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さんうきたらんとほっしてかぜろうにみつ【山雨来らんと欲して風楼に満つ】▽中国🔗🔉

さんうきたらんとほっしてかぜろうにみつ【山雨来らんと欲して風楼に満つ】▽中国 《山から雨が今にも降り下りそうで、風がさっと高殿に吹き付けるの意》事件などが起ころうとしていてようすが隠やかでないことのたとえ。 《出典》 渓雲(ケイウン)初メテ起コリ日ハ閣(カク)ニ沈ム、山雨来ラント欲シテ風ハ楼ニ満ツ。鳥ハ緑蕪(リョクフ゛)ニ下リヌ秦苑(シンエン)ノ夕ベ、蝉(セミ)ハ黄葉ニ鳴ク漢宮(カンキュウ)ノ秋。〔許渾(キョコン)・咸陽城の東楼〕

さんがいにいえなし【三界に家なし】🔗🔉

さんがいにいえなし【三界に家なし】 女は三界に家なし

さんこのれい【三顧の礼】▽中国🔗🔉

さんこのれい【三顧の礼】▽中国 地位の高い人や目上の人が、ある人に礼を尽くして仕事を依頼すること。 《例文》 「知事は三顧の礼を尽くして彼を局長に迎えた。」 《参考》 蜀(ショク)の劉備(リュウヒ゛)は即位前、諸葛孔明(ショカツコウメイ)を軍師として迎えるため、その庵(イオリ)を3度訪ねたという。 《出典》 〔諸葛亮(ショカツリョウ)・前出師の表〕

さんじゃくさってしのかげをふまず【三尺去って師の影を踏まず】🔗🔉

さんじゃくさってしのかげをふまず【三尺去って師の影を踏まず】 七尺去って師の影を踏まず

さんしゃをさける【三舎を避ける】▽中国🔗🔉

さんしゃをさける【三舎を避ける】▽中国 《軍隊が90里の外に退くの意》 相手を恐れはばかって避ける。 遠く及ばない。 《参考》 「一舎」は、軍隊の1日の行程で、30里。1里は約1000メートル。 《出典》 晋楚(シンソ)兵ヲ治メテ中原(チュウケ゛ン)ニ遇(ア)ワバ、其(ソ)レ君ヲ避クルコト三舎セン。〔春秋左氏伝(シュンシ゛ュウサシテ゛ン)・僖公二十三年〕

さんじゅうろっけいにげるにしかず【三十六計逃げるに如かず】▽中国🔗🔉

さんじゅうろっけいにげるにしかず【三十六計逃げるに如かず】▽中国 作戦にはいろいろとあるが、逃げるべきときは機会を見て逃げ、身の安全を図るのが最上の方法であるということ。また、困ったときは逃げるのが最もよいということ。 《参考》 「三十六計」は、昔の兵法にある36種の計略。 《出典》 三十六策、走(ニ)グルハ是(コ)レ上計、汝(ナンシ゛)父子惟(タタ゛)応(マサ)ニ急走スベキノミ。〔南史(ナンシ)・王敬則伝〕

さんしょうはこつぶでもぴりりとからい【山椒は小粒でもぴりりと辛い】🔗🔉

さんしょうはこつぶでもぴりりとからい【山椒は小粒でもぴりりと辛い】 《さんしょうの実は小さくても非常に辛いの意》体が小さくても、鋭い気性やすぐれた才能・腕前があって侮ることのできないことのたとえ。 《参考》 「山椒」は「さんしょ」とも読む。 《類句》針は小さけれど呑(ノ)まれず。

さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし【山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し】▽中国🔗🔉

さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし【山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し】▽中国 山中に立てこもる賊を攻め落とすことはたやすいが、心中の邪念を追い払うことはむずかしい。精神修養の困難なことのたとえ。 《出典》 〔王陽明(オウヨウメイ)・楊仕徳薛尚謙に与うる書〕

さんちゅうれきじつなし【山中暦日無し】▽中国🔗🔉

さんちゅうれきじつなし【山中暦日無し】▽中国 世間から離れて山の中で静かに暮らしていると、月日のたつのに気がつかない。 《参考》 「暦日」は、暦。 《出典》 偶(タマタマ)松樹ノ下(モト)ニ来(キタ)リ、枕(マクラ)ヲ高ウシテ石頭ニ眠ル。山中暦日無シ、寒(カン)尽クレドモ年ヲ知ラズ。〔太上隠者(タイシ゛ョウインシ゛ャ)・人に答う〕 《類句》野人暦日無し。

さんどめはじょうのめ【三度目は定の目】🔗🔉

さんどめはじょうのめ【三度目は定の目】 占いや勝負などで、一度目や2度目の結果は当てにならないが、3度目は確実であるということ。 《類句》三度目の正直。

さんにんこもちはわろうてくらす【三人子持ちは笑うて暮らす】🔗🔉

さんにんこもちはわろうてくらす【三人子持ちは笑うて暮らす】 子どもの数は3人が理想的であるということ。 《類句》子どもを持つなら三人持て。足らず余らず子三人。

さんにんたびのひとりこじき【三人旅の一人乞食】🔗🔉

さんにんたびのひとりこじき【三人旅の一人乞食】 3人で一つの物事を行えば、必ず一人は仲間外れにされたり不利な役目を受け持ったりするようになるということ。 《類句》三人ばくちの一人乞食。

さんにんとらをなす【三人虎を成す】▽中国🔗🔉

さんにんとらをなす【三人虎を成す】▽中国 《町にとらがいると一人が言ってもだれも信じないが、3人が同じことを言えば、人は本当と思って信じるの意》根拠のない話でも、多くの人が口にすると、人々が信じてしまうということ。「三人市虎(シコ)を成す」「市に虎有り」とも。 《参考》 魏(キ゛)の国のある家臣が魏の太子とともに人質として趙(チョウ)の都邯鄲(カンタン)に送られることになったとき、人質に取られている間の自分についてのうわさを魏王が信じないように、たとえて言ったことば。 《出典》 〔戦国策(センコ゛クサク)・魏〕

さんにんよればくがい【三人寄れば公界】🔗🔉

さんにんよればくがい【三人寄れば公界】 人が3人寄って話し合えば公の場所となり、話したことは秘密ではなくなるということ。 《類句》三人知れば世界中。

さんにんよればもんじゅのちえ【三人寄れば文殊の知恵】🔗🔉

さんにんよればもんじゅのちえ【三人寄れば文殊の知恵】 自分一人ではよい知恵が浮かばないが、3人が集まって相談すれば、知恵をつかさどる文殊菩薩(ホ゛サツ)のようなよい知恵が出るということ。「文殊の知恵」とも。 《類句》三人寄れば師匠の出来。

さんねんとばずなかず【三年飛ばず鳴かず】▽中国🔗🔉

さんねんとばずなかず【三年飛ばず鳴かず】▽中国 《いったん飛べば勢いよく天に上がり、いったん鳴けば人を驚かす鳥が、3年もの間飛ばず鳴かずにいるの意》他日雄飛する機会を待って長い間雌伏していることのたとえ。「三年鳴かず飛ばず」とも。 《参考》 斉(セイ)の威王が政治を怠っているのを家臣がたとえ話でいさめたときのことばから。 《出典》 〔史記(シキ)・滑稽伝〕

さんのくはあおだけをもひしぐ【産の苦は青竹をも拉ぐ】🔗🔉

さんのくはあおだけをもひしぐ【産の苦は青竹をも拉ぐ】 産婦が分娩(フ゛ンヘ゛ン)するときの苦しさは握った青竹を割りつぶしてしまうほどであるということ。 《参考》 お産の苦しさを言ったことば。 《類句》産するときは額で小豆(アス゛キ)が三粒煮える。

さんびょうしそろう【三拍子揃う】🔗🔉

さんびょうしそろう【三拍子揃う】 その分野ですぐれるために必要とされる三つの重要な条件が備わっていて完全であることのたとえ。 《例文》 「打撃・守備・走塁の三拍子そろった選手は少ない。」 《参考》 笛・小鼓・大鼓の三つの楽器の拍子がよくそろうことから。

さんべんまわってたばこにしょ【三遍回って煙草にしょ】🔗🔉

さんべんまわってたばこにしょ【三遍回って煙草にしょ】 《夜警などが、念を入れて見回った後に休憩にしようの意》一生懸命物事を行ってそれから一休みすること。また、休憩ばかりしようとせず、手落ちのないように一生懸命に行うべきであるということ。

さんをかたむける【産を傾ける】🔗🔉

さんをかたむける【産を傾ける】 全財産を仕事などにつぎ込むこと。 《例文》 「村の青年の教育のために産を傾けて尽くした。」 財産を使ってなくしてしまうこと。 《例文》 「酒色に産を傾ける。」

さんをみだす【算を乱す】🔗🔉

さんをみだす【算を乱す】 《算木を乱したように》大ぜいの人がちりぢりになること。 《例文》 「轟然(コ゛ウセ゛ン)と噴火し出したとき、登山者は算を乱してふもとへ駆け下りた。」

さんうきたらんとして かぜ ろうにみつ【山雨来らんとして 風 楼に満つ】🔗🔉

さんうきたらんとして かぜ ろうにみつ【山雨来らんとして 風 楼に満つ】 何か大きな事が起ころうとする前に、どことなく不穏な気配が、あたりにただようようすの形容。 ◎「楼」は高い建物、高殿(たかどの)のこと。山からの雨が今まさに降りはじめようとするとき、前ぶれとしての風が高殿いっぱいに吹き込んでくるの意から。 〔出〕許渾(きょこん) 〔較〕Coming events cast their shadows before.(起こる事件はその前に影をさすものだ)

さんかきんたい【山河襟帯】🔗🔉

さんかきんたい【山河襟帯】 敵を防ぎとめ、味方を守るのに好都合な地形。自然がそのまま要塞(ようさい)となっている土地のこと。 ◎山があたかも襟(えり)のようにぐるりとまわりを取り囲み、河がちょうど帯(おび)のようにまわりを流れている険しい地勢の意から。「山河」は「さんが」とも言う。 〔出〕白居易

さんかんしおん【三寒四温】🔗🔉

さんかんしおん【三寒四温】 冬から春先にかけて寒い日が三日ぐらい続くと、次に四日ぐらい温かい日が続き、これがくり返されること。

さんがいのかたく【三界の火宅】🔗🔉

さんがいのかたく【三界の火宅】 苦悩に満ちた人間界を、紅蓮(ぐれん)の炎に包まれて燃えさかる家にたとえたことば。 ◎「三界」は人間の世界・この世、「火宅」は火に包まれる家のこと。

さんぐんもすいをうばうべきなりひっぷもこころざしをうばうべからず【三軍も帥を奪うべきなり匹夫も志を奪うべからず】🔗🔉

さんぐんもすいをうばうべきなりひっぷもこころざしをうばうべからず【三軍も帥を奪うべきなり匹夫も志を奪うべからず】 大軍に守られている敵の総大将でも討つことはできる。しかし逆に、どんなに身分の低い男であっても、その堅い志を変えさせることはできない。つまり、それほど人の志というものは尊重しなければならないということ。 ◎「三軍」は大軍、「匹夫」は身分の低いつまらない男の意。 〔出〕論語

さんこのれい【三顧の礼】🔗🔉

さんこのれい【三顧の礼】 地位ある人や目上の人が、ある人に仕事を引き受けてもらうために、何度も足を運び、礼を尽くして頼み込むこと。 ◎「三顧」は三度訪ねる意。中国蜀(しょく)の劉備(りゅうび)が諸葛孔明(しょかつこうめい)を軍師として迎えるために三度訪ねたという故事から。 〔出〕出師表(すいしのひょう)

さんごくいち【三国一】🔗🔉

さんごくいち【三国一】 天下第一ということ。 ◎「三国」は日本・唐(中国)・天竺(てんじく)(印度)の三つの国の意で、昔の人はこの三国を全世界としていたことから。なお、「三国一」は富士山の異称でもある。

さんごのじゅうはち【三五の十八】🔗🔉

さんごのじゅうはち【三五の十八】 計算が合わなかったり、見込み違いだったりすること。 〔類〕二九の十六

さんさいのおきな ひゃくさいのどうじ【三歳の翁 百歳の童子】🔗🔉

さんさいのおきな ひゃくさいのどうじ【三歳の翁 百歳の童子】 幼い子供でも知恵も分別も備えている者もあれば、逆に年を取った老人で分別のない者もある。人の思慮分別があるかないかは年齢に左右されないということ。 ◎「八歳の翁百歳の童(わらべ)」とも言う。

さんしすいめい【山紫水明】🔗🔉

さんしすいめい【山紫水明】 山や川の景色がこの上もなく美しいことの形容。 ◎日に映じて山は紫にかすんで見え、川の水は清らかに澄みきって見える意から。 〔例〕山紫水明の地。

さんしゃをさく【三舎を避く】🔗🔉

さんしゃをさく【三舎を避く】 おそれ、へりくだって相手を避けること。また、とても及ばないとして相手に一目置くこと。 ◎「一舎」は古代中国の軍隊の一日の行程で約三十里。三舎、つまり九十里の距離ほど退いて、相手に敬意を示すの意から。 〔出〕春秋左伝

さんしょはこつぶでもぴりりとからい【山椒は小粒でもぴりりと辛い】🔗🔉

さんしょはこつぶでもぴりりとからい【山椒は小粒でもぴりりと辛い】 からだは小さくても、激しい気性とすぐれた力量を持ち、決してあなどることのできない存在のたとえ。 ◎山椒の実は小粒ながら、ぴりっとした激しい辛みを持つことから。なお「山椒」は本来「さんしょう」と言う。 〔較〕Within a little head,great wit.(小さな頭の中に大きな知恵)

さんじゃくさがってしのかげをふまず【三尺下がって師の影を踏まず】🔗🔉

さんじゃくさがってしのかげをふまず【三尺下がって師の影を踏まず】 先生につき従ってゆくときは、先生から三尺下がって歩き、先生の影を踏むようなことがあってはならない。弟子が先生を敬う心がけを説いたことば。 ◎本来は「七尺(しちしゃく)去って師の影を踏まず」と言う。

さんじゃくのしゅうすい【三尺の秋水】🔗🔉

さんじゃくのしゅうすい【三尺の秋水】 長さが三尺ほどの、研ぎ澄まされた刀剣のこと。 ◎「秋水」は秋のころの澄みきった川の水のように研ぎ澄まされた刀剣のこと。

さんじゅ【傘寿】🔗🔉

さんじゅ【傘寿】 八十歳のこと。また、その祝い。 ◎「傘」の略字が「八十」と読めることから。

さんじゅう【三従】🔗🔉

さんじゅう【三従】 かつて女性が従うべきだとされていた三つの道。家にあっては父に従い、嫁に行っては夫に従い、夫の死後は子に従うこと。 〔出〕儀礼

さんじゅうくじゃものはなじゃもの【三十九じゃもの花じゃもの】🔗🔉

さんじゅうくじゃものはなじゃもの【三十九じゃもの花じゃもの】 三十九歳はまだ三十代で四十代ではない。これからが人生の花を咲かせる、盛りの時期だということ。 ◎「四十四十と人言うけれど三十九じゃもの花じゃもの」という俗謡から。

さんじゅうにしてたつ【三十にして立つ】🔗🔉

さんじゅうにしてたつ【三十にして立つ】 →而立(じりつ)

さんじゅうのしりくくり【三十の尻括り】🔗🔉

さんじゅうのしりくくり【三十の尻括り】 三十歳にもなると、人はいろいろな場面に対応できるような思慮分別もできて、世の中に即応した堅実な生活をするようになるということ。 ◎「尻括り」は後始末すべき事柄をきちんとまとめる意。

さんじゅうふりそで しじゅうしまだ【三十振袖 四十島田】🔗🔉

さんじゅうふりそで しじゅうしまだ【三十振袖 四十島田】 女性が年齢にさふわしくない若づくりをすること。また、年輩の水商売などの女性が若ごしらえすること。 ◎若い女性が着る振袖を三十歳になった女が着たり、四十歳になったひとり身の女が島田髷(まげ)を結ったりすることから。 〔類〕四十新造五十島田

さんじゅうろっけい にげるにしかず【三十六計 逃げるに如かず】🔗🔉

さんじゅうろっけい にげるにしかず【三十六計 逃げるに如かず】 計略もさまざまあるが、不利な状況に追い込まれたときはさっさと逃げるのが最良の策である。逃げるということも重要な作戦の一つだということ。 ◎兵法三十六種のうち、逃げるという計略に及ぶものはないの意から。「三十六策、走るは上計」という中国『南史』の句から作られたもの。 〔類〕逃げるが勝ち 〔較〕The better part of valor is discretion.(勇気の大部分は分別にある)

さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす【三寸の舌に五尺の身を亡ぼす】🔗🔉

さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす【三寸の舌に五尺の身を亡ぼす】 ちょっとした不用意なおしゃべりのために身を滅ぼしてしまうことがある。だから、うかつにしゃべるのは慎めということ。 ◎わずか三寸(約九センチ)の舌が五尺(約百五十センチ)のからだを滅ぼしてしまうの意から。 〔類〕舌は禍の根/舌の剣は命を断つ

さんずんのしたをふるう【三寸の舌を掉う】🔗🔉

さんずんのしたをふるう【三寸の舌を掉う】 おおいに弁舌をふるうこと。 ◎「三寸の舌」は人間の舌の長さが三寸(約九センチ)であることから舌を意味し、転じて弁舌のこと。 〔出〕史記

さんずんのみなおし【三寸の見直し】🔗🔉

さんずんのみなおし【三寸の見直し】 どんなものでも細かく見れば多少のまちがいや欠陥はあるということ。また、その程度のまちがいは見慣れてしまえば気にならなくなるということ。 ◎物の寸法も、長くなれば測り方によっては三寸(約九センチ)ぐらいの誤差が出るもので、その程度の誤差は全体から見れば取るに足らないことから。

さんずんまないたをみぬく【三寸俎板を見抜く】🔗🔉

さんずんまないたをみぬく【三寸俎板を見抜く】 ものを見抜く力や眼力がずばぬけて鋭いことのたとえ。 ◎三寸(約九センチ)もある厚い俎板の裏側まで鋭く見抜くの意から。「まないた」は「俎」とも書く。

さんせい【三省】🔗🔉

さんせい【三省】 何度も繰り返し、反省すること。 ◎一日に何度も自分のおこないを省みるの意から。 〔出〕論語

さんだいつづけばまつだいつづく【三代続けば末代続く】🔗🔉

さんだいつづけばまつだいつづく【三代続けば末代続く】 家は三代続けて栄えれば基礎もしっかりして末代まで安泰だということ。

さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし【山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し】🔗🔉

さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし【山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し】 山の中にいる賊を退治するのはかんたんなことだが、自分の心の中に巣くっている邪念に打ちかつのはむずかしいということ。 〔出〕王陽明 〔較〕Would you be strong,conquer yourself.(強からんと欲するなら己を征せよ)

さんちゅう れきじつなし【山中 暦日なし】🔗🔉

さんちゅう れきじつなし【山中 暦日なし】 山の中にいて俗世間と無縁に暮らしていると、のんびりしていて歳月の経つのを忘れてしまうということ。 ◎「暦日」は暦(こよみ)の上での一日、また暦の意で、山の中には暦などないことから。 〔出〕太上隠者(たいじょういんじゃ)

さんどのかじよりいちどのごけ【三度の火事より一度の後家】🔗🔉

さんどのかじよりいちどのごけ【三度の火事より一度の後家】 三度火事に見舞われるよりも、たった一度でも夫に先立たれたほうがショックも大きいし、立ち直りにくいということ。

さんどのめしもこわしやわらかし【三度の飯も強し柔らかし】🔗🔉

さんどのめしもこわしやわらかし【三度の飯も強し柔らかし】 ものごとはなかなか自分の思うとおりにはならないものだというたとえ。 ◎毎日、三度ずつ炊いている飯でさえ固すぎたり柔らかすぎたりしがちで、なかなか思うようにはいかないの意から。

さんどめのしょうじき【三度目の正直】🔗🔉

さんどめのしょうじき【三度目の正直】 ものごとは一度目や二度目はだめでも三度目ともなればうまくいくものだということ。 〔類〕三度目は定の目 〔較〕The third time is lucky.(三度目に芽が出る)

さんどめはじょうのめ【三度目は定の目】🔗🔉

さんどめはじょうのめ【三度目は定の目】 ものごとは一度目、二度目の結果というのは偶然そうなることもあるからまだ当てにできないが、三度目ともなれば確実だということ。 ◎「定の目」は定まった賽(さい)の目のこと。三度目ともなれば予想どおりの結果になるの意から。 〔類〕三度目の正直

さんにんおこなえばかならずわがしあり【三人行えば必ず我が師あり】🔗🔉

さんにんおこなえばかならずわがしあり【三人行えば必ず我が師あり】 三人してある一つの事をおこなえば、一人のよい点を見習うことができるし、また、もう一人の悪い点を見て反省することもできるから、そこに師を見いだしたということになる。いろいろな形で自分の師とする人は必ずいるということ。 〔出〕論語

さんにんこもちはわろうてくらす【三人子持ちは笑うて暮らす】🔗🔉

さんにんこもちはわろうてくらす【三人子持ちは笑うて暮らす】 子供は三人ぐらいが、多すぎもせず少なすぎもせずちょうどよく、にこにこ笑って過ごせるような、幸せな暮らしができるということ。 〔類〕多し少なし子三人/負わず借らずに子三人/足らず余らず子三人

さんにん しこをなす【三人 市虎を成す】🔗🔉

さんにん しこをなす【三人 市虎を成す】 →三人虎を成す

さんにんしればせかいじゅう【三人知れば世界中】🔗🔉

さんにんしればせかいじゅう【三人知れば世界中】 人が三人集まっている所で話したことは、知っている人が三人いるということだから秘密にしておくのはむずかしく、世界中に知れ渡ってしまったのと同じことになるということ。 〔類〕三人寄れば公界(くがい)

さんにん とらをなす【三人 虎を成す】🔗🔉

さんにん とらをなす【三人 虎を成す】 事実無根の事柄でも、大勢の人が口をそろえて同じことを言えば、やがては事実として信じられ、世の中に広まってしまうということ。 ◎一人や二人が「町の中に虎がいる」と言ったところで「まさか」とだれも信じたりはしないが、三人もの人に言われると、信じ込んでしまうという意から。「市に虎あり」「三人市虎(しこ)を成す」とも言う。 〔出〕戦国策 〔類〕曾参人を殺す

さんにんよればくがい【三人寄れば公界】🔗🔉

さんにんよればくがい【三人寄れば公界】 人が三人集まっている所で話したことは、やがて世間に広く知れ渡ってしまう。だから、秘密にしておくのはむずかしいということ。 ◎「公界」はおおやけの場所、世間のこと。人が三人集まれば、そこは公的な場所になるの意から。 〔類〕三人知れば世界中 〔較〕A secret between two is God"s secret,a secret between three is everybody"s.(二人なら神の秘密、三人なら公然の秘密)

さんにんよればもんじゅのちえ【三人寄れば文殊の知恵】🔗🔉

さんにんよればもんじゅのちえ【三人寄れば文殊の知恵】 凡人でも、三人集まって考えれば、知恵をつかさどる文殊菩薩(ぼさつ)の知恵のような一人ではとうてい出ない、いい知恵が出るということ。 〔類〕一人の文殊より三人のたくらだ 〔較〕Two heads are better than one.(二人の頭は一人の頭にまさる)

さんねんたてばみっつになる【三年経てば三つになる】🔗🔉

さんねんたてばみっつになる【三年経てば三つになる】 どんなものでも時が経てばそれ相応に変化し成長するというたとえ。 ◎生まれた子も三年経てば当然三歳になるということから。

さんねん とばずなかず【三年 飛ばず鳴かず】🔗🔉

さんねん とばずなかず【三年 飛ばず鳴かず】 将来に備えて、じっと機会の来るのを待っているたとえ。 ◎ひとたび飛べば大空高く飛び上がり、ひとたび鳴けば人を驚かすという鳥が、三年間飛びも鳴きもせずにいるの意から。 〔出〕史記

さんぱいきゅうはい【三拝九拝】🔗🔉

さんぱいきゅうはい【三拝九拝】 何度も何度もていねいにおじぎすること。転じて、何度も頭を下げて人にものを頼むこと。 〔例〕三拝九拝して頼み込む。

さんびゃくだいげん【三百代言】🔗🔉

さんびゃくだいげん【三百代言】 詭弁(きべん)家のこと。 ◎「三百」は「三百文」の略で、低級なもの、価値の低いものの意。「代言」は「代言人」で、弁護士の旧称。もと、もぐりの弁護士をこう呼んだことから。

さんびょうしそろう【三拍子揃う】🔗🔉

さんびょうしそろう【三拍子揃う】 必要な三つの条件、また、すべての条件がそろうこと。 ◎「三拍子」は能楽のはやしで小鼓(こつづみ)、大(おおつづみ)、大鼓(たいこ)などの三つの楽器でとる拍子のこと。

さんべんまわってたばこにしょ【三遍回って煙草にしょ】🔗🔉

さんべんまわってたばこにしょ【三遍回って煙草にしょ】 手落ちのないように念には念を入れよということ。 ◎夜回りを三遍やって安全を確かめ、それから煙草にしようの意から。いろはがるた(江戸)。

さんめんろっぴ【三面六臂】🔗🔉

さんめんろっぴ【三面六臂】 →八面六臂

さんをみだす【算を乱す】🔗🔉

さんをみだす【算を乱す】 ちりぢりばらばらになるようすの形容。 ◎「算」は算木(さんぎ)のことで、昔、占いに用いたり、和算で数をかぞえるのに用いたもの。その算木を乱したようにばらばらになるの意から。 〔類〕蜘蛛の子を散らすよう

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