は下から組め】 高い塔もまず下から組んでいくように、なにごとも基礎・土台がたいせつだというたとえ。

とうびをかざる【掉尾を飾る】🔗🔉

とうびをかざる【掉尾を飾る】 ものごとの最後をりっぱにしめくくること。 ◎「掉尾」はつかまえられた魚が死ぬ直前に尾をふるうの意で、それが転じて、終わり・最後の意になったと言われる。なお「とうび」は慣用読みで、本来は「ちょうび」と言う。

とうふではをいためる【豆腐で歯をいためる】🔗🔉

とうふではをいためる【豆腐で歯をいためる】 とうていありえないことのたとえ。 〔類〕炒り豆に花が咲く/男猫が子を生む

とうふにかすがい【豆腐に鎹】🔗🔉

とうふにかすがい【豆腐に鎹】 まったく効果がないこと、まるで手ごたえのないことのたとえ。 ◎「鎹」は材木をつなぎとめるためのコの字型の釘(くぎ)で、豆腐を鎹を打ち込んでもなんにもならないことから。いろはがるた(京都)。 〔類〕糠に釘/暖簾に腕押し

とうへんぼく【唐変木】🔗🔉

とうへんぼく【唐変木】 偏屈な人、気のきかない人などをののしって言うことば。

とうほんせいそう【東奔西走】🔗🔉

とうほんせいそう【東奔西走】 ある目的のために、あちこち忙しく駆けずりまわること。 ◎東や西に奔走するの意から。

とうみょうでしりをあぶる【灯明で尻をあぶる】🔗🔉

とうみょうでしりをあぶる【灯明で尻をあぶる】 やり方がまずかったり見当ちがいだったりするために、さっぱり効果があがらないことのたとえ。 ◎「灯明」は神仏にそなえるともしび。灯明のように弱い火ではいくら尻をあぶっても暖まることはできないことから。 〔類〕遠火で手をあぶる

とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす【桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す】🔗🔉

とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす【桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す】 りっぱな徳を備えた人のまわりには、自然に大勢の人が慕って寄り集まってくるというたとえ。 ◎「蹊」は「みち」とも読み、小道の意。桃や李(すもも)は何も言うわけではないが、美しい花とおいしい実の魅力にひかれて人々が集まってきて、下にひとりでに小道ができるの意から。「成蹊(せいけい)」とも言う。 〔出〕史記 〔類〕声なくして人を呼ぶ 〔較〕Good wine needs no bush.(よい酒に看板は必要ない)

とうりゅうもん【登竜門】🔗🔉

とうりゅうもん【登竜門】 出世の糸口となる関門のたとえ。 ◎中国の黄河上流にある流れの急な「竜門」と呼ばれる難所を鯉(こい)が登ることができれば竜になるという伝説から。 〔出〕後漢書(ごかんじょ)

とうろうのおの【蟷螂の斧】🔗🔉

とうろうのおの【蟷螂の斧】 非力な者が、身のほどもかえりみずに強敵に立ち向かい、無謀な抵抗を試みることのたとえ。 ◎「蟷螂」は、かまきりのこと。かまきりが、相手かまわずに斧に似た前足を上げて立ち向かっていくようすから。 〔出〕韓詩外伝(かんしがいでん) 〔類〕ごまめの歯軋り 〔較〕The fly that bites tortoise breaks its beak.(亀を噛(か)む蠅(はえ)はその口を傷める)

とうろのひと【当路の人】🔗🔉

とうろのひと【当路の人】 重要な地位、特に政治的重要な職務にある人のこと。 ◎「当路」は重要な道に当たるの意。

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