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つくり【作り・造り】🔗⭐🔉
つくり【作り・造り】
①こしらえること。また、そのものや人。「庭―」
②つくったさま。こしらえた体裁。つくった工合。また、体の格好。「―のいい家具」「きゃしゃな―の人」
③装飾すること。よそおい。化粧。源氏物語宿木「檳榔毛の黄金―」。「若―」「お―に念を入れる」
④書いたさま。書き方。浜松中納言物語1「文字の―筆のさきら」
⑤さしみ。つくりみ。「鯛のお―」
⑥耕作すること。農作物。作柄。日葡辞書「コトシノツクリガヨウゴザル」
⑦わざとあるさまをよそおう意。「―わらい」「―ごと」
⑧(「旁」と書く)漢字構成上の名称。漢字の右側の部分をなす字形。「机」「作」「池」の「几」「乍」「也」など。↔偏。
⇒つくり‐あわせ【作り合せ】
⇒つくり‐いし【砧】
⇒つくり‐うた【作り歌・作り唄】
⇒つくり‐うま【作り馬】
⇒つくり‐え【作り絵】
⇒つくり‐えだ【作り枝】
⇒つくり‐おき【作り置き】
⇒つくり‐おや【作り親】
⇒つくり‐かえ【作り替え】
⇒つくり‐がお【作り顔】
⇒つくり‐かた【作り方】
⇒つくり‐かわ【作り皮】
⇒つくり‐ぎ【作り木】
⇒つくり‐ぎく【作り菊】
⇒つくり‐きょうげん【作狂言】
⇒つくり‐くぜつ【作り口説】
⇒つくり‐こ【作り子】
⇒つくり‐ご【作り碁】
⇒つくり‐ごえ【作り声】
⇒つくり‐ごと【作り言】
⇒つくり‐ごと【作り事】
⇒つくり‐こみ【造り込み】
⇒つくり‐ざいし【作り才子】
⇒つくり‐ざかや【造酒屋】
⇒つくり‐ざかやく【造酒役】
⇒つくり‐ざけ【造り酒】
⇒つくり‐ざま【作り様】
⇒つくり‐ざめ【作り鮫】
⇒つくり‐じ【作り字】
⇒つくり‐ぞめ【作り初め】
⇒つくり‐だ【作り田・佃】
⇒つくり‐だおれ【作り倒れ】
⇒つくり‐たけ【作り茸】
⇒つくり‐だち【造太刀】
⇒つくり‐たて【作り立て】
⇒つくり‐つけ【作り付け】
⇒つくり‐つち【作り土】
⇒つくり‐づめ【作り爪】
⇒つくり‐て【作り手】
⇒つくり‐どり【作り取り】
⇒つくり‐な【作り名】
⇒つくり‐なき【作り泣き】
⇒つくり‐にわ【造庭】
⇒つくり‐のう【作能】
⇒つくり‐ばな【造り花】
⇒つくり‐ばなし【作り話】
⇒つくり‐ひげ【作り髭】
⇒つくり‐びたい【作り額】
⇒つくり‐びと【作り人】
⇒つくり‐ぶみ【作り文】
⇒つくり‐ぼとけ【作り仏】
⇒つくり‐まなこ【作り眼】
⇒つくり‐まゆ【作り眉】
⇒つくり‐み【作り身】
⇒つくり‐みず【作り水】
⇒つくり‐みち【作り道】
⇒つくり‐みょうが【作り冥加】
⇒つくり‐もの【作り物】
⇒つくり‐ものがたり【作り物語】
⇒つくり‐やっこ【作り奴】
⇒つくり‐やまい【作り病】
⇒つくり‐やまぶし【作り山伏】
⇒つくり‐わらい【作り笑い】
つくり‐あ・げる【作り上げる】🔗⭐🔉
つくり‐あ・げる【作り上げる】
〔他下一〕
①作って仕上げる。完成させる。「船の模型を―・げる」
②実際にはない事をあるように見せかける。でっちあげる。「儲け話を―・げる」
つくり‐あわ・す【作り合す】‥アハス🔗⭐🔉
つくり‐あわ・す【作り合す】‥アハス
〔他下二〕
①二つの物を作って一つに合わせる。
②似つかわしいように作る。源氏物語若菜下「ことさらに―・せたるやうなる空の気色、花の露も」
③他方に合わせてつくる。天草本平家物語「また一万ばかりの者どもが鬨をどつと―・すれば」
つくり‐あわせ【作り合せ】‥アハセ🔗⭐🔉
つくり‐あわせ【作り合せ】‥アハセ
①作り合わせること。また、そのもの。
②両方から合掌形に造り合わせた所。破風はふ。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐い・ず【作り出づ】‥イヅ🔗⭐🔉
つくり‐い・ず【作り出づ】‥イヅ
〔他下二〕
(→)「つくりいだす」に同じ。竹取物語「かぐや姫のたまふやうに違はず―・でつ」
つくり‐いだ・す【作り出す】🔗⭐🔉
つくり‐いだ・す【作り出す】
〔他五〕
①こしらえ出す。製作する。
②考え出す。案出する。
③農産物などを産出して売り出す。
つくり‐うた【作り歌・作り唄】🔗⭐🔉
つくり‐うた【作り歌・作り唄】
世の出来事などを俗歌に作ったもの。好色五人女2「その名さまざまの―に遠国までも伝へける」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐うま【作り馬】🔗⭐🔉
つくり‐うま【作り馬】
神馬じんめの代りに献ずる木馬。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐え【作り絵】‥ヱ🔗⭐🔉
つくり‐え【作り絵】‥ヱ
墨絵に色を施すこと。また、その絵。源氏物語須磨「千枝・常則などを召して―仕うまつらせばや」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐えだ【作り枝】🔗⭐🔉
つくり‐えだ【作り枝】
①金銀などで草木の枝に似せてつくった物。献上物・捧物・贈物などに用いた。伊勢物語「梅の―に」
②手入れして種々の形に作った枝。浄瑠璃、傾城酒呑童子「松の作り木―」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐おき【作り置き】🔗⭐🔉
つくり‐おき【作り置き】
料理をあらかじめ作っておくこと。「不意の来客に備えて―しておく」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐おや【作り親】🔗⭐🔉
つくり‐おや【作り親】
仮にさだめた親。かりのおや。狭衣物語1「心にまかせたる―」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐かえ【作り替え】‥カヘ🔗⭐🔉
つくり‐かえ【作り替え】‥カヘ
①つくりかえること。また、そのもの。
②中世、利息の規制を逃れるため、利息を元金に書き加え、改めて作った借書しゃくしょ。作替借書。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐か・える【作り替える】‥カヘル🔗⭐🔉
つくり‐か・える【作り替える】‥カヘル
〔他下一〕[文]つくりか・ふ(下二)
今までのものの代りに新しく作る。改めて作る。やや趣向をかえて作る。「背広を―・える」「小説を戯曲に―・える」
つくり‐がお【作り顔】‥ガホ🔗⭐🔉
つくり‐がお【作り顔】‥ガホ
本心からのでない表情をしてみせること。また、その顔。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐かた【作り方】🔗⭐🔉
つくり‐かた【作り方】
①作る方法。
②作ったさま。出来ぐあい。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐かわ【作り皮】‥カハ🔗⭐🔉
つくり‐かわ【作り皮】‥カハ
①なめしがわ。〈倭名類聚鈔15〉
②「革」字を「皮」字と区別して呼ぶ称。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ぎ【作り木】🔗⭐🔉
つくり‐ぎ【作り木】
手入れをして枝ぶりなどをととのえた木。「―の庭をいさめるしぐれかな」(芭蕉)
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ぎく【作り菊】🔗⭐🔉
つくり‐ぎく【作り菊】
栽培した菊。野生の菊に対していう。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐くぜつ【作り口説】🔗⭐🔉
つくり‐くぜつ【作り口説】
ことさらにこしらえていう口説。好色一代女2「―して重ねて咄しに来ること」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐こ【作り子】🔗⭐🔉
つくり‐こ【作り子】
肥料・農具などを地主から借り受けて小作する小作人。さくご。まるごさく。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ご【作り碁】🔗⭐🔉
つくり‐ご【作り碁】
(「中押ちゅうおし」に対して)最後まで打って、双方の地じを数え勝敗を確認する碁。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ごえ【作り声】‥ゴヱ🔗⭐🔉
つくり‐ごえ【作り声】‥ゴヱ
わざとこしらえて出す声。他人に似せて出す声。好色一代女6「物静かに―をして『十七になります』といへば」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ごと【作り言】🔗⭐🔉
つくり‐ごと【作り言】
無いことをあるようにいいなすこと。いつわり。うそ。義経記7「疑ひもなき―をして君をたばかり参らせんと」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ごと【作り事】🔗⭐🔉
つくり‐ごと【作り事】
①作った物。
②無い事をあるようにこしらえた事柄。こしらえごと。「―がばれる」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐こ・む【作り籠む】🔗⭐🔉
つくり‐こ・む【作り籠む】
〔他下二〕
作って中に入れる。はめこむ。日葡辞書「ソノウチニスグレタイロシナ(色品)ノメイシュ(名珠)ヲツクリコメタ」
つくり‐ざいし【作り才子】🔗⭐🔉
つくり‐ざいし【作り才子】
才子ぶる人。にせ才子。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ざま【作り様】🔗⭐🔉
つくり‐ざま【作り様】
①つくりかた。
②つくったぐあい。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ざめ【作り鮫】🔗⭐🔉
つくり‐ざめ【作り鮫】
人工的にサメの皮に似せて作った皮。〈日葡辞書〉
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐じ【作り字】🔗⭐🔉
つくり‐じ【作り字】
①日本で漢字に模して創製した文字。榊・峠・辻などの類。国字。
②自分勝手に作ったうそ字。
③文字の形をつくること。また、その文字。人文字の類。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐す・つ【作り捨つ】🔗⭐🔉
つくり‐す・つ【作り捨つ】
〔他下二〕
収穫の後、田畑をそのままに捨ておく。新撰六帖6「山陰や―・てたるあら小田の」
つくり‐そこな・う【作り損なう】‥ソコナフ🔗⭐🔉
つくり‐そこな・う【作り損なう】‥ソコナフ
〔他五〕
作ろうとしてやりそこなう。
つくり‐ぞめ【作り初め】🔗⭐🔉
つくり‐ぞめ【作り初め】
西日本で、正月の鍬くわ初めをいう。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐だ【作り田・佃】🔗⭐🔉
つくり‐だ【作り田・佃】
(→)「つくだ」1に同じ。夫木和歌抄20「―の刈るべき君が御代なれば」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐だおれ【作り倒れ】‥ダフレ🔗⭐🔉
つくり‐だおれ【作り倒れ】‥ダフレ
①栽培したけれども、出来の悪いこと。猿蓑「痩藪や―の軒の梅」(千那)
②不作のために身代がつぶれること。浄瑠璃、八百屋お七「こちの隣に分限者の―があつたげな」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐たけ【作り茸】🔗⭐🔉
つくり‐たけ【作り茸】
(→)マッシュルームに同じ。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐だ・す【作り出す】🔗⭐🔉
つくり‐だ・す【作り出す】
〔他五〕
①こしらえ出す。製作する。
②新しい事を考え出す。創作する。「物語を―・す」
③生産して売り出す。産出する。「新製品を―・す」
④作り始める。
つくり‐たて【作り立て】🔗⭐🔉
つくり‐たて【作り立て】
①作り終えて間のないこと。作ったばかりのこと。また、そのもの。
②つくったさま。装置。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐た・てる【作り立てる】🔗⭐🔉
つくり‐た・てる【作り立てる】
〔他下一〕[文]つくりた・つ(下二)
①こしらえあげる。
②立派にかざる。かざりたてる。めかす。徒然草「侍ふ女房を―・てて」
つくり‐つけ【作り付け】🔗⭐🔉
つくり‐つけ【作り付け】
家具の類を壁面などに固定して作ること。「―の戸棚」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐つ・ける【作り付ける】🔗⭐🔉
つくり‐つ・ける【作り付ける】
〔他下一〕[文]つくりつ・く(下二)
①取りはずしのできないように取り付けて作る。「壁に本棚を―・ける」
②植えつける。作付さくづけする。
つくり‐つち【作り土】🔗⭐🔉
つくり‐つち【作り土】
①耕地の上層の土壌。
②園芸用として、各種の土壌をまぜあわせて作ったもの。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐づめ【作り爪】🔗⭐🔉
つくり‐づめ【作り爪】
象牙などで作り、指先にはめて琴を弾くのに用いる爪。ことづめ。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐て【作り手】🔗⭐🔉
つくり‐て【作り手】
つくる人。さくにん。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐どり【作り取り】🔗⭐🔉
つくり‐どり【作り取り】
年貢を納めず、耕作した所の全収穫をわが物とすること。日本永代蔵6「田畠・牛馬、男女の召使ひ者棟を並べ、―同然の世の中」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐な【作り名】🔗⭐🔉
つくり‐な【作り名】
①いつわりの名。偽名。浄瑠璃、薩摩歌「媒人なこうど頼み―して言ひ入れの頼み送つたは」
②かりにつけた名。仮名。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐なお・す【作り直す】‥ナホス🔗⭐🔉
つくり‐なお・す【作り直す】‥ナホス
〔他五〕
改めてつくる。つくりかえる。「洋服を―・す」
つくり‐なき【作り泣き】🔗⭐🔉
つくり‐なき【作り泣き】
悲しくもないのに泣くさまをよそおうこと。うそなき。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐な・す【作り成す】🔗⭐🔉
つくり‐な・す【作り成す】
〔他五〕
そのようにこしらえあげる。源氏物語明石「所の様をば更にも言はず、―・したる心ばへ、木立・立石・前栽などの有様」
つくり‐ばなし【作り話】🔗⭐🔉
つくり‐ばなし【作り話】
実際にないことを、あたかもあったことのように作った話。創作した話。また、うその話。「―にしては出来過ぎている」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ひげ【作り髭】🔗⭐🔉
つくり‐ひげ【作り髭】
①髭のない人が髭のあるように見せかけるためにつける、毛で作ったひげ。つけひげ。かけひげ。
②江戸時代、松脂と蝋をまぜたものをつけ、上にひねりあげた髭。
③墨でえがいた髭。特に奴やっこなどが威厳を作るために、墨・紙などでつけた髭。好色一代女2「―の奴に草履持たすなど」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐びたい【作り額】‥ビタヒ🔗⭐🔉
つくり‐びたい【作り額】‥ビタヒ
額髪を剃りまたは抜きなどして、形よく作ったひたい。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐びと【作り人】🔗⭐🔉
つくり‐びと【作り人】
作った人。作者。また、作人さくにん。枕草子195「物語などこそ、あしう書きなしつれば、いふかひなく、―さへいとほしけれ」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ぶみ【作り文】🔗⭐🔉
つくり‐ぶみ【作り文】
にせ手紙。傾城禁短気「―を女郎へ渡す時、披ひらいて読んで見て」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐ぼとけ【作り仏】🔗⭐🔉
つくり‐ぼとけ【作り仏】
木や石などで造った仏像。枕草子88「―のもくゑ」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐まなこ【作り眼】🔗⭐🔉
つくり‐まなこ【作り眼】
①わざとおそろしい目つきをすること。つくりめ。太平記39「臂を張り―する者にてぞあるらんと覚えたる武士」
②色目を使うこと。浮世草子、新可笑記「―して召使ひの女などに言葉やさしくかけて」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐まゆ【作り眉】🔗⭐🔉
つくり‐まゆ【作り眉】
既婚の女性が眉を剃り、眉掃まゆはきに墨をつけて眉の形をえがくこと。また、そのえがいた眉。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐み【作り身】🔗⭐🔉
つくり‐み【作り身】
①切った魚肉。魚のきりみ。
②(関西で)さしみ。つくり。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐みず【作り水】‥ミヅ🔗⭐🔉
つくり‐みず【作り水】‥ミヅ
一度わかして冷ました水。湯ざまし。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐みち【作り道】🔗⭐🔉
つくり‐みち【作り道】
新しく作った道。特に、京都市四ッ塚と鳥羽との間の、鳥羽の作り道を指すことが多い。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐みょうが【作り冥加】‥ミヤウ‥🔗⭐🔉
つくり‐みょうが【作り冥加】‥ミヤウ‥
耕作物に対する神仏の冥加。狂言、夷毘沙門「商ひ冥加―万の幸あらする釣針を」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐もの【作り物】🔗⭐🔉
つくり‐もの【作り物】
①人の作ったもの。人造物。
②農作物。
③種々の物の形を模して作った飾り物。
④似せて作ったもの。まがいもの。偽物。
⑤祭の時などに人形などを飾って公衆に見せるもの。
⑥能や狂言で舞台に据える、舟・車塚・山・宮・釣鐘などを模して作った道具。
能の作り物・半蔀屋
撮影:神田佳明
能の作り物・鐘
撮影:神田佳明(アイ・山本東次郎家)
⇒つくり【作り・造り】


つくり‐ものがたり【作り物語】🔗⭐🔉
つくり‐ものがたり【作り物語】
物語の一種。歌物語に対する。仮作の物語。つくりばなし。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐やっこ【作り奴】🔗⭐🔉
つくり‐やっこ【作り奴】
草履取の奴。立髪たてがみで頬髭などを作りつけた奴。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐やまい【作り病】‥ヤマヒ🔗⭐🔉
つくり‐やまい【作り病】‥ヤマヒ
病気といつわること。つくりびょうき。仮病けびょう。
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐やまぶし【作り山伏】🔗⭐🔉
つくり‐やまぶし【作り山伏】
にせの山伏。謡曲、安宅「判官殿十二人の―となつて」
⇒つくり【作り・造り】
つくり‐わらい【作り笑い】‥ワラヒ🔗⭐🔉
つくり‐わらい【作り笑い】‥ワラヒ
おかしくもないのにわざと笑うこと。そら笑い。
⇒つくり【作り・造り】
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つくり【作り・造り】🔗⭐🔉
つくり [3] 【作り・造り】
(1)物をつくること。また,つくった具合。「頑丈な―の椅子」「質素な―の家」「寄せ木―」
(2)よそおい。身なり。化粧。「―を念入りにする」「何処となく色気の有る―なるに/魔風恋風(天外)」「若―」
(3)からだの造作(ゾウサク)。からだつき。体格。「体の―のしっかりした人」「小―な女」
(4)刺身。つくりみ。
→おつくり
(5)耕作すること。また,農作物。「女有りけり。―忙がしく/仮名草子・仁勢物語」
(6)名詞の上に付いて,わざとそのように装う意を表す。「―笑い」「―泣き」
つくり-あわせ【作り合(わ)せ】🔗⭐🔉
つくり-あわせ ―アハセ [0] 【作り合(わ)せ】
建物の棟と棟または軒と軒の接している所。
つくり-うま【作り馬】🔗⭐🔉
つくり-うま [3] 【作り馬】
神馬(ジンメ)の代わりに奉納する木馬。
つくり-え【作り絵】🔗⭐🔉
つくり-え ―
[3] 【作り絵】
墨書きの下絵に,装飾的に彩色を施すこと。また,その絵。「おもしろき春秋の―などよりも/源氏(若菜上)」

つくり-えだ【作り枝】🔗⭐🔉
つくり-えだ 【作り枝】
(1)金銀などで草木の枝の形に作ったもの。献上物・贈り物などをつけて贈るのに用いられた。「うめの―に雉をつけて奉るとて/伊勢 98」
(2)手入れをしていろいろな形に作った枝。「松の作り木,―/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
つくり-おき【作り置き】🔗⭐🔉
つくり-おき [0] 【作り置き】
作って,何日か置くこと。「―の品」
つくり-かえ【作り替え】🔗⭐🔉
つくり-かえ ―カヘ [0] 【作り替え】
(1)作り替えること。また,そのもの。改作。
(2)中世,貸主が利息を元金に繰り入れて改めて借書を作ること。利息が元金を超えてはならない定めがあり,その制約を免れるために行われた。また,その借書。
つくり-がお【作り顔】🔗⭐🔉
つくり-がお ―ガホ [0] 【作り顔】
わざと気むずかしい顔や,愛想のいい顔つきをすること。
つくり-かた【作り方】🔗⭐🔉
つくり-かた [4][5] 【作り方】
(1)作る方法。こしらえかた。「果実酒の―」
(2)作った様子。でき具合。「雑な―」
つくり-かわ【作り皮・革】🔗⭐🔉
つくり-かわ ―カハ [0] 【作り皮・革】
(1)なめしがわ。[和名抄]
(2)(「つくりがわ」とも)革偏(カワヘン)の別名。
つくり-ぎ【作り木】🔗⭐🔉
つくり-ぎ [3] 【作り木】
手入れをして枝ぶりや樹形をととのえた木。
つくり-ぎく【作り菊】🔗⭐🔉
つくり-ぎく [3] 【作り菊】
栽培している菊。野生ではない菊。[季]秋。
つくり-きょうげん【作り狂言】🔗⭐🔉
つくり-きょうげん ―キヤウ― [4] 【作り狂言】
作りごとの芝居。歌舞伎狂言をいう。「道頓堀の―をまことに見なし/浮世草子・五人女 2」
つくり-こ【作り子】🔗⭐🔉
つくり-こ [3] 【作り子】
名主・親方百姓などと呼ばれる耕作権所有者の下にあって,農具・種子などの生産手段を供与されつつ耕作に従事する下層農民。名子・被官・下人などといわれる階層と重なり合っていると考えられる。
つくり-ご【作り碁】🔗⭐🔉
つくり-ご [3] 【作り碁】
囲碁で,投了することなく最後まで打ち終え,計算に便利なように地(ジ)を作り直して目数を数える碁。小差の碁にもいう。
つくり-ごえ【作り声】🔗⭐🔉
つくり-ごえ ―ゴ
[4] 【作り声】
こしらえた地声でない声。また,他人に似せて出す声。「―で答える」

つくり-ごと【作り事】🔗⭐🔉
つくり-ごと [0][5] 【作り事】
(1)作った物。
(2)実際にはないのにあるようにこしらえた事柄。こしらえごと。うそ。「―を言う」
つくり-じ【作り字】🔗⭐🔉
つくり-じ [3] 【作り字】
日本で,漢字に倣って作った文字。榊(サカキ)・峠・辻(ツジ)などの類。国字。
つくり-だ【作り田・佃】🔗⭐🔉
つくり-だ 【作り田・佃】
「佃(ツクダ){(1)}」に同じ。「―の刈るべき君が御代なれば/夫木 20」
つくり-だおれ【作り倒れ】🔗⭐🔉
つくり-だおれ ―ダフレ 【作り倒れ】
作物が不作のため,身代がつぶれること。「仮令―の百姓のやうなる男にも/浮世草子・禁短気」
つくり-たけ【作り茸】🔗⭐🔉
つくり-たけ [3] 【作り茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。いわゆるマッシュルーム。同属の近縁種ハラタケは野生のものもあるが,本種はヨーロッパなどで古来馬糞や藁で作った床で栽培され,食用に供せられている。
つくり-たて【作り立て】🔗⭐🔉
つくり-たて [0] 【作り立て】
(1)作り終えてからまだ間のないこと。また,そのもの。できたて。「―の服」
(2)新しく作ること。作りだすこと。「恵嵩と云ふ僧が詩―をして/中華若木詩抄」
つくり-つけ【作り付け】🔗⭐🔉
つくり-つけ [0] 【作り付け】
家具などを部屋の壁面などに固定して作ること。また,そのもの。「―の本棚」
つくり-つち【作り土】🔗⭐🔉
つくり-つち [3] 【作り土】
(1)種々の土壌を混ぜ合わせた園芸用の土。
(2)名物裂(メイブツギレ)の文様形式の一。立ち木・草などの植物の根元に三角の盛り土をかたどったもの。聖樹文様の様式の流れを引く。鶏頭金襴が有名。
つくり-て【作り手】🔗⭐🔉
つくり-て [0] 【作り手】
作る人。作った人。
つくり-どり【作り取り】🔗⭐🔉
つくり-どり 【作り取り】
年貢を免除されて,耕作した田畑の全収穫を自分のものとすること。さくどり。「男女のめしつかひ者棟をならべ,―同然の世の中/浮世草子・永代蔵 6」
つくり-な【作り名】🔗⭐🔉
つくり-な 【作り名】
仮に名乗る名。また,いつわりの名。「仲人(ナコウド)頼み―して/浄瑠璃・薩摩歌」
つくり-なおし【作り直し】🔗⭐🔉
つくり-なおし ―ナホシ [0] 【作り直し】 (名)スル
作り直すこと。また,そのもの。改作。
つくり-なき【作り泣き】🔗⭐🔉
つくり-なき [0] 【作り泣き】
悲しくもないのに偽り泣くこと。うそなき。そらなき。
つくり-にわ【作り庭・造り庭】🔗⭐🔉
つくり-にわ ―ニハ 【作り庭・造り庭】
木一本ごとの手入れに趣向をこらした技巧的な庭。「―をあまり人の見たがるがいやさに/咄本・醒睡笑」
つくり-ばえ【作り映え・粧り映え】🔗⭐🔉
つくり-ばえ [0] 【作り映え・粧り映え】
化粧したり身なりをととのえたりすることによって,美しくはえること。「若い健康な美人の常として,―もした/雁(鴎外)」
つくり-ばなし【作り話】🔗⭐🔉
つくり-ばなし [4] 【作り話】
空想で作り上げた話。事実とは異なる話。「全くの―」
つくり-ひげ【作り髭】🔗⭐🔉
つくり-ひげ 【作り髭】
(1)墨で顔にかいた髭。江戸時代,奴(ヤツコ)などが威厳をそえるためにつけたもの。「僕(デツチ)が―の落ちん事を悲しまるる折ふし/浮世草子・一代男 1」
(2)つけひげ。[日葡]
つくり-びたい【作り額】🔗⭐🔉
つくり-びたい ―ビタヒ [4] 【作り額】
まわりの髪を剃ったり抜いたりして,形よく作ったひたい。
つくり-まなこ【作り眼】🔗⭐🔉
つくり-まなこ 【作り眼】 (名)スル
(1)わざと恐ろしい目つきをすること。「臂(ヒジ)を張り,―する者にてぞあるらんと覚えたる武士七八人/太平記 39」
(2)色目をつかうこと。「―してめしつかひの女などに言葉やさしくかけて/浮世草子・新可笑記 3」
つくり-まゆ【作り眉】🔗⭐🔉
つくり-まゆ [4] 【作り眉】
昔,結婚した婦人が,眉を剃り,眉はきに墨をつけて眉の形を描いたこと。また,その眉。
つくり-み【作り身】🔗⭐🔉
つくり-み [3][0] 【作り身】
(1)魚の切り身。
(2)刺身。
つくり-もの【作り物】🔗⭐🔉
つくり-もの [0][4] 【作り物】
(1)人が作ったもの。ある物に似せて作ったもの。「―の花」
(2)虚構による物語。
(3)祭礼などで,人や物などの形に作って飾った出し物。
(4)能・狂言などで,舞台に道具立てとして置く車・塚・井筒・山・立ち木・鳥居などの模造物。
(5)農作物のこと。
作り物(4)
[図]

つくり-ものがたり【作り物語】🔗⭐🔉
つくり-ものがたり [6] 【作り物語】
(1)仮作の話。つくりばなし。
(2)物語の一形式。事実に基づかないで作った物語。虚構の物語。特に平安・鎌倉時代の一連のもの,中でも主に源氏物語以後のものをいう。仮作物語。
つくり-やまい【作り病】🔗⭐🔉
つくり-やまい ―ヤマヒ 【作り病】
(1)病気だと偽ること。仮病(ケビヨウ)。「或る時―をして/咄本・昨日は今日」
(2)気の持ち方などが原因となって,自分で作りだした病気。「心と苦をうけて―するは/撰集抄 3」
つくり-やまぶし【作り山伏】🔗⭐🔉
つくり-やまぶし 【作り山伏】
山伏姿を装った者。にせの山伏。「判官殿十二人の―となつて/謡曲・安宅」
つくり-わらい【作り笑い】🔗⭐🔉
つくり-わらい ―ワラヒ [4] 【作り笑い】 (名)スル
おかしくもないのに無理に笑うこと。また,その笑い。そら笑い。
つくり-あ・げる【作り上げる】🔗⭐🔉
つくり-あ・げる [5] 【作り上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 つくりあ・ぐ
(1)作り終える。完成させる。「一人で―・げた」
(2)実際にはない事をある事のように見せかける。でっちあげる。「マスコミによって―・げられた評判」
つくり-あわ・せる【作り合(わ)せる】🔗⭐🔉
つくり-あわ・せる ―アハセル [0][6] 【作り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 つくりあは・す
(1)二つの物を作って一つに合わせる。「二つのものを―・せた建物」
(2)似つかわしいように作る。「みな―・せて,やうかへて,さうぞき分けたり/源氏(澪標)」
つくり-か・える【作り替える】🔗⭐🔉
つくり-か・える ―カヘル [5][4] 【作り替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 つくりか・ふ
(1)新しく作り,前のものと取り替える。「眼鏡を―・える」
(2)前からあったものに手を加えて,別のものを作る。「和室を洋間に―・える」
つくり-そこな・う【作り損なう】🔗⭐🔉
つくり-そこな・う ―ソコナフ [6][0] 【作り損なう】 (動ワ五[ハ四])
作ろうとして失敗する。作り損じる。
つくり-だ・す【作り出す】🔗⭐🔉
つくり-だ・す [4][0] 【作り出す】 (動サ五[四])
(1)作り始める。「今年から―・した品」
(2)生産する。製造する。「製品を―・す」
(3)新しい事物を創造する。創作する。「流行語を―・す」
[可能] つくりだせる
つくり-た・てる【作り立てる・造り立てる】🔗⭐🔉
つくり-た・てる [5][0] 【作り立てる・造り立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 つくりた・つ
(1)派手によそおう。かざりたてる。「白ずくめで―・てた女」
(2)作りあげる。こしらえあげる。「おほきなる所によきやを―・てて/宇津保(藤原君)」
(3)姿を変える。変装する。「貌(カタチ)を禅僧に―・てられて/太平記 38」
つくり-つ・ける【作り付ける】🔗⭐🔉
つくり-つ・ける [0][5] 【作り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 つくりつ・く
家具などを部屋の壁面などに固定して取り付ける。「台所に戸棚を―・ける」
つくり-なお・す【作り直す】🔗⭐🔉
つくり-なお・す ―ナホス [5][0] 【作り直す】 (動サ五[四])
悪いところを直して,もう一度作る。「庭の池を―・す」
[可能] つくりなおせる
つくり-な・す【作り成す】🔗⭐🔉
つくり-な・す 【作り成す】 (動サ四)
ある状態に作りあげる。「心のままならず―・せるは見る目も苦しく/徒然 10」
つくりあげる【作り上げる】(和英)🔗⭐🔉
つくりあげる【作り上げる】
make up;build up (築く);complete (完成).→英和
つくりごえ【作り声(で)】(和英)🔗⭐🔉
つくりごえ【作り声(で)】
(in) a feigned voice[an affected tone].
つくりごと【作り事】(和英)🔗⭐🔉
つくりごと【作り事】
⇒作り話.
つくりだす【作り出す】(和英)🔗⭐🔉
つくりだす【作り出す】
⇒作る.
つくりつけ【作り付けの】(和英)🔗⭐🔉
つくりつけ【作り付けの】
fixed;→英和
built-in.
つくりなおす【作り直す】(和英)🔗⭐🔉
つくりなおす【作り直す】
makeover again.
広辞苑+大辞林に「作り」で始まるの検索結果。