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つくり【作り・造り】🔗⭐🔉
つくり [3] 【作り・造り】
(1)物をつくること。また,つくった具合。「頑丈な―の椅子」「質素な―の家」「寄せ木―」
(2)よそおい。身なり。化粧。「―を念入りにする」「何処となく色気の有る―なるに/魔風恋風(天外)」「若―」
(3)からだの造作(ゾウサク)。からだつき。体格。「体の―のしっかりした人」「小―な女」
(4)刺身。つくりみ。
→おつくり
(5)耕作すること。また,農作物。「女有りけり。―忙がしく/仮名草子・仁勢物語」
(6)名詞の上に付いて,わざとそのように装う意を表す。「―笑い」「―泣き」
つくり-あわせ【作り合(わ)せ】🔗⭐🔉
つくり-あわせ ―アハセ [0] 【作り合(わ)せ】
建物の棟と棟または軒と軒の接している所。
つくり-うま【作り馬】🔗⭐🔉
つくり-うま [3] 【作り馬】
神馬(ジンメ)の代わりに奉納する木馬。
つくり-え【作り絵】🔗⭐🔉
つくり-え ―
[3] 【作り絵】
墨書きの下絵に,装飾的に彩色を施すこと。また,その絵。「おもしろき春秋の―などよりも/源氏(若菜上)」

つくり-えだ【作り枝】🔗⭐🔉
つくり-えだ 【作り枝】
(1)金銀などで草木の枝の形に作ったもの。献上物・贈り物などをつけて贈るのに用いられた。「うめの―に雉をつけて奉るとて/伊勢 98」
(2)手入れをしていろいろな形に作った枝。「松の作り木,―/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
つくり-おき【作り置き】🔗⭐🔉
つくり-おき [0] 【作り置き】
作って,何日か置くこと。「―の品」
つくり-かえ【作り替え】🔗⭐🔉
つくり-かえ ―カヘ [0] 【作り替え】
(1)作り替えること。また,そのもの。改作。
(2)中世,貸主が利息を元金に繰り入れて改めて借書を作ること。利息が元金を超えてはならない定めがあり,その制約を免れるために行われた。また,その借書。
つくり-がお【作り顔】🔗⭐🔉
つくり-がお ―ガホ [0] 【作り顔】
わざと気むずかしい顔や,愛想のいい顔つきをすること。
つくり-かた【作り方】🔗⭐🔉
つくり-かた [4][5] 【作り方】
(1)作る方法。こしらえかた。「果実酒の―」
(2)作った様子。でき具合。「雑な―」
つくり-かわ【作り皮・革】🔗⭐🔉
つくり-かわ ―カハ [0] 【作り皮・革】
(1)なめしがわ。[和名抄]
(2)(「つくりがわ」とも)革偏(カワヘン)の別名。
つくり-ぎ【作り木】🔗⭐🔉
つくり-ぎ [3] 【作り木】
手入れをして枝ぶりや樹形をととのえた木。
つくり-ぎく【作り菊】🔗⭐🔉
つくり-ぎく [3] 【作り菊】
栽培している菊。野生ではない菊。[季]秋。
つくり-きょうげん【作り狂言】🔗⭐🔉
つくり-きょうげん ―キヤウ― [4] 【作り狂言】
作りごとの芝居。歌舞伎狂言をいう。「道頓堀の―をまことに見なし/浮世草子・五人女 2」
つくり-こ【作り子】🔗⭐🔉
つくり-こ [3] 【作り子】
名主・親方百姓などと呼ばれる耕作権所有者の下にあって,農具・種子などの生産手段を供与されつつ耕作に従事する下層農民。名子・被官・下人などといわれる階層と重なり合っていると考えられる。
つくり-ご【作り碁】🔗⭐🔉
つくり-ご [3] 【作り碁】
囲碁で,投了することなく最後まで打ち終え,計算に便利なように地(ジ)を作り直して目数を数える碁。小差の碁にもいう。
つくり-ごえ【作り声】🔗⭐🔉
つくり-ごえ ―ゴ
[4] 【作り声】
こしらえた地声でない声。また,他人に似せて出す声。「―で答える」

つくり-ごと【作り事】🔗⭐🔉
つくり-ごと [0][5] 【作り事】
(1)作った物。
(2)実際にはないのにあるようにこしらえた事柄。こしらえごと。うそ。「―を言う」
つくり-じ【作り字】🔗⭐🔉
つくり-じ [3] 【作り字】
日本で,漢字に倣って作った文字。榊(サカキ)・峠・辻(ツジ)などの類。国字。
つくり-だ【作り田・佃】🔗⭐🔉
つくり-だ 【作り田・佃】
「佃(ツクダ){(1)}」に同じ。「―の刈るべき君が御代なれば/夫木 20」
つくり-だおれ【作り倒れ】🔗⭐🔉
つくり-だおれ ―ダフレ 【作り倒れ】
作物が不作のため,身代がつぶれること。「仮令―の百姓のやうなる男にも/浮世草子・禁短気」
つくり-たけ【作り茸】🔗⭐🔉
つくり-たけ [3] 【作り茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。いわゆるマッシュルーム。同属の近縁種ハラタケは野生のものもあるが,本種はヨーロッパなどで古来馬糞や藁で作った床で栽培され,食用に供せられている。
つくり-たて【作り立て】🔗⭐🔉
つくり-たて [0] 【作り立て】
(1)作り終えてからまだ間のないこと。また,そのもの。できたて。「―の服」
(2)新しく作ること。作りだすこと。「恵嵩と云ふ僧が詩―をして/中華若木詩抄」
つくり-つけ【作り付け】🔗⭐🔉
つくり-つけ [0] 【作り付け】
家具などを部屋の壁面などに固定して作ること。また,そのもの。「―の本棚」
つくり-つち【作り土】🔗⭐🔉
つくり-つち [3] 【作り土】
(1)種々の土壌を混ぜ合わせた園芸用の土。
(2)名物裂(メイブツギレ)の文様形式の一。立ち木・草などの植物の根元に三角の盛り土をかたどったもの。聖樹文様の様式の流れを引く。鶏頭金襴が有名。
つくり-て【作り手】🔗⭐🔉
つくり-て [0] 【作り手】
作る人。作った人。
つくり-どり【作り取り】🔗⭐🔉
つくり-どり 【作り取り】
年貢を免除されて,耕作した田畑の全収穫を自分のものとすること。さくどり。「男女のめしつかひ者棟をならべ,―同然の世の中/浮世草子・永代蔵 6」
つくり-な【作り名】🔗⭐🔉
つくり-な 【作り名】
仮に名乗る名。また,いつわりの名。「仲人(ナコウド)頼み―して/浄瑠璃・薩摩歌」
つくり-なおし【作り直し】🔗⭐🔉
つくり-なおし ―ナホシ [0] 【作り直し】 (名)スル
作り直すこと。また,そのもの。改作。
つくり-なき【作り泣き】🔗⭐🔉
つくり-なき [0] 【作り泣き】
悲しくもないのに偽り泣くこと。うそなき。そらなき。
つくり-にわ【作り庭・造り庭】🔗⭐🔉
つくり-にわ ―ニハ 【作り庭・造り庭】
木一本ごとの手入れに趣向をこらした技巧的な庭。「―をあまり人の見たがるがいやさに/咄本・醒睡笑」
つくり-ばえ【作り映え・粧り映え】🔗⭐🔉
つくり-ばえ [0] 【作り映え・粧り映え】
化粧したり身なりをととのえたりすることによって,美しくはえること。「若い健康な美人の常として,―もした/雁(鴎外)」
つくり-ばなし【作り話】🔗⭐🔉
つくり-ばなし [4] 【作り話】
空想で作り上げた話。事実とは異なる話。「全くの―」
つくり-ひげ【作り髭】🔗⭐🔉
つくり-ひげ 【作り髭】
(1)墨で顔にかいた髭。江戸時代,奴(ヤツコ)などが威厳をそえるためにつけたもの。「僕(デツチ)が―の落ちん事を悲しまるる折ふし/浮世草子・一代男 1」
(2)つけひげ。[日葡]
つくり-びたい【作り額】🔗⭐🔉
つくり-びたい ―ビタヒ [4] 【作り額】
まわりの髪を剃ったり抜いたりして,形よく作ったひたい。
つくり-まなこ【作り眼】🔗⭐🔉
つくり-まなこ 【作り眼】 (名)スル
(1)わざと恐ろしい目つきをすること。「臂(ヒジ)を張り,―する者にてぞあるらんと覚えたる武士七八人/太平記 39」
(2)色目をつかうこと。「―してめしつかひの女などに言葉やさしくかけて/浮世草子・新可笑記 3」
つくり-まゆ【作り眉】🔗⭐🔉
つくり-まゆ [4] 【作り眉】
昔,結婚した婦人が,眉を剃り,眉はきに墨をつけて眉の形を描いたこと。また,その眉。
つくり-み【作り身】🔗⭐🔉
つくり-み [3][0] 【作り身】
(1)魚の切り身。
(2)刺身。
つくり-もの【作り物】🔗⭐🔉
つくり-もの [0][4] 【作り物】
(1)人が作ったもの。ある物に似せて作ったもの。「―の花」
(2)虚構による物語。
(3)祭礼などで,人や物などの形に作って飾った出し物。
(4)能・狂言などで,舞台に道具立てとして置く車・塚・井筒・山・立ち木・鳥居などの模造物。
(5)農作物のこと。
作り物(4)
[図]

つくり-ものがたり【作り物語】🔗⭐🔉
つくり-ものがたり [6] 【作り物語】
(1)仮作の話。つくりばなし。
(2)物語の一形式。事実に基づかないで作った物語。虚構の物語。特に平安・鎌倉時代の一連のもの,中でも主に源氏物語以後のものをいう。仮作物語。
つくり-やまい【作り病】🔗⭐🔉
つくり-やまい ―ヤマヒ 【作り病】
(1)病気だと偽ること。仮病(ケビヨウ)。「或る時―をして/咄本・昨日は今日」
(2)気の持ち方などが原因となって,自分で作りだした病気。「心と苦をうけて―するは/撰集抄 3」
つくり-やまぶし【作り山伏】🔗⭐🔉
つくり-やまぶし 【作り山伏】
山伏姿を装った者。にせの山伏。「判官殿十二人の―となつて/謡曲・安宅」
つくり-わらい【作り笑い】🔗⭐🔉
つくり-わらい ―ワラヒ [4] 【作り笑い】 (名)スル
おかしくもないのに無理に笑うこと。また,その笑い。そら笑い。
つくり-あ・げる【作り上げる】🔗⭐🔉
つくり-あ・げる [5] 【作り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つくりあ・ぐ
(1)作り終える。完成させる。「一人で―・げた」
(2)実際にはない事をある事のように見せかける。でっちあげる。「マスコミによって―・げられた評判」
つくり-あわ・せる【作り合(わ)せる】🔗⭐🔉
つくり-あわ・せる ―アハセル [0][6] 【作り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 つくりあは・す
(1)二つの物を作って一つに合わせる。「二つのものを―・せた建物」
(2)似つかわしいように作る。「みな―・せて,やうかへて,さうぞき分けたり/源氏(澪標)」
つくり-か・える【作り替える】🔗⭐🔉
つくり-か・える ―カヘル [5][4] 【作り替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 つくりか・ふ
(1)新しく作り,前のものと取り替える。「眼鏡を―・える」
(2)前からあったものに手を加えて,別のものを作る。「和室を洋間に―・える」
つくり-そこな・う【作り損なう】🔗⭐🔉
つくり-そこな・う ―ソコナフ [6][0] 【作り損なう】 (動ワ五[ハ四])
作ろうとして失敗する。作り損じる。
つくり-だ・す【作り出す】🔗⭐🔉
つくり-だ・す [4][0] 【作り出す】 (動サ五[四])
(1)作り始める。「今年から―・した品」
(2)生産する。製造する。「製品を―・す」
(3)新しい事物を創造する。創作する。「流行語を―・す」
[可能] つくりだせる
つくり-た・てる【作り立てる・造り立てる】🔗⭐🔉
つくり-た・てる [5][0] 【作り立てる・造り立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 つくりた・つ
(1)派手によそおう。かざりたてる。「白ずくめで―・てた女」
(2)作りあげる。こしらえあげる。「おほきなる所によきやを―・てて/宇津保(藤原君)」
(3)姿を変える。変装する。「貌(カタチ)を禅僧に―・てられて/太平記 38」
つくり-つ・ける【作り付ける】🔗⭐🔉
つくり-つ・ける [0][5] 【作り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 つくりつ・く
家具などを部屋の壁面などに固定して取り付ける。「台所に戸棚を―・ける」
つくり-なお・す【作り直す】🔗⭐🔉
つくり-なお・す ―ナホス [5][0] 【作り直す】 (動サ五[四])
悪いところを直して,もう一度作る。「庭の池を―・す」
[可能] つくりなおせる
つくり-な・す【作り成す】🔗⭐🔉
つくり-な・す 【作り成す】 (動サ四)
ある状態に作りあげる。「心のままならず―・せるは見る目も苦しく/徒然 10」
つくりあげる【作り上げる】(和英)🔗⭐🔉
つくりあげる【作り上げる】
make up;build up (築く);complete (完成).→英和
つくりごえ【作り声(で)】(和英)🔗⭐🔉
つくりごえ【作り声(で)】
(in) a feigned voice[an affected tone].
つくりごと【作り事】(和英)🔗⭐🔉
つくりごと【作り事】
⇒作り話.
つくりだす【作り出す】(和英)🔗⭐🔉
つくりだす【作り出す】
⇒作る.
つくりつけ【作り付けの】(和英)🔗⭐🔉
つくりつけ【作り付けの】
fixed;→英和
built-in.
つくりなおす【作り直す】(和英)🔗⭐🔉
つくりなおす【作り直す】
makeover again.
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