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げいがこまかい【芸が細かい】🔗🔉

げいがこまかい【芸が細かい】 すみずみまで気が配られていて物事のやり方が緻密(チミツ)であることのたとえ。 《例文》 「一首の中に三つも掛詞(カケコトハ゛)を織り込むとは芸が細かい。」

げいがない【芸が無い】🔗🔉

げいがない【芸が無い】 平凡で新しさやおもしろみがなく、つまらないことのたとえ。 《例文》 「あの報告は、ただ数字を並べただけで芸が無い。」

げいがみをたすけるほどのふしあわせ【芸が身を助ける程の不仕合せ】🔗🔉

げいがみをたすけるほどのふしあわせ【芸が身を助ける程の不仕合せ】 道楽して落ちぶれ、全盛時代に習い覚えた芸を生活の手段にして暮らす不幸な状態のこと。 《参考》 川柳の一つ。

げいじゅつはながくじんせいはみじかし【芸術は長く人生は短し】▽西洋🔗🔉

げいじゅつはながくじんせいはみじかし【芸術は長く人生は短し】▽西洋 すぐれた芸術作品は作者が死んでも長く後世に残るが、人の命は短いということ。 《参考》 古代ギリシアの医者ヒポクラテスの言ったことば。

けいせいにまことなし【傾城に誠なし】🔗🔉

けいせいにまことなし【傾城に誠なし】 傾城(=遊女)は、金で買われるものだから、男性に誠意を持って接することはないということ。 《参考》 「傾城に誠あれば晦日(ミソカ)に月が出る」「傾城の誠と卵の四角なはない」などともいう。

げいはみのあだ【芸は身の仇】🔗🔉

げいはみのあだ【芸は身の仇】 習い覚えた芸は、それにふけってかえって身を滅ぼしてしまうために、一身上の敵であるということ。 《対句》芸は身を助ける。

げいはみをたすける【芸は身を助ける】🔗🔉

げいはみをたすける【芸は身を助ける】 身についた芸は、万一の場合、暮らしの助けになるということ。「芸が身を助ける」とも。 《対句》芸は身の仇(アタ゛)。

げきりんにふれる【逆鱗に触れる】▽中国🔗🔉

げきりんにふれる【逆鱗に触れる】▽中国 天子の怒りを受けることのたとえ。 《参考》 竜のあごの下には逆さに生えた1枚の鱗(ウロコ)があり、これに触れると、竜は怒ってその人を殺すという伝説から。天子を竜にたとえていう。 《出典》 人主モ亦(マタ)逆鱗有リ。説(セ゛イ)スル者能(ヨ)ク人主ノ逆鱗ニ嬰(フ)ルルコト無ケレバ則(スナワ)チ幾(チカ)カラム。〔韓非子(カンヒ゜シ)・説難篇〕 転じて、目上の人の激しい怒りを受けることのたとえ。 《例文》 「私生活を批判したのが会長の逆鱗に触れた。」

げこのたてたるくらもなし【下戸の建てたる蔵もなし】🔗🔉

げこのたてたるくらもなし【下戸の建てたる蔵もなし】 酒を飲まない者は、酒代に金を使わないが、そのために財産を作って倉を建てたという例もない。

げこのてごわ【下戸の手剛】🔗🔉

げこのてごわ【下戸の手剛】 酒飲みは酒で誘惑することができるが、酒を飲まない者はそれがきかないから手ごわくてやりにくいということ。

げすのあとぢえ【下種の後知恵】🔗🔉

げすのあとぢえ【下種の後知恵】 愚かな者が、必要なときによい考えが出なくてあとになってから考え付いた名案。「下種の知恵は後から」とも。 《類句》下種の後思案。虚仮(コケ)の後知恵。虚仮の後思案。

げすのさかうらみ【下種の逆恨み】🔗🔉

げすのさかうらみ【下種の逆恨み】 心の卑しい者が、反省せずに、人が好意でした親切な忠告を悪口と解釈して、かえってその人を恨むことのたとえ。 《類句》心なしの人恨み。

げすのちえはあとから【下種の知恵は後から】🔗🔉

げすのちえはあとから【下種の知恵は後から】 下種の後知恵

げすもさんじきじょうろうもさんじき【下種も三食上臈も三食】🔗🔉

げすもさんじきじょうろうもさんじき【下種も三食上臈も三食】 《身分の卑しい者も、身分の高い婦人もともに1日に3回食事をするの意》物事によっては上下貴賤(キセン)の別がないということ。 《類句》仏の飯も三度。

げたもほとけもおなじきのきれ【下駄も仏も同じ木の切れ】🔗🔉

げたもほとけもおなじきのきれ【下駄も仏も同じ木の切れ】 《足に踏まれる下駄も尊ばれる仏像も、同じように木から作られているの意》尊卑の別はあるが、もとは同じであることのたとえ。また、根本は同じでも、末には非常に違ったものになることのたとえ。 《類句》下駄も阿弥陀(アミタ゛)も同じ木の切れ。

げたをあずける【下駄を預ける】🔗🔉

げたをあずける【下駄を預ける】 自分に関係のある物事の処置を相手に一任すること。 《例文》 「その件については、上司に下駄を預けた。」

げたをはかせる【下駄を履かせる】🔗🔉

げたをはかせる【下駄を履かせる】 物事を実際よりよく見せるためにある処置をすることのたとえ。 《例文》 「成績が悪いので、全員に何点か下駄を履かせよう。」

げたをはく【下駄を履く】🔗🔉

げたをはく【下駄を履く】 他人のために物の売買をするとき、偽って実際の値段より高い値段で売買し、その差額を利益として得ることのたとえ。

けちをつける【けちを付ける】🔗🔉

けちをつける【けちを付ける】 欠点を捜し出してけなす。 《例文》 「人のやることなすことにいちいちけちを付けるな。」 縁起の悪いことやいやなことを言って、相手が行おうとしている物事の幸先(サイサキ)を悪くする。 《例文》 「あいつの過去の失敗などをもち出して、新事業にけちを付けてやった。」

げっかひょうじん【月下氷人】▽中国🔗🔉

げっかひょうじん【月下氷人】▽中国 結婚の媒酌人(ハ゛イシャクニン)のこと。仲人(ナコウト゛)。 《参考》 (イ)「月下老」と「氷上人」との合成語で、どちらも縁結びをする人のこと。 (ロ)唐の韋固(イコ)という青年が旅先で月夜に赤い縄の詰まった嚢(フクロ)によりかかって本を調べている老人に会った。老人は「この縄で夫婦となるべき男女の足をつなぐのだ。」と言って、将来韋固の妻となる女性を予言したという。 《出典》 〔続幽怪録(ソ゛クユウカイロク)〕また、晋(シン)の孤策(コサク)という男性が氷の上に立って氷の下の人と語る夢を見た。占いの名人がこの夢を占って「それは君が結婚の媒介をするということだ。」と言った。果たして氷の解けたころ、孤策はある縁談を成立させたという。 《出典》 〔晋書(シンシ゛ョ)〕

げったん【月旦】▽中国🔗🔉

げったん【月旦】▽中国 人物批評のこと。月旦評。 《参考》 (イ)「旦」はついたち。 (ロ)後漢(コ゛カン)の批評家許劭(キョショウ)とその従兄の許靖(キョセイ)とが、毎月のついたちに郷里の人物について批評し、それが「月旦評(毎月ついたちの批評)」といわれて評判になったという。 《出典》 〔後漢書(コ゛カンシ゛ョ)・許劭伝〕

けのはえた【毛の生えた】🔗🔉

けのはえた【毛の生えた】 そのものよりわずかにすぐれているようす。実質的には大差がないようす。「毛が生えたよう」とも。

けむになる【煙になる】🔗🔉

けむになる【煙になる】 《煙が空に消えてゆくように》あとかたもなく消えてしまうことのたとえ。 《例文》 「ちょっとした事故のためにせっかくの就職の口も煙になってしまった。」 死んで火葬にされることのたとえ。

けむにまく【煙に巻く】🔗🔉

けむにまく【煙に巻く】 おおげさなことを言って相手を圧倒し惑わせる。 《例文》 「資本金十数億で新しい仕事を始めるのだが、などと言って相手を煙に巻いていた。」

げめんじぼさつないしんにょやしゃ【外面似菩薩内心如夜叉】▽東洋🔗🔉

げめんじぼさつないしんにょやしゃ【外面似菩薩内心如夜叉】▽東洋 うわべは美しく菩薩のようにやさしく見えるが、内心は夜叉のように意地悪く恐ろしいことのたとえ。 《参考》 (イ)「夜叉」は、仏法に帰依したインドの勇猛な鬼神。 (ロ)「似菩薩」は「如菩薩(ニョホ゛サツ)」とも言う。 《出典》 〔華厳経(ケコ゛ンキョウ)・唯識論〕

けんかをうる【喧嘩を売る】🔗🔉

けんかをうる【喧嘩を売る】 無理にけんかをしかけることのたとえ。 《例文》 「やくざ風の男性がけんかを売ってきたが、相手にならなかった。」

けんかをかう【喧嘩を買う】🔗🔉

けんかをかう【喧嘩を買う】 わざわざけんかの相手になることのたとえ。 《例文》 「下手(シタテ)に出ればよいものを、けんかを買うはめになってしまった。」 他人のしているけんかを代わって引き受けることのたとえ。

けいえん【敬遠】🔗🔉

けいえん【敬遠】 表面では一見敬っているかのような態度を示しながら、内心ではうとんじて避けること。 ◎現在ではただ単に、ものごとを嫌って避けることや、野球で投手が打者との勝負を避けることにも用いるが、本来は、相手に敬意を表して近づかず、遠くに身を置くの意。「敬して遠ざく」とも言う。 〔出〕論語

けいかん【挂冠】🔗🔉

けいかん【挂冠】 官職をやめること。退官すること。 ◎「挂」は掛けること。中国、後漢の逢萌(ほうぼう)が王莽(おうもう)に仕えるのをきらって、役人としてかぶっていた冠(かんむり)を洛陽(らくよう)の都の城門に掛けて国を去ったという故事から。なお、月桂冠の意の「桂冠」と書き誤らないように。 〔出〕後漢書(ごかんじょ)

けいけん あいきこゆ【鶏犬 相聞こゆ】🔗🔉

けいけん あいきこゆ【鶏犬 相聞こゆ】 村里の家並みが立て込んでいるようすの形容。 ◎鶏と犬の鳴き声があちらからもこちらからも聞こえるの意から。 〔出〕老子

けいこく【傾国】🔗🔉

けいこく【傾国】 たぐいまれな絶世の美女のこと。 ◎君主がその美しさのとりこになって国政をないがしろにして国を傾ける、つまり国を危うくする、それほどの美女の意から。「傾国」は「傾城(けいせい)」ともなり遊女の意になる。 〔出〕漢書(かんじょ) 〔類〕傾城

けいさい【荊妻】🔗🔉

けいさい【荊妻】 自分の妻をへりくだって言う語。愚妻。 ◎中国後漢の梁鴻(りょうこう)の妻が荊(いばら)の簪(かんざし)を用いていたという故事から。

けいせい【傾城】🔗🔉

けいせい【傾城】 君主がその美しさと色香におぼれて、国を滅ぼしてしまうほどの美人のこと。また、遊女のこと。 〔出〕漢書(かんじょ) 〔例〕「傾城はむかし今では傾家なり」(古川柳) 〔類〕傾国

けいちつ【啓蟄】🔗🔉

けいちつ【啓蟄】 二十四節気の一つ。陽暦では三月五、六日ごろ、陰暦では二月の前半ごろ。 ◎冬ごもりしていた虫が動き出し、外にはい出るの意から。春の季語として知られる。

けいてい【径庭】🔗🔉

けいてい【径庭】 二つのものの間に大きな隔たりがあって、非常にかけ離れていること。 ◎「径」は狭い小道、「庭」は広場の意。「逕庭」とも書く。 〔出〕荘子(そうじ)

けいろく【鶏肋】🔗🔉

けいろく【鶏肋】 あまり役立ちはしないが、そうかといって捨ててしまうのはもったいないもののたとえ。 ◎「肋」はあばら骨のこと。鶏のあばら骨は食べるほどの肉はないが、捨ててしまうにはちょっと惜しい気がするものの意から。 〔出〕後漢書(ごかんじょ) 〔例〕「鶏肋で冷飯を食う居候」(古川柳)

けのないさる【毛のない猿】🔗🔉

けのないさる【毛のない猿】 見たところは人間に見えるが、人としての人情や良心を持ち合わせていないひとでなしのたとえ。 ◎からだに毛がはえていないことだけが猿との違いだの意から。「毛のない犬」とも言う。 〔類〕人面獣心(じんめんじゅうしん)

けをみてうまをそうす【毛を見て馬を相す】🔗🔉

けをみてうまをそうす【毛を見て馬を相す】 外見だけで人物や事柄を判断することのたとえ。 ◎毛並みだけを見てその馬のねうちを判断するの意から。 〔出〕塩鉄論

けんかはふりもの【喧嘩は降り物】🔗🔉

けんかはふりもの【喧嘩は降り物】 喧嘩は雨などといっしょで、いつ、どこで身にふりかかってくるかわからないということ。

けんこうりへい【堅甲利兵】🔗🔉

けんこうりへい【堅甲利兵】 堅くて丈夫な鎧(よろい)と鋭い武器。また、強い軍隊のこと。

けんち【軒輊】🔗🔉

けんち【軒輊】 高低や上がり下がり。転じて、優劣のこと。 ◎「軒」は前方が高く反り上がった形の車、「輊」は前方が低く垂れ下がった形の車。その二つの車の形から。 〔出〕詩経(しきょう)

けんもほろろ【けんもほろろ】🔗🔉

けんもほろろ【けんもほろろ】 人の頼みごとにまったく取り合わず、はねつけるようす。また、ひどく冷淡でそっけないようす。 ◎「けん」も「ほろろ」も雉(きじ)の鳴き声で、無愛想に聞こえることから。

けんよ【権輿】🔗🔉

けんよ【権輿】 ものごとのはじまり・起源のこと。 ◎「権」はおもり、「輿」は荷台の意。はかりを作るときはまずおもりから、車を作るときはまず荷台から作りはじめたことから。 〔出〕詩経(しきょう)

けんをきそう【妍を競う】🔗🔉

けんをきそう【妍を競う】 美しさを競い合うこと。特に、女性があでやかさを競い合うこと。 ◎「妍」は優美の意。

げいいんばしょく【鯨飲馬食】🔗🔉

げいいんばしょく【鯨飲馬食】 いちどきに度はずれて飲み食いすることのたとえ。 ◎鯨(くじら)が飲むように大酒を飲み、馬が食べるように大食するの意から。「牛飲(ぎゅういん)馬食」とも言う。

げいがみをたすけるほどのふしあわせ【芸が身を助けるほどの不仕合わせ】🔗🔉

げいがみをたすけるほどのふしあわせ【芸が身を助けるほどの不仕合わせ】 落ちぶれて不幸になることのたとえ。 ◎盛んだったころ趣味として習いおぼえた芸事で、暮らしを立てるほどみじめな身の上になってしまったの意から。京の錦花隆志という俳人の句。いろはがるたの「芸は身を助ける」を皮肉ったもの。 〔例〕「身をはたし後(のち)世に出る隠し芸」(古川柳)

げいじゅつはながく じんせいはみじかし【芸術は長く 人生は短し】🔗🔉

げいじゅつはながく じんせいはみじかし【芸術は長く 人生は短し】 人の一生は短いが、芸術作品を完成させるには時間がかかる、また、すぐれた芸術作品は作者の死後いつまでも残るということ。 ◎古代ギリシャの医師ヒポクラテスが「医術をきわめるには長い年月がかかるが、人の一生は短い」と言ったことばから転じたもの。英語はArt is long,life is short.

げいにんにとしなし【芸人に年なし】🔗🔉

げいにんにとしなし【芸人に年なし】 →役者に年なし

げいはみちによってかしこし【芸は道によって賢し】🔗🔉

げいはみちによってかしこし【芸は道によって賢し】 一芸に通じている人はその道に関することならなんでもよく知っている。やはり専門家は専門家だけのことはあって、専門とする分野のことなら、すべて知り尽くしているということ。 〔類〕餅は餅屋/海のことは漁師に問え

げいはみにつく【芸は身につく】🔗🔉

げいはみにつく【芸は身につく】 芸と言えるほどのものは、いったん身につけば一生その人から離れることはないということ。 〔較〕Art holds fast when all else is lost.(他のすべてを失っても芸は身を離れぬ)

げいはみのあだ【芸は身の仇】🔗🔉

げいはみのあだ【芸は身の仇】 習い覚えた芸事のために肝心な本業がおざなりになり、かえって身を滅すことがあるということ。 〔類〕粋が身を食う 〔対〕芸は身を助ける

げいはみをたすける【芸は身を助ける】🔗🔉

げいはみをたすける【芸は身を助ける】 趣味や道楽で覚えた芸が、時には生計をたてる糧(かて)となったり、思いがけない役に立ったりすることがあるということ。 ◎いろはがるた(江戸)。 〔対〕芸は身の仇(あだ)/粋が身を食う 〔較〕Learn a trade,for the time will come when you shall need it.(技(わざ)を覚えよ、それを必要とする時が来るから)

げきりょ【逆旅】🔗🔉

げきりょ【逆旅】 宿屋、旅館のこと。 ◎「逆」は迎える意で、旅人を迎える場所の意から。 〔出〕春秋左伝

げきりんにふれる【逆鱗に触れる】🔗🔉

げきりんにふれる【逆鱗に触れる】 目上の人を激しく怒らせてしまうことのたとえ。 ◎「逆鱗」は竜の顎(あご)の下に逆さに生えた鱗(うろこ)のこと。人がこれに触れると、竜が怒ってその人を殺すという伝説があったことからで、本来は、天子を怒らせることを言った。 〔出〕韓非子(かんぴし) 〔例〕「逆鱗のようなお顔が売れ残り」(古川柳)

げきをとばす【檄を飛ばす】🔗🔉

げきをとばす【檄を飛ばす】 自分の主張を記した文書を人々に送ってその主旨に賛同してもらおうと、積極的に呼びかけたり、人々を呼び集めたりすること。 ◎「檄」は古代中国で政府が人を召集するために木札に書いた文書のことで、それを方々に飛ばすように配るの意から。

げこのさかなあらし【下戸の肴荒らし】🔗🔉

げこのさかなあらし【下戸の肴荒らし】 酒の飲めない下戸が肴ばかりを手当たりしだいに食い荒すこと。

げこのたてたるくらもなし【下戸の建てたる蔵もなし】🔗🔉

げこのたてたるくらもなし【下戸の建てたる蔵もなし】 酒を飲まない下戸が、では酒代をためて蔵を建てたかというと、そんな話は聞いたこともない。酒を飲もうが飲むまいが財産を残すことと飲酒とは関係はないということ。 ◎酒飲みが下戸をあざけったり、自己弁護のために言うことば。 〔較〕Who likes not the drink God deprives him of bread.(酒をたしなまぬ者から神はパンを奪う)

げこのてごわ【下戸の手強】🔗🔉

げこのてごわ【下戸の手強】 酒飲みは酒で釣って、こちらの思わくどおりにできるが、酒を飲めない下戸にはその手は使えないのでつけ入りにくく、厄介だということ。

げたをあずける【下駄を預ける】🔗🔉

げたをあずける【下駄を預ける】 事の処理や自分の身のふり方などを相手にゆだねること。 ◎下駄を相手に預ければ当人は歩きまわることができなくなることから。

げだいがくもん【外題学問】🔗🔉

げだいがくもん【外題学問】 書名だけはよく知っているものの、実際の内容については理解していないこと。見せかけだけの学問をあざけって言うことば。 ◎「外題」は書物の表紙に書いてある題名のこと。 〔例〕「外題では博学多才貸本屋」(古川柳)

げっかひょうじん【月下氷人】🔗🔉

げっかひょうじん【月下氷人】 結婚の仲人(なこうど)、媒酌人のこと。 ◎「月下老人」と「氷人」との合成語。「月下老人」は中国唐の韋固(いご)が、月の明るい夜に赤い縄で男女の縁を結ぶという老人に出会い、その老人の予言どおりのちに結婚をしたという故事から。一方「氷人」は晋(しん)の狐策(こさく)が氷上に立ち、氷の下の人と話をする夢を見たため、索たんという占い師に夢判断をしてもらうと、結婚の取り持ちをする前兆だと占われ、そのとおりに後日取り持ちをする結果となったという故事から。この二つの故事が合成されて一語化したもの。

げったんひょう【月旦評】🔗🔉

げったんひょう【月旦評】 人物評のこと。 ◎「月旦」は、月の旦(はじめ)、朔日(ついたち)の意。中国後漢の許劭(きょしょう)がいとこの許靖(きょせい)といっしょに、毎月一日に同郷の人物の批評をしたという故事から。 〔出〕後漢書(ごかんじょ)

げばひょう【下馬評】🔗🔉

げばひょう【下馬評】 世間の人々があれこれと推測でする批評や評判。 ◎「下馬」は馬から下りること。下馬するように定められた社寺や城門前の下馬先という場所で、主人を待っている間に供の者たちがああではないか、こうではないかとうわさ話をしたことから。

げめんじぼさつ ないしんにょやしゃ【外面似菩薩 内心如夜叉】🔗🔉

げめんじぼさつ ないしんにょやしゃ【外面似菩薩 内心如夜叉】 表面はやさしく美しく見えるが、内心は邪悪で恐ろしい人のこと。 ◎うわべは柔和で美しい菩薩に似ているが、心の内は人を害する醜悪な鬼神の夜叉のようだの意。仏教で女性について言ったことばから。「外面如(にょ)菩薩内心如夜叉」とも言う。 〔例〕「外面如菩薩内陣は火の車」(古川柳) 〔較〕Beads about his neck,and the Devil in his body.(首には数珠、腹には悪魔)

げらげらわらいのどんばらたて【げらげら笑いのどん腹立て】🔗🔉

げらげらわらいのどんばらたて【げらげら笑いのどん腹立て】 げらげら笑っていたかと思うと突然腹を立てる、感情の起伏のひどく激しい人のこと。 ◎「どん腹立て」の「どん」は接頭語で、腹を立てることを強める語。「げたげた笑いのどん腹立て」とも言う。 〔類〕げらげら笑いの仏頂面(ぶっちょうづら)

げんげん あいます【舷々 相摩す】🔗🔉

げんげん あいます【舷々 相摩す】 船いくさの激しいようすの形容。 ◎激戦で舷(ふなばた)と舷とが互いに摩(こす)れるの意から。

げんげん はいふをつく【言々 肺腑を衝く】🔗🔉

げんげん はいふをつく【言々 肺腑を衝く】 一つ一つのことばに誠意がこもっていて説得力があり、聞く者の心に鋭く迫って、深い感銘を与えること。 ◎「肺腑」は心の底。語られることばの一言一言が聞く者の心の底を鋭く衝くの意から。

げんぜあんのん ごしょうぜんしょ【現世安穏 後生善処】🔗🔉

げんぜあんのん ごしょうぜんしょ【現世安穏 後生善処】 法華経の仏法を信じることで、この世では安穏な生活を送ることができ、あの世ではよい世界に生まれることができるということ。 ◎「後生」は来世。「善処」は衆生が善いおこないをした報いとして行く天上の世界。

げんはかんをたっとぶ【言は簡を尊ぶ】🔗🔉

げんはかんをたっとぶ【言は簡を尊ぶ】 話は簡潔に要領よくするのがたいせつだということ。 〔較〕Brevity is the soul of wit.(簡潔であることが機知の生命である)

げんをさゆうにする【言を左右にする】🔗🔉

げんをさゆうにする【言を左右にする】 あれこれ理由をつけて、はっきりと言わないこと。あいまいな言い方をすること。

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