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なんかのゆめ【南柯の夢】▽中国🔗⭐🔉
なんかのゆめ【南柯の夢】▽中国
夢のこと。また、はかない物事のたとえ。「槐夢(カイム)」「槐安(カイアン)の夢」とも。
《参考》
(イ)「南柯」は南へ突き出た枝。
(ロ)唐の淳于〔ふん〕(シ゛ュンウフン)が、酒に酔って邸内の槐(エンシ゛ュ)の木の下で眠り、地下の大槐安国(タ゛イカイアンコク)の王に迎えられて南柯郡の郡主となり、栄華の20年を過ごした夢を見た。目が覚めて木の下を調べてみると、そこは蟻(アリ)の国で、穴の一つには大蟻が王として住み、他の穴は南に向いた枝の下にあったという。
《出典》
〔李公佐(リコウサ)・南柯太守伝〕
なんざんのじゅ【南山の寿】▽中国🔗⭐🔉
なんざんのじゅ【南山の寿】▽中国
《南山が崩れないのと同じように》永久に続く命。また、事業などが長く堅固に続くこと。
《参考》
長寿を祝うことば。
《出典》
月ノ恒(コウ)(弓張り月)ノ如(コ゛ト)ク、日ノ升(ノホ゛)ルガ如ク、南山ノ寿ノ如ク、騫(カ)ケズ崩レズ。〔詩経(シキョウ)・小雅・天保〕
なんせんほくば【南船北馬】▽中国🔗⭐🔉
なんせんほくば【南船北馬】▽中国
広く方々を忙しく旅して回ること。
《参考》
中国では、南方を旅行するのには川が多いので船を用い、北方は陸続きで山野が多いので馬を用いたことから。
なんぷうきそわず【南風競わず】▽中国🔗⭐🔉
なんぷうきそわず【南風競わず】▽中国
《南方の音楽の調子が活気がないの意》南方の楚(ソ)国の勢力が衰えて振るわないことのたとえ。
我が国では、南北朝時代の南朝(吉野朝)の勢いが振るわないことに言う。
《出典》
晋人(シンヒト)楚ノ師(=軍隊)有リト聞ク。師曠(シコウ)(晋の楽師の名)曰(イワ)ク、害アラズ。吾(ワレ)驟(シハ゛シハ゛)北風ヲ歌イ、又(マタ)南風ヲ歌ウ。南風競ワズ、死声多シ。楚必ズ功無ケント。〔春秋左氏伝(シュンシ゛ュウサシテ゛ン)・襄公十八年〕
なんぶのさけのはなまがり【南部の鮭の鼻曲がり】🔗⭐🔉
なんぶのさけのはなまがり【南部の鮭の鼻曲がり】
昔の南部領(盛岡藩)の人は、さけの鼻が曲がっているように、根性がひねくれているということ。
《参考》
生殖期の雄のさけは吻(フン)が前に突き出て曲がってくる。
かぼちゃにめはな【南瓜に目鼻】🔗⭐🔉
かぼちゃにめはな【南瓜に目鼻】
不器量な顔の形容。
〔類〕炭団に目鼻
〔対〕卵に目鼻
なんかのゆめ【南柯の夢】🔗⭐🔉
なんかのゆめ【南柯の夢】
はかない夢、また、むなしくはかないことのたとえ。
◎「南柯」は南に向いた枝の意。中国唐の淳于ふん(じゅんうふん)という人が、酔って槐(えんじゅ)の木の下で眠ったときに、大槐安国(だいかいあんこく)に行き国王に重用され、南柯郡の郡守となって栄える夢を見た。ところが、目が覚めてみると槐の木の下に穴が二つあり、一方には大蟻(おおあり)が住み、それが夢の中での国王であり、もう一方の穴は南に張り出した枝のほうを向いていて、夢の中の南柯郡を指していたという故事から。「槐安(かいあん)の夢」とも言う。
〔出〕南柯太守伝(なんかたいしゅでん)
〔類〕邯鄲の夢
なんせんほくば【南船北馬】🔗⭐🔉
なんせんほくば【南船北馬】
絶えずあちこちを旅行すること。また、各地をいそがしく駆け巡ること。
◎中国では南部は河川が多いので船を使い、北部は山や平原が多いので馬を使って旅したことから。
〔出〕淮南子(えなんじ)
なんぷうきそわず【南風競わず】🔗⭐🔉
なんぷうきそわず【南風競わず】
昔、中国で南部の国々の勢力が振るわなかったこと。転じて、日本の南北朝時代、南朝が不振だったこと。
◎「南風」は南方の国の詩の音調のことで、それが北方の国のものと競うことができないほど弱々しかったことから。
〔出〕春秋左伝
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